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早期退職に失敗する人と成功する人は何が違う?

早期退職に失敗する人と成功する人は何が違う?

定年を迎える前に勤めている企業を早めに退職することを『早期退職』といいます。早期退職と聞くとリストラのイメージを持つ人も多いようですが、会社側から希望者を募る場合には定年で退職するよりも待遇が良いこともあります。しかし、何の計画もないままに早期退職をしてしまうと、失敗してしまうことも。早期退職をして失敗する人と成功する人にはどのような違いがあるのでしょうか。早期退職がどのようなものなのかと、失敗しないためのポイントをお伝えしていきます。

早期退職の3つの形態

早期退職とは、どのような制度なのでしょうか。早期退職には『選択定年制』『役職年制』『臨時の早期退職募集』の3つの形態があります。これらの3つの『早期退職の形態』にはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。詳しく紹介していきます。

1.選択定年制

早期退職のひとつである『選択定年制』は、自分の定年を自分で決められる制度です。一般的に企業では所定の定年退職の時期が決められています。しかし、選択定年制を用いれば、自分で申請した退職時期に早期退職することができます。

選択定年制で早期退職をすると、企業にはよるものの、退職金を割り増しでもらえることが従業員にとってのメリットです。さらに、セカンドライフを体力のあるうちに始められるので、やりたいことが明確なのであれば選択定年制がぴったりです。

2.役職定年制

早期退職のふたつ目の形態が『役職定年制』です。役職定年制とは、管理職に就いている従業員が所定の年齢に達したら管理職を離れる制度です。管理職は枠が少ないこともあり、定年まで全員が勤めてしまうと若い層が出世できず、後ろが詰まってしまいます。企業としても上手く従業員の循環ができるようになるため、役職定年制を導入するケースがあります。

役職定年制を導入する企業の多くは55歳で管理職を離れるよう設定することが多いです。それぞれの企業で定めている年齢が異なるので、役職定年制を設けている企業にお勤めの場合には確認してみることをおすすめします。

3.臨時の早期退職募集

企業では、臨時で早期退職の募集をしています。これに応募することで、所定の定年退職よりも早く退職できるというわけです。企業としては、リソース超過の場合に人員を削減できたり、経営が厳しい際のやりくりとして実行したりします。従業員としても割り増しで退職金がもらえるメリットがあるので、次にやりたいことがあるのであれば応募してみてもいいかもしれません。

早期退職のメリット・デメリット

早期退職に失敗する人と成功する人は何が違う?

早期退職にはさまざまなメリットがあれば、デメリットもあります。早期退職をする前に、今一度どのようなメリットとデメリットがあるのかを把握しておきましょう。それぞれを比べてメリットが多くあると感じるようであれば、早期退職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

早期退職のメリット

早期退職をするメリットは大きく3つあります。退職金を割り増しでもらえる、体力があるうちにセカンドライフがおくれる、失業給付金を受け取れる可能性がある、の3つです。

【退職金が割り増しでもらえる】
企業としては、のちに支払う退職金を前倒して支払えるので資金計画を立てやすいです。従業員としても多くもらえるのは嬉しいですよね。

【体力があるうちにセカンドライフがおくれる】
所定の定年退職をしてしまうと、セカンドライフが始まるころには体力がないなんてこともあります。早期退職をすれば、まだまだ元気なうちにセカンドライフをスタートできます。何かやってみたいことがある、チャレンジしたいことがあるという方は、早期退職した方が充実したセカンドライフをおくれるでしょう。

【失業給付金を受け取れる可能性がある】
会社都合の早期退職の場合には、失業給付金を受け取れる可能性があります。受け取りたいと思う方は、ハローワークに一度相談しに行くことをおすすめします。

早期退職のデメリット

早期退職には、デメリットもあります。特に経済的なデメリットは大きいので、必ずよく考えてから決定しましょう。早期退職のデメリットは「生涯年収が少なくなる」「社会保険や厚生年金を支払う期間が短くなってしまう」「国民年金受け取りまで期間が開いてしまう」の3つです。それぞれどういうことなのか、説明していきます。

【生涯年収が少なくなる】
管理職に就いていたら、それなりの額を年収として受け取れます。定年前に退職してしまうと、それだけの年収を受け取らずに退職するということになります。

【社会保険や厚生年金を支払う期間が短くなってしまう】
社会保険や厚生年金を支払う期間が短くなれば、それと比例して受けられる恩恵も少なくなってしまいます。早期退職したのちに自分で保険や年金の支払いをしておいた方が、将来的に安心でしょう。

【国民年金受け取りまで期間が開いてしまう】
早期退職をしてしまうと、国民年金を受け取るまでの間が開いてしまいます。それまでの間に転職をしないのであれば、貯金を切り崩しての生活となります。よほど経済的に余裕がないと、厳しい生活を強いられることになるでしょう。

早期退職に失敗する人、成功する人

定年退職よりも早く退職する早期退職をする人の中には、失敗をしてしまう人もいれば、成功する人もいます。一体、どんな状況のことを『早期退職に失敗した人』と呼び『早期退職に成功した人』と呼ぶのでしょうか。早期退職をした際の失敗例と成功例を紹介していきます。

早期退職の失敗例

【思ったよりも退職金がもらえない】
早期退職を決定する前に「いくらの退職金がもらえるのか」しっかりと説明を受けておくようにしましょう。退職金を住宅ローンの返済に充てたいと思っているのであれば、尚更です。早期退職をする分、年収が下がってしまいます。そのため、資金計画をしっかりと立てたうえで早期退職をしなくては、経済的な観点では『失敗』と感じてしまうでしょう。

【再就職が難しい】
早期退職をするということは、まだまだ現役で働けるうちに仕事を辞めることを意味します。そのため自分ではまだまだ転職もできると考える人も少なくはないでしょう。しかし、中には転職が思ったようにいかず、ただ早く職を失ってしまっただけになってしまうこともあります。趣味に時間やお金を費やそうにも、生計を立てるだけで精一杯になるなど、早期退職が失敗に終わってしまいます。

早期退職の成功例

【充実したセカンドライフを過ごす】
セカンドライフでやりたいことが明確にあり、そのための貯金もできているようであれば、思い切ってチャレンジしてみましょう。仕事をしながらでは味わえない充実感を目一杯楽しめます。

【転職して再び活躍する】
転職に成功できれば、新しい環境で再び活躍できるようになります。もともといた会社で得た知識や経験を活かせるので、仕事で充実感を味わえるでしょう。

早期退職に失敗しないためのチェックポイント

せっかく早期退職をするのであれば、失敗させたくはないですよね。早期退職で失敗しないためには、どのようなポイントをチェックするべきなのでしょうか。6つのポイントを紹介します。

1.今の会社での将来性

早期退職で失敗しないためにも、今の会社で自分がどれだけ必要とされているのかを考えましょう。今の会社でとても必要とされているのに、急に退職してしまっては仕事を辞めた後で虚無感を持つようになってしまうかもしれません。

2.転職先での将来性

転職先での将来性も、早期退職で失敗しないためにも考えておくべきです。そもそも、転職できる会社があるのか、どのようなポストを用意してもらえるのかを知っておかないと、早期退職したことを失敗と考えるようになってしまうでしょう。

3.自分の貯金と収入経路

早期退職に失敗する人と成功する人は何が違う?

早期退職をするうえで重要となる資金計画。自分の貯金額や収入経路を把握しておかなければ、経済的に厳しくなった際に失敗と感じてしまうかもしれません。退職した後から老後生活までにどれほど費用がかかるのか、貯金で生活できそうなのかをしっかりと見つめ直しましょう。

4.自分の市場価値

市場に対して自分の価値を知っておくことが重要です。自分の価値がわかっていなければ、転職活動で自分を売り出すこともできません。早期退職後の転職で失敗しないためには、自分お価値を客観的に知っておきましょう。

5.早期退職後のビジョンは明確か

ぼんやりとセカンドライフをイメージしているだけでは、早期退職が失敗に終わるでしょう。早期退職で失敗しないためには、セカンドライフでどのようなことがしたいのか明確にしておくことをおすすめします。

6.家族の理解を得られるか

早期退職をするためには、家族の理解を得る必要もあります。自分がどんなに幸せでも、家族の理解を得られないと心の底からは満足できないでしょう。家族からも失敗といわれないよう、しっかりと説得し理解してもらったうえで早期退職を決めましょう。

早期退職に失敗しないために、複数のプランを考えよう

早期退職で失敗しないためには、どのようなメリットとデメリットがあるのかを把握する必要があります。メリットだけでなく、デメリットも知っておかなければ失敗のない早期退職を実現することはできません。

失敗を回避するためにも、早期退職後のプランはいくつか考えておきましょう。ひとつのプランしか考えてないと、それがダメになった際に失敗に終わってしまいます。自分の価値や将来性、会社での役割など、さまざまなポイントを客観的に見て早期退職するかを決めましょう。

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PROFILE

ちはる

大手IT商社でプロダクトプロモーション担当を経て、 WEBコンテンツ制作会社に転職し、ライターとして所属。その後、独立し、現在はビジネス・不動産関連の記事を主に執筆。

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