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優秀な人が輝ける世界へ。声優界の“黒船”に乗せる夢【BLACK SHIP・後編】

2018年12月30日

優秀な人が輝ける世界へ。声優界の“黒船”に乗せる夢【BLACK SHIP・後編】

声優の福山潤さんと立花慎之介さんが立ち上げた、株式会社BLACK SHIP。

前編では、声優一筋20年のお2人が、なぜ起業という選択肢を選んだのかをお伺いしました。

後編の今回は、いよいよ株式会社BLACK SHIPの事業について、そしてBLACK SHIPで叶えたい夢を、徹底的に語っていただきました。

“黒船”に乗せた2人の夢とは、一体何なのでしょうか?

超人気声優のスペシャルインタビュー、後編です。

<プロフィール>
福山潤さん(トップ画像右)
声優/株式会社BLACK SHIP代表取締役

1997年に『月刊Asuka』のラジオCMナレーションでデビュー。青二塾大阪校13期1組卒業。1999年に青二ジュニアを退所。フリー期間を経て、ぷろだくしょんバオバブに移籍。

2011年4月1日、アクセルワンに移籍。

2018年3月31日、アクセルワンを退所。同年4月1日に、立花慎之介とダブル社長という形で株式会社BLACK SHIPを開業する。

出演作品は、「コードギアスシリーズ」(ルルーシュ・ランペルージ)「黒執事」(グレル・サトクリフ)「マクロスF」(ルカ・アンジェローニ)「革命機ヴァルヴレイヴ」(アードライ)「おそ松さん」(松野一松)「暗殺教室」(殺せんせー)「ユーリ!!! on ICE」(西郡豪)「PERSONA5 the Animation」(雨宮蓮)など。

<プロフィール>
立花慎之介さん(トップ画像左)
声優/株式会社BLACK SHIP代表取締役

青二塾東京校18期卒業。2003年テレビアニメ『E'S OTHERWISE』のキョウ役で声優デビュー。2011年6月よりアクセルワン所属。

2018年3月31日、アクセルワンを退所。4月1日に、福山潤とダブル社長という形で株式会社BLACK SHIPを開業する。

出演作品は、「DD北斗の拳」(ケンシロウ)「メカクシティアクターズ」(カノ)「ハイキュー!!」(夜久衛輔)「D.Gray-man」(ハワード・リンク)「Go!プリンセスプリキュア」(プリンス・ホープ・グランド・カナタ)「石膏ボーイズ」(メディチ)「東京喰種トーキョーグール」(滝澤政道)「ビッグオーダー」(柊義経)など。

経営と両立するからこそ、あえて声優業に軸足を置く理由

―株式会社BLACK SHIP(以下、BLACK SHIP)の事業内容について、教えてください。

立花さん
声優やナレーターなどの養成、タレントマネジメントの全般、制作協力業務などを行っています。業務内容自体は、一般的な声優プロダクションとさほど変わりありません。
福山さん
仕事の内容もさほど大きくは変わっていませんね。経営者としての仕事ももちろんありますが、基本的にはほとんどが声優やナレーター業など、独立する前の仕事と同じです。

―てっきり声優業より、経営者の仕事に力を入れていらっしゃるのかと思っていたので、意外です。声優業に力を入れている理由はなんでしょうか?

福山さん
やはり僕らの職業が声優だから、ですね(笑)。

たしかに独立した以上、経営に力を入れていかなければなりませんし、僕たちの成し遂げたいことは経営を上手く回してこそ、成し得るものです。

ですが、会社を立ち上げてまだ2カ月ほど。まずはしっかりと会社に力をつけていかないといけません。

僕たち2人はこの会社の代表ですが、同時に現段階では唯一お金を稼ぐことのできる「商品」です。

声優として、まずはいただいたお仕事できちんとクオリティを出すことが、最も重要だと考えています。

―自分のやりたいことをやるためにも、まずはきちんとキャッシュを作っていかなければならない、と。

立花さん
はい。そしてこの期間を使って、経営者として基礎的なトライアンドエラーを繰り返しています。

例えば僕たち2人を含めて、現在BLACK SHIPの従業員数は4人です。この4人を養うためにはいくら必要なのか、現状の収益はどれくらいでどれほど必要経費がかかり、どれほどお金が手元に残るのか。

また、自分たちのやりたいことをやるためには、どれくらいお金が必要で、どれくらいの時間と人員が必要になるのか。

今はそうしたタスク出しと収益のモデルを洗い出している最中です。

お話してきたとおり、声優としては20年キャリアを積んでいても、経営者としてはまだまだ初心者です。

だからこそ、今の等身大の自分たちに何ができて、何ができないのかを冷静に見極めることが重要だと思っています。

―冷静に自分たちにできることを分析した結果、まずはしっかりと声優業に軸足を置くことにした、ということですね。

立花さん
対外的な取り組みとしてはそうですね。軸足を声優において、しっかりと地盤を固めつつ、社内ではトライアンドエラーを繰り返して、できるところから徐々にやりたいことにも注力していく予定です。

才能がある人が輝ける世界を作る。声優界の“黒船”に乗せる夢

―前編でも少しお話がありましたが、福山さんと立花さんがBLACK SHIPで取り組みたいこととは、改めてなんでしょう?

福山さん
まずは後続の育成に力を入れていきたいです。

これから声優を目指す若い子たちに、スキルや技術といったところはもちろん、声優としての心構え、マインドセットなど自分たちが経験してきたことを中心に、伝えていければと。

そのためにまず、声優の養成所を作ることが急務だと考えています。

養成所できちんと若手を育てて、ゆくゆくはBLACK SHIPで一緒に仕事ができたらいいですね。

立花さん
まだ予定なので確実にというわけではありませんが、来年には養成所を開きたいとも思っています。

現在、現場で教えられる講師を探したり、カリキュラムなどを考えたりと準備を進めています。

―先程福山さんが、スキルやマインドセットを自分の経験から伝えたいとおっしゃっていましたが、立花さんは若手の声優、もしくは声優のタマゴの方へ、何を伝えていきたいのでしょうか?

立花さん
スキルとマインドセットの両面で「人を育てる」ことは福山が、僕は、声優としてのリスクマネジメントを伝えていきたいと思っています。

例えば、今声優を目指している10代20代の若い人たちは、生まれたときからインターネットがあるわけですよね?

身近にありすぎるが故に、たまにSNSなどでトラブルが起きてしまうことがあります。

将来が有望な新人声優が、小さなトラブルを起こしてしまったせいで、仕事がもらえなくなるなんて、とても寂しいことですし、業界のためにもマイナスだと思うんです。

だからこそ僕ら大人が、きちんと彼らに危機管理について教えていくべきだと思っています。

―スキルやマインドセットはもちろん、時代に合わせた危機管理能力も養っていくべきだということですね。

福山さん
時代に合わせるという意味では、全国各地にいる優秀な才能を持つ人に、スポットを当てたいとも考えています。

今の声優業界では、やはり東京に仕事が集中しているのが現状です。地方だとどうしても仕事そのものの数が少なく、マーケットも小さいのです。

そこで養成所を各地に作って、地方に住む優秀な人との接点を増やすのと同時に、東京にいても地方にいても仕事ができる環境づくり、仕組みづくりができたらと思っています。

―出身に関係なく、才能のある人が輝ける世界を作る、ということですね。まさに声優界の“黒船”に相応しいと思います。

立花さん
ここ10年ほどで、声優に求められるスキルや在り方が急激に変わってきています。

後続の若手声優たちが、その変化に対応できるように教えていきたいのはもちろんですが、まずは代表であり前線で戦う僕らが、その変化に対応できなければ意味がありません。

福山さん
変化に対応する、というより「変化を楽しむ」と言った方が正しいかもしれません。

たしかにアニメや映画の吹き替え、ナレーションの仕事がメインだった時代から、人前に出るようになり、ライブをしたりTV番組に出たりと、声優の仕事の領域は年々広がっています。

僕らはこの変化に対して、決して悲観的ではありません。むしろこの変化をより楽しむために、声優がより幅広く活躍できる環境を作るために、BLACK SHIPを立ち上げたんです。

―この変化を使って、どのようなことを成し遂げたいのでしょう?

福山さん
僕はいつか、アニメを作ってみたいんです。

声優としてはもちろん、企画からシナリオ、デザインなど、アニメを作るための工程に関わって、文字通りアニメを作る。表に出る仕事も裏方の仕事も、どちらも自分が携わってみたい。

「声優がアニメを作る」って、あまり例がありません。でもせっかく会社を作ったなら、企画の段階から作る側に回るなど、普通の声優が携わらないところに挑戦してみたいんです。

リスクを取ってでもやりたいこと・実現したいことを達成するために、独立・起業に踏み出す

―今自分たちがやるべきことにしっかりと軸足を置きながらも、築いていきたい未来や世界観がとても明確で、本当にこれからが楽しみな会社になりそうですね。

福山さん
ありがとうございます。

やりたいこと・やらなきゃいけないことは、本当にたくさんあるのですが、結局は大変なことも含めて、全てを楽しみたいんです。

そして経営者の僕が1番楽しんでいれば、自然と周りも楽しんでくれるんじゃないかなと。

立花さん
「あの会社ってなんでいつもあんなに楽しそうなの?」と、他の人から言ってもらえるような会社にしたいですね。

関わってくれるスタッフや、これから入ってきてくれるかもしれない新人声優の子も、みんなが楽しく仕事ができる環境を作っていきたいですね。

―最後に、これから独立・起業を考えている人へ、何かメッセージをいただけますか?

福山さん
小さいことでもいいので、まずは1歩踏み出してみることが大切だと思います。例えば独立・起業を経て挑戦してみたいことに、副業として始めてみるとか。

すると、自分の得意なことややりたいことが明確になってくると思います。

まずは小さくても踏み出す経験をたくさんすることで、それが自分の自信につながっていくのではないでしょうか。

立花さん
独立・起業をする理由を深掘りするといいかもしれません。

「もっとお金が欲しい」という理由で独立・起業をするのはあまりおすすめできません。往々にして、会社員時代よりも稼ぎが不安定になるので。

でも深掘りした結果、お金が理由というよりも、自分のやりたいことを純度高く実現したいという理由が見えているなら、独立・起業という選択をするのはアリだと思います。

僕で言うところのBLACK SHIPで実現したいこと、経営や後続の育成のような、リスクを取ってでもやりたいこと・実現したいことに巡り会えたら、思い切って外に出てみても良いのかもしれませんね。

※この記事は、2018年7月17日に掲載したものを再掲しています。

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