東日本大震災から5年以上が経った今でも、不況だと感じてしまうことが多々あるのではないでしょうか?日本の大企業が買収されるなど、先行きが不安な状態が続いている印象です。
こんな状況の中にいると、やりたいことをやってみようと独立する決心がつきにくいのでは。
そこで、ソニー・ミュージックエンタテインメントを勤務後に独立をし、スマホアプリやWebサービス開発などで知られる面白法人カヤック代表取締役CEOになった柳澤大輔さんのお話を参考に、これからの時代の独立について見ていきたいと思います。
柳澤大輔 氏
そもそも人生は予測不能。だからこそ、スタートを切る覚悟を決めるべき
東日本大震災は、全く予想されているものではありませんでした。そのため、「これまでの経験則では、判断できない状況が訪れている」と柳澤さんは言います。
関連倒産という言葉をご存じでしょうか?震災後にぜいたくを自粛したために、飲食業、観光業で多くの会社が倒産してしまった現象を指します。これこそ予測不能な事態から生まれた現象であり、独立を考えている人にとっての不安材料になってしまっているように思います。
しかし、そんな思いを持つ人に対し、柳澤さんは「そもそも人生というものは予測がつかないもの。独立しようとしまいと、その先がどうなるのかはわからないもの」と述べます。
何が起こるのか、もともとわからないという言葉は「あ、なるほど」と心にすっと入ってきます。
そして「先がわからないことを再認識できたという意味では、独立への覚悟ができるいい時期かもしれない」とも続けます。
それでも不安に感じ、物事を深刻化してしまう人には、「深刻化すると冷静な判断力、気力を失います。逆に、様々な角度から物ごとを見て、アイデアを量産していけば、打つ手を見つけることができるはず」とアドバイスをしています。
なるほど。先がわからないことを確認できた今だからこそ、独立をする決心がつきやすいのは納得です。では、アイデアを出したいけれど、やり方がわからないという人はどうすればいいのか。
アイデア出しの助け船、『マンダラチャート』はこう使う!
行き詰まってしまい、アイデアが浮かばない…… と入り口で悩んでいる人に、柳澤さんがオススメするのが、『マンダラチャート』。気軽なアイデア発想方法とのこと。
では、その使い方を紹介します。
① 3×3のマスを描く。
② 中央のマスにアイデアを出したい事業を書き込みます。
③ ここからキーワードを連想し、周りのマスを埋めます
④ マスが全部埋まったら、周囲のマスから新しいマンダラチャートを作ります
⑤ 最初のマンダラに戻ってもいいので、とにかく量産
コツとしては「頭の中に浮かんだことをどんどん書いていくこと」と柳澤さん。まずはマスを埋める、すなわちアイデアを量産することが大事のようです。
さらに、マンダラのポイントとして「中央のテーマから全方位にアイデアを広げていく書き方にあります。 中央のテーマに集中したり、俯瞰して見るなど、視点の切り替えをすることで、より柔軟な発想ができます」と柳澤さんは説明します。
思考を停止することなく、アウトプットし続けることで自分が満足するアイデアが生まれるのかもしれません。