せどりとは、一言でいうと“転売”のことです。インターネット通販やリサイクルショップなどで安く仕入れた商品を販売し、仕入れ額と販売額の差額で利益を得ます。
【本記事で学べる事】
- せどりとはどういうシステムなのか
- 副業でせどりをするメリットやデメリット
- せどりの始め方、一連の流れ
- せどりを始める前に知っておきたい注意事項
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せどりとは?
“せどり”とは安く仕入れた商品を、相場か相場より少し安い価格で販売した差額で利益を得るビジネスを指します。仕組みは“転売”とほとんど同じです。
ただし、希少性の高い商品を買い占めて高額で販売する転売と比べると、せどりは消費者や小売市場の健全な成長を守れるため、気持ちよくビジネスができるといえるでしょう。
かつて、せどりは主に古本の転売に対して使われる言葉でした。安く売られている希少価値や需要のある古本を購入して、購入額よりも高い価格で販売するのが従来のせどりです。
現在では、インターネットの普及とともに古本の他、ゲーム機や家電品、雑貨などさまざまなジャンルに広がっており“安く仕入れて、高く売る”ビジネスモデルを、せどりと呼んでいます。
学生時代、古本屋に通い詰めて、100円均一の棚から掘り出しものを見つけてはインターネット販売のせどり専業を経て、東京都に古書肆 右左見堂を構えたという稲葉茂文さんのインタビューはこちら。
せどりを副業に選ぶ4つのメリット
せどりを副業に選ぶ最大のメリットは、手軽に始められるという点でしょう。
具体的には、以下4つのメリットがあります。
せどりを始めるときの「特別なスキルが不要」「初期費用が少額」など手軽さだけでなく、せどりを通して身に付けた知識を他にも活かせる将来性も含めてせどりのメリットを確認していきましょう。
特別なスキルは必要ない
プログラマーや動画編集で副業を始める場合、プログラミング言語の習得や、編集ツールなどさまざまなスキルを持っていることが必須です。
一方で、せどりは「安く仕入れて、仕入額より高く売る」というシンプルな仕組みを踏まえて、仕入れ・販売・発送をするという作業なので特別なスキルは必要ありません。最初のうちはネットショップの準備に少し手間がかかったり迷ったりすることもあるかもしれませんが、利用しやすいプラットフォームがすでに用意されているサービスもあります。いくつか検討して、簡単に始められるものを選ぶと良いでしょう。
少ない初期費用で始められる
せどりは、店舗をかまえずともネットショップで始められるため、初期費用を少額におさえられます。
店舗であれば、家賃・水道・光熱費など毎月コストがかかってしまいますが、ネットショップであれば初期費用が無料なサービスも多く、月額の手数料・利用料も店舗を運営する場合と比較すると安くおさえられます。
初期費用を少額でおさえられるのは、副業やせどり初心者でも大きなメリットだといえるでしょう。営利目的で古本の販売をする場合は、古物商許可が必要となるなど扱う商品によっては許認可が必要になるので注意しましょう。
自分のペースで副業できる
せどりは、自分のペースで手軽に始められます。
注文が入れば、できるだけ早く発送するという心がけは大切です。しかし、商品探しや仕入れについては、本業の休憩中やちょっとした移動時間を使ってスマートフォンでもできるでしょう。休日にリサイクルショップ巡りをして、掘り出し物を見つけてみるのも良いかもしれません。
副業をしたいけれど、まとまった時間を確保できないという方にとっては、始めやすく続けやすいビジネスともいえるでしょう。
商売の基本を実践的に学べる
せどりとは、「安く仕入れて、高く売る」という商売の基本を、実践的に学びながら知識や経験を得られるビジネスです。
せどりは特別なスキルがなくても始められますが、収益を上げるためには、それなりの知識が必要です。流行しているもの・需要の高いものをリサーチする方法を習得したり、どうすれば売れるかというコツをつかめたりすれば、どんどん収益を上げられるようになるでしょう。
また、せどりのノウハウを集約したブログを始める、せどりを始めたい人へのコンサルティングを行うなど、別の副業につなげやすくもなるのもメリットといえます。
せどり以外でも月10万円以上稼げる副業があります。下記の記事でも詳しく紹介しているので参考にしてください。
せどりを副業に選ぶ4つのデメリット
せどりは、始めやすいメリットもある一方で、以下のようなデメリットもあります。
損失が出て赤字になるリスクを抱えたくない、安定して収益を上げる工夫をするのが難しいという方には、せどりは向かないかもしれません。
せどりのデメリットもよく確認して、副業でせどりを始めるかどうか判断をすることも大切です。
仕入れ費用がかかる
せどりは、初期費用が少額で済む点がメリットですが、仕入れをするための費用はかかります。
例えば、WebライターやWebデザインなど別の副業であれば、仕事を受注するための費用は0円です。しかし、せどりは売る商品があることが大前提のため、仕入れ費用が発生してしまいます。
せどりを始める前に、仕入れ費用も用意しておきましょう。
在庫を抱えるリスクがある
仕入れた商品が、必ず売れるとは限りません。売れなければ在庫として抱えるリスクがあることは心得ておきましょう。
需要があると思っていた商品が売れなかったり、世間の流行と仕入れタイミングを逃してしまったりすると売れ残ってしまいます。場合によっては、仕入れ値以下で販売しなければいけないこともあるでしょう。
仕入れ次第では、大きな損失にもつながるため、仕入れる商品は慎重にリサーチして検討することが大切です。
安定して収益を上げるのが難しい
せどりは、需要と販売商品が合致すれば、すぐに収益を上げられるでしょう。しかし、流行が過ぎたり世の中に変化がおきたりすると売れなくなってしまうため、同じ商品で安定した収益を上げるのは難しいといえます。
移り変わるトレンドをいち早くキャッチして、需要にあわせた商品をそろえられるように常にアンテナを張っておくことが大切です。
梱包や発送に手間がかかる
売れた商品は、購入者への発送作業が必要ですが、梱包したり発送の手配をしたりするのに手間がかかります。
注文件数が少なければ1人でも対応できるかもしれませんが、件数が増えるとそうもいきません。また、食器類など壊れやすい商品は丁寧に梱包しなければいけないため、余計に梱包に時間がかかってしまうでしょう。
壊れやすい商品は取り扱わない、発送代行サービスを利用するなど効率化を図る工夫も必要です。
こちらの記事では、会社員向けの副業をご紹介しています。
せどりの始め方、一連の流れを紹介
次からは、せどりの始め方を、流れに沿って紹介します。せどりを始める前に知っておきたい法知識と、せどりで売買を行う場所について解説するので、しっかり確認しましょう。
せどりを始める前に
せどりを始める前に、せどりは違法となる可能性がある、ということを理解しておきましょう。下記のような商品でせどりを行った場合、法律により罰せられる可能性があります。
2019年6月14日に施行された「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律(チケット不正転売禁止法)」は、チケットを元の販売価格を超える金額で販売することを禁止する法律です。違反すると、チケット不正転売禁止法第9条により、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、または両方の罰則に科せられる可能性があります。
また、ブランド品の偽物を本物として販売した場合に抵触するのが、商標法第78条です。違反すると、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、または両方の罰則に科せられる可能性があります。
参照:特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律|e-Gov法令検索
せどりの仕入れ場所
せどりの仕入れ場所には、下記のようなものがあります。
インターネット通販は、オークション系のサイトも含めて、こまめにチェックしましょう。出品者に商品知識がない、早く売りたいなどの事情から、相場より安く仕入れられる可能性があります。
レンタルビデオショップの中には、中古品の買い取り・販売を行っている店舗もあるので、掘り出し物が見つかることがあります。また、各種量販店の特売商品をまとめて買い占め、大量販売で利益を出す方法もあるでしょう。複数の仕入れ先を確保し、こまめにチェックして、掘り出し物を探すようにします。
せどりの販売場所
せどりの販売場所には、下記のようなものがあります。
せどりの最もポピュラーな販売場所は、インターネット通販です。通販サイトで販売する場合は、配送中の紛失や破損などのトラブルに遭う可能性があるので、保証のある配送サービスを選びましょう。
ブランド品や貴金属などの高額商品は、リサイクルショップや質屋が高値で買い取ってくれることもあります。
商品の特性に合わせて、高く売れる場所を見定めましょう。
せどりを行うときの注意点
せどりを行うことで、確定申告や古物商許可証の申請が必要になることがあります。
どのような場合に、確定申告や許可証が必要になるのかを理解していないと、脱税や違法行為をしてしまいかねません。
注意点を把握し、リスクをおさえてせどりを始めましょう。
確定申告が必要な場合がある
せどりによる所得が、年間20万円を超える場合、確定申告が必要です。
所得とは、売り上げから経費を差し引いた金額のことです。下記のようなものが、せどりの経費にあたります。
経費の計上には、領収書が必要です。領収書は必ず保管しておき、こまめに整理しましょう。電車やバスといった公共交通機関を利用したときの領収書は、発行するのを忘れやすいので、気をつけましょう。
また、せどりによる所得が年間20万円以下でも、住民税の申告は必要になります。
確定申告を行わない場合は、居住地の役所で住民税の手続きを行いましょう。なお、住民税は一律10%とされています。
参照:個人住民税|総務省
取り扱う商品によっては許可が必要
取り扱う商品によっては、許可が必要なものがあります。
例えば、“誰かが使用したもの”を仕入れた場合や、未使用品であっても“一度誰かの手に渡ったもの”は中古品の扱いとなり、“古物商許可”が必要です。古本もこちらにあたります。
“自分で利用しようとしたもの”“自分で使用していたもの”を売るときには“生活用動産の処分”という扱いになるため、許可申請は必要ありません。
しかし、場合によっては取り締まりの対象となる可能性もあるため、事前に古物商許可申請をしておくと安心でしょう。新品しか取り扱わないつもりで始めても、いざ中古品を扱いたいとなったときにスムーズに行動に移せるように申請していて損はありません。
古物営業法では、古物売買の営業をする際には、営業所のある都道府県公安委員会の許可が必要と定めています。
古物商許可申請書は、警視庁のWebサイトから、簡単にダウンロードできます。手数料は19,000円かかりますが、書類をそろえて提出すれば簡単に申請できます。
また、古物商申請をするだけではなく、ネットショップ上に「許可を受けた公安委員会名」、「許可証番号」、「氏名又は名称」を表示させておかなければいけないため、注意しましょう。
古物商許可以外にも、お酒や化粧品・食品など、場合によっては販売許可が必要なものもあります。よく確認してから取り扱うようにすることが大切です。
せどりはネットで気軽に始められて、商売の流れを学べる!
インターネットの普及した現代において、せどりは簡単に始められる副業の1つです。
商品の仕入れから値付け、販売までを全て自分1人で行えるせどりは、商売の流れを学ぶのに最適ともいえます。
しかし、知識ゼロでせどりを始めることには、さまざまなリスクがあります。在庫を抱えたり、損失を出したりするリスクだけでなく、取り扱う商品次第では許認可が漏れていると懲役や罰金に科せられる可能性もあるのです。
せどりは、必要な手続きを済ませ、損失が出るリスクを踏まえたうえで始めましょう。許認可や知識が無くても始められるフランチャイズ加盟を検討してみる物良いかもしれません。
フランチャイズに加盟すると、経営ノウハウの共有だけでなく、買い取った品をフランチャイズ本部が買い上げてくれたり、鑑定をAIやフランチャイズ本部が行ってくれるというシステムの場合もあります。
自分に合ったスタイルでせどりを検討してみてください。
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参考:せどりが初心者におすすめな理由や手順、成功するコツ 物販・せどりの専門メディア【アクシグ】
<文/みさき>