本記事ではイラストを副業にする方法や、収入アップのコツを解説します。イラストを仕事にすることで得られる「お金以外の3つのメリット」も紹介するので、イラストレーターとしての活動の場を広げたい人にもおすすめです。イラストでお金を稼げれば、今まで以上に創作に集中できるようになるでしょう。本業の時間を減らしたり、イラストを本職にすることを目指したりすることもできるはずです。
イラストを副業にする3つのメリット
イラストを副業にすることで、イラストを描くことがもっと楽しくなったり、画力が一気に上がったりすることもあるでしょう。
イラストを副業にすることで得られる、お金以外の3つのメリットを紹介します。
メリット1.趣味で描くよりスキルアップできる
イラストを副業にすれば、趣味で描いていたときよりも早くスキルアップできるでしょう。
仕事として絵を描けば、厳しい修正や指示をもらうこともあるでしょう。その時は辛いかもしれませんが、趣味では得られない「視聴者目線での的確なアドバイス」を受けられることもあります。
クライアント(依頼人)がいるため、自分では描くことのなかったイラストを描かなくてはならないこともあるでしょう。その経験は、描けるものや作風の幅を広げてくれるはずです。
メリット2.「好きを仕事に」で人生の充実度が上がる
イラストを副業にすることで、充実感が一気に高まるかもしれません。人にもよりますが、趣味で描いていたときよりも、人生が楽しくなるでしょう。
人生の充実度が上がる理由はシンプルです。
イラストでお金をもらうことは、自分のスキルや努力に価値があったと、他人が認めてくれるということです。「クライアントのサービスを、自分のイラストでもっと流行らせたい」と、自己実現につながることもあります。
「趣味が仕事になること」に対して辛さもあるでしょうが、「報酬」という客観的な「評価」を得られることが、イラストを描くモチベーションにもつながるかもしれません。
メリット3.イラストを本業にしやすくなる
副業としてイラストを描き続けていくうちに、本業への道が拓けることもあります。取り引きするクライアントが増え、信頼を積み重ねていくうちに、相手から声をかけてくれるかもしれません。
「いつかイラストを仕事にしてみたい」と考えているなら、まずは副業からはじめてみましょう。稼ぎの良し悪しは別として、経験や実績にはつながります。
イラストを副業にするときの3つの注意点
イラストでお金がもらえたら、今まで以上に創作に集中しやすくなるかもしれません。副業収入の分、本業の時間を減らして、創作の時間を増やすのもいいでしょう。
しかし、イラストを仕事にしたことで、創作を楽しめなくなった人も中にはいます。イラストを副業にするときの注意点を3つ紹介します。
注意点1.絵が上手いことと稼げることは違う
イラストを副業にするなら「絵が上手い人と稼げる人は違う」ことを覚えておきましょう。画力と報酬額はイコールではありません。
仕事を請けるには営業力が必要です。条件の良い仕事ほどライバルも多いため「いかにクライアントの要望に応えられるか」を、上手く伝えなければなりません。
注意点2.自分のスキルを安売りしないことも重要
収入を得たい、経験を積みたいからといって、自分のスキルを安売りするのはよくありません。
スキルに対して、安請け合いをしてしまうと、価値を上げづらくなります。
ほかの職種もそうですが『価格=スキル』と受け取るクライアントはよくいます。
自分が適正と思う価格で提示をし、発注してくれるのであれば、無理に価格を下げる必要はありません。
注意点3.オフの時間も確保する
副業をはじめれば、その分仕事の時間は増えます。オフの時間は、意識的に確保するようにしましょう。
イラストを副業にする人の多くは、趣味で絵を描いていたはずです。「イラストを描くことは楽しいから」と、ついつい仕事を入れすぎてしまうこともあるでしょう。
しかし、仕事で描くのと遊びで描くのは違います。本業がある分、無理もききません。納期に追われるのは辛いので、余裕のあるスケジュールを組みましょう。
イラストを副業にする4つの方法
これからイラストの副業をはじめたい人には、次の4つの方法がおすすめです。
【イラストを副業にする4つの方法】
イラスト販売
稼ぎやすさ:★★☆☆
楽しさ:★★☆☆
企業の依頼を受ける
稼ぎやすさ:★★★★
楽しさ:★★☆☆
個人の依頼を受ける
稼ぎやすさ:★★☆☆
楽しさ:★★★☆
イラスト系YouTuber
稼ぎやすさ:★☆☆☆
楽しさ:★★★★
それぞれどんな人におすすめなのか、どんな風に仕事をするのかを解説します。
【初心者におすすめ】イラスト販売
はじめての副業なら、自分のペースで仕事ができる『イラスト販売』がおすすめです。自分で描いた絵を販売サイトに載せるだけなので、納期の心配もありません。具体的には、次のような販売サイトがあります。
・イラストAC
・ストックフォト
・LINEスタンプ
【いつか本業にしたいなら】企業の依頼を受ける
「イラストでしっかり稼ぎたい、いつか本業にしたい」と思うなら、企業の依頼を受けるのがおすすめです。クラウドソーシングやSNSで、イラストレーターを探している企業を探しましょう。
クラウドソーシングとは、仕事を依頼したい企業と、仕事をしたい個人とをつなぐ仲介サービスです。こうした仲介サイトを活用すれば、報酬の未払いを心配することなく仕事ができます。
企業との仕事に慣れてきたら、SNSや企業HPから直接営業をかけるのもいいでしょう。
【人に喜んでもらいたいなら】個人の依頼を受ける
自分のイラストで人に喜んでもらいたいなら、個人の依頼を受けるのもいいでしょう。個人の依頼なら自分のイラストがどんな風に使われて、どう喜ばれているのか、ダイレクトにわかります。
まずは、ココナラやSKIMAなどのマッチングサービスに自分の作品を載せてみましょう。作風を気に入った人が「こんな絵を描いてほしい」と声をかけてくれるかもしれません。
イラストレーターとしての知名度があるなら、SNSで依頼を募集するのもおすすめです。SNSのアイコンやブログのトップ画、自作小説の挿絵など、イラストレーターを探している個人もたくさんいます。
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【難しいけど楽しい】イラスト系YouTuber
「お金はついでで良いから、もっと楽しくイラストを描きたい!」と思うなら、イラスト系YouTuberになるのもありです。大きく『ノウハウ系』と『エンタメ系』という2つのタイプがあるので、自分に合った方法でチャレンジしてみましょう。
ノウハウ系の動画では、イラストのテクニックやソフトウェアの使い方、効率的な練習方法などを紹介します。イラストレーターとしての知名度があるなら、視聴者やチャンネル登録者数も増やしやすいでしょう。
エンタメ系には『描いてみた』のほかにも、くじ引きで選んだ3色だけで色塗りをする『3色チャレンジ』や、イラストでしりとりをする『絵しりとり』など、さまざまなテーマ設定があります。ブラウザでチャットしながら絵が描いていくライブ配信も人気です。
たしかに、イラスト系YouTuberとしてお金を稼ぐのは、ほかの方法と比べて難しいことです。画力だけでなく、トーク力や企画力も求められるからです。副業として収入を得たいのであれば、上記に挙げたようなほかの方法で稼げるようになってから挑戦するのがおすすめです。
イラストを副業にし、収入を増やす4つのコツ
せっかくイラストの仕事をするのなら、少しずつでも、収入アップを目指したいものです。画力が上がり、描ける絵の幅が広がれば、収入も増えるでしょう。
しかし、もっと早く収入を増やす方法はあります。イラストの仕事をはじめる前に知っておきたい、収入アップの4つのコツを紹介します。
コツ1.SNSやブログを活用する
イラストを副業にするなら、SNSやブログも活用しましょう。これらは情報収集や営業ツールとして役立ちます。
SNSを使うときは、ほかのイラストレーターやクライアントとなり得る企業とのつながりを意識しましょう。先輩イラストレーターの発信からは、営業のコツや業界の動向が見えてきます。
企業がSNSやブログを使い、依頼先を探すこともあります。普段から自分の『人柄』や『絵のスキル』がわかる発信をしていれば、相性の良いクライアントから声がかかるかもしれません。
コツ2.自分に合った方法・相手と稼ぐ
イラストを副業として続けたいなら、自分に合った方法で、気の合う相手と仕事をしましょう。無理のある仕事は続きません。
例えば楽しさ重視で副業をするなら『報酬は低くても、自分のペースやこだわりを通せるクライアント』がおすすめです。スキルアップを重視するならいろいろな仕事を経験させてくれるクライアントを、収入を重視するなら単価や仕事の量でクライアントを選びましょう。
副業に割ける時間や労力は限られています。自分に合ったクライアントを探し、信頼関係を築くことに時間を使いましょう。
コツ3.ポートフォリオを充実させる
副業に限らず、イラストの仕事を探すなら、ポートフォリオを充実させましょう。ポートフォリオとは、自分の実績やスキルがわかる『作品集』のことです。
イラストレーターの実力や画風を知るには、作品を見るのが一番です。ポートフォリオに古い作品しか載せていなかったり、見づらかったりすると、適切な評価は得られません。
ポートフォリオにはなるべく新しい作品を載せ、仕事の種類や絵柄ごとに整理しましょう。
コツ4.イラストレーターを本業にすることも考える
イラストを副業にして、収入が増えてきたら『本業としてのイラストレーター』を目指すのもいいでしょう。本業にする場合、イラストレーターとして雇用される方法と、フリーのイラストレーターになる方法があります。
イラストレーターとしての雇用を目指すなら、まずはクライアントに相談してみましょう。自社と相性の良い、優れたイラストレーターはそうそう見つかりません。募集をしていなくても、採用してもらえる可能性はあります。
フリーを目指す場合も、クライアントに相談しましょう。クライアントが「本当はもっと仕事を任せたいけど、副業だからな…」と、遠慮していることもあります。
ただフリーランスとして活動する場合、会社に守ってもらうことはできなくなるので、独立は慎重に考えてください。一概にはいえませんが、次の基準を満たせるなら、イラストを本業にするのもありです。
・クライアントが3社以上いる
・その3社と半年以上付き合いが続いている
・副業収入を時給換算したとき、本業の時給を超えている
・時間が増えたらより多くの仕事を任せてもらえる
これらの条件を満たしたうえで「今の本業の2倍は稼げる」という自信が持てれば、副業から本業に乗り換えるのもいいでしょう。
イラストを副業にして、気の合う相手ともっと楽しく創作しよう
イラストを副業にするなら、気の合う相手を探し、楽しみながら仕事をしましょう。副業として請け負うことで、イラストを描くことが辛くなってしまうのは、悲しいことです。
自分の性格や、どんな人と仕事そしてきたのかを見つめ直して、楽しめそうな副業の方法を探してみてください。相性のいい方法が見つかったら、スキルアップや腕試しを兼ねて、収入アップを目指してみましょう。
赤塚元基