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アナタが太る理由は「食器」にあった? 心理学者が食欲のコントロール方法を解説

アナタが太る理由は「食器」にあった? 心理学者が食欲のコントロール方法を解説

忙しくて朝ごはんは食べず、昼食は高カロリーなファストフード。夜は付き合いの飲み会に、深夜に〆のラーメン…。

責任ある立場で働いていると、付き合いやストレスの発散などで不規則且つ、高カロリーな食事を取ってしまいがちになります。

しかしそんな生活が続けば、体型が崩れてしまうのは言うまでもありません。

独立に役立つ心理学、今回内藤先生に伺ったのは、食欲を抑える方法。

働く上で、健康管理は基本中の基本。食べる量のコントロールは、今や必須のビジネススキルと言っても過言ではありません。

食欲をコントロールする方法は「食器」にあると内藤先生は言います。一体、なぜでしょうか。

スプーンを変えると食欲が2分の1に!? 「食器」が食べる量を決める

私たちは小さい頃から「出されたものはきちんと残さず食べる」ことを良いことと教えられてきました。

しかしこのマナーをきちんと守っている人ほど、はまりやすい落とし穴があります。

アメリカ、ペンシルベニア大学のアンドリュー・ゲイアー先生による実験をご紹介しましょう。

ゲイアー先生はあるアパートの廊下に、「お好きなだけどうぞ」というメモを添えて、粒チョコレートがいっぱい入ったボウルを置きました。

そしてボウルの横には通常サイズのスプーンを置き、別日にその4倍大きさのスプーンを置きました。スプーンの大きさを日によって変えたのです。

その結果、大きいスプーンを置いた日は粒チョコレートの減った量が2倍になりました。

つまり食器の大きさが、食べる量に影響を与えたのです。

裏を返せば、食器の大きさを変える(小さくする)ことで、食べる量を自らコントロールすることができるのです。

最近少し体が気になっている方は、今一度家の食器を改めて眺めてみましょう。どんぶりやお茶碗など、大きめの皿ばかり揃っていませんか?

「器によそった食事を残さず食べる」マナーの良い人ほど、その習性を逆手に取って、小さめの食器を揃えることから始めてみましょう。

アメリカ人は「肥満型」フランス人は「痩せ型」が多い原因は、スーパーにあった!

食べる量を決める要因について、もう1つ面白い話があります。

一般的に、アメリカ人には「肥満体型」が多く、フランス人には「痩せ体型」が多いと言われています。なぜでしょうか?

それは、スーパーの陳列棚にある商品を比べると分かります。アメリカとフランスでは、売っている食べ物の大きさが異なるのです。

例えば、アメリカのスーパーで売っているヨーグルトの標準的な量は8オンス(227g)ですが、フランスでは5オンス(140g)です。

アメリカのヨーグルト1つ分とは、フランスのヨーグルトの量のおよそ1.6倍にもなるのです。

つまり売っている食べ物の量が、そのまま食べる量にも影響していると考えられます。

皆さんも、買い物のときは「お得だから」と、ついたくさん入っている方を選んでいませんか?

例えばスーパーのポテトチップス、ジュースなど「お得サイズ」と称してたくさんの量が入っている商品をよく目にします。

「たくさん入っているものを、毎日少しずつ食べればいい」と思って買ってしまっても、実際はあるだけ食べてしまうのが人間の性というもの。アメリカとフランスの例はその顕著なケースと言えるでしょう。

体型を維持したいなら、買いだめは要注意。食べ物はこまめに買うようにしましょう。

「自分を信じない」からこそ、周りに食べ物を置かない。食欲コントロールの近道

自分に自信のある人ほど「自分のことは自分でコントロールできる」と思いがちです。

しかし、食欲はあまりに手軽に満たせてしまう欲望のため、完全に制御することは難しいもの。「毎日少しずつ食べれば良い」と自分に期待しても、目の前にある食べ物はすぐに食べてしまうのが人間の弱いところでもあります。

ここは、「食欲は自制心でコントロールできない」と割り切った方が身のためでしょう。

「食欲に関しては自分を信頼しない」と認めることで、逆に身の回りに余計な食べ物を置かないようになり、食欲のコントロールが可能になるのです。

まずは家の食器を小さいものに揃えること、そして買いだめはしないこと。この2つを守れば、食べ物を前に無駄な葛藤をすることはなくなります。

1流のビジネスパーソンを目指すなら、ダイエットや体型維持に費やす時間はできる限り少なくし、自分の仕事やプライベートを充実させたいですよね。

今から食べる量をコントロールして、健康な体を手に入れましょう!

プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと)
心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。
ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。
新刊に「いちいち気にしない心が手に入る本」(三笠書房)
「最高に幸せになる「口ぐせ」」(秀和システム)など。
講演会・セミナーの依頼は、株式会社ブレーンまで。

株式会社ブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先)
http://www.kkbrain.co.jp/

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