フリーランスにあこがれている人は多いものの、「フリーランスになれるだけのスキルを持っているだろうか」と不安になる人もいるのではないでしょうか。スキルなしだと、フリーランスになる夢も諦めてしまいがちです。そもそも、スキルなしでもフリーランスにはなれるのでしょうか。独立前にやっておきたいことをまとめてお伝えします。
フリーランスとは
前提としてフリーランスとは、「働き方」の一種であり、職種ではありません。フリーランスは、企業や組織などに属さず、個人で仕事を請け負う人のことを言います。請け負った仕事の拘束時間や成果物、知識、技術などに対して対価が支払われる契約を交わします。
分野を問わず自身の強みを活かせるフリーランスは、さまざまな業種で活躍しています。しかし、仕事だけをしていたらよいというわけではないことを理解しておかなくてはいけません。フリーランスになると仕事を獲得する営業活動だけでなく、毎月の経理精算などの事務作業や確定申告なども自分で処理しなくてはいけなくなります。
スキルなしではフリーランスになれない理由
スキルなしでもフリーランスになりたい人は多く、勢いで会社を辞めてしまう人も中にはいます。しかし、スキルなしでフリーランスになった場合、思い描いていた自由な生活ができないという人も少なくありません。スキルなしでは、思い描いていた自由な生活のフリーランスになれない理由を5つ紹介します。
1. 即戦力を求められるから
スキルなしでは自由な生活のフリーランスになれない1つ目の理由は、フリーランスは即戦力を求められるからです。即戦力として活躍するためには、クライアントが納得のいく仕事の成果が出せること、つまり、スキルが必要になります。
フリーランスは正社員と違い、将来的な成長を期待して長い目で見守ってはもらえません。そのため、スキルなしの状態では仕事が獲得できたとしても、クライアントの要望に応えられるだけのスキルがなければ契約を打ち切られてしまいます。
実務経験がないと案件を獲得しにくいこともあり、最低限のスキルは必要と言えます。運良く案件にありつけたとしても、実務経験を重視されてしまうと継続的に仕事を貰い続けるのは難しいでしょう。
2. 助けてくれる人がいないから
スキルなしでは自由な生活のフリーランスになれない2つ目の理由は、周りに助けてくれる人がいないからです。会社員ならば上司や先輩がわからないことを教えてくれます。
しかし、スキルなしでフリーランスになってしまうと、そもそも知識がなくて正しい方法がわからなかったり、問題が起きたりした際に助けてくれる人がいません。助けてくれる人がいないため、常に不安と隣り合わせになってしまうでしょう。
3. 経験がないと単価が低くなるから
スキルなしでは自由な生活のフリーランスになれない理由に、実務経験がないと期待値が下がってしまう点が挙げられます。クライアントはフリーランスと契約するとき、スキルももちろんですが、実務経験や実績も判断材料とします。
稼げるイメージのあるフリーランスですが、それは実務経験や実績があってこそです。そのため、スキルなしだとどうしても報酬が低くなり稼ぎにくくなってしまいます。
4. スキルなしでもできる仕事は報酬が低いから
特別なスキルなしでもフリーランスにはなれるものの、案件受注の報酬は低くなりがちです。スキルなしでも獲得できる仕事は、スキルなしの人がこぞって希望するため価格競争でどんどん報酬が下がっていってしまいます。報酬の高い案件を受注したいのであれば、スキルなしでは難しいでしょう。
5. スキルなしだと仕事を獲得しにくいから
スキルなしだと、自分を売り込むことが難しくなり仕事を受注できず、フリーランスとしての活動が続けられなくなってしまいます。
スキルなしの場合だと、自分で仕事を獲得しにくいので、エージェントの利用を検討してみても良いかもしれません。また、人脈も大事になるので、ひとつひとつの案件を大切にしましょう。
スキルなしでフリーランスになるためにするべきこと
スキルなしでフリーランスになるためには、どんな準備をしておくべきなのでしょうか。スキルがない分、事前にどれだけ準備できるかが、案件を獲得していくうえで重要となります。独立前にしておくべきことをいくつか紹介します。
フリーランスになる準備期間を設ける
スキルなしでフリーランスになる前に、準備期間を設けましょう。仕事で通用するだけのスキルを身につけるためには、準備期間を自分で決めてその間は集中して自分の価値を高めることに専念しましょう。
活動方針を定める
準備期間中に、フリーランスとしてどのような活動をしていきたいのか定めましょう。メインでどんな仕事をしたいのか、上手くいかないときはどのようにお金を稼ぐのかなどリスクヘッジも考えておくと安心です。
働きながらスキルを身につける
スキルなしでいきなり独立してしまうと、上手くいかなかったときに収入がなくなってしまいます。そのためスキルがないのであれば、フリーランスになる前に会社員として働きながらスキルを身につけることがおすすめです。会社員として仕事をしながらスキルを身につければフリーランスとして開業するときも安心でしょう。
副業から始めてみる
ある程度のスキルを身に着けることができたと感じたら、次は実践あるのみです。まずは開業する前に副業としてフリーランスを始めてみてはいかがでしょうか。クラウドソーシングなどを利用すれば、案件が豊富なので1件からでも受注が可能です。まずは、会社員として仕事をしながら案件を獲得してみてはいかがでしょうか。
まずは“副業フリーランス”で副業を始める方法を下記記事で解説しています。自宅でできる仕事8選も紹介しているので参考にしてください!
https://entrenet.jp/magazine/37028/
スキルなしでも始めやすいフリーランスの仕事
スキルなしでフリーランスになる場合、始めやすい仕事はあるのでしょうか。フリーランスになりたいけれどスキルがない!という方におすすめの仕事を3つ紹介します。
ライター
スキルなしでも自由な生活のフリーランスになれる可能性が高い1つ目の仕事は、ライターです。様々なWEB媒体でライターが執筆できるようになり、近年はライターとして活動するハードルも下がっています。
文章を書く能力や知識は必要ではあるものの、特別に資格が必要なわけではないのでスキルなしでも始めやすいです。
ただし、単価が低いところからのスタートになるため、数をこなして実績を作らなくてはいけないのも事実です。高単価を目指したいのであれば、ライティングスキルの向上、インターネットで検索されやすくなるよう、SEO知識や原稿の内容をオリジナルなものとできるよう専門知識の習得を志すことをおすすめします。
ブロガー
スキルなしでもブロガーとしては活躍できます。自分で運営するブログに記事を執筆・掲載し、読者を獲得して広告収入を得ます。クライアントから依頼されたテーマや内容に沿った原稿を納品するライターよりも自分で決めたテーマや文調で自由な文章が書けるので、スキルなしでも十分にスタートが可能です。
しかし、読者を効率良く獲得するためにはマーケティング、SEO知識、アフィリエイトなどの知識がないと収益を上げられないこともあります。ブログが人気となれば継続的に収益が上げられるので、他の業務と並行して続けてみるのも良いかもしれません。
ECショップサイトの経営
「Base」や「Shopify」などECショップの制作・運用サービスを利用し、個人でECショップ経営をするのも、スキルなしでフリーランスになれる方法の一つです。
ただし、ECショップ経営をするためには商品の仕入れが必要なので元手も必要になることを理解しておかなくてはいけません。さらに、購入者のニーズに応えるためにもトレンドのキャッチアップ、情報収集、マーケティングスキルはあったほうが良いでしょう。商品が売れないと赤字が出てしまうので、スキルなしでも始められますが、リスクも伴うことを鑑みて検討してみてください。
スキルなしでフリーランスになりたいなら副業から始めてみる
近年人気のフリーランスとしての働き方は、スキルがあるに越したことはないものの、スキルなしでも実現不可能ではありません。しかし、スキルなしでフリーランスになってしまうと仕事が獲得できなかったり、報酬が少なくて生活ができなかったり、思い描いていた自由な生活が送れないケースが見受けられます。
フリーランスになって生活ができなくならないよう、ある程度のスキルが身につくまでは副業でフリーランスとして活動してみることをおすすめします。どんな案件が自分に合っているのか分からない場合には、アントレで副業から始められる仕事の掲載もあるのでぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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