求人情報を見ながら「仕事がない」と嘆く日々。しかし、本当に世の中には仕事がないのでしょうか。実際には求人情報はたくさん存在しているし、何もないところに自ら仕事を作り出す人も中にはいます。本記事では、仕事の探し方や仕事を呼び込む生き方をお伝えしていきます。
仕事がない原因は『自分』か『社会』にある
自分に仕事がない原因は、どこにあるのでしょうか。
「せっかく就職・転職してもすぐに辞めてしまい次の仕事がない」
「見つけようとしている仕事の職種の求人が極端に減っている」
前者の場合、原因は自分にあります。自己分析を行い、根本的な原因を見つけ出さなければなりません。後者の場合は、原因は社会にあります。自分に仕事がない原因を見極めていかなければ、解決策を見つけることもできません。
長続きする仕事がない
仕事が長続きせずに転職を繰り返しているとしたら、仕事の選び方が間違っているのかもしれません。つまり『自分』に原因があります。
自分がしたいことと自分にできることは、必ずしも同じではありません。また「自分にとって何が大切か」を見極められていないと、自分心の声と相反する仕事をすることになるため「何かが違う」という思いが膨らみ、仕事が長続きしなくなります。
できる仕事がない
どんな仕事をしても仕事ができず、仕事ができないことが嫌になって辞めてしまうのは『周囲から評価されずに仕事が続かないパターン』です。
自分の能力が活かせる仕事を見つけられていないので、今一度自分の能力を分析してみる必要があります。
やりがいを感じる仕事がない
自分が働く会社の『経営理念や経営方針』と『自分の目指す方向』が一致していないと「なぜこの仕事をしているのか」がわからなくなり、やりがいを持って仕事に向き合えなくなります。無理にやりがいを感じる必要なありませんが「こういうことがしたい」という意思があるのであれば、自分の目指す方向と同じ方向を向ける仕事を探してはいかがでしょうか。
「自分が何にやりがいを感じるのかわからない」というときは、正当に評価してもらえる環境に身を置いて前向きに仕事をしてみると、やりがいにつながるかもしれません。
仕事を変えるたび、やりたいことが変わる
どんな仕事に就いても「自分のやりたいことはこれではない。あれがやりたい」と別の仕事に就くが、そのたびに「これではない」を繰り返すような場合、自分の適性や正確に合った仕事を見つけられていないのではないでしょうか。
きちんと『生まれ持った資質』を見つめ直し、自分が続けられる仕事を見つけなければなりません。
『仕事』が減っている業界とは
「一昔前には駅の改札口には駅員さんが立っていて、切符に鋏を入れていた」といったら、平成・令和に生まれた世代は笑うかもしれません。今ではICカード乗車券が普及し、磁気切符を買ったとしても自動改札機を通すだけになっています。
機械化やAI化により、なくなっている仕事はすでにたくさん存在しており、今後も増えていくことが考えられます。また、社会情勢の変化により縮小していく業界もあるでしょう。
機械化が進み人手が要らなくなる仕事
『電気やガスのメーターの検針員』はスマートメーターに取って代わられ、人手が不要になっています。工場などの機械オペレーターなども完全自動化されれば、最終的なチェック要員以外は仕事を失うことになります。
最近では、無人のコンビニエンスストアの実証実験が始まるなど『特に経験や資格が要らないとされる仕事』を中心に機械化が進んでいます。
社会情勢の影響を受けやすい仕事
少子高齢化や人口減少などの『社会情勢』によって、業績や事業規模に大きな影響を受けている業界があります。
感染症が蔓延した2020年から現在まで、人々の外出・行動が制限されたことで、飲食業界や観光業界などが大きな影響を受けています。
「ずっと続けられる仕事」の探し方
「社会が原因で仕事がない」場合は業界全体・社会全体を変えていかねばならず、自分一人ではなかなか解決することはできません。しかし、自分に原因がある場合には自分で解決していくことができます。
長続きする仕事がない原因を解決して『ずっと続けられる仕事』を見つけるにはどうしたらいいか、3つのステップにわけて見ていきましょう。
Step1.自分の強みと弱みを知る
まずは「自分の強みと弱みが何なのか」を正しく知ることが大切です。たとえば、得意なことと苦手なことを挙げていってみましょう。その中から強みと弱みを見つけることができます。また、学生時代の部活動やアルバイト、過去の職歴を振り返ってみてください。これらの経験の中からも強み、弱みを知ることができるでしょう。
そして、特に大切なのは、弱みを克服するのではなく『活かす』ということです。口下手が弱みだという人は、逆にとらえると「無駄なことをいわず慎重に言葉を選ぶ」ということでもあり『誠実で信頼のおける人』という強みになります。
Step2.自分のできないことを知る
「長続きする仕事がない」ということは、これまでやってきた仕事の経験から「自分にできない仕事がわかる」ということです。できないとわかっている仕事を見つけて、その仕事に就いたとしても長続きしないことは火を見るより明らかです。
できないことを頑張り続けるのは非効率なので、Step1で解析した自分の強みと弱みを活かした「自分にできること、自分だからできること」を見つけましょう。
Step3.辛い状況を楽しめる分野を知る
好きなことを仕事にすると、趣味として楽しんでいたときと違って『締め切り』があったり『顧客のニーズ』を無理にでも取り入れなければならなかったりして、好きだったはずのことが嫌いになるなんてことがあります。
つまり、どんなに適性があったり好きなことであっても、必ず苦しい状況に陥ることがあるのです。
恋愛のゴールが結婚ではないように、仕事探しのゴールも天職を『見つけること』ではありません。自分にとって、地道な努力や逆境も楽しめる仕事であれば、つらい状況でも頑張れるため「ずっと続けられる仕事」になるのです。
一生、仕事に困らない生き方
仕事をしていく中で、自分の価値を高めていくことで『その仕事にとってなくてはならない自分』になることができます。会社員であれば、一番わかりやすいのは『昇進して管理職になること』ではないでしょうか。
しかし、職人気質で管理職に向いてない人もいます。そういった人は自分の専門性を高めていくことで、現場での仕事ぶりで自分の価値を高めることができます。
マネージャーとしての価値を高める
部下を育てていく中で、課題を解決してリーダーシップを高めていきましょう。育てる過程での気付きや失敗をもとに、マネジメントのポイントを身につけていきます。
論理的思考力を養うことで『問題を解決する力』を高め、コミュニケーション能力を磨いて『相手に伝える力』を高めていきましょう。
専門性を高め続ける
先に述べた「ずっと続けられる仕事」を見つけたなら、その仕事に関する知識の修得を続け、その仕事の専門家になるつもりで精進していきましょう。どんな分野でも日々新しい技術が生まれています。セミナーに参加するでも、書籍を読むでも構いません。技術的な仕事なのであれば、たくさんの仕事をこなして腕を磨いていきましょう。
自分のビジネスを持つ
「マネージャーになる」としても「専門性を高め続ける」としても、「会社員でい続けよう」とも「独立しよう」とも、自分のビジネスは持つべきです。『ビジネスを持つ』と聞くと難しいことのように聞こえますが、自分の得意なことを活かす、好きなことをビジネスにしてみましょう。「仕事をもらう」立場から「仕事をうみ出す」立場にシフトすれば、仕事がなくなりづらくなります。
もちろん『雇用されないリスク』というものも生じます。
・開業届や税金の支払いなど自分で行わなければならない事務作業がある
・労働基準法の適用外になるため、自分で労働環境を整えなければならない
・開業資金が必要になる
など、会社員であれば必要のないタスクや、お金が必要になります。
こうしたリスクも踏まえて、自分が進みたいキャリアについて、今一度よく考えてみましょう。
合わせて、複数の収入経路を持つべきです。そうすれば1つの仕事がつぶれても、ほかの収入で賄うことができます。
こちらの記事では、サラリーマンが実践できる副業について多数紹介しています。
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これからの時代は、仕事のある人とない人の二分化が加速する
生産年齢人口の減少していくこれからの時代は「スキルがある人は仕事の方から舞い込んできて仕事に困ることがない」「スキルのない人は仕事がない状態が続く」という二分化がさらに進んでいくことでしょう。
ここまでの内容を参考に、自分の価値を高め自分はこれ!というスキルを持つことで、引っ張りだこになる人を目指しましょう。
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