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“信頼できる人”からの紹介でも要注意? 税理士が教える「税理士の選び方」

“信頼できる人”からの紹介でも要注意? 税理士が教える「税理士の選び方」

独立・起業の「お金」に関する悩みを、税理士の齋藤雄史先生に解説していただく「税理士が教えるお金と起業」シリーズ。

今回のテーマは、税理士が教える「自分に合った税理士の選び方」。

独立・起業を経て、初めて税理士に仕事をお願いしようと考えている方は必見です。

ぶっちゃけ、税理士って必要なの? 税理士が持つ、3つの独占業務+専門領域

こんにちは、税理士の齋藤雄史です。

今回のテーマは「自分にあった税理士の選び方」。全国に7万人いる税理士の中から、アナタに合った税理士を探すために必要なことはなんでしょうか。

クライアントによく聞かれるのは「そもそも税理士って何してくれるの?」という質問です。

選び方を考える上で、まずは税理士の代表的な仕事の内容からご紹介しましょう。

①税務相談

おそらく全ての税理士が必ず行うのが、税務相談です。

具体的には、税金に関する悩みや会社の資金繰りの相談、時に経営的アドバイスなどですね。

②税務署類の作成代行

こちらもよく耳にする仕事ですね。これからピークを迎える確定申告書の作成などがこちらに該当します。

また、青色申告書の書類の確認やチェックなどもします。

https://entrenet.jp/magazine/14004/

③税務調査の立ち会い

もし確定申告の内容に不備があった場合、税務署から税務調査が行われます。その際に税理士は、対象者とともにその調査の場に立ち会うことができます。

以上の3つが、税理士の独占業務となっています。

税理士はこの3つの独占業務をはじめ、それぞれの専門領域に応じて様々なサービスを提供しています。

ちなみに私の場合は、資金繰り・事業計画書の作成の補助や、会社の経理周りの指導、会計システムの導入の推奨など、コンサルティング業務に近いものやインフラ周りの整備など幅広く対応しています。

その他、節税が得意な人、会社設立における資金繰りや資金調達を考えるのが得意な人、相続税周りが得意な人など、税理士によって得意なことやできることは異なります。

アナタが税理士に相談したい目的が決まっている場合は、「税理士ドットコム」などの税理士紹介サイトを活用して、目的別に検索してみるのも良いでしょう。

信頼できる人からの紹介でも要注意? 税理士の選び方

税理士の仕事が分かったところで、いよいよ「自分に合った税理士の選び方」を考えていきましょう。

①費用

税理士にお願いするにあたって、まず頭によぎるのは「費用」ですよね。

お願いしたい仕事の内容にもよりますが、大体の相場というものがあります。相場と照らし合わせつつ、いくつかの事務所から見積もりを取っておくと良いでしょう。

値段は「高すぎず、安すぎないところ」をおすすめしています。こちらが無知過ぎると高く見積もられてしまいますし、逆に安すぎるところは何かしら「安い理由」が存在するからです。

安かろう悪かろうになってしまわないように「この料金で、どこまでやってくれるのか」を事前に握っておく必要があります。

②目的別で絞る

先程の項目でも挙げましたが、税理士にお願いしたい仕事の内容をはっきりさせる、というのは極めて重要です。

大きい税理士事務所では、比較的どんな案件でも相談に乗ってくれる、というスタイルのところもありますが、みんながみんな税務に関する全ての問題に答えられるわけではありません。

内科や外科、眼科に耳鼻科など、病院にも自分の専門があるように、税理士にも専門が多かれ少なかれ存在します。総合病院のようになんでも受けられる税理士事務所だけではない、ということですね。

③意外と危ない、紹介のワナ

「どこの事務所がいいのか分からないから、とりあえず先輩起業家から紹介してもらおう」といった考えから、税理士を選ぶ人が非常に多いです。

「信頼できる人からの紹介だから、大丈夫」と安心してしまいがちですが、正直私はこの選び方は勧めていません。

理由は2つあります。

まず②にもある通り、アナタが税理士に依頼したい目的とその税理士がマッチングしない可能性もあるからです。

先輩起業家の事業とアナタの事業が競合で、任せたい仕事もほぼ同じ、という場合は良いかもしれませんが、全く違う職種やお願いしたい仕事の領域が異なる場合は特に注意が必要です。

そして2つ目は、その税理士が先輩起業家の方から受けている金額と、アナタの仕事で発生する金額にギャップが生まれるかもしれないからです。

例えば「Aさんには10万円でお願いしているが、アナタには20万円を請求することになる」というケースは、往々にしてよくあることです。

金額の算出には、仕事にかかる工数や付き合いの長さ、関係値、優先順位など様々な事情を考慮します。

もちろんお知り合いの方である以上、可能な限りリーズナブルな価格にしたいのが本音ですが、どうしても難しい場合もあります。

ちなみに私は、紹介があった場合は基本的にお話は伺い、その人の目的に応じて判断します。

その際、例えば「相続関係の相談」などであれば専門外のためお断りするようにしています。

トラブルを避けるためにも、紹介はあくまで参考程度に考えておき、困ったことがあったらセカンドオピニオン的に相談する、くらいにしておいたほうが無難かもしれません。

④必ず会える距離の税理士にお願いする

税理士はアナタをお金という側面から支える重要なパートナーです。

何かあった時にすぐに会える、相談できるに越したことはありません。アナタが東京に住んでいるなら東京、あるいは関東圏に住んでいる税理士に仕事をお願いしたほうが良いでしょう。

せっかくステキな税理士と巡り会えても、新幹線や飛行機を使わなければいけないのなら、一度良く考え直したほうがいいかもしれません。

⑤必ず会ってから判断する

予算、目的、立地も問題ない場合、いよいよ最後のチェック項目です。

必ず会ってから判断しましょう。

税理士といっても人ですから条件面がいくら良くても、最終的には性格に合う合わないは必ず出てきます。

繰り返しになりますが、税理士はアナタの財務状況を、アナタ以上に知ることになる大切なパートナーです。

アナタの事業を応援してくれるかどうか、アナタ自身が「この人になら、ウチの会社のお金の流れを教えてもいいや」と思えるかどうかは極めて重要になってきます。

ですので、最後は必ず税理士と会ってから判断しましょう。

「信頼できそう」と思えるか。私なら、こんな税理士を選びます!

ここまで税理士の選び方を考えてきましたが、最後に私自身が税理士を選ぶならどうするのかをお話しましょう。

私は税理士事務所を開業して、4年になります。

自分の事務所の状況を客観的に見てもらいたい、という意味でも、この業界で20年以上キャリアを積んでいる税理士の方に経営的観点からアドバイスをいただきたいです。

後はとにかくなんでも相談できる雰囲気があって、電話やメールなどで連絡してもレスが早いことでしょうか。事務所の大小は特に気にしていません。

逆に、自分の目的とあまりにかけ離れている場合や、何か困ったときの連絡が遅かったりする税理士は注意が必要です。

最後は「この人なら信頼できそう」と思えるかどうか、でしょうか。

私自身も「この人なら信頼できそう」と思っていただける税理士を、今後も目指していきたいと思います。

皆さんの目的に沿ったステキな税理士が現れるよう、応援しています!

<プロフィール>
齋藤雄史さん
税理士/公認会計士
宮城県仙台市出身。

高校卒業後、進学資金を貯めるため、新聞販売店に勤務。その後、地元の簿記専門学校に進学、東日本大震災同年の2011年公認会計士試験合格。

合格後、新日本有限責任監査法人福島事務所勤務。
法律の世界に魅せられロースクールに進学し、同時期に板橋区にて会計事務所を開業。

ITやクラウド対応を武器に顧客開拓に成功し、20代〜30代をはじめとする多くの起業家から厚い信頼を得ている。

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