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選手兼監督だからこそ、言える・話せるチームづくり|安居楽業〜ゲスト茅森早香さん(前編)

生ボイス
この記事は、アントレのPodcast番組「安居楽業」にご出演いただいた方のお話を記事として書き起こしているものです。これまでの仕事やプライベートのこと、苦難を乗り越えたエピソード等、”楽業”を手に入れるまでを語ってくださっています。

働き方やライフスタイルのヒントをお届けするポッドキャスト番組『安居楽業 ライフとワークを整える』。今回のゲストは、Mリーグ・セガサミーフェニックス所属のプロ雀士であり、現在はチームの監督も務める茅森早香さん。

“天才すぎる女雀士”の異名を持ち、麻雀界を牽引してきた茅森さんですが、その原点は高校時代の友人との何気ない対局と、麻雀店でのアルバイトにありました。プロ入りから20年以上、時代とともに変化してきた麻雀界の歩みや、監督としての新たな挑戦、そして「楽しく麻雀を続ける」ためのスタンスについて、お話を伺いました。

西川あやの
『安居楽業 ライフとワークを整える』

独立の味方、アントレがお送りする『安居楽業 ライフとワークを整える』

番組のタイトル、安居楽業というのは、満足して心穏やかに楽しんで仕事をすることを言います。この番組では、楽しく自分らしく仕事をしている人をゲストにお招きして、働き方やライフスタイルについて伺っています。皆さんがライフとワークを整える時間になっていたら嬉しいです。

今回のゲストは、プロ麻雀チーム『セガサミーフェニックス』所属の茅森早香さんです。私、麻雀はここ2〜3年ほど勉強中なんですが、以前ご一緒した中田花奈さんがMリーグに参加されたのをきっかけに、私もMリーグをよく見るようになりました。茅森さんの対局も拝見していて、本当にかっこよくて…。今日はどこからお話を伺おうかと迷うくらいです。生活やプライベートのことなども、色々と聞けたら嬉しいなと思っています。

さあ、今回のゲストをご紹介しましょう。プロ麻雀チーム『セガサミーフェニックス』所属の茅森早香さんです。茅森さんよろしくお願いします。

茅森早香
よろしくお願いします。

出会いは麻雀店でのアルバイトから。気づけばプロの道へ

西川
この番組のタイトル『安居楽業』というのは、満足して心穏やかに楽しんで仕事をすることを言うんですけれども、あんまり聞いたことないですよね。

茅森
初めて聞きました。

西川
造語じゃなくて、元々ある四字熟語なんですよ。

茅森
四字熟語はちょっと苦手かもしれないです(笑)

西川
満足して心穏やかに楽しんで仕事をしていらっしゃる方に、ゲストにお越しいただいています。

茅森
なるほど。

西川
ではここで、茅森さんのプロフィールを簡単にご紹介させていただきます。

1982年、北海道ご出身。2001年、19歳のときに最高位戦日本プロ麻雀協会に所属し、プロ入りされました。「天才すぎる女雀士」の通り名で知られ、2018年のMリーグ初年度からは『セガサミーフェニックス』に所属。第2回・第13回女流モンド杯や、第11期女流最高位、女流プロ麻雀日本シリーズ2019など、数々のタイトルを獲得されています。

プライベートでは、2018年にご結婚・ご出産。さらに2019年にはYouTubeチャンネル『さやチャンネル』を開設され、2023年にはオーナーを務める『ジラフクレープ新宿店』をオープンされるなど、多方面で活躍中です。

すごいですね。もう「二足のわらじ」どころじゃないですね。

茅森
ありがとうございます。

西川
そもそも、茅森さんが麻雀を始めたきっかけは何だったんでしょうか?

茅森
きっかけは、麻雀店でアルバイトを始めたことですね。ただ、高校生のときに友達が麻雀をしていて、そこで教えてもらったことがあったので、牌の並べ方くらいはなんとなく知っていたんです。

西川
えっ、それは早いですね。

茅森
そうですね。たまたま周りにやっている人がいた、という感じです。

西川
もともと麻雀を知っている状態で高校を卒業して、19歳のときに本格的にハマったんですか?

茅森
当時働いていたアルバイト先のオーナーも店長も、どちらも最高位戦のプロだったんですよ。それで声をかけてもらって、最高位戦に入ることになったんです。自分としては「すごくハマっていた」という自覚はなかったんですけど、気づけば毎日のように麻雀を打っていて、たぶん半年くらいでプロ試験を受けていましたね。

西川
えっ、半年で!?

茅森
そうなんです。あまり深く考えずに、なんとなく受けたような感覚でした。

西川
じゃあ、「絶対プロになるぞ!」という意気込みがあったわけではなかったんですね。

茅森
全然なかったです(笑)

西川
でも、プロ試験ではマナーなども見られるんですよね?

茅森
そうですね。当時、周りにすでにプロだった人が何人かいて、これからプロを目指すという人もいたので、みんなで話しながら過去問を解いたりして。それが結構力になりましたね。

西川
過去問って、具体的にどういう内容が出るんですか?

茅森
時代によってかなり違いますね。今だと、常識問題や麻雀に関する漢字の読み書きなんかも出題されるんですけど、私が受けたときはそういうのは全くなくて、全部が麻雀に関する問題でした。確率とか、点数計算、あとは待ちの形についてなどですね。

西川
茅森さんは19歳でプロ入りされたとのことですが、当時と今とでは麻雀を取り巻く環境もだいぶ違いますよね?

茅森
全然違いますね。麻雀の仕事も増えてきましたし、対局を見てもらえる機会も増えたので、だいぶ変わったと思います。

西川
先ほど「周りの人と相談しながら勉強していた」とおっしゃっていましたが、当時は麻雀仲間も多かったんですか?

茅森
はい。雀荘でアルバイトをしていたので、周りには麻雀をやっている人がたくさんいました。

西川
もともとは美容師さんの専門学校に通われていたとか?

茅森
ヘアメイクの専門学校ですね。体験入学に行って、入学金も払って、アルバイトも探して…でも結局、学校には一度も行かずに、ずっとアルバイトをして、その流れでプロになった感じです。

西川
麻雀に出会って、もうすごく楽しくなっていたんですね。

茅森
そうだったんだと思うんですけど…昔すぎてあまり記憶がなくて(笑)。でも、確かにハマってはいましたね。

西川
今だと、一般企業に勤めながらプロ試験を受ける20代の女性も多くなっていますよね。

茅森
そうですね。最近はそういう方も増えてきました。

西川
かなり一般的になってきた印象がありますが、当時はどうだったんでしょうか。

茅森
当時はプロ一本でやっている人が多かったですね。今ほど“副業的にプロになる”みたいなスタイルは少なかったと思います。

西川
なるほど。

茅森
当時は、雀荘で働いてプロになるという流れが多かったです。私が働いていたお店は女の子しか店員がいない雀荘だったんですが、当時すごく流行っていて、そこからプロになった人も結構いました。

西川
麻雀の世界にも流行の波があるんですね。女性のプレイヤーが増える時期や、注目度が高まる時期など…。

茅森
そうですね。あの頃から女性プレイヤーは少しずつ増えてきていましたけど、今のほうが圧倒的に多いと思います。

麻雀で食べていける時代に。Mリーグの指名に感じた“夢”

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