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フランチャイズチェーン、レギュラーチェーン、のれん分けは何が違う?

2018年5月28日

商売において安定的な収益が出せるようになった企業の多くがその次に考えるのは、事業展開やビジネス拡大です。

中でも、個人消費者向けの商売を行う企業は、自らの成功体験を複製し、国内外の新しい地域で同じ体験を再現することでさらに利益を出そうとします。

その再現のために最も一般的に使われる手法が「チェーン化」です。

「チェーン化」とは、連続的に複数の拠点で同一ビジネスを展開することを言います。

ショップデザイン、商品やサービス、接客手法が統一化され、顧客がどこの店に行っても同じようなサービスが期待できることによって、ブランド力を最大限利益につなげることができます。

また、企業のビジネス拡大につながる「チェーン化」には主に3つの手法があります。

それは、フランチャイズチェーン、レギュラーチェーン、のれん分けの3つです。

ここではこの3つがどのように違うのかをご説明いたします。

フランチャイズチェーンとは

フランチャイズチェーンとは、いわゆるフランチャイズシステムを元に構築されたチェーンのことです。

フランチャイズチェーン形態を選択した企業は、まずフランチャイズ本部(FC本部)を作ります。

FC本部が主体となり、システム運営のための準備を行います。

フランチャイズの仕組みを決めた上で、そのビジネスモデルに適した、フランチャイズ契約書、開示書面、オペレーションマニュアルなどの重要資料を作成し、加盟店募集活動を行います。

加盟店募集を見た方が、そのフランチャイズが魅力的だと判断した場合、そのフランチャイズチェーンに加盟し、FC本部が用意したビジネスのやり方を学びます。

そして、FC本部が指定したとおりの店舗を作り、事業を開始することでチェーン機能が働きます。

開始後もFC本部が指導を行い、各店舗におけるビジネス目標の達成に努めます。

レギュラーチェーンとは

外部の方に加盟してもらうのではなく、独自で新しい店舗を作る直営店の形態をレギュラーチェーンと言います。

フランチャイズチェーンとの大きな違いとしては、レギュラーチェーンの事業主は、元々その企業に属していた社員などになり、外部から募集をすることはありません。

レギュラーチェーンの形態においても、フランチャイズと同様細かい仕組み化とマニュアル化が行われます。

企業の経営目標に合わせ、店舗開発部が独自で店舗を開発したり、百貨店、ショッピングセンター、不動産開発事業者などと提携しながら、事業の拡大を試みます。

のれん分けとは

「チェーン化」を実現する上での第3の方法がのれん分けです。

のれん分けの歴史は古く、元々は企業が長年従事し熟練した技術を持つ従業員に会社の屋号を使う権利を与え、独立の手伝いをするシステムです。

のれん、つまり会社の看板の使用を許可することは、昔の社会においては、「この人は信用できます」という太鼓判になり、ビジネスをする上で欠かせないものでした。

現代においてはレギュラーチェーンと大きな違いはなく、同様に「従業員によるフランチャイズ」という形式となっています。

フランチャイズチェーンが外部の人間をフランチャイズ加盟させるのと比べ、のれん分けは「自社の従業員」にフランチャイズ事業を任せることになります。

それぞれの違いと特徴

企業にとって、フランチャイズチェーンの一番重要な特徴は、自社資金を投資せずに事業拡大ができるということです。

また、さまざまな採用などの人事問題や労務問題、そして消費者対応に対して直接関わる必要がないので、それらの分野におけるリスクとコストを削減できるという特徴もあります。

一方で、レギュラーチェーンの一番の魅力は、利益率の高さにあります。

フランチャイズチェーンの場合3~6%のロイヤルティーが得られるのに対して、レギュラーチェーンでは全ての利益が自社の取り分となります。

これが、レギュラーチェーンという選択肢を選ぶ大きな理由です。

また、人事に関する支配権や、ビジネス手法における迅速な変革のしやすさもレギュラーチェーンの重要な特徴です。

のれん分け、つまり現在の社内フランチャイズは、フランチャイズチェーンの特徴を持ちつつ、より信頼関係が構築されている企業・フランチャイズオーナー間の取り引きを可能とします。

自社のブランドやビジネスに愛着を持っている従業員が、働き続けながら会社の利益に貢献し続け、また自分の独立起業という夢も実現できるという特徴があります。

まとめ

企業のビジネス拡大につながる「チェーン化」には、主に3つの手法があります。

それらは、フランチャイズチェーン、レギュラーチェーン、のれん分けです。

レギュラーチェーンとのれん分けの場合、その企業の社員である必要がありますが、フランチャイズチェーンにはないメリットが存在するのも確かです。

場合によっては、フランチャイズに加盟せずにレギュラーチェーン・のれん分けといった手法が向いている方も存在します。

それぞれの特徴を知ったうえで、自分に合った方法を選ぶようにしましょう。

PROFILE

経営コンサルタント バシャラ セルダル

トルコ・イスタンブールのボアジチ大学にてエンジニアリングを専攻し、トルコホンダ工場の立ち上げに携わる。
その後、来日し国際大学にて MBA を取得。ゴールドマン・サックス、ほかの企業での勤務後、外資系転職コンサルタント・経営コンサルタントとして独立。
幅広いジャンルにてビジネス拡大のコンサルティングを行っている。

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1971年。

今から48年前、日本を代表する人気コンテンツ『仮面ライダー』が産声を上げた年です。

『仮面ライダー』の制作に携わり、現在に至るまで様々な映像作品・舞台などで主にアクションの側面から人気コンテンツを支えてきた会社が、株式会社ジャパンアクションエンタープライズ。

今回は同社の代表取締役社長・金田治さんにお話を伺いました。

特撮界の巨匠として、数々の作品に携わってきた金田さん。

今回は金田さんがアクションの世界に入った理由から、作品作り・後続育成をする上で大切にしているものを伺いました。

<プロフィール>
金田治さん
株式会社ジャパンアクションエンタープライズ代表取締役社長

21歳の時に千葉真一さんが立ち上げたジャパンアクションクラブに入門し、その後アクション俳優、スタントマンとして活躍。

現在は株式会社ジャパンアクションエンタープライズ代表取締役社長を務める傍ら、テレビや映画で監督として活躍を続けている。

『特捜ロボジャンパーソン』で監督デビュー。『仮面ライダー電王』『仮面ライダー鎧武』などの仮面ライダーシリーズ、『特命戦隊ゴーバスターズ』などのスーパー戦隊シリーズほか、さまざまなアクション作品の監督を務める。

巨匠・金田治が、アクションの世界へ踏み出した意外な理由

―仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズを始め、多くのアクション作品の監督を務めている金田さん。もともとはスタントマン、アクション俳優だったそうですが、なぜアクションを志したのですか?

金田さん
最初のきっかけは、ズバリお金が欲しかったからです(笑)。

高校を卒業して進路を考える頃、大学に行って勉強するのは嫌、会社員になって働くのも嫌だったので、専門学校に進学することを口実に東京へ出てきました。

専門学校に行きながらアルバイトで食いつないでいたある時、兄がエキストラの仕事をしていた関係で、千葉真一さんが主宰する「ジャパンアクションクラブ」(以下、JAC)の存在を知りました。

幼い頃からテレビも映画もあまり見てこなかったので、正直良くわからなかったのですが、なんでもアメリカのハリウッド映画でアクションをこなすスタントマンは、1回のアクションで何十万円ももらえるらしいと聞きまして。

「スタントマンていうのはお金になるのか!」と思い、兄に紹介してもらい21歳でJACの門下生となったのがきっかけです。

―なんというか、ものすごい生々しい理由でアクションの道に進まれたのですね…(笑)。

金田さん
当時の僕は、特に「将来何になりたい、こんなことがしたい」みたいな目標がなかったんですよ。

とりあえず大金を稼げる方法としてスタントマンの仕事があった。だからそれに挑戦してみた、という流れです(笑)。

―そしてその流れが現在にもつながるわけですが、JAC入所当時はどうでしたか?

金田さん
入所してから東映のテレビや映画のアクション、藤岡弘さん演じる「仮面ライダー1号」のトランポリンアクションなどに出演してました。

当時は実際に藤岡さんご本人が仮面ライダーのスーツを着ていたのですが、トランポリンを使うアクションの時はスタントマンがスーツアクターを演じていたんですよ。

真夏の撮影で、汗だくになりながらも必死でしたね。当時は僕も駆け出しでしたから、諸先輩方に怒られながら経験を積んでいったんです。

―やはりアクションの道は生易しいものではなかったんですね。それでも大変な分、当初の目的通りお金を稼ぐことはできたのではないですか?

金田さん
それが意外と稼げなかったんです。やはりアメリカと日本の制作予算の差なんですかね、想定外でした(笑)。

お金がちゃんと稼げていないことに疑問を感じつつも、とにかく多忙を極めていたので仕事に没頭していました。

―大変な現場を任されていたのにも関わらず、収入が伴わないのであれば、いっそ辞めてしまうという選択肢もありそうですが、なぜ続けられたのでしょう?

金田さん
んー…、なんとなく周りに流されてしまって(笑)。

たしかにおっしゃる通り、過酷な現場で当時はまだ薄給でしたから、僕より先に入った先輩たち、特に家庭を持っていた方の多くは辞めてしまったんです。

JACに入った仲間内では、僕が年長者だったこともあり、気がついたら同期や後輩の中で僕が1番年齢が上になっていました。

知らず知らずのうちに、みんなが「かねさん、かねさん」って慕ってくれるようになってからは、もう辞めるに辞められなくなってしまって。本当はお金がもっと稼げるところに行きたかったんですけど(笑)。

ちょうどその頃『ロボット刑事』という作品で主人公のスーツアクターを担当することになり、当初の期待とは程遠いものの、徐々に安定してお金も稼ぐことができるようになっていきました。

アクションはあくまで、表現の1手段。芝居を最優先に考える“金田イズム”

―アクション俳優・スタントマン・スーツアクターとして活躍し、JAC内でも頭角を現していった金田さんですが、監督業を始められたきっかけは?

金田さん
JACに入所してから4年ほどでしょうか。『正義のシンボル コンドールマン』という作品で初めてアクション監督(技斗、殺陣師)としてデビューしました。

最初は見よう見まねでしたね。これまでの撮影でアクション監督がどういった仕事をしてきたかを思い出しながら、自分なりに考えて。

その後アクション監督を務め経験を積み『特捜ロボ ジャンパーソン』で監督デビューしました。

『ジャンパーソン』の後は『重甲ビーファイター』や『仮面ライダークウガ』から始まる、平成仮面ライダーシリーズを中心に、監督として作品作りに携わってきました。

―監督業の傍ら、1996年にはJACの代表取締役に就任、2001年には「株式会社ジャパンアクションエンタープライズ」(以下、JAE)に社名を改称します。経営者としての仕事もされている金田さんですが、JAEとはどんな会社なのでしょう?

金田さん
主にアクション俳優、スタントマンのマネジメントをしており、会社全体では140名ほどが在籍しています。

ありがたいことに映画やドラマといった映像系の仕事から、舞台やライブといった各方面からお仕事をいただいております。

加えて、アクション俳優・スタントマンを育成する養成所(JAE養成部)も運営しています。現在第一線で活躍する俳優たちのマネジメントと、次世代に活躍する新しい才能を育てるのが会社の主な役割ですね。

―金田さんが作品を作る時、もしくは経営者として次世代の才能を育てていく時に心がけていらっしゃることがあれば教えてください。

金田さん
僕は、アクションとはあくまで「表現の1つの手段に過ぎない」と思っています。

作品作りにおいても「ただアクションがかっこよければいい」というわけではなく、より根幹の「芝居」の1表現としてアクションが成り立つと、考えているんです。

JAE養成部では主にアクションを中心に勉強するわけですが、そもそも前提として「芝居」ができなければ意味がありません。

作品作りも育成も、アクションの根底にある「芝居」は特に意識していますね。

―「芝居」を最優先に考える“金田イズム”が浸透しているからこそ、JAEには素晴らしい俳優さんが募るんですね。

金田さん
そうだといいですね(笑)。

映像作品や舞台、ライブなど様々なお仕事に、ウチの所属する俳優たちを呼んでいただける理由が、そのスタンスと技術を評価してくださってのことなら、とても嬉しいですね。

僕は顔を出す俳優も、スーツアクターやスタントマンとして顔を出さない俳優も、カメラの前に立ったら同じ「役者」だと思っています。

役者である以上、芝居をする。アクションの奥にある、感情や想いを伝えられる作品を1つでも多く作っていきたいですね。

何が自分に向いているかなんて、分かっている人の方が少ない

―金田さんがこれから挑戦したいものを教えてください。

金田さん
スタントマンによる「アクションライブパフォーマンス」を現在構想中です。

映像作品においてCGの技術が発達し、昔ほど生身の人間のアクションが重要視されなくなった現在だからこそ、俳優たちが全力で演じ、派手なアクションを魅せるという試みに挑戦したいんです。

映画の1シーンで見るような迫力のあるアクションを、生で見られる舞台をこれから作っていきたいですね。

―これから何かにチャレンジしたいと思っている読者へ、メッセージを頂けますか?

金田さん
その都度その都度で、やりたいことがあったらやってみるのが1番だと思います。

僕はJAEに所属する俳優たちやスタッフたちに対して、その人自身が最も活躍できる場所を作ってあげたいと思っています。

例えば今、俳優をやっている人はもしかしたら後続の指導に向いているかもしれないし、作品作りのアクション監督、演出家、監督に向いているかもしれない。

何が自分に向いているかなんて、意外と当人は分からなかったりするものなんです。だからこそ周りにいる人が、その人にいろんなチャンスを与えてみる。

僕自身、アクション俳優をやってみたり、監督をやってみたり経営者をやってみたり。周りにいた人たちにいろんな誘いをいただいたから、今こうしているんです(笑)。

自分が昔そうだったように、僕もまた誰かにいろんなチャンスを与えられる人でありたい。

だからこそ「何かをやってみたい」と思ったら、行動を起こしてみる。周りの人に勧められて気づくこともあれば、自分で行動を起こして気づくこともある。

少しずつでも活躍の場所が広がっていけば、自ずと自分の進むべき方向も分かってくるんじゃないでしょうか。

2019年6月13日

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