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独立ノウハウ・お役立ち
72件のまとめ

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事業を営むとなれば、必須となってくるのが税金に関する手続きです。法人であれば、法人税、住民税、事業税に加えて、消費税を納めなければなりません。しかし、新しく設立された会社については、消費税に関する特例が適用されるのです。この制度は、まだ事業が軌道に乗りきっていない時期の会社にとっては大変強い味方になってくれます。 今回は、新設法人にまつわる消費税納税について解説していきます。

設立2期目まで消費税の納税は免除

そもそも消費税を納付する義務の有無については、前々事業年度の課税売上高に基づいて判定されます。課税売上高とは、輸出などの免税取引による売上高も含めたうえで、返品、値引き等の金額を差し引いた売上高のことをいいます。前々事業年度の課税売上高が1,000万円以下であれば、消費税を納付する義務が免除されるのです。 ここで、新設法人の場合について考えてみたいと思います。新設法人には、設立2期目まで前々事業年度というものが存在しません。前々事業年度の課税売上高は設立3期目以降に発生します。 このことを考慮し、新設法人については、原則として設立2期目までは消費税の納税義務が免除されることとなっています。設立3期目以降については、通常通り前々事業年度の課税売上高に基づき判定されることになります。

免除を受けるための手続き

消費税の免除特例を受けるためには、納税地を管轄する税務署長に「消費税の新設法人に該当する旨の届出手続」という書類を提出する必要があります。 ただし、「法人設立届出書」に消費税の新設法人に該当すること、及び所定の記載事項を記載した上で提出している場合は、これを提出しなくとも消費税の免除特例を受けることができます。

消費税の免除特例における例外

実は、設立2期目までであれば、必ず消費税の納税義務が免除されるというわけではありません。免除特例を受けられないのは、次の①②のようなケースです。 ①事業年度開始の日における資本金または出資金が1,000万円以上の場合 ②前事業年度の開始の日から6カ月間の課税売上高(または給与等支払額)が1,000万円を超える場合。ただし、設立1期目の期間が7カ月以下の場合は、このような判定は必要ないこととされています。

確認は法人の設立前に!

新設法人の特例を知っておけば、法人を設立する際の大きな助けとなるでしょう。ただし、設立2期目までの消費税納税が免除されるためには、いくつかの基準を満たす必要があります。 資本金の金額なども絡んできますので、免除特例を受けるためにはどんな条件を充足する必要があるのか、事前にチェックしておくことが大切です。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
無料でダウンロード
5分でできる会社設立 https://www.freee.co.jp/launch 開業手続きが無料・簡単・最速 https://www.freee.co.jp/kaigyou 元記事はこちら http://keiei.freee.co.jp/2015/12/04/sinsetsuhouzin-syouhizei/
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起業後も書類提出は続く

準備に準備を重ね、ようやく起業をしたとしても、起業後もまだまだ提出が必要な書類はなくなりません。今回は特に税務署への書類提出をご説明していきます。 抜け漏れがあると後々、大変なことになる場合もありますので、法人設立登記をしたらすぐに取り掛かかったほうが良いでしょう。 また書類提出をする際は、定款・登記簿謄本などの基本的な書類や会社実印を持参するようにしましょう。

1)税務署への届け出

まずは、国に納める法人税の課税対象になりましたよ、という旨の届け出が必要になります。届け出先は納税地(事務所所在地)の所轄税務署です。 書類作成時に不明点があれば、それらは空欄にしたまま持参し、届け出先の窓口で聞きながら記入しても問題ありません。納税する側になりますので、不明点はとことん質問しましょう。

2)法人設立届出書、添付書類

法人設立届出書は、国税庁のホームページからダウンロードできます。おおむね必要な添付書類は、定款の写し(コピー)、事項証明書(履歴事項全部証明書)、株主の名簿、設立時の貸借対照表の4点となります。 株主の名簿は、出資者の氏名、住所、持ち株数、取得年月日(払込証明書と同じ日付)の記載があれば任意の書式で良いとされています。設立時の貸借対照表は、ほとんどの場合、資産の部が預金○○○円、負債および資本の部が資本金○○○円で、合計が両方ともに資本金の額というシンプルなものです。

3)青色申告承認申請書

続いて、青色申告承認申請書ですが、こちらも国税庁のホームページからダウンロード可能です。分かる範囲で記入し、不明点は空欄のままとし、届け出先の窓口で聞きながら記入しても問題ありません。 給与支払事務所等の開設届出書も、国税庁のホームページからダウンロードできます。これも不明点は空欄にしておきましょう。また税理士署名押印という欄がありますが、記入時点で税理士が決まっていなくてもかまいません。空欄のまま提出しに行きましょう。 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書は、10人未満の事務所の場合、年2回にまとめて納付しますよという申請書です。提出した日の翌月に支払う給与から適用されますので、それ以前の給与支払いが必要な場合、対象月は納付していないことになるので、ご注意ください。

4)税務事務所への届け出

続いて、都道府県に納める税金のための申請手続きになりますが、税務事務所への届け出が必要です。管轄は都道府県のホームページで調べられます。東京23区の場合は事業開始等申告書と管轄の形態が異なりますので、注意しましょう。

5)市区町村役場への届け出

市区町村役場にも届け出があります。法人市民税を納めるために必要なもので、住民票のようなものです。ダウンロードもできますので、必要事項を分かる範囲で記入しましょう。

6)日本年金機構への届け出

さらに、社会保険等の手続きもあります。厚生年金、健康保険が従業員に適用されるよう、届け出をしておく必要があります。これは会社設立日から5日以内が望ましいとのことなので、早めに届け出をしておきましょう。社長1人の企業の場合でも、届け出が必要です。必要書類は、新規適用届、登記簿謄本、事業所の賃貸契約書のコピー、年金手帳、扶養者がいれば健康保険被扶養者届になります。 社長の給与(役員報酬)の金額の決定(予定でも、おおよその額でも可)が必要です。税理士との契約が終わってからの手続きでも問題ありませんが、自分の健康保険証の取得にも関わってくるものなので、自分で行った方が早く済みます。

7)労働基準監督署、ハローワークへの届け出

従業員を雇用したら必要となる届け出があります。これらは雇用したときから申請までの期間が決まっているものが多いので、早めに申請をしましょう。

抜け漏れのない手続きのために

いかがでしたか。税金や労働基準に関することが多いため、これらの提出が抜けてしまうと後々、面倒なことになってしまいます。抜け漏れのないよう、早めの手続きを行いましょう。

会社設立についてもっと詳しく知るには

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  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
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起業家、経営者にとって大事なのは、世の中を見抜く力です。1つの事象をどう捉えるかで、ものの見え方も、そこから得られる情報も大きく変わります。そうした「着眼点」、実はトレーニングによって鍛えることができるのです。累計20万部を超えるベストセラーとなった『戦略思考トレーニング』シリーズでおなじみの経営コンサルタント・鈴木貴博氏に解説してもらいましょう。

いきなりですが、クイズです!

Q.「ケンタッキーフライドチキン」の店頭から、“カーネルおじさん”ことカーネル・サンダースの立像が撤去されることが増えているといいます。さて、その理由はなぜでしょうか?
自由に発想して、答えとその理由を考えてみてくださいね。

クイズの答えの中に、着眼点を鍛えるポイントがある

ケンタッキーフライドチキンの前に、マクドナルドの話題からスタートしましょう。 数々の不祥事により、客離れや業績不振、大量閉店などのニュースが話題となったマクドナルドですが、ここ最近は明らかに客足が増え、業績を戻し始めています。そのきっかけとなったのが、2016年のリオ五輪の際に出した応援メニューだと言われています。 2枚のビーフパテや分厚いベーコンを積み上げた「必勝バーガー ビーフ&パイン」、から揚げにした大きなチキンをはさんだ「必勝バーガー チキン&トマト」といったハンバーガーを筆頭に、パテを多めにはさんだ「メガマフィン」や「ダブルフィレオフィッシュ」など、ボリューム感たっぷりのジャンク度が増したメニューが、オリンピック期間に限定販売されたのです。 これらの商品は瞬く間に話題となり、「待ってました」といわんばかりに多くの人たちが殺到。見事に客足が戻るきっかけになったのだとか。 それまでは健康の時代だからとヘルシーなメニューに力を入れるなど、迷走感があったマクドナルドでしたが、お客さんが求めているのは結局のところ「ジャンク」だった…というオチだったわけですね。

それでは解説します!

話をケンタッキーフライドチキンに移しましょう。ケンタッキーの店頭にいる、おなじみのカーネル・サンダース氏を模してつくられた立像が、全国のあちこちの店舗で撤去され始めているというのです。 立像は同社のトレードマークであり、多くの人があれを見るとケンタッキーフライドチキンを思い出すはずのものです。なのに、なぜそれを撤去するのか。 実は、あの立像を見て「ケンタッキーフライドチキンは太ったおじさんが食べるものだ」という印象を持つ人がいるため、それを嫌ったというのです。 油こってりのイメージを払拭するために立像を撤去し、さらに看板もおじさんの顔をかわいく使ったロゴに変えて、印象を変えようと取り組んでいるのだとか。メニューについても油を抑えたものを投入し、ヘルシーさを打ち出すなどいろいろ取り組んでいるようです。 しかし、一番売れているのはやはり定番のフライドチキンで、そこを脅かす商品は出ていないと言われています。 この2つの事例から学ぶべきは、「マーケティングの罠」という視点です。 よく「顧客の方を向いて商売をしよう」とか「顧客第一主義」などといいます。その一方で、どこまで「自分らしさ」を出すのかは、とても重要で難しい問題です。 自分らしさ、つまり「エゴ」の部分は起業家にはとても大切なものです。「自分はこういうものを売りたい」「自分ならこういう価値が出せる」という視点を抜きにして、お客さんの方ばかりを見て商売をすると、失敗することもあるというわけです。 ジャンクなメニューで復活したマクドナルド。定番の油こってりのチキンが人気のケンタッキー。これらのケースから、「顧客視点」と「エゴ」のバランスの難しさがわかるはずです。

ジャンクフードは体に悪くない!?

最近では、ジャンクフードに対する見方が変わってきています。たとえば、マクドナルドのメニューは健康に悪いものの代名詞のように言われてきましたが、実はそれが最近否定されつつあります。 マクドナルドのメニューだけを食べ続けると健康に影響が出ることを伝えたドキュメンタンリー映画もありましたが、どうやら健康に影響を与えていた真犯人は「糖分」だったのではないかとする説が言われ始めています。 また、コレステロール分の高いものを食べるとコレステロールが体に溜まるというのは、どうやら嘘らしいという話もあります。血管の中で悪さをするコレステロールのほとんどが実は体内で生成されているもので、脂身や卵の黄身といったコレステロール分が高いものを食べることが体に悪いとは、一概に言えないのだそうです。 ですから、ファストフードを食べる際、飲み物を糖分ゼロのものにすれば健康を気にする必要はないとも言えます。これは、ジャンクフードに追い風が吹いているともいえる状況です。 こうした風潮がマーケティングにどれだけ加味されているかは不明です。しかし、そういう真逆の動きが起こることも事実ですから、何が起こるかわかりませんよね。どこを向いて商売をするかは、難しいと言わざるを得ません。

「ジャンク」には乗るが、「安さ」には乗らない!

1つマクドナルドの取り組みでうまいなと思うのは、顧客がマクドナルドに求めているもう1つの要素、つまり「安さ」というところには振り切っていない点です。 逆にいえば、顧客が求めているもので「乗るもの」と「乗らないもの」を決めることはとても重要だというふうにも言えます。そして、たとえば価格競争などには乗らないと決めることも、重要な見識だというわけですね。 マクドナルドの再建にあたっては、あらゆるコンサル会社や経営者によってあの手この手が尽くされましたが、結局は「ジャンクな食べ物を取り戻す」という“原点に戻ること”が復活へのカギとなりました。 時流に乗れなければ勝てないとか、マーケティングをきちんとしなければいけないとか、商売をするうえではいろいろな話がありますが、最終的には「強み」のあるところに戻っていくんだということを、マクドナルドやケンタッキーのケースは教えてくれるのではないでしょうか。 最後に、もうお分かりだと思いますが、冒頭のクイズの答えは「人形を見て、太った人が食べるものだという印象を持つ人がいるから」でした。ちなみに、日本KFCホールディングス株式会社のホームページには、「立像はカーネルの60歳の時の姿をそっくり真似てつくった」「立像を店頭に置くのは日本独自のスタイル」「かけている眼鏡は本物の老眼鏡で、福井県鯖江製」といった情報が掲載されています。
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経営戦略コンサルタント 百年コンサルティング株式会社 代表取締役 鈴木貴博

東京大学工学部卒業後、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、数々の大企業の戦略立案プロジェクトに従事。1999年にはネットイヤーグループの創業に取締役として参加。2003年に独立し、百年コンサルティングを創業する。大手企業の経営コンサルティング経験を元に2013年に出版した『戦略思考トレーニングシリーズ』(日本経済新聞出版社)が累計20万部を超えるベストセラーに。現在はビジネスをエンタメクイズ化する経済エンタテナーとしても活動中。『パネルクイズアタック25』(優勝)、『カルトQ』などのクイズ番組出演経験も豊富。
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起業家、経営者にとって大事なのは、世の中を見抜く力です。1つの事象をどう捉えるかで、ものの見え方も、そこから得られる情報も大きく変わります。そうした「着眼点」、実はトレーニングによって鍛えることができるのです。累計20万部を超えるベストセラーとなった『戦略思考トレーニング』シリーズでおなじみの経営コンサルタント・鈴木貴博氏に解説してもらいましょう。

いきなりですが、クイズです

Q.備長炭は木炭の中でも最高級といわれ、多くの“味にこだわる飲食店”でも使用されています。その木炭ですが、炭として火を起こす以外に、臭いを吸い取る働きがあることも知られています。では、備長炭が「炭」として売られる時と、「消臭剤」として売られる時では、どちらの方が高く売れるでしょうか?
さて、答えとその理由はわかりましたか?

クイズの答えの中に、着眼点を鍛えるポイントがある

火を起こす時によく使われる木炭というものがありますが、その最高峰として知られているのが「備長炭」です。特に、ナナカマドの木から作られた備長炭は高級品だと言われています。 備長炭はほかの木炭に比べて火力があって長持ちし、いやな臭いや煙が出にくいことから、食材がおいしく焼けると言われています。「○○産備長炭使用」などとアピールする飲食店があるのも納得です。 その木炭ですが、火を起こすのに使うだけでなく、「臭いを取る効果」があることも知られています。吸着効果があるため、炭を置いておくだけで周辺の嫌な臭いを吸い取ってくれるというわけです。 そして、その効果に着目し、炭を使った消臭剤・脱臭剤がたくさん商品化されています。薬局やスーパーでも多種多様なラインナップがあり、売られていますよね。使っている人も多いのではないでしょうか。 このように、1つのものに新たな別の用途を見出して商品化することを「用途開発」といいます。 今回のクイズは、この用途開発がポイントです。

それでは解説します!

木炭の用途として、火を起こすだけでなく消臭剤としても使えることが一般的になりました。 この事例からわかるのは、「同じものであっても、用途によって全く違う商品として売ることができる」ということです。まずはこの視点を、頭に入れておいてください。 では、備長炭を「木炭」で売るのと「消臭剤」で売るのとでは、どちらが高く売れるか。それは、たとえ最高級の備長炭であったとしても、やはり木炭として売る方が安いに決まっています。 つまり、備長炭のままで売るのが一番安く、消臭剤として売ることでさらに高く売れるようになる…というわけです。 さらに言うと、たとえば同じ備長炭のカタチを整えてきれいなパッケージに入れ、「炊飯器に入れられるご飯がおいしく炊ける炭」というふうにすれば、消臭剤よりも高く売れます。実際にそういった商品もあります。 面白いことに、同じ炭なのに用途が違うだけで売られる時の値段は全然違ってくるというわけですね。

ほかにもある!身近な用途開発の例

保湿のために塗る「ワセリン」というものがあります。赤ちゃんから大人まで使える万能の医薬品として、薬局などで少し大きなパッケージに入れられたものがよく売られています。このワセリンが最近、「花粉症予防のために塗る薬」として売られるようになったのをご存じでしょうか。 分子構造が多少は違うらしいですが、実際はワセリンとほぼ変わらないはずです。それを綿棒で鼻の穴の粘膜に塗ることで、花粉をブロックできるということなのですが、通常のワセリンと同じような大きな入れ物に入れて売っていては、何度も買ってもらえませんよね。そこで、小さなパッケージに詰めて、1シーズンに数回は買ってもらえるくらいの使い切りサイズにし、「花粉症予防の薬」として販売しているというわけです。 これも、新しく用途を開発した1つのエピソードと言えそうです。 ほかにも、軽くて強い素材であるために戦時中にはパラシュートに使われた合成繊維が、その後はナイロンとしてストッキングなどに使われるようになった話は有名です。 また、トウモロコシ農家がトウモロコシを家畜の餌として売るよりも、ガソリンの代替になるバイオマスエタノールの原料として売った方が高く売れるようになった、という話も同じですね。 繰り返しになりますが、同じものを売るにしても用途や効用が違えば新たな市場が開拓できます。そして、同じものであってもより高く売ることができるようになるわけです。 用途開発とは、れっきとした新規事業・新商品開発のための手法です。ですが、難しいことは抜きにして、1つのものを違った角度から捉えたり、別の強みを強調したりすることで、新しい市場が開拓できたり、人とは違った商売の仕方が可能になる、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。

目の前のものを様々な角度から眺めてみよう

何か商売を始めようと思った時に、「世の中にない商品(サービス)で勝負したい」と考える人は多いと思います。しかし、ゼロから何かを生み出すのは簡単なことではありません。 だからこそ、既にあるものを人とは違った着眼点で見ることが大事になってきます。そうすることで、思わぬビジネスチャンスが掴めるものです。そして、今回の「違った用途に着目する話」は、その着眼点を鍛えるための1つのヒントになるのではないでしょうか。 最後に、もうお分かりだと思いますが、冒頭のクイズの答えは「消臭剤の方が高く売れる」でした。ちなみに私が知っている最も高く売られていた備長炭は、ナナカマドの素晴らしい枝振りをそのまま炭にし、無造作に花瓶に投げ込んだ「オブジェ」です。驚くことに45万円の値段がついていました。もし同じくらいの分量の備長炭を木炭として購入したら、おそらく1000円ちょっとでしょう。そう考えると、用途開発の可能性は無限ですね。
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経営戦略コンサルタント 百年コンサルティング株式会社 代表取締役 鈴木貴博

東京大学工学部卒業後、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、数々の大企業の戦略立案プロジェクトに従事。1999年にはネットイヤーグループの創業に取締役として参加。2003年に独立し、百年コンサルティングを創業する。大手企業の経営コンサルティング経験を元に2013年に出版した『戦略思考トレーニングシリーズ』(日本経済新聞出版社)が累計20万部を超えるベストセラーに。現在はビジネスをエンタメクイズ化する経済エンタテナーとしても活動中。『パネルクイズアタック25』(優勝)、『カルトQ』などのクイズ番組出演経験も豊富。
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起業を躊躇させる不安の正体とは?

起業を考える人はそもそも成功するイメージを強く持っています。しかし、起業を思いついてから、会社をやめてトントン拍子で起業する人はまれで、一度は起業をためらってしまうと言います。今回は、「ファイナンシャルアカデミー」が、起業をする人を対象に開講している「お金の教養講座 for アントレプレナー」から、起業をする前に頭をよぎる4つのリスクを具体的に解き明かしていきます。 1)失敗の不安 ビジネスプロジェクトに失敗はつきものと笑っていられたのも会社員時代まで。起業した人にとっての失敗は、金銭的負担を自ら背負うという重い現実です。 2)生活の不安 会社員時代は、毎月の定期収入が保証されている身分でしたが、起業した以降は、自らの生活は自分で守らなくてはいけません。社宅に住んでいたり会社から住宅費手当などが出ていた人にとっては、毎月の住宅費も自らの生活コストとして認識する必要があります。 3)健康の不安 もしも、大きな病気になったら、会社員と自営業者では大きく保障内容が異なるのが健康保険です。会社員であれば保証される最低限の収入も、自営業者にはありません。仕事ができなくなったら即、無収入という厳しい世界です。 4)老後の不安 会社員の世界には退職金という制度がありますが、自営業にはありません。つまり、死ぬまで働き続けなければいけない、と自動的に連想してしまい起業を躊躇するのが本音かもしれません。 4つの不安に共通しているのは? 起業する前に頭をよぎる4つの不安に共通しているのは、ずばり「お金」のこと。失敗は損に直結するし、収入が保証されないということは、生活は不安定になります。健康を損なったら無収入になり、大儲けをしないかぎり死ぬまで働き続ける老後になる。こう考えると起業をためらうな、というのが無理というものかもしれません。

迷いなく起業するために。リード期間を長くする

しかし逆に考えれば、お金の不安さえなくなれば起業することへの不安の多くは解消されるとも言えます。起業した先にあるのは、暗い未来ばかりではありません。あなたが夢描く新しいフィールドで、新しい顧客と新たな関係を築いて、金銭的な成功と社会からの承認を得ることも、起業した先にある明るい未来の1つなのです。 過剰なお金への不安を除去する方法とは、ただ1つ。具体的に考えることです。 たとえば、「失敗の不安」と「生活の不安」というのは、生活が困窮したらどうしよう? という不安ですよね。こうした漠然とした不安の場合、より現実的に考えていくことが必要になります。 起業直後は収入が不安定になり、無収入もしくは赤字である月が続くことも想定して、リード期間がどれくらい作れるかを一度考えてみましょう。(リード期間というのは収入がなくても暮らせる期間という意味です) AさんとBさんの例を挙げてみましたが、支出額が違うことでリード期間は大きく変わります。ビジネスには軌道に乗るまでに時間を要するものがたくさんあります。Aさんは3ヶ月弱しかリード期間を取れないのに対して、Bさんは5ヶ月間のリード期間を取れます。どちらが成功の確率が高いかと問われれば、間違いなくBさんの方が成功の確率は高いでしょう。

お金については、悩むのではなく具体的に考える。困ったときに助けになるのは「お金の知性」

収入をコントロールできないなら、支出をコントロールして、ビジネスが成功する確率をあげるというしぶとい姿勢が、起業家の元に成功を呼び寄せます。 漠然とした不安(=悩み)を抱えたままにするのではなく、具体的に支出をコントロールする方法を起業前から考えて、「起業後○ヶ月まで我慢してダメだったら商売をたたむという決意をしておく」としておけば、起業への踏ん切りもつきやすいでしょう。 「額歴社会」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 最近の世相をあらわした言葉で、世の中全体が以前よりもお金の知性を重視するようになってきて生まれた言葉です。「額歴」とは、その人のお金との付き合い方や考え方など全般を指した言葉で、それらの差がビジネスでの成功の有無をわける分水嶺になっていることが多くあります。 かつて「学歴」が困ったときに人を助けるものと言われていましたが、今では「額歴」が困ったときに人を助けるものになっていると言われています。正社員で働いている会社をやめることは、大きな権利と居心地のよい環境を手放すことになりますが、それでもあなたに「額歴」が備わっていれば、世の中を歩いていくのは案外難しくはないのかもしれません。
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■ファイナンシャルアカデミーとは 東京・大阪・ニューヨークで開講しているお金の学校。義務教育では教わることのなかったお金との正しい付き合い方について1人でも多くの人に学んでもらうため、2002年の創立以来、東京校・大阪校・ニューヨーク校・通信制・WEB自宅受講を通じて、15年間で延べ41万人の方が学んでいます。家計管理、お金の貯め方といった身近な生活のお金から、会計、経済などの学問的視点、株式投資や不動産投資などの資産運用まで、お金の教養を2年かけて学ぶコースを中心に開講しています。
起業したい人も、した人も…… 一年で、一生分の不安をなくす、お金の教養講座(無料)
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新規事業を始めるとき個人事業主となるか会社を設立するか悩ましいものです。どちらもメリットやデメリットがありますが、会社設立をすることで得られるメリットは少なくありません。今回は、会社設立のメリットをご紹介していきます。

メリット1・取り引きが円滑に

個人事業主と株式会社を比較したときに、株式会社のメリットとしてまず挙げられるのが信用の得やすさではないでしょうか。個人事業主の場合、相手が法人になると取り引きにおいても信用を得るのが難しい場合があります。会社の名前があるだけでも、取引先として信頼がおけるという会社は多いはずです。 また、個人事業主は銀行やクレジットカード会社からの信用を受けにくいというデメリットもあります。会社だと法人契約で銀行やクレジットカード会社とやり取りをしますので、その分信用が得やすいということがあります。

メリット2・一定の所得が見込めれば節税にも

年間所得がおおよそ500万円を超えると、個人事業主として所得税を納めるよりも法人化して法人税を支払ったほうが得になるケースが多くなります。また、所得が1,000万円以上になると、消費税の納税事業者にもなってしまうため、個人事業主としての負担はさらに大きくなります。一定の所得が見込める場合は、会社設立をすることで節税のメリットがあることを覚えておきましょう。

メリット3・融資や補助金も得られる

個人事業主の場合、融資を受けるにしても規模が少額になってしまったり、保証人が必要だったりと、何かと苦労が多いのですが、会社の場合は金額の規模や融資の受けやすさも変わり、融資を受けやすくなります。会社設立をすると、国や地方自治体の補助金なども選択肢に入ってくるため、資金調達などが比較的楽になるでしょう。

メリット4・より「経営」という目線が強くなり、仕事がしやすくなる

法人化すると、採用などを進めるときにも有利になります。アシスタントなどを取っている個人事業主の方も珍しくはないですが、なかなか採用が難しい場合もあります。会社設立をすると、求人などを出すこともできますし、人を増やして事業を拡大することも可能でしょう。 また、会社設立の場合は、個人で借金をして事業を始めるわけではないため、リスク回避という面からも、個人で責任を負いたくない場合には、会社設立をした方がいいという見方もあります。 今回は会社設立のメリットをご紹介してきましたが、もちろんデメリットも存在します。しっかりとメリット・デメリットを考慮したうえで会社設立という選択肢を捉えてみるといいかもしれませんね。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
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起業家、経営者にとって大事なのは、世の中を見抜く力です。1つの事象をどう捉えるかで、ものの見え方も、そこから得られる情報も大きく変わります。そうした「着眼点」、実はトレーニングによって鍛えることができるのです。累計20万部を超えるベストセラーとなった『戦略思考トレーニング』シリーズでおなじみの経営コンサルタント・鈴木貴博氏に解説してもらいましょう。

いきなりですが、クイズです

Q.自動車の機能についての問題です。1978年に本田技研工業が発売した、当時の最新技術や装備を搭載した人気乗用車・プレリュード。1982年11月に発売されたその2代目には、今では考えられない驚くべき機能が搭載され、当時の若者(特に男性)を熱くしたといいます。さて、その機能とは一体どのようなものでしょうか?
さて、答えとその理由はわかりましたか? 今回は、選択式ではありませんので、頭を働かせていろいろと想像してみてくださいね。

クイズの答えの中に、着眼点を鍛えるポイントがある

以前、本田技研工業の開発担当者と話をした際に、面白い話を聞きました。トヨタとホンダでは、車に対する考え方が違うんだという話です。 彼が言うには、トヨタは下駄としての車、つまり移動するための足となる自動車を作っているが、ホンダは「欲望の塊」を作っているんだというのです。 つまり、同じ車であっても、全くアプローチが違うというわけですね。 たしかに車の値段を考えてみても様々です。100万円程度で買える乗用車があれば、一方でその3倍も4倍もする高級車もあります。 単純に移動するための道具として車を捉えた場合、わざわざ高い車を選んで買う必要は本来はないはずです。しかし、実際には高級車はたくさん売れていて、町中でもたくさん見かけます。 ここから1つ言えるのは、安い乗用車を買う人と高級車を買う人とでは、求めるものが違うということです。つまり、高級車は自分のステータスの象徴であり、「私はコレだけのものを持っているんだ」という大きな「夢」を車に投影している・・・そんなふうに言えるのではないでしょうか。 この「車」と「夢」の話を踏まえてトヨタとホンダの話に戻ってみると、今回のクイズの答えが見えてきそうです。

それでは解説します!

さて、ホンダの開発者が言うところの「欲望の塊」とはどういう意味でしょうか。それは、発売当時の時代背景を考えると見えてきます。 1980年代といえば、まさにバブル期。モテる男性の必須条件に「車を持っていること」が挙げられる時代でした。欲望とはつまり、「モテたい」という男性の夢のことだったのです。 「欲望の塊」としての車を作っていた当時のホンダが、モテたい男性のために当時の人気車種のプレリュードに搭載して話題となったのが、男性が女性を口説くプロセスを自然に前に進めるための「運転席から助手席のリクライニングシートを倒せる」という衝撃的な機能でした。 今ではあり得ない話かもしれませんが、その時代には多くの男性に受け入れられ、モテたい一心の彼らはこぞってプレリュードを買ったと言います。まさに「夢」を売るためにたどり着いた、1つの企業努力の賜物だったわけです。

消費者が求める「夢」を見つけることがビジネスチャンスに

同様な話は、化粧品でもあります。 これは資生堂の商品開発の人から私が聞いた話ですが、資生堂では化粧品ではなく「女性の夢」を売っているんだというエピソードです。「50歳なのに美しい私」という消費者が描く夢を具現化しているんだということですね。 そして、この視点で世の中のモノを見渡してみると、あちこちに同様のアプローチで商売しているものがあることに気付くはずです。 つまり、商売というのはモノを売る訳ですが、大事なのは「夢」を売ることなんだということです。その視点を持っておくと、世の中のビジネスチャンスに気付けるはず。そこが今回のお話のポイントです。 そして、それは時代によって変わっていくものでもあります。まさにプレリュードは私が20代の頃の話で、その頃の若者はモテたくて車を買いました。今の若者の発想とはちょっと違うかもしれませんが、狂乱のバブルの時代にあったこの話は、発想の起点として今の時代にも十分に有効だと言えるでしょう。

世代別にどんなアプローチが可能か?

「夢を売る」というアプローチを考えた場合、その方法は様々ですが、ここでは一例として世代別の夢について考えてみましょう。 たとえば、以下のようなものが想像できそうです。 ●20代・30代 リスペクトされている私、若さの象徴である私 ●40代・50代 成功者としてステータスを築いた私、若く見られる私 ●60代以上 まだまだ現役の私、社会とつながる私、若く健康でいる私 すごく大雑把な括りですが、一例として挙げてみました。それぞれにどんなアプローチが有効か、考えてみるヒントになるかもしれませんね。

世の中の法則やルールを自分なりに考えてみよう

かのスティーブ・ジョブズ氏が、ペプシコーラの社員だったジョン・スカリー氏をアップル社にスカウトする際、「あなたは一生、砂糖水を売り続けるのですか?」と説得したという有名なエピソードがあります。 その話をコカ・コーラ社の幹部と話していた際、その人は私に言いました。「コカ・コーラは砂糖水に加え、あるものが入っているんです」と。 ここまで読んでくださった方は分かると思いますが、もちろんコカ・コーラには「夢」が入っているんです。コカ・コーラとはアメリカの象徴であり、アメリカンドリームを想起させるものだというわけですね。 今でも例えばアジアなどの新興国に行くと、現地メーカーが作ったコーラは日本円で18円くらいで売っているわけですが、その土地の若者たちはその3倍近い値段のするコカ・コーラをあえて買って飲むわけです。そして、「今はまだ社会の底辺の方にいる自分だけど、いつかアメリカに渡って大きなチャンスをつかむんだ」という夢をコカ・コーラに重ねているわけです。 「夢にお金を出す」というのは、希望があっていい話ですよね。 いかがでしょうか。ぜひ「夢を売る」という発想を参考に、皆さんも大きなビジネスチャンスをつかんでくださいね。 最後に、もうお分かりだと思いますが、冒頭のクイズの答えは「運転席から助手席のリクライニングシートを倒すことができる機能」でした。バブルの熱狂を象徴するような、とはいえコンプライアンスにうるさい今ではなかなか考えにくい、時代を想い起こさせる機能ですね。
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経営戦略コンサルタント 百年コンサルティング株式会社 代表取締役 鈴木貴博

東京大学工学部卒業後、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、数々の大企業の戦略立案プロジェクトに従事。1999年にはネットイヤーグループの創業に取締役として参加。2003年に独立し、百年コンサルティングを創業する。大手企業の経営コンサルティング経験を元に2013年に出版した『戦略思考トレーニングシリーズ』(日本経済新聞出版社)が累計20万部を超えるベストセラーに。現在はビジネスをエンタメクイズ化する経済エンタテナーとしても活動中。『パネルクイズアタック25』(優勝)、『カルトQ』などのクイズ番組出演経験も豊富。
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1・株式会社の設立費用一覧

今回は、株式会社設立の基礎知識として、設立費用をご紹介します。最初にまとめから見ていきましょう。 株式会社の設立費用は下記の通りとなっています。 ①定款に貼る収入印紙代 →40,000円(ただし、電子定款の場合は不要) ②定款の認証のために公証人に払う手数料 →50,000円 ③定款の謄本手数料(登記) →約2,000円(1ページ250円) ④登録免許税(登記) →150,000円(もしくは資本金額の0.7%のうち、高い方) 合計すると、最低でも210,000円ほどかかるということになります。実際は資本金なども必要になりますから、それ以上の金額が必要となるでしょう(株式会社は資本金1円から設立が可能ではあります)。

2・定款に貼る収入印紙代は節約可能

公証役場で支払わなくてはいけないものは、定款に貼る収入印紙代の40,000円です。株式会社の設立にあたり、最初に必要になるのが定款の作成で、公証役場によって定款が認証されます。この定款の認証の際に支払うのが収入印紙代です。 しかし、2004年から施行された電子定款認証の制度に伴い、定款がUSBなどに保存されていても認められるようになりました。この電子定款によって、収入印紙代を節約することができます。

3・必ず必要となる費用

定款認証にかかる費用としては、定款の認証代50,000円と、謄本の作成料が1ページあたり250円必要となります。こちらは、手数料として必ずかかるものだと認識していいでしょう。

4・そのほか法務局での支払いも

これまでは公証役場で支払う必要のあるものをご紹介してきましたが、法務局でも会社の登記を登録するための登録免許税がかかります。資本金の7/1000にあたる額を登録免許税、もしくは150,000円のどちらか高い額を支払う必要があるため、最低でも150,000円がかかります。多くの場合は150,000円支払うことになるでしょう。 株式会社を設立するためには多額の費用が必要だと思いがちですが、設立費用は以上になります。意外と安いと感じた方も多いのではないでしょうか。起業を志している方の参考になれば幸いです。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
無料でダウンロード
5分でできる会社設立 https://www.freee.co.jp/launch 開業手続きが無料・簡単・最速 https://www.freee.co.jp/kaigyou 元記事はこちら https://keiei.freee.co.jp/2016/01/11/kabushikikaisya-setsuritsuhiyou/
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決算日は戦略をもって決めましょう

そもそも、決算日は会社を設立した時期によって決められているのではないか?と思っている方もいるかもしれません。3月を決算月、31日を決算日にするケースが多いようですが、会社を設立した場合、決算日は必ずしも1年後に設定する必要はないのです。決算日に関しては自由に決めることができると覚えておきましょう。 決算月だけでなく、日にちに関しても自由に決められますが、こちらに関しては月末でないと、会計処理や法務上で面倒な状態になるため月末を選択するのが一般的だといえるでしょう。 自由に決められる決算月をどうやって決めたらよいのか、今回は決め方をご紹介します。

決め方1・繁忙期は避ける

常識的に考えて繁忙期がある場合は、それを避けて決算日を決めるというのは当然の選択ではないでしょうか。特に会社設立して間もないころは、本業と兼ねながら決算準備をしなければならない場合も出てきますので、繁忙期がある事業の場合、その期間は避けるのが無難です。

決め方2・利益を考慮する

売り上げが多い月を決算月にしてしまうと、年間の利益の予想が決算月の売り上げで大きく変化してしまうため、法人税の節税の観点から見て不利になってしまいます。ですから、決算月を決める場合は利益が大きく出そうな月の前月の月末に合わせて決算日を設定するのがよいでしょう。

決め方3・会社設立の恩恵を受けられそうな時期を選ぶ

資本金が1,000万円未満で、前々期の売り上げが1,000万円以下の場合、消費税の免税事業所となります。新設法人の場合、2期目までは売り上げが0円となるので、資本金さえクリアできていれば免税の対象となります。これを考慮し、設立した年の期間をなるべく長くするように決算日を決めると免除期間が延び、有利に働く場合があります。 ただ、売り上げが少額になる場合や、設立半年後の給与・役員報酬などの支払いが1,000万円を超える場合は恩恵を受けられる期間が変わる場合もあるので、そのような場合は税理士さんなどに相談して決めるとよいでしょう。 なんとなく決めてしまいがちな決算日ですが、期間によっては大きな違いが出る場合もあります。決算日は会社設立後に変更することもできるので、会社の規模や成長に合わせてのちのち変更することも視野に入れておくとよいでしょう。

会社設立についてもっと詳しく知るには

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  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
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こんにちは。中村です。 今回は『アントレ』でも推進している「副業」について。まだまだ日本国内においては妙に不穏な行動として捉えられがちな副業ですが、実際のところどんなルールで固められているのでしょう? 改めて確認しつつ、「バレないように」なんて考えている方へのメッセージとしてちょっと書き連ねてみようと思います。

広がる副業OKの波。なんだけど現状は…?

例えば『社員の副業を認める会社が選ばれる時代へ。副業OK!な会社まとめ』などでもまとめられていますが、今や副業そのものをNGとする会社はずいぶんと減ってきました。(OKの会社が増えてきている) が、実際まだまだ副業原則禁止、あるいはクリアできるわけも無い細かいルールで縛って『実質禁止』にしている企業って多かったりします。 もちろん企業としてOKを出すことNGにすること、それぞれにメリットとデメリットがあることはわかりますが。 例えばGoogleで検索してみると…
まだまだこんな調子。なんですよね。 ポジティブに副業のネタや仕事を探しているニーズも多いようですが、「ばれる」「禁止」「マイナンバー」などは、分かりやすく『副業をバレないように上手くやるにはどうすれば…!』みたいなニーズの多さを現してしまっています。 皆さん、どうも「バレずになんとかしたい」という気持ちが未だに強い様子。 では実際のところ法的・判例的には『副業』はどういった扱いなんでしょう?以下まとめてみました。

そもそも法的に『副業は』どういう立ち位置なのか

これは実は割と明確になっています。もろもろの条文を載せても長いだけなので、ざっくり抜粋してみます。
  • 副業を全面的に禁止するという法律は存在しない
  • 民法にも労働基準法にも雇用契約は1個だけ。みたいな規制はない
  • 基本的に「副業禁止」は勤務先の就業規則によってのみ定義されている
なんですよ。 そう。禁止が明記されるのは就業規則だけなんです。 いや、まぁここまでは多少副業を考えたことがある方であればほぼ知っている内容だとは思いますが。 重要なのは『では副業禁止が有効になってしまうパターンはどんなものか?』ということじゃないかな?と。 これに関してはもう判例を見ていくしか無いんですが、実際に過去有効な就業規則として認められたケースは、以下3つのパターンに絞られています。
  1. 副業禁止が有効になるとされるケース
  2. 本業に支障が出るほどの長時間副業の場合
  3. 本業と副業が競合関係になる場合
  4. 副業の内容が会社の信用を貶すような場合
1つめはまぁわかります。副業に必死になった結果、本業がぐっだぐだになったらそりゃNGでしょう。 2つめもまぁ理解はできます。そりゃ困るでしょう。 そして3つめ…は、ちょっと想像しにくいですが、例えば詐欺まがいの商売とかでしょうかね。理解できなくはないです。 が、お気づきの方もいるかと思うんですが、これってそーーーとーーー『主観』入っちゃうんですよね。 例えば1のケースは『連日飲み歩いてる人が午前中は眠そうにしてるってのと何が違うの?』て話になりますし。 2のケースも『見方を変えればどこだって競合』ってのが今のマーケットの現状。 3つめに至ってはもはや言ったもん勝ちにだってなりかねないアバウトさなんですよ。 敵意をもって罰しようと思えばどうとでもできてしまう。実は多くの方が怯える副業禁止の就業規則ってのは、つまりこういう部分のアバウトさが原因だったりするんじゃないでしょうかね。

じゃあやっぱり副業はバレないようにやるべき?

上記のように現状を並べ立てると、つい『じゃあやっぱりバレないようにやったほうが良いんじゃ…』なんて思考にもなりがちですが、これに関しては割とハッキリと明言したいと思います。
  • バレないように…と考えを巡らせるより、キチンと話を通したほうがいい
  • 正面切ってNGと言われたなら、独立か転職を選んだほうがいい
です。 いや本当に。 少々極論ですが、副業そのものを禁止してしまうような組織の場合、そもそも自社での経験だけで考え行動することのリスクについて認識していない。もしくは考えることをやめてしまい「今までそうだったんで」と思考が硬直化してしまっている可能性…結構高いです。(経験則) もちろん世の中にはそんな組織ばかりではなく、どうしようもない事情により許可ができない。なんて場合もあるでしょう。 が、だからといって大事な決断をする自分自身が『バレたら居心地が悪くなるどころかクビか最悪賠償…??』なんて無用なリスクと心配事を背負う必要なんてどこにもないのです。 それに、人間誰だって『後から判明した嫌な事実』より『事前に知り得た嫌な情報』のほうが飲み込みやすいもの。 わざわざ「バレずに副業するには…」と考えるよりは
  • なぜ副業しようとするのか
  • その副業によって何がどう変わるのか
  • 可能であればその行動によって本業の企業にとってメリットがある旨
このあたりを事前にしっかりまとめ、上司や同僚に対しプレゼンなりなんなりしてみるのが結果的に良い方向に話が進んでいくのではないでしょうか? ※こちらは一例であり、推奨するものではありません。 それこそ『そんなリスクは冒せない』てな声が聞こえてきそうですが。 少なくとも、複数の事業に携わってマーケットに価値を提供していこうと思うのであれば、それくらいは当たり前にできたほうが良い。 僕自身は、そう思うんですよね。
―著者:中村 健太
株式会社ビットエーCMO。Techメディア「BITA デジマラボ」のプロデュースやAIカンバセーションエンジンの開発など、Webのみにとどまらず様々な分野で活動するマルチプロデューサー。KaizenPlatformのグロースコンサルとしても知られ、2014年より一般社団法人日本ディレクション協会の会長も務める。主な著書に「Webディレクターの教科書」など。元々大手コーヒーチェーンの店長職からキャリアをスタート。副業としてのアフィリエイター活動からWebマーケティング業界へ入るという珍しい経歴を持つ。
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課税されない消費税の区分

学生時代に会計学を学んだり、簿記検定を学んでいても、実務で経理を担当すると多々、驚くことが出てくると思います。その1つが課税や非課税といった消費税の区分です。実は簿記検定の中でも有名な日商簿記検定の一級を学んだとしても、消費税は試験の範囲には入っていません。つまり、実務で初めて課税のシステムを知るというケースも出てくるのです。個人事業主で課税売り上げが1,000万円以上を超えない事業所の場合、消費税とはほとんど無縁になりますが、中小企業など、ある程度の売り上げがある事業所では、消費税の取り引きもできてくるでしょう。気をつけたいのは、課税されない取り引きについてです。売り上げや仕入れ、ほか多くの経費は課税対象となりますが、中には課税されない取り引きもあるのです。 課税されないものについて大きく分けると、「非課税、不課税、免税」の3つになります。もちろん消費税の区分については、さらに細かく分けることもできます。

非課税とその例

基本的に消費税は、事業者が仕事をするなどして対価を得たときに課税されるものです。しかし、一部の取り引きでは、消費税が課税されません。 「課税の対象としてなじまないものや社会政策的配慮から、課税しない非課税取引」 引用元:非課税と不課税の違い(国税庁) 国税庁においては、「社会的配慮から、消費税を課税するのに値しないもの」が、非課税の定義になっています。事業を行っていく上でよく出てくる例としては、商品券や切手の譲渡、預貯金、または貸付金の利子などが挙げられます。 商品券や切手は、厳密にいうと購入した時点では消費税は加算されず、使用した際に消費税が発生するというしくみになっています。つまり、購入したものをそのままほかの事業所などに譲渡した場合は、非課税処理になり、使用した事業所で課税処理がなされることになります。一部、購入した時点で課税することも認められますが、少しややこしいですね。また、小切手や約束手形、有価証券や土地の譲渡の一部も非課税処理が認められています。 このほか、よく行われる非課税取り引きとしては、会社登記事項証明書や印鑑証明書の取得などがあります。公的機関が行う事務処理手数料に関しても消費税は加算されないことになっています。ほかにも、教育や介護などにおいて一部認められているものがあります。

不課税とその例

不課税取り引きとは、「もともと課税取り引きの対象とならない取り引きのこと」です。非課税は課税取り引きの中でも特別に課税されないものという位置づけになりますから、これとは大きく意味が異なってくることが分かります。 基本的には、国内での取り引きで対価が発生しないものが対象です。例えば、見舞金や祝い金、無料で提供した試供品や見本などがこれにあたります。将来的にはお金をともなう取り引きに発展する可能性はあるものの、いずれも取り引き時には対価は発生していません。見舞金や祝い金などは付き合いの範囲内で行うもので、見返りを求めるような性質のものではありませんし、無料の試供品も広告などの効果があったとしても、取り引き時点では儲けに繋がらないからです。 このほかにも、よく使う勘定科目であれば、給与や賃金、保険料の支払いなども不課税として扱われます。非課税よりも不課税の方が使う頻度の高いものが多いので、覚えておきましょう。ちなみに、見舞金や祝い金などは接待交際費、試供品などは広告宣伝費の一部とすることができますので、こちらも仕訳をする際に気をつけましょう。 なお、金銭のやり取りは対価にはなりませんが、物品を渡す場合は、対価のある取り引きとなります。例えば、お歳暮や残暑見舞いで贈るお菓子などです。混同しがちなのでこちらもしっかり頭に入れておきたいところです。 会計ソフトを使用している事業所では仕訳のフォーマットを利用していることも多いと思いますが、フォーマットがない場合もあるので要注意です。

免税とその例

国内外で免税店などよく耳にするかと思いますが、免税とは、対価をともなう取り引きであるものの、消費税が課税されない性質の取り引きのことです。商品の輸出など、免税取り引きは国外を交えた取り引きが対象となりますので、海外との取り引きがない場合はあまり気にしなくても大丈夫でしょう。なお、海外にも会社の事業所があり、海外の事業所に向けて輸出に似たサービスを提供した場合も免税となります。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

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  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
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起業家、経営者にとって大事なのは、世の中を見抜く力です。1つの事象をどう捉えるかで、ものの見え方も、そこから得られる情報も大きく変わります。そうした「着眼点」は、実はトレーニングによって鍛えることができるのです。累計20万部を超えるベストセラーとなった『戦略思考トレーニング』シリーズでおなじみの経営コンサルタント・鈴木貴博氏に解説してもらいましょう。

いきなりですが、クイズです

Q.最近、「住みたい街ランキング(東京)」の常連と言われた「吉祥寺」の人気に陰りが見え始めているというニュースがありました。一方で、テレビドラマやマンガの影響で価値が急上昇している街があります。これまではどちらかといえばイメージが悪く、人気がない街だったにもかかわらず、一部調査では一気にランクインまで果たした、東京都北区にある街はどこでしょうか?
さて、答えとその理由はわかりましたか?

街ごとに「性格」がある

新しくお店をやろうと考えたときに、どの街で始めるかは非常に重要です。そして、実は「フランチャイズ(FC)」と「自力で始める場合」とでは、場所選びにおいて着眼点が全く違うのです。 それを紐解くためには、街の性格を知ることがポイントとなります。参考にできるのが、「住んでみたい街ランキング」。いろいろなメディアがこの手の調査を行っていますが、街の人気度を表す1つのバロメーターとしてはどれも有効です。そして、ランクインした街を見ながら、どういう性格の街が人気なのかを考えてみるのは、着眼点を鍛えるのにもってこいです。

それでは解説します!

今はどの街に行っても、チェーン系のお店が並んでいます。画一化が進み、街に特徴がなくなってきたなんて評価をする人もいます。でも、経済効率的にはそういう街がいいのも事実です。人の流れがあるからこそ、たくさんのお店が参入し、街全体が活気づきます。 そして、フランチャイズでお店を始める場合は、実はそういう競争相手が近くにいる場所の方が商売になるのです。 それはなぜかというと、既にマーケットができているからです。「このエリアでの最初の出店になります」「あなたがこのエリアを切り開いてください」といった決まり文句があるように、競合が少ない方がビジネスをしやすい(シェアを取りやすい)と考えがちですが、実はそういう場所はイチから市場を掘り起こさないといけない場合が多く、苦戦することが多いとう見方もあります。 また、フランチャイズの1つのメリットにドミナント戦略というものがあります。特に飲食や小売りのビジネスの場合、近所や隣の駅にも同じチェーンのお店があれば、その既存のお店の看板が新しく出すお店の広告宣伝費のかわりになると言われていますから、商売がしやすいのです。

街の「ごちゃごちゃ感」の裏には何がある?

では、自力でお店を出す場合についてはどうでしょうか。ポイントは、街の性格を見極めることです。そのために参考にしたいのが「住んでみたい街ランキング」です。 オウチーノ総研が2017年2月に発表した最新の調査を見てみましょう。 1位「目黒」、2位「荻窪」、3位「武蔵小杉」、4位「赤羽」、5位「池袋」 以下、恵比寿、大泉学園、北千住、三鷹、中野・・・と続きます。 さて、よく定番と言われるような街と、そうでない街がランクインしているのが分かると思います。まずはこれらの街の共通点を考えてみましょう。 それは、先ほど説明したフランチャイズで出店する場合とは少し異なり、「ごちゃごちゃしていたり、独特のものがある街」と表現できると思います。 つまり、「チェーンではないお店が支持されるようなマーケットが残っている街」とも言えます。ここに気付けるかどうかが、起業家としてビジネスチャンスをつかむための1つのポイントです。 というのも、ごちゃごちゃした街は、チェーン以外の何かを受け入れる風土があり、そういうものを好む人が比較的多く住んでいる街といえるからです。新しいことを始めようという場合、そのような消費者がいる場所なので、独自の商売がしやすくなる、というわけですね。

始めたいビジネスのターゲットはどんな人?

さらに先ほどのランキングの街を2つのタイプに分けてみます。 ●目黒、恵比寿、武蔵小杉、三鷹 →比較的高所得な人がいるマーケットがある街 ●荻窪、赤羽、池袋、北千住、大泉学園、中野 →庶民的で大衆っぽさが残っている街 やりたいと思うビジネスは、どちらの層に向けたものなのか。そこをきちんと見極めたうえで出店場所を選んでみると、さらに効果的というわけですね。

地方都市でも同じ発想で街の見極めができる

いかがでしたか。今回は東京近郊のケースでお話しましたが、これは地方都市でも同じです。着眼点としては、「昔ながらのごちゃごちゃした商店街が残っている街」というのが1つの目印かもしれませんね。たとえば名古屋でいえば「大須」や「覚王山」というイメージです。 出店場所の立地を選ぶのは、事業を始めるにあたってとても大事なことです。街の個性や、そこに住む人の特徴などにも着目してみてくださいね。 最後に、もうお分かりだと思いますが、冒頭のクイズの答えは「赤羽」でした。東京都北区にある赤羽は、マンガが原作のテレビドラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」で取り上げられたこともあり、注目度が上がって人気が急上昇したと言われています。
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経営戦略コンサルタント 百年コンサルティング株式会社 代表取締役 鈴木貴博

東京大学工学部卒業後、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、数々の大企業の戦略立案プロジェクトに従事。1999年にはネットイヤーグループの創業に取締役として参加。2003年に独立し、百年コンサルティングを創業する。大手企業の経営コンサルティング経験を元に2013年に出版した『戦略思考トレーニングシリーズ』(日本経済新聞出版社)が累計20万部を超えるベストセラーに。現在はビジネスをエンタメクイズ化する経済エンタテナーとしても活動中。『パネルクイズアタック25』(優勝)、『カルトQ』などのクイズ番組出演経験も豊富。
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そもそも副業って確定申告がいるもの?

多くの企業で副業が認められるニュースが流れていますが、主要な収入が給与所得で、さらに副業収入がある場合、確定申告が必要となるケースがあります。確定申告が必要となるケースは以下の2通りです。 ①給与を1カ所からもらっていて、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)の合計額が20万円を超えるケース ②給与を2カか所以上からもらっていて、年末調整をされなかった給与の収入金額と、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く)との合計額が20万円を超えるケース 例えば、アフィリエイトやオークションサイトでの副業収入による所得が20万円以上となる場合、①のケースとなり、雑所得又は事業所得として確定申告が必要となります。事業所得であるかどうかは、その副業収入が事業規模であるか否かで判断することとなりますが、通常、副業であれば雑所得に該当します。 副業というイメージはないかもしれませんが、駐車場やアパートの賃料収入による所得が20万円超ある場合にも、①のケースに該当し、不動産所得として確定申告が必要となります。主要な収入を得ている会社の他にも、アルバイトやパートタイムで働き、所得が20万円超ある場合には、②のケースに該当し、給与所得の確定申告が必要となります。 ほかに、FXや株取引による副業収入を得ている方もいるかと思いますが、FXであれば雑所得等として上記と同様に20万円超の所得がある場合には、確定申告が必要となります。一方で、株取引による副業収入については、特定口座による確定申告不要制度を適用している場合、確定申告を行う必要はありません。

確定申告をすると会社に副業がバレる?

会社に報告せずにこっそりと副業をしている方にとっては、確定申告は会社に副業がバレるきっかけになるのではないかと、気になるところだと思います。確定申告で会社に副業が知られてしまう可能性がでてくるのは、住民税の徴収の仕組みにあります。住民税は前年の1月~12月までの所得を基礎として計算されるものです。これは「前年所得課税」の方法というものになります。 この方法で計算された住民税は、当年5月に各市区町村から給与収入を得ている各事業所へ通知され、当年6月から翌年5月まで毎月、給料から差し引かれます。そのため、各事業所は前年所得が自社の支払った給与より多いときには、その違いに気づく、つまり副業がバレる可能性がでてくるのです。

副業が会社にバレないようにする方法

前述の通り、通常の確定申告では副業収入が会社に知られ、副業をしている事実が職場でバレてしまう可能性がありますが、実は副業による収入を会社に知られないようにする方法もあります。 確定申告時に使用する確定申告書の「住民税・事業税に関する事項」に住民税の徴収方法を選択する項目があり、「給与からの天引き」と「自分で納付(普通徴収)」を選べるようになっています。ここで「自分で納付」を選択すると、事業所・会社には副業収入に対する住民税の通知が届きません。副業収入に対する住民税の納付書が送られてきますので、ご自身で税金を納付することとなります。

副業が赤字の場合は会社に副業がバレる!?

先ほど、会社に副業がバレない方法を述べましたが、副業が赤字であって、税金の還付となる場合には、前述の方法でも副業を隠しておくことができません。普通徴収は住民税の追加納付が発生するときだけに選択できるものなので、税金の還付となる場合には、事業所・会社へ副業収入による赤字が差し引かれた住民税の通知が届き、副業がバレてしまう可能性があります。副業が赤字で還付申告をお考えの方は注意が必要です。

副業の確定申告方法

副業での確定申告は、所得の種類により異なりますが、どのような所得でも毎年1月1日から12月31日までの1年間に生じた全ての所得の金額と、それに対する所得税等の額を計算し、申告期限である翌年3月15日までに確定申告書を提出して、源泉徴収された税金や予定納税で納めた税金などとの過不足を精算する必要があります。確定申告の流れは以下の通りです。 1.申告に必要な書類の準備 2.申告書の作成・提出 3.納税・還付の手続き 申告に必要な書類は、所得の種類によって違ってきます。給与所得であれば源泉徴収票、事業所得であれば決算書等が必要となりますが、事業所得や不動産所得等で複雑な所得がない限りは国税庁の確定申告サイトの指示に従いながらご自身で申告・納税の手続きができるようになっています。不明点がある場合は、国税庁や税務署のヘルプ、税理士の無料相談等を上手く活用しながら、適切な確定申告を行いましょう。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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菊池 保人 株式会社リクルートキャリア アントレ編集長

1962年、愛媛県生まれ。87年、リクルート入社。01年より新卒・中途・アルバイト、住宅、進学、学び、結婚、自動車、旅行、飲食、美容領域にてメディア・商品リニューアル・業務BPRを推進、事業のIT戦略立案・実行部隊責任者。09年、リクルート横断のネットマーケティング戦略立案・実行責任者。12年、リクルートキャリアにて新規事業開発を担当。13年『アントレ』編集長就任

2017年2月27日アントレは創刊20周年を迎えました。

21年目に突入するにあたり、独立開業を目指す皆さんに対して、『アントレ』の支援範囲を拡げていく決意です。これまで独立開業を自分の働く選択肢としてどう踏み出していくか、この検討フェーズを支援し続けてきました。これからはその次の段階である開業準備フェーズにもお役に立てるよう、踏み込んでいきます。 今回3/25(土)、具体的に開業準備を進めている方々向けに、支援企業が一堂に集まり、準備内容を深められる、開業準備イベント「春の開業準備祭り」を実施します。 物理的な開業の用意が進むだけではなく、精神的な「心の準備」もケアできるよう、先輩達に学ぶ講演もあります。皆さんのお役に立てることを信じて、スタッフ一同、ご来場を心よりお待ち申し上げております。

「カレーハウスCoCo壱番屋」創業者の宗次徳二氏の講演は必見!

――早速ですが、「春の開業準備祭り」とは、簡単にどんなイベントなのかを教えていただけますか?
杉山 ここからは、担当者の私(杉山)がお話させていただきますね。アントレ「春の開業準備祭り」とは、これから開業しようと思っている全ての方を対象とした無料のイベントです。当日は3つの講演と11社の開業準備ブースコーナーを用意しています。 特に講演は、参加者から大きなご期待をいただいているんです。
――無料で講演が聴けるのですね! どなたが、どのようなお話をされるのですか?
杉山 目玉となるのは、カレーハウスCoCo壱番屋 創業者の宗次徳二氏の講演です。 ご存じの通り、宗次氏は国内外に約1400店舗のカレー専門店を出す上場企業の創業者。当日は、「ゼロから東証一部上場企業を20年間、増収増益を実現した男の教えを守ればあなたも会社(お店)もつぶれない人生を歩めます」というテーマで、語っていただきます。 今まさに起業を考えている方々に向け、成功を掴むヒントにして頂ければと思います。
――一代であれほどの会社を築かれた宗次氏ですから、熱のこもったお話が聴けそうですね。あと2つの講演も、創業者の方なのでしょうか?
杉山 いえ。2つ目は、日本政策金融公庫の担当者が語る「融資担当者はココを見ている!~融資面談、創業計画書作成編~」です。 これまで6,000社を超える事業者の融資審査実績から、融資のメリット・デメリットや融資審査の「あるある話」を、実例を元に紹介してくださいます。融資面談への臨み方や創業計画書はどのように作成したらよいかなど、知っていれば得をする内容になっています。
――創業に「融資」は欠かせないですから、聞いておけばリスクが回避できそうですね。では、創業者・融資担当者のお話に続くのは、どのような講演なのでしょうか?
杉山 3つ目は、一般社団法人起業家支援ネットワークNICe増田紀彦氏による、「何を売るかの前に、誰に売るかを考えよう ~開業を決意したら、最初に取り組むべき重要課題がこれ~」です。 これまで数多くの起業家の成功・失敗事例を見てきた増田氏ですが、独立開業準備期に必要な考え方はズバリ「何を売るかの前に、 誰に売るかを考える」だそうです。意外に見落としがちな視点を、先輩事例をもとにわかりやすく解説してくださいます。これを聞けば、今何をすべきか、やるべきことが明確になると思います。
――開業を考えている人には、どれも興味ある内容ばかりですね。こちらは全て予約制なのでしょうか?
杉山 講演の参加人数には限りがありますので、予約制となります。講演は2部制となっており、第1部は宗次氏の講演。こちらはどなたでも聴講できますが、第2部は日本政策金融公庫担当者の講演と増田氏の講演のどちらか1つを選択いただくことになります。
――そうなんですね。でも、自分の興味や開業準備の段階に合わせてチョイスできるのは、うれしいですね。
杉山 そのほか、会場内には開業準備ブースコーナーも設けています。融資・会計ソフト・税理士事務所・POSレジ・集客販促・リフォーム・居抜き物件・経営相談・法人クレジットカード会社など、開業準備に必要と思われる業種が揃っていますので、ご来場いただければここで一気に相談することができます。もちろん、こちらも全て無料です。
――ブース内容もすぐに開業することが前提の印象ですが、まだ開業そのものが決まっていない人でも、参加できるのですか?
杉山 どなたでもご参加いただけます。 自ら事業を起こす方はもちろん、フランチャイズ・代理店に加盟しても「資金調達」「損益分岐」「労務管理」「経理・財務」「集客企画」などは結局自分でしなければなりません。 実際に開業された方から「イベントや講演会などで先輩の成功・失敗談や開業前の準備に関わる話を聞くことで、具体的な計画を立てられるようになった」という声をよく聞きます。 独立開業を具体的にお考えの方、そして開業までのイメージを掴みたいと思っている方にも是非、お越しいただきたいと思っています。
――ありがとうございました。 なんとなく見学するというより、具体的な開業準備の内容が分かるイベントのようですね。 興味のある人はぜひ、参加してみてくださいね。 ご予約はこちら
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勘定合って銭足らず

毎月支払日が近づくと落ち着かなくなりませんか。支払いが滞ると、企業の信用問題です。なぜ資金繰りが厳しいのかの原因を考え、潤沢な資金がなくてもできる資金繰りの方法を探っていきましょう。 企業の業績を判断できる損益計算書は、売り上げから仕入れや経費を引いて、どのくらいの利益が出たかわかるものです。損益計算書が赤字になると不安になりますが、黒字だから安心かというとそうでもない場合も。 たとえば、「売り上げは立ったけれど、回収が2カ月後になってしまう」というような場合です。そんなとき、経費や仕入れ代金が支払えなくなると、「勘定合って銭足らず」となり、下手をすると「黒字倒産」という事態を招いてしまうこともあります。

原因1(掛け売り、掛け仕入れが一般的な日本の商習慣)

「勘定合って銭足らず」になる原因は、売掛金の回収時期と、仕入れ代金の支払い時期、支払手形の決済日がうまく連動していないことにあります。日本の商習慣では、商店など一般消費者を相手にしている場合を除き、掛け売り、掛け仕入れが一般的です。 開業したての会社の場合、社会的信用が不足しているために、仕入れは現金で、売り上げは掛け売り上げ(売掛金の発生)というケースも少なくありません。この状態で漫然と支払いを行っていると、いずれ資金繰りが大変になっていくでしょう。 具体的に見てみましょう。
今月の売り上げが100万円あったとします。 仕入れ代金が50万円、給料などの経費が45万円の場合、利益は5万円です。 ・先月に行った仕入れ50万円の支払いは、今月末です。 ・給料など今月分の経費45万円は、今月支払います。 ・売り上げ100万円が入金になるのは、来月です。 ・そうしますと、今月の現金の収支はマイナス95万円です。 ・来月の現金の収支はプラス100万円です。
差し引けば5万円の利益が出ていますが、今月は現金を95万円どこからか持ってこないといけません。手形の決済ができなければ、銀行取引停止などの事態になりかねません。

原因2(資金不足に陥るリスク)

資金不足に陥るリスクとして、考えられることは、 ・原材料の値上がり分を価格に転嫁できない ・売り上げそのものの減少、過剰な値引き ・代金回収の遅延。売掛金の増加 ・過剰な設備投資と過剰な在庫、不良在庫の増加 ・急激な売り上げの拡大 ・借入金過多 などがあります。 その他に資金繰りが悪化する原因として、取引先が倒産し、売上代金が回収できなくなるというケースなどもあります。これは経営(資金繰り)に与えるダメージは大きいので、取り引き前に与信調査が大事になります。取引先と密に接触すると倒産しそうな状況にもいち早く気付くことができるでしょう。 中小企業基盤整備機構には「経営セーフティ共済(正式名称:中小企業倒産防止共済制度)」という、取引先の倒産時に、共済金の貸し付けが受けられる制度があります。毎月、積み立てをしておくと、無担保・無保証人で必要な資金を迅速に融資してもらえます。万一に備えるために、ぜひ検討したい制度です。

改善方法の具体例

資金繰りを悪化させる原因が分かれば、改善方法は自ずと見えてきます。回収できる資金の範囲で支出を図ればいいわけですから。 ここで、資金繰り表が重要な役割を持ってきます。資金繰り表と聞くと、苦手意識が出る人も、様式にこだわらず自分なりの入出金の予定を、3カ月先までで良いのでエクセルで作ってみましょう。いつ頃資金が不足するのか、その後はどうなのか、先々の見当が付けば、打つ手も見えてくるというものです。 在庫の調整も資金繰りで重要な役目を持ちます。損益計算書が黒字になっていれば、在庫金額の増加に目をつむりがちですが、在庫は適正なのか、在庫管理にかかる費用などに注意を払うことも、資金繰りに欠かせません。 見逃しやすいのが売り上げの急増です。売り上げの急増は会社全体が活気づきますが、仕入れも急増することを忘れないようにしましょう。さらに増加した売り上げに対処するための、人件費を含む経費も上がります。目先の売り上げに気を取られて、資金のバランスを崩さないようにしましょう。 新しく設備投資をしようとするときは、綿密な計画が必要です。大きな設備投資をする時は、金融機関からの長期借り入れでまかなうこともあるでしょう。この場合、月々の返済金額だけでなく、返済期間と減価償却での耐用年数も考慮に入れてください。金融機関でもその部分は把握していますので、原則として、耐用年数よりも長い返済期間は設定しません。 返済期間を耐用年数より極端に短く設定してしまうと、減価償却費よりも返済金額が上回るケースが生じます。こうなると、せっかくの利益部分が返済金に回りますので、手元に資金が不足してしまいます。返済期間も十分考慮して決定してください。 営業畑出身の経営者の場合は、売り上げや損益計算を重視しがちですが、資金を上手に回していくのも経営者の仕事です。売り上げを上げることだけにとらわれず、現状をきちんと捉えて、経費節約や仕入れの圧縮などを図るのも大事です。支払期限の延長も入金と支出のバランスを考える上で重要な考え方です。 また、各種の助成金は、返済必要のない資金になりますので、自分の事業に合ったものがないか調べてみるのも、良いでしょう。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

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  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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企業などの組織で長く働いていると、独立して事業を立ち上げることに憧れを持つ人もいるでしょう。起業は難しいという印象を持つ人もいるようですが、個人で始める場合なら資金も抑えたものでできることも多く、業種によっては時間の自由もきくという利点もあります。独立を考えた時に検討しておきたいことには、どんなことがあるでしょうか。

☆資格や経験を生かせる仕事かどうか

独立するうえで重要なのは、何をするかということです。技術を提供している仕事など独立しやすい業種に携わっている場合には、それを生かして独立すれば経験やノウハウを生かすことができるので、起業もスムーズにできる場合があります。。 また、過去に取得している資格があれば、それを生かすのもひとつの方法です。勤務経験はないものの、まったく違う分野に挑戦したい場合には、それに必要な経験や資格は何かを、事前にしっかり調べておきましょう。

☆継続的で安定性のある収入が見込めるか

次に検討しておきたいのは、どれくらい収入が見込めるかです。独立しても生活できるだけの収入が見込めなければ、すぐに廃業してしまうことも考えられます。その業種でどれくらいの収入が見込めるのかを、試算しておきましょう。 季節に左右される業種の場合は、月ごとに見込めそうな収入をあらかじめ出しておくことをおすすめします。収入と経費をしっかり試算して、検討しておきましょう。

☆万が一の保険を用意しておく

独立するときには、病気やケガなどのような万が一の備えも必要です。個人の場合は、最低1カ月分程度の生活費の蓄えがあることが望ましいという考え方もあるようですが、実際には3カ月程度の生活費が捻出できると理想的ではないでしょうか。 例えば、病気で1カ月休んだ場合で2カ月目から仕事に復帰できたとしても、収入も同様に1カ月ずれただけで入ってくるとは限りません。金融機関の営業日関係でずれることもありますし、休業前のサイクルに戻るまでには日数を要することも考えておきましょう。 自営業者に適した柔軟な保険もいろいろ販売されているので、休業補償なども含めて十分に検討しておく必要があります。

☆一時的なものより継続性のある仕事で独立する

独立を考えるときは、一時的な流行で終わってしまいそうな業種ではなく、長期的に継続が見込めるものであることが理想です。経験や資格が生かせるかどうかも考慮し、必要なものは退職前に準備しておきましょう。 自己資金をできるだけ用意しておくだけでなく、将来の融資が必要なときのことも考えて、金融機関の信用を得ておくことも必要です。
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現在3社で副業ならぬ「複業」をしているという、サイボウズ株式会社の中村龍太さん。前編では、3社で複業をするようになった経緯や、複業を成立させるうえで必要なスキルやコツをお伺いしました。 龍太さんは「やりたいことをすべてやっていたら、今の環境に至った」と語っています。後編では、そんな龍太さんに「自分のやりたいことの見つけ方」、複業に向く人と向かない人の違いをお聞きしました。 現状のままでいることに疑問があるのに、なかなか1歩が踏み出せない人へ。アナタが求める答えが、ここにあるかもしれません。

”憧れ”と”感謝される経験”が、アナタの「やりたい仕事」を見つけてくれる

―3社で複業をしている龍太さんですが、そもそもこの3つの仕事は「自分のやりたい仕事」なのでしょうか?
中村龍太さん(以下、龍太さん) そうですね。前編でお話したとおり、最初は収入を減らしたくないから同時転職をしたんですが(笑)。 ただ、今は複数の会社に所属することで起こせるシナジーであったり、環境に応じた「自分のやりたい仕事」を見つけられていますね。 また、サイボウズでは副業が盛んなので副業をする同僚がたくさんいます。彼らを見ていると、自分がやりたいことを副業にしている人が多いように感じます。 自分が始めた副業がやりたい仕事になるのか、自分がやりたい仕事を副業として始めるのか、両方ともあるんじゃないかなと私は思いますね
―なるほど。しかし、世の中にはその「自分のやりたい仕事」を見つけることが難しい、という人も多いです。そんな人が「やりたい仕事」を見つけるにはどうしたらいいのでしょうか?
龍太さん なかなか難しい質問ですね(笑)。私は2つのやり方があると思います。 1つ目は、自分のロールモデルを見つけること。いわば自分の好きな人に”憧れ”を抱くことだと思います。「あの人みたいになりたい」という感情が芽生えれば自然と「あの人みたいになるにはどうしたらいいのか、あの人みたいなパフォーマンスをするにはどうしたらいいか?」という思考になります。 そこから自分なりに実践してみて、自分のやりたいことを見つけていくというのが、有効な方法の1つだと思います。
―大人になっても「この人みたいになりたい!」と思って行動できるかどうか。意外と盲点かもしれません。もう1つの方法はなんでしょうか?
龍太さん 「自分ができることを実践してみて、人から感謝される経験をする」こと。人間って、誰かから感謝されたい気持ちや貢献したいという気持ちを少なからず持っているものだと思うんです。 とはいえ、いきなり自分のできないようなことで人に貢献するのも難しいので、自分のできる範囲のことで誰かの役に立てる経験をしてみましょう。 そうした経験をすることで、自分のできることとやりたいことが自分の中で整理でき、次のステップ(自分のやりたいことの自覚→実行)に進むことができるのではないかと思います。

大企業の「鳥かご」の中で焦っている人へ。寿命100年時代を、どう生きる?

―副業が社会に浸透しつつある昨今でも、まだまだ日本には1つの会社で働く文化が一般的なように思えます。「このままでいいのかな?」と疑問が頭によぎりながらも、現状を変えようと行動を起こすことができない人って、龍太さんの周りにはいますか?
龍太さん いますよ。前の前にいた会社の同僚はそんな感じの人が多かったですね。 給与もそこそこあるし、かといって他のことをする余裕もあんまりないし、先程話したように自分のできることや得意なことで世の中に貢献できるような場所もない。そんな理由が重なって、大企業という1つの「鳥かご」から出られなくなっているなあと感じます。
―龍太さんからみれば、そうした人はある意味で対極の存在だといえますが、何か思うことはありますか?
龍太さん 『LIFE SHIFT』(www.amazon.co.jp/dp/B01LYGI45Q)という本の序章にも書いてあるのですが、2014年に生まれた人は平均でおよそ107歳まで生きるそうです。 でも現状の一般的な働き方を見ると、およそ65歳くらいには定年ですよね。まだ平均寿命の半分ちょっとなんですよ。 65〜70歳くらいになって定年して、退職金をもらってあと10何年生きて80代で死にますっていう人生設計ならいいですが、もし100歳前後まで生きるとしたら、さらに増えた寿命の分をどうやって生きて行けばいいのでしょうか?
―たしかに、長生きしていくには何かと必要なものがたくさんありますよね。
龍太さん そうなんです。もちろん、莫大な退職金がもらえてそのお金で残りの人生を暮らせるなら別ですが、今までと同じやり方、つまり1つの会社で勤め続けるだけでは、どこかで無理が生じてしまう可能性が出てきます。 生き続けるためには、お金も知識も信用もどんどん育んでいかないといけません。だとすれば今のうちから自分ができることの棚卸しも含め、会社や社会にどういう風に自分の価値を発揮できるのかを常に考えていく必要があります。
―1つの会社に勤め続けるだけじゃ、逆にリスクになってしまう可能性が高いんですね。では、自分の価値を発揮するには具体的にどうしたらよいのでしょうか?
龍太さん いろいろな人たちと徹底的に対話することだと思います。家族や友人、会社の人たちといった自分の周りにいる人との対話はもちろんのこと、普段まったく関わらないような人との対話をする機会があるといいですね。 たとえば、今自分が勤めてる会社があるなら、そことまったく関係のない場所に顔を出してみたり。そうした場所との接点をたくさん持つことで「あ、ここは居心地がいいな」とか「ここは自分のいる場所じゃないな」とか、いろんな思いが出てくると思うんですよ。 先程お話した「やりたい仕事の見つけ方」に通じることですが、自分がいろいろな場所に顔を出した経験から、自分の仕事って決まってくると思うんですよね。 その仕事の形が最終的に独立とか起業になるかもしれないし、はたまた複業のパラレルワークになるかもしれないし。
―今いる場所でじっとしているのではなく、あらゆる自分の可能性を探るべきだと。
龍太さん いろいろな場所に自分の可能性を広げておく時代になりつつあるなと感じてますね。当然、失敗してもいいと思います。大切なのはとりあえずやってみて経験を積むこと。 あちこちに行って動いているうちに、だんだん自分の動きや強みを活かせるポジションが見えてくるんじゃないかなと思います。 そのためのインフラも整いつつあると思います。たとえばFacebookとかまさにそう。自分の考えを発信して、共感を呼んでどんどんコミュニティがつながっていく。 ひと昔前までは講演会とか飲み会とか、人と出会うのは良くも悪くもフェイス・トゥ・フェイスが必須だったので時間もお金もかかりましたけど、今はスマホ1台あればいくらでもつながれます。 そういう意味では、寿命100年時代を考えたときにネガティブな要素ばかりではないと思うんですよ。100年を楽しく生きるツールもかなり発達しているので。

複業に向き・不向きはない。1歩を踏み出す勇気と、失敗を恐れずに経験を積めば必ず複業はうまくいく!

―最後に、3社で複業をする龍太さんから見て、複業に向く人はどんな人だと思いますか?また、向かない人との違いを教えてください。
龍太さん そもそも複業に向き・不向きもないと、私は思っています。 というのも複業とは、究極的には「お金をもらう・もらわない」という点に関わらずにもっと大きな意味を持っていると私は考えているからです。 たとえば、子育てや介護。仕事と両立しながら子育てや介護はたくさんいますが、その時点でそれは大きな意味で複業をしていると、私は考えています。 「分人主義」という言葉がありますが、そもそも人間は、”個人”ではなくて”分人”だという発想に近いと思うんですよ。複業もそれと同じイメージです。 家族と接する私、友人と接する私といったように、子育て介護をする私、A社で働く私とB社で働く私…と、自分を知らず知らずのうちに使い分けているのだと思っています。
―向き・不向きはなく、普段自分が何気なくやっている「自分の使い分け」が必要なんですね。
龍太さん そのうえで、複業を上手にこなしている人の特徴を挙げるとするならば、仕事や家庭など、自分の身の回りのすべてのことを包括的に考えることのできる、バランス感覚のある人ではないかなと思います。 そのバランス感覚を養うためにはとにかく経験が必要です。会社の仕事に限らず、子育てや介護などもそうですが、ある程度の回し方や捌き方を自分で体得していると、自分の使い分けが上手になります。 もし複業をやりたいという人がいるなら、まずは1歩を踏み出すこと。そして失敗してもいいから経験をたくさん積むことが重要だと私は思います。その先に、自分のやりたい仕事やこれからの時代を生き抜くヒントが待っているのではないでしょうか。
副業を探したい!という方はコチラから! https://entrenet.jp/fukugyo/index.htm
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起業し、事業も軌道に乗り、経営も安定して利益が出るようになるとその分だけ税金がかかるようになっていきます。さまざまな節税策はありますが、現金が出ていくものがほとんどです。資金繰りに頭を悩ませがちな経営者にとっては、節税も決断が迫られる負荷の高い項目です。 そこでオススメなのが「出張旅費規程」による節税。特に、役員や社員の出張が多い会社には「やらないと損」とも言えるでしょう。出張旅費規程を設けると、節税できる以外にもメリットがあります。

出張にまつわる費用が経費で落とせる

「出張旅費規程」とは、出張に伴う交通費や接待交際費、宿泊費など出張に伴う様々な経費の取扱いを定めた条項です。税法上、この規定に従って出張に伴う旅費を定め、それに従って経費精算をすれば、その分経費として落としてよいとされています。 税法条文に「日当は5,000円まで」「宿泊費は10,000円まで」など、細かいルールがあるわけではありません。社内で妥当額を定めることが可能です。

出張旅費規程は三度オイシイ

先ほど「出張旅費規程を作ると節税以外にもメリットがある」と述べました。そのメリットとは下記のようなものになります。 1.実際の旅費以上の金額を経費とすることができる 出張旅費規程では出張先との距離や地域、出張する人の役職、職位などによって、交通費や宿泊費などの支給する定額を定めます。若干多めに設定すれば、実際の支出額以上の金額を経費とすることが可能になります。 2.経費精算がラクになる 出張旅費規程がない場合には、そのつど、領収書などで細かい金額を計算し、会社との間で精算しなくてはなりません。場合によっては1円単位の端数が生じることもあるでしょう。しかし出張旅費規程があれば、規程に定められている金額を出張日数で計算するだけなので、処理の手間が軽減されることになります。 3.実質所得税のかからない給料がもらえる 出張旅費規程では、実費が出ていく交通費や宿泊費などのほかに、役員や社員に対して「出張手当(日当)」についても定めて、支給金額を決定することができます。出張手当とは、出張した者が出張のために自腹を切った「会社経費にならない支出」に対する埋め合わせの意味を持っています。 自宅から遠く離れた場所に出張に行く場合、普段ならかからない飲食代やランドリー代などを支払わなければならないこともあります。それを個人に負担させず、その分を補う日当を出張旅費規程で定め、支給してよいことになっています。 これも、出張した者の役職や職位などによって支給額を妥当な金額に定めなくてはなりませんが、あくまで出張経費の一部であるため、所得税や住民税、社会保険料の計算対象とはなりません。さらに、所得税法上も課税仕入として処理することが可能となります。

出張旅費規程設置時に気を付けたいこと

出張旅費規程は、一般的に次の手順に従って作成していきます。 1.まずは出張旅費規程の目的を書く 法律と同様、規程も1つのルールです。そのため、「この規程は、役員及び従業員が業務命令により出張する場合の旅費の支給について定める」というように、何のためのルールなのかに言及します。 2.「誰に出すか」を決める 出張旅費規程は、原則として、社員全員が対象となります。この考え方は福利厚生費と同じです。もしパートやアルバイトなど正社員以外の人が出張する可能性があるならば、それも明記しておきましょう。 3.会社で言う「出張」とは何を指すのか明確にする ひと口に出張といっても、会社によってさまざまです。東京から神奈川に行くだけでも出張としている会社もあれば、名古屋まで行かなければ出張にならない会社もあります。一般的には移動距離で出張と値するかどうか決まります。 また、旅費の区分の項目の作成、役職や移動距離による支給金額の設定なども必要となってきます。 先ほど「出張旅費規程は法律に細かい定めがないので、社内で妥当額を決められる」と述べましたが過度な支給額を設定してはいけません。役員報酬など他の経費と同様、不当に高額な支給をすると税務当局から指摘を受け、課税されることになります。 妥当な額はいくらくらいなのか、普段の出張費はおおよそどれくらいかかるのか、同業他社はどうなのかなど、あらかじめリサーチしておいた方がよいでしょう。

健康な企業を目指して

出張旅費規程を作ったからといって、どんぶり勘定で経費精算していいわけではありません。「出張旅費精算書」を作成し、規程にのっとって計算する必要があります。 この手間はかかってしまうのですが、領収書で細かく計算して端数まで精算するよりはまだラクだと言えるのではないでしょうか。さらに、会社にとって節税になるだけでなく、役員・社員にとってはちょっとした小遣いになる可能性もあると思えば、メリットは小さくありません。 節度を持って出張旅費規程を活用することで、会社も、役員も社員もみんなが元気になる企業を目指しましょう。
ライター/鈴木 まゆ子 税理士、心理セラピスト。2000年、中央大学法学部法律学科卒業。 12年に税理士登録。外国人のビザ業務を専業とする行政書士の夫とともに外国人の起業支援に従事。 会計や税金、数字に関する話題についてのWeb上の記事執筆を中心に活動している。 税金や金銭に絡む心理についても独自に研究中。 共著に『海外資産の税金のキホン』(税務経理協会、信成国際税理士法人・著)がある。 ブログ:「税理士がつぶやくおカネのカラクリ」http://ameblo.jp/mayusuzu8/

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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起業家、経営者にとって大事なのは、世の中を見抜く力です。1つの事象をどう捉えるかで、ものの見え方も、そこから得られる情報も大きく変わります。そうした「着眼点」は、実はトレーニングによって鍛えることができるのです。累計20万部を超えるベストセラーとなった『戦略思考トレーニング』シリーズでおなじみの経営コンサルタント・鈴木貴博氏に解説してもらいましょう。

いきなりですが、クイズです

Q.アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプ氏が、アメリカの自動車メーカー「ビッグスリー」の中で唯一、Twitter上で叩いていないのはどこでしょうか? (1)ゼネラルモーターズ (2)フォード・モーター (3)クライスラー
さて、答えとその理由はわかりましたか?

クイズの答えの中に、着眼点を鍛えるポイントがある

先日、とある週刊誌の記者が私のところに来て、「トランプ大統領は日産自動車のことを攻撃するか?」と聞いてきました。 たしかに日産自動車は、メキシコ国内に工場を建設する予定を立てています。トランプ氏の圧力によるものか、既にトヨタ自動車が今後5年間でアメリカに1兆円を投資するという報道もあり、そうなると「次は日産自動車ではないか」と考えてしまうのもわかります。 しかし私は、彼が日産自動車を叩くことはないと思います。それはなぜでしょうか。 この日産自動車の話は、先ほどのクイズのヒントでもあります。「着眼点を鍛えるためにも、よく考えてみてください。

それでは解説します!

トランプ氏のことを「勝手気ままな暴君」と見ている人も多いかもしれません。実際、新聞やニュースではそのような扱いで日々報じられているようです。 しかし、彼はご存じの通り経営者であり、ビジネスパーソンです。交渉によってのし上がり、地位を築いてきた人ですから、「交渉相手からいかに有利な条件を引き出すか」において非常に長けた人物です。 そう考えると、彼の行動の裏が見えてきます。つまり、彼の持つビジネス意識を働かせて、「見返りのあるところ」だけを叩いているのではないか、という仮説が立てられます。 つまり、彼の行動には打算があるわけです。まずはそこに気付けるかが大事です。 そして、その行動パターンに何か原理原則が必ずあるはずだと考えられれば、答えはすぐそこです。

トランプ氏の行動の裏にある「原理原則」とは?

実は彼が叩いているのは、「けんかしても簡単に勝てる企業」ばかりなのです。自動車メーカーでいえば、たとえばGMは2009年には倒産し、その後国有化されています。フォードも、1903年の創業から今なお一族支配が続く、アメリカを代表する自動車メーカーです。アメリカ企業だから大統領の権力を行使しやすい。「国外に出ていくんじゃないぞ」と圧力をかけられているわけです。それはアメリカ政府が軍需で得意先になっているボーイングやマクドネル・ダグラスといった航空会社に対しても同じです。 なぜかというと、彼の打算の内にあるのが「アメリカ国内に雇用を生み出すこと」だからです。 どれだけアメリカに投資させて、国内に雇用を生むか。それを第一に考えているわけです。だから、雇用を生むというゲームの中で、「けんかを仕掛けたら雇用を生んでくれる人」だけを攻撃しているのです。 同じ自動車メーカーでも、メルセデスやBMWといったヨーロッパの企業を叩こうとする動きは見えません。叩いたところで、ただけんかになるだけで見返りがないからでしょう。そういうところを、彼はよく考えています。 けんかを仕掛けたら本当にけんかになる相手を、トランプ氏は賢く避けています。だから、フランスの自動車メーカー・ルノー傘下の日産自動車にけんかを吹っかけることは、彼の原理・原則からないのではないか……というのが私の考えなのです。そして、ビッグ3の中のクライスラーも、リーマンショックで痛い目に遭い、現在はイタリアの企業・フィアットの傘下に入っていますから、彼の攻撃対象ではないわけです。 ちなみに、トヨタ自動車はなぜ攻撃を受けたのかといえば、メキシコ、中国と並んでアメリカ人の雇用を奪っていると彼がアピールしている日本の象徴であり、中国企業と違って叩いてもけんかにならず、しかもすぐにお金を持ってきてくれるからでしょう。きちんとした打算が働いているわけですね。このあたりもビジネスパーソンとしてのトランプ氏のしたたかさです。

世の中の法則やルールを自分なりに考えてみよう

いかがでしょうか。トランプ氏のように勝手気ままにやっているように見えても、実はその裏に原理・原則があるわけです。そういう着眼点を持って情報に接することができるかが、戦略的に物事を考えられるかどうかの境目になるのです。 要は、新聞報道やニュースだけを見て、「これは大変だ、日本の企業は皆やられてしまうぞ」と思ってしまうのか。それとも、そこに思考を働かせて、彼はどういう理屈で動いているのか一歩踏み込んで考えられるか。それによって、ビジネスチャンスの掴み方は変わってくる、ということですね。 世の中の法則性、ルールを自分なりに考えてみることは、思考のトレーニングになりますので、他のことでもぜひ試してみてください。 最後に、もうお分かりだと思いますが、冒頭のクイズの答えは「(3)のクライスラー」が正解です。現在はイタリア・フィアット社の傘下にある(3)は純粋なアメリカ企業ではなく、叩いたらEUを怒らせるかもしれないと考えているため、トランプ氏の攻撃対象になっていない、というのが理由でした。
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経営戦略コンサルタント 百年コンサルティング株式会社 代表取締役 鈴木貴博

東京大学工学部卒業後、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、数々の大企業の戦略立案プロジェクトに従事。1999年にはネットイヤーグループの創業に取締役として参加。2003年に独立し、百年コンサルティングを創業する。大手企業の経営コンサルティング経験を元に2013年に出版した『戦略思考トレーニングシリーズ』(日本経済新聞出版社)が累計20万部を超えるベストセラーに。現在はビジネスをエンタメクイズ化する経済エンタテナーとしても活動中。『パネルクイズアタック25』(優勝)、『カルトQ』などのクイズ番組出演経験も豊富。
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アントレnet Magazine編集部は、日本経済新聞社が主催する『第33回フランチャイズ・ショー2017』で行われた、リクルートと日経がコラボするセミナーへ参加してきました。 【第1部】では、日本政策金融公庫の奥田展久氏に講師として、融資のメリット・デメリットや融資審査の「あるある話」を熱弁していただきました。今回は、その続きである【第2部】の模様を紹介したいと思います。 前回に引き続き、奥田氏に加えて、モデレーターを務める「アントレ」編集長・菊池保人、「ミナト・アドヴェンチャー株式会社」代表取締役・川村崇氏が加わり、誰もが思うお金とフランチャイズに対する疑問をぶつけ合った“ぶっちゃけ”トークをお届けします。
プロフィール:奥田展久氏(画像トップ) 日本政策金融公庫・国民生活事業本部 創業支援部業務部 創業支援グループ グループリーダー。平成6年 国民金融公庫(現:日本政策金融公庫)に入庫。 現場にて6,000社を超える事業者の融資審査を担当。その経験を活かし、平成24年4月から中国創業支援センター所長として創業企業への実践的かつ親身な支援を第一線で展開。 平成27年4月より現職。
プロフィール:川村崇氏 ミナト・アドヴェンチャー 代表取締役大手SCにて出店戦略などを担当。 現在はミナト・アドヴェンチャー代表取締役として主に小売業、飲食業及びサービス業を営む、拡大意欲旺盛な企業に対し、成長戦略・スピード展開支援に特化した、FC戦略、多店舗戦略、M&Aアドバイザリーを行う。
プロフィール:菊池保人(モデレーター) アントレ編集長1987年4月、企画・営業職としてリクルート入社。2001年10月から2009.3月まで、HR領域、住宅領域を始めとする事業のIT戦略立案・実行部隊の責任者を担当する。 その後、2009年4月から2011年3月までネットマーケティングリクルート全社横断の戦略立案・実行部隊責任者として活躍し、2012年4月から2013年3月までリクルートキャリア 新規事業開発を担当。 2013年4月よりリクルートキャリアのアントレ編集部において編集長を務める。

融資審査にはいつもの仕事着を着ていくべし!担当者が教える、融資の判断基準とは?

菊池 【第2部】も引き続きよろしくお願いします。まずお聞きしたいのは、ぶっちゃけ融資担当者の方は申請者の何を見て融資する・しないを判断するのですか?
奥田 特に見ている部分は「人間性」です。 長い間、担当者として融資審査の数を重ねていくと分かってくるのですが、第一印象で「あ、この人は経営者として成功するな」「この人は失敗するだろうな」というイメージができるようになります。 そのイメージのポイントはなんといっても「人間性」。ですので、人間関係をしっかり構築できるかどうかを見極めていきながら、申請者の経営者としての実績データを見て総合的に判断していく形ですね。
菊池 最初は経営者としての力量を見るのではなく、人間として信用できるかを見ていくわけですね?
奥田 そうですね。例えば、話し方が乱暴な方や、髭を剃っていない方、あるいはお酒くさい方は当然第一印象はよくありません。 融資のお話をするということは、お金を取り引きするという大切な場所ですから、最低限のマナーは守っていただきたいですね。
菊池 では、逆に信用できる人はどのようなタイプなのですか?
奥田 意外に思われるかもしれませんが、普段の仕事着で来られる方はとても好印象ですね。 もちろん一張羅のスーツを着て来られてもイメージはいいのですが、「私はデキる経営者だ!」と普段の自分を見せないように演技をしていたりすると、審査する側はその人の表情や言動から、本質をある程度見透かしてしまいます。 なので、審査する側からすると仕事着の方が「自分の仕事に誇りを持っているんだなぁ」と、好意的に捉えることができます。それに仕事着の方が皆さん本来の自分の姿でお話してくれることが多いですしね。
川村 私も数多くの独立をされた方を見ていて思うのは、公共料金や税金等の支払い期日をしっかり守っている方、そしてご自身の財産・資金をどの口座にいくら入っているかまで把握している方も信用度は高いと思います。
菊池 仕事着の方が好印象というのは面白い見解ですね(笑)。では次にお伺いしたいのは、融資審査の際に事業計画書についてです。 やはり、こうした書類はしっかりと細かく書いて提出しないと心証はよくないのでしょうか?
奥田 確かに、たくさん文章を書いてこれでもかというように書類をぶつけてくる方がいますが、実際のところ、そんなに分厚い事業計画書を持って来られても全部読み込むことはできません。 何故なら、私たち融資担当者は毎日何件もの融資依頼を受けているので、事細かく記載された書類全てに目を通す時間がないのです。 ですから、こちらで用意した事業計画書のフォーマットに対して、いかに簡潔に思いを書けるかが大事になってきます。 びっしりと書き詰めるよりも、シンプルで分かりやすく説明して頂けると助かりますし、融資審査が通りやすくなります。

個人と法人で融資の判断は違う?融資担当者ってどうやって決まるの?まだまだ知りたい融資のアレコレ

菊池 融資するかの判断材料として、個人と法人とでは判断のポイントは異なるのでしょうか?
奥田 実質、個人と法人どちらも差はありません。 ただ、法人の方には「コストがかかる法人を何故、選択したのか」という質問はしますね。 そこにしっかりとした理由付けがあればそれ以上突っ込んで聞くことはありませんが、あまり意味のない回答だったり、ちゃんとした考えが裏付けされていないのであれば、マイナス評価の対象になることがあるかもしれません。
菊池 業種・業態別に融資額の上限は決まっているのでしょうか?
奥田 いえ、特に絞っていることはありません。日本政策金融公庫のKPIは世の中の起業者の数を増やすことにありますので、業種・業態で絞ることはないです。 ただ、ちょっと性別の話になってしまうのですが、ここ数年、女性の利用者がかなり増えてきているんです。 数年前まで女性は男性に比べて融資確率が低いということもありましたので、融資確立・資金調達を含めて今後はしっかり対応していかないといけないと思っています。
菊池 確かに、男女関わらず起業者は増えてきていますから、女性のみが融資確率が低いというのは、女性が起業するハードルを上げてしまいますからね。 さて次の質問なのですが、融資担当者の判断で融資審査を通した後に上司にNGを出されたことはありますか?
奥田 確かに、最終決済者である支店長が最後に判定を下すというプロセスがありますが、基本的には担当者がOKを出したらそれでほぼ融資が決まります。 現場で実際に融資申請者を見ているのは担当者だけですし、支店長は担当者というフィルターを通してしか情報を得られていないわけですから、担当者の判断を無視して判断が覆るということはあまりないと思いますね。 ただし、例外がないわけではないので上長が待ったを出して、担当者と再稟議の結果、融資が取りやめになることも可能性としてはあります。
菊池 なるほど、ではもしある担当者に融資を断られて、申請者に「担当者を変えろ!」と言われたらどのように対処するのですか?
奥田 基本的に担当者をチェンジすることはできません。ただ、女性の場合は例外として変えることがありますね。 何故なら、例えば融資申請者が下着を販売するお店の経営者であった場合は、女性でないと突っ込みづらい内容がありますので、女性の担当者に変更になる時があります。
菊池 そもそも担当者はどのようにして決めているのでしょう?
奥田 経験の浅い者に何でもかんでも案件を押し付けるのは酷なので、そういった人には優しい案件を、経験のある者には難しい案件を担当するようになっています。

成功する起業の鍵は「信頼できる相談者」を見つけること!

菊池 もう少しぶっちゃけた話をお聞きしたいと思います。奥田様はこれまで6,000社以上の企業を審査されてきたそうですが、秀逸なビジネスモデルをパクって自分で起業しようと思ったことはないですか?(笑)
奥田 これは正直、誘惑の連続ですね(笑)。ですがさすがにパクって実行しようとしたことはありません(笑)。でも起業家の方には、「よくこんなビジネスモデルを思いつくなあ」と、いつも感心しています。
菊池 ありがとうございます。そうしましたら、最後にお2方から起業・独立をしようと志す方々に対して一言ずつ頂けますでしょうか?
川村 とにかく、ビジネスには投資が必要になってくるので、基本的には大いに融資を活用して事業展開してもらえるといいなと思います。
奥田 まず、創業する際に独りよがりになってはいけません。なので、相談相手は必ず見つけておいてください。 ただ、多くの相談者を探してたくさんのことを聞いている方もいると思いますが、相談する相手は3人、多くて5人までに抑えてください。 たくさんの意見を聞きすぎると、最終的に自分の利のある意見を拾えるまで聞き続けてしまうので、絶対的な信用のおける人を3~5名見つけ出して相談してほしいと思います。
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(1)最近よく聞くふるさと納税とは

よくニュースなどで耳にするふるさと納税。よく聞きはするけれど、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、ふるさと納税での節税について紹介していきます。 ふるさと納税制度とは、任意で選んだ地方自治体へ寄附をする制度です。「納税」という言葉がついていますが、正確には寄付金となるので「ふるさと寄附金」とも呼ばれています。 この制度は、都市部と地方自治体の税収格差をならすことを目的として、2008年に公布されました。この制度を通して今では離れてしまった生まれ故郷に貢献できたり、ゆかりのある土地や自分が応援したい地方自治体を選ぶことができます。また、地方自治体から納税者に対し、その地方の特産品など、納税に対するお礼が送られる場合があります。近年では、このお礼を楽しみに、ふるさと納税を活用する人も多いようです。 地方自治体へ納税をした場合、その納税額から2,000円を引いた分が、所得税と住民税から「控除」されます。ここで気をつけたいのは、自己負担金額をのぞいた全額が「還付金」として振り込まれるわけではないということです。 ふるさと納税は所得控除になるので、医療費控除や扶養控除と同様に、所得からふるさと納税の一定額を控除することができます。所得からふるさと納税分が引かれるため、課所得金額が少なくなり、所得税等の節税につながるのです。全額控除される寄附金額には、収入や家族構成等に応じて一定の上限が設けられています。あらかじめ確認しておきましょう。 【参考】●総務省ふるさと納税ポータルサイト

(2)納めてうれしいふるさと納税

ふるさと納税のメリットは、納税に対する返礼として、その土地の特産品や感謝状をもらえる場合があることです。納税をすることで、地方グルメを味わえるのはうれしいですね。 また、納税額を確定申告すると寄附した金額に近い税金が控除されます。納税者の給与所得額と家族構成、その他の税金控除により、ふるさと納税分の控除金額が変わりますので注意しましょう。 納税時にそのお金の使途を選択できる自治体もあり、その場合は納税者の想いが地方自治に参加することができます。たとえば岩手県へのふるさと納税の場合には、使途を「災害復旧等対策」に活用など指定することができます。

(3)納税時に気を付けること

逆にふるさと納税のデメリットとなるのは、基本的に確定申告をする必要がでてくるため、その分、多少の手間が発生することです。 また、2,000円は確実に個人負担となるため、ふるさと納税の金額が2,000円以下の場合は、寄付金額が控除されないため、考え方次第では、デメリットともいえますので、気を付けておきましょう。

(4)納税方法

控除を受けるためには、原則としてふるさと納税を行った翌年に確定申告を行う必要があります。 計算式は下記のようになります。 ①所得税からの控除 = (ふるさと納税額-2,000円)×「所得税の税率」 ②住民税からの控除(基本分)※ = (ふるさと納税額-2,000円)×10% ※住民税からの控除(基本分)は、①の計算式で算出。控除の対象となるふるさと納税額は、総所得金額等の30%を上限とします ③住民税からの控除(特例分)※ = (ふるさと納税額-2,000円)×(100%-10%(基本分)-所得税の税率) ※住民税からの控除(特例分)は、住民税所得割額の2割を超えない場合、特例の計算式で決まります。この特例控除額の上限は、約2割です 2015年4月1日より、サラリーマンやパートタイマーなどの給与所得者等の方は、ふるさと納税先の自治体数が5団体以内である場合に限り、各自治体に申請することで確定申告が不要になる「ふるさと納税ワンストップ特例制度」が始まりました。この制度は、「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」という書類を、寄附した自治体へ提出(郵送)することで、住民税の納税額から控除されます。 確定申告不要でも何もしなくていいわけではなく、寄附金税額控除に係る申告特例申請書を寄附した自治体へ提出する必要があります。 実質的には、今納めている県民税・市民税の一部を故郷など任意の自治体へ移転するということになります。

(5)確定申告する人のふるさと納税

確定申告の必要がある人は、受領証明書、源泉徴収票、確定申告書の3点を用意しましょう。 特にふるさと納税の受領証明書は、その自治体に寄付をしたという事実を証明になります。確定申告でふるさと納税による控除を受ける場合、必ず保管しておきましょう。

(6)法人のふるさと納税制度もスタート

法人が地方自治体に寄付を行う「企業版のふるさと納税制度」が、2016年に開始されました。法人のふるさと納税制度には、個人のように、経済的な見返りはありませんが、地域貢献や企業のイメージアップというメリットがあるでしょう。また、納税額の約6割分の税負担が軽くなるというメリットもがあります。 従来の3割税負担の軽減に加えて、さらに3割分人住民税や法人税などから税額控除できるもので、活用してみるのもよいでしょう。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

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  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
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独立・起業をする際に必要な手続きとは?

今回はフリーランスの方が独立・起業(開業)をする際に、税務署(ここで言う「税務署」とは「納税地を所轄する税務署」とします)に対して行うべき税務の手続きについて、簡単にご紹介します。 ※今回は、法人ではなく、個人事業主の方を前提としたお話です。

1)個人事業の開業届

"まずは開業届を提出しましょう。"

1.内容

起業(開業)して、まず初めに行う税務手続きは「個人事業の開業届」です。なお、この「開業届」の控えは、各種行政手続きや、金融機関との取り引き(屋号付の口座開設や、融資申し込みなど。)に必要な場合がありますので、必ず手元に保管しておいて下さい。個人事業者は法人と異なり登記がないため、この「開業届」の控えが「事業を行っていること」の証明となります。

2.提出方法

事業の開始日から1ヶ月以内に提出しましょう。

3.都道府県にも提出

納税地を所轄する都道府県税事務所に対しても、開業届を提出する必要があります。これが、個人事業主に対して課税される、個人事業税についての届け出となります。 なお、この個人事業税は、税務署に提出した所得税の確定申告書に基づき、その都道府県が税額を計算する仕組みであるため、原則として個人事業税に関する確定申告は不要です。 【参考】●独立・開業時に知っておきたい「開業届」のポイント

2)所得税の青色申告承認申請

"青色申告は節税の第一歩です。"

1.内容

所得税の確定申告を青色申告で行うと、税務上の特典(節税になるもの)を受けられます。青色申告には要件がありますが、会計ソフトを使用することにより、おおむねそれを充たすことが可能です。 青色申告の主なメリット ●青色申告特別控除の適用がある(最高65万円又は10万円) お金の出ていかない経費です。 ●青色事業専従者給与 配偶者などの親族に支給する給与を必要経費とすることができます。 ●貸倒引当金 売掛金や貸付金に対して一定割合の貸倒引当金を必要経費とすることができます。 ●純損失の繰り越し 事業から生じた赤字を3年間繰り越すことができます。

2.提出方法

事業を開始した年の3月15日までに提出して下さい。 もし、事業開始日が1月16日以後の場合には、その開始日から2ヶ月以内に提出することになります。

3)源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請

"源泉徴収は、給与だけではありません。"

1.源泉徴収が必要な場合

従業員を雇って給与を支払う場合、その給与に対する所得税を源泉徴収する必要があります。また、給与の支払いだけではなく、税理士等へ報酬を支払った場合や、個人へ一定の業務委託料等を支払った場合も、源泉徴収をする必要があります。 この源泉徴収は、支払う側の義務であり、原則として、支払い先の意志によりその有無を選択できませんので、徴収漏れの無いように気をつけましょう。

2.納期特例の内容

源泉徴収した所得税(復興特別所得税を含む。以下同じ)は、原則として、その徴収した月の翌月10日までに税務署へ納めなくてはなりません。 しかし、納期の特例の承認を受けると、一定のものについては、半年に一度の納付で済むことになります。 (納期特例の承認を受けた後の納期) ●1月~6月支払い分    7月10日 ●7月~12月支払い分   翌年の1月20日

3.納期特例を申請するための要件

給与の支給人員が常時10人未満であることが必要となります。

4.特例の対象となる源泉徴収

給与や退職手当、税理士等の報酬・料金についての源泉徴収が該当します。 なお、デザイン作成や原稿料等についての源泉徴収は、この特例の対象外ですので、原則通り納める必要があります。ご注意下さい。

5.提出方法

期限は特に定められていません。 ただし、原則として、提出した日の翌月に支払う給与等から適用されることになりますので、開業と同時に提出する場合がほとんどです。    

6.給与支払事務所等の開設届は不要

個人が新たに事業を始めた場合、個人事業の開業届を提出することになりますので、「給与支払事務所等の開設届」は提出不要です。 よって、納期特例の承認申請のみの提出で問題ありません。

4)青色事業専従者に関する届け出

"配偶者への給与を必要経費とするには事前の届け出が必要です。"

1.内容

個人事業主が、生計を一にしている配偶者やその他の親族に対して給与を支払う場合、原則として、その給与を必要経費にすることはできません。しかし、青色申告を行う際には、一定の要件の下に実際に支払った給与の額を必要経費とする青色事業専従者給与の特例があります。

2.青色事業専従者とは

この特例の対象となる青色事業専従者とは、次の要件のいずれにも該当する人をいいます。 (1) 青色申告者と生計を一にする配偶者その他の親族であること (2) その年の12月31日現在で年齢が15歳以上であること (3) その年を通じて6月を超える期間(一定の場合には事業に従事することができる期間の2分の1を超える期間)、その青色申告者の営む事業に専ら従事していること

3.青色事業専従者給与(必要経費)として認められる要件

次の4つの要件を全て充たす必要があります。 (1) 青色事業専従者に支払われた給与であること (2) 「青色事業専従者給与に関する届出書」を提出していること (3) 届出書に記載されている方法により支払われ、しかもその記載されている金額の範囲内で支払われたものであること (4) 青色事業専従者給与の額は、労務の対価として相当であると認められる金額であること

4.提出方法

青色事業専従者給与額を必要経費に算入しようとする年の3月15日までに提出して下さい。ただし、その年の1月16日以後に開業した人は、その開業の日から2か月以内に提出することになります。 また、新たに専従者がいることとなった人も、その専従者がいることとなった日から2か月以内に提出することになります。

5.注意点

青色事業専従者給与の支払いを受ける方は控除対象配偶者、又は扶養親族にはなれません(つまり、配偶者控除や扶養控除を受けることができないということになります)ので、ご注意下さい。

5)消費税に関する届け出(課税事業者を選択する場合)

"開業初年度から課税事業者を選択したい場合には、届け出が必要となります。"

1.消費税課税事業者選択届出書

個人事業主は原則として、開業してから2年間は免税事業者(消費税の申告・納付を行う必要がない事業者。)となります。 しかし、開業初年度から課税事業者を選択したい場合は、この「消費税課税事業者選択届出書」を提出することにより、可能となります。

2.開業初年度から課税事業者を選択する場合

一般的には免税事業者の方が得ですが、初年度から多額の設備投資を行う場合や、輸出業を主な業務とする場合には、課税事業者を選択した方が得をする場合もあります。 ただし、いったん課税事業者を選択すると、少なくとも2年間は免税事業者に戻ることはできません。届け出を提出する前に慎重な判断が必要となるのです。

3.提出方法

開業初年度から課税事業者を選択する場合は、その開業した年の12月31日までに提出する必要があります。

まとめ

今回は、個人事業の方が独立・開業をする際に必要な手続きについてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか? ご紹介した手続きはいずれも電子申告システムの利用が可能です。また、実務上では、今回の手続きはまとめて一度に行うことが多いです。 税務手続きは、一見難しく思われがちですが、何も税務署のためだけに行うものではなく、皆さんにとってメリットになることも多くありますので、必要な手続きは最初にまとめて行い、経営に専念していただくことをおすすめします。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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今回は起業という大きなチャレンジに挑むにあたり、気を付けていただきたいポイントをまとめました。

1)人をあてにしない

起業したいと口にすると、自然と人が集まってきます。飲みの場で「将来、○○が社長やるなら、一緒にやろうよ!」とノリノリな方も少なくはないでしょう。しかし、いざとなってあなたが会社を始めようとしたときに、今の仕事を投げうって、一緒に始めてくれる仲間はなかなか集まりません。 それぞれ、置かれている立場や家族など守るべきものがあり、先が見えない船に乗ることには大きな不安があるからです。軌道に乗り始めたら、一緒にやりたい人も少なくないはずです。まずは、1人でも始める覚悟を持ちましょう。

2)専門家の知識や経験を頼ろう

会社の設立手続きを行うには、法律、会計・税務、労務など、初めて行うであろう様々な手続きがあります。それら全てを1人で行うには限界があります。ここは、営業活動に集中するためにも、しっかりとお金をかけて、プロに任せるべきです。相談しやすく、独立開業の分野に強い、弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士等を見つけましょう。 【参考】 ●知っておきたい!独立・起業に関する相談ができる専門家

3)すぐに売り上げが上がらなくても焦らない

「会社を始めました!」と声を上げたところで、いきなり売り上げをあげることは難しいかもしれません。会社組織である必要がない事業形態なのであれば、まずはお金も手間も少なくて済む、個人事業主でビジネスをスタートし、一定の成果が出たところで、法人格とするという選択肢も考えてみましょう。 【参考】 ●「株式会社」「個人事業主」…いくつ知っている?起業時に検討すべき7つの事業主体 また、事業資金のほかに、半年から1年ほど生活を支えるための財務基盤を保持できるように準備をしましょう。

4)あなたのアイデアはユニークですか

他の人がまねしやすいもの、誰もが思いつくものは大手資本が目をつけたらあっという間に駆逐されてしまいます。市場や商品が昔からあるものであっても、新たな付加価値を付けることによって成功されている起業家も少なくありません。あなたでないと、その事業を成しえないという確信を持てるようにしておきましょう。

5)人脈づくりではなく、名刺集めになっていませんか

世の中には、様々な起業家(及び、その予備軍)の集まりがあります。そこで出会った人脈を通じてビジネスが生まれることもあるとは思いますが、自身のビジネスをおろそかにしてまで、ひたすら名刺集めを行ってはいませんか? 成功している方を身近に感じ、自分もこうなりたいと思うことは大事ですが、あなたの本当のライバルは、あなたが名刺集めをしている時間に、着々と準備を進めています。人脈作りと名刺集めが違うことに気づきましょう。

6)許認可が必要なビジネスではありませんか

許認可が必要なビジネスの場合、保証金等を納めたり、自己資金で一定の財産を保持したりすることが求められます。自己資金が潤沢にある場合はいいのですが、運転資金以外に拘束されるお金が多額となってしまうケースや、他人資本での調達では定められている財産額と認められないケースもあります。 そのビジネスを行うには、どのような手続きが必要なのか前もって調べておきましょう。

7)競業避止義務に抵触しませんか

現在、サラリーマンとして働いていて、同じ業種で独立を考えた場合、退職時に誓約書等で一定期間の競業避止義務を課せられるケースがあります。その場合は、退職後すぐに営業を行うことが難しくなります。この点については、法務問題での論点となっているようですが、営業開始早々、元職場との法廷闘争に時間を取られてしまうのは、大きなリスクになるかもしれません。 同業での独立を行うことに問題がないか、弁護士等の法律の専門家に相談しておきましょう。

8)ビジネスコンテスト向けのアイデアになっていませんか

今はたくさんのビジネスコンテストがあり、そこで一定の評価を受けると、投融資の道が開かれることがあります。ただし、ビジネスコンテストにはトレンドがあり、中にはビジネスモデルそのものの評価よりも、トレンドに沿ったものが選ばれる傾向もあるようです。 ビジネスコンテストでの入賞を狙うことが目的になって、実際にビジネスを始めるまでには至らない人にはなっていませんか。ビジネスコンテストを目標とするのではなく、実際のビジネスを始めることを考えましょう。

9)事業計画を「丸い数字」で作っていませんか

初めて事業計画書を作るとき、中期・短期の利益計画を、目標となる数字ありきで作ってはいませんか。利益計画は後から、実績との比較分析ができるものにしましょう。 例えば、売上目標を1000万円のような「丸い数字」(会計用語でキリの良い数字のことを指します)で掲げてはいけません。予想平均客単価、予想来客数、営業日数を掛け算して求めるなど、積み上げ式の予算を組みましょう。

10)独立開業はやはり難しいとくじけてしまってはいませんか

ここまで、気を付けたいポイントとして様々なことを挙げてきましたが、これらを読んで、「やはり、自分には難しい」と思っている方はいませんか。そんな方は、今は独立して起業するタイミングではないといえるでしょう。独立開業に当たっては、一定の成功が見えてくるまでは、悲観的なことを言う人も多いものです。しかし、それでもなお「やってやるんだ!」という意気込みがなければ、起業は成しえません。 未来の成功の姿をイメージし、がむしゃらに取り組んでみましょう!

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客さまのビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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5分でできる会社設立 https://www.freee.co.jp/launch 開業手続きが無料・簡単・最速 https://www.freee.co.jp/kaigyou 元記事はこちら http://keiei.freee.co.jp/2015/11/02/kigyou-failed/
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「資金繰り計画」が必要な理由を知っていますか?

独立・起業するにあたり、「失敗」したくないですよね。そんなあなたにぜひ知っておいていただきたい3つのポイントをお伝えします。 今回は3つ目、「資金繰り計画」についてです。 過去の2つの記事はこちらからどうぞ。 1「儲けの仕組み」(http://entrenet.jp/magazine/4846/2「カネの流れ」(http://entrenet.jp/magazine/4839/

1)「資金繰り計画」は、事業の「実現可能性」を高める

「キャッシュ・フロー」という言葉を聞いたことがある方は多いと思いますが、キャッシュフローとは「カネの流れ」のことです。 《2「カネの流れ」》では、会社が活動する(事業を営む)ことで、「カネ」が動くことを説明しました。その昔は物々交換でしたが、現在では「カネ(貨幣)」で「価値」を交換するので、「カネの流れ」を理解することは、「起業で失敗しないためのコツ」の1つになるというお話でした。 上場会社であっても、中小企業であっても、個人事業者であっても、事業を営む上で「カネ」から逃れることはできません。ですので、「カネの流れ」について「過去はどうだったか?」「将来どうなるか?」を理解していることは「起業で失敗しないためのコツ」となります。 ときおり、金融機関から中小企業の経営の改善依頼をいただくことがありますが、「この会社は資金繰り管理がしっかりできていません。金融支援を検討するためにも、資金繰り管理をしっかりとできるようにしてください」と念押しされることがあります。 「カネ」を取り扱うプロである金融機関が「資金繰り管理をしっかりしてください」というのはなぜでしょうか? その答えは、「貸したカネをしっかりと返済して欲しい」、そのために「事業が順調であってほしい」からです。 つまり、「資金繰り計画」の策定は、「実現可能性」を高めるということにつながります。

2)「資金繰り」とは?

「資金繰り」と聞いてあなたはどんなことをイメージしますか? 「カネがいっぱいあったら気にしなくていいけど、カネがあまりなければ不安!」、「毎日お金が出たり入ったりで、面倒そう」といったところでしょうか。 まず、「資金繰り」とは「資金のやり繰り」です。そのままですよね。では、「やり繰り」とはなんでしょうか? 言葉を最小の単位にすると、「繰り」を動詞形にした「繰る」には「順に送り動かす」という意味がありますから、「資金繰り」の意味は「カネを順に送り動かす」ことを指します。つまり、「資金繰り」とは「カネを手に入れる」「カネを手放す」の繰り返しのことです。「なーんだ。そんなことか」という感じではないでしょうか。 ちなみにもう少しカタイ言葉で「財務」という言葉がありますが、「資金の調達、資金の運用」という意味なので、「調達」=「手に入れる」、「運用」=「手放す」です。 上の図では、まず、株主からの出資や銀行からの借り入れで「カネを手に入れ」ています。次に、土地、建物、機械設備などを購入するために「カネを手放」し、さらに商品を造るために材料、人手などを調達し「カネを手放」します。そして、顧客に商品の価値が届いた結果、売上代金として「カネを手に入れる」ということを、繰り返す。まさに「活動あるところにカネの流れあり」であり、これが「資金繰り」なのです。

3)「資金繰り計画」とは?

一般的に、何か行動する時には、やみくもに動くのではなく、「過去」の結果と「現在」の状況を踏まえ、「将来」の活動の方向性を見据えて、実際に行動することが多いですよね。「何かを行う前に、その方法や手順などをあらかじめ考える」、つまり「計画」を立てています。「資金繰り計画」とは、「資金の調達、資金の運用について、その方法や手順などをあらかじめ考えること」です。 「資金繰り計画」を策定するためには、ビジネスモデルを理解することが大事です。 上の図のような「商品を仕入れて売る」小売業のビジネスモデルの場合、少なくとも「商品売上による収入」、「商品仕入れによる支出」、「給料支払いによる支出」がありますし、それ以外にも運賃、家賃、水道光熱費、その他の経費などの支出があります。 会社経営における「管理」は、一般的に「計画」に従って「実行」したことを「評価」して「改善」することと言われますが、「資金繰り管理をしっかりできる」ためには、まず「資金繰り計画」を策定することが大切です。

4)「資金繰り計画」を策定してみる

「3)資金繰り計画」とは?」で例に挙げた小売業のビジネスモデルの会社が「5月の中旬に資金繰り計画を策定してみた」ケースで説明いたします。4月の実績、5月の見込みを踏まえて、6月〜8月までの計画を策定してみると、下表のような計画を作ることができます。 この計画では、実は5月の売上のうち100は6月に現金で回収となったため、5月末の見込みでは現金がマイナスになり、「資金繰り」に失敗しそうであることがわかります。そのうえ、6月以降の取り引きの規模を増やす場合、6月、7月も現金がマイナスになってしまうため「資金繰り」に大失敗してしまう恐れがあります。このように「カネがなくて困っている」ことをそのままにしていれば、いくら黒字(利益が出ている)だとしても倒産します。これを「黒字倒産」といいます。 このシミュレーションを踏まえ、金融機関から借り入れをした場合の「資金繰り計画」が以下の通りです。「資金繰り」はどうにかなりそうで、失敗せずに済みそうです。

5)まとめ

「金の切れ目は縁の切れ目」ということわざがありますが「資金繰り計画」の大切さが、起業で「失敗しない」ためのポイントの1つであることをご理解いただけましたでしょうか? 会社経営における「管理」は、一般的に「計画」に従って「実行」したことを「評価」して「改善」することだといわれていますから、「資金繰り管理をしっかりする」ためには、まず「資金繰り計画」を策定することが大切なのです。

会社設立後の届け出・手続きについてもっと詳しく知るには

会社を設立した後も、様々な手続きや届け出が必要となります。また法人口座や資金、報酬など、お金周りのことも考えていかなければなりません。 このガイドではそれらの業務を効率的に済ませるために、各種窓口への届け出や口座開設、助成金など、必要な情報をまとめました。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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「カネの流れ」知っていますか?

独立・起業するにあたり、「失敗」したくないですよね。そんなあなたにぜひ知っておいていただきたい3つのポイントをお伝えします。 前回の《1「儲けの仕組み」(http://entrenet.jp/magazine/4846/)》に引き続き今回は、2「カネの流れ」をお届けします。

1)「事業」を営むということは、「活動」をするということ

誰もが知っている有名な会社や上場企業だけでなく、地域の中小企業や個人事業者など、この世の中の会社は何らかの「事業」を行っています。 辞書で調べると、「事業」には大きく分けて2つの意味があるとされています。 ① 社会的意義のある大きな仕事 ② 営利を目的として営む経済活動 あくまでも上記の意味から考えると、以下の2つは「事業」ではないと考えられます。 「ボランティア活動」:社会的意義はあるが、営利を目的としていない 「オレオレ詐欺」:営利を目的としているが、社会的には罪に当たる行為 つまり、《1「儲けの仕組み」》の「1) 事業に必要なこと」で説明した「顧客が「望んでいること」の実現か、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供すること」。そして、その提供する活動を継続的に行うことが「事業」と言えるのです。

2)個人の「カネの流れ」とは?

「活動」を始めると、「カネ」を手に入れたり、「カネ」を手放したりします。 例えば、レストランでランチを食べました。その料金が、税抜きで800円の場合、レジで864円(税込み)の「カネ」を手放します。 この場合、レストランでサービスの提供を受けたので、864円を手放したことになります。 つまり、個人の「カネの流れ」は以下のようになります。 ①給料などの収入の中から、生活費や食費、家賃、趣味、飲み会などの支出をやりくりします。 ②「当月の収入」よりも「当月の支出」が少ない場合は、「貯蓄」として残ります。 ③「当月の収入」よりも「当月の支出」が多い場合は、前月までの「貯蓄」でやりくりします。 ④貯蓄がない場合や、今までの貯蓄を超える支出をしなければならない場合は、銀行などからの借り入れによって資金を調達して、資金のやりくりをします。

3)事業を営む会社などの「カネの流れ」とは?

上記の例ではレストランでサービスの提供を受けたので、864円を手放しましましたが、レストランを運営している会社は、864円を手に入れています。 「カネを手放す」=「支出」、「カネを手に入れる」=「収入」ですが、事業を営む会社などの「カネの流れ」を示すと、以下のようになります。どこかで見た図と同じですね。そうです。個人の「カネの流れ」と同じなのです。 しかし、違う点が二つあります。それは、個人の場合と比べて、収入と支出の相手先が多く、その金額が大きいことです。なので、会社では資金繰りの管理がとても大切になり、資金繰りの状況を分かるようにする=「見える化」することが重要です。 そして、事業を経営するために必要な資金がどのくらいかを把握しますが、こちらについては、《3「資金繰り計画」》で説明します。

4)まとめ

「事業」は「顧客の「望んでいること」の実現か、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供すること」であり、そのために「活動」しますが、「活動」をするためには、「カネ」が必要です。 そして、「活動」によって「カネ」を手に入れたり、「カネ」を手放したりします。個人に比べて会社の場合、取引先が多く、金額も大きいため、「過去」の「活動」の結果、どの程度の「カネ」を手に入れて、どの程度の「カネ」を手放したか、という資金繰りの実態をしっかりと把握することで、「将来」の「活動」をどうするか決定し、「現在」の行動をより良い方向に変えていくことにつながっていきます。 (もちろん、個人の「カネの流れ」を知っておくことも大切ですし、それを「見える化」するのが「家計簿」です。)

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客さまのビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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「儲け」とは何か知っていますか?

独立・起業をするなら、もちろん「失敗」したくないですよね。そんなあなたのために、独立・起業で「失敗しない」ための3つの「ポイント」として、今回は1つ目の「儲けの仕組み」についてご説明します。

1)事業に必要なこと

ビジネスに必要なことは、一般的に「ヒト」「モノ」「カネ」と言われています。その中で、特に会社が製品・サービスを提供するために必要とするのは「カネ」です。「カネ」を調達し、その「カネ」を運用する活動が必要なのです。 顧客が「望んでいること」の実現か、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供することができていれば、「儲け」の仕組みの一部ができていることになります。つまり、何よりも「顧客」の声を聴くことが大切であり、「儲け」とは、「顧客の言うことをしっかりと聴く者」の「活動」の結果であると言えます。 このように「儲け」を生み出す製品・サービスの仕組みのことを「ビジネスモデル」といいます。

2)「儲け」はどのように把握する?

顧客が「望んでいること」を実現するか、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供するために、会社が「活動」すると、「ヒト」「モノ」「カネ」が動きます。 その「活動」を金額で記録するのが、「会計」です。つまり、「活動あるところに会計あり」です。 例えば、ある会社が「みかん」という「モノ」を1個60円で「仕入れ」て、1個100円で「売る」とした場合、「会計」で示すと下の図のようになります。 1.商品を「仕入れた」ので、「パートナー」に「カネ」を支払う 2.商品を「売り上げた」ので、「顧客」から「カネ」を受け取る 3.労働力の「提供を受けた」ので、「従業員」に「カネ」を支払う このように事業を経営する上で、「価値」を金額的に評価した「カネ」の流れを把握することはとても大事です。

3)「カネ」は天下の……?

上記の2)のように、「活動」をすると、「ヒト」「モノ」「カネ」が動きます。つまり「カネは天下の回り物」ですが、起業において限られた資源の1つとしても「カネ」が挙げられます。 事業を経営するために必要な資金がどのくらいかを把握しますが、こちらについては、《3「資金繰り計画」》で説明します。

4)事業を経営するための「カネ」は誰から調達する?

事業を経営するために必要な資金を把握した後は、資金を調達することになりますが、この際、調達方法により呼び方が変わってきます。株主から出資を受ける場合は「資本金」、銀行などから借り入れする場合は「借入金」となります。

5)まとめ

顧客の「望んでいること」を実現するか、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供することで得られた価値が「売上高」、顧客が求める価値を提供するために必要な価値が「売上原価」、その差額が「利益」、つまり、事業が作り出した価値です。つまり、「利益」がプラスであれば、「活動」の結果として「儲け」があったといえるのです。 その「儲け」仕組みがビジネスモデルといいますが、もしも「儲けが減ってきている」と思ったら、改めて「顧客」の声をしっかりと聴いてビジネスモデルの見直しを検討しましょう。

経営者必見! はじめに読む補助金・助成金ガイド

会社をはじめていざ助成金や補助金に申請しようと思っても、そもそもどんな助成金があるのか分からない、どうやって申請すればいいのか分からないという方は多いのではないでしょうか? このガイドでは補助金・助成金の基本から申請方法、代表的な補助金・助成金まで丁寧に解説しました。補助金・助成金に申請したいけど、何から手をつけていいか分からないという方は、ぜひまずこのガイドをご一読ください。

目次

  1. 1.押さえておきたい補助金・助成金のキホン
  2. 2.補助金・助成金を見つける 6 つの方法
  3. 3.補助金・助成金の申請、3 つのステップ
  4. 4.助成金に通りやすい事業計画書とは?
  5. 5.創業前に押さえるべき創業補助金の申請まとめ
  6. 6.雇用に関係する補助金・助成金 10 選
  7. 7.事業・研究に関係する補助金・助成金 10 選
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5分でできる会社設立 https://www.freee.co.jp/launch 開業手続きが無料・簡単・最速 https://www.freee.co.jp/kaigyou 元記事はこちら http://keiei.freee.co.jp/2016/03/31/kigyou-kotsu3/
fukugyo

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収入を増やして教育資金や老後資金などを貯めたい、欲しいものを買えるようになりないと感じている人は、本業以外の収入を得ること、つまり副業することを考えてみるとよいでしょう。副業は1人で行うことが一般的ですが、夫婦で行うという選択肢もあります。そこで、夫婦で副業をするメリットと副業の種類についてご紹介します。

☆副業は夫婦で行うという選択肢もある

副業というと、本業がある会社員や自営業者が空いた時間に1人で行うというイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、副業は1人でやらないといけないということではありません。夫婦で副業をしてもよいのです。夫婦で副業をするメリットは、いくつか挙げられます。 同じ副業を同時並行で行う場合は、その副業で稼ぐコツを共有することができます。稼ぐコツを商材にする場合を除いて、副業で稼ぐコツをほかのライバルに教えることはほとんどないでしょう。しかし、夫婦であればどんどん共有した方が有利になります。 1人でコツを探すよりも、早く稼げるようになる可能性もあります。また、副業をする楽しさや苦労を共有できるようになるのも、メリットといえます。副業を行う楽しさを共有できれば、夫婦の楽しい時間を増やすことができますし、副業の大変さも共有できれば、副業をやっている人の苦労がわかってもらえず家のなかで居場所がなくなるといった心配もありません。お互いを励ましあうこともできます。

☆夫婦でできる副業その1・アフィリエイト

夫婦でできる副業の1つ目は、アフィリエイトです。一般的なアフィリエイトは、ブログなどを作成したうえでそのブログ内に広告を置き、ブログを見に来た人がその広告をクリックすると報酬がもらえるというものです。 パソコンさえあれば簡単にできるということで人気がある副業ですが、あまり稼げないという人もいます。アフィリエイトで稼ぐためには、訪問してくれる人を増やすこと、つまりアクセスを増やすことが大切になります。 方法としては、ブログなどの更新頻度を増やすことやランキングサイトへの登録などが考えられます。1人で記事の更新を頻繁に行うのは大変ですが、夫婦でアフィリエイトを行うことで、記事更新の負担を半分にすることができます。記事の更新頻度を倍にすると、アクセスは倍以上期待できる可能性がありますので、夫婦で行うメリットは十分にあるといえるでしょう。 また、夫婦で行うことによって、記事作成上のノウハウや報酬の高い広告に関する情報を交換することができる点も、メリットといえます。

☆夫婦でできる副業その2・webライティング

夫婦でできる副業としては、webライティングもあります。クラウドの仕組みを使ってライティングした記事を投稿することで報酬を受け取る仕事ですが、アフィリエイトと同様にパソコンさえあればできますので、気軽に始められることが特徴です。 また、専門的な知識は必要なく、文章を書くという一般的な能力があれば始められる点も魅力です。webライティングは、基本的には1人でライティングするものですが、夫婦でwebライティングの副業をするのも効果的かもしれません。 例えば、夫が文章を書く担当、妻が情報収集と構成担当などのように分業すると、記事を仕上げるスピードをアップさせることができるでしょう。また、夫婦それぞれがアカウントを持って記事を作成する場合は、アイデアにつまったときに相談に乗ってもらうことも可能です。 2人並んでライティングしていると、さぼりにくくなって効率が上がるという可能性もあるでしょう。

☆夫婦でできる副業その3・賃貸不動産投資

夫婦でできる副業としては、賃貸不動産投資も選択肢の1つです。賃貸不動産投資とは、アパート1棟からワンルーマンションまで規模はさまざまですが、賃貸不動産を購入して貸し出し、賃貸収入を得る投資のことです。家賃収入から修繕費や委託管理料などの必要経費を引いたものが利益になります。 この賃貸不動産投資を副業として行っている人も多いです。物件を購入して入居者が入ったあとは、比較的手間をかけずに稼ぐことができますので、副業として向いているといえるでしょう。ただし、賃貸物件を手に入れるためには、多額の資金が必要となります。 場合によっては、手に入れたい物件があっても十分な融資が受けられずに、断念せざるを得ないこともあるでしょう。そういった場合は、夫婦で資金を出し合って物件を手に入れるという方法もあります。それぞれが資金を出すことで、頭金を増やすことができるのです。その後は、いわば共同経営者として賃貸不動産投資の副業を行っていくことになります。

☆まずはやってみるという姿勢が大切

副業をしようかどうしようかと迷っている人は、まず始めてみることが大切です。失敗したらどうしようと心配になる気持ちもあるでしょうが、本業は別にあるわけですから、副業で失敗しても全てを失うわけではありません。 夫婦で副業を始めることにすれば、1人思い悩むことが減りますので、決断も比較的スムーズにできることでしょう。
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日本政策金融公庫で開業融資を受けて飲食店を開業しようと考えている方はいらっしゃいますか?日本政策金融公庫に申請に行く前に、是非確認していただきたい項目があります。 これから掲げるのは当たり前のように見える項目ですが、意外と出来ていない方が多いのが実情です。主な重点確認項目を見落としていると、損をしてしまう場合もありますので必ずチェックしていきましょう。

1)直近5年以内に自己破産・債務整理等をしたことがないか?

過去に自己破産・債務整理等を経験をしている方は、融資の審査上、かなり通過が厳しくなります。 目安として「5年」経つと過去の金融事故の情報も消えると言われています。なので、5年は融資を申請すること自体得策ではないと言えるでしょう。 金融事故から5年以内に融資を申請しようと考えている方はCIC(過去の金融事故の情報が見られる)で過去の金融事故歴を確認してみるとよいと思います。

2)過去を含めて消費者金融等の利用はないか?

消費者金融の利用の有無は、融資を審査する上で必ず確認される項目の1つです。消費者金融で過去に借り入れをしているから絶対ダメだと言うわけではもちろんありません。 正当な理由で消費者金融に借り入れしたのであれば、審査通過するケースも多数存在します。ですが、借金返済の遅滞は、融資審査上かなり印象が悪くなりますので注意しましょう! 遅滞を過去にしたと事前に分かっている方も、CICで過去の借り入れ状況を確認してみましょう。

3)自分で貯金したお金が100万円以上あるか?

自分で貯金したお金がない、または少額の方で、親族等からの支援金頼みで飲食店を開業融資の申請をしようと考えている方は、融資審査上、かなり印象が悪いとお考えください。 貯金額の100万円は1つの目安にしかすぎませんが、自己資金の貯金をしている姿勢がみられない場合には、融資担当者から「本当に主体的に飲食店開業を考えているのかな?」と疑われてしまってもしょうがないと思います。 もし、正当な理由があり少額の貯金しかできない場合には、その理由をしっかり説明できるようにしておきましょう。また、自己資金を多く見せようとする「見せ金」を作っては絶対にダメですよ。

4)自分の貯金したお金と親族等からの支援金を合計して300万円以上あり、手持ちのお金で不動産取得費を賄えるか?

親族又は知人等からの支援金は見方によっては自己資金扱いされます。(通称「みなし自己資金」とも呼ばれています。) ここで述べた「300万円以上」も、絶対的な金額目安ではないですが、都心部で最低成功させるためには、(業態にもよりますが)300万円以上くらいは必要かなという感覚です。 そして、自分で貯金した金額と支援金の合計額で造作譲渡代金以外の不動産取得費である保証金、仲介手数料、礼金、前家賃が賄えるかがポイントの1つになってきます。人気物件の不動産契約は融資の実行前に不動産契約が行われることが多いので、手元に不動産契約ができるだけのお金を置いておく必要があるということです。

5)飲食店の勤務経験があるか?

飲食店での勤務経験がなければ、融資審査上不利になります。あくまで「経験」ですので、「年数」つまり何年やってきたかを問われることはありません。 どのような役職で、どのような飲食店経験をしてきたかが重要になってきますので、飲食店での経験をしっかり積んでから開業することをおすすめします。

6)水道光熱費・家賃の支払いに遅滞はないか?

水道光熱費・家賃の支払いの遅滞も融資審査上、マイナスに働きます。水道光熱費の支払いの遅延はかなり多いように見えますので注意してください。そして、日本政策金融公庫の担当者も、この事項について指摘することが多いです。 遅滞してしまう理由の1つに、現金払いで支払っていることが挙げられると思います。そうならないよう、口座引き落とし、もしくはクレジット払いで規則的な支払いをする事をおすすめします。

7)住民税の支払いに遅滞はないか?

住民税の支払いの遅滞も融資審査上、マイナスに働きます。住民税の支払いは2パターンあり、給料から天引きして、企業が代行して納税してくれている場合と、ご自身で現金支払いしている場合があります。 給料から天引きされている場合には給料明細又は源泉徴収票の準備を、現金支払いの場合には納付書の保管をすることを忘れないようにしてださい。

8)飲食店開業前に使用した領収書は保管しているか?

飲食店開業前に支出した必要経費として日本政策金融公庫に認定されれば、自己資金扱いになりますので捨てずに保管しておきましょう。 例えば、飲食店開業前に支払った家賃、お皿、調理器具等の消耗品、競合店調査のために使用した飲食費、打ち合わせ等に使用した会議費、交通費等は「開業費」として支出した分は自己資金として認定される可能性があります。個人の確定申告の場合にも「開業費」として経費算入できるものもあります。 これを知らずに領収書を捨ててしまい経費にしなければ、税金を多く支払う必要があります。領収書の裏にメモ書き程度でも構いませんので、何のために使った経費なのか最低限記録した上で捨てずに保管しておくことをおすすめします。

まとめ

上記の事項をおろそかにした事で飲食店開業融資が降りなかった、開業が遅れた方というのも多くいらっしゃいます。決して特殊な事項を挙げているわけではありませんので、上記事項を確認して準備ができていない事項があれば、気づいた今からでも一つ一つ改善していきましょう。

飲食店の開業・採用・広報についてもっと詳しく知るには

飲食店を開業したくても、手続きから開業後のすべきことまで把握するのは大変なもの。この無料ガイドでは、まず、飲食店を開業するために必要な費用や資格・届け出などの手続きを掲載。その上で、融資・助成金や採用・人事、WEBマーケティングといった開業後に知ってすぐに役立つ実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客さまのビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

          開業する前に知っておきたいこと
  1. 1.個人事業主と法人のメリット・デメリット
  2. 2.事業計画の書き方は?
  3. 3.飲食店をはじめるときに必要な資格・届け出まとめ
  4. 4.クラウド会計ソフトによる日々の業務を効率化
  5.       開業した後に知っておきたいこと
  6. 1.融資・助成金を受けるために必ずおさえる3つのポイント
  7. 2.飲食店が必ずチェックすべき融資・助成金まとめ
  8. 3.0円で始める飲食店のアルバイト募集方法
  9. 4.アルバイトのマイナンバー対策、4つのステップ
  10. 5.意外と知らないアルバイトの有給休暇はどうするの?
  11. 6.隣のお店はやってる!飲食店の最新WEBマーケティング7選
  12. 7.これだけは押さえておきたい!飲食店、9つの節税対策
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サラリーマンが収入を増やすための方法として副業があります。生活や趣味、老後に向けた貯蓄などに使うお金が、企業から支払われる給料だけでは足りない場合に行うことが多いです。それだけでなく、独立・開業の資金を貯めるための手段としても有効です。そこで今回は、副業を取り巻く状況や副業を行う方法などを紹介します。

☆副業に対するイメージは?昔との違い

昔は世間に対する副業のイメージは、あまり良いものではありませんでした。それには日本人の真面目さが影響していると考えられます。終身雇用が当たり前であった時代は、多くの人が所属する企業と一蓮托生の精神を持って働いていました。愛社精神を持って労働力の全てを企業に注ぐのが当然であり、副業を行うことは不真面目と見なされる風潮があったのです。 また、企業が副業に対して良いイメージを持てない理由がありました。社員が副業で疲弊してしまい、本業の効率が下がってしまうことを恐れたのです。本業で集中力を欠いて、事故などのトラブルに発展する心配などもあります。さらに自社の情報や機材などを、副業に使用されることへの懸念も理由の1つです。 このようにマイナスのイメージが強かったので、積極的に副業を始める人はあまり多くありませんでした。副業をしている場合でも、周囲には内緒にすることが多かったです。しかし、今では副業をしている人が珍しくありません。副業に対するイメージは、長引く不況に賢く対応する方法などに変わりつつあります。インターネット上にも副業に関する情報が多く掲載されるようになりました。 副業の始め方や確定申告など、副業に関してポジティブに紹介しているサイトが多く存在します。副業を禁止していない企業で働く人であれば、気軽に始められる環境が整ったといえるでしょう。

☆副業を解禁する企業が増加中!その理由は?

以前は就業規則で副業を禁止している企業が多く見られました。そのような企業でも、今では副業を解禁しているところがあります。徐々にですが、副業を認める企業が増えているのです。全ての社員に許可するケースや事情を聞いて個別対応で許可するケースなどが見受けられます。 なぜ副業を容認する企業が増えつつあるでしょうか。それにはいくつかの理由が存在します。1つは社会的な背景によるものです。昔は業績が良かった企業でも、今ではそうでないことが少なくありません。業績が不振になると、以前のようには社員を昇給させられないことがあります。そのため、収入を確保するもう1つの手段として、副業を許可するケースがあるのです。 また、ワークシェアリングの影響も理由の1つです。企業全体の仕事が減ったときに、経営者が選択する方法としてワークシェアリングがあります。ワークシェアリングを行えばリストラせずに済みますが、一人一人の勤務時間は減ってしまいます。その余った時間を副業に使ってもらおうという考えです。 また、副業を通じて得たスキルや知識が本業においてプラスになることがあります。そのため、業績が悪くない大企業でも企業の競争力を上げる目的で容認しているケースも見られます。さらに、ライフスタイルの多様化も関係しています。インターネットを利用した在宅勤務など、さまざまな働き方を認める企業がその一環として副業も認めることがあります。

☆副業の方法は?インターネット普及の影響

副業にはさまざまな種類があります。昔ながら方法としては、本業の勤務時間外に行うアルバイトが有名です。アルバイト先としては、本業が終わった後でも働ける24時間営業のファストフード店などが選ばれやすいです。また、休日だけ家庭教師などを行うケースも見られますが、なるべく自宅で行えるものが良いという人も多いです。特に本業以外の時間に家事や育児を行う女性はそう思うでしょう。自宅で行える定番の副業としては、シール貼りやアクセサリー製作などの内職があります。送られてきた材料や道具を使って作業を行い、完成品を返送して報酬を受け取ります。 こうした昔ながらの副業もありますが、今はパソコンを使用した新しい副業が増えています。インターネットが普及したことにより、自宅で簡単に始められることが特徴です。たとえば記事作成の副業は非常に人気があります。指定されたテーマの記事をパソコンで執筆して、インターネットで納品するのです。健康や旅行など、自分が得意なジャンルを選んで引き受けるのが基本です。 レビューや解説文など記事の種類はさまざまで、特別なパソコンのスキルは必要ありません。また、パソコンで行うデータ入力も始めやすい副業の1つです。住所や商品名などの情報を、指定されたフォーマットに打ち込んでいきます。こちらもタイピングができれば問題なく、自分のペースで仕事を進められることがメリットです。その他に、デザインやプログラミングなど専門性が高いものもあります。

☆独立・開業に役立てよう!事前チェックを忘れずに

パソコンさえあれば副業を簡単に始められるようになりました。スマホを使って、より手軽に行える副業も存在します。このように副業の選択肢は多く、何を基準に選ぶかは人によって異なります。 独立・開業を考えているなら、それに役立つ知識やスキルを得られるものを選ぶのがおすすめです。副業を始める場合は、企業が許可しているか事前にチェックしましょう。
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事業を始める際には、税務署に「開業届」を提出する必要があります。今回は「開業届」の書き方と提出方法、気を付けたい注意点についてご説明します。

1)開業届の記載事項

開業届は、「個人が事業をおこなっていること」を税務署に通知するものです。正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。 記載事項は以下のようになっています。 ●納税地 事業の拠点住所を記載します。自宅で行う場合は自宅の住所になります。こちらに基づき、所得税を納税する税務署が決まります。 ●事業主名 自分の氏名を記載します。 ●職業 どのような職種かを記載します。コンサルタント、飲食業など、特に決まりはありません。 ●屋号 個人名以外で事業を行う場合は、屋号を記載します。なくても問題ありません。 ●届け出の区分 開業か廃業を選ぶ欄です。開業の方に丸をつけます。 ●開業日 開業した日を記載します。開業後一か月以内の届け出となっていますが、遅れても罰則などはありません。 ●開業に伴う届け出の提出の有無 所得税の青色申告承認申請書や、消費税に関する届け出を開業届と一緒に出す場合は有、無い場合は無を選択します。 青色申告の申請によって様々な特典を受けることができるので、申請漏れをなくすため、開業届と同時に届け出ることをおすすめします。 また、消費税は届け出をしなければ通常2年間は免税となりますが、消費税が課税される方式を採用する場合、届け出をします。ただし多くの場合、同時である必要はありません。 ●事業の概要 どのような事業を行うのか、具体的に記載します。 ●源泉所得税の納期の特例適用申請書 従業員に給与の支払いがある場合、給与から源泉所得税を控除(いわゆる源泉徴収)し、毎月税務署に納める必要があります。従業員が少数の場合、特例を選択することで半年に一度で済みます。こちらも開業届と同時である必要はありません。 給与支払を開始する年月日 個人事業だからといって、一人でやるとは限りません。従業員やアルバイトを雇う場合には給与を支払いを開始した日(または予定日)を記載します。 また、開業届けの他に、給与支払事務所等の開設届出書も提出する必要があります。最初は一人で事業を始めた場合にも、給与を支払うことになれば1ヶ月以内に書類を提出する必要があります。

2)開業届の必要性

そもそも開業届はなぜ必要なのでしょうか。それは、個人の所得にはいろいろな種類があり、その中で「事業所得」を選択するためです。 事業所得には、サラリーマンの「給与所得」や株式等の配当による「配当所得」、不動産賃貸をしている方の「不動産所得」、年金等の「雑所得」などがあります。それぞれに所得の計算方法が異なるため、どの所得を選択するかは重要な問題となります。 事業として認められれば、不動産事業では認められない費用の必要経費化や、雑所得ではできない、赤字が出た場合の他所得との合算、赤字繰り越しができるため、有利といえます。ただし、利益を目的として反復継続して行うなどの「事業の要件」を満たさなければ、開業届を提出しても事業所得とは認められない可能性もあります。

3)提出の方法

開業届の記載を終えたら、氏名欄への押印をもって完成します。(押印は認め印でも構いません。)完成したら、税務署に提出しますが、提出方法には郵送と持参の2パターンがあります。 ●郵送 税務署宛に郵送します。開業届の複製を一枚同封し、「控用」と記載しておきましょう。切手を貼った返信用封筒も同封して、税務署の受領印が押された開業届の控が戻ってくるのを待ちます。 開業届の控は、様々な手続きに必要になりますので必ず手元に置いておきましょう。 送付は普通郵便で構いません。郵便事故に備えて簡易書留でもいいですが、控が戻ってこなければ問題があったと考えれば良いでしょう。 ●持参 税務署の窓口に、開業届と複製を持参します。一部は税務署に提出し、複製は税務署の受領印を押してもらい、種々の手続きに利用できるよう、持ち帰りましょう。

4)まとめ

開業届のポイントは、 ・事業の要件を満たしていること ・青色申告の届け出も併せて提出すること ・控を手元に残しておくこと です。正式に事業開始とするためにも、開業届を忘れず提出しましょう。 開業に必要なこれらの書類作成は必要最小限の情報を入力すれば、自動で作成できるツールもあります。 無料ですぐに使える開業freeeでは、開業に必要な資料である、個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)、所得税の青色申告承認申請書、給与支払事務所等の開設届出書、青色事業専従者給与に関する届出書、源泉所得税の納期の特例適用申請書を簡単に作成できます。
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「どうしたら商売繁盛するのか」 多くの独立・起業予定の方が悩むところはやはりココ。繁盛するビジネスを漠然と考えても、なかなかいい具体的な案やイメージは思いつきません。そんな都合のいい必殺技なんてないか… と、起業に踏み込めない人は多いのではないでしょうか。 しかし、実は商売繁盛のコツは意外と簡単に見つかります。答えは業態での業績を因数分解し、かけ算と足し算で分けて考えること。あとは、その式の中で一番大切な部分を攻略するだけで、商売繁盛のヒントをつかむことができるのです。 本シリーズでは、そうした商売繁盛の秘訣を業種別に解説。第5回は、高齢化が進む日本で年々大きな役割を担っている介護サービスの1種「デイサービス」。『アントレnet Magazine』編集部が総力を挙げて解説するデイサービスの攻略法をさっそくご覧ください!

デイサービスの売り上げUpには、客単価と客数の両方を伸ばせるイベント開催!

デイサービスとは、通所介護と呼ばれる介護サービスの1種です。高齢者の食事・入浴などの日常生活の支援を日帰りでサポートします。 このデイサービスでの独立・起業を考える場合は、以下のかけ算で売り上げを考えましょう。

売上 = 客単価 × 客数

この客単価と客数のそれぞれを伸ばせば売り上げは必然的に上がっていきます。では、具体的にどうすればよいのか。このかけ算を因数分解して、解き明かしていきましょう。

デイサービスでの客単価の伸ばし方

デイサービスでの「客単価」は「利用者1人当たりの利用度を最大にすること」がポイント。なぜなら、介護保険制度により地域別で各サービスの単価が決められているため、利用度を上げなければ利益は微々たるものになります。また、1施設あたりの利用者の定員があることも忘れてはいけません。 それでは、どうすれば利用度を最大にできるのでしょうか。 3日来られるのに2日しか来ない利用者に、もう1日来てもらえるように工夫するのです。そのために有効なのが高齢者向けの「イベント」です。 例えば、朝市。周辺にスーパーなどがない地域では、買い物に行けずに困っている高齢者がたくさんいます。そこで、朝市を開くわけです。すると、高齢者は気軽に目的を持ってデイサービス施設に行きたくなるのです。

デイサービスでの客数の伸ばし方

それでは次に、売り上げのかけ算のうち2番目「客数」の伸ばし方について見ていきましょう。デイサービスの客数の伸ばし方は大きく2つに分けられます。

1.先ほど説明した「イベント」 2.「ケアマネジャー(介護支援専門員)への営業活動」

この2つを順番にご説明します。 ●イベントで客数を伸ばす まずは、「イベント」での客数の伸ばし方について考えましょう。 イベントは、物珍しいことを行うことで潜在利用者に興味を持ってもらうことができます。例えば、普段お目にかかれないような「マグロの解体ショー」などが人気です。 一度イベント目当てで施設に足を運んでもらうことで、施設の良さを説明する機会を設けることができます。介護を少しでも考えている家族や高齢者本人が実際に施設に行くことで、デイサービスを受けている方々と話をすることも可能となります。新しい顧客を開拓できるのです。 百聞は一見に如かず。どんな営業よりも、実際に新しい顧客にデイサービス施設へ足を運んでもらうことに意味があります。 ●ケアマネジャーへの営業活動で客数を伸ばす 客数を伸ばせるかは、デイサービス施設へのケアマネジャーの評価で決まると言っても過言ではありません。 そもそもケアマネジャーとはどういった人たちなのでしょうか。 ケアマネジャーは、介護支援専門員が正式名称。その名のとおり、介護を必要とする人の支援を専門とした職業です。 介護認定を受けた高齢者やその家族からの相談に応じ、介護保険サービスを利用するために必要なケアプラン(介護の計画書)を作成します。ケアマネジャーはケアプランを考える際に、その高齢者に合った施設を紹介する役割も果たしているのです。 そのため、ケアマネジャーの施設への評価がデイサービス施設の客数に直接関係してくるのです。 そこで客数を伸ばすためには、「ケアマネジャーへの営業活動」が重要になってきます。 施設を紹介してもらうためにはまずは認知してもらい、その上で施設の良さを知ってもらい、利用者を紹介してもらえるような関係作りをしなければなりません。 そのための第一歩としてまず月刊のニュースレターを作成し、ケアマネジャーに届けることから始めてみましょう。 月刊のニュースレターを定期的に届けることで、ケアマネジャーと関係作りができるようになります。ニュースレターの内容は、施設の概要や良さを十分に伝えるものとします。直近で行ったイベントの様子を伝える、あるいは、利用者の声を掲載するとよいでしょう。 デザインで悩まれる方もいらっしゃいますが、身近なパンフレットやチラシを「真似る」ことがオススメです。無理にお洒落にしたり、カッコをつけたりするのではなく、身近なチラシを参考にすることで、親近感を抱いてもらうことが大切です。

デイサービスにおける売り上げの考え方  売上=客単価×客数  ●客単価:利用者1人当たりの利用度を最大にする。そのために朝市やバザーなどのイベントを行い、利用者の利用頻度を上げる  ●客数:イベントを行い潜在利用者の開拓を図る。ケアマネジャーへの営業により、信頼関係を築いて施設を紹介しやすくしてもらう

デイサービスでの独立は、コンビニ跡地の利用がオススメ!

デイザービスの経費は、次の足し算で考えます。

経費 = 原価 + 固定費 + 変動費

経費の足し算を構成する3つの要素を順番に見ていきましょう。

デイサービスでの原価について

デイサービスの原価は主に食費となります。ですが、費用はほとんどかかりません。なぜなら、食費は利用者から徴収したお金を全額実費として充当するデイサービス施設が大半だからです。 食費でマージン(儲け)を取ろうとすると、食事の質を落とし評判に関わってしまいます。したがって徴収する食費は、全額実費として食費へ充てることをおすすめします。

デイサービスでの固定費の抑え方

デイサービスの固定費は、施設費用(賃料)が多くを占めています。施設はできるだけ良い立地で、きれいな建物が良いのでは?と考えている方も多いと思いますが、良い立地できれいな建物を選ぼうとすると、必然的に施設費用は高額になってしまいがちです。 デイサービスでは高齢者を車で送迎するため施設の立地は問いません。例えば、賃料が低めの古民家を利用すると、「家庭的で良い」と好評が得られる場合もあります。 中でもデイサービスで独立・起業する方に一番おすすめしたいのがテナントへの入居です。特に、「コンビニの撤退跡」は面積が手頃で、送迎車をベタ付けできる駐車場が併設されている事が多いので、デイサービスにもってこいの物件なのです。

デイサービスでの変動費の抑え方

足し算の3つ目である変動費は、ほとんどが人件費です。そこで重要なのが「パートで変動費を抑える」ということ。 介護保険制度で一定のスタッフ数の配置は決められています。しかし、それ以上に必要なスタッフは、送迎や食事、入浴など必要な時に必要なパートをシフトで手配して変動費を抑えましょう。

デイサービスにおける経費の考え方  経費= 原価 + 固定費 + 変動費   ●原価:食費は利用者から徴収した費用を全額充当すればほとんどかからない  ●固定費:利用者は車で送迎するため立地は問わない  ●変動費:一定のスタッフ数の配置は決められているが、それ以上は必要な時に必要な人数だけパートを手配する,

まとめ

記事の冒頭でも触れたように、高齢化が進む日本において介護施設はますます重要な役割を担う存在になります。そのデイサービスで独立・起業したいと考えている人は、今回ご紹介した以下の様々なコツを踏まえて経営を行ってみましょう。 ●イベントで利用者の利用頻度を上げて、客単価を上げる。 ●ケアマネジャーへ営業活動をして、客数を上げる。 ●食費は利用者から徴収した費用を全額充当する。 ●コンビニの撤退跡を狙って固定費を抑える。 ●必要な時に必要な人数だけパートを手配して変動費を抑える。 そうすれば、多くの人から愛され、頼られるデイサービスを展開することができるはず。このような小さな努力の積み重ねで、地域の高齢者を持つ家族から頼られるデイサービス施設の運営を目指しましょう!
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「サラリーマン生活をやめて独立しようか…」と考えていても「自分が一番やりたいことは結局どれだろう」と迷っていませんか?けれど本当は、あなたの一番やりたいことは心の中にしっかりとあるはず。 そこで、「本当にやりたいこと」をあぶり出す10の質問をご紹介。心理カウンセラー心屋仁之助氏が提案する「天職発見シート」で、自分ならではの道を発見しましょう。

心屋仁之助さん プロフィール

1964年生まれ。大手物流会社の管理職として勤めていたが、並行して心理療法を学んだのち、2006年に心理カウンセラーとして独立。あらゆる依頼者に、性格を変え、自分を好きになるための支援を行っている。『仕事が「ツライ」と思ったら読む本』(WAVE出版)など、著書51冊の累計発行部数は350万部を突破(2016年5月現在)。2015年からは音楽活動も開始。「魔法のうたⅠ」「魔法のうたⅡ」を続けてリリースしている。

恐怖と諦めを追い出せば、自分のやりたいことに心の天びんが傾く!

自分のやりたいこと、天職に対しての迷いを抱えて訪ねてくる人が多いと、心屋氏は言います。「でも、ほとんどの人にはやりたいことがちゃんとあるんです。ただ、そこから目を背けているだけ」。心屋氏によれば、多くの人はやりたいことがあっても「どうせ無理」と諦めて、選択肢から外しているだけなのだとか。 心屋氏自身も、心理カウンセラーとして独立する以前は年収1200万円を稼いでいた大手物流会社のサラリーマン。40歳前後でキャリアの行く末が見えてきた頃に心理学と出会い、一念発起したと言います。 「当時の年収を捨てるのは恐怖でしたし、非現実的だと最初は諦めていました。でも、定年までこのまま毎日を過ごすのか、と自分に問いかけ、『恐怖』と『諦め』を徹底的に排除したら、自然と『やりたいこと』に心の中の天びんが傾いたんです」 そんな、心屋氏本人も実践したノウハウを形にしたのが「天職発見シート」。これで心の中に巣くっている「恐怖」と「諦め」を取り除き、自分が本当に求めているものを発掘してみませんか。それが成功する独立・起業への一番の近道かもしれません。
天職発見シートは、手近な紙などに10個の質問への答えを書き込んでいくことでシートが完成します。紙を用意できたらさっそく読み進めて、質問への答えを紙へ書き込んでいきましょう!

【STEP1】やりたいことに立ちはだかる「恐怖」を探る

恐れを乗り越え、やりたいことを発掘するには「最悪の状況を想像する」のが大事。独立しても仕事がなく、家族に見捨てられ家を追われ…そんな未来をできるだけ具体的に想像してみましょう。そうすることで自分にとっての恐れの源を発見することができます。これは、過剰な恐怖心を自覚するのにも効果的です。最悪の状況を想像し、現実はここまでひどくないと気づくことで、恐れを取り除いていくのです。

Q1:やりたくないのにあなたが続けていることは何ですか?

これが天職発見シートの1つめの質問です。まずは、この質問で現状に思いを巡らせて紙に書き出してみましょう。出社から帰宅までの自分の行動を具体的に思い描くと答えやすいはず。

Q2:本当はやりたいのにしていないことはなんですか?

現状に思いを巡らせたら次は質問の2つめ。こちらでは仕事だけでなくプライベートにも目を向けて考えるのもおすすめです。どんなに小さくてもいいので「諦めていること」を思い出してみましょう。

Q3:「やりたくないのに続けていること」をやめると何が怖いですか?

「やりたくないのに続けていること」と「やりたいのにしていないこと」の2つが明確になったら、今度はこの2つを掘り下げて考えます。Q3では、Q1の答え「やりたくないのに続けていること」を続けている原因をできるだけ具体的に挙げてみましょう。なにを失うことを恐れているかが明確になります。

Q4:「やりたいのにしていないこと」をやると何が怖いですか?

やりたくてもできないことがあるなら、それは、あなたの恐怖心が行く手を阻んでいるため。Q2で答えた「やりたいのにしていないこと」を始めたら、こうなってしまうかもしれないという懸念を心の奥から呼び出してQ4の回答として書き込んでみましょう。 ここで重要なのはQ3「『やりたくないのに続けていること』をやめると何が怖い」か、Q4「『やりたいのにしていないこと』をやると何が怖い」かの2つ。この回答から導き出されるのが、あなたの「恐怖の源」です。例えばQ3で「リストラ対象になる」と書いた人は、社会人としての安定や職場環境そのものを失うことに恐怖を感じていますし、Q4で「実力不足で恥をかく」と書いた人は、失敗によりプライドが傷つくのを恐れていると判断することができます。 でも、思い出してください。自分にとっての最悪の状況と向き合っておけば、Q3とQ4で怖いと思っている事が前進を妨げる過剰な恐怖心にすぎないことを冷静に判断できるはず。 まずは、Q1からQ4の4問で、あなたの恐怖の源を克服しましょう。

【STEP2】 決心をくじく「どうせ」を消す

どんなに準備万端で大きな夢があっても、独立にあたって心配事がない人などいません。自信満々でなんの不安もなく起業する人はごく少数です。慎重になるのは決して悪いことではありませんが、この時「どうせ自分には無理」といったネガティブな自己イメージが強いほど、次の一歩が踏み出せず、成功への妨げにもつながります。 そこで、STEP2では、踏み出す一歩を阻む「言い訳」を逆手にとり、プラスに転化させるための質問に答えてみましょう。

Q5:何があれば、「やりたくないのに続けていること」がやめられますか。

ここでのポイントは、Q1で書き込んだ「やりたくないのに続けていることをやめるのに、必要な状況や条件」を考えてみること。それは資金かもしれないし、環境改善かもしれません。思いつくままに書いてみましょう。

Q6:何があれば、「本当はやりたいのにしていないこと」ができそうですか?

Q2で出した答えを思い返して、それを実現するために必要なもの、欲しいものを思い描きましょう。資格や人脈、経験などスキル的な要素から、資材や場所など具体的なものまで、いろいろと考えてみてください。

Q7:Q5とQ6で書いた「あればいいこと」が実現する確率・時期は?

「やりたくないのに続けていること」をやめるのに必要なモノ・コト、「本当はやりたいのにしていないこと」をやるのに必要なモノ・コトが、実現する確率はどのくらいありますか?そして、いつなら可能になりますか? その理由も含め、改めて自分自身に問いかけて書き込んでみましょう。

Q8:失敗してもお金・立場などを失わないなら、何をしたいですか?

この答えは、すぐに実現可能なことでなくても構いません。「歌手になる」「世界一周をする」などの突拍子もないことでもいいので、どんどん自由に夢をふくらませてみてください。 このSTEP2で最も重要なのはQ7。「○○さえ手に入れば独立できるのに」「××がそろわないとこの事業はムリ」などの言い訳は、及び腰が引き起こすないものねだりではありませんか? これを払拭するためには「どうせ自分には才能あるし」「どうせうまくいくんだから」などとポジティブな言葉をあえて口に出すことが効果的です。そうすることで自己イメージをプラスへ転換させるのです。 全ての言い訳をつぶしていけたら、Q8で、あなたが本当に実現したいことをしっかり意識に刻み込みましょう。

【STEP3】「悩み」と「興味」を踏まえて天職を決める

独立への意欲を妨害していた「恐怖」をSTEP1で、「言い訳」をSTEP2で意識し、これらを克服できる道すじが整ったら、残すところはあと2問。いよいよ、あなたの「天職」を発見する段階に入ります。

Q9:あなたがこれまでずっと悩んできたことはなんですか?

仕事でもプライベートでも、あるいはそのどちらでも結構です。ただし、ここでは直近の懸案事項といったものではなく、些細なことでもいいので、長い間、悩み続けていること を書いてください。

Q10:街角などで、つい目を奪われることは何ですか?

外出中についつい気になって見てしまうもの、ふと気づくと目に入ってくるもの、ぼんやりと考えてしまうものはありますか? ちょっとしたことでも、それが大きなヒントになります。 Q9でわかるのは、長く悩んでいたからこそ実体験を持って人に価値を提供できる、あなたの得意分野。そしてQ10で浮き彫りになるのは「実は本当に好きなこと」です。「誰でも、興味のあるものは自然と目に飛び込んできますよね。子どものころから教師に憧れていた私の場合は、人を教え導くことが、どうしても捨てきれない『実は好きなこと』だったんです」と心屋氏。あなたにも思い当たるなにかが必ずあるはずです。 さあ、これで全ての設問が終了しました。ここで浮かび上がってきた「悩み=強み」と「どうしても心惹かれてしまうもの」を融合させたものが、「天職」です。 「企業やプロジェクトを維持するには、持続的なエネルギーが必要です。怒りや嫉妬などの負のエネルギーは強力ですが長続きはしません。その点、楽しい・面白いと思えるものなら情熱は長く持続させることができます」(心屋氏) でも、それだけでは不十分だとも言います。「『悩み=強み』を通じて誰かに貢献できて初めてビジネスとして成立します。天職には、この2つの化学反応が不可欠なんです」。 ここで得られた「天職」を意識すれば、自分自身が熱意をもって取り組めるだけでなく、他人や社会に対して大きな価値を提供できる、あなたにしかできない使命を自覚できるはずです。

まとめ

「天職発見シート」を実践してみていかがでしたか。なんとなく曖昧に考えていたこと、つい目をそらしてしまっていたことに改めて意識することで、自分自身の内面だけでなく、今後歩むべき道を明確に見ることができたのではないでしょうか。 また、天職発見に限らず、自分の中に生まれてくるネガティブなイメージや言動を払拭して、自己を見つめ直すにも、とても有効なシートにもなっているので、迷いが生じたときや、なんだかうまくいかないときなど、定期的に行ってみてください。
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9月27日・28日の2日間にわたり、「見て、触れて、選べる!独立体感イベント アントレフェア2016」が開催されました。このイベントでは、独立や開業を考えている人をサポートする、さまざまなコンテンツが盛りだくさん。 中でも人気が高かったのが「ゲスト講演コーナー」。今回は(株)カワセ・クリエイティブ・カンパニーず代表取締役・河瀬和幸さんの講演「実演販売のプロが教える顧客の心をつかむ技術」をご紹介します。
<河瀬和幸さんプロフィール> イエローハットで抜群の営業成績を残した後、2000年に実演販売のプロとして独立。異名は「完売王」。 著書に『また、売れちゃった! 一瞬で顧客の心をツカむ!売上5倍を達成する凄ワザ88』(ダイヤモンド社)、『人たらし道 免許皆伝  誰にでも、自分を大好きにさせてしまう方法』(こう書房)など多数。

「人間は興味のないものは、見えない・聞こえない」。顧客心理の発見がその後の人生を変えた

「実演販売」と聞くと、お客さまの注意を引くために軽妙な売り文句を並べ立てる仕事だと思っている方が多いのではないでしょうか? しかし、いくら人目を惹きつけようと派手なことをしても、お客さまを立ち止まらせることはできません。なぜなら人間は、自分に関心のないものは「見えない・聞こえない」という法則性を持っているからです。 時々お客さまを惹きつけようと、店頭で歌を歌うような販売員がいますが、残念ながら正直あまり意味はありません。 私はよく本に「いつでもどんなものでも、人の7倍売ることができる」と書きます。なぜそんなことが可能なのか。きっかけは、私が42歳の時に経験した、イエローハットへの転職でした。 もちろん最初から人の7倍売ることができていたわけではありません。転職したての頃は結果も出ず、なかなか上手に接客することができませんでした。 そんな中で発見したのが上記の「法則性」でした。顧客心理には、法則性がある。この発見は、その後の私の働き方に大きな変化をもたらしました。

実演販売のプロが伝授!顧客の心をつかむテクニック

私は販売の現場で数十年かけてトライアンドエラーを繰り返し、顧客の心理の法則性を考えてきました。先程紹介した「人間は興味がないものは見えない・聞こえない」という法則性から派生して、顧客の心をつかむテクニックをいくつか紹介したいと思います。

■顧客が持つ3つの心に働きかける

商品を売る上で重要なのは、「無関心」「向上心」「恐怖心」というお客さんの3つの心を意識することです。 ある育毛シャンプーの売り場での話です。その現場で私は、もう1人別にいた同じ販売員に向かって「ハゲ」という言葉を言いました。 すると、通行人の中から数人が立ち止まり、その中から年配の女性が歩いてきて「あなた今私の頭を見て言ったの?」と尋ねられたんです。 私は一緒にいた販売員の薄い頭髪を指差して「この人のことですよ」と言うと、その女性は笑ってくれ、さらに「この商品はなに?」と、興味を持ってくれました。その女性は、頭髪が薄くなることを気にしていたのです。 この例から考えると、その女性は頭髪が薄くなることに対する「恐怖心」と、もっとボリュームが欲しいという「向上心」を持っていました。だから、「ハゲ」という言葉に反応し、「無関心」だった女性の興味・関心を惹くことができたのです。

■顧客が選びやすいようにおすすめをいくつかセレクトする

お客さまにとって、あまりにたくさんのものの中から商品を選んで購入することは難しいです。そこで必要なのは2〜3程度、おすすめの商品を提示しましょう。 ここで重要なのは、特に初めてご来店されたお客さまは商品の理解があまりない(商品が見えていない)という認識です。そこで、2〜3つ程度商品を紹介してそれぞれの価格や品質のメリット・デメリットをきちんとお伝えします。 そして最後のジャッジはお客さまに任せる。すると商品を買っていただける確率が高くなります。

■伝えたいメッセージを1つに絞る

いつも来ていただくお客さまはともかく、初めてお店に足を運んだお客さまは皆さん、多かれ少なかれ緊張をしています。そんなお客さまに対してさまざまな情報を提供しても、あまり意味がありません。 そこで必要なのが、「伝えたいメッセージを絞る」という視点です。「お得」なら「お得」、「性能がいい」なら「性能がいい」など、メッセージはできるだけシンプルに伝えるようにしましょう。

■お客さまに親近感を持ってもらう

イエローハット時代、雨の日に車で来店されたお客さまへ必ずしていたことがあります。それは、駐車場に車が入ってきたことを確認したら、傘を1つ持ってお客さまを迎えに行く、ということです。 そしてお客さまが退店する際も、外まで出向いてお声掛けをします。なぜなら、1秒でも長くお客さまと接している時間を持ちたいからです。 これは心理学でも言われていることですが、お客さまは長く時間を共有した人に親近感を持ち、自ずと会話が増え、仲良くなることができます。 最初にお客さまの心をぎゅっとつかめば、その後、お客さまに何度も足を運んでもらうことができます。そうやって会社や自分のファンを作っていくのです。

販売員は決してロボットになってはいけない。自分なりの法則を見つけて、日々実践を!

このような法則性・テクニックを発見、実践した結果、イエローハットでは7倍もの商品を販売することができました。 そしてこれからの時代は、お客さまの気持ちを理解して、適切な形で誘導できる販売員でなければ、生き残っていけません。ただ店に立って「いらっしゃいませ」というだけなら、ロボットにだってできます。 これから先も必要とされる販売員になるために、常にお客さまを観察し、自分の仕事で扱う商品やお客さまに合った法則性を見つけていくことが重要です。 気づいたことは1つ1つメモをしていき、発見した法則を毎日1つずつ試してみる。やってみて成功すると面白くなってきますし、また新たな法則を見つけることもできます。 これをきちんと継続していけば、販売の腕がどんどん上達していきます。独立をしようと思っている方々は、こうした心がけを忘れないでください。
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前回、「「人生年表」でアピールポイントを洗い出そう」では、職歴と自分の能力や経験の棚卸しについて、自力で起業する場合を中心にご説明しました。
 フランチャイズに加盟する場合はどうなる?
では、フランチャイズ(FC)に加盟する場合はどうでしょうか。 基本的にFCで起業する場合は、そのビジネスに関して全く経験がない、または経験が少ない場合が多いかと思います。その場合、経験の要件を満たさないので創業融資の利用はできないかというと、そうではありません。 FCで起業する場合、経験については、ほかの業種での職業経験も含めて判断されます。例えばほかの業種で営業成績がよかったり、高いポジションで長く勤めてきた実績があったりすれば、審査上、プラスに働きやすいでしょう。 そのため、前回(「「人生年表」でアピールポイントを洗い出そう」)でお話ししたような自分の能力・経験についての棚卸し作業を、一層念入りに行うことをオススメします。そして、今までの経験をFCでのビジネスにどのように活かせるのかを猛アピールすることになります。 また、FCに加盟することに対する「姿勢」も問われます。自立志向が低く、「本部に任せていれば成功するはずだ」というような他力本願の姿勢が見え隠れするようでは、金融機関は不安になってしまいます。 経験を語る際は、「本部が全部提供してくれるから大丈夫です!」というような伝え方は避け、ほかの業種で経験してきたことを活かしながら、「FC本部の完成されたノウハウを取り入れれば、さらに成功の確率が上がる」というロジックで語るようにしてください。 自分の意思で積極的に参加していくという姿勢や意気込みを見せることが、何より大切なことです。 あなたの周りには、どれだけの協力者がいますか? これまで、創業融資の審査について起業家本人の経験や職歴が重要だということを説明してきました。ある程度の経験をしてきたことであれば、起業後に失敗する確率は低くなるであろうというのがその理由です。 ただ、よくよく考えてみると、経営するには、自分が経験してきた以上に幅広い知識や技能が要求されます。それを全て経験できている人なんていないですよね。例えば、大企業の社長であっても、経理や営業の経験がないといったことはありえます。起業家だって同様なのです。つまり、一人のチカラには限界があるということです。 なので、起業家自身の経験やノウハウ以外にも、参考にされることがあります。それは、周りにどれだけの協力者がいるか。周囲をどれだけガッチリと固めているかも問われるのです。 例えば、顧客開拓協力、技術ノウハウ提供、顧問税理士などです。各分野で優秀な人達に支えられているのであれば、金融機関としては安心して融資をすることができます。また、それだけ優秀な人達に応援してもらえるような人であれば、人物的にもきっと信用できる好人物だということが想像できるというわけです。 事業計画書の書式に以下のような協力者を書く欄があれば、なるべく書いてアピールしましょう。書く欄がないとすれば、事業の概要などの文中に登場させて、アピールすることをオススメします。せっかくなので、この記事を読んだあとに、さっそく書き出してみてはいかがでしょうか?以下のそれぞれについて、協力してくれそうな人はいますか? じっくりと検討してみましょう。もし、見つかっていないのなら、これを機に、意識しておいた方がいいですよ。 ●出資者/ ●借入先/ ●顧客開拓協力/ ●仕入先開拓協力/ ●技術・ノウハウ提供/ ●税理士顧問/ ●社会保険労務士顧問/ ●コンサルタント/

【まとめ】 ・フランチャイズに加盟する場合は、積極的な姿勢や意気込みを見せましょう! ・協力者は絶好のアピールポイント。きちんと意識していきましょう。

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今回から、あなた自身の職歴や経験、持っているノウハウ、資格などについてどのように記載していくかを取り上げたいと思います。
 経験年数は起業の成功と結びつく?
まずはじめに、認識していただきたいことがあります。 それは創業融資の審査では、その人の職歴が非常に重視されるという現実です。 例えば、その仕事の経験年数、職位、役職、転職回数、1社あたりの勤続年数、過去の年収、営業成績、業種、職種、独立前の空白期間に何をしていたか、などです。 「起業するんだし、転職するわけじゃないんだから、そんなこと関係ないでしょ!」と思われた方もいるかもしれません。しかし、転職同様に、あなたの職歴が創業融資の審査の合否に大きな影響を与えるのです。 その理由は明確です。経験年数と起業の成功、この2つの間に、ある程度の関連性があるからです。 起業家には一人一人の人生があり、起業して成功する人もいれば成功できない人もいます。ただ、成功している人は、その業界の経験者が圧倒的に多いのです。 逆に苦戦する人に多いのは、その業界の未経験者です。当然といえば当然かもしれません。このことは、金融機関側も過去のデータからおさえているため、非常に職歴を気にするというわけです。もちろん、これはフランチャイズ(FC)ではなく、自力開業の場合のお話。FCの場合は、本部のサポートやノウハウ提供があるわけですから、話は少し違ってきます。 金融機関も、自力で起業する場合とは違う尺度で経験年数を審査することになります。たとえ未経験でも趣味として長年培った知識がある場合は、それをしっかりアピールしましょう。

アピールできる経験とは?

では、どれくらいの年数がアピールになるのでしょうか。基本的には3年以上の経験が欲しいところです。最低でも1年くらいは経験していないと厳しい戦いとなります。全くの未経験だと門前払いに近い対応をされる場合が多いのが通常です。 経験が大事とひと言でいっても、年数だけではなく、その経験の中身を問われます。例えば、飲食店で起業する人が、今までアルバイトだけを経験してきたのか、社員だったのか、店長まで経験したかで経験の質が違いますよね。
さらには店長だったとしても、関東エリア1位とか、就任後1年で前年比130%の売り上げを達成したとか、輝かしい実績を残してきたかでは、これもまた経験の質が違うということなります。

職歴欄はかなり重要なアピールの場

どうでしょうか。 ここまでお話ししてきて、ピンときた方もいるかと思いますが、大事なのは、事業計画書の職歴欄を書くときに、上記のような誇れる経験や職歴をアピールすることなのです。 間違っても、何年何月に入社、何年何月に退職…などと、普通の履歴書を書くような文章にならないようご注意ください。 そのためには、まず、過去の職歴や経験を一度棚卸ししてみてから書き始めることです。そして、自分で読み返して「恥ずかしくなるくらい」のアピールをしてください。意識的にです。そのくらいでちょうどいいのです。奥ゆかしい文章を書いちゃダメですよ。

たまに素晴らしい実績を持っているのに謙虚すぎるという人もいますからね。十分にアピールできているか、誰かに一度、読んでもらうのもいいですね。
 アピールできる職歴や経験を見極める方法とは?
ここまで読んで「自分の経験では借りられないのではないか」といったように、読んで不安になってしまった方もいるかもしれません。でも、その気持ちはとてもよくわかります。起業相談でも質問の多い項目の1つですから。 そんな不安を打開するため、ヒントを書いていきます。 業種未経験というケースでは、その業界に転職してから起業するとか、経験豊富な人を連れてきて共同経営者にするなど、いくつかの方法はあります。一方、全然足りないのではなく、十分な経験として認められるかどうかがやや不安だというケースもよくあります。そんな場合、一度やってみたほうが良いのは、自分の人生で培ったことの「棚卸し作業」です。 ぜひ、まずは以下をやってみてください。 1)生まれてから今に至るまでの自分の人生を、年表のように書き出します。 2)年表を見ながら  ●今までの人生で経験してきたこと  ●自分が持っている属性(スキル、資格、性格など)  ●自分が持っている人脈  ●その他(好きなこと、趣味、特技など) をそれぞれ書き出していきましょう。 その中で気になる言葉をキーワードとしてチェックします。出現するキーワードの中からあなたの強みを発見しましょう。 例えば、 ・50代の人生経験豊富な自分には、若者にはない説得力がある ・趣味のトレーディングカード集めでは、誰にも負けないノウハウがある ・人事部長として社員研修選びについてはかなりの自信がある などといったように。 つまり、自分の強みは何かや、経験としてアピールできることがほかにはないかを探し当てるための作業というわけです。自分にとっては当たり前にできることでも、ほかの人からみたら「スゴイ!」と思われるような経験だって実はたくさんあるはずです。それも経験としてアピールしてしまいましょう。

【まとめ】 ・借入金の返済が始まる時点での「利益」に注意。 ・資金繰りは融資の観点だけでなく、経営においても重要!かならず計画をたてましょう。

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「どうしたら商売繁盛するのか」 多くの独立・起業予定の方が悩むところはやはりココ。繁盛するビジネスを漠然と考えても、なかなかいい具体的な案やイメージは思いつきません。そんな都合のいい必殺技なんてないか… と、起業に踏み込めない人は多いのではないでしょうか。 しかし、実は商売繁盛のコツは意外と簡単に見つかります。答えは業態での業績を因数分解し、かけ算と足し算で分けて考えること。あとは、その式の中で一番大切な部分を攻略するだけで、商売繁盛のヒントをつかむことができるのです。 本シリーズでは、そうした商売繁盛の秘訣を業種別に解説。4回目は、自分が好きな商品に囲まれて始められる、起業で人気の業種「雑貨店」。『アントレnet Magazine』編集部が総力を挙げて解説する雑貨店の攻略法をさっそくご覧ください!

売上と経費の要素のうち、「ギフト用」「自分用」の2つに客単価を分けてみる!

雑貨店の独立・起業では、以下のかけ算が基本。

売上 = 客単価 × 客数

この客単価と客数のそれぞれを伸ばせば売上は必然的に上がっていきます。では、具体的にどうすればよいのか。このかけ算を因数分解して、解き明かしていきましょう。

雑貨店での客単価の伸ばし方

雑貨店での客単価は「自分用に買う商品」と「ギフト用で買う商品」の2つに分けて考えます。すると、客単価の伸ばし方がとらえやすくなるからです。 まずは、前者の「自分用に買う商品」での客単価の伸ばし方を考えます。 売上が伸びない雑貨店でよく起こりがちなのが、店主が好きな商品だけを並べて、同じ趣味の人に買ってもらうという「マニアがマニアに売る」という形になっている状態。これでは、客単価を伸ばすのはとても難しいです。お客さんが自分用に買う商品といえどもあなたが好きな商品を並べるだけではいけません。 この「自分用に買う商品」で客単価を上げていくには“生活総取り”がポイントになってきます。“生活総取り”とは、文字通り「生活」の全てをお店の商品でまかなえるようにする方法。衣食住に関連する商品をお店に揃えるのです。 こうしたお店は、ライフスタイルショップといわれます。衣食住を1つの世界観でまとめて、生活に必要なものを充実させることで単品の購入ではなくなり、1人のお客さまが複数の商品を買ってくれるようになります。その結果、客単価をアップすることが可能になるのです! 次に、「ギフト用に買う商品」での客単価の伸ばし方です。これは、2つのアプローチで実現します。 1つ目は、ギフト向きの商品を増やす。ギフトのニーズに応えるような商品を用意します。具体的には以下の条件に合う商品をラインナップに加えていきます。 ●「無難な商品ではなくサプライズ性がある商品」 ●「でも、飛びすぎていなくて、失礼にはならない商品」 この2つが条件です。例えば、部屋に置くだけで部屋の雰囲気がオシャレになる空気清浄機。野菜の形をしたペンなどです。2つの条件に合う商品は、多くの友人に同時にプレゼントしたくなる商品。これらをギフト用商品として増やしておくことで、客単価が上がっていくのです。 「ギフト用に買う商品」での客単価を伸ばす2つ目のアプローチは、ギフトラッピングを無料で行うこと。お客さまにとってのギフトを贈る面倒さを取り除くのです。そうして、ギフトを贈ろうというニーズの掘り起こしができます。 売上のかけ算のうち2番目の「客数」について見てみましょう。客数はずばり次の方法で伸ばしていきましょう。 それは、ギフトラッピングの際にお店の情報を印刷したPRカードを添えること。 お店のPRカードと一緒にラッピングをするのです。これは、お店をチラシで宣伝するよりも有効。プレゼントをもらった人がギフトを気に入る→PRカードを見てお店に行ってみようと思う…この好循環を作るわけです。 この連鎖によって、ギフトを気に入った人がほかの友人にギフトを贈るさらなる好循環も起こすことができるでしょう。その影響力は、チラシを配るよりも大きいのです。 つまり、人から人へ贈られるギフトを通じて新規顧客の開拓を行っている状態。ラッピング代としてかかるコスト(100円ほど)が販売促進費にも当たるわけです。 これら3つの方法で、客数をしっかり伸ばしていきましょう。

雑貨店における売上の考え方  売上=客単価(自分用+ギフト用)×客数  ●客単価:「生活」の全てをお店の商品でまかなえるようにして「自分用」に買う商品の単価を上げていく。更に「ギフト向き」商品を増やして単価の上積みをはかる  ●客数:ギフトラッピング時に、PRカードを添えて客数を伸ばす

郊外ロードサイドへの出店で賃料を抑える!雑貨店はこうして経費を減らし利益を増やす

雑貨店の経費は、次の足し算で考えます。

経費 = 原価 + 固定費 + 変動費

経費の足し算を構成する3つの要素を順番に見ていきましょう。

●雑貨店の原価について

雑貨店における原価(原価率)は、おおむね60%と相場が決まっています。問屋からの仕入だと、雑貨店に限らず物販ではこの率が標準的です。 他方、大手の雑貨チェーン店ならば、海外にある工場からの直接仕入や自社生産などで原価を下げることも可能です。しかし、起業直後の雑貨店では海外からの仕入も、自社生産もできないため原価率は60%となるのです。 そこで、固定費と変動費を下げることが経費を減らして利益を増やすために必要となります。

●雑貨店の固定費について

雑貨店の固定費は主に、人件費と物件の賃料から成り立っています。このうち「物件の賃料」の粗利益に対する比率を、雑貨店の業界標準以下に抑えることがポイントになります。 物件の賃料の業界標準は次の通りです。  ●路面店舗:粗利益の15〜20%  ●ショッピングセンター入居店舗:粗利益の25〜30% 物件の賃料を抑える方法としてオススメなのが、都心から離れた郊外のロードサイドに出店すること。無理に都心へ出店するのではなく、郊外ロードサイドでの出店を検討してみてください。 ちなみに、人件費は粗利益の40%が目安です。人件費は2010年代の人手不足以降、なかなか押さえることが難しいのが現実。そこで、物件の賃料を抑えることが大切となります。

●雑貨店の変動費について

雑貨店における変動費は、販売促進費が大半になります。ショッピングセンターに入店しているのならば、ショッピングセンターの集客力に頼ることができるでしょう。しかし、路面店はそうはいきません。自力による努力が必要です。ただ、その際も変動費の目安は意識したいもの。雑貨店も含む、一般的な小売業は売上の5%が変動費の目安です。 比率を抑えるにあたっては、客数の伸ばし方で先にご説明した「ギフトラッピングの際にお店の情報を印刷したPRカードを添えること」が有効です。チラシではなく、PRカードを添えることで販売促進費を抑え、売上に占める変動費の比率5%以内を目指してください。

【雑貨店における経費の考え方】  経費=原価+固定費(人件費+物件の賃料)+変動費  ●原価:原価率は60%前後。変えにくい  ●固定費:人件費は粗利益の40%。物件の賃料は粗利益の15〜20%(路面店)/25〜30%(ショッピングセンター入居時)  ●変動費:ほぼ、販売促進費。売上の5%以内が目安

郊外のロードサイドへの出店とギフトへの注力。これであなたの雑貨店は繁盛へ!

この記事の冒頭で触れたように、雑貨店での独立・開業を考えている人の中には、自分が好きな商品に囲まれてお店を開きたいと思っている人もいるでしょう。しかし、それだけではビジネスは成り立ちません。 でも、大丈夫です!今回ご紹介した様々な繁盛のコツを踏まえた経営をしていけば、地元で愛される雑貨店へ近づけるのですから。 ●「生活」の全てをお店の商品でまかなえるようにして、自分用の商品での客単価を上げる ●ギフト向け商品を増やして客単価を上げる ●ギフトラッピングにPRカードを同封して客数を増やす ●郊外のロードサイドへの出店で固定費を抑える こういった積み重ねで、あなたが開店する雑貨店を、多くのお客さんが訪れる繁盛店にしていきましょう!
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これで分かった脱サラ起業、最初の一歩

これから脱サラして独立・起業しよう!と真剣に考えている方は、脱サラしてもうまくいきそうという勝算を少なからずお持ちではないでしょうか。 -しっかりと業界を研究し尽くした -業界でのコネクションを数多く積み上げた -初期投資を十分カバー出来る資金が準備出来た -事業プランで十分利益が出ている、失敗するはずがない -自分のスキルがあれば、十分勝てるという自信 どれも大切なことで、1つでも欠けると起業初期につまずいてしまう原因となりかねません。しかし、これらの準備を周到に行ったからといって、成功するとも限らないのです。 屁理屈かもしれませんが、起業のチャレンジが失敗に終わるということは、起業して始めた事業を中止することです。失敗しないためには、事業を行い続ける必要があります。 「脱サラをして起業で成功する」という考え方のほかに、「脱サラをして起業で失敗しない」という考え方を持つことをお薦めします。 「失敗しない」ということは、事業を頓挫させないということです。なぜ事業が頓挫するのかというと、理由の恐らく90%以上が資金ショートによるものです。自己資金、家族援助、創業融資、取引先への支払い時期の繰り下げなどできうる全てのことを行い、万策尽きた時が、失敗の宣告を受ける時と言えます。再起不能となる前に、自主的に事業を中止し、撤退することも含みます。 どんなに事前準備を用意周到に行っても、資金が枯れてしまっては、事業は継続できません。そこで今回は、脱サラ起業を考える人が、資金ショートにより起業を失敗に終わらせないために、やっておきたい3つの準備についてご説明します。

1つ目の準備: 生活資金の洗い出し

あなたは1年間に使っているお金を把握していますか? 家賃、食費、水道光熱費、通信費(携帯、インターネット、NHK、衛星放送、ケーブルテレビなど)税金、保険料、遊興費。ご家族がいればご家族分の生活費、教育費なども書き出してみると、新たな発見があったりします。 生活費の洗い出しは、今の生活レベルを維持するために必要なキャッシュがいくらなのか明確に理解するために、行うべき重要な準備です。必要な生活費の金額は月平均額で把握しましょう。 お住まいの地域によって住居費が大きく変わってくるかと思いますが、大体30万円±10万円が目安ではないでしょうか。仮に生活費として月額30万円かかるとすると、起業して毎月30万円の利益がないと、遅かれ早かれ資金がショートし、起業が失敗に終わることになります。家族からの援助、カードローンなど一時しのぎの対処は出来ても本質的な解決にはなりません。 是非、毎月の生活費を洗い出してみて下さい。

2つ目の準備: 原価率と事業固定費から必要な売上を考える

1つ目と比較して、難しいテーマだと感じられるかもしれませんが、事業を行う上で誰もが考えなければならないことです。単語に惑わされずに、感覚的に掴みたいですね。 原価率を導き出す 原価率を考える理由は、その裏側にある利益(粗利)率を知るためです。 売上 - 原価 = 利益(粗利) 1 - 原価率 = 利益(粗利)率 という関係性にあります。 売上は説明するまでもありませんよね。そして、利益は、売上から原価を差し引いた残額のことです。すなわち重要なのは原価です。原価とは業種によってさまざまですが、 製造販売業:原材料、加工工賃、製造人件費など 小売業:商品仕入れなど 飲食業:食材仕入れなど ソフトウエア受託開発業:エンジニア人件費など 人材派遣業:派遣人件費など   のようになります。原価とは、「1円でも売上が生じる際、必ず連動して生じる費用」だと考えると分かりやすいのではないでしょうか? 余談ですが、よく「原価率は何%以内にすべきだ」といった話が経営分析を行う際取りざたされるのですが、脱サラして起業を目指す時点では気にする必要はありません。今回ご紹介している1つ目・2つ目の準備を行うことの方が重要でいます。 話を戻すことにして、この原価がどれだけかかるのかをしっかり調べることは、起業の生命線とも言える大切な準備作業です。この原価が売上100に対していくらかかるのか?30なのか50なのか?この数字を把握すれば、原価 ÷ 売上 = 原価率が判明します。 そして先程述べましたが、本当に重要なのは利益(マージン)率です。利益(マージン)率は、 1- 原価率 = 利益(マージン)率 ですので、原価率が分かれば、利益率は自ずと確定します。 事業固定費を算出する 次に事業固定費です。 初期の投資費用に気が取られがちになるのですが、継続的に発生する毎月の事業固定費は 原価率とともに、検討すべき重要な数字です。事業固定費とは例えば、 店舗家賃、事務所家賃、通信費、水道光熱費、原価以外の人件費(通勤費や社会保険負担も含む) のようなものがあります。 言い方を変えると、売上がその月ゼロになったとしても、原則発生する費用が事業固定費です。 さて、ここまでの準備で明らかになった数字を並べてみます。 □□□ × 利益(マージン)率 - 事業固定費 - 生活固定費 = ●●● この□□□の部分には当然ですが、売上を入れます。この●●●をゼロ以上にするために、いくらの売上金額を□□□に入れなければならないのか、計算してみて下さい。 例として、数字を当てはめてみたいと思います。 (例) 利益(マージン)率  40% 事業固定費     月24万円(起業する本人の人件費は含みません) 生活固定費     月24万円 すると、結果は、□□□部分は月120万円になります。 イメージしているビジネスを脱サラして実現化させる上で、この月120万円の売り上げを上げることが出来るのかどうか?実現可能性はどれくらい?それまでに要する期間は? 初期費用を準備し、創業融資を受け、そして起業する…いわば起業はスタートラインですが、どうしても初めて起業する場合は、起業がゴールになりがちです。起業した後、いかに継続していくのか、資金ショートで起業を失敗に終わらせないようにするのかという視点で考えるためには、この月120万円の売り上げを毎月継続して計上することが出来るのかという点に自問自答を繰り返し、失敗しない起業プランを是非立てて下さい。 起業の際、創業融資を受けた場合、その返済も計画に含める必要があります。昨今消費税が8%に上がり、今後10%になることを加味すると、上記の□□□部分は、税込み売上ではなく、税抜き売上で考えるべきです。税込みの売上で収支採算を見ていると、消費税の納税が出来ずに滞納してしまう危険性が出てきます。 いずれにしても、最初は複雑化させずに、シンプルにこの必要な売上という数字を導き出すという作業が重要です。

3つ目の準備: 将来闇雲に頑張り、疲弊しないために

3つ目の準備として最後にお伝えしたいことは、事業を継続するための考え方になります。誰もが一所懸命頑張りさえすれば結果が出るかというと、そんなに甘いものではありません。努力が報われて、事業が拡大出来たとしても5年後も安泰かというと、そうもいきません。 事業拡大で固定費が増大し、それが原因で業績不振に陥ることもよくある話です。事業を継続することの難しさはやってみないと分からないかもしれませんが、どうせなら失敗しにくい考え方を身につけておいた方が良いのではないでしょうか。 ビジネスには様々なタイプがありますが、次の2種類に区分することが出来ます。 それは、   ストック型ビジネス 弁護士の顧問契約、貸金業、有償会員向け情報提供サービス、定期配送の通信販売サービス、携帯電話通信サービス、衛星・ケーブルテレビ配信サービス、レンタルサーバー事業など フロー型ビジネス 不動産販売・仲介業、飲食店業、アパレル業、自動車販売業、ソフトウエア受託開発業、冠婚葬祭業など の2つです。自分がチャレンジしようとしているビジネスが、ストック型なのかフロー型なのか分析することからまず行ってみて下さい。一概にどちらが良いと決めつける訳にはいきませんが、なんとなくストック型の方が、安定していそうということはおわかり頂けるのではないでしょうか。 そうなのです。ビジネスを継続していくためには、このストック型ビジネスというものを意識して事業を行うか否かが、大きく命運を分けると言えます。 それでは、「フロー型ビジネスは危ないから行うな」ということかというと、そういう意味ではありません。どんなビジネスでも勝者と敗者がいます。敗者は撤退し、新規参入者が現れて、常に業界の新陳代謝が図られるのです。すなわちフロー型ビジネスでも勝者として生き残っている企業が当然たくさん存在しています。 ここでお伝えしたいことは、一般的にフロー型ビジネスに分類されるビジネスだったとしても、ストック型ビジネスの要素をサービスメニューに組み込むという発想が重要、ということです。 自社の商品を購入した人に対して、無料で会員登録を薦め組織化を図り、優待制度などの導入、告知によりリピート(再度)購入を促すことは、まさにストック型ビジネスメニューの導入と言えます。 例えば、自動車販売業の場合、車は1回購入したら3年から5年程度は買い替えない高額商品のため、リピート購入を期待した会員組織化はなかなか有効に機能しません。また、次に購入する車が自社の取り扱い車種にならない可能性もあります。 そこで、自動車販売業の場合、整備工場を併設させ、車検や修理をサービスメニューに入れることで、一度車を販売したお客さまとつながりを持ち、継続的に収益機会を得るというスタイルが確立するのです。これもストック型ビジネスメニューといえます。 このフローとストックについて表現を変えると、非継続性(非連続性)ビジネスと継続性(連続)ビジネスと言えます。この非継続性ビジネスの継続化をどのように取り入れていくのかという視点をもって取り組んでいけば、景気などの要因で事業に浮き沈みがあった場合でも、事業を継続していく原動力となることでしょう。

まとめ

今回は、脱サラして起業を考えるときに準備しておきたいことをご紹介しました。上記で取り上げた3つの準備を行うことで、脱サラして起業するべきかどうかの判断を行っていただければ幸いです。

執筆:阪口雅則 税理士 AXESS総合会計事務所

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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 重要なのは「売り上げ」ではなく「利益」

起業するときに借りたお金を、その先きちんと返していけるか。金融機関は、そのことをどこで判断していると思いますか? すごく単純化してしまうと、「利益」が上がるかどうか、その見込みがあるかどうかです。 当然といえば当然ですよね。 利益が上がらず赤字が続けば、当然、会社の現預金は減ります。最後には支払いができなくなって、破綻してしまうでしょう。 逆に、利益が継続的に生み出せる会社であれば、会社を維持し、追加の投資も行うことができます。 当然、借りたお金も安定的に返すことが可能です。 1つ、ポイントとして意識しておくべきことがあります。 金融機関は「売り上げ」の予測だけで見ているわけではないということです。 売り上げ予測が説得力を持っていたとしても、仕入れや家賃、人件費、豪華な設備投資などで、それ以上のコストが掛かってしまえば赤字になるからです。まずは、この点を十分に意識する必要があります。 繰り返しますが、大事なのは利益です。 具体的にいうと、借入金の返済が始まる時点で、以下の状態になっているかどうかです。

税引き後の単月の利益 > 月々の借り入れ返済額 ※厳密にいうと、減価償却費も加味する必要がありますが、単純化するためにココでは無視します

創業融資の場合、借りてからだいたい半年後の返済開始が多いため、その時点で上記のような利益が上がるかどうかです。税金は個人事業か法人かなどで違ってきますが、だいたい税金として利益の半分を持って行かれるとして計算しておけば、堅めの予測で良いと思います。 予測の損益計算書を書くとき、上記の点を意識して、書く必要があります。もちろん、事業計画書を書くための数字合わせでもなく、実際にそのような事業展開が可能なようにビジネスを構築しておくことが必要なのはいうまでもありません。このことがわかっていないと、トンチンカンな予想損益計算書が原因で、審査で落ちてしまうという失敗につながってしまいます。
 黒字なのに倒産、はなぜ起こる?
起業するときに借りたお金を、その先きちんと返していけるか。金融機関の数字上の判断基準としては、もう一つ、大事な視点があります。 それは、キャッシュの残高推移、つまり、資金繰りの予測です。 一度は聞いたことがあるかと思いますが、黒字倒産という言葉があります。たとえば、売り上げが好調だとしても、売上代金を回収するまでの間に、仕入れ資金の多額の支払いや給料などでキャッシュが枯渇してしまう計画だとしたら、会社を維持できませんよね。その場合、金融機関としては貸せないという判断をせざるを得ません。 その逆に、あまりにもキャッシュが豊富で、毎月1000万円も残高が残り続ける計画だとしたら、創業融資など借りる必要がないですよね。金融機関としては、借り入れ希望金額から減額する必要があると判断することになります。 このように、利益があがるかどうかに加え、キャッシュの残高推移が適正かどうかも審査の重要な要素なのです。 よくある失敗例としては、全くこの点を考えずに作った事業計画書を提出してしまうパターン。 または、そもそも事業計画書のフォーマットに「キャッシュ残高の推移をあらわす表(資金繰り表)を添付していない」ことです。事業計画書を作成するときには、必ず、キャッシュ残高の推移を月ごとに予測した資金繰り表を作成して説明しましょう。 もちろん、事業計画書上のみならず、起業後の経営においても、キャッシュが足りるどうかが非常に重要だということは、いうまでもありません。 【まとめ】 ・借入金の返済が始まる時点での「利益」に注意。 ・資金繰りは融資の観点だけでなく、経営においても重要!かならず計画をたてましょう。
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「どうしたら商売繁盛するのか」 多くの独立・起業予定の方が悩むところはやはりココ。でも繁盛するビジネスを漠然と考えても、なかなかいい具体的な案やイメージは思いつきません。そんな都合のいい必殺技なんてないか…… と、起業に踏み込めない人は多いのではないでしょうか。 しかし、実は商売繁盛のコツは意外と簡単に見つかります。答えは業態での業績を因数分解し、かけ算と足し算で分けて考えること。あとは、その式の中で一番大切な部分を攻略するだけで、商売繁盛のヒントをつかむことができるのです。 本シリーズでは、そうした商売繁盛の秘訣を業種別に解説。第3回は、在庫不要で起業しやすい「学習塾」。『アントレnet Magazine』編集部が総力を挙げて解説する個別指導学習塾の攻略法を踏まえて、起業に踏み出してください!

学習塾売上を「客単価×客数」で考えて理解。客数は、コストをかけずに口コミで伸ばす!

今回、想定する学習塾は集団へ教えるものではなく、個別で教える補習型の形態です。理由は、これから起業する後発でも参入しやすいからです。 個別指導の補習型学習塾であっても、経営を行うのであれば売上はもちろん大切です。いくら良い指導法があっても優秀な講師がいたとしても、売上がなければ経営は成り立ちません。 学習塾経営に限らず、C(お客さん)を対象とするビジネスでの売上は「客単価×客数」のかけ算で考えます。売上を構成する「客単価」と「客数」の2つの数字について説明していきまましょう。

学習塾の客単価について

学習塾の売上で重要なのは、毎月払われる月謝だと考える人が多いのではないでしょうか?確かに、定期的に払われるので経営している人にとっては安心できる要素ではあります。 しかし実は、学習塾の客単価で忘れてはならないものがあります。それは、夏期・冬期・春期の学校が長期休みの時に行われる講習費です。講習では、指導時間が通常よりも増えるため、月謝以上の売上が期待できます。「月謝◯ヶ月無料」といったキャンペーンを学習塾がよく打ち出しているのも、春・夏・冬の講習費で採算が取れているからなのです。

学習塾の客数について

客数を稼ぐためには、いかに入塾者数を増やしつつも退塾者数を減らすか。このために、ぜひとも力を入れてほしいのが生徒の成績。 集団で教える進学型の学習塾は、有名校に何人の合格者を輩出したかが問われます。その合格者数を宣伝に進学塾は活かすわけです。他方、補習型の個別指導塾は具体的な数字で指し示すことができません。「合格者数」という客観的な数字ではなく、各々の生徒の「成績があがった」という相対的なものであるためです。 そこで指導の質を上げ、生徒の成績も上げることで、親同士のコミュニティーにおける口コミで塾の評価を広めてもらいます。この方法であればコストがかかりません。にもかかわらず、客数の確保にも効果的なのです。 2010年からゆとり教育が廃止され、学校での学習時間が増加しました。その結果、学校の勉強を補う補習型の塾の需要が増加しています。このトレンドは、客数を増やすにはもってこいの状況。成績アップの実績が口コミで広がれば、多くの生徒を得ることができるのです。

【学習塾における売上の考え方】 売上=客単価×客数 ・客単価=月謝+夏・冬・春の講習費 ・客数=入塾者数 +(在籍者数 − 退塾者数)

駅前を避けて住宅街に開業。固定費を抑えて利益を出す

学習塾の経費は「原価+固定費+変動費」の足し算で考えます。この中でも気をつけなければいけないのが、固定費と変動費。なぜ、この二つに気をつけなければいけないのか、そこには学習塾特有のルールが存在するからです。

学習塾の原価について

学習塾における原価は主に講師の人件費です。アルバイト講師の相場は1200〜1300円。ですが学習塾業界では、人件費がそのまま原価になることをご存じでしょうか? 学習塾を含むスクール業界では売上歩合という商習慣があるためです。よって原価率が変化することはあまりありません。マンツーマンに近い業態の場合は40~50%、グループ授業ができる業態の場合は20~35%と原価率は変化しません。原価率であるそれぞれの%を時給として支払うことも。結局、売上歩合なのです。 言い換えれば原価率を変えることができないため、人件費を削ることは難しいとされています。ならばどこを削ればいいのか。それらが以下で紹介する2つの経費です。

学習塾の固定費について

固定費は賃貸料や光熱費、フランチャイズであれば本部に支払うロイヤルティーなどが含まれます。固定費の中でも大きな割合を占めるのは物件の賃貸料。学習塾は都市部だと駅前にあることが多いので高くなってしまうのも当然。 しかし実は、必ずしも駅前にある必要はありません。「売上における客数」の説明部分でご紹介したように口コミで生徒数を増やすのが補習型の学習塾。住宅街に近いところにあったほうがむしろ親の目にも止まりやすく、保護者の間で話題になる可能性も高いからです。 学習塾を住宅街に開業することで賃貸料が抑えられます。また、生徒の自宅から遠方でない住宅地ならば、親が子どもを車で送り迎えすることもありません。駐車場の賃料も不要となるわけです。こうして固定費を抑えて、出て行くお金を大きく減らすことで利益を増やせるのです。

変動費について

変動費とは簡単に言うと経費の中でも、売上によって変化するお金のこと。補習型の個別指導学習塾においては、広告費を変動費と考えなければ失敗します。なぜなら、売上が減少すれば同じく減少する変動費として広告費を考えなければ、生徒数が減り始めても広告費を増やせば生徒を増やせるというトンチンカンなことを考えがちだからです。 補習型の学習塾では、親の口コミで生徒数を増やすのが基本。 ですがもちろん、開業当初は露出を増やさなければなりません。広告費にお金をかけて生徒を確保することになります。そうしてある程度の 生徒を確保すれば、あとは口コミが広がるようにするだけ!その後の広告費は、売上比で10%未満を目安として変動費として扱っていきます。 肝心の口コミを広めるために必要なのは指導の質を上げること。「客数」の解説で説明したとおりです。指導の質が上がれば生徒の成績も良くなります。成績が良くなれば、良い口コミが勝手に広まるからです。 では、指導の質を上げるためにはどうすればいいのか。その方法をご紹介しましょう。

【学習塾における経費の考え方】 経費=原価+固定費+変動費 ・原価=ほぼ、講師の給料。変えにくい ・固定費=物件の賃料+光熱費(+ロイヤルティー) ・変動費=広告費はココに入れて考える

売上増と経費減を同時に生む口コミは、学生アルバイト講師のモチベーションを上げる結果として作れる!

売上における客数の説明と原価における変動費で示した通り、客数増で売上を増やし、広告費減で経費を減らすことを同時に叶える親の口コミ。口コミを増やすきっかけとなる生徒の成績向上には「指導の質を向上することが不可欠」であることを解説しました。 では、具体的にどうやって指導の質を向上させるのか。大切なのはズバリ、講師の環境です。 講師は学生アルバイトであることが多いので、給料面での満足もたしかに重要。しかし、そこにプラスでかけるべき価値として必要なのが生徒や両親からの感謝です。お金だけではない楽しみや嬉しさを得ることで講師も熱心に指導するようになっていきます。加えて、講師が「このアルバイトはやり甲斐があっておもしろい」とアルバイト講師の間で評判が広まれば、良い講師が自然と集まってくるようになります。 <生徒の成績が上がる→感謝される→講師がやりがいを感じる→熱心に指導するようになる→指導の質が上がる> この循環がうまく回っている学習塾の特徴として、学生アルバイトの講師を社会人のように扱っているケースが目立ちます。指導方法を一方的に学生アルバイト講師に押し付けるのではなく、指導方法についての検討や議論を行うミーティングに参加してもらったりするのがその良い例になります。 また、学生アルバイト講師のプロフィールを塾内に掲示して講師に生徒の尊敬が集まるようにして、学生アルバイト講師のモチベーションを上げることも有効です。 こうして講師のモチベーションを上げることで、指導の質を上げる。指導の質が上がれば、生徒の成績も向上する。それにより口コミを生み、生徒増と売上を増やせます。口コミによって、宣伝広告費を減らし経費を減らせることも繰り返しお伝えしているとおりです。

固定費を抑えつつ指導の質向上で、地元No.1学習塾へ!

個別指導学習塾にとっての口コミは、生徒の確保による売上増や、広告費減による経費削減につながる学習塾経営の要です。 口コミを支える生徒の成績向上を実現する指導の質を上げていくことに集中していきましょう。一朝一夕には、指導の質は急には上がることはないかもしれません。住宅地近辺に学習塾を構えることで固定費を抑えつつ、根気よく経営していくことが必要です。 今回ご紹介した、売上のかけ算と経費の足し算、そして学生アルバイト講師の接し方を取り入れてみてください。そうして、「住宅地近辺=地元」で評判の地域No.1学習塾をめざして、あなたの学習塾起業を成功させましょう!
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「独立・起業を考え始めている。でも、どの業界で事業を始めたらいいかわからない」 「フランチャイズでの独立を考えているけれど、どういうフランチャイズを選べばいいのだろう…」 そうした独立志向のある人を対象に2日間に渡って開催された「アントレフェア2016 秋」! 起業家マインドを高めるゲスト講演や、今まで知らなかった多種多様なビジネスを行っているフランチャイズ本部ブース、さらに法人登記や起業に関する税金のアレコレまで、独立・起業を考える人が気になる情報が満載。 そこで以前、「アントレ独立アカデミー」を体験取材して、独立・起業熱がますます高まっている編集部員・内藤が今回も潜入体験してきました。イベントの雰囲気をこの記事で感じてみてください!
皆さんこんにちは。アントレ net Magazine 編集部の内藤です! 独立・起業のためのフェアと聞き、今回も自ら志願して体験取材にやってきました。頑張ります!

総合受付から熱気ムンムン!2日間・合計13時間も行われるイベントがスタート

2016年9月下旬。アントレフェア2016 秋が開催される東京国際フォーラムへやってきました。まずは、簡単なアンケート用紙に必要事項を記入。その用紙を総合受付の方へ渡します。 来場者数もかなり多く、会場は熱気ムンムン。テンションが上がってきました! さて、どこから回ろうか考えていたところ、総合受付の近くに「コンシェルジュカウンター」があったので早速聞いてみます。 コンシェルジュカウンターの方に伺って以下の流れで回ることにしました!

【ゲスト講演】  プロボクサー 長谷川穂積氏など7名の豪華ゲストが登壇。 【企業講演】  2日間で合わせてフランチャイズ11本部のご担当から様々なお話が伺えます。 【比較ツアー】  フランチャイズ各本部のブースを数人1組で回ります。未知のビジネスとの出会いに期待。 【専門家による無料相談】  会社設立や税務に関する相談もタダでできるんです。

充実の内容でどのように回るべきかかなり悩みましたが、コンシェルジュカウンターでアドバイスをいただき助かりました。それではさっそくゲスト講演から行ってきます!

【ゲスト講演】世界チャンピオン・長谷川穂積さんも登壇!起業家マインドを奮い立たせる内容に大満足

アントレフェア2016 秋のイベントでも特に多くの人々が集まっていたのがこの「ゲスト講演」です。独自のキャリアを持つ特別ゲストの皆さんが次々と登壇。それぞれの実体験に基づいてお話される講演内容はどれも興味深く、「自分らしい独立・開業を実現」するヒントを得られる場といえます。 最初に登壇したのはプロボクサーの長谷川穂積さん。わずか10日前の2016年9月16日に、WBC世界スーパーバンタム級王者であるウーゴ・ルイスにTKO勝ちして3階級制覇を達成したばかり。満席の会場は盛大な拍手に包まれました。 「何度でも立ち上がる理由」と題しての起業家マインドを奮い立たせる長谷川穂積さんのお話や、お客さんのココロの掴み方や事業計画の作り方など実務に役立つ専門家の皆さんによる講演まで、様々なお話を伺えました。
長谷川穂積さんの講演では、独立・起業の第1歩を踏み出す勇気をいただきました。ほかの登壇者のお話も、独立前後に役立つ実践的な内容で大満足でした。

【企業講演】フランチャイズ11本部のご担当から成長性やビジネスモデルを知る!

2日間で合計11のフランチャイズ本部の担当者からお話が伺えるのがこの企業講演。各本部の説明は30分。それぞれが手がけるビジネスの市場動向や、掲げる経営理念などをしっかりと聞くことができます。 どのフランチャイズで独立・起業するか。この場でヒントを得られます!
ゲスト講演で「フランチャイズの見極め方」を学んだ後に各企業のお話を聞けたので、とてもためになりました! 自分が納得のいくビジネスやフランチャイズで独立・起業は果たしたいですからね。

【比較ツアー】数人一組で各フランチャイズ本部のブースを回ってとことん納得!

いくつかフランチャイズ本部のビジネスを知ることができましたが、もっとほかのフランチャイズについても知りたい。でも時間もないし、どこから話を聞いていけばいいか悩ましすぎる…。そんな私のような人向けに開催されているのが「比較ツアー」です。 比較ツアーとは、数人一組のグループになって複数のフランチャイズ本部の出展ブースを効率よく回るというもの。今まで知らなかったビジネスや、興味がなかった業界についても知ることができるチャンス。さっそく比較ツアーに参加することにしました!
旗を持った会場のご担当の方に付いていき、グループで企業ブースへ向かいます!まさに、ツアーという感じです。

ブースに着いたら、各フランチャイズのご担当者の方から、ビジネスや市場性など詳しいお話を伺えます。もちろん質疑応答もOK。小さい疑問もここで聞いておくと安心!自分の独立・起業に関する判断軸もだんだん固まってきました。

【専門家による無料相談】たくさん聞いてもタダ!会社設立・税務などの専門的な相談もOK

各フランチャイズのブース以外にも、税理士や社会保険労務士など専門家の皆さんに無料相談できるコーナーもあるのがアントレフェア。サラリーマンをやっているとなかなか縁がない話を専門家の皆さんに相談できるのは助かります!
さっそく、会社設立に向けてどういう手続きが必要なのか、設立の手続きはどこで行えるのかを相談しました! こんなに指導してもらったのに無料って信じられない…。

【休憩コーナー】貰った資料を見直したり、次に行くブースを選んだり。参加者の方の声も聞いてみました!

2日間開催されたアントレフェア2016 秋。たくさんのコーナーやブースを回り、脳みそはかなりホットな状態に。そこで休憩コーナーで少しクールダウン。様々なブースでいただいた資料を見てお伺いした話をもう一度、整理しながら、次に足を運ぶブースをどこにするか吟味しました。 この休憩ブースで参加者のひとり木村さん(30代)にお時間を少しいただいて、お話を伺ってみました。 -- 参加したきっかけは何でしょうか? 木村さん:1〜2年前から独立を考えていました。いよいよ本腰を入れて情報収集を…と思って今回参加しました。 -- 参加していかがでしたか? 木村さん:いくつかブースを回りましたが、さらにたくさんの出展ブースを見て回ろうと思います。50近くのブースがあるのでいろんな出会いがありそうで楽しみです。 -- たくさんのブースを回るのは大変ですが、そのぶん得るものもきっと多いですよね!ご協力ありがとうございました! 最後に、今回は事前にWebから予約をしてきたので、事前予約特典でなんとQUOカード(500円)がいただけるそう。ということで、引換所にやって来ました。このQUOカードで昼ごはんを…じゃなかった、コンビニで経済誌を買って起業家の素養を身につけることにします!

2日間フルで参加したいイベント!独立・起業の知識と出会いを得て、独立への第1歩を踏み出そう!

「起業家マインドを奮い立たせる特別講演」から「フランチャイズ本部の選び方」、実際のビジネスで必要となる「お客さんの心の掴み方」など、この2日間で様々な知識が得られました! 何よりも普段出会えない「フランチャイズ本部の皆さんからの詳しいお話」や税理士・社会保険労務士の方などへの無料相談は、このイベントならではの魅力。 独立・起業についていろいろと情報収集や勉強をすでにしている方だけではなく、独立・起業の知識ゼロという方も大丈夫です。企業講演も、各ブースでのお話も独立・起業の基本から説明いただけましたので。 皆さんも、アントレフェア、次回開催時には、ぜひ参加してみてください!
新しい知識も、新しいビジネスとの出会いも得て、起業家としての第1歩を踏み出せるのがアントレフェア2016秋でした。

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起業をしようと考えたとき、まず「会社」を作らなきゃ。と考える人は多いのではないでしょうか。実は、「会社」を必ずしも作る必要は無いのです。「会社」を設立するには、多額の費用が必要ですし、「会社」といってもいくつか種類があります。 今回は起業を考える際に検討したい、7つの事業主体についてご説明します。

1. 個人事業主

1人で事業を始める場合、小資本で素早く事業を始める際には、「個人事業主」になる方法があります。ライター、デザイナー、プログラマーなど、個人の能力で仕事を受注できる場合には、コストをかけて会社組織にする必要はありません。ただし、個人事業の形態をとった場合でも、従業員を雇うことは可能です。 また、個人事業主としてスタートし、事業が拡大してから会社などの法人組織にすること(法人成り)も選択肢の1つです。 登記が不要であり、税金の申告方法は白色申告と青色申告とを選択できる点が会社組織と異なります。

2. 株式会社(KK)

日本では「会社」として認められているものは「株式会社」「合同会社」「合資会社」「合名会社」の4種類あります。その中で、最も知名度があり、一般的なのが「株式会社」です。 以前は資本金が300万円以上で設立できる「有限会社」という会社形態があり、現在も存在はしていますが、新規に設立することはできなくなりました。その代わりに、以前の「株式会社」では必要であった資本金1000万円以上という制約が無くなり、現在の会社法では資本金1円で株式会社を設立することも可能です。 但し、実際には会社を登記するための登録免許税、印紙税、印鑑などの作成費用など、諸々の費用が必要なので、実際に1円で会社が設立できる訳ではありません。 設立にあたっては、様々な書類を作成と定款認証や登録免許税といった法定費用(20〜25万円程度)が必要です。 また、登記場所を確保する必要がありますが、賃貸している住居を利用することは通常大家さんが認めないケースが多く、改めて会社用にオフィスを借りる必要があります。

3. 合同会社(LLC、GK)

合同会社は新しい会社の形態で、米英のLLCの制度を参考にして会社法で認められるようになりました。実は、この合同会社は、最近認知度が上がっていて、海外企業の日本法人として設立されるケースもあるようです。 社員(出資者)は出資の範囲内での「有限責任」を追うのは、株式会社の株主と同様ですが、会社の意思決定についてには大きな違いがあります。株主総会や取締役の設置が不要であり、定款に規程されたルールで経営が可能なので、より役員による経営判断がしやすいと言えます。 株式会社では、どんなに小規模でも株主総会の招集や議事録の作成、登記などの負担が結構大きいのですが、その必要がないのと、株式会社に比べて、登録免許税が安く、定款認証費用もかからないため法定費用が少額で済みます。創業前に検討する価値はあるでしょう。

4. 合名会社(GP)

合名会社は個人事業主と組合の中間的な形態とでも言うべき企業形態。わかりやすく言うと、個人事業主が複数集まったようなものです。 合資会社と同様に、老舗や地方の酒造業者・醸造元のような会社で見かけたことがあるかもしれません。現在の会社法だと、出資者が2名以上いれば設立が可能なため「2円以上」の資本金で設立することができます。 但し、社員(出資者)でもある経営者には債権者に対する法的な「無限責任」があるので注意が必要です。

5. 合資会社(LP)

街中で古い造り酒屋などで「合資会社○○酒造」などといった社名を目にしたことがあるかもしれません。会社法だと、出資者が2名以上いれば設立できるのでこちらも「2円以上」の資本金で設立することができます。 「無限責任」の社員(出資者)と「有限責任」の社員(出資者)を同時に置くことができるので、コアの経営メンバーが無限責任社員となり、他の出資者を有限責任社員とすることも可能です

6. 有限責任事業組合(LLP)

投資事業などで利用される組織です。LLP自体には課税されずに出資者に利益を配分することができ、課税は出資者に対して行われます。多数の出資者を集めて投資事業をする場合には有利な形態です。

7. NPO法人(特定非営利活動法人)

 NPO法人と聞くと、「非営利法人なので利益を出してはいけない」「従業員はボランティア」と思っている方も多いかもしれません。実際には、どんな「事業」であっても、支出以上の収入が無ければ運営を継続することはできず、また、継続的に運営するためには常勤で有給の職員を雇用する必要があります。 NPO法人はNPO法が定める「特定非営利事業」以外の事業も可能です。ただし、特定非営利事業において「非収益事業」であれば非課税ですが「収益事業」に該当すれば、法人税がかかります。NPO法人での非営利とは、参加者で利益を分配することが出来ないことを意味しており、納税の要否とは別です。 NPO法では20項目の「特定非営利活動」を定めていますが、福祉・教育・観光振興・学術振興・情報化社会の発展を図る活動など、一般の企業活動とも重なるものがあります。株式会社のように株主が無く、配当もできませんが、これらの「事業」を行うための「起業」であれば、NPO法人も十分検討する価値があります。

まとめ

今回は、起業時に検討したい「7つの事業主体」についてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。必ずしも「起業」=「株式会社設立」とは限りません。どのような事業活動を誰が実際に行うのか?事業に伴うリスクを誰が負担するのか?利益を誰がどのように受け取るのか?そして、重要な経営判断を誰が行うのか?このようなことを事前に検討することが事業主体を選択するために一番必要なポイントです。 5分でできる会社設立 開業手続きが無料・簡単・最速

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。 本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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「どうしたら商売繁盛するのか」 多くの独立・起業予定の方が悩むところはやはりココ。繁盛するビジネスを漠然と考えても、なかなかいい具体的な案やイメージは思いつきません。そんな都合のいい必殺技なんてないか…と、起業に踏み込めない人は多いのではないでしょうか。 しかし実は、商売繁盛のコツは意外と簡単に見つかります。答えは業態での業績を因数分解し、掛け算と足し算で分けて考えること。あとは、その式の中で一番大切な部分を攻略するだけで、商売繁盛のヒントをつかむことができるのです。 本シリーズでは、そうした商売繁盛の秘訣を業種別に解説。第2回は、自宅でも起業でき、初期投資が抑えられる「便利屋業(=生活関連代行サービス業)」。アントレnet Magazine』編集部が総力を挙げて解説する便利屋業の攻略法をさっそくご覧ください!

便利屋業は売上を追うな!「粗利」だけ見て商売するべし!

今までのシリーズでは、売上を分解して説明してきました。しかし今回は、“粗利”を分解して説明していきます。その理由は、便利屋業界特有の仕事方法にあります。 便利屋業は別名、生活関連代行サービスと称するように多様な仕事を引き受けます。そのため、時には自社では対応できない仕事を依頼されることも。その際は、外部に再委託することになります。このようなケースが増え続けると薄利になりがち。 だからこそ、全体的な利益がどの程度残るのかを把握することが重要なのです。そのため“粗利”を常に確認・意識しましょう。そうすれば、便利屋業における業績も正しく知ることができます。 便利屋業における粗利の因数分解は以下の掛け算で考えます。

粗利(売上高-売上原価) =問い合わせ件数×現地調査訪問率×契約率×契約単価×粗利率

上記の掛け算では、左にいくにつれて重要度が増します。つまり、便利屋にとって問い合わせ件数が最重要項目ということになります。それぞれどのような点に気をつけなければならないのかをご説明しましょう。

●問い合わせ件数

チラシの作成・配布やタウン情報紙への広告出稿など、ある程度コストをかけて受注の件数を増やします。自らが行う便利屋を商圏に住む人々に知ってもらうことで困った時に問い合わせしてもらえるようにします。

●現地調査訪問率

電話では、依頼主はやってほしいことしか頼みません。実際に現場を訪問して見てみることで、プラスαの価値を提供し、客単価をあげることができます。丁寧にお願いすれば断られることは少ないので、なるべく現地に訪問しましょう。

●契約率

仕事柄、生活に関わることが多いのでお客さんとの信頼関係は非常に重要です。数回の訪問で信頼を得るためには、第一印象が大切。そこで試していただきたいのがスーツにネクタイを締めての訪問。それだけでも、仕事を任せてくれる可能性がアップします。

●契約単価

単価を上げるには、訪問した際にお客さんのニーズを深く聞きとり、依頼された案件だけではなく付加価値(オプション)を付けていくのがベスト。

●粗利率

先に触れたように、再委託してしまうと粗利が減ります。そこで、出来るだけ内製できるようにします。そのためには、スタッフのスキルを上げることが必要。しかし、これは時間がかかります。スタッフ育成は早めに計画を立て実施していきましょう。 便利屋業における粗利を構成するこれら5つの因数。それぞれ気を付けるべき点を踏まえて、粗利の向上を目指しましょう。

【便利屋業における粗利の考え方 まとめ】  粗利(売上高-売上原価)  =問い合わせ件数×現地調査訪問率×契約率×契約単価×粗利率 ●問い合わせ件数…チラシや広告出稿で増やしていく ●現地調査訪問率…電話問い合わせ時、丁寧にお願いして伸ばす ●契約率…スーツで訪問し信頼感を上げて契約数アップを狙う ●契約単価…ニーズを聞き取りオプションを付けて増加させる ●粗利率…自分・自社でできることを増やし内製を増やすことで上げる

経費=原価+固定費+変動費のうち、どこを削るかは戦略に応じて決めていく

経費は、原価+固定費+変動費の足し算で算出されます。経費を削る方法は、便利屋業においては多様です。自分がどのような戦略で経営していきたいかで削り方は変化します。

●原価について

上述したように、再委託すると原価は必然的に上がります。そのため、内製率を上げて原価を下げることを目指すべきです。しかし、内製にはスタッフのスキルが問われるので、育成には時間がかかる…。 ではどうするか。薄利多売の方法をとるのが、もう1つの手です。 営業間口を広げることで、再委託してでも多種多様なニーズに応えていきます。そうして「あの便利屋なら何を頼んでも大丈夫」とお客さんに認識してもらえれば、それが自社の強みになります。薄利になっても受注を増やす作戦です。

●固定費について

便利屋は、事務所を構える必要はありません。事務を行うスペースと道具を置く場所さえ確保できれば成り立つからです。自宅兼事務所にすることで、賃貸料を0円にできます。 また創業期においては、人を雇う必要さえありません。そのためには、自分でできる作業範囲が広ければ広いほど固定費を抑える面からは理想的です。人を雇わず、再委託をすることも不要となるので固定費(人件費や従業員の教育コスト)を抑えられるからです。

●変動費について

問い合わせ件数を増やすための販売促進費が大半を占めます。ですが、問い合わせ件数を増やそうとしてチラシを作っても、工夫もなく作ったチラシはすぐに捨てられてしまいます。また、何度も同じチラシを配っていては費用がかさんでしまう一方。 それを防ぐため、一家に一枚保存してもらえるような“保存版”のチラシを作成しましょう。困った時には「これを見れば安心!」と思わせるチラシを配ることで、問い合わせ件数が増加します。さらに、保存版なので何度もチラシを制作し配布するコストも不要となり、変動費も抑えられるのです。 以上のように、経費は自分の裁量で削ることができます。人を雇うよりも自分がスキルアップして内製率を上げる。あるいは、ちょっと狭いけど自宅兼事務所にする。そうして、どこにお金を使うのか決めることで経費は減らしていけるのです。

【便利屋業における経費の考え方 まとめ】  経費=原価+固定費+変動費 ●原価…再委託費を抑えれば下げられる ●固定費…事務所賃貸料と人件費 ●変動費…ほぼ、販売促進費

捨てられるチラシを作ってどうするの?集客の武器「保存してもらえるチラシ」のススメ

上述したように、すぐ捨てられてしまうチラシは無駄な出費。また、人は、よほどのことがなければ細部まで記憶できません。よって、チラシにサービスの内容を載せても、困った時に思い出してもらうことは難しいでしょう。 そこで、保存してもらえるようなチラシの出番です。イメージとしては、冷蔵庫に貼ってあるゴミの日を曜日別にまとめたもの。表側には大掃除などの時期のニーズに応えるような情報を載せます。裏側は、宅配ピザのメニュー一覧のように自社のサービスを一覧化。 生活に必要な情報を載せてチラシが捨てられることを防ぎ、困った時にすぐに見てもらえるようにするのです。こうして、粗利の因数分解で一番大切な「問い合わせ件数」を増やすことにも一役買ってくれます。

次の依頼と口コミ拡散は、「信頼感の向上」に注力して叶える!

便利屋業の業務は人の生活に沿ったものがほとんど。生活に沿う仕事ならば信頼してもらうことが前提であり、そのための努力は惜しんではいけません。 生活の中で困ったことがあった ↓ チラシを見てもらい受注 ↓ 作業に納得してもらい信頼 こうした循環を作ることが理想。生活を助けることで、生活関連代行サービス=便利屋の良さが認識され信頼が増します。そうして、再度の依頼も望めるのです。 今回の記事では「便利屋」「生活関連代行サービス」と記してきました。便利屋と言うと、人はいろいろなイメージを持ってしまいがち。なかには良いイメージを持たない方もいます。そこで便利屋ではなく“ライフサポートビジネス”と呼び方を変えるのも1つの対策になります。呼び方を変えることでイメージが一変し、信頼感を向上できるからです。 契約率のところでオススメした「スーツ × ネクタイ」も信頼感向上に役立つのはもちろん、行動でも信頼感を高めたいところ。たとえば家に上がった後には、頼まれなくても玄関を掃除して帰るというひと手間を加えることも有効。お客さんがこれで満足すれば信頼感が向上し、再度の依頼だけにとどまらず、口コミで評判が広まることも見込めるからです。 「信頼感の向上」に常に気をつけながら“ライフサポートビジネス”を行うことで、成功へ一歩一歩近づいていきましょう。
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独立・開業をするにあたり、個人事業主(フリーランス)で独立するか、法人化するかお悩みの方、現在、個人事業主の方で、今後法人化するべきか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。 ただ、個人事業主と法人化の何が違うのか、どちらが良いのか、きちんと理解されている方は多くないと思います。 そこで今回は、法人化のメリットとデメリットについてご説明します。

個人事業主から法人化する場合のメリット

今、個人事業主の方は、長年事業を行う中で、いつ法人化するべきか悩んでいる方もいらっしゃると思います。 法人化することで、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

メリット1:税金面でのメリット

【個人事業主に課税される主な税金】 1:所得税 2:住民税 3:事業税 【法人に課税される主な税金】 1:法人税 2:法人住民税 3:法人事業税 どちらの場合でも、収入から経費を差し引いたいわゆる「所得」に対して課税されるという点は同じですが、一番の違いはその「税率」です。 ■税率の違いについて 所得税では「累進税率」が採用されており、5%から45%までの7段階の累進課税となっています。 つまり、所得が増えれば増える程、税率が高くなり、税金が多くかかるのです。 一方、法人税の場合は「比例税率」が採用されています。法人の規模や課税所得に応じて2種類の税率が定められており、所得税のように細かく段階的な区分はされていません。 また、一番のポイントは、法人税率の上限(25.5%)があるという点です。 つまり、所得税と法人税の税率が逆転するポイントが、個人事業主から法人化へ移行すべき分岐点となるのです。 個人と法人では所得の計算方法自体が違うため、単純に比較する事はできませんが、実効税率ベースで比較すると、大体年収が600万円を上回る辺りで法人化の方の税金が安くなり始めます。 ■所得の分配効果 仮に1,000万円の所得があるとします。 もしも個人事業主だとすると33%も所得税が課税されることになります。 しかし、この人が法人を設立して家族などを従業員として雇った場合、この1,000万円の所得を給与として分配することができます。 例えば、計4人の家族従業員で1,000万円の所得を分配したとすると、1人当たり250万円の所得となり、税率は10%にまで引き下げられます。 このように、法人化して1人当たりの所得を引き下げる事で節税が可能です。 また、法人化することで個人事業主が事業所得として申告していた収入が、「給与収入」となります。 給与収入については給与所得控除が受けられるため、さらに節税効果が高まるのです。

メリット2:経費の幅が大きく広がる

税金を計算する上で、とても重要なのが「経費」です。個人事業主の場合に経費として収入から差し引けるのは「その収入を得るための必要経費」に原則として限定されます。 そのため、関連性が薄い出費については、経費として計上する事ができません。 しかし法人の場合は、企業活動において支出するものについては、原則として経費、つまり損金として処理ができるため、よほど的外れな出費でなければ、経費計上が可能となります。 例えば、会社の場合は出張旅費規程を別途設定することで、出張手当などを経費として支給することができます。 出張旅費規程に基づいて支出した経費については、その全額を経費として計上することができるため、これもまた大きな節税効果を発揮します。

メリット3:相続税においても有利

個人事業主が死亡して相続が発生すると、その資産はすべて個人に蓄積されているため、場合によっては多額の相続税が課税される可能性があります。 一方、法人化をして家族を従業員として雇い、給与として所得を分散させることで、節税をしながら相続財産が蓄積されていくのを防止することができます。 つまり、法人化自体が、広い意味での生前贈与のような形となり、節税しながら財産を次の世代へ移転していくことができるのです。

個人事業主から法人化する場合のデメリット

デメリット1:設立費用がかかる

会社設立には、一定の費用がかかります。仮に株式会社を設立する場合、最低でも以下のような費用がかかります。 【株式会社設立にかかる費用】 1:資本金 1円〜 資本金は法改正があり、現在では1円でも設立する事が可能です。 2:定款の印紙代 4万円 会社を設立時には、会社の基本情報を記した「定款」を作成する必要があります。 最近ではネット上に定款のひな形などもアップされていますので、自分で作成することも可能ですが、定款には4万円の印紙を貼らなければなりません。 ちなみに、定款作成を行政書士に依頼すると、電子定款を作成することができるため、この印紙代が不要になります。 3:公証人認証手数料 5万円 定款を公証役場に持ち込んで公証人の認証を受ける必要があります。この際に5万円が手数料としてかかります。 4:登録免許税 15万円 厳密には、資本金×0.7%ですが、最低でも15万円が必要となります。 よって、1~4で株式会社を設立するためには、最低でも24万円程度が必要となります。

デメリット2:維持費がかかる

法人化すると所得によってはかなりの節税効果がありますが、その分維持費もかかるようになります。 特に注意が必要なのは「税務申告」です。 個人の場合は自分自身でも確定申告をすることが可能ですが、会社の場合は決算書類の作成など個人に比べ税務申告書がかなり複雑になりますので、よほど腕の良い経理担当がいない限りは税理士に外部委託する必要性があります。 ですので、法人化を考える場合は、事前にどの税理士に依頼するか検討し、その費用についても見込んでおきましょう。

まとめ

法人化にはメリットとデメリットがありますが、ポイントとなるのはその「タイミング」です。 個人事業主と法人どちらが良いというのがあるわけではなく、どの段階で法人にするかが一番重要なのです。 ご自身の状況によっても異なりますので、まずは法人化のベストなタイミングについて税理士に相談して、一度考えてみてはいかがでしょうか。

会社設立についてもっと詳しく知るには

会社設立と言っても、様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。 その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。よろしければぜひご覧ください。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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inshoku2016-08-31

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「どうしたら商売繁盛するのか」。 多くの独立・起業予定の方が悩むところはやはりココ。繁盛するビジネスを漠然と考えても、なかなかいい具体的な案やイメージは思いつきません。そんな都合のいい必殺技なんてないか…と、起業に踏み込めない人は多いのではないでしょうか。 しかし、実は商売繁盛のコツは意外と簡単に見つかります。答えは業態での業績を因数分解し、掛け算と足し算で分けて考えること。あとは、その式の中で一番大切な部分を攻略するだけで、商売繁盛のヒントをつかむことができるのです。 本シリーズでは、そうした商売繁盛の秘訣を業種別に解説。第1回は、起業で人気のある「飲食業」。『アントレnet Magazine』編集部が総力を挙げて解説する飲食業攻略法をさっそくご覧ください!

商売繁盛の基本は「客単価×客数」の掛け算にあり!

飲食業でもっとも重要なのは、「売上」。独立・起業計画は、まず始めにこの「売上予測」を立てることから始めます。売上が見込めなければ、その飲食店は開業すべきでないからです。では具体的に、掛け算を用いた売上予測の立て方について考えていきましょう。

客単価について

売上は、シンプルに「客単価×客数」の掛け算で算出することができます。客単価は、業態ごとにほぼ決まっていて、居酒屋の場合だと中心価格帯の6倍。焼き鳥店ならば、焼き鳥1本当たりの中心価格帯の20倍といった目安があります。注意してほしいのは、客単価の目安となるそれら価格帯は、各地域での競合店を踏まえて決めること。きちんとしたリサーチが必要となりますね。

客数について

「客単価×客数」の客数は、「満席時人数×回転数」で算出できます。ここで気をつけたいのが「満席時人数」。満席時人数は総席数で考えてはいけません。たとえばピーク時でも、4人入れるボックス席に4人全員が埋まるわけではないからです。したがって、ボックス席に2、3人が座ることを考慮して、満席時人数は総席数の約70%と設定しましょう。「回転数」は営業時間と、お客さんの平均滞在時間から算出します。 売上予測は、こうして飲食店の現場の数字を下から積み上げるとともに、上からも予測しなければなりません。上からは、「マーケットサイズ×商圏人口×目標シェア」という掛け算で予測します。 具体的には (1)外食産業に対して、国民1人当たり年間いくら支出しているのか。 (2)店舗に集客できる地域にどれくらいの人口があるのか。 (3)商圏内で自分の店がどれくらい支持されることを目指すか。 これら3つの数字の掛け算からも予測すれば売上予測の精度があがります。

【売上予測の立て方】 売上1=客単価×客数 ・客単価=[居酒屋/中心価格帯×6倍]、[焼き鳥屋/中心価格帯×20倍] ・客数=満席時人数×回転数 売上2=マーケットサイズ×商圏人口×目標シェア

飲食店で儲けるなら「原価+固定費+変動費」の足し算技!

先にご紹介した「客単価×客数」の掛け算で売上予測を立て、売上が多くなりそうだとわかっても安心してはいけません。経費がかかりすぎては儲からないのが飲食業。そこで今度は、飲食店の経費について考えてみましょう。 飲食店できちんと儲けるならば「原価+固定費+変動費」の足し算が鍵。これでわかるのが経費です。

原価について

この足し算の1番目の「原価」。同じ飲食店でも、経営方針や競合店、他の経費要因との兼ね合いで原価は異なってきます。利益を出そうと食材費などの原価(食材費の品質)を下げてしまう方もいますが、食材費の品質は顧客の満足度に直結します。原価を設定する際には注意が必要ですね。

固定費について

足し算の2番目にある「固定費」は、売上高に関係なく発生する費用を指します。飲食店の場合、固定費の多くを占めるのは店舗の賃料。店舗賃料の目安は、先に「客単価×客数」で出した毎月の売上に対して繁華街で10%〜15%、ローサイドで5%〜7%です。大切なことは、このように売上に対して適正な賃料を算出し、その数字を参考に店舗物件を探すことです。 この店舗の立地は集客に大きく影響するので、好立地の物件を選びたいところ。でも初期費用は抑えたい…。そこで、オススメなのが「居抜き物件」です。 居抜き物件とは、前に入っていたテナントが利用していた造作や設備、什器等が残ったままの物件のことを指します。最初から設備や什器が揃っていれば、自分で少しの備品を揃えるだけでよいので、初期費用を大幅に抑えることができるのです。

変動費について

そして足し算の3番目にある「変動費」は、売上高に比例して発生する費用です。業界によって異なりますが飲食店の場合、人件費は変動費として考えることのが基本。客数が増える時期にアルバイトやパートを増やすため、発生する費用が一定ではなく、変化するからです。 また「従業員満足が顧客満足に繋がる」という考えから、バイト代を周囲の相場よりも高くする店舗があります。しかし、高いバイト代が当たり前になると効果は半減します。むやみに高給にするのではなく、他の方法で従業員満足度を上げることを考えたほうがよいでしょう。 こうして「原価+固定費+変動費」の足し算で経費を考え、売上予測で考えた「客単価×客数」「マーケットサイズ×商圏人口×目標シェア」の二つの掛け算を踏まえると、必要な投資額や毎月の経費、利益を割り出すことができます。 飲食店で繁盛できる確率はこうして高めていけるのです。漠然と考えていた時よりも、だいぶイメージは具体化してきたのではないでしょうか。

【予想利益の算出の仕方】 予想利益=売上[客単価×客数]−経費[原価+固定費+変動費]

五感を刺激して客数を、本物感で客単価をUP。驚きの繁盛店へ

売上や経費を予測したところで、それを実際の店舗に活かさないと意味がありません。さらに繁盛することを目指すには、売上の掛け算で出てきた「客数」と「客単価」を高める工夫が必要になってきます。その方法を紹介しましょう。 まず1つ目は「実演調理により五感を刺激すること」。例えば焼き鳥店を経営する場合、人目につく店の正面で焼き鳥を焼いて道行く人の足を止める作戦があります。においや音、色で五感が刺激され、通行人はついついお店に入ってしまうことに。「客数」はこうして高めていきます。 2つ目は「本物感をお客さまに与えること」です。その例が丸亀製麺。同店では、うどんを店内で製麺し、ゆでたてのうどんや揚げたての天ぷらを低価格で食べることができます。 こうしたゆでたてを提供することで、丸亀製麺の運営会社は神戸にありますが、本場讃岐発といった「本物感」を与えています。競合店では100円のものが、同店では3倍近くの値段で売れているのは商品に「本物感」があるから。こうして「客単価」を上げられるのです。

【売上UPのコツ】 「五感」を刺激して客数UP×「本物感」を演出して客単価UP!

まとめ

売上を予測できる掛け算「客単価×客数」や、経費を考えた経営をできる足し算「原価+固定費+変動費」を頭に入れて、きちんと儲けどころを押さえること。これが飲食店で成功するために必要な、最低限の準備です。 その上で、自分の中で「何を一番大切にするのか」を決めておくと、不利な状況に陥っても考えが大幅にぶれることなく飲食店を経営することができます。 例えば、一番大切にするものが厳選された食材と考えるならば、「原価」は減らさずほかの数字を減らして利益を確保する、といった判断ができるからです。 もちろん、状況を客観視しつつ「こだわり」と「柔軟」のバランスを考えて判断することが大切です。今回ご紹介した掛け算や足し算、そして絶対に譲れない一線、つまり理念を持って商売繁盛を目指し、起業を成功させましょう!
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最初に問題です。「事業計画書」の中で、一番重要な箇所はどこだと思いますか? ぜひ、考えてみてください。
 「数字」は経験や、能力、経営センスまですべてを語る

理念?起業の目的?競合分析?いろんなことが思い浮かんだと思います。 この解答は、ズバリ!「数字」の部分です。 いくら良い文章を書いても、数字の部分がダメなら融資審査は突破できない。それが真実です。 銀行や公庫などは、数字を重視します。数字は正直であり、ごまかすことができないものです。そして、その人の経験や能力、経営センスまで、どんな数字の予想をするかを見れば、一目瞭然となるからです。また、予想した各数字が、審査を突破できる最低ラインをクリアできているかも非常に重要です。各数字同士のつじつまが合っていることも求められます。 ここまで聞くとたじろぐ人もいるかと思います。 会社員時代ではあまり数字に触れることがなかったためか、実際に、文章の部分はスラスラ書けるのに、いざ数字の部分に入ると全く書けない……などの声はよく聞きます。ですが、心配しないでください。最初は書けないのが普通です。 そんな方のために、事業計画書で書く数字の部分の基本についてお話ししたいと思います。
 損益と資金繰りは別々にきちんと押さえる

まず、覚えておいてほしいことがあります。経営上、数字として予想しておく必要がある数字には2種類があります。 一つは「儲かるかどうか(損益)」 もう一つは「お金が足りるかどうか(資金繰り)」です。 この2つを別々に押さえる必要があることを覚えてください。 「勘定足りて銭足らず」「黒字倒産」といった言葉を聞いたことがあるかと思います。 いくら儲かっていても現金がなくなったら倒産します。 儲かるかどうかと、お金が足りるかどうかは、別々に把握しておく必要があるのです。ごっちゃにしてしまうと融資の審査も経営自体もうまく行かなくなるのでご注意ください。まずはここを頭に入れておきましょう。

【予想しておくべき数字その1】損益

言い換えれば、「きちんと利益が出せる事業かどうか」です。 融資をする金融機関側から見れば、事業から生み出される利益が返済の原資。利益が出せない事業であれば、貸したお金を返してもらえる可能性が低くて貸すのはキケンということになります。貸して欲しい側の起業家としては、きちんと利益が出せる事業だということを、何としても金融機関に理解してもらう必要があります。 具体的には、起業後1カ月目から毎月の損益を予想し、最低でも1年間の損益予想を示す必要があります。さらに進んで2年目、3年目と損益の予想も示すことで長期的な展望を示すことをしていきます。

【予想しておくべき数字その2】キャッシュフロー

言い換えれば、「お金の入出金をベースとして、途中で資金の残高がマイナスになる(足りなくなる)ことがないかどうか」です。いくら利益が出る事業だとしても、途中でお金が枯渇するシーンがあれば、事業が破綻してしまうからです。起業家としては、予測損益計算書などで、きちんと利益が出ることを証明しつつ、途中でお金が足りなくなることがないかどうかを、資金繰り表などを使って説明することが求められます。 キャッシュフローについても、1カ月ごとの入金、支出、残高を予想し、金融機関に示すことが必要です。こちらは最低でも半年から1年分は予想しておきたいところです。

【まとめ】 ・「事業計画書」の中で一番重要なのは数字。 ・予想しておくべき「数字」は別々に考えてきちんと押さえておこう。

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初めての独立・起業には不安がつきもの。独立までの情報収集や起業の計画づくり、実際に立ち上げに動き出すのに必要なものなど、様々なことを考えていかなければなりません。 そこでこれまで数多くの先達が活用してきた、現職の就業中に準備しておくべきことから、独立するまでを徹底応援するサービスを集めました! 「独立・起業の情報収集」「経営知識の獲得や起業のシミュレーション」「起業に必要なお金を得る方法」「専門家のアドバイスや集客支援」など、起業するその日までのステップ別に、順を追って【応援サービス20種】をご紹介していきます。

【ステップ1】情報収集に役立つ5つのサービスで独立への意思を固める

まず最初に必要なのは、独立へのしっかりした意思。事前に必要な情報を効率的に収集、検討したうえで全体的なプランを自分の中で意識するところから始めましょう。 自分のイメージする起業内容に対して、もう一度「どんなビジネスなのか」「そのビジネスの必要性・重要性はどこにあるのか」といった目的、意義を総合的に洗い出し、明確にしましょう。それらの準備を怠らないことが、独立前後に次々と降りかかってくるであろう困難やトラブルに対応できる、基礎体力となるのです。

【01 アントレnet】

独立・起業に必要な基本からお役立ち情報までを総合的に網羅した、日本最大級の独立・起業・起業・フランチャイズ・代理店募集情報サイト「アントレnet」は、まずチェックしておきたいところ。先輩の成功事例や独立成功のノウハウなど、記事内容は多彩。イメージトレーニングも兼ねて、この段階でまず目を通しておきたいサイトです。 また、そのビジネスに関わるあらゆる情報収集も大切な事前準備です。類似・派生ビジネス、先達の起業プロセスといった、つい見逃しがちな側面にも目を向けてみるだけで、大きなヒントが得られることも。情報収集を制する者がビジネスを制すると言ってもいいでしょう。

【02 フランチャイズ・ショー】

年に1回開催されるイベント「フランチャイズ・ショー」では、フードサービス業・小売業・サービス業などのフランチャイズ(FC)本部による加盟店募集ブースなどを紹介。FC加盟希望者でなくとも勢いのある市場や商材のヒントを知ることができる利点があります。

【03 日経トレンディネット】

トレンド紹介、分析や展望など幅広い情報が得られる日経BP社によるトレンドウォッチポータルサイト「日経トレンディネット」は、ビジネスチャンスをつかむ第一歩となる多分野のトレンド動向チェックに最適。デジタル機器、ファッションから、人物、エンタメまで幅広く把握することができます。

【04 企業家倶楽部 】

成功者の言葉や成功譚を参考にするなら、「企業家倶楽部」がおすすめ。今注目の企業家・実業家の経営理念、戦略、マネジメント力、発想方法などを徹底的に分析しています。

【05 MY BEST LIFE 挑戦する生き方】

また、「MY BEST LIFE 挑戦する生き方/DREAM GATE」は、起業支援ポータルサイト「DREAM GATE」が運営する大物ベンチャー経営者のインタビューサイト。約170名にのぼる起業家たちの1万字インタビュー集は読みごたえ抜群です。 このような多角的で微細な情報収集と、それにもとづく分析能力を身につけることは、起業前の意思決定はもちろん、ビジネスを動かす段階でも必要になってくる重要な強化ポイントといえます。

【ステップ2】経営知識の獲得と起業シミュレーションに役立つ6つのサービスで準備万端!

事業内容を明確にしたら、次はそのプランを「確実に結果を出せるビジネス」にする基盤を固めましょう。 ビジネスは立ち上げることがゴールではありません。その先の恒常的な成功を実現するためには、商品力、PR・営業力のほか、顧客サービス力などのスキルが欠かせません。 あなたが今思い浮かべているプランや構想に、根拠はありますか? たとえその業界を知っていたとしても、はじめての起業なら誰もが経営者としては未経験者。根拠のない自信はリスクとなる可能性もあります。 謙虚な自己分析と、不足している知識やスキルの洗い出し、その習得方法など学ぶべきことは沢山ああります。数多くの創業セミナーを利用して、ビジネスプランの落とし穴を回避するための先手を打ちましょう。

【06 東京商工会議所】

東京商工会議所」では、起業希望者を対象にした起業支援プログラムとして、起業の心構えから事業計画作成研修、融資制度や起業事例の紹介など、 実際の起業に役立つさまざまな講座が開かれています。東京以外も各自治体で運営されているので、地元の商工会議所で確認してみましょう。

【07 TOKYO起業塾 & 08 中小企業大学校東京校】

他にも、東京都中小企業振興公社が主宰する起業支援プログラム「TOKYO起業塾」や、独立行政法人中小企業基盤整備機構が運営する研修機関「中小企業大学校東京校」などがよく知られています。

【09 ヤフオク!】

また、フリーマーケットやオークションサイトを、PRや営業力のトレーニングとして活用するのも使えるアイディア。会社員を続けながら副業として商売をシミュレーションできるのも利点です。オークションを活用した週末起業は、すでにスタンダードと言ってもいいでしょう。大手では「ヤフオク!」が利用者も多く有名なので、腕試しにはもってこいです!

【10メルカリ & 11ミンネ】

最近では、若年層や主婦などの女性ユーザーからの支持が高いフリーマーケット「メルカリ」も注目。また、ハンドメイド作品を個人間で売買できる「ミンネ」も女性を中心に人気です。それぞれサイトごとの特性があるので、ビジネスプランや想定顧客に合わせて実践の場をセレクトできます。

【ステップ3】起業に必要なお金をお得にゲットできる4つのサービスを使い倒す

イメトレやプランをどんなにしっかり確立させても、独立起業には元手がなければ始められないのが現実。なるべく自己資金のみで立ち上げたいけれど、なかなかそうもいかず……という方がいらっしゃるかと思います。

【12 日本政策金融公庫】

融資を受けることも視野に入れている場合は、「日本政策金融公庫」の公的融資を利用するのが断然有利です。 民間からの融資を受けるのが困難でも、公的機関なら、無担保・無保証人ローンや出資に近い資本性ローンなど、様々な融資メニューで対応してくれます。さらに、起業までのサポートや事業計画作成の相談にのってくれることも。

【13 公的融資活用ガイド】

まずはリサーチから、という人におすすめなのが、個人運営サイト「公的融資活用ガイド」。各自治体で実施している制度融資案内ページへのリンク集や創業支援情報にもアクセスでき、融資を受けたい人は必見です。

【14 民主商工会】

また、民間から借りる場合も信用保証協会の保証は大切です。こちらは全国20万人の個人事業主や小規模企業を支援する会員組織「民主商工会」が窓口になってくれるので、事前に確認を。ホームページにも役立つ情報が満載です。

【15 会社設立代行・資金調達支援センター】

公的支援制度の活用方法についてもっと知りたいなら「会社設立代行・資金調達支援センター」をチェック。「公的融資に臨む姿勢・考え方」など、融資を受けるにあたって参考になる情報も豊富で、今後のビジネスにおいても参考になるはずです。

【ステップ4】悩みを相談してスッキリできるサービス5つでスピードダッシュ!

退職から独立・起業までは間を空けないよう、起業準備は休日などを使って現職の勤務中から進めることが大切です。しかも、起業にたどりつくまでには事前準備が山積み。退職後の道すじをできるだけスムーズにすすめるためにも、支援サービスを活用して、最適な方法を見つけておきましょう。無料相談もあるので、各種機関をフル活用したいところですね。

【16 全国商工会連合会】

起業したい地域の事情に詳しい経営指導員に相談できる「全国商工会連合会」は、連合会のサイトで各商工会へのリンクを検索できて便利。まずは地の利を得ることが成功につながるかも。

【17 中小企業基盤整備機構 & 18 中小企業庁】

また、全国9カ所に相談の窓口があり、起業、新事業展開や自社の経営革新、さらに製品・サービスの海外を含めた販路開拓などの相談ができる「中小企業基盤整備機構」や、各都道府県にも庁をおいている「中小企業庁」では、起業の場の提供やセミナーの開催、助言などの総合的な支援を行っています。

【19 Managers & 20 コロンブスのたまご】

その他、起業や経営の悩みを解決する勉強会やイベントを定期的に開催している「Managers」や、飲食総合業界に特化した「コロンブスのたまご」といったコンサルティングなども、ぜひ活用してみたいですね。こちらも無料相談あり。

まとめ 20サービスの活用であなたも起業で成功を!

独立起業に向けて、最初の一歩を踏み出すための機関やサイトをご紹介してきました。最近はそれぞれの専門に特化した相談窓口も豊富です。同業・異業種を問わず、各相談機関やセミナーでの専門家の助言や、先輩の成功・失敗例なども参考にしながら、ぜひスムーズな独立と起業後の成功を手に入れましょう。
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どのように資金調達を行うかは、独立・起業を考える方にとって非常に大きな問題です。しかし、現在では資金調達の手段として非常に多くの方法が存在しているため、どのような手段を選択するべきかというのはなかなか難しいところ。そこで今回は、独立・起業をする方が資金調達する方法をまとめて紹介したいと思います。

1. 自己資金

資金を調達する前に、まずは自分自身がどれだけの金額を投資できるのかという問題になります。理想的には、「全ての資金を自己資金で賄いたい」と言いたいところですが、そのように恵まれた人はごく少数でしょう。 ただ、なるべく多くの資本金を自分で調達するのが基本です。自己資金は後述するように融資を受けられる金額にも影響するため、多ければ多い程良いのです。 ・望ましい自己資金額は? 自己資金はどのくらい? 起業での資金調達(All About 2014/2/4)  

2. 勤務先からの出資

大企業の中には、社内の活性化や新規事業の発掘を狙って「社内ベンチャー制度」を設けているところがあります。会社によって条件は異なりますが、中には失敗しても元の職場に戻れるような「気楽な起業」が可能な制度もあるようです。 会社が資本金を出す上、更に借入も可能な制度が多いようです。より大きな会社がバックにあるベンチャーであれば、顧客や金融機関などからも信用されやすく、このメリットは出来たばかりのベンチャー企業にとっては極めて大きいと言えます。 但し、このような「社内起業家」は、失敗すれば社内で肩身の狭い思いをし、最終的には退社せざるを得なくなるという例もあります。一方、ある程度成功して事業が拡大してくると、会社側の思惑と社内ベンチャー側の思惑に溝ができ、更に利害の対立から問題を起こす場合もあるようです。 ・社内ベンチャーの成功事例は 社内ベンチャー、成功に導くのは「スマートな野武士」(日本経済新聞 2014/9/4) ・日本の社内ベンチャーは成功しない? 日本の社内ベンチャーはなぜ成功しないのか (日経産業新聞 2014/8/15)  

3. 国や自治体からの補助金・助成金

起業家育成のため、国や自治体は意外と多くの補助金・助成金を用意しています。要件に合えばぜひ活用しましょう。 ・活用したい補助金、助成金 起業家必見!5分でわかる補助金・助成金の給付額と要件 10選 (経営ハッカー 2014/4/9)  

4. 日本政策金融公庫の「新創業融資制度」

この融資制度は、補助金・助成金の1つですが、他の制度とは異なる特長があります。 それは、決算を1回もしていない、創業したばかりのベンチャーでも融資を受けられるということです。しかも、無担保でも借りられるので、個人資産が無い、創業当初の起業家にとっては大変助かります。但し、「創業資金の3分の1以上の自己資金を確認できること」という条件がありますので、融資金額は自己資金の額によって異なります。 ・新創業融資制度 新創業融資制度(日本政策金融公庫)    

5. ベンチャー・キャピタル(VC)からの出資

なかなかハードルの高い調達方法ですが、うまくいけば数億円単位の資本金を調達することも可能です。但し、通常は事業プランの段階で出資が受けられることはありません。 では、どうすればベンチャー・キャピタルの出資を受けることができるのでしょうか。それは、一言で言えば、プロを唸らせるような「技術」「商品」や「事業プラン」、そしてそれを証明する一定の「実績」になるでしょう。独自の商品やサービスで急速に顧客が増えているが資金不足で事業を拡大できない、といった段階にあれば、VCの出資も検討に値するでしょう。

6. クラウド・ファンディング

インターネットの普及で俄然注目されてきたのが「クラウド・ファンディング」という手法です。特定の商品やサービスをインターネット上で紹介し、不特定多数の投資家などから出資金や借入金を集める手法です。この手法が面白いのは、単に資金を集めるだけではなく、商品の広告・宣伝にもなったり、商品企画に外部の投資家などの声を反映させることが可能な点です。 マーケティングと資金調達を同時にやってしまうので興味深い手法です。無名のベンチャーにとっては、相性の良い手法かもしれません。このような手法が健全に拡大すると、起業も今よりもさらにやり易くなるかもしれませんね。  

7. まとめ

いかがでしたでしょうか。これまでの王道は、なるべく多くの自己資金をかき集めることからスタートして、事業が拡大してきたら金融機関や公的融資を拡大していくことでしたが、VCやクラウドファンディングなど、これまで一般的ではなかった資金調達方法も徐々に日本で広がりつつあります。 自身の、リソースや目的にあった手段を選択できるようにしたいですね。

会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。 このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。 その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。よろしければぜひご覧ください。

目次

  1. 1.個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 2.会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 3.新会社法は会社が守るべきルール
  4. 4.会社は6万円の費用で設立できる
  5. 5.最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 6.会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 7.定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 8.電子定款の作成手順を完全解説
  9. 9.オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 10.紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. 11.これで完了、登記の手順
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前回まで「事業コンセプト」とその9つの要素について見てきました。 今回から事業計画書上に記載する各項目について、ヒントを書いていきたいと思います。説明書的な記事だとおもしろくないので、実際に事業計画書を書くときの「気付き」になるエッセンスをちりばめていきますね。
 「人員計画」は事業計画書の中でも重視されるポイント

前回、(「競合分析から自社の強み・弱みをあぶりだせ【独立・起業のノウハウ集 第10回】」)で、 事業の規模感について説明しました。目指す方向性や資金力によって事業規模が決まってくるというお話です。 その事業規模には、「人員計画」も含まれてきます。 自分一人だけで事業をするのか、アルバイトは採用するのか、従業員を積極的に採用して拡大していくのかなどです。 事業計画書でも、人員計画について詳細に記載する欄があります。どの時点で、何人採用するか、役職、職種はどんなで給料はいくらなのか。どういった手段で採用するのかなどです。 あまり意識しないかもしれませんが、創業融資や補助金の審査のために提出する事業計画書では、人員計画は重視される項目のひとつです。なぜなら、公的創業融資や補助金は、国民の血税を投入したうえで行われる公的支援だからです。 起業家が新しい事業を作り出したときに得られる社会的なメリットのひとつに雇用創出効果があります。雇用が創出できるならば、税金を投入する公的支援としてさらに意義深いものとなるからです。 例えば、融資制度によっては、正社員などの雇用の拡大、維持を図る場合には金利が優遇される場合もあります。このようなこともぜひ意識してくださいね。
 「市場環境」欄は、"熱意"を伝えるチャンス

事業計画書には、市場環境の調査状況について書く欄があることが多いです。 非常に大事なところですので、ココを書く際の注意点を整理します。 事業計画書は乱暴に言えば「作文」ですよね。ただ、魂が入っていなければ、読み手にそれが伝わってしまうわけです。 市場環境の調査状況を書かせるのは「本当にその人がその業界に詳しいのか」「どれだけ熱意をもって調べているのか」について、融資担当者が探ろうとしているからなのです。この点を必ず意識してください。 例えば、こんな感じで書きます。

「現地周辺を調査したところ、○○駅周辺には競合店は2店舗しかなく、しかも弊社が提供するような高付加価値なサービスを提供するところは皆無であった。」

いいですね。ちゃんと熱意をもって調査したうえで、冷静に判断している感じが伝わります。 逆に、よくあるダメな事例としては、市場環境の調査状況と言われると図書館やWeb検索などで統計データを集めてきて、もっともらしく「作文」としてまとめてしまうパターンです。 例えばこんな感じ。

「日本の人口高齢化により○○市場はこれから20年~30年の間、○%の伸びが期待できる…」

など、マクロ経済のような机上の空論だけに終始してしまうケース。 確かにそのビジネスの市場がこれから伸びるのか、伸びないのか、そういったデータも重要です。書けば多少の説得力は増すでしょう。ただ、そればっかりではダメなのです。どこかから引っぱってくるだけのデータでは魅力はないですし、たいして読んでもらえません。それどころか、熱意を疑われます。 大事なのは、 - どれだけ業界経験が豊富か - がんばって調査した上で冷静に判断しているか、準備しているか - それをPRできているか です。 逆に考えると、業界を詳しく知っていること、熱意があることを伝えるチャンスです。 どのように伝えるべきか是非考えてみてください。

【まとめ】 ・公的融資の観点では、雇用拡大につながる可能性のある「人員計画」は重視されるポイント。 ・市場環境調査欄は、きれいにまとめるのではなく「熱意」を伝えよう。

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独立・起業してみたい。でも、なかなか踏み切れない。だから、今の仕事をダラダラ続けている…。 それは、独立・起業を考えると、希望や期待と同時に様々な不安や心配も頭に浮かんでくるから。はじめての独立・起業では、不安になるのは当然です。 そこで、起業をめぐる不安について『アントレnet Magazine』編集部で緊急調査をしました。起業を考えた時、どういった不安を抱く人が多いのかを明らかにします。 さらに、そうした不安をスッキリ消し去る方法も紹介。これで独立・起業への悩みも吹っ飛ぶはずです!

〈調査方法〉2016年8月23〜26日にかけて全国の30歳以上の男女224人(男性143人・女性81人)を対象に実施。224人中、起業を考えたことがあると回答した40.2%の方の悩みを集計した。

「お金」の不安が圧倒的No1。なんと全体の76%も占めていた!

まずざっくり言って「起業に関するどの分野で感じる不安が多いのか」を調査。 すると明らかになったのは、多くの人がお金の問題で悩んでいた事実。なんと、不安を抱える人のうち75.6%もの皆さんがお金の不安を抱いていました。次に多かったのは、起業で必要となるモノやコトの不安で48.9%。そして最後が、起業をめぐるアイデアや業種の問題に悩んでいる44.4%の人々でした。 続いてこれら3つのカテゴリーにおいて、具体的な不安がどういう内容なのかも調査しました。

【お金の調査結果】66%の方が「独立・起業に必要なお金の額が分からないこと」ことで悩んでいる!

一番多かった起業に関するお金の不安。独立・起業には「お金がかかりそう」というぼんやりとしたイメージがあるのでしょう。そんなお金にまつわる起業の不安を抱いている方に聞いた具体的なお金の不安内容と、それをスッキリさせる方法をご紹介します。

【お金の悩み1】「必要額がわからない」不安は『業界別審査辞典』で解決!

お金に関する不安を抱く方のうち66.2%の方が「お金がどれくらい必要か分からない」と回答。その不安を解決するには、起業しようと考えている業種に必要な金額を詳しく知りたい場合は『業界別審査辞典』が参考になります。この本は、金融機関が融資の審査を行う際に用いる辞典です。それだけに、事業のお金に関する情報がぎっしり。各地の図書館で貸し出ししている場合もあるので、さっそく活用してみましょう。 この他、フランチャイズで独立する場合の必要な資金については、以下の記事を読んでスッキリしてください!

【お金の悩み2】「お金がない」不安は「制度融資」でスッキリ!

次に多かった、「起業したいがお金がない」という不安。これは次に説明する「どれくらいお金が必要なのか分からない」とも実は関係があります。実際はそれほど必要ないのに、「足りない」と思い込んでいるパターンもあるからです。 しかし、実際に必要な金額は分かっていて本当にお金が足りないという方も多いはず。そういう場合は、公益法人である信用保証協会が保証人の代わりになる「制度融資」の利用を検討してみましょう。自治体によって異なりますが、年利0.4%という低利融資もあります。活用しないのはもったいない! この他、様々な方法や先輩起業家の事例については以下の記事を読むともっとスッキリするでしょう。

【モノ・コトの調査結果】「起業の知識の獲得方法が分からない」との悩みを66%の人が抱えていた!

起業に必要なモノ・コトに関する不安は、起業して事業を始める場合に無くてはならないものです。このカテゴリーでも、悩む方が多かった順に不安をスッキリする方法や考え方をご紹介していきます。

【モノ・コトの悩み1】「情報や知識を得る方法がわからない」と悩んでいる方は「創業スクール」へGo!

起業に関するモノ・コトで悩む方のうち、65.9%が感じている不安をスッキリさせるなら「創業スクール」がおすすめ。お金の不安でもご紹介した全国の信用保証協会の中には「創業スクール」を開いている保証協会があるのです。そこで、起業と経営に必要な知識が無料で学べるので、各地域の信用保証協会に問い合わせみてください(一部有料の場合もあり)。 この他、以下の記事を読むとさらにスッキリするでしょう。

【モノ・コトの悩み2】「必要なモノが分からない」と悩んでいる方は『業界別審査辞典』をチェック!

起業しようとしている事業で何が必要なのかわからない時に役立つのが、お金の不安でも紹介した『業界別審査辞典』。各業種について詳しく書かれた部分を読むと、起業に必要な費用とそれぞれの事業でどういう設備が必要なのかまで書かれています。 この他、以下の記事を読むとさらにスッキリするでしょう。

【モノ・コトの悩み3】「設備の手配の仕方がわからない」と悩んでいる方、タダでもらってくるのです!

設備を手配する一番かしこい方法は「タダでもらってくる」こと。そんなタダでくれる人なんているの?と思われがちですが、案外タダで手に入れる方法はあります。 ポイントは、友人や知人へのアナウンス。「今度起業する」と声をかけつつ、不要な机や椅子をもらってオフィス用品代などを浮かせた方は大勢いるのです。 この他、以下の記事を読むと周辺の事情もわかってスッキリするでしょう。

【モノ・コトの悩み4】「メンバーの集め方がわからない」と悩んでいる方は、まず同僚をさそってみる!

起業メンバーの集め方として多いパターンは、現職や前職の同僚と一緒に起業するというパターン。お互い働きぶりもよく知っているので、事業を始めてからトラブルが発生することが少ないというメリットもあります。あるいは「起業の知識の得方」で紹介した、勉強会で知り合うパターンも。 この他、先輩起業家が体験した以下の記事を読むともっとスッキリするでしょう。

【アイデアや業種の調査結果】40%が悩むのは「事業アイデアの出し方が分からない」だった!

起業の不安で2番目に多かった、アイデアの出し方や起業する業種の選び方。そもそも、アイデアを生み出すのは普段の生活でもそう簡単ではありません。それに起業する業種選びは新卒時の就活生がどの業界を選ぶかと同じ。それは確かに不安になりますよね。

【アイデアや業種の悩み1】「新しいアイデアの出し方が分からない」と悩んでいる方は3×3のマスを描いてみよう!

アイデアや事業の種類に関する不安を感じていた方のうち、40%が抱いていた「特定の事業分野でのアイデアの出し方が分からない」という不安。これは、大手IT企業として知られる株式会社カヤック柳澤大輔社長が、実際に使っている方法が役に立ちます。名づけて「マンダラチャート」! 以下の記事を詳しい内容があります。ぜひ、試してみてください。 この他、様々な方法や先輩起業家の事例については以下の記事を読むともっとスッキリするでしょう。

【アイデアや業種の悩み2】「どの事業を選べばいいか分からない」との不安は自分が働いていた業界を選ぶのが王道!

次に多い「どういう種類の事業を選べばいいのか分からない」という不安の解決には、考え方が2つあります。 1つ目は、これまでの仕事で自分が身につけてきた技術や経験を活かせる業界を選ぶ方法。理由はどういうサービスや商品を提供すればビジネスが軌道に乗るかが、ある程度分かるからです。クリーニング業界で働いていたならクリーニング店、飲食業なら飲食店という考え方。 2つ目は、市場規模が大きくなっている業界を選ぶ、という方法。お客さんが増えている市場で商売をするという、ビジネスの基本に立った考え方です。 この他、様々な方法や先輩起業家の事例については以下の記事を読むともっとスッキリするでしょう。

【アイデアや業種の悩み3】「事業を決めてアイデアもあるが、サービスや商品の作り方が分からない」と悩んでいる方はリーンスタートアップを試す!

アイデアを、実際のサービスや商品という形にしていくのによく用いられている方法に「リーンスタートアップ」という手法があります。フィードバックループと言われるループをぐるぐる回して「少しずつ」改良をしていく方法です。そのループとは、以下の流れになります。 アイデア→構築→製品→売れ行きやユーザーの反応を計測→データ集積→そのデータから学び→次のアイデア この「リーンスタートアップ」で商品やサービスを作っていくと、コストをかけて作ったのにユーザーにウケない(すなわち売れない)、という失敗を避けることができます。 この他、先輩起業家が少しずつ実践してサービスを開発した事例については以下の記事を読むともっとスッキリするでしょう。

まとめ 不安を解消し笑顔あふれる独立・起業へ第1歩を踏み出しましょう

起業にまつわる不安はさまざまあります。ですが、現在成功している先輩起業家も同じように不安をいだきつつも独立・起業してきました。今回ご紹介した考え方や記事を参考に、皆さんも不安を解消して、独立・起業の第1歩を踏み出してみましょう。
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前回の続きで事業コンセプトの9つの要素を一つひとつ見ていきます。 今回は「何のために」「いつ」を詳細にお話しします。
 あなたの商品・サービスで競合に勝てますか?

あなたはその商品・サービスを「どのように」提供するのでしょうか?

事業を始めるのに最適な時期は? 【独立・起業のノウハウ集 第9回】では、 「何を」提供するのか、 イメージをかなり詳細に決めておくことが大事だというお話をしました。 さらに一歩進んで、他社に勝つために「どのように」提供するのかも考えておく必要があるというお話です。 例えば、ライバルに勝つための「仕掛け」や「武器」など、「なるほど!」と唸らせる何かがありますか? 先行する他社がウヨウヨといるマーケットに、初心者が殴り込むわけですから、メッタ打ちにされないように、練りに練った入念な準備と対策をしてから臨まなくてはならないのです。 そのためには、まずはライバルを知ること。競合分析です。 その結果から、自社の強み、弱みを見つけましょう。 打ち勝つためには、強みを活かして、他社とどう差別化するかの検討が重要です。 さらには、通常の場合に期待されるよりもさらに付加価値をつけた商品・サービスの提供が可能かどうかも検討するべきです。 高付加価値の商品・サービスを提供できるのであれば、ライバルよりも有利に展開できる可能性が高まるからです。 逆に起業して失敗するときは、いつも同じパターン。 こういったことを深く考えず、とにかく普通の商品・サービスしか提供できない状態で起業してしまったという場合です。それだと、生き残るために最後は「価格」で勝負するしかなくなってしまいます。そうならないためにも必要なのです。 繰り返しますが、「敵を知ること=競合分析」です。 そして、そのうえで差別化、付加価値を徹底的に考えること。 ここら辺は創業融資の審査のうえ、かなりキモの部分になってきます。
 事業の規模感を最初からきちんと考えていますか?

あなたはその商品・サービスを「どれだけ」提供するのでしょうか?

言い換えると、どんな規模で、どのくらいの資金で、どれだけの売り上げを見込むのでしょうか? これを決めるには2つのアプローチがあります。 1つは経営方針としてどこを目指すかです。例えば、あなたはこれから整体サロンで開業するとしましょう。

1) ・自分一人が食べていけるだけの売り上げでいい。 ・基本的に施術は一人で行うか、アルバイトを一人雇用する程度で考えている。プ ・ライベートの時間とバランスを図りつつ、ガツガツと売り上げを伸ばすことは考えていない。
2) ・どうせやるなら、会社をどんどん大きくしていきたい。 ・なるべく早い段階で社員をたくさん雇用してみんなが幸せになれることを目指したい。 どちらも「あり」ですよね。どちらが正解ということもないです。 その人が人生において何を目指すかで違ってくるということです。

もう一つは、資金力からのアプローチです。 「自己資金が少ない」、「借入れができない何らかの理由がある」、「借金までしたくない」などです。 資金的な限界があれば、自ずと、展開できる事業規模が決まってきてしまいます。 上記の例でいけば、自己資金内で自宅で開業するとか小さなマンションの1室で開業するなどです。 借入れをするにしても、借入可能金額によって、都心か郊外か? 地上階か高層階か? 面積は? 内装は? 雇用する人数は? 雇用形態は? などが変わってきますよね。 このようにして、事業の規模感を決め、事業コンセプトに反映する必要があります。 規模感により、展開するビジネスは全く異なるものになるからです。 目指す規模感が明確になっていないと、当然ながら、目指す方向があいまいになり、事業コンセプトも、ボヤけたものになってしまいます。それでは伝わらないどころか、審査を突破できません。 4回に分けて、「事業コンセプト」の9つの要素についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか? 「事業コンセプト」は独立・起業で失敗しないために何度も熟考を重ねたいポイントです。 これらを深めることで、事業そのものが決まってきますので、ぜひ考えてみてください。

【まとめ】 ・「競合分析」をした上で、付加価値や差別化ポイントを徹底的に考えよう。 ・規模感によって展開するビジネスは全く異なる。最初に決めておこう。

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こんにちは。創業融資の獲得を前提とした事業計画書の書き方のお話を続けます。 前回、「失敗する事業計画書に共通する『なんとなくビジネス』の落とし穴」では、「誰に」「どこに」「何を」についての説明をしました。 今回は「何のために」「いつ」を詳細にお話しします。
 その商品・サービスを「何のために」提供するのでしょうか?
単に自分のお金儲けの手段としてだけ提供するのではないですよね? 質問の仕方を変えましょう。 「あなたからその商品・サービスを提供されたユーザーは、地域は、世の中は、どのように変わるのでしょうか?」「どんな価値を手にできるのでしょうか?」 便利になる、コストダウンになる、楽しくなる、笑顔になるetc. その最終目的のために、その手段として商品・サービスを提供するはずです。 事業で一番大切なのは「目的」です。その目的はハッキリと認識して表現しましょう。 目的がハッキリとしていれば、一本すっと筋が通ります。社会的意義が加わり、説得力が増します。そして、経営判断に迷いが生じません。 失敗事例として多いのが、目的が定まらない場合です。 目的がはっきりせずに起業したところで、うまくいくはずがありません。自分が何のためにやっているのかわからないため、あっちへこっちへと、迷走してしまいます。 「ビジネスチャンス」という言葉がありますが、使い方次第では微妙な言葉です。 単に儲かりそうだからやるというマインドで使うのなら起業はやめた方が無難です。そんなマインドでうまくいくほど、ビジネスは甘くはないからです。 そうではなく、世の中に不満や不足、不便などのニーズがあると確信したうえで、その商品・サービスを提供することで世の中の役に立ちそうだ、何かを変えられそうだという信念をもとに発する「ビジネスチャンス」という言葉だとしたら、起業してもきっとうまくいくでしょうね。
 あなたは、その商品・サービスを「いつ」提供するのでしょうか。
事業は参入するタイミングが非常に大事です。 タイミングがピタリと合えば先行者メリットを享受しつつ大きな利益を上げることができるのです。 そのためにも、市場の成長カーブを意識しましょう。 あなたが始めようとしているビジネスは、以下の4つの段階のどこに位置していると思われますか?
1)黎明期 全然世の中に知られていないけど、ひっそりと良い商品・サービスが生まれて存在している状態。 2)成長期 その商品・サービスに注目が集まり、爆発的に売上、利益が伸びている状態。 3)ピーク 儲かっている様子を見て、さまざまな会社がどんどん参入してきている状態。 供給過剰気味で、激しい価格競争へと移行している。 4)衰退期 競争についていけないところは脱落してきている状態。 商品・サービス自体も古くなりつつあり、消費者も買わなくなってきている
起業する際、ピークを過ぎてからの参入がダメなのは誰でもわかることですが、1の黎明期にある商品・サービスで起業する場合も注意が必要です。 まだ誰もやっていない商品・サービスに目をつけ、いち早く始めた時、先行者メリットはあるでしょう。 将来、業界をリードできる存在になれる可能性もあります。 ただ、潜在ニーズがあるのに消費者がニーズに気づいていないとか、そもそもPRすることにお金や労力がかかるといった壁があります。その間、会社の維持費もかかりますし、自身の生活費も必要です。いつか芽が出る時を待ちながら、じっと持久戦を繰り広げる必要も出てきます。 金融機関としては、返済が始まるころに返済できるだけの利益が上がるかどうかを重視します。 具体的には、融資を実行してから返済据え置き期間が終わる「半年後」の時点です。 長いスパンでのビジネスを考えている場合は、即時に売上が立つビジネスと組み合わせるなど、金融機関を説得する材料も考える必要がありますね。

【まとめ】 ・「何のために起業するのか」目的はハッキリと認識して表現すること。 ・「いつ参入するのか」早くても遅くてもダメ。時期を見極めよう。

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独立したい。けれど何を調べて何から手をつければいいのかわからない。 同じ悩みをお持ちの方は多いのでは? そうした独立志向のある人を対象に、たった1日でフランチャイズや代理店ビジネスの基礎知識が無料で学べるセミナーを開催している「アントレ独立アカデミー」。フランチャイズ本部の方や先輩オーナーの生の声も聴けるなど、かなりリアルな情報が学べるとのことで、毎回多くの方が受講する人気のセミナーです。 実際の内容が気になりますね。 そこで編集部では、独立を虎視眈々とねらっている編集部員・内藤をセミナーへ潜入体験させることに。講義のテーマは、「比較検討で独立を学ぶ1DAYセミナー」です。 果たして、その結果はいかに?
はじめまして、アントレnet Magazine編集部の内藤です!独立するためのセミナーと聞いてかなり気合を入れてきました。頑張ります!

6時間・4時限に及ぶ充実のカリキュラム!こんなに学ぶのは学生の時以来?!

2016年7月下旬。会場である、東京千代田区にあるグラントウキョウサウスタワーにやってきました。まずは受付で、簡単なアンケートを受け取って質問に回答。 記入したら、1時限目〜4時限目のプログラムがいよいよスタート。13時から19時までの6時間・4時限からなる充実のカリキュラムは次のとおりです。
【1時限目】13:00~13:50 「フランチャイズ・代理店選定基礎知識講座」 フランチャイズ・代理店に関する基礎知識から本部の選び方までを先生が指南。 【2時限目】13:50~14:35 「本部が語る経営理念と市場の可能性」 フランチャイズ・代理店の本部経営者や担当SV(スーパーバイザー)の方々による各本部の解説。 【3時限目】15:00~16:40 「比較ツアー」 本部のブースをグループごとにツアー形式で回る。 【4時限目】16:40~19:00 「フリータイム」 3時限目で回れなかった本部に相談できる。 「融資審査の現場より!「かしこい資金調達」講座」 日本政策金融公庫の担当者から資金調達の知識とコツを教えてもらえる。
かなり盛りだくさん!こんなに学ぶのは学生の時以来かも…

【1時限目】これから伸びる業界はどこ?そもそもどの会社を選ぶべき?本音の講義がためになる!

1時限目は、アクアネット フランチャイズ経営研究所の民谷昌弘先生が講師。主にふたつの内容を大胆にわかりやすく講義していただきました。ひとつは、これから伸びそうな業界について。もうひとつは、フランチャイズや代理店本部を見極める方法。 どちらも、独立を考えたときにとても気になる内容です。取材を忘れて真剣に講義を拝聴…。ノートをチラ見せいたします!
潜入体験“チラ見せ”内藤ノート・その1 〜伸びそうな業界について〜 1.飲食業とサービス業は、これからも伸びていくだろう 2.最近増えている、次の業界からも目が離せない! ・ライフサポート業界(家庭内問題解決のサポート・終活支援など) ・教育(幼児・学童保育・シニア) ・頭文字が「Re」の業界(リユース・リサイクル・リフォーム・リペア) ・健康・美容業界 ほか 〜フランチャイズ・代理店の基礎知識〜 1.自分にあった本部を見極めるポイント ・商品・サービスに惚れられるか? ・掲げる理念や経営トップの考え方に共鳴できるか? ほか 2.成功のポイント ・加盟前は本部を疑う ・加盟後は徹底的に本部を信頼する。本部をしっかり活用する ほか
赤裸々な本音の解説! 加盟前と加盟後で本部への接し方を変えるのか…
「伸びそうな業界を選ぶ」ことももちろん大切ですが、もっと重視すべきことは「自分にあった本部を見極める」こと。 本部が提供している商品やサービスに惚れられるかどうか。本部が掲げる理念や考えに共鳴できるか否か。こうした見極め方は、なかなか知ることができないので勉強になりますね。

【2時限目】担当者の熱さに感動!本部が語る経営理念とリアルな市場状況と可能性を学ぶ

12のフランチャイズ各本部の方々 フランチャイズや代理店選びの基礎知識が1時限目で身につき、2時限目では12のフランチャイズのご担当者が、各本部の経営理念やそれぞれの市場状況について教えてくれました。 登壇した皆さんの熱さに圧倒された45分間。それぞれの説明は3分ほどなので、かなりテンポよく端的に、それぞれの強みや他の本部との差別化ポイントがわかります。
1時限目で学んだ本部の選び方を踏まえて、45分間12本部のお話をしっかり聞きました。各本部のサービスや商品の数々は、すべて魅力的。どこも良すぎてなかなか選べません!…

【3時限目】各本部の詳しいお話をじっくり聞けてしっかり納得の「比較ツアー」

2時限目では、「どれも良すぎて選べない!」という、嬉しいけれど困った状態に…。それをスッキリ解決するのが3時限目。各本部が出しているブースを他の参加者の皆さんと一緒にツアー形式で回ります。 最初の受付時に記入したアンケートにもとづいて選ばれた4社のお話をしっかり伺えるこの「比較ツアー」。1社あたり25分。合計100分間です。 各社のブースが集まった会場は熱気ムンムン!参加者の皆さんも、本部の方々も、真剣そのもの。独立への熱い思いがこの雰囲気を生んでいるのでしょう。身が引き締まります!
まとまった時間で直接、本部の方のお話を聞けて、未知数だった自分の中の判断軸が少しずつ固まってきます!

【4時限目その1】もっと知りたい!を叶えてくれる 「フリータイム」。夢が少しずつ現実に!

業界の知識や各本部の理念、商品やサービスのことをたっぷり学んだ3時限目を終えると軽食の時間に。 次々と運び込まれるサンドイッチやドリンクなど軽食の数々。勉強した後のサンドイッチの美味しさといったらそれはもう最高! ただ、このフリータイムは腹ごしらえだけが目的ではありません。3時限目で回れなかった本部の方々や、すでに話を聞いた方にもさらに深い話を聞けるチャンス。いろいろな本部の方の本音が伺える貴重な時間でもあるといえます。 このフリータイムの合間に、参加者である江夏さん(51歳)にお話を伺いました。やはり、満足度はとても高いようです。 -- 参加したきっかけを教えてください。 江夏さん:独立を考えているのですが、イメージがなかなか湧いていなかったんです。そこでフランチャイザー(本部)のリアルな話を聞きたいと思い、参加しました。 -- イメージは湧いてきましたか? 江夏さん:本部だけではなく、実際のオーナーの方の考えなども聞けてとても勉強になりました。実際に独立をした時のイメージもはっきりとみえてきました。 -- 知識だけでなく独立後のイメージもつかめるのは確かに良いですね。ご協力ありがとうございました!

【4時限目その2】独立するには、どのくらいのお金が必要なの?融資審査担当者に聞くかしこい資金調達術とは?

フリータイムが終わり、いよいよセミナーも最後の講義。テーマは、独立で必要となるお金について。100%政府出資の政策金融機関である日本政策金融公庫のご担当者が講師です。 全国26,465社の創業資金を支援している日本政策金融公庫の方だけあって、かなり実践的な話を聞くことができました。
潜入体験“チラ見せ”内藤ノート・その2 事業が軌道に乗るまでには平均7.3か月。  それに備えて余裕資金が必要 ご本人のご経験や資質に加えて 金融機関の融資審査ポイント  性格や金銭感覚  資産や負債の状況  家族の協力状況 ほか
お金はギリギリではなく、余裕を持って用意することが大切なんですね!
さらに講義は、創業資金の話だけでは終わりません。独立してビジネスを行う際に必要な資金繰りの方法や考え方など、経営に関する知識も学べます。本当に基本的な知識から明日から使える実践的な知識まで、どの講座も受講する価値がある!と痛感しました!

独立に必要な知識を身につけ、いざ独立へ!

「フランチャイズの基本や本部の選び方」から「各本部のご担当者や先輩オーナーの話」、「独立時のお金の知識」、これらすべてを一気に学べたとても有意義な1日になりました。知識ゼロからでも大丈夫。独立に必要な知識がしっかり身につきます! この、アントレ独立アカデミー「比較検討で独立を学ぶ1DAYセミナー」は、9月10日には札幌で、10月22日には東京開催されます。独立志向のある方はもちろん、独立に少しでも興味のある方は、ぜひ参加みてはいかがでしょうか。
独立の第1歩がきっとここから始まります!
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終身雇用、年功序列――これらが崩れ始めて以降、1つの会社に勤めあげるというケースは減り続けています。このような時代を生きていると頭に浮かぶのが「今の会社でできることではなく、やりたい仕事をしたい」との思い。 独立、起業が選択肢になるわけです。 でも、やりたいことをするにはどうすればいいのか、何に気をつけるべきなのか? 経営コンサルタントを行う傍ら、複数の企業を経営する本田健さんのお考えや発言から、新しい時代における独立の軸を見ていきます。
PROFILE
本田健 氏
作家。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)をはじめとする著書は全てベストセラーで、累計部数は700万部を突破している。本田健公式サイト http://www.aiueoffice.com

ギリシャ危機、イギリスのEU離脱。不透明な時代こそ独立を

多くの人がある日突然命を落とした東日本大震災は、我々の心の中に大きな変化をもたらしました。それが“人はいつ死ぬのかわからない”ということ。 だからこそ、自分がやりたいことをしようと、人生を見つめ直す風潮が出てきたのではないでしょうか? 変化したのは人々の心だけではありません。本田さん曰く、「リーマンショック以降から悪化した日本経済の流れが、震災を経て表面化された」といいます。 「震災以前から資本主義社会は崩壊しつつ、力の弱い資本主義国が財政危機に陥り、多くの国に影響をもたらしている」と本田さんは感じているそうです。 資本主義の行き詰まりは、ギリシャ危機(2010年以降の経済と政治の混乱)やイギリスのEU離脱問題でさらに表面化しています。世界規模でも経済の悪化が囁かれているのです。 世界規模で先行きが不透明な中では、独立するのは難しいことなのでしょうか? 答えは、ノーです。ブログ「まだ東京で消耗してるの?」で生計を立てているイケダハヤトさん(以下、イケハヤさん)は震災直後にフリーになっています。 「先が見えない時代ではありますが、大きな変化を迎えた時代だからこそ、ビジネスチャンスがあると捉えることができる」と、難しいどころか今こそチャンスだと本田さんも言います。 では、その変化の中でどのようなことに注意して独立していくべきなのでしょうか。

二極化するビジネスと中流層。消えたビジネスを反面教師にすればあなたは大丈夫!

注意すべき点は、ビジネスと中流層の淘汰で起こる“二極化”という流れ。 「今後は必要なものと不必要なものに分かれ、不要なものは淘汰され、二極化の時代を迎えます。ビジネスはこれまでとは違う販売方法と新しい提案。労働は雇用が生まれにくいので、中流階級はなくなる可能性がある」とこれからの厳しい時代を示唆する本田さん。 しかし、多くのビジネスが消えることに尻込みせず、逆にチャンスとして捉えるべきです。 「どんなことをすれば、そのビジネスが死ぬのか。失敗事例を100通り集めておけば、それをカバーする対処方法を考えることができます」。本田さんが言うように、独立する前に、消えていくビジネスを知り、その対策が打てるのは、この時代の特権かもしれません。 前述のイケハヤさんも、起業家にとって日本市場はおいしいと言います。 英語圏で起きていることを学ぶことで、先が読めるとのこと。これも、先に起きている現象を学べるからこその良さです。

独立で成功するには、自分・時代・人の3つの流れを読むだけ!

大きな変化ともに、無限のチャンスが訪れています。やりたいことをしたいと考える反面、失敗した時のことを考えると心配になる人もいるでしょう。では、やりたいことをやり、かつ長続きするためには、どうすればいいのか、本田さんはこう答えます。「まず自分のビジネスに関する、明確なビジョンを持つことが大切」。 そして、そのビジョンをしっかりと自分の中に落とし込むために、読むべきなのが3つの流れ。 第一は、“自分の流れ”。「人生の流れを振り返り、やりたいことやワクワクすることを改めて考える」。 第二は、“時代の流れ”。「消費者の動向がどう変化しているかを掴み、ニーズを探す」。 第三は、“人の流れ”。「ライフスタイルの変化で、どこにどんな人が集まるか、ニーズのある場所を考える」。 最後に本田さんはこう言います。 「この3つの流れを融合し、この事業を通じて達成したいヴィジョンを明確にすることができれば、ビジネスとしてうまくいく可能性が高いでしょう」。

万が一失敗しても、それを経験に次のチャレンジ

本田さんは、ビジョンを明確にできれば「どんな厳しい変化が訪れたとしても、おのずと人が集まり、そのビジョンをもとに次の手を打つことができる」と言います。 別の著名人で同じ意見の方がいます。それは、起業家の堀江貴文さん。 堀江さんは『堀江貴文という生き方』で、「世の中のほとんどの人は、他人の失敗や挫折に興味はない」と言っています。その上で「経験こそが社会人の最強のアイテム」とも。 独立しても、最初は失敗の連続かもしれません。しかし、堀江さんが言うように、失敗しても気にする人は少なく、それは経験として積まれていきます。明確なビジョンを持ちつつ、次のチャレンジをできる気持ちを持てば、明るい未来がきっと開けることができるでしょう。
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こんにちは。創業融資の獲得を前提とした事業計画書の書き方のお話を続けます。 前回「『コンセプト』は事業の要!仮説と検証を繰り返して、磨きこもう!」では、 事業コンセプトは9つの要素から成り立っていること、9つの要素のうちの一つ、「誰が」についてお話ししました。 今回は「誰に」「どこに」「何を」について詳細にご説明します。
 「誰に」その商品・サービスを提供するのでしょうか?
個人向け? 会社向け? 個人だとしたら、何歳で、どこに住んでいて、どこに通勤していて、どんな職業で、 どんな趣味で、どんな性格で、どんな家族構成で、何を目指していて、どんな悩みがあって、何を必要としているか・・・など。 会社だとしたら、社歴何年くらいで、どこにあって、どんな業種で、どのくらいの規模で、社長はどんな人で、従業員は何人いて、どんなことを目指していて、何が課題で、何を求めている会社か、などなど…。 できれば、個人向けビジネスなら1人、法人向けなら1社というふうに、「仮想ターゲット客」にまで落とし込みましょう。 想像を最大限に膨らませて、刑事ドラマのようにターゲット客層の「プロファイリング」をするのです。 ここが明確に見えていれば、事業計画全体の軸が決まることになります。 ビジネスを展開する場所、探す不動産物件、商品やサービスの名称や内容、イメージカラー、広告方法、そして必要な資金などなど。軸がしっかりと決まっていれば、ターゲット客層の趣向とズレる可能性も減らすこことができます。 逆に失敗事例として多いのは、この軸がブレブレなケース。 項目によってあちこちバラバラに飛び、結局、何がしたいのかわからないような魅力のないビジネスモデルができあがってしまうのです。そうならないためにも想像力をフル回転させましょうね。
 「どこに」その商品・サービスを提供するのでしょうか?
「対象となる市場はどこか」「参入する業種・市場の中での自社の位置づけはどこか」 市場全体で見たときのポジショニングの確認作業です。 例えば、価格は平均より高いのでしょうか、低いのでしょうか?  商品・サービスのクオリティは良いものでしょうか、普通でしょうか?  扱っている商品・サービスは珍しいものでしょうか、ありきたりなものでしょうか?  その他の項目も市場の競合他社と比較して、どんな位置を目指すのでしょうか?  このことを事前に決めておく必要があります。 当然ながら、ライバルがひしめき合うゾーンを目指してはいけません。 激しい競争の中で起業したばかりの会社が生き残るのは至難の業だからです。 できる限りライバルがいないゾーンを模索し、そこで勝負をしましょう。 失敗事例としてありがちなのは、ポジショニングを考えずにライバルだらけのゾーンで勝負してしまうケースです。 例えば、大手企業が多数参入している安価が売りの居酒屋と競合するような店を、すぐ近隣で出店してしまうというようなケース。何の工夫もなく大手企業と張り合っても勝てる見込みは少ないですよね。 そのようにならないためには、市場全体の今の情勢や近未来の情勢をよく分析しましょう。 そして、競合他社がどんな展開をしているのか、市場をよく見極めましょう。 ポイントは他社にないような自社の強みを生かしたときに勝てるゾーンを見つけることです。
 「何を」提供するのか?
その商品・サービスの「具体的な内容」です。これはかなり具体的になっていなければなりません。 例えば、スペイン料理のレストランだとすれば、他店に負けない一番の「売り」のメニューは何か。 本場スペインで修業をしてきたパエリアはイチオシの自信作で、東京のどのレストランにも負けない自信があるなど。 コンサルタント業であれば、具体的にクライアントに提供するメニューは何で、使う手法はどんなもので、価格はいくらで、何カ月かかって、それはクライアントにどんなプラスの効果をもたらすかなど。 失敗事例でありがちなのは、客観的に見て「何となく」それを提供しようとしているような状態です。 例えば、「何となく」スペイン料理のレストランを開業したい、経験を活かせば「何となく」コンサルタント業ができるんじゃないかなど。こういうのを「何となくビジネス」と言っていますが、「何となく」で起業してうまくいくほど甘くありません。考えが浅い状態で起業すれば失敗が待っているといえるでしょう。 そのようにならないためにも、提供したい商品・サービスについて詰めが甘い点がないかどうか、 起業前の早い時期に客観的にチェックしてもらうことをオススメします。 お世辞を言われてしまう可能性がある知人や友人よりも、専門家などの第三者に、完全に客観的な意見を言ってもらう方がいいでしょう。 さて、次回も事業コンセプトについてのお話を続けて行きます。

【まとめ】 ・「誰に」は、想像を最大限に膨らませて、「プロファイリング」。 ・「どこで」は、他社にないような自社の強みを生かしたときに勝てるゾーンを見つけること。 ・「何を」は、起業前の早い時期に客観的にチェックしてもらおう。

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東日本大震災から5年以上が経った今でも、不況だと感じてしまうことが多々あるのではないでしょうか?日本の大企業が買収されるなど、先行きが不安な状態が続いている印象です。 こんな状況の中にいると、やりたいことをやってみようと独立する決心がつきにくいのでは。 そこで、ソニー・ミュージックエンタテインメントを勤務後に独立をし、スマホアプリやWebサービス開発などで知られる面白法人カヤック代表取締役CEOになった柳澤大輔さんのお話を参考に、これからの時代の独立について見ていきたいと思います。
PROFILE
柳澤大輔 氏
面白法人カヤック代表取締役CEO。ソニー・ミュージックエンタテインメント勤務を経て、合資会社カヤックを設立(後に株式会社に組織変更)。ユニークな社内制度や、毎年100以上の新サービスを世に送り出すクリエイティブな組織づくりで注目を集め、講演活動も行う。著書に『アイデアは考えるな』(日経BP社)、『空飛ぶ思考法』(サンマーク出版)など多数。

そもそも人生は予測不能。だからこそ、スタートを切る覚悟を決めるべき

東日本大震災は、全く予想されているものではありませんでした。そのため、「これまでの経験則では、判断できない状況が訪れている」と柳澤さんは言います。 関連倒産という言葉をご存じでしょうか?震災後にぜいたくを自粛したために、飲食業、観光業で多くの会社が倒産してしまった現象を指します。これこそ予測不能な事態から生まれた現象であり、独立を考えている人にとっての不安材料になってしまっているように思います。 しかし、そんな思いを持つ人に対し、柳澤さんは「そもそも人生というものは予測がつかないもの。独立しようとしまいと、その先がどうなるのかはわからないもの」と述べます。 何が起こるのか、もともとわからないという言葉は「あ、なるほど」と心にすっと入ってきます。 そして「先がわからないことを再認識できたという意味では、独立への覚悟ができるいい時期かもしれない」とも続けます。 それでも不安に感じ、物事を深刻化してしまう人には、「深刻化すると冷静な判断力、気力を失います。逆に、様々な角度から物ごとを見て、アイデアを量産していけば、打つ手を見つけることができるはず」とアドバイスをしています。 なるほど。先がわからないことを確認できた今だからこそ、独立をする決心がつきやすいのは納得です。では、アイデアを出したいけれど、やり方がわからないという人はどうすればいいのか。

アイデア出しの助け船、『マンダラチャート』はこう使う!

行き詰まってしまい、アイデアが浮かばない…… と入り口で悩んでいる人に、柳澤さんがオススメするのが、『マンダラチャート』。気軽なアイデア発想方法とのこと。 では、その使い方を紹介します。 ① 3×3のマスを描く。 ② 中央のマスにアイデアを出したい事業を書き込みます。 ③ ここからキーワードを連想し、周りのマスを埋めます ④ マスが全部埋まったら、周囲のマスから新しいマンダラチャートを作ります ⑤ 最初のマンダラに戻ってもいいので、とにかく量産 コツとしては「頭の中に浮かんだことをどんどん書いていくこと」と柳澤さん。まずはマスを埋める、すなわちアイデアを量産することが大事のようです。 さらに、マンダラのポイントとして「中央のテーマから全方位にアイデアを広げていく書き方にあります。 中央のテーマに集中したり、俯瞰して見るなど、視点の切り替えをすることで、より柔軟な発想ができます」と柳澤さんは説明します。 思考を停止することなく、アウトプットし続けることで自分が満足するアイデアが生まれるのかもしれません。
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日本に衝撃を与えた、2011年の東日本大震災。この時、多くの人の日常が、一夜にして壊され、“未来はいつどうなるのかわからない”という現実を突き付けられたました。 その震災から5年。人々のライフスタイルへの意識が徐々に変わり、消費や仕事に対しての捉え方も変化しました。では、そうした変化の時代において、独立を考えている人は何に注意して独立をするべきなのか。 今回は新聞社から広告代理店、そして独立を果たした、起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦さんのお話を参考に、これからの独立への心構えを紐解いていきます。
PROFILE
増田紀彦 氏
地方新聞社、広告代理店勤務を経て、株式会社タンク設立。経済産業省委託事業・起業支援ネットワークNICeのチーフプロデューサーを務めた後、同事業の民営化にともない、現職に。著書に『起業・独立の強化書』(朝日新聞社)、『正しく儲ける「起業術」』(アスコム)など多数。 http://www.nice.or.jp

消費スタイルの変化と経済の停滞感に、自分はどう対応するのか?

アベノミクス以降、成長戦略が強調されるものの、経済の停滞感は払拭できていません。贅沢をしなくなった、家族と一緒に過ごす時間が増えたなどの震災以降の変化が今も影響しているのでしょう。 世間は、多くの人が商売相手となり、時には売り手、時には買い手で成り立っています。買い手が変化すれば、その影響は当然どこかで出てくるのです。 「独立にも相手(顧客や社会)が必要であり、相手が抱える問題と自分がやりたいことを結びつける点では、震災前も後も変わりません。」と増田さん。「相手が変化しているのであれば、自分も変化し、相手と自分の接点となるところを見極める必要があります。」とも説きます。社会は絶えず変化していくものなので、こちらが合わせていかなければ独立するのは難しいようです。 そして、この社会の変化に対応する際に大切なのが
  • 自分の才能を見つけること
  • 才能を信じる勇気
  • 才能を養い伸ばすための努力
「天から割り振られた能力を知り、自分の得意なことを感じ、それ(自分の得意なこと)をどこで役立てるのか。」増田さんは問いかけますが、果たして自分の才能はどうやって見つけることができるのでしょうか。

“才能がない人なんていない” 好きなこと、得意なことが才能となる

大半の人は、才能がないと嘆き悩んでいると思います。しかし、才能がないと思い込んでしまっているようではいけません。あなたにも才能は隠れているだけで、生まれながらに持っているのです。 隠れた才能の発見の仕方として、「子どもの頃に熱中していた、好きだった、得意だったことを動詞にしてみてください。」と増田さんは説明します。 例としては、「昆虫採集が好きならば、集める。勉強を教えることが好きだったら教える。パソコンが好きだと抽象的すぎるので、パソコンで何かを作るのが好き、とその行為を動詞に落とし込みましょう」自分が好きなことや熱中できることは、1つの才能と捉えていいそうです。 そして、動詞に目的語を当てはめ、組み合わせます。「集めるなら、人を集める。組み立てるなら、ウェブサイトを組み立てる。これを組み合わせると、人を集めてウェブサイトを構築する、ウェブディレクターとなります」 思っているよりも簡単に自分の才能を見つけ出せます。見つけた才能を伸ばせるかどうかは自分次第。

1人勝ちではなく、同じ志の共同体の中「助け合って事業を生み出す」

「震災前後で大きく変化したのは人々の価値観、特に人生観だと言えるでしょう。“いざという時は助け合わねば”という意識を持ち、お金だけの関係ではなく、志や理想を持った互助し合える共同体が形成されました。」と増田さんは言います。震災が起こった直後は、日本が1つになっているような気がしました。同じ気持ちで、同じ問題に取り組もうとしていたからでしょう。そして、助け合うことが、業種を超えていくのです。 では、業種を超えることでどうなるのか? 増田さんが言うには、「互いに業種を通じてニーズを探せば、ほかの業界の中にあるチャンスを見つけられますし、異業種同士で共同体をつくり、一緒に新しいビジネスを発信することもできます。」とのこと。 さらに、現在は異業種だけでなく、世界に対しても道は開かれています。スマホを使えば、あなたの手のひらから簡単に世界にアクセスすることが可能。「自由貿易の流れによって、地球全体が1つの市場と言えます。世界は近くなっている。市場として視野に入れることで、ビジネスの可能性を広がります。」と増田さんは指摘します。

自分が心を動かされたもので、仲間と共に世界を動かす

子どもの頃、何かに夢中になった経験は誰しもが持っていると思います。持ってはいますが、自分が夢中になったことが仕事になるということは、『将来の夢はプロ野球選手』を叶えてしまうくらい、偉大で、叶うことのないもののように思えます。 しかし、増田さんは最後にこう締めます。「世の中につながり意識が芽生えた今、他者と協力し合い、一緒にチャンスへとつなげていきましょう!」と。 1人で事業を起こすことは確かに難しいこと。ですが、仲間がいれば、自分が熱中できないところを補ってくれるかもしれません。 才能を見つけ、仲間を見つけ、業種に捉われず事業を見つける。そうすれば、あなたの独立もぐっと近くなるでしょう。
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こんにちは。創業融資の獲得を前提とした事業計画書の書き方のお話を続けます。 前回「人が応援したくなるようなビジョンを持とう」では、 「起業の動機」「 理念や将来ビジョン」は、人に応援してもらえるように。 「事業コンセプト」は、とにかくシンプルでわかりやすいことが重要、とお話ししました。 それでは、「事業コンセプト」は具体的にどのように決めていくのでしょうか。 今回はその話をもう少し掘り下げていきます。
 事業コンセプトの9つの要素とは?
事業コンセプトを決めるには、思いついたアイデアについて 誰が・誰に・どこに・何を・何のために・いつ・どこで・どのように・どれだけ・・・ というような要素を一つひとつ検証して整理していくことが必要です。 では、これらを順に見ていきましょう。

(1)「誰が」とは、会社名(屋号)、役員、出資者、法人か個人か? (2)「誰に」とは、ターゲット客層はどんな人々(会社)か? (3)「どこに」とは、対象となる市場、参入する業種、分野は何か? (4)「何を」とは、提供する商品・サービスは何か? (5)「何のために」とは、事業を起こす理由は?(市場や商品環境を含む) (6)「いつ」とは、起業時期はいつか? (7)「どこで」とは、店舗などの立地は?本店所在地は? (8)「どのように」とは、他社との差別化は?付加価値は何か? (9)「どれだけ」とは、どれだけの資金でどれだけの売上を見込むのか?

どうでしょうか? これって、事業計画書の内容そのものですよね。

検証と見直しを繰り返そう

そうなんです、事業コンセプトを固めるには、事業計画書に書くほとんどの項目の検討が済んでいなければなりません。 - まずは仮説を立てて検証する。 - そして検証をする中で見直し、修正したら仮説を立て、また検証する。 - それを繰り返しながら事業計画書を何度も書き直す。 そんな作業です。 産みの苦しみではありますが、この過程をどれだけ経ているかで、事業そのものも、融資の可否も決まってくるのです。 思いつきのまま、じゃんじゃん進めるというのが、起業の失敗事例に多い“失敗パターン”です。そうならないようにご注意を。
 9つの要素を掘り下げてみましょう
先ほど事業コンセプトは9つの要素から成り立っているというお話をしましたが、各要素を順に見ていきましょう。

(1)「誰が」その商品・サービスを提供するのか

「誰が」の中には、役員や出資者が誰で、法人にするのか個人事業かということも含みます。 この辺りは起業するうえでは非常に重要ですが、事業コンセプトという意味ではズレてきますので、詳細は割愛しますね。 事業コンセプトを考えるうえでの「誰が」には、どんな社名・屋号で、自分がどんな立場で関わるかを考えることも重要です。 例えば、 「社名とサービス名は変えるのか」「ターゲット客層から見て響く社名・サービス名はどんなものか」、「ドメインは取得可能か」、「ありきたりでないか」、「聞き取りにくくないか」、「覚えやすいか」、「イメージが軽すぎたり重すぎたりしないか」、「SEO上有利なものか」、「既に商標登録されていないか」などです。 自分が社長として前面に出るかどうかも考えておく必要があります。 「キャラ立ち起業」と呼んでいますが、社長自らが「○○コンサルタント」などと名乗り、積極的にPR展開することも流行っています。ブログやSNSで個人が容易に情報発信できるようになったことの産物でしょうね。 こういったことを事前に意識するかしないかで、起業後に大きく差がつきます。「何でもありきたり」というのが一番ダメです。起業すればまずは無名の存在からのスタート。インパクトを持たせて、わかりやすく発信して、ターゲット客層に覚えてもらってナンボなのです。肝に銘じましょう!

【まとめ】 ・「事業コンセプト」を固めるためには、9つの要素を漏れなく検討し、繰り返し検証しよう。 ・「誰が」では、どんな社名・屋号で、自分がどんな立場で関わるかを考えよう。

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独立、起業に必要となるヒト・モノ・カネ。独立を考え始めた方の中には、それらが足りないし、どうやったら手に入れられるかもわからない、という方も多いでしょう。実は、それらの多くは公的機関(地方自治体・公益法人・公益経済団体である商工会議所)などで入手できるのです。 公的機関はお堅いイメージを持たれがちですが、実際はそんなことはありません。相談してみると、独立に必要なたくさんの情報や人脈を親身に提供してくれます。更に、モノやカネのお世話までやってくれることも。 独立や起業を考えた時に足りなくて困りがちなヒト・モノ・カネを、「お金」「設備」「人」「知識」の4種に分けて、公的機関で入手する方法を今回ご紹介します。独立や起業を考えている方、既に一歩を踏み出した直後の方は必見です。

【お金の支援】0.4%の低金利で起業の資金を得る!

独立するには多くのお金が必要となります。しかし、事業の将来性がまだ見通せない起業初心者が銀行などの金融機関からお金を借りるのはハードルが高いかもしれません。もちろん金融機関でも、地元密着の信用金庫の中には、創業支援制度を用意するところもありますが数は少ないです。 そこでご紹介するのが制度融資。中小企業が金融機関からお金を借りる際に次の3つの機関が連携して中小企業へお金を貸す仕組みです。 ・市区町村などの地方自治体(制度融資の利用を申し込む) ・全国各地にある公益法人の信用保証協会(保証人と同じように債務の保証をする) ・金融機関(お金を貸す) 信用保証協会が債務の保証をしてくれるので、起業初心者でも金融機関からお金を借りやすくなります。 制度融資の魅力はそれだけではありません。自治体が利息の一部を肩代わりしてくれるケースもあり、一般の金融機関よりも低金利でお金を借りられます。もちろん地方自治体によって制度融資の仕組みや利率は異なりますが、東京都の中央区であれば年利が0.4%と低金利で融資を受けられるのは大きな魅力といえます。 しかし、制度融資を受けるには、信用保証協会の審査を通らなければなりません。その審査を受けるためには信用保証協会へ創業計画書を提出する必要があります。創業計画書には、事業内容やビジネスの強み、開業後の収支計画など多くの情報を記載する必要があります。 「でも、創業計画書なんて書けない」と思った方がいるかもしれません。そんな方サポートする支援として、創業計画書の書き方を教えてくれる仕組みもあるのです。支援をするのは、各地にある信用保証協会の相談窓口。どのように書けば事業計画書がより良いものになるかを、担当者が親身に、わかりやすく、無料でアドバイスをしてくれます。 無料のアドバイスで創業計画書を作成して審査を通り、制度融資を受けて、独立や起業に必要なお金をお得に手に入れましょう。公益法人である信用保証協会の債務保証や自治体が利息を補ってくれるこの仕組みを使わない手はありません。

【設備の支援】相場より安くオフィスを使い、低い利率のリースで生産設備も得る!

事業を始めるには、仕事場であるオフィスや店舗が必要です。しかし、一般のオフィスや店舗用物件だと賃料が高くて借りたくても借りられない、と悩みがち。店舗の場合は、自治体が商店街と提携して空き店舗を有利な条件で貸し出していることがあります。一般よりもはるかに安い賃料で手に入れられるのが特徴です。 オフィスの場合は、インキュベーションオフィスの出番です。創業支援施設の代表格ともいえるインキュベーションオフィスは、相場よりも格安でオフィスを起業家に提供しています。また、メリットはそれだけではありません。インキュベーションオフィスには、入居企業の経営者から寄せられる経営相談に応じるインキュベーションマネージャーが常駐していることもあります。入居起業家同士のネットワークが広がりやすいことも利点といえるでしょう。 製造業や飲食業だと、オフィスを手に入れるだけでなく、生産設備(製造装置・包装機器・厨房機器など)も整えなければなりません。そんな時におすすめなのが、東京都中小企業振興公社の「中小企業設備リース事業」。低いリース料率で生産設備をリースしてもらえます。東京都が企業に代わって設備を買い入れて、リース会社を経由して、中小企業が設備を導入できる仕組みです。初期費用を抑えて設備を導入できる点がメリットとなります。 他の自治体でもリース制度を行っていたりしますので、調べてみてはいかがでしょうか。ただし、自治体の設備リース事業は独立直後の起業家が利用できる可能性はあまり高くありません。事業が軌道に乗ってきたら活用を検討してみましょう。

【人の支援】販路開拓でお客さん、異業種交流で人脈も得る!

「どうやったらお客さんを獲得できるのか?」と悩んでいる人向けの支援もあります。例えば、東京都中小企業振興公社の「ニューマーケット開拓支援事業」は、中小企業が生んだ優れた商品やサービスの国内販路開拓を支援してくれるのです。この支援では、マーケティング戦略を立て、より売れる製品やサービスにするためのアドバイスをもらえ、取引先のマッチングで販路の開拓もできます。 また、起業した後には、創業期特有の悩みを持つかもしれません。起業家特有の悩みを経験済みである先輩経営者や起業家仲間との人脈ができれば、悩みを相談する機会も生まれます。仕事で助け合うこともできるでしょう。 そうした人脈を築くことができる出会いの場が、各地の商工会議所が開く「異業種交流会」。多いに活用すれば、先輩経営者や仲間に助けてもらえることもあるはずです。

【知識の支援】少人数の勉強会も、専門家派遣でのアドバイスさえも0円で得る!

全国にある信用保証協会のうち、東京信用保証協会では、独立や起業に必要な情報や知識を学ぶことができる「創業スクール」が開かれています。年に2期、各7回開催。しかも、無料です。20名程度の少人数ゼミナール形式で行うスクールとなっています。そのスクールでは、ディスカッションを交えながら事業プランをより具体的に考えていき、事業計画を立てられるまで指導してくれるのです。 専門家の知識をすぐに借りたい時は、東京都中小企業振興公社の「ワンストップ総合相談窓口」。中小企業診断士には創業相談を、弁護士には契約や債権回収の相談ができます。他にも、デザイナーや税理士、社会保険労務士などの専門家も常駐して、来訪者の相談に無料で応じてくれます。 中小企業庁が運営しているWebサイト「ミラサポ」で申し込める支援「無料派遣専門家」は逆に、専門家が企業へ訪問してくれます。経営コンサルタントや公認会計士、フードコーディネーターなど専門家がやってきて、プロの知識や意見を直接聞くことができるのです。

無料、お得な公的機関の起業支援で独立準備を加速!

今回、ご紹介した公的機関のさまざまな支援制度でわかるように、独立志望者を公的機関は大歓迎しています。なぜなら、起業者が増えれば、地域が活性化し日本の経済を支える企業もその中から生まれていくからです。 起業に必要となるヒト・モノ・カネをどうするかで一人で悩み、時間をかけすぎると商機を逃してしまうかもしれません。今回ご紹介した支援を利用すれば、あなたの起業を全力でサポートしてくれる人がそこにはいます。 無料またはお得な公的機関の起業支援をフルに活用して、あなたも独立準備をお得に加速させましょう。
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前回、「事業計画書の入手と重要な項目」では「事業計画書」の入手方法と 特に注視したい重要項目 - 代表者の経験やノウハウ - 起業の動機 - 理念や将来ビジョン の1つめ「代表者の経験・ノウハウ」についてお話をしました。 今回は、残りの2つ「起業の動機」、「経営理念、将来ビジョン」についてです。
 起業の動機 ・ 経営理念、将来ビジョン

なぜ起業をするのか?

まず、ひとつ質問させてください。 「あなたは、なぜ起業したいのでしょうか?」  お金持ちになりたいから? 会社員を辞めたいから? 世の中の役に立ちたいから?・・・ その答えは人それぞれだと思います。正解なんてないですよね。 ただ、考えてみてください。創業融資の場合は別です。なぜならその原資が、税金だからです。 単にお金を儲けたいから起業する? そんなことに税金を投入するでしょうか? 目的がそれだけだとしたら、何も税金を使って支援するようなことではありませんよね。 そう、税金を使ってお金を貸すには大義名分が必要なのです。このことをまず強く意識する必要があります。

応援したくなる理念をもとう

もう一つ大切な視点は、理念なき会社に発展はないという事実です。理念から始まり、目的や将来目指す方向性などに一本筋が通った会社というのは、起業後にメキメキと発展していくものです。事業全体に統一感があり、その思いがお客様にストレートに伝わるからです。 金融機関の職員だって同じこと。応援したくなるような理念を持つ会社であれば、応援せずにいられないものです。事業計画書を書くことをきっかけとしてもう一度、理念、将来ビジョンなどについて、じっくりと考えてみましょう。 たまに、「今、どんなビジネスをすれば儲かりますか?」という質問を受けます。 それは、大事な視点が抜けていると思うのです。「あなたの残りの人生を使って起業して、最終的に何を実現したいですか?」この質問に対する回答が理念や将来ビジョンともいえるでしょう。とことん考えましょう。そして、魂を込めて書いてみてください。
 事業コンセプトの説明
続いて、「事業コンセプトの説明」についてです。

わかりやすく、シンプルな説明を

このあたりは、起業して成功する人とそうでない人の差が、はっきりと現れてくるところです。その違いは何か? 一言でいうと「わかりやすいか」「わかりにくいか」です。 名刺交換をする際、自分の事業をどうやって説明しますか? 優秀な人は自分の事業を30秒以内でスパッと説明します。いや、10秒で説明できると思います。 逆にダメな人は、これを2分、3分とダラダラ説明し、話が飛んでまとまりのない内容に。 そう、話した相手は結局、あなたのアピールポイントは何で、どんな特徴のビジネスかを、後で思い出せないのです。 まさに事業計画書においても同じこと。まずはズバッとひとことで言い表しましょう。その後、補足として端的に説明すればいいのです。 事業計画書を書くこと、融資担当者との面談、補助の審査、名刺交換、営業、プレゼンなどなど。今後あらゆるシーンで相手の印象に残るシンプルな説明が求められます。これを機に、徹底的に考えることをオススメします。 もし、どうしてもシンプルな説明が思い浮かばないようなら、ビジネスモデルそのものがありきたり過ぎるか、あるいは逆に複雑すぎて説明が難しいのか、そのどちらかかもしれません。 他との差別化、優位性、付加価値、シンプルな説明などについて、もう一度練り直してみることが必要となるでしょう。

【まとめ】 ・事業計画書の動機・理念は、人に応援してもらえるよう、魂をこめよう。 ・「事業コンセプトの説明」はシンプルでわかりやすい説明を心がけよう。

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30分1000円からのネイルサロン「ティ-エヌ 国立店」に行ってきました^^ れいたん・うめちゃん: 皆さん、こんにちは^^ れいたん: さて、いよいよ実際にフランチャイズ店舗を見学してみようということで、今回は30分1000円からのジェルサロン「ティ-エヌ 国立店」に訪問させていただきました。

▲左から:株式会社ティエヌ 取締役 川村さん、ティ-エヌ国立店オーナー 佐藤さん、 ティ-エヌ国立店店長兼ネイリスト 佐藤さん

うめちゃん: 今回は、実際にネイルの施術もしていただけるとのことで、すごく楽しみにしてきました。ちなみに、私は人生で初めてのネイル体験です。宜しくお願いします^^

ティ-エヌのビジネスモデルは?

--れいたん:それでは、うめちゃんがネイルをしてもらっている間に、私は、ティ-エヌ本部の川村さんに、ティ-エヌのビジネスモデルについて教えていただこうと思います。 川村さん、宜しくお願いします^^ --川村さん こんにちは!ティ‐エヌの川村です。今日はオーナーリポートということですが、まずは私がティ-エヌについて簡単にご紹介します。   --れいたん:はい、宜しくお願いします。最初、お話を聞いて驚いたのですが、30分1000円のネイルサロンということで、私が知っている他のネイルサロンに比べるとかなり安いのですが… --川村さん そうですね。通常のネイルサロンは大体1回あたり8000円~10000円が相場だと思います。大体ネイルの施術頻度は3週間に1度くらいと言われていますので、きれいな状態を維持するには、やはりそれなりのお金がかかってしまいますよね。 それに、お金と時間にゆとりがない方でないと、気軽に楽しめないというもの事実です。 だからティ-エヌでは、もっと多くの方に気軽にネイルを楽しんでいただきたくて、30分1000円~のジェルネイルということでサービスを始めました。 ティ-エヌの始まりは、札幌の直営3店舗からなのですが、実際にお客さまにアンケートを採ってみたところ、ネイルが初めてという主婦層が多かったんです。 --れいたん:なるほどー!では、ほかのネイルサロンとは顧客層も違うということですね! --川村さん そうなんです。だから出店場所もあたりがつけやすいんですよ。 --れいたん:例えば、どのような場所ですか? 川村さん: はい、ティ-エヌでは主に2つあります。1つは、ショッピングモールなどの中に出店する「商業施設タイプ」、もう1つは、今回の国立店などのような住宅街に出店する「住宅街タイプ」です。 それに加えて、もっと細かく商圏分析をして出店場所を決めるのですが、それは企業秘密ということで(笑) 2タイプの同じパターンで店舗展開しているので、経営リスクが軽減されるのも特徴です。 --れいたん:確かに!出店条件が近しい店舗が多ければ、いろいろと情報も集まってきますね!経営面ではどうですか? --川村さん 現在、ネイル市場はリサーチ上、2000億円くらいの市場規模です。まだまだ未成熟の市場なのですが、市場のポテンシャルとしては4000億円くらいあると言われています。 市場の中には、スクール、ネイル用品、施術などが含まれていますが、一番伸びしろが大きいのが施術の部分だと思います。 集客は、インターネットや美容系の店舗情報誌が中心です。 ほかのネイルサロンに比べて価格も安いですし、ターゲットも明確なので集客しやすいと感じています。 もちろん、集客についてはオーナーの努力も必要ですが、一度ご来店いただくと約8割のお客さまにリピートしていただけます。 常連顧客が付きやすいということは経営も安定しやすくなりますよね。 --れいたん:すごい!まだまだ倍くらいの市場が残っているんですね!お客さまも集めやすくてリピートしやすいなんて!ティ-エヌ本部としては、どのようなサポートをしているんですか? --川村さん 実は、ティ-エヌに加盟していただいているオーナーの約9割が経営経験がない方、かつ、約7割の方が男性です。 一般的な経営サポートや研修、ノウハウ提供はもちろん、開業したて店舗には、2週間に1度の頻度でティ-エヌ本部の役員が訪問してサポートを行っています。 また、ネイリストさんはほとんど女性の方なので、男性のオーナーさんが円滑にマネジメントできるように、定期的に店舗のネイリストさんとティ-エヌ本部スタッフがTV電話で面談を行っています。マネジメント面での効果もありますが、加えてネイリストさんの定着にもつながっています。 --れいたん:経営が初めての方、男性の方でも安心ですね。だいぶティ-エヌさんのビジネスモデルが分かりました。 川村さん、ありがとうございました。では、次にオーナーの佐藤さんにお話をおうかがいしたいと思います。  

佐藤オーナーインタビュー

--佐藤オーナー こんにちは、ティ-エヌ国立店オーナーの佐藤と申します。宜しくお願いします。 --れいたん:佐藤さん、こんにちは!本日は宜しくお願いします。では、まずティ-エヌに加盟をしたきっかけについて教えていただきたいのですが… --佐藤オーナー はい、大学生の時から独立したいと思ってました。新卒ではベンチャー企業に入社して営業、経理、インターネットでの集客など全般的に経験を積むことができ、2年前のタイミングで、いよいよ経営者になろうと決めました。 初めての経営ということで、最初はビジネスパッケージを持っているフランチャイズが良いだろうと思って、いくつかのフランチャイズ本部への説明会に参加してみました。 その中でも、ティ-エヌに決めた理由は、単純にビジネスが面白そうということもありますが、ほかに競合と言われるネイルサロンがないことや、先ほど川村さんがおっしゃっていたように集客しやすいという点が決め手です。 私は当然ですが、ネイルをしたこともないし、『ネイルにも興味があった訳ではないのですが(笑)』 あとは、現在、店長兼ネイリストとして協力してくれている妻の意見も参考にしました。   --れいたん:そうなんですね(笑)では、独立に向けて貯金するなど、計画的に準備してたんですね!あと、奥さんと一緒にお店をやっているなんて素敵ですね! --佐藤オーナー 妻が協力してくれていることで、助かっていることがたくさんあります。 やはり、ネイリストさんのマネジメント面では女性同士ということで、私にはできないことを色々とやってくれています。 また、店長として店舗の管理もしてくれているので、業者さんとのやり取りや、在庫管理などにも協力してくれ、私は経営に専念できる時間が確保できていると思います。 --れいたん:佐藤さんも初めての経営だったと思うんですが、実際に開業してみてどうですか? --佐藤オーナー うーん、それなりに大変だと思うのですが、『苦労だと思ったことはない』ですね。 ティ-エヌ本部からのノウハウ提供や失敗事例の共有などもしていただけますし。楽しいことの方が多いです。これも妻の協力のおかげかもしれませんが…。 ただ、経営者として当然のことですが、何でも自分でやらないといけないというのは時間もかかりますし、『それなりの覚悟がないとできないこと』だと感じています。 後は、どの業種もそうだと思いますが、人材の確保ですかね。ティ-エヌのビジネスモデルは低価格・短時間で回転させていくことが重要なので、シフトに穴が空いてしまうと、機会損失は大きいです。 なので、真面目で責任感があって、数をこなせる人を採用するとなると、採用にはどうしても力が入りますね。 --れいたん:なるほどー!苦労だと思ったことがないとか、凄いですね(笑)そろそろ時間とのことで、最後に、佐藤さんの今後の目標を教えてください。 --佐藤オーナー 現在は、経営も安定しているので、2店舗目の出店も計画中です。 また、時間もだいぶ取れるようになってきたので、新しく自分の事業も始めました。まだまだ未熟だと思っているので、未経験のことにたくさん挑戦して、経営を学びたいです。 私も妻も農業系の大学出身なので、将来的には農業系のビジネスを立ち上げたいですね。 --れいたん:まだまだ夢があるんですね!陰ながら応援させていただきますね!佐藤さん、ありがとうございました! さてさて、うめちゃんのネイルは…? うめちゃん: ちょうど、ジェルネイルの施術も終わりました!とても可愛くて友達にどんどん自慢しようと思います(笑) こんなにお手軽にできるなら、これからもネイルしたいです!はまっちゃいました^^ れいたん: とても丁寧に説明していただいてとても勉強になりました! うめちゃん: 本日はありがとうございました^^
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左から、うめちゃん、奥田氏、鎌田氏、れいたん れいたん・うめちゃん: みなさん、こんにちは! れいたん: 今回は、起業する方にとっての大事な開業資金の調達についてのお話を、日本政策金融公庫の方に聞きに行ってきました。 うめちゃん: お金ってすぐには貸してもらえないよね… どうしたら貸してもらえるのかな?その辺りについて詳しく知りたいね! れいたん・うめちゃん: それでは、奥田さん、宜しくお願いします。 奥田氏: れいたん、うめちゃん、こんにちは。株式会社日本政策金融公庫の奥田と申します。 二人とも独立に関することを学んでいるということで、今回は独立開業に必要な資金調達に関するお話をしますね。 少し難しい話かもしれませんが、二人が眠くならないようにがんばります(笑) 始めに…二人は日本政策金融公庫って知ってましたか? れいたん・うめちゃん: いえ・・・初めて聞きました。 奥田氏: そうですよね、あまり馴染みのない方も多いと思います。 ではまずは、日本政策金融公庫(以下、公庫)について簡単に説明しますね。

小さな企業への融資サポートを行っています。

まず始めに、公庫は日本政府が100%出資をしている金融機関です。 銀行などは、民間の金融機関なので営利を優先します。一方公庫は、政府の金融機関なので中小企業の発展といったような公共性を重視して運営しています。 金融機関では、貸した(融資した)お金に対して、利息を返してもらうことで利益につながります。当然、お金を貸すためには審査などの手間暇がかかるので、一度に大きな金額を貸して、その分利息も大きく返ってきた方が効率が良いですよね? でも、公庫の場合は違って、小規模零細企業がお客様となるので、同じ手間暇をかけていても、それほど大きな金額を貸すことはありません。政府の金融機関だからこそ利益優先で捉えず、たくさんの小規模企業への融資サポートを行えるのです。 また、一般に金融機関の審査は主に過去のトレンドを読んで、この先どうなっていくのか?を分析・検討して融資可能かどうか判断をしているのに対して、創業者の審査は、過去の実績という判断材料が無いまま融資判断を行っています。それがとても高度で難しいのです。 民間の金融機関が対応しにくいところを公庫が担っているという感じです。 ちなみに、年間で約10万件が創業していて、うちどこの金融機関からも融資を受けずに創業する方が過半数である状況で、約2万6000件の融資を公庫が行っています。 これ、凄い件数なんですよ笑 うめちゃん: 公庫さんは、優しい金融機関なんですね!

金融機関は返済の確実性を重視している

さて、公庫の紹介が終わったところで、いよいよ本題に入ります。 先ほどお伝えした通り、融資を受けるためには審査を通過しなければいけません。 まずは、金融機関の思考回路をしておいていただきたいのですが、 金融機関が融資したい企業を一言でいうと 「経営内容が良く、安全性が高く、リスクが小さい企業」です。 当然ですよね? つまり、金融機関が融資を行う際は、「返済の確実性を重視」しているということです。 では、返済の確実性はどのような点で判断されるのか?まずは、「事業領域の選択ができているか」という点があります。   事業領域とは、図のように「やりたいこと」「できること」「ニーズがあること」の3つの観点で重なっている部分です。 「やりたいこと」については、困難を乗り越えていける熱意や信念、志があるか。 「できること」については、事業運営上、必要なスキルや信用が身についているか。 「ニーズがあるか」については、ビジネスとして成立するだけの需要(ニーズ)があるか。 ということです。 よくあるダメな例を紹介すると、 「特許を持ってます」 と言ってアピールポイントはあるものの、明らかに需要がなさそうな商品。や、 「良質な商品をどこよりも低価格で提供します」 といった、小規模ビジネスという前提を無視してしまった大企業的な発想などです。 大切なのは、3つの観点をバランスよく網羅していることです。

ターゲットの絞込みをしっかり行う

次はターゲットの絞込みです。 どういうお客さんに来てほしいか、どういうお客さんに買ってもらいたいかなど、典型的な顧客像を想定できているかどうかによって、事業の経営は大きく変わります。 例えば飲食店一つを取ってみても、呼びたい顧客層を想定して、コンセプトやメニュー、内装、価格帯など設定していますよね?れいたんやうめちゃんがよく行くお店で居心地が良いなぁと思うお店はターゲットに近しいということなんですよ。 ターゲットを明確することで、売りやすくなったり、お客さんへの接客がマニュアル化しやすくなって、社員教育につながったりもするんですよ。

セールスポイントの3つの観点

最後は、セールスポイントです。 先ほどの図と似ていますが、セールスポイント構成する要素は3つあります。  
一つ目は「商品・サービス」。これは技術力や接客などのサービス力、価格など。 二つ目は「提供方法」。これは店舗の立地や広告、営業時間など。 三つ目は「営業環境」。流行や景気、競合の出現など。
  これら3つの要素が重なる部分が「取扱い商品・サービス」であり、 3つの要素をつなぐ仕組みが「セールスポイント」となります。 この中で特に注意した方が良いのは、「営業環境」の部分です。環境は変わっていくものなので、変わる前提で事業を動かし、環境の売上にあわせて「商品・サービス」を変えていく必要があるのです。 ちなみに、商売を始めてから1年以内に事業競合(ライバル)が出現する可能性は約40%だと言われています。 これ、けっこう多いですよね。 つまり、1年後には約半分の可能性でライバル企業にお客さんが取られるため、それも見越した改善策も常に考えておく必要があります。お客さんのデータをしっかり丁寧にとっておくといいですね。お客さんの声を拾うツールとかがあると良いと思います。 また、セールポイントは一時的なものだということを念頭に置いて、環境の変化に応じて柔軟に物事を動かしてください。これには心構えとそれなりのスキルが必要ですよ。 奥田氏: あ、もう時間ですね 笑 他にもお伝えしたいことがあったのですが、またの機会ですね。 最後に二人が友だちからお金を貸してほしいと言われたら、まず何で判断しますか? うめちゃん: ちゃんと返してくれる人かどうかの信頼ですかね… 奥田氏: そうですよね。基本的に金融機関が融資する際も同じです。 人柄や生活環境、金銭感覚・使い道、返済の目途、過去の事例、その友人の日頃の態度、他の人からの評判や情報とかで総合的に判断しますよね。 融資を受ける際にはぜひ、貸し手側の気持ちになって、どういう情報や印象が伝わればお金を貸すか?という目線でも見てください。 れいたん: たくさんメモを取っちゃいました。 れいたん・うめちゃん: 奥田さん、すごく分かりやすいご説明、ありがとうございました。  

講師プロフィール:

株式会社日本政策金融公庫 国民生活事業本部 創業支援部 創業支援グループ 奥田 展久氏 / 鎌田 章吾氏

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 前回「事業計画書はなぜ必要? 」では、事業計画書のフォーマットとしてはビジュアル主体、数値主体、どちらがいいかについてお話ししました。 一つ補足すると、数値主体の事業計画書を作る際は、できればエクセル等の表計算ソフトをお使いください。何度もシミュレーションし直して、リスクの洗い出しや方向性の決定をする際に便利です。
 事業計画書のフォーマットの入手と見極め方法

■フォーマットを入手する方法は?

 入手する方法として一番多いのは、 Web上で無料提供されているものを利用する方法です。 事業計画書と検索しただけでもたくさんのフォーマットが提供されています。 その際に気を付けるべきことは、創業融資の獲得を前提として作成されたものかどうかを確認することです。事業計画書といっても、既存の会社が新規事業を始めるために使用するものを含め、汎用的なものが多いのです。 分量的にはあまりにもあっさりしていて内容が薄いのもよくないですし、逆に余計な項目ばかりでポイントがわからないようなものでもダメです。 大事な見極めポイントとしては、 予測損益計算書や資金収支表・資金繰り表など、数値の部分。 特に起業して1年目の数値を月ごとに書けるようになっているかどうか。が大事です。 年ごとだけのものはダメです。金融機関から見たら、1年目のどこで軌道に乗る計画なのか、1年目の途中で資金ショートしないかが極めて重要な情報なのです。 起業して1年目がそれほどまでに厳しい局面だということの裏返しでもあります。
 各記載項目の記載内容
一般的な事業計画書フォーマットで最初に書くのは、 - 会社名 - 代表者 - 本店所在地 - 資本金 などの企業情報です。 ここは問題なく、事実を淡々と書けばいいだけです。 そのあと、 - 代表者の経験やノウハウ - 起業の動機 - 理念や将来ビジョン などの項目へと続くのが通常です。 多くの人は何も考えずにさらっと書いてしまう部分なのですが、実はここが非常に重要なポイントです。 これからお話しする視点で戦略的に書くようにしてください。

重要な項目①「代表者の経験・ノウハウ」

 特に代表者の経験・ノウハウは重要です。 以前、創業融資の審査項目の話の中で、創業融資の場合、通常の融資と違って過去の経営実績を見ることができないため、今までの職歴が非常に重視されることをお話ししましたよね。  例えば、日本政策金融公庫であれば、今回の事業内容に関連する職歴が6年あることが一つの目安です。6年とまでいかなくても3年くらいは経験があることが求められるのです。それも密度の濃い経験であればあるほど、評価は高くなります。   例えば飲食店であれば、ホールのアルバイト経験より、正社員として店長経験がある方が評価が高くなるといった具合です。他の職種でも、「自分の提案によって会社の業績が上がった」とか「個人の営業成績が関東エリアで1位になった」など、アピール材料はいろいろありますよね。 そう。履歴書と同じ要領なんです。持っているノウハウ・資格・知識・経験など、自分のやってきたことや強みを最大限にアピールしましょう。 ここは淡々と事実だけを書くのではなく、少し大げさなぐらいで丁度いいのです。 謙虚にしているとアピール不足で失敗します。あつかましいくらいでいきましょう! 残りの2つについては次回以降お伝えします。

【まとめ】 ・事業計画書のフォーマットは、「予測損益計算書や資金収支表・資金繰り表など、数値の部分」で見極める。 ・事業計画書の項目で、代表者の経験・ノウハウは特に重要。最大限にアピールするべし!

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れいたん: 皆さん、こんにちは!れいたん 今回も前回に引き続き、伊関先生に起業のダンドリについて教えていただきます。 うめちゃん: それでは、伊関先生宜しくお願いします。 伊関先生 : れいたん、うめちゃん、こんにちは。   前回は「起業家の心得」というテーマでお話しましたが、 今回は「起業前に知っておくべき会社の仕組み」というテーマで、「個人事業主と法人の違い」、「会社を設立した後の税金の年間スケジュールなど」をご説明します。  

個人事業主登録と法人設立の違いについて

まず、独立する際に多く方が迷われる点が、個人か法人かという点だと思います。 それぞれの観点から比較をしていきます。

「登録の手続き」について

こちらは個人事業は個人事業主開業届を出すだけに対して、法人の場合は定款認証や登記、各種届け出が必要になりますので、お金と時間がかかります。

「税金面」についてて

個人事業の場合は収入から経費を引いた所得に所得税がかかりますが、法人の場合は経営者の報酬に所得税がかかります。

※残りの部分が法人税の対象となります。また、個人の場合は赤字の繰り越しが3年(青色申告の場合)、法人の場合は9年となりますので、税金面でのメリットは法人の方が大きいと言えます。

「社会的信用度」についてて

昨今の情報漏洩やコンプライアンス強化の流れもあり、一部の大企業などでは取り引きは法人としか行わないなど、やはり法人の信用度が高いというのが事実です。 個人事業か法人かの1つの目安としては、独立後の売り上げが1000万円以上見込める場合は、法人。そこまで到達しない場合は個人事業主としてまずは始めるのが良いと思います。  

税金に関する年間スケジュールを知っておこう

こちらでは、1月決算の会社※を例にご説明しますね。

※小規模企業:従業員数10名未満の場合

まずは年間のスケジュールを図にしていますので、ご覧ください。 - 社会保険料については毎月、 - 1月には源泉所得税、 - 6月は住民税、 - 7月は源泉所得税と労働保険料、 - 12月は住民税、 - 事業年度末2か月後に法人税、消費税 と、1年を通して多くの支払いが発生します。 またそれに伴った必要書類など、毎月のように何かしらの書類を書き提出することになります。 事業運営のお金に関わる全てに言えることですが、信用にかかわる重要なことですので、見て見ぬふりをしないようにしてください。 どのタイミングでどれくらいの出費が発生するのか、自分自身でスケジュール表を作り、予め把握しておくことをおすすめします。  

独立を検討している方からよくいただく質問について

最後に、私が独立検討者向けにセミナーを行った際によくいただく質問について、特に多いものを簡単に説明します。
Q1:在職中に会社を作ってもいいのですか? A1:はい、仕事をしていても会社を作ることはできます。 ただし、所属している企業、団体などによっては就業規則で副業を禁止している場合もありますので、一度確認をされた方が良いと思います。
Q2:法人はどのくらいの期間で設立できるのですか? A2:本人の準備にもよりますが、早ければ2週間くらいです。
Q3:自宅開業の場合、公共料金の経費はどうすればいいのですか? A3:自宅開業の場合の公共料金は経費として扱うことができます。ただし、生活と事業の割合を考慮し、全額ではなく按分する必要があります。
Q4:開業前の領収書の宛名はどう書けばいいのですか? A4:開業前の場合は、ご自身の名前で領収書をもらってください。
伊関先生 : そろそろ時間ですね。以上、2回にわたって「サラリーマン思考脱却講座」としてきましたが参考になったでしょうか? れいたん うめちゃん: 伊関先生、ありがとうございました!すごく分かりやすくて、とても勉強になりました。 うめちゃん: 会社の設立の時や、税金に関することとか、独立したばかりの経営者の方が1人で行うにはかなり大変だと思いました。 れいたん: そうだね!専門的な知識が必要なことも多いし、やっぱりそれぞれの専門家の方に教えてほしいよね。 うめちゃん: うん。でも開業したばかり頃だと、何についてどの専門家に聞いたら良いか分からないし、実際にどのくらいの費用が掛かるのかも分からないから、なかなか直接聞くのは躊躇しちゃうよね。こういうことって専門家の方に気軽に聞いてもいいんでしょうか? 伊関先生 : そうですね、よく専門家に相談するのは敷居が高いと思っている方がいるのですが、実際はそんなことないですよ。 気軽に聞いてくださいという感じです。 れいたん: そうなんですね!心強いです。 伊関先生 : 私たちの場合は相談料というのは基本的にはないので、質問されたくらいで費用は発生しないですよ。 れいたん: 専門家の方を選ぶポイントはありますか? 伊関先生 : できれば全く認識のない専門家に聞くよりは、セミナーや交流会などで名刺交換をした、一度でも面識のある専門家に質問する方が良いと思います。ある程度の質問するそばの情報があれば、実務レベルで回答できる場合が多いですから。 うめちゃん: なるほど、セミナーなどで知り合った専門家の方に気軽に聞いても大丈夫なんですね! じゃあ、セミナーとかいろいろ行ってみた方がいいですよね? 伊関先生 : いや、そんなに行かなくても、私はいいと思っています。けっこう、多くのセミナーに参加されている方いますが、けっきょく参加することが目的になっている場合が多いですね。 学びや出会いも大切ですが、起業セミナーに参加した後のゴールは起業することですから。「学んだことを活かして実践あるのみ」だと思います。 うめちゃん: 確かにそうですね 笑 何でも行動するのが大事ですね。 れいたん うめちゃん: 伊関先生、2回にわたって教えてくださり、ありがとうございました!  

講師プロフィール:伊関淳氏(株式会社Sounds Great 代表取締役)

起業支援コンサルタント/行政書士/社会保険労務士

18年間にわたり日本ヒューレット・パッカードにて、大手企業向けシステムの営業および営業マネジャーを歴任。 42歳のとき、IT業界から士業界への異例の転身。現在、年200件以上の起業家支援を継続中。その他、賃金・退職金規定や就業規定や就業規則の改定などを中心に、中小企業向けの労務アドバイザーとしても活躍中。

<主な著書> 「サラリーマン3.0」KADOKAWA中経出版 「起業して3年以上続く人とダメな人の習慣」明日香出版

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突然ですが、質問です! 「事業計画書」はなぜ書くのでしょうか?
「事業計画書」は何のために書くの?
答えは2つあります - 金融機関や出資者など、自分以外の人に事業内容を知ってもらうため。 (融資の際に事業計画書を書いて提出するのもこのためです。) - 自分自身が事業の計画についてこれでいいかどうかを細部にわたるまで確認するため   です。 順序で言えば、自分自身がコレなら行ける!というところまで調べ抜き、考え抜いて事業計画書を書き上げる。 そしてそれをもとに外部の人に説明することになるでしょう。   大事なのは「自分自身が自分の事業をどれだけ深く理解し計画しているか」です。      そのレベルに達することができれば、融資審査の面談の際にどんなことを聞かれても答えられるようになります。 そして、面談の際に、経営者らしいどっしりとした態度が自然と醸し出され、高評価へとつながるでしょう。 よく「事業計画書はコチラで書くので大丈夫です!」といった専門家の宣伝文句を見ることがあります。   確かに起業前の忙しい時期ですから、それも含めて丸投げしてしまった方が楽だと感じるかもしれません。 ただ、そうしてしまうとよくある失敗に陥ります。 自分で書いていない内容で、面談本番で堂々と語れるわけがありません。 必ず自分で書いてみて、そして専門家にチェックしてもらう。これが王道です。  
「事業計画書」のフォーマットは?
よく質問されるのが「事業計画書のフォーマットにはどんなものを使えばいいのか」という点です。

■融資制度ごとに書式が異なる

 まず押さえておきたいのは、創業融資を借りるにあたり「融資制度ごとに所定の書式がある」ということ。 日本政策金融公庫、各都道府県、各市区町村など、借りる場所や融資制度ごとに書式が決まっています。 例えば、公庫でいえば「創業計画書」という書式が存在しています。 この所定の書式を入手するとわかりますが、非常にあっさりとしています。 だいたいA4判で2枚から4枚程度。ここで一つ疑問が浮かびます。 そんな分量で事業内容をちゃんと正確に伝えられるのか、と。 無理ですよね。そう、無理なんです。  ですので、これとは別に詳しい内容の事業計画書を自分で作成して添付するのがセオリーです。 詳しい事業計画書を別に添付しないと不利になるということです。 でも、制度概要にはそんなことは書かれていません。専門家など誰かに相談せず、自力で融資申込みをする場合、所定の書式だけで勝負してしまうことがあります。 すると、その情報だけに基づいた審査が行われるため、必然的に失敗する確率が上がってしまうのです。 ある意味、仕方ないのかもしれません。   ○所定の書式だけで勝負せず、必ず自分で作った事業計画書を添付資料として提出する。 これが大きなポイントなんです。  

■オリジナルの「事業計画書」どう書くの?

 形式として大きく分けて2通り。 ひとつはパワポなどで作成するビジュアル主体のものです。主に大勢の人の前でプレゼンをする時のようなものですね。 内容的には概念的でざっくりとした感じになります。 もうひとつはエクセル、ワードなど、文字や細かい数値を主体としたもの。 内容的には細かくて、一目見るだけでは理解できないようなものとなります。 さて、どちらがいいのでしょうか? ビジネスプランコンテストなどではパワポなどビジュアル主体のものがいいですよね。 でも、創業融資の借り入れとなると、やはり文字や細かい数値の説明が欠かせません。 金融機関にとっては、詳細な数値の"根拠"がなにより重要なのです。 ですから、必ず作るべきなのは、エクセル、ワードなどで作成する詳細な事業計画書です。

【まとめ】 ・事業計画書は、必ず自分で書いてみて、そして専門家にチェックしてもらう。 ・事業計画書は、所定の書式だけで勝負せず、必ず自分で作った事業計画書を添付資料として提出する。 ・創業融資の借り入れの際はエクセル、ワードなどで詳細な事業計画書で作成する。

次回は、「事業計画書」を書く際のコツ・ポイントについてご紹介します。
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左から、れいたん、伊関先生、うめちゃん

独立する前に身に着けておきたい「起業家の心得」とは?

れいたん: 独立開業を検討している皆さん、こんにちは! 少しずつ日差しを感じる季節になってきましたね。 うめちゃん: 心機一転、新しい挑戦として独立開業を検討し始める方も多いのではないでしょうか? れいたん: さて今回は、そんな独立開業を検討している方にとって最初に意識しなければいけない「起業家の心得」についてのお話です。 れいたん・うめちゃん: それでは、伊関先生よろしくお願いします! 伊関先生: れいたん、うめちゃん、こんにちは。社会保険労務士の伊関です。宜しくお願いします。   今日は、「起業家の心得」ということがテーマなので、サラリーマンと起業家の 「意識の違い」「知っておくべき知識」についてお話したいと思います。 まず、「意識の違い」についてですが、当然、サラリーマンと起業家では立場も役回りも変わってきますので、考え方もまるで違うものになります。転職と起業を迷っている方がいますが、そもそも共存できないものだと思っています。 それでは、サラリーマンと起業家ではどう意識が違い、どう変えなければいけないのか具体的にお話します。  

ここまで違う!「お金」についての意識: 借金することは損?得?

1つめの項目は「お金」に関する意識の違いについてです。

(1)金銭感覚について

「お金は将来のために蓄えておくべきである=(貯蓄)」堅実な方であればそう考えているのではないでしょうか?確かに、安定した収入が見込まれているサラリーマンであれば、あとは退職後の蓄えを残すということで正しい選択だと思います。 しかし、経営者になると早く事業を軌道にのせる、軌道に乗せたら次は事業拡大を考えなければなりません。 つまり、経営者は「お金は将来のために使うべきである=(投資)」という意識でいなければならないのです。 私の実体験でも、経営がうまくいっているほど貯蓄という発想がない人が多いです。彼らにとっては飲み会でさえも人脈構築のための投資という考えです。

(2)借金について

皆さんは借金をするということを、どこかで悪いことだと考えていませんか? 多くの利子を取られるということで、損だと考えている人も多いと思います。しかし、経営者になるためにはここでも、大きく意識を変えなければなりません。 経営者にとって、最も怖いことは資金がショートしてしまうことです。ですから、借金をしてでも資金は確保しておくはリスクヘッジになり、得だと考えます。 また、当然ながら信頼が無ければお金を借りることができません。 つまり、1億円を借りるということは、結果として返済できる能力があると判断されているため経営者としてのステータスにつながり、結果、得であると考えているのです。

(3)失業手当について

サラリーマンとして20、30年務めていると退職後に失業手当をもらわないと損だと思うかもしれません。しかし、経営者としては、一時的な収入よりも長期的に収入を得るために一刻も早く事業を立ち上げ活動をした方が良いと考えなければなりません。 経営にはスピードが大事なので、時間の無駄だと割り切り経営者マインドに切り替えましょう。

経営者は浅く広く?

2つめの項目は、「業務の進め方」についての意識の違いです。 サラリーマンは、担当の部署があり、更にその部署内での役割・任務のもと業務を遂行しています(部分最適)。 つまり専門性に特化して、狭く深くというのが通常です。 しかし、経営者は全体を見渡して経営業務を行わなければなりません(全体最適)。 浅くても良いので広く業務を行わなければならないのです。 これは私の感覚ですが、サラリーマンを経て起業される方は、どうしても部分最適の名残があり職人気質になりがちです。 そうなってしまうと、本来見なければいけない部分が厳かになり右腕として活躍できる優秀な人材を採用する必要が出てきます。 経営者としては、偏らず、万遍なく業務をこなす守備範囲の広さが大切です。

サラリーマンは本当に時間がないのか?

3つ目の項目は、「時間」についての意識の違いについてです。 皆さんは経営者になると自由な時間が増えると思っていますよね? 逆に、サラリーマンは会社からの目標が下りてくるので、それを成し遂げるためにいつも忙しいと感じていると思っているのではないでしょうか?実際は、その逆で、経営者の時間は有限サラリーマンの時間は無限なのです。 全ての人が…というわけではありませんが、例えば、外回りの時に喫茶店で時間を潰していたり、成果を出した後は、知らない間にゆっくり業務を進めていたり息抜きをしていたりするのではないでしょうか?しかし、経営者になると時間をお金に換えるような働き方をしなければなりません。 常に自分の時間をコスト換算し、限られた時間の中で生産性を上げる努力をし続けなければならないのです。

できないことを考えるよりも、できることを考えよう!

4つめの項目は、「判断」についての意識の違いです。 サラリーマンにとっては、しがらみが多いのが実情だと思います。 例えば何か新しい業務フローなどを導入しようとすると、当たりまえのように抵抗勢力が出てきます。基本的に組織の中で働くサラリーマンはリスク思考の方が多いのです。彼らからしてみれば、新しいフローを覚えることが単に手間だったり、自分の仕事が増えるのではないかという思い込みがあったりします。 事業の動きが鈍くなるのも当然ですよね。 しかし、経営者は、今よりも更に生産性を上げるための取組をしなければなりません。後退することはもちろん、現状維持でさえも喜ばしいことではないのです。そのため、できることを考え、かつ、スピード感をもって判断し改善していかなければならないのです。リスク思考ではなく可能性思考への切り替えが、サラリーマンと経営者の意識の大きな違いです。  

シリアルではなくパラレル?

最後5つめの項目は、「仕事の処理について」の、意識の違いです。 2つ目の項目で話しましたが、サラリーマンは業務が狭く深くであり構造的にシリアル(バトンタッチ)形式になっています。 つまり、完成度高く自分の仕事をこなして、次にパスをしていくのが業務の流れとなります。しかし、経営者は全体最適でなければなりません。 どこで何が起こっているのか、どういう状態なのかを把握しなければなりません。 複数のタスクを一度にみていかなければならないため、シリアル処理で、かつ完璧にタスクを処理しようとすると回らなくなってしまいます。   1つのことに固執せずに、どんどん次に行って、走りながら修正していくパラレル処理をする意識が経営者には必要不可欠なのです。 "まずは意識を変えて経営者の思考を身につける" 起業家の心得はついては以上です。いかがでしたか?   冒頭でもお伝えしましたが、サラリーマンと経営者では立場も役割も違います。 まず、経営者として一歩を踏み出したいのなら、まずは意識を変えて経営者の思考を身につけましょう! れいたん・うめちゃん: 伊関先生、ありがとうございました! れいたん: とても勉強になったね!特に、借金は得っていう考え方は意外でした。 でも、返せなくなったらどうしようっていう発想がある時点でリスク思考なんだね。 うめちゃん: 私は、時間についての考え方が変わりました。 なんだかんだで無駄な時間を過ごしているので、少し反省しました。 れいたん: 次回も伊関先生に、知っておくべき「会社の仕組み」についてお話しいただきます。 れいたん・うめちゃん: 次回も宜しくお願いします。  

講師プロフィール:伊関淳氏(株式会社Sounds Great 代表取締役)

起業支援コンサルタント/行政書士/社会保険労務士

18年間にわたり日本ヒューレット・パッカードにて、大手企業向けシステムの営業および営業マネジャーを歴任。 42歳のとき、IT業界から士業界への異例の転身。現在、年200件以上の起業家支援を継続中。その他、賃金・退職金規定や就業規定や就業規則の改定などを中心に、中小企業向けの労務アドバイザーとしても活躍中。

<主な著書> 「サラリーマン3.0」KADOKAWA中経出版 「起業して3年以上続く人とダメな人の習慣」明日香出版

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男性は仕事へ行き、女性は家を守るといった構図が壊れた現代。その結果、家庭を守るだけでなく、積極的に社会に進出して活躍するといった、自分の人生を自分の足で歩んでいる女性が増えていることを実感されている方も多いのではないでしょうか? そうとはいえ、何が起こるかわからないこの現代社会において、自分の力だけで食べていけるように準備をしていなければ、自分が理想とする生活、そして人生は手に入らないかもしれません。 今回は、株式会社アクションパワー代表取締役社長、大津たまみさんの例を参考に自分の中に隠されている、独立の種の見つけ方をご紹介します。独立や起業を考えている方はもちろん、何かあったとき自分の力で食べていけるようにしたいと考えている方は、必見です。

「雇ってもらえないなら、自分が起業するしかない」― 離婚後のひっ迫した生活から見いだした、起業への道

出典:http://www.action-power.net/ 家事代行サービス、ハウスクリーニングを営み、働く女性をサポートする会社としてメディアにも数多く取り上げられている、株式会社アクションパワー。同社の代表取締役社長を務める大津たまみさんが起業した背景には、離婚と再就職への困難がありました。 子どもが9歳のときに離婚をした大津さんは、子育てをしながら再就職先を探していました。しかし、選考はすべて不採用。前年度の所得によって、生活保護も受けられないために生活は逼迫していました。 そこで大津さんは「雇ってもらえないなら、自分が起業するしかない。女性に優しい会社がないなら、自分がつくる」と決心し、その日のうちに事業計画を考え始め、書き出していきました。

未来を考えるのではなく、過去を見つめなおす― 今の自分ができることを探すのが、起業への近道

現在のアクションパワーのメイン事業は「家事代行サービス」と「ハウスクリーニング」。女性のワークライフバランスを推進するなど、事業内容は事業計画を書き始めた時から、さほど変わりませんが、事業種目に関しては、現在の「お掃除」とは遠くはなれた人材派遣や就業支援を掲げていました。 その時のことを、大津さんはこう振り返ります。 「結局、ワケわかってなかったんですよね(笑)。気持ちだけが先走っていて。自信もないし、自分に何ができるかわかっていなかった。だから、新しく資格を取って、事業を始めるとか、地に足が着いていないことばかりを考えていました。」 独立をするにあたり、ついつい勘違いしてしまいがちなのは「これから何かを学ぶor身につけなければならない」ということ。 「これから何か資格をとって、これから何か始めてみて」というのは一見正しい考え方のように感じますが、実は大きな落とし穴があります。それは、今の自分には何ができるのかと、自分の過去を振り返るのをやめてしまうことです。 大津さんが当初、事業プランを地元の先輩起業家に訪ねに行った際「あなたのできることが何も書いてない」と一喝されたといいます。事業を立ち上げる未来のことではなく、今、自分に何ができるのか。それが起業をするための第一歩なのです。

お掃除→家事代行・ハウスクリーニングへ― 60人以上にプレゼンして見えた、あるべき自分の事業の姿

「今の自分にどんなことができるのか」―そこに視点をおいて、大津さんが出した答えが、「お掃除」でした。大津さんはこれまで家庭ではもちろん、かつての仕事でもずっと「お掃除」をしてきました。 その「お掃除」をテーマに、再度事業計画を練り直し、大津さんは実に60人以上の知人に相談したといいます。そして人に話せば話すほど、自分がずっとしていた「お掃除」から、次第に「家事代行」「ハウスクリーニング」という具体的な事業計画が見えてきました。

「環境・理想・人脈・能力」―大津さんを支えた4つの独立資源

ここまで、大津さんの独立のエピソードをご紹介してきました。大津さんには大きくわけて、4つの独立に必要な資源があったと考えられます。ここではその4つの資源を紹介していきましょう。

子どもや家族の存在

自分の子どもや家族の存在を重荷に感じている人も多いですが、大津さんの場合は1番のモチベーションだといいます。できるだけ子どもや家族の近くで仕事がしたかった。 自分が作った会社では、会社への子どもの出入りなどをなるべく緩和して、働くお母さんがなるべく家族との時間を取れるようにしました。そうした子どもや家族の存在も、大津さんの重要な独立資源のひとつです。

「女性が働きやすい環境を作る」という理想

家事をして、仕事もして、子育てもしなければならない女性が社会の中で活躍するのはなかなか難しいです。大津さんにとって、女性が働きやすく、社会に貢献できるような会社をつくるというのは、事業計画を立てた当初からの目標でした。 当初のように、人材派遣や就業支援は「今、私にできること」という観点からは逸れていました。そういった意味でも自分ができる「お掃除」というところに着目できたのは大きなポイントです。

相談した人は60人以上!いざというときに頼れる人脈

当初の事業プランにダメ出しをしてくれた地元の先輩起業家をはじめ、「お掃除」にフォーカスをしてからは実に60人以上の知人に事業をプレゼンしたといいます。 もちろん全員が起業家ではないでしょうし、中にはビジネスと全く無縁の人もいたのでしょうが、様々な人の角度から自分の考えにアドバイスをもらうことは極めて重要です。

1番身近なお掃除ビジネス

元夫のビルメンテナンスの手伝いを7年間していました。その上家庭でも、ずっと家事として掃除をしていました。大津さんにとってこの「お掃除」が自分にとって1番できることだったのです。このように自分が1番できること、得意なことに目を向けることが、起業を支える重要な要素です。

眠れる独立資源を掘り起こすのに必要なのは、周囲の人の声にあり!

ここまで大津さんの独立のエピソードを振り返って、特に重要なポイントだったのは周囲の人にアドバイスによって、自分の隠された独立資源が浮き彫りになったことです。先輩経営者に、自分の事業計画に関するアドバイスが聞けたのも大きなポイントでした。 また、経営者だけでなく老若男女様々な人にアドバイスを聞くことで、スキルや得意なことはもちろん、大切にしたい価値観など、自分に隠された独立の種が見つかるはずです。 何かあったときに、自分だけの力で食べていくために、まずは自分の独立の種を周りの人に相談してみてもいいかもしれません。
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前回、『2 審査項目「自己資金割合」って?では、創業融資でおさえるべき1つ目のポイント、「自己資金割合」についてお伝えしました。 今回は残りの3つのポイントについてお話をします。
 「経験と能力」
創業融資の審査基準4つのポイント2つ目は「経験と能力」です。

 ■経験とは

一般的な企業の融資審査では、過去の事業の実績から融資の可否判断が行われます。ところが創業融資では、これから起業するので過去実績はありません。 そこで代わりにその人の履歴書データから、今回のビジネスをやっていく上で必要な経験を積んできているかを重視するというわけです。経験は量と質、いずれも大事です。 例えば、飲食業の経験が6年の場合、アルバイト経験で6年か、店長経験で6年かでは後者の方が断然有利となります。

 ■能力とは

ズバリ経営者としての資質があるかどうかです。 面談での態度、信用できる人物かどうかなどが問われます。 能力として、もう一つ重要なのが「お金の面での能力」。つまり、お金にだらしない人かどうかです。 審査をする際には、本人の過去の銀行通帳の提出を求められ、税金、光熱費などの滞納がないか調べられます。 また、カード会社など金融機関が共通で管理する「個人信用情報網」でブラックリストに載っていないかどうかも調べられます。 カードローンを組んで滞納してきてしまった、電話代を払わずによく電話を止められているなど、過去のことが原因で融資不可になる失敗事例も多くあります。 起業・独立を決意した時点から、お金の管理は慎重にしたいですね。

 「返済の可能性」

創業融資の審査基準4つのポイント3つ目、は「返済の可能性」です。

 ■返済の可能性とは

創業融資の財源は、たどっていけば税金です。 金融機関としては、その大事なお金を起業家に貸すのですから、確実に回収する責任があるわけです。 なので、これから起業家が手掛けるビジネスが、ちゃんと返済できるだけの利益を上げられるものか、厳しく審査されるのです。どんなに情熱をもっていても、どんなに社会に有益なビジネスだとしても、融資が返済できるだけの利益がなければ貸せない。そういった視点で見られます。

 ■具体的にはどうすればいいのか

返済の可能性があるかないかは、事業計画書上の利益の推移とその妥当性を審査していくことになります。 ざっくりいうと、
- 「税金を引いたあとの月の利益>月々の返済額」になっているか - そのプランに説得力があるかどうか
です。 よくある失敗例としては、このことを考えずに、赤字続きの事業計画書を作成してしまうケース。 金融機関としては、貸したくても貸せないということになってしまいます。

 「資金使途」

創業融資の審査基準 最後の4つ目のポイントは、「資金使途」です。 資金使途とは、借りたお金の「具体的なつかいみち」。創業融資を受けるには、この使い道を説明する必要があるのです。 つまり、形式上の借入枠があっても、使い道を説明できなければ借りる名目がないため、本当に必要な分までしか借りられないということです。 例えば、事業に必要な資金が1500万円の計画書をもとに、自己資金500万円、借り入れ希望額1000万円の申し込みをする場合。 事業全体でかかる1500万円の内訳を示し、それぞれの項目について見積書などで数字の根拠や資金の必要性を説明しなければならないのです。 一方、コンサルタント業など、多額の資金がかからないビジネスで起業する場合はどうでしょうか。 自己資金が500万円あって、形式的には最大1000万円の借入枠が期待できても、総額1500万円もの資金使途、見積書は示せないはずです。 このケースも、やはり本当に必要な金額までしか借りられないということなります。 あまりお金を必要としないビジネスを想定しているにも関わらず、多額の創業融資を受けられると勘違いしている方も多いのでご注意ください。

【まとめ】 ・「経験」は量と質、いずれも大事。「能力」は特に「お金の面での能力」を問われる。 ・「返済の可能性」は、事業計画書上の利益の推移とその妥当性を審査される。 ・「資金使途」では、必要な金額以上の多額な融資は受けられないので注意。

次回は、「事業計画書」の書き方についてご紹介します。
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れいたん・うめちゃん

皆さん、こんにちは!

れいたん

今回も引き続き、【独立開業講座】をお届けします。前回は独立開業の形態について学んで、なんとなく独立のイメージがつきいてきました

うめちゃん

うーん。でも、何から始めたら良いんだろう…

れいたん

そうだね、まだまだ分からないことも多いよね…

うめちゃん

…と、いうことで今回も、アントレ独立カウンターの相談員の方に、独立に関する情報収集の順序とフランチャイズ本部の選び方を聞きいてきました!!


情報は「大きく徐々に細かく」収集するのがおすすめ

以下、「アントレ独立カウンター」相談員のコメント

独立に関する相談に来られる方で、情報の粒感が揃っていない方がたまにいらっしゃいます。 独立について、あまり理解しないまま、特定のサービスや商品、ビジネスパッケージばかりに目が行ってしまっている方 、逆に独立の入り口部分を深堀っている方に多いと思います。

前者の場合、勢いはあるのですが、後から、もっと良い情報が入ってきたときに後悔することも多いはずです。 後者の場合は、頭でっかちになってしまい、なかなか次のステップを踏み出せない方が多いのではないでしょうか。

では、どのような順序で情報収集を進めていけば良いのか? 簡単ではありますが、情報収集の順序をお伝えします。


1)そもそも「独立」とは何か?を知る

こちらは前回お伝えした内容です。 独立の形態やそれぞれのメリット・デメリットは最低限おさえておきましょう。

2)業界や業種について知る

独立の概要が分かったら、次は業界・業種をそれぞれ理解していきましょう。市場の特性や今後の動向、ビジネスモデル、サービス対象となるユーザーをきちんと把握しておきましょう。

3)サービス、商品、ビジネスパッケージについて知る

例)コンビニオーナー、塾オーナーなど

各業界・業種をある程度理解することができれば、ご自身のやりたいことや、向き不向きが明確になるはずです。
そこで次は、業界・業種を絞り込み、サービス、商品、ビジネスパッケージに目を向けて細かく理解していきましょう。なぜ、このビジネスが成り立っているか、ご自身で納得のいくまで調べましょう。

4)取得した情報の裏付けをとる。

最後は、ご自身の調べたこと、イメージしていることが本当に正しいのか、実際にその事業に携わっている人や、専門家などに聞いてみましょう。 意外と抜けもれや、経験者に聞かないと分からないことがあったりするので、ここは厳かにせず、慎重に行うことをお勧めします。

以上のような順序で情報を取得していくことで、全体を理解しながら、かつ、漏れなく比較検討を行うことができ ご自身にとって最適な事業が選べるようになると思います。 独立の計画がなかなか進まないという方は、ぜひ実践してみてください。

うめちゃん

なるほど~!全体を把握してから細かく見ていくことが重要なんですね。

れいたん

確かに、細かいところから見てしまうと、もっと基本的なところを見落としがちですね。勉強になります。

うめちゃん

でも、肝心のフランチャイズパッケージの良しあしは、どうやって判断すればいいんだろう…?

れいたん

それについても知りたいね!

相談員

そうですね、せっかくなのでそれについても簡単に教えますね。

フランチャイズの加盟先選びの観点

以下、「アントレ独立カウンター」相談員のコメント

フランチャイズの加盟先を選ぶということは、一蓮托生のビジネスパートナーを選ぶのと同じですよね。 どんなに想いが先行していても一度冷静になって、本当にビジネスパートナーとして、そのフランチャイズ本部が相応しいかどうか、チェックしてください。

では、どのような観点でチェックをすれば良いのか…?大きく2つの観点があると思います。1つは、ビジネスモデルとしての観点です。 こちらは、アントレ本誌、アントレnetでご確認いただけますので、ぜひ、ご確認ください。

もう1つは、説明会に参加した時のフランチャイズ本部の対応です。 主なチェックポイントを5つご紹介します。

1) 担当者の対応マナーがしっかりしているか 2) 説明が加盟勧誘ばかりに偏っていないか 3) 良い事例ばかりでなく、悪い事例も話してくれているか 4) 質問に対して、数字など事実に基づいたデータや事例を用いて返答してくれるか 5) 既に加盟している先輩オーナーと接する機会を設けてくれるか?

などです。
上記のチェックポイントについては、説明会などに参加した際に、肌で感じることができると思いますので ぜひ、厳しい目線でチェックしてみてください。 当然のことですが、開業後、成功するか否かは自分の努力次第です。しかし、本当に良いビジネスパートナーを見つけることができれば、きっと心強いと思います。慎重かつ丁寧に比較検討を繰り返してみてください。

れいたん

なるほどー!事業の成長性や可能性も大事ですが、信頼できるかどうかも大切ですね。

うめちゃん

うん。一緒にお仕事すると思うと、そこは重要だよね。早速、いろんな事業を見てみたくなりました!

れいたん・うめちゃん

うん。一緒にお仕事すると思うと、そこは重要だよね。早速、いろんな事業を見てみたくなりました!

次回はサラリーマン思考脱却講座その1「起業家の心得」についてをお伝えします。お楽しみに^^

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独立に関して個別に相談をしたいという方は 「アントレ独立カウンター」をぜひ、ご活用ください^^

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前回、

「1 創業融資とは」

で「創業融資」とその種類についてお伝えしました。
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。経営は情報戦です。 創業融資に関していえば「審査基準」を知ることが、融資の勝敗を分けるといってもいいでしょう。
ところが、審査基準について知る機会もないまま勢いに任せて突撃していって惨敗してしまう「イタイ失敗事例」が数多く発生しています。基本的に創業融資は一発勝負の厳しい世界。敗者復活戦はありません。
一度審査に落ちてしまったら、事業内容や経営体制などに余程の変更がない限り、再審査はありえないのです。まずはそこを覚悟してくださいね。

 創業融資の審査基準となる「4つのポイント」

皆さんはどんな業種で独立開業を検討していますか? 仕入れを伴わない商材の代理店だとしたら、人件費や携帯電話、PCなどがあれば、すぐにでも始められますよね。
一方、飲食店など店舗系の場合、開業するにはかなりのお金がかかります。 物件取得費用、内装、給排水電気設備工事費、看板、人件費、仕入れ、広告宣伝費…などがあげられます。
まず、目指す業種で開業する際にかかる「お金の総額」をイメージしてみましょう。
創業融資でおさえておくべき基本、それは「審査基準となる4つのポイント」。

1.自己資金 2.経験・能力  3.返済可能性  4.資金使途 です。


今回はその中の1つ「自己資金割合」についてお話をします。

「自己資金割合」とは

創業融資の審査では「全体でかかる総額」のうち、自己資金(借入れ以外に自分で用意した初期資金)をどれだけ用意したかという「自己資金割合」という考え方があります。



自己資金とは、借入れ以外に自分で用意するお金のこと。
融資審査をクリアするには、「事業全体でかかるお金の総額」のうち、自己資金をどれだけ用意したかという「自己資金割合」を満たしているかどうかが重要となります。
通常の経営での融資と創業融資との大きな違いがここにあるといってもいいでしょう。 そして、起業家がこの自己資金でつまずくケースが非常に多いのです。


 融資審査における「自己資金割合」の基準


自己資金割合は日本政策金融公庫、自治体、それぞれで基準が異なります。


■日本政策金融公庫の「新創業融資制度」※の場合、1/3の自己資金割合が必要。
■自治体の創業融資の場合、場所により多少異なりますが、だいたいは1/2の自己資金割合が求められます。

※無担保無保証の創業融資制度


つまり「全体でかかるお金の総額」が1200万円だとしたら、日本政策金融公庫の新創業融資では400万円、自治体の創業融資だと600万円の自己資金を用意する必要があります。


まずは、手掛けたいビジネスで必要となるお金の総額と、自分で用意できる金額をイメージする。そうすれば、どちらを選べばよいかの基準となります。

 自己資金を金融機関はどのようにチェックするか


自己資金は創業融資の審査の中でも特に重要な位置づけで、厳重なチェックがなされます。
まずは事業主個人の、「過去1年分の預金通帳」の提出を求められ、「蓄積」を確認します。 例えば、自己資金として300万円があると主張する場合、その300万円がどういう過程で貯まったのかを追います。


 自己資金としてOKなパターン

○毎月の給料の手取りが30万円で、うち10万円をコツコツと貯めた ○退職金として300万円を受け取った ○生命保険を解約して解約返戻金として300万円の入金があった ○父親から300万円が振り込まれ、贈与されたものと確認できた


 自己資金としてNGなパターン

○通帳上、現金300万円の入金があり、たんす預金として貯めたと主張した ○母親から300万円が振り込まれているが、これは借りたものと説明した 上記は、自己資金がネックで創業融資調達に失敗するときに多いパターンです。
つまり、 1)自己資金の出所があいまいで説明できない 2)自己資金といいながら、本当は誰かから借りたお金 という場合は、チェックに引っ掛かり審査をパスできないのです。


【まとめ】 ・創業融資の1つめのポイント「自己資金割合」の基準は融資によって異なる。 ・「自己資金」は額だけではなく、出所や、自分のお金かどうかも審査されるため要注意。


次回は、審査項目「経験と能力」「返済の可能性」「資金使途」についてご紹介します。


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れいたん・うめちゃん

皆さん、こんにちは!


れいたん

いよいよ今回から、アントレアイドルと学ぶ独立開業基礎講座のスタートです^^


うめちゃん

1回目は「独立の形態」について、フランチャイズの独立相談窓口「アントレ独立カウンター」の相談員の方に話を聞いてきました!


独立開業形態の種類とメリット・デメリット

以下、「アントレ独立カウンター」相談員のコメント

独立を検討している方で、「どうのような形態で独立するか?」を悩んでいる方は非常に多いと思います。まずは、その独立開業の形態の種類とそれぞれのメリット・デメリットについて簡単にお話しますね。

【自力独立】

例)法人を設立して組織的に運営を行うなど
○ メリット 自分の裁量で方針を決め、実行できる。実入りは全て自社・自分のものなる。
× デメリット サービス・商品開発から販売活動、経理まで全ての業務を自分が中心となって行う必要がある。パートナーが必要になる。

【個人事業主・フリーランス】

例)単店のショップオーナー、業務委託など
○ メリット 身軽に始めることができ、比較的少額の投資で始められる。自分の好きな業務に取り組める。
× デメリット 些細なことも全て自分で行う必要がある。病気・けがなどのトラブルにより収入が途絶える可能性がある。

【フランチャイズ加盟】

例)コンビニオーナー、塾オーナーなど
○ メリット ブランドイメージや運営ノウハウ、商品など、成功しているパッケージを活用することができる。業界業種経験がなくても未経験から開始できる。
× デメリット 対価として加盟金やロイヤリティが発生する。経営がマニュアル化いることや、ルールがあり加盟オーナーの裁量に制限が発生する場合がある。

【士業】

例)税理士や行政書士、社会保険労務士など
○ メリット 資格取得により専門家として活動できるため、資格取得が仕事に直結する。
× デメリット 専門分野での仕事になるため、高いレベルでの競争が発生する。それなりの知識や実績、人脈、営業活動が必要。

以上が、独立開業の形態とそれぞれの主なメリット・デメリットになります。

自分自身が持っている経営資源の棚卸しが大切

ほかにも、独立開業の形態を決めるにあたって重要なポイントがあります。それは、経営資源と言われている「ヒト」「もの」「お金」「情報」の4つです。 この経営資源が身の回りにどのくらい揃っているかによって、形態が変わってくると思います。
ある程度の「お金」があれば「人」「もの」「情報」は調達することができるので そういう方は、自身で何か事業を立ち上げることも可能ですし、フランチャイズに加盟するという 選択もできると思います。
「もの」または「情報」はあるけれど、「ひと」「お金」が不足しているという方は、個人事業主やフリーランスとして 始めることになると思います。
「情報」の中でも、特に専門資格を取得している方は、当然ですが、士業として始めることもできます。 とは言っても、どれか1つでもあれば独立開業においては有利になると思います。

今まで多くの独立開業希望者と面談をしていますが、皆さん意外と身の回りに「経営資源」がないというのが実態です。 そういう方は、まず一番柔軟性のある「お金」をコツコツ貯めることをお勧めします。

れいたん

ふむふむ。

うめちゃん

知らないことだらけでした。

れいたん

ほかにもメリット・デメリットってありそうだね。

うめちゃん

そうだね!まずは、各形態を理解した上で、自分の状況や環境にあった独立開業を考えてみます。

れいたん・うめちゃん

ありがとうございました!

次回は「情報の集め方と、フランチャイズ本部選びの注意点」 をお伝えします。
お楽しみに^^

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独立に関して個別に相談をしたいという方は 「アントレ独立カウンター」をぜひ、ご活用ください^^

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左から、れいたん、うめちゃん

アイドルと学ぶ“独立開業活動”

独立に向けて準備を開始したいけど、「何から始めれば良いか分からない…」 そんな悩みをお持ちの方は意外と多いのではないでしょうか?

そこでアントレでは、独立に興味を持っているアイドル2名を選出。 読者の方々に近い目線で、独立開業に関するお役立ち情報(主にフランチャイズでの独立)をお知らせしていきます。  

アントレアイドル1人目:れいたん(才木玲佳)

れいたんは、名門大学を卒業した才女ながらも、格闘系のアイドルユニットで 筋肉担当をしているストイックな頑張り屋さん。最近では、筋肉アイドルとして TVやグラビアでも活躍中。

「なんでもチャレンジが大切」という信条を持つ、れいたんは、独立に向けて怠け ている方々を少しだけ厳しめに応援します。  

アントレアイドル2人目:うめちゃん(梅林美香子)

うめちゃんは、現在、大学で経営を学んでいる女子大生。実家が会社を経営して いることもあり、将来は人の役に立てる事業を起こすという目標に向けて努力を しています。

「人生でペットの飼い犬にしか怒ったことがない」という、 うめちゃんは、独立に向けて悩んでいる方を少しだけ優しめに応援します。

アントレ公式キャラクターのアントラと

れいたん

初めまして!れいたんこと才木玲佳です。これからみなさんと一緒に独立開業について学んでいきます。


うめちゃん

初めまして、梅林美香子です。独立開業のことは、ほとんど分かりませんが、皆さんに負けないようにこれからがんばって勉強していきます。


れいたん・うめちゃん

これから一緒に“独活”しましょう!皆さん、宜しくお願いします!

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起業するにはお金がかかります。これはホントに想像以上にかかります。 多くの人が起業後に気づくことですが、資金は最初に想像した額の「3割増」から「倍」くらいは必要になると思っていてよいかと思います。店舗の保証金、内装、車輌などの設備資金、賃料など店舗・事務所の維持費、人件費、広告宣伝費、その他諸経費……。

「融資」が大事なワケ

自己資金でカバーできないのは普通のこと。では、これをカバーするためにどうやって資金を調達するか。
1つは、起業時に受け取ることができる助成金・補助金。

これは、国や自治体が中小企業振興や雇用促進のために支給する返済不要のお金で、数百万円という高額のものもあります。
要件や手続きは各助成金・補助金によってさまざまですが、ただ、1つ覚えておいてください。 仮に助成金・補助金が受けられたとしても、入金されるのは数カ月後~半年後くらい。
しかも、お金を先に使い、それから受け取るという制度が大半です。 ということは最初に頼るべきは助成金・補助金ではなく「融資」です。

「創業融資」とは

「創業融資」とは、起業したばかりの会社や個人事業を対象とした公的融資制度のことです。
まだ実績と信用の少ない起業家に対して、金融機関がお金を貸してくれることはほとんどありません。そこで国や自治体が起業家のために用意しているのが「創業融資」なのです。
「創業融資」は大きくわけて2つあります。1つ目は政府系金融機関である日本政策金融公庫の創業融資。2つ目は各自治体(都道府県、市区町村)が扱う創業融資制度です。
この両者は同じようでいて、実は以下のような大きな違いがあります。

(1)日本政策金融公庫の創業融資

◎メリット ・申し込みから審査までが早い。(通常1カ月程度) ・自己資金の要件は厳しくない(自己資金が少なくてOK) ・無担保無保証(担保・保証人なし)で融資が受けられる新創業融資制度がある(起業家に非常に有利!)
△デメリット ・金利が若干高い

(2)自治体の創業融資

 ◎メリット ・金利が低い。自治体により利子補給(利息の一部を自治体が補助)制度を用意している。 その場合は、より低い金利で借りることが可能。
△デメリット ・申し込みから審査まで時間がかかる(通常2~3カ月ほど) ・自己資金要件が厳しいことが多く、自己資金を多めに用意する必要がある

 

このような違いがあるため、どこから資金調達するのが最適なのか、よく見極める必要があります。

公庫と自治体、どちらの融資を選択したらいい?

起業するにあたり、大切な感覚の1つに「スピード感」があります。チャンスを掴む人は何でもスピードが速いです。 まさに機を見るに敏。チャンスを逃しません。
例えば店舗が必要な業態の場合、どれだけ良い物件を獲得できるかが勝負の分かれ目。 全ての面で納得できる優良物件というのはそうそうあるものではありません。
では、目の前に超優良立地で格安賃料の物件を見つけたらどうしますか? すぐに押さえて契約したいですよね。
ただ、保証金、前家賃、仲介手数料などの費用を考えると、融資が実行されてからでないと無理だとしたら…。
そんなとき選択すべきはズバリ、日本政策金融公庫の創業融資。 申し込み、審査、融資実行まで1カ月前後(場合によっては1週間くらい)で完了します。 一方、自治体の創業融資は2~3カ月くらいかかるのが当たり前。 それを知らずに融資を申し込んでいたら、もたもたしている間に超優良物件がなくなってしまう可能性もあるのです。

【まとめ】 ・「創業融資」とは、起業したばかりの会社や個人事業を対象とした公的融資制度。 ・「創業融資」は大きくわけて2つあり、それぞれメリットデメリットがある。

 

次回は、「創業融資」の審査のポイントについてご紹介します。

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