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変化の時代における起業の鍵は「業種を超える」!起業支援ネットワーク代表理事の増田氏に学ぶ、新規事業へのつなげ方

変化の時代における起業の鍵は「業種を超える」!起業支援ネットワーク代表理事の増田氏に学ぶ、新規事業へのつなげ方

日本に衝撃を与えた、2011年の東日本大震災。この時、多くの人の日常が、一夜にして壊され、“未来はいつどうなるのかわからない”という現実を突き付けられたました。

その震災から5年。人々のライフスタイルへの意識が徐々に変わり、消費や仕事に対しての捉え方も変化しました。では、そうした変化の時代において、独立を考えている人は何に注意して独立をするべきなのか。

今回は新聞社から広告代理店、そして独立を果たした、起業支援ネットワークNICe 代表理事 増田紀彦さんのお話を参考に、これからの独立への心構えを紐解いていきます。

PROFILE

増田紀彦 氏

地方新聞社、広告代理店勤務を経て、株式会社タンク設立。経済産業省委託事業・起業支援ネットワークNICeのチーフプロデューサーを務めた後、同事業の民営化にともない、現職に。著書に『起業・独立の強化書』(朝日新聞社)、『正しく儲ける「起業術」』(アスコム)など多数。 http://www.nice.or.jp

消費スタイルの変化と経済の停滞感に、自分はどう対応するのか?

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アベノミクス以降、成長戦略が強調されるものの、経済の停滞感は払拭できていません。贅沢をしなくなった、家族と一緒に過ごす時間が増えたなどの震災以降の変化が今も影響しているのでしょう。

世間は、多くの人が商売相手となり、時には売り手、時には買い手で成り立っています。買い手が変化すれば、その影響は当然どこかで出てくるのです。

「独立にも相手(顧客や社会)が必要であり、相手が抱える問題と自分がやりたいことを結びつける点では、震災前も後も変わりません。」と増田さん。「相手が変化しているのであれば、自分も変化し、相手と自分の接点となるところを見極める必要があります。」とも説きます。社会は絶えず変化していくものなので、こちらが合わせていかなければ独立するのは難しいようです。

そして、この社会の変化に対応する際に大切なのが

  • 自分の才能を見つけること
  • 才能を信じる勇気
  • 才能を養い伸ばすための努力

「天から割り振られた能力を知り、自分の得意なことを感じ、それ(自分の得意なこと)をどこで役立てるのか。」増田さんは問いかけますが、果たして自分の才能はどうやって見つけることができるのでしょうか。

“才能がない人なんていない” 好きなこと、得意なことが才能となる

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大半の人は、才能がないと嘆き悩んでいると思います。しかし、才能がないと思い込んでしまっているようではいけません。あなたにも才能は隠れているだけで、生まれながらに持っているのです。

隠れた才能の発見の仕方として、「子どもの頃に熱中していた、好きだった、得意だったことを動詞にしてみてください。」と増田さんは説明します。

例としては、「昆虫採集が好きならば、集める。勉強を教えることが好きだったら教える。パソコンが好きだと抽象的すぎるので、パソコンで何かを作るのが好き、とその行為を動詞に落とし込みましょう」自分が好きなことや熱中できることは、1つの才能と捉えていいそうです。

そして、動詞に目的語を当てはめ、組み合わせます。「集めるなら、人を集める。組み立てるなら、ウェブサイトを組み立てる。これを組み合わせると、人を集めてウェブサイトを構築する、ウェブディレクターとなります」

思っているよりも簡単に自分の才能を見つけ出せます。見つけた才能を伸ばせるかどうかは自分次第。

1人勝ちではなく、同じ志の共同体の中「助け合って事業を生み出す」

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「震災前後で大きく変化したのは人々の価値観、特に人生観だと言えるでしょう。“いざという時は助け合わねば”という意識を持ち、お金だけの関係ではなく、志や理想を持った互助し合える共同体が形成されました。」と増田さんは言います。震災が起こった直後は、日本が1つになっているような気がしました。同じ気持ちで、同じ問題に取り組もうとしていたからでしょう。そして、助け合うことが、業種を超えていくのです。

では、業種を超えることでどうなるのか? 増田さんが言うには、「互いに業種を通じてニーズを探せば、ほかの業界の中にあるチャンスを見つけられますし、異業種同士で共同体をつくり、一緒に新しいビジネスを発信することもできます。」とのこと。

さらに、現在は異業種だけでなく、世界に対しても道は開かれています。スマホを使えば、あなたの手のひらから簡単に世界にアクセスすることが可能。「自由貿易の流れによって、地球全体が1つの市場と言えます。世界は近くなっている。市場として視野に入れることで、ビジネスの可能性を広がります。」と増田さんは指摘します。

自分が心を動かされたもので、仲間と共に世界を動かす

子どもの頃、何かに夢中になった経験は誰しもが持っていると思います。持ってはいますが、自分が夢中になったことが仕事になるということは、『将来の夢はプロ野球選手』を叶えてしまうくらい、偉大で、叶うことのないもののように思えます。

しかし、増田さんは最後にこう締めます。「世の中につながり意識が芽生えた今、他者と協力し合い、一緒にチャンスへとつなげていきましょう!」と。

1人で事業を起こすことは確かに難しいこと。ですが、仲間がいれば、自分が熱中できないところを補ってくれるかもしれません。

才能を見つけ、仲間を見つけ、業種に捉われず事業を見つける。そうすれば、あなたの独立もぐっと近くなるでしょう。

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