「独立・開業」を目標に実際に起業活動を進めている方の年間密着取材、第2シーズン。開業までのプロセスや想いを中心に、苦労話や失敗談まで、リアルな姿を追いかけるドキュメンタリー。
岩手県の保育専門学校を卒業後、すぐに結婚。家事をこなしつつ、ファストフード店やコンピューター関連の仕事に従事。数年後、離婚を機に埼玉県へ移住した。1年ほどファストフード店と服飾店で経理として働いた後、総合病院に就職。9年後に退職し、乳幼児専門の保育園に正社員として就職。3年後、次女の結婚を機に、鎌倉に引っ越し。保育園で正社員として働いていたが、3月末で退職予定。鎌倉市内に開業場所が決まり、現在4月7日開業予定でフランチャイズの託児所を準備中。
――さっそくですが、なかなか大家さんから返事がこなかった物件は決まりましたか?
契約時に大家さんに初めてお目にかかったのですが、口数は少なめで、優しい印象の男性でした。物件を今まで飲食関係のお店にしか貸した経験がなかったので、私が申し込んだ後、フランチャイズのホームページを見たり、不動産屋さんに資料を請求したりして託児所について勉強をされたそうです。
入居に関して特に条件を出されることもなく、ありがたいことに入居者を募集していたときの金額より少しお安くしていただきました。
“物事を始める吉日”といわれる「一粒万倍日」が、たまたま私の誕生日だったので、この日に契約しました。サインを終え嬉しくなって、近くにある鶴岡八幡宮に報告に行って来たんですよ。鶴岡八幡宮って、「仕事運」があがる場所なんですよ(笑)。
――本当によかったですね。内装工事の見積もりを再提出するとおっしゃっていた、日本政策金融公庫の創業融資の件はどうなりましたか?
希望額に満たなかった理由の詳細を聞いたわけではないのですが、内装の見積もりが高かったからなのではないかと思いました。
――そうだったんですか。それではまた工事内容などを変更しなくてはいけないわけですね?
私が加盟したフランチャイズの横浜店を手掛けた業者の方が、運良くちょうど連絡をした日に鎌倉に来ていたようで、早速、物件を見に来てもらうことができたんです。かなりコストダウンできるようで、その業者に正式な見積もりを依頼しているところです。
――具体的にはどういうところでコストダウンしたのでしょう?
――フランチャイズの利点を感じる出来事ですね。
担当者とは、メッセンジャーアプリで娘と私の3人で頻繁にやり取りしています。良いことの報告だけでなく、凹んだり不安になった時はそのままの気持ちをぶつけたりもしています。フランチャイズの取締役から電話がかかってきて、「大丈夫!心配ないよ」と声を掛けていただいたこともあるんですよ。目の前が明るくなったのを覚えています。
――ではすぐに開業準備に入れそうですね。
――そういえば、オープン前にもかかわらず予約が入ったと聞きましたが。
いまのところ、4月4日、5日をプレオープン期間として、4月7日にグランドオープンする予定です。あと3週間もないのですが内装にまったく手をつけられていないので、本当にあせっています!
次回の更新は、2017年3月31日(金)予定。お楽しみに!
更新日:2017/3/24文:堀家かよ 撮影:吉原朱美
https://entrenet.jp/dokuritsu/C03/
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