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人脈の必要性と人脈の広げ方のコツ、そして注意点【経営者のための仕事術】

人脈の必要性と人脈の広げ方のコツ、そして注意点【経営者のための仕事術】

ビジネス書著者で商品開発コンサルタントの美崎栄一郎です。仕事術に関する著作をたくさん書いていますが、アントレnet Magazineでは、「経営者のための仕事術」について、実践できるノウハウや考え方をお伝えしたいと思っております。

人脈があるのとないのとでは、仕事のスピードが変わってきます。
そこで今回は人脈をテーマに、経営者がやらねばならない人脈の広げ方のコツについて考えてみたいと思います。

犬の散歩をすると人脈ができる

人脈の話をする前に、犬のお話です。

犬の散歩をするとき同じようなルート、同じような時間で移動すると、毎回のように出合うワンちゃんがいます。そして、犬同士が仲良しであれば、自然に距離が縮まりますから、飼い主同士も仲良くなります。これが犬脈ならぬ、人脈の第一歩なのです。

ここに人脈構成のための要素があります。

1)同じ人(犬?)と何回も会う

2)利害関係が特にない

3)共通の趣味(犬好き)がある

この3つを満たしていることが重要で、逆にこれを満たしていないと人脈にはならない可能性が高いのです。

異業種交流会は行かないほうが良い

異業種交流会は私も行ったことが良くありますが、効果が薄い。なぜならば、1度だけ行っても、「1)同じ人と何回も会う」の要素をクリアすることができません。「2)の利害関係が特にない」のは、そうなると思いますが、「3)の共通の趣味がある」のかどうかは、話術を駆使しなければ、辿り着きません。

ですから、異業種交流会に行ったところで、名刺が増えるだけで人脈が形成されることは無いのです。では、どこに行けば良いのかと言うと、料理教室やワイン教室のようなテーマが決まっている連続セミナーのようなところに行ったほうが、よほど人脈形成の効果は高いはずです。

ワイン教室に通う仲間であれば、同じ人と何回も会い、共通の趣味があり、利害関係もないですよね。

人脈は信用があって初めて成立する

人脈は信用があって初めて成立します。ということは、初めて会っただけだと信用に足るかどうかが判断できません。ですから、例えば同じ母校出身というのが人脈形成においては有効になります。少なくとも同じ母校に通っていたということで同じ信用度があるわけです。

大学の同窓会などに行くのもそういう意味では、共通の趣味(母校の話題)で盛り上がれるわけです。ただ、同窓会は1度だけしかありませんから、何度も会うところが満たされません。しかし、過去に同じ大学に通っていたことが擬似的に何度も会っているのと同等に感じられるため、3つの条件を満たしているように思えるのです。

紹介で広がる人脈での注意点

人脈は紹介で広がるわけですが、紹介されたあとに忘れてしまいがちなことがあります。それは、紹介してくれた人に対して、その後の報告を入れないということです。紹介された同士で盛り上がってしまい、経過や結果を報告することがなおざりになりがちです。ビジネス上のことや細かいやりとりを伝える必要はありませんが、簡単にでも紹介者には報告することが大事です。

私もいろいろな人を紹介しますが、これをやらない人はとても多い。
私もつい忘れてしまうので、忘れないように、メモしておくようにしています。

紹介で広がっている人脈は、相手の信用を借りているわけですから、その信用を借りたことへの感謝の意をきちんと示していないと、結果として、その相手との信用を失ってしまうことにもなりかねないのです。

 

商品開発コンサルタント・ビジネス書作家
美崎栄一郎

商品開発コンサルタント。花王でアタック、ソフィーナなどの開発のプロジェクトリーダーとして活躍後、独立。
コンサルティングでは、1年で結果を出すことを念頭に置き、企画から販売及び広報戦略まで複合的にサポートする手法が評価されている。

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