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お金!設備!人!知識! 起業に足りない4つを得る、公的機関の起業支援をまとめてみました!

お金!設備!人!知識! 起業に足りない4つを得る、公的機関の起業支援をまとめてみました!

独立、起業に必要となるヒト・モノ・カネ。独立を考え始めた方の中には、それらが足りないし、どうやったら手に入れられるかもわからない、という方も多いでしょう。
実は、それらの多くは公的機関(地方自治体・公益法人・公益経済団体である商工会議所)などで入手できるのです。

公的機関はお堅いイメージを持たれがちですが、実際はそんなことはありません。相談してみると、独立に必要なたくさんの情報や人脈を親身に提供してくれます。更に、モノやカネのお世話までやってくれることも。

独立や起業を考えた時に足りなくて困りがちなヒト・モノ・カネを、「お金」「設備」「人」「知識」の4種に分けて、公的機関で入手する方法を今回ご紹介します。独立や起業を考えている方、既に一歩を踏み出した直後の方は必見です。

【お金の支援】0.4%の低金利で起業の資金を得る!

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独立するには多くのお金が必要となります。しかし、事業の将来性がまだ見通せない起業初心者が銀行などの金融機関からお金を借りるのはハードルが高いかもしれません。もちろん金融機関でも、地元密着の信用金庫の中には、創業支援制度を用意するところもありますが数は少ないです。

そこでご紹介するのが制度融資。中小企業が金融機関からお金を借りる際に次の3つの機関が連携して中小企業へお金を貸す仕組みです。

・市区町村などの地方自治体(制度融資の利用を申し込む)
・全国各地にある公益法人の信用保証協会(保証人と同じように債務の保証をする)
・金融機関(お金を貸す)

信用保証協会が債務の保証をしてくれるので、起業初心者でも金融機関からお金を借りやすくなります。

制度融資の魅力はそれだけではありません。自治体が利息の一部を肩代わりしてくれるケースもあり、一般の金融機関よりも低金利でお金を借りられます。もちろん地方自治体によって制度融資の仕組みや利率は異なりますが、東京都の中央区であれば年利が0.4%と低金利で融資を受けられるのは大きな魅力といえます。

しかし、制度融資を受けるには、信用保証協会の審査を通らなければなりません。その審査を受けるためには信用保証協会へ創業計画書を提出する必要があります。創業計画書には、事業内容やビジネスの強み、開業後の収支計画など多くの情報を記載する必要があります。

「でも、創業計画書なんて書けない」と思った方がいるかもしれません。そんな方サポートする支援として、創業計画書の書き方を教えてくれる仕組みもあるのです。支援をするのは、各地にある信用保証協会の相談窓口。どのように書けば事業計画書がより良いものになるかを、担当者が親身に、わかりやすく、無料でアドバイスをしてくれます。

無料のアドバイスで創業計画書を作成して審査を通り、制度融資を受けて、独立や起業に必要なお金をお得に手に入れましょう。公益法人である信用保証協会の債務保証や自治体が利息を補ってくれるこの仕組みを使わない手はありません。

【設備の支援】相場より安くオフィスを使い、低い利率のリースで生産設備も得る!

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事業を始めるには、仕事場であるオフィスや店舗が必要です。しかし、一般のオフィスや店舗用物件だと賃料が高くて借りたくても借りられない、と悩みがち。店舗の場合は、自治体が商店街と提携して空き店舗を有利な条件で貸し出していることがあります。一般よりもはるかに安い賃料で手に入れられるのが特徴です。

オフィスの場合は、インキュベーションオフィスの出番です。創業支援施設の代表格ともいえるインキュベーションオフィスは、相場よりも格安でオフィスを起業家に提供しています。また、メリットはそれだけではありません。インキュベーションオフィスには、入居企業の経営者から寄せられる経営相談に応じるインキュベーションマネージャーが常駐していることもあります。入居起業家同士のネットワークが広がりやすいことも利点といえるでしょう。

製造業や飲食業だと、オフィスを手に入れるだけでなく、生産設備(製造装置・包装機器・厨房機器など)も整えなければなりません。そんな時におすすめなのが、東京都中小企業振興公社の「中小企業設備リース事業」。低いリース料率で生産設備をリースしてもらえます。東京都が企業に代わって設備を買い入れて、リース会社を経由して、中小企業が設備を導入できる仕組みです。初期費用を抑えて設備を導入できる点がメリットとなります。

他の自治体でもリース制度を行っていたりしますので、調べてみてはいかがでしょうか。ただし、自治体の設備リース事業は独立直後の起業家が利用できる可能性はあまり高くありません。事業が軌道に乗ってきたら活用を検討してみましょう。

【人の支援】販路開拓でお客さん、異業種交流で人脈も得る!

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「どうやったらお客さんを獲得できるのか?」と悩んでいる人向けの支援もあります。例えば、東京都中小企業振興公社の「ニューマーケット開拓支援事業」は、中小企業が生んだ優れた商品やサービスの国内販路開拓を支援してくれるのです。この支援では、マーケティング戦略を立て、より売れる製品やサービスにするためのアドバイスをもらえ、取引先のマッチングで販路の開拓もできます。

また、起業した後には、創業期特有の悩みを持つかもしれません。起業家特有の悩みを経験済みである先輩経営者や起業家仲間との人脈ができれば、悩みを相談する機会も生まれます。仕事で助け合うこともできるでしょう。

そうした人脈を築くことができる出会いの場が、各地の商工会議所が開く「異業種交流会」。多いに活用すれば、先輩経営者や仲間に助けてもらえることもあるはずです。

【知識の支援】少人数の勉強会も、専門家派遣でのアドバイスさえも0円で得る!

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全国にある信用保証協会のうち、東京信用保証協会では、独立や起業に必要な情報や知識を学ぶことができる「創業スクール」が開かれています。年に2期、各7回開催。しかも、無料です。20名程度の少人数ゼミナール形式で行うスクールとなっています。そのスクールでは、ディスカッションを交えながら事業プランをより具体的に考えていき、事業計画を立てられるまで指導してくれるのです。

専門家の知識をすぐに借りたい時は、東京都中小企業振興公社の「ワンストップ総合相談窓口」。中小企業診断士には創業相談を、弁護士には契約や債権回収の相談ができます。他にも、デザイナーや税理士、社会保険労務士などの専門家も常駐して、来訪者の相談に無料で応じてくれます。

中小企業庁が運営しているWebサイト「ミラサポ」で申し込める支援「無料派遣専門家」は逆に、専門家が企業へ訪問してくれます。経営コンサルタントや公認会計士、フードコーディネーターなど専門家がやってきて、プロの知識や意見を直接聞くことができるのです。

無料、お得な公的機関の起業支援で独立準備を加速!

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今回、ご紹介した公的機関のさまざまな支援制度でわかるように、独立志望者を公的機関は大歓迎しています。なぜなら、起業者が増えれば、地域が活性化し日本の経済を支える企業もその中から生まれていくからです。

起業に必要となるヒト・モノ・カネをどうするかで一人で悩み、時間をかけすぎると商機を逃してしまうかもしれません。今回ご紹介した支援を利用すれば、あなたの起業を全力でサポートしてくれる人がそこにはいます。

無料またはお得な公的機関の起業支援をフルに活用して、あなたも独立準備をお得に加速させましょう。

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