個人事業主をしていると、所得税の納税額を申告するために確定申告をしなくてはいけません。税制度の知識がない方や確定申告が初めての方は不安が多いでしょう。そんな人たちの味方になるのが「会計ソフト」です。本記事では個人事業主が確定申告をする際に使いたい会計ソフトを8つ紹介していきます。
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まずは会員特典を調べる個人事業主は毎年確定申告が必要
被雇用の給与所得者の場合、源泉徴収により毎月所得税が収められていることを給与明細で確認できます。その年の所得が確定するのは12月31日ですが、あらかじめ給与にかかる税金を見積もり、その年の1月より月給から差し引いていくものです。そのため、源泉徴収によって納税する所得税の場合は過払いしてしまうこともあるので、払い過ぎた税金を還付するために「年末調整」という制度があります。会社員の場合は、所得税の支払いも還付も会社が代行してくれるため、個人で特別に何かしなくてはいけないことはありません。
それに対して個人事業主には、「年末調整」という概念がそもそもありません。個人事業主には年末調整の代わりに、「確定申告」というものがあります。
個人事業主の多くは、所得税相当額が源泉徴収によって差し引かれた金額の報酬を受け取ります。そのため必要経費や各種控除などの課税対象とならない金額を税務署に申告し、正しい所得税を毎月確定させなくてはいけません。
No.2506 源泉所得税及び復興特別所得税を納め過ぎたとき(国税庁):https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/gensen/2506.htm
確定申告が必要な方(国税庁):https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki2017/a/01/1_06.htm
確定申告は会計ソフトを使って気楽に簡単に!
確定申告を初めてする人や慣れていない人は「何から始めれば良いかわからない」「作業時間を業務に充てたい」と感じるのではないでしょうか。このように確定申告に対して何らかの悩みや苦手意識がある方は、「会計ソフト」を活用してみることで作業負担を大きく軽減できるようになります。
会計ソフトとは、簡単にいうと自動で経理作業ができるソフトです。会計ソフトで自動化できるのは、以下のようなことです。
・カードや銀行情報の取引データの取込
・スマホやカメラからレシート・領収書の読取
・各種レポート(仕訳表や元帳などの帳簿、資金繰り表など)の作成
会計ソフトを活用すると、このような経理業務を自動化できるようになります。「時間がない」「経理知識がない」など、不安に思うことがある方は会計ソフトを使うことでこれらの悩みを解決できるでしょう。
確定申告で使える会計ソフトの種類
会計ソフトには3つの種類があります。インストール型(買い切り)・クラウド型・ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)と呼ばれる統合基幹システムの3つです。中でもERPはカスタマイズして利用する大企業向けのサービスがほとんどです。そのため、個人事業主の場合は、無料プランも用意されている「インストール型」と「クラウド型」が良いでしょう。
では、個人事業主が活用しやすい「インストール型」と「クラウド型」とは、どのような違いがあるのでしょうか。違いについて説明します。
量販店やweb上で購入したパッケージをPCにダウンロードして使うタイプが、インストール型です。インストール型はローカルにダウンロードしているため、オフラインで会計情報の管理や処理が行うことができます。ダウンロードする初期費用のみで良いので、ランニングコストを削減できるメリットがあります。
さらに、インストール型は複雑かつ膨大なデータの処理に向いています。そのため、個人事業主の中でも従業員を雇っている方はインストール型の会計サイトの導入を検討してみてください。
これに対してクラウド型は、インターネット上で提供されている会計ソフトです。クラウド型は初期費用のかからないものがほとんどですが、その代わりにランニングコストはかかるものが多いので注意しましょう。
インターネット上で提供されるサービスをオンラインで使うクラウド型の会計ソフトの場合、端末へデータの保存はしません。そのためインターネットにアクセスするための環境さえ整っていれば、いつでもどこからでも作業ができるという利点があります。またクラウド型の多くがMacに対応しているのも、個人事業主には嬉しいポイントといえるでしょう。
個人事業主におすすめの会計ソフト8選
個人事業主は毎年、確定申告をしなくてはいけません。しかし、なるべく確定申告の作業に労力はかけたくないという方も多いでしょう。そんな方に、おすすめの会計ソフトを8つご紹介します。無料のものも有料のものも紹介するので、自身に必要な機能は何か、負担できる金額はどれくらいかなどを見極めて使えそうなもの見つけてください。
1. クラウド会計ソフトfreee会計
1つ目の個人事業主におすすめの会計ソフトは、「クラウド会計ソフト freee会計」です。
freee会計には銀行口座やクレジットカードから明細を自動で取得してデータを連携できるので入力・振り分け作業など、経理業務の負担を大幅に軽減できる特徴があります。
確定申告に必要な書類も、〇×形式の質問に答えるだけで作成できます。また、e-Taxの画面を経由せずfreee内で申告が完了することができます。青色申告・白色申告ともにこの形式なので、会計ソフトを初めて使うでも安心して利用できるでしょう。
スタータープランは、月払いは月額1,180円(税抜き)、年払いなら月額980円(税抜き)です。無料プランもありますが、これは体験版のようなものです。期間が過ぎても利用は可能ですが、実用性はないので使い続けるのは難しいでしょう。
クラウド会計ソフト freee会計:https://www.freee.co.jp/
2.マネーフォワードクラウド確定申告
2つ目の個人事業主におすすめの会計ソフトは、「マネーフォワードクラウド確定申告」です。マネーフォワードのクラウドサービスは、会計処理にかかる時間を大幅にカットできます。
銀行やクレジットカード連携で明細を自動取得し、自動仕分されるので手入力が不要になります。日々、仕訳を入力していれば、貸借対照表や損益計算書などの決算書類も簡単に作成できます。
「マネーフォワードクラウド確定申告」は年額プランの場合、月額980円(税抜き)のパーソナルプランのほか、副業の人向けの安価なプランなどもあります。有料プランを契約する前に1ヵ月の無料体験の期間があります。無料体験の期間中に費用対効果を考え、良いと感じられれば有料会員の登録を検討しましょう。
マネーフォワードクラウド確定申告:https://biz.moneyforward.com/tax_return/
3. やよいの青色申告 オンライン
「やよいの青色申告 オンライン」は、個人事業主におすすめの3つ目の会計ソフトです。「弥生会計シリーズ」はインストール型のサービスとして有名ですが「やよいの青色申告 オンライン」はインストール型ではなくクラウド型のサービスになります。
銀行明細、クレジットカードなどの取引データの自動仕訳など、「やよいの青色申告 オンライン」では経理業務の効率化ができます。確定申告も、手順が一目でわかり、画面の案内に沿って入力していくだけで、書類を作成できます。控除額も自動計算されるので初めて確定申告をする人でも簡単に使いこなせるでしょう。
「やよいの青色申告 オンライン」はセルフプランの場合、年額8,000円(税抜き)がかかります。事前に費用対効果を確認しておきましょう。
やよいの青色申告 オンライン:https://www.yayoi-kk.co.jp/products/aoiro_ol/
4. やよいの白色申告 オンライン
4つ目の個人事業主におすすめの会計ソフトは、「やよいの白色申告 オンライン」です。やよいの白色申告 オンラインは「やよいの青色申告 オンライン」の無料版ともいえる会計ソフトです。やよいの白色申告 オンラインは白色申告で確定申告をしたい方を対象としたサービスです。
確定申告は白色申告で十分!という個人事業主の方であれば、無料で使えるフリープランがあります。やよいの青色申告 オンラインと同じように自動データ連携やスマート取引入力などの機能は使えますが、サポートサービスはないので注意しましょう。
また、やよいの白色申告 オンラインのデータは、やよいの青色申告 オンラインへ引き継げます。そのため、「来年からは青色申告をする」という個人事業主の方が長期的にみても使い勝手の良い会計ソフトといえるでしょう。
やよいの白色申告 オンライン:https://www.yayoi-kk.co.jp/products/shiroiro_ol/
5. 円簿会計
「円簿会計」は、個人事業主におすすめの5つ目の会計ソフトです。
円簿会計は広告収益モデルです。そのため通常であれば有料になりそうなサービスが無料で使えるうえに、利用期間もありません。また、個人事業主向けの青色申告のサポートや営業支援も無料で受けられます。
さらに、円簿会計はクラウド型であるため、MacやWindowsなど端末に左右されません。どんな端末からでもアクセスできるというのは個人事業主が会計ソフトを選ぶ際のポイントとなるでしょう。
円簿会計:https://www.yenbo.jp/service-info/kaikei.html
6. ちまたの会計
6つ目の個人事業主におすすめの会計ソフトは、クラウド型サービスの「ちまたの会計」です。ほとんど設定不要で、直感的に使用できるシンプルな会計ソフトです。家計簿をつけるように、画面に従って操作していくだけで、必要な会計書類が揃います。複雑でわかりにくい会計書類も自動でEXCEL・PDF作成でき、帳簿・決算報告書などの作成も簡単なソフトになっています。
無料の会計ソフトなので初めて確定申告をする方や、会計ソフト初心者の方でも使いこなしやすい会計ソフトといえます。
ちまたの会計:https://www.timakai.com/
7.フリーウェイ経理Lite
7つ目の個人事業主におすすめの会計ソフトは、「フリーウェイ経理Lite」です。
「確定申告にかけるコストを抑えたい」という個人事業主のニーズにぴったりで、永久無料で使える会計ソフトです。仕訳形式・出納帳形式での入力もマウス不要でキーボードのみで入力が完結するようになっています。また、ほかの会計ソフトから出力したデータやExcelで作成したデータの取り込みも可能です。
フリーウェイ経理Liteは無料なので、会計ソフトに迷ったら、まず初めに利用してみる、というのも良いでしょう。
フリーウェイ経理Lite:https://freeway-keiri.com/
8. Main財務管理
個人事業主におすすめの8つ目の会計ソフトは、「Main財務管理」です。
Main財務管理は、無料のインストール型会計ソフトですが、複式簿記で記帳を行う必要があります。Excelや紙での仕訳作業にある程度慣れている方に向いているでしょう。
Main財務管理:http://www.zero-soft.jp/soft/finance/
個人事業主の確定申告は会計ソフトを活用しよう!
個人事業主になると、必ず確定申告をしなくてはいけません。毎年、発生する業務だからこそ、コストをかけてでも作業を簡略化することをおすすめします。そのためにも、会計ソフトを活用して確定申告の作業を軽減しましょう。
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