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【連載】何をどこまで頼るべき? フランチャイズ本部との関係 年間密着取材Ⅱ~菊地さん編 第7回~

「独立・開業」を目標に実際に起業活動を進めている方の年間密着取材、第2シーズン。開業までのプロセスや想いを中心に、苦労話や失敗談まで、リアルな姿を追いかけるドキュメンタリー。

菊地美由起さんプロフィール
岩手県の保育専門学校を卒業後、すぐに結婚。家事をこなしつつ、ファストフード店やコンピューター関連の仕事に従事。数年後、離婚を機に埼玉県へ移住した。1年ほどファストフード店と服飾店で経理として働いた後、総合病院に就職。9年後に退職し、乳幼児専門の保育園に正社員として就職。3年後、次女の結婚を機に、鎌倉に引っ越す。2017年3月末で保育園を退職し、4月7日に鎌倉市内にフランチャイズの託児所をオープンし、黒字化を目指し中。

――オープンして2カ月が過ぎましたね。利用者の登録状況はいかがですか?

じわじわと増えてきているように思いますが、今のところまだ約15名が利用してくださった程度。フランチャイズ本部のホームページから予約をいただくこともありますし、お店に見学にいらして、見学後そのまま利用してくださった方もいます。中には2回、3回とリピートしてくれた方もいるんです。問い合わせも増えてきてはいるのですが、まだまだこれからという感じですね。

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――では、お子さんを預かっていない時はどんな風に過ごしていらっしゃいますか?

託児所は朝9時からなので、8時30分には出社して、看板を出し、室内の気になるところを拭き掃除しています。それから、その日の予約状況をチェックしていますね。
あとは、室内を充実させるために時間を使っています。温かみのあるものを用意したいと思っているので、絵本のカバーで紙袋を作ったり、託児所内の飾りを手編みで作ったりしています。
この1カ月で本棚やおもちゃ、絵本などを増やしました。それから、受付スペースに置いている荷物入れの背面が、ちょうどこどもたちの遊ぶスペースになるので、背面にお絵描きができるように、大きなホワイトボードを貼ったのですが、これがすごくいいんですよ。描いた絵は水で簡単に消せるし、こどもたちにとっては壁のような大きさなので、夢中になって遊べるんです。

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――なるほど。ではオープンから1カ月はいろいろな準備に時間を使われていたんですね?

はい。でも実は開業準備をしながら、オープン直前まで保育園に勤めていたので、その疲れと、開業後なかなか経営が軌道にのらないという悩みで、気分的に少し落ち込んでいましたね。体調もすぐれなくて整体にも行ってみたのですが、なかなか回復できませんでしたし。育児にがんばるお母さんとこどもたちのために役立ちたいという思いで開業したのですが、そういった気持ちばかりが強く、自分の健康管理がおろそかになってしまっていました。
また、今の経営状況ではいけないと思いつつも、運営を手伝ってくれる娘も育児で忙しいだろうから、頼りすぎてはいけないと思ったり…いろいろ悩んでばかりいましたね。

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――フランチャイズ本部からのサポートはどうだったんですか?

開業前から“全面的にサポートする”と言っていただいていたので、私の方で期待しすぎていたところがありました。もちろん、こちらから連絡をすればサポートしてくださるとは思いますが…。本部の方も新店舗の拡大で忙しそうだし、私のやりたいことを見守ってくれているところもありましたので、遠慮してしまってどんなことをどこまで相談していいのかわからなくなり考え込んでばかりいました。“全面的にサポートする”という言葉の捉え方に、本部と私の中でズレがあったように思います。

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――それは大変でしたね。それで解決策は見つかりましたか?

はい。このままではこの先ずっと、不安を抱えたまま過ごすのではないかと思いましたね。だから、こちらから気になることは何でも発信していこうと気持ちを新たにしました。
それと、オープン1カ月を迎えるタイミングで、手伝ってくれている娘と今後について話し合いをして、2人だけで決意表明をしたんですよ。親子とはいえ、仕事を一緒にやっていくと決めた以上、期日を決めたことはお互いきちんと守ろう、お互いに助け合おうという感じです。娘にはSNSを使って今まで以上に販促や宣伝を強化してもらおうと思っています。それから開業準備をしていた時、娘に外部の方とのやりとりを任せたのですが、私よりそういう業務が向いていると感じたので、今後は近隣のお店や病院のあいさつまわりなどの営業に集中してもらうことにしました。
ほかにも開業前の研修でお世話になった近隣店舗の店長に連絡を取ったりもしました。社長の計らいで開業時期が近い店舗の店長数名とSNSでのグループ連絡網ができたので、これからはそういった人たちとも相談し合えるのではと思っています。

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――解決の糸口が見つかってよかったですね。SNS以外の販促はどんな状況でしょう。

はい。気持ちが軽くなりました。
SNS以外の販促は、ビルの1階入り口にチラシを置いています。フランチャイズで全店共通のものですが、毎日5枚程度、減っていくので、口コミでお店の存在が広がっていってくれたらいいなと思っています。鎌倉市観光協会にもチラシを置いてもらうことと、協会ホームページに託児所のバナーを貼ってもらうお願いをしました。協会の審査が通れば6月中に、そちらでもPRできそうなんです。いずれも有料なのですが、まずは知ってもらうことからはじめたいと思っています。

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――それでは最後に、これからの予定や抱負をお聞かせください。

まずはこの店舗を軌道にのせることが重要課題ですね。先日、逗子市役所や逗子市民交流センターにあいさつに行ってみたのですが、葉山や大船にも目を向けていきたいと思っています。どんどん広がって大船に2店舗目ができたら良いと思っています。夢はどんどん膨らんでいますよ。

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「-Season2-長期密着取材! 独立開業への道365日」シリーズ
次回の更新は、2017年6月30日(金)。
山梨県でフルーツゼリー店の開業準備をしている橋爪ご夫妻編(第7回)予定。
気になる物件に出合えた様子のご夫妻に詳細を直撃! お楽しみに!

更新日:2017/6/23
文:堀家かよ 撮影:吉原朱美





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