「地方には仕事がない」という声をよく耳にしませんか?それは本当でしょうか。もし自分がさまざまな理由から地方に移住するとなったとき、地方に仕事がなかったら不安ですよね。本記事では、地方で仕事をするメリットやデメリット、地方でもできる仕事や求人の探し方などをまとめてご紹介します。
地方へ移住して働く3つの形
地方へ移住して仕事をするといっても、さまざまな形がありますよね。
まずは、地方で仕事をする3つの形について見ていきましょう。
Uターン
3つの形の中でよく耳にするのが、Uターンではないでしょうか。
Uターン就職とは『地方で生まれ育った人が都会の学校へ進学し、故郷の地方に戻って就職すること』です。
対してUターン転職とは『地方で生まれ育ち、都会へ進学してそのまま就職したのち、故郷へ転職して移住すること』を指しています。故郷の学校を卒業し、就職で都会に出たのち転職で故郷へ戻ることもUターン転職といいます。
Iターン
Iターン転職とは『都会で生まれ育ち、都会で就職したのち地方へ転職して移住すること』をいいます。
旅行やワーケーションを通じて地方の魅力の虜になり、Iターン転職を検討する方が増えてきています。
また、独立開業をするにあたり、地方の経済資源や物価、制度に魅力を感じ移住する方もいます。市場調査の結果「自分がいま居住している地域より、その地域でビジネスを展開する方が有利である」と判断すれば、これまであまり馴染みがなくとも選択肢に入ってくることもあるでしょう。
Jターン
Jターン転職とは『地方で生まれ育った人が都会で就職し、その後生まれた土地ではない地方に移住し仕事をすること』を指しています。
地元に近い地方都市を選んだり、偶然出会った魅力的な地方に移住したり、故郷と都会の間の『利便性の高い地方』を選んだりと、パターンはさまざまです。
地方で仕事をすることのメリットとは
では、地方で仕事をすることのメリットとはどのようなところにあるのでしょうか。働き方が多様化し、会社に所属せずに稼ぐ手段も増えてきている昨今においては、都会に執着する必要もなくなってきています。地方ならではの良さを見ていきましょう。
豊かな自然が身近にある環境で働ける
まずは、豊かな自然が身近にあるところで仕事ができることです。
地方には、都会にはない自然が多く存在します。常に自然とともに生きられるので、のどかな暮らしを送るのに最適だといえるでしょう。
また、都会のように常に混雑していることもないので、ストレスに晒される機会も少なく、精神的にもゆとりを持って過ごせるというメリットもあります。
満員電車から解放される
地方は都会と違い、毎日満員電車で仕事に通う必要もありません。通勤ラッシュとは無縁な生活を送れるでしょう。
急いで会社に向かう人や、早く帰りたい人がたくさんいる通勤時間帯は、ギスギスとした空気が流れがちです。イライラしている人を見るだけでもストレスを感じる方は多いでしょう。地方で仕事をすることで、そこから解放されるというメリットは大きいでしょう。
物価が安い
地方は都会に比べて物価が安いことも大きな特徴です。
その分、賃金の水準も都会に比べて低い傾向にありますが、生活費を安く抑えられるというメリットがあります。家賃などの固定費も安いので、広い住居でゆとりのある暮らしが叶うでしょう。
新鮮な食材が手に入りやすい
地方へ旅行をした経験がある方は、その食材の美味しさに感動した経験があるのではないでしょうか。地方に移住して仕事をすることで、それらの新鮮な食材をいつでも手に入れられるのです。
海が近い地方であれば海の幸を、農業が盛んな地方であれば野菜などを思う存分楽しめます。都会で手に入れようと思うと“とてつもない価格”になってしまいますが、地方であれば安く手に入れられるので、美味しい食材を使って毎日の料理を充実したものにできることでしょう。
子育てがしやすい
都会と比べて子育てがしやすいことも、地方で仕事をするメリットのひとつといえます。
地方の保育園や幼稚園は、都会に比べて入りやすいため、仕事をしながら子育てとの両立を実現しやすいのです。
また、自然が多い環境で子育てをしたい方には、地方がぴったりです。広々とした自然に囲まれながら、のびのびと子育てができるはずです。
人との関わりを持ちやすい
地方は都会に比べて人とのつながりができやすく、コミュニティの結束力も強いといえます。人付き合いを大切にしており助け合いの精神が強いため、人と関わりながら暮らしたい人にとっては環境自体がメリットであるといえるでしょう。
割り切った生活ではなく、周囲との関係性も大切にしたい方にはぴったりの環境です。
新しい価値観に出会える
住む環境を変えると、入ってくる情報も人間関係もガラリと変化します。その土地ごとに大切にしている価値観やルールも異なるため、自然と適応するために新たな価値観に触れることになるのです。
地方の人を相手に仕事をするのと、自分がそこに身を置いて仕事をするのとでは、まったく環境が異なるといえるでしょう。凝り固まった自分の価値観に変化を与えたい方には適している環境です。
地方で仕事をすることのデメリットとは
もちろん、メリットがあるのと同時にデメリットも存在します。
地方へ移住し仕事をすることを考えている方は、メリットとデメリットのどちらも踏まえたうえでぜひ決断してくださいね。
働き方は就職した企業次第になる
地方へ移住して仕事を探したからといって、必ずしもゆとりのある働き方ができるわけではありません。中には、都会で働いている人よりも慌ただしく働いている人もいます。そのため、結局のところ、仕事をする環境は企業によるところが大きいのです。
ゆとりを持って仕事をしたいという方は、地方選びだけではなく働く環境選びも重視することをおすすめします。
地方に馴染めない可能性がある
理想を抱いて地方移住したものの「想像していた暮らしと違った」「馴染めなかった」というケースもあります。そもそも地方暮らしが合わない可能性も大いにあるのです。
地方移住は大きな決断です。できることなら失敗は避けたいですよね。移住に関して自分の気持ちがついていけるのかが心配な方は「短期移住からチャレンジしてみる」など事前のリサーチと準備を徹底しましょう。
情報量が都会に比べて少ない
地方は、都会に比べて余裕やゆとりがある分、スピード感は劣ります。入ってくる情報量もグンと少なくなるでしょう。何かを学びたいと思ったときにも、そのチャンスは都会に比べて少ないといえます。
ただし、最近はオンラインで学べる機会も増えてきているので、それらを上手に活用することで情報量の差をカバーするようにしましょう。
地方での仕事の見つけ方
最後に、地方での仕事の見つけ方をご紹介します。いくつかパターンがあるので、自分に合う仕事をぜひ見つけてくださいね。
1.地方企業で働く
1つ目が『地方の企業で働く』という選択肢です。
その土地に根ざした企業であれば、大きな転勤もなくその地方で働くことが叶うでしょう。地方企業の中でも大きめの会社で仕事を得られると、条件面でも納得した環境で仕事ができるはずです。
2.独立する
2つ目が『独立する方法』です。
独立というとハードルが高く感じてしまいがちですが、最近は初心者でも独立開業にチャレンジできる方法が増えてきています。働く場所を選びやすい独立という方法を選び、地方へ移住するのもひとつの手です。
3.地域おこし協力隊になる
3つ目が『地域おこし協力隊になる方法』です。
地方ならではの仕事として『地域おこし協力隊』というものがあります。地域おこし協力隊とは、人口減少や高齢化などが進行している地域において、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行ってもらい、その定住・定着を図ることで、意欲ある都市住民のニーズに応えながら地域力の強化を図ることを目的とした制度のこと。
およそ1年〜3年の期間で、活動費を受け取りながら地域協力活動を行えるのが特徴です。自分が移住したい地域で地域おこし協力隊が募集されているのであれば、一度応募してみてはいかがでしょうか。
4.フルリモートで働ける企業を探す
4つ目が『フルリモートで働く方法』です。
感染症拡大の影響から、リモートワークを許可している企業も多く、地方企業ではなくとも、フルリモートにて働ける企業を探す方法もあります。フルリモートであれば場所を選ばずに仕事ができるので、移住して自然に触れたり生活費を抑えたりという願いを叶えながらも、給与を下げずに働くことを実現できるでしょう。特にIT分野では、インターネットとパソコンさえあれば地方に住みながら働くことができるので、お金と場所の両立が叶いやすいといえるのではないでしょうか。
5.派遣社員・フリーターとして働く
5つ目は『派遣社員やフリーターとして働く方法』です。
移住を機に、派遣社員やフリーターなど形を変えて仕事をする人もいます。正規雇用にこだわらず柔軟に仕事がしたいという方は、派遣社員やアルバイトで働き口を探してみるのもいいでしょう。
独立開業を考えているならアントレで情報収集しよう
地方で仕事をすることを検討しているのであれば、さまざまな働き方を検討し、そこから自分に合ったものを選んでいくことをおすすめします。
もし独立開業を視野に入れているのであれば、ぜひ一度、独立開業を支援するデータベースアントレをチェックしてみてくださいね。アントレでは、さまざまな業種や業界、地域ごとに、どんなビジネスがあるのかを調べることができます。あなたの独立開業をサポートできるはずです。
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