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経営分析から分かる経営指標で、正しい経営判断を!

正しい経営判断を行うには、経営分析で得られた経営指標をどのように活かしていくかが重要です。今回は、重要な経営指標について詳しく解説していきます。

経営指標とは

人間が健康診断を行って体のどこかに悪いところがないかを調べるのと同じように、会社も経営分析という健康診断を行い、どこに問題を抱えているのかを調べます。
経営分析を行うにあたって、具体的に会社の実態がどのようになっているのか調べるために用いる指標が経営指標です。
経営指標と一言で言っても多種多様であるため、どのようなものがあるのかをあらかじめ把握し適切に活用していくことが重要です。経営指標を6つの観点に分けると以下の通りです。

・収益性
・安全性
・生産性
・損益分岐点
・成長性
・活動性

では、それぞれの経営指標について見ていきましょう。

収益性・安全性における経営指標

・収益性の経営指標
収益性の経営指標とは、企業が資本や売り上げに対してどのくらい利益を出すことができているかを知るためのものです。
総資本経常利益率(%)は、経営指標の代表的なもので、総資本をいかに有効活用しながら利益を上げているかが分かります。数値が高ければ高いほど、会社が資本をうまく活用して利益を出すことができていると言えます。

総資本経常利益率(%)=経常利益÷総資本×100

売上高総利益率(%)は、「粗利率」と呼ばれるもので、売上高の何%が売上総利益として残ったかが分かります。数値が高ければ高いほど、会社の事業内容が収益力の高いものであると言えます。

売上高総利益率(%)=売上総利益÷売上高×100

・安全性の経営指標
安全性の経営指標とは、企業が借金の返済能力を有しているかどうかを知るためのものです。
流動比率(%)は、1年以内に資金化できる流動資産と、1年以内に返済しなければならない流動資産の割合を数値化しているもので、短期的な返済能力の高さが分かります。
数値が高ければ高いほど、短期的な返済能力が高い会社と言えます。流動比率の1つの目安として、200%以上が望ましいとされますが、日本の大企業では130%前後、中小企業では130~150%が一般的です。100%を切ると新たな借り入れが必要になるため注意が必要です。

流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

生産性・損益分岐点における経営指標

・生産性の経営指標
生産性の経営指標とは、経営資源をいかに効率的に使用して付加価値を生み出したかを知るためのものです。
労働生産性は、従業員1人当たりの付加価値額のことで、従業員のコストと利益の相関性が分かります。高ければ高いほど、効率良く利益を生み出していることになります。同業他社や自社の過去実績と比較し、数値が低い場合には従業員の意欲向上のためにも見直しを行った方が良いと言えるでしょう。

労働生産性=付加価値額÷従業員数(2期平均)×100

労働分配率(%)は、付加価値(売上総利益)のうち人件費の占める割合のことで、従業員のコストと利益の相関性が分かります。低ければ低いほど労働効率が良いと言えます。労働分配率の目安は40~60%程度と言われていますが、業種や企業規模などに合わせて調整することが重要です。

労働分配率(%)=人件費÷付加価値額×100

これらの生産性に関する指標を同業他社と比較した時に良くなかった場合には、商品力や従業員の意欲、生産設備、販売システム、給与などを見直していく必要があるでしょう。

・損益分岐点
損益分岐点は、収支が0になる採算ラインがどのくらいなのかを知るためのものです。
損益分岐点は、収支が0になる売上高(採算ライン)を表しているもので、事業の採算性が高いかどうかが分かります。損益分岐点が0よりも上回っている場合は大きな問題になりませんが、0に近いまたは下回っている場合は注意が必要です。

損益分岐点=固定費÷限界利益率

※限界利益率(%)=限界利益÷売上高×100
※限界利益=売上高-変動費

成長性・活動性における経営指標

・成長性の経営指標
成長性の経営指標とは、企業の規模がどのくらいのスピードで成長しているのかを知るためのものです。
利益増加率(%)は、営業利益、当期純利益を用いて計算することで本業の成長性、長期にわたる成長性がどれくらいかを調べることができます。数値が高ければ高いほど企業が成長していると言えます。

利益増加率(%)=(当期経常利益-前期経常利益)÷前期経常利益×100

総資本増加率(%)は、企業の規模がどれだけ拡大しているのかが分かる指標です。
高ければ高いほど企業の規模が拡大していると言えますが、利益増加率の結果と一致しない場合には、不良債権や在庫を抱えている可能性があるので合わせて確認が必要です。

総資本増加率(%)=総資産増加額÷基準時点の総資産残高×100

・活動性の経営指標
活動性の経営指標とは、売り上げを増やすために企業の資産を効率的に活用できているかを知るためのものです。棚卸資産回転率は、棚卸資産の残高が適正化を判断する指標で、棚卸資産という資本を有効活用できているかが分かります。数値が低いと在庫を多く抱えすぎていることになります。逆に、高いと在庫不足で注文に追い付かなくなる可能性があるので注意が必要です。

棚卸資産回転率(%)=売上高÷棚卸資産(当期・前期末平均)

まとめ

経営分析は、人間の健康診断と同様、会社のどこに問題が生じているのかを知る基準となるものですが、具体的にどこにどのような問題を抱えているのかを知るにはさらに細かく調査する必要があります。そこで登場するのが経営指標です。
経営指標で会社の経営状態や財務状況をさまざまな角度から分析できますが、1種類だけで判断できるという簡単なものではありません。
正確な結果を知るためには、どの経営指標が何を表しているのかを理解した上で、複数の経営指標を組み合わせて分析の精度をより高めていきましょう。

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目次

  1. 1.会社の経理を始めるために
  2. 2.法人の決算に必要なものまとめ
  3. 3.貸借対照表で会社の資産状況を把握しよう
  4. 4.損益計算書で会社の利益を把握しよう
  5. 5.法人のための税申告・納付まとめ
  6. 6.法人にかかる税金は9種類もある
  7. 7.税金を滞納したら、どんな罰則がある?
  8. 8.法人のための節約のコツ

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2019年9月18日

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