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フリーランスの美容師の働き方とは?個人で事業を営むことのメリット・デメリット

フリーランスの美容師の働き方とは?個人で事業を営むことのメリット・デメリット

国各地にあるコンビニエンスストアよりも、店舗数の多い美容院。厚生労働省の「令和3年度衛生行政報告例の概況 生活衛生関係(厚生労働省)」によると、令和3年度の美容院は264,223店にも及びます。これは2022年12月度のコンビニエンスストア店舗数55,838店と比べると約4.7倍にもなります。(参考「コンビニエンスストア統計調査月報 2022年12月度」店舗数は日本フランチャイズチェーン協会調べ)。そんな競合の多い美容師ですが、フリーランスとして独立する人も増えてきています。フリーランスの美容師はどのような働き方をしているのか、また個人で事業を営むのにはどのようなメリット・デメリットがあるのか、解説します。


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フリーランスの美容師とは

フリーランスの美容師は、他業種のフリーランス同様、特定の企業や店舗に雇用されることなく、個人で活動する人を指します。

フリーランスの美容師の働き方は、業務委託で活動をする方法と、美容院の一部を借りる“面貸し”のシステムを活用して活動するという2つの働き方があります。どちらもフリーランスで美容師をすることに変わりはありませんが、働き方のタイプによって内容が大幅に変わるため、それぞれどのような働き方なのか見ていきましょう。

業務委託型

業務委託型の美容師の場合は、受注先の美容院または受注先から指定されている場所での活動となります。店舗の設置、薬剤など道具の取り揃え、集客までを美容院(業務発注側)が行い、実際のカットやカラーなどのサロンワークは業務を受注するフリーランスの美容師が行います。

雇用ではなく業務委託であるため、業務を発注している美容院などと取り決めた勤務時間や日数で働くことになります。自分の都合に合わせて自由に働き方を決められるのが特徴です。雇用される場合と比べて時間的にも精神的にも自由度が高くなるものの、契約内容次第なので、受注時には詳細まで確認が必要となります。

また、業務委託で活動する美容師が受け取るのは「給料」ではなく「報酬」です。契約内容次第では雇用されるよりも短時間で高収入を獲得できる可能性もあります。高収入を得られるフリーランスの美容師になるためには、高い技術は必要不可欠です。

面貸し型

面貸し型とは、美容院やサロンの一部、または美容院などとして貸し出している場所を借りて、自身で集客をしながらサロンワークをする働き方になります。

自分で稼いだ分が丸ごと自分の儲けとなる、完全歩合制になります。薬剤など道具の準備、集客など、すべて自分で行わなくてはいけないため、業務委託型に比べると自身で行うべき業務は多くなります。

また、場所のレンタル料は、一回いくらというように時間や一定の期間で固定額となっているケースや、売り上げの何%という支払額のケースもあるため、店舗選びにも工夫が必要になるでしょう。

サロンメニューの価格は自身で設定できるので、安定して集客ができるようになれば、高収入が期待できます。

どちらの働き方が良いかはスタイルによりけり

フリーランスの美容師の働き方とは?個人で事業を営むことのメリット・デメリット

業務委託型と面貸し型の働き方のどちらが良いのかは、どんなフリーランスの美容師になりたいのかによって異なります。

フリーランスになったばかりで集客に自信がない、場所借りや薬剤など道具を揃えるだけの資金がないという美容師はまずは業務委託型の仕事を始めてみても良いかもしれません。

スキルや集客に自信がある場合は、面貸し型がおすすめです。集客からサロンワークまで自分でやらなくてはいけなくても、「どうしてもこのスタイルを貫き通したい!」と自身の技術やコンセプトにこだわりのある場合は面貸し型の方が向いていると言えるでしょう。やりがいがある分、やらなくてはいけないことが多いということは念頭に置いておきましょう。

フリーランスの美容師になるメリット

業務委託型でも面貸し型でも、フリーランスの美容師になるということは、個人で事業を営むことになるため会社員に比べると、責任は増えます。では、なぜフリーランスで美容師をする人が増えているのでしょうか。フリーランス美容師になるメリットを見ていきましょう。

お客さま一人ひとりと深くかかわることができる

特に面貸し型のフリーランスとして働く場合は、一人のお客さまと、より深くかかわれるというメリットがあります。大きな美容院では、美容師にアシスタントがついていて、シャンプーやブローをアシスタントに切り替えたり、カラーは専門の担当者に切り替えたりと一人のお客さまに対して複数人での対応となります。しかし、面貸し型のフリーランスの場合、カウンセリングからセットまでのサロンワークを自分一人で行うため、トータルコーディネートをすることになります。そのため、お客さまの好みを細部まで把握しやすくなるでしょう。

美容院に来店するお客さまの多くは、「家や勤務先から近いから」などの理由でサロンを選ぶ方が多いです。しかし、面貸し型の美容師の元に訪れるお客さまは「近いから」という理由で選んでいるわけではなく、「この美容師さんが良いから」という方が多いでしょう。選んでもらえる理由には人柄の良さや、サロンワークへの評価が理由になることが多いです。

お客さま一人ひとりの詳細な好みを把握し、より深い関係を築くことで、固定のお客さまと長いお付き合いができるでしょう。信頼関係が築ければ口コミで新しい集客につながることもあります。

働けば働いた分だけ収入が上がる

美容師のフリーランスに限ったことではありませんが、収入が増えやアップしやすくなるのも、フリーランスの美容師になるメリットです。雇用されている美容師の場合は固定給のため、お客さまを何人担当したとしても収入は変わりません。

それに対してフリーランスの美容師であれば、対応したお客さまの人数に報酬が比例するため、働けば働いた分だけ収入を得ることができます。雇用されていた頃の何倍にも収入がアップする可能性もあります。

自分がやりたいように働ける

フリーランスの美容師になると、自由に働けるようになるメリットがあります。

特に、時間に縛られない働き方ができるようになるのは大きなポイントです。サロンワークや集客などの業務をする時間=勤務時間になるので、時間軸でサロンに拘束されるということはなくなります。

自分の裁量で仕事が入れられるので「今はプライベートで忙しいから仕事量を減らそう」「今は仕事が頑張りどきだから仕事に割く時間を増やそう」など、自由に調整可能です。上手く時間を使うことができれば、短時間で収入を得られるようにもなるでしょう。

フリーランスの美容師になるデメリット

時間に拘束されずに収入を増やせるイメージのあるフリーランスの美容師ですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

固定給でないため働かないと収入が入ってこない

美容師に限らずフリーランス全般に言えることですが、フリーランスになると自分が働いた分が報酬となります。そのため、仕事をしていなければ報酬はもらえません。

一定数の固定客がいて、安定して収入が見込めるのであれば良いですが、フリーランスになりたてのときや、なかなかお客さまが定着しないなどの状態では、どれだけ仕事がしたくても仕事ができず収入は安定しません。

また、怪我や病気をしてしまうと収入が完全に途切れてしまいます。働けるうちに貯金をしたり、保険に入ったりして、いざというときのために備えておく必要があります。

サロンワーク以外の雑務なども行う必要が出てくる

フリーランスの美容師は「自由にサロンワークをしているキラキラした存在」と憧れる人もいるかもしれません。しかし、フリーランスになると人を雇ったり外部委託をしたりしていない限り、すべての業務を自分一人で行わなくてはいけません。お客さまや薬剤などの道具・入出金の管理、集客、それ以外の雑務などやるべき業務は多岐にわたります。

確定申告をしなくてはいけなくなる

フリーランスになるとさまざまな業務に加えて確定申告もしなくてはいけなくなります。確定申告は比較的簡単な白色申告と節税効果のある青色申告の2種類あります。無料で申告書類が作成できるサイトもたくさんありますが、「自力で確定申告するのは厳しい!」という方は、依頼できる税理士を探しておくと良いでしょう。

フリーランスの美容師の将来性

最近では、面貸ししてくれるサロンが増えたり、フリーランスの美容師が自分の作品を掲載できるプラットフォームが充実してきたり、フリーランスとして美容師の活動をするための基盤が整ってきています。また、SNSの普及により自分の世界観やサロンワークを積極的に発信することで、個人でも集客しやすい時代になりました。

フリーランスとして活躍していきたいのであれば、これらのプラットフォームを上手く活用して集客してみてください。

フリーランスの美容師になって自分にしか出せない価値を提供しよう

フリーランスの美容師は雇用されている美容師よりも短時間で高報酬が期待できる働き方ですが、自分一人ですべての業務を行うというハードな一面もあります。美容師に限らずフリーランスは働いた分の報酬をもらうという働き方です。働けなくなってしまったときの保険についても考えておくと、より安定して仕事を続けられるでしょう。

フリーランスの美容師になって、自分にしかできないサロンワークを提供していきましょう。

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PROFILE

ちはる

大手IT商社でプロダクトプロモーション担当を経て、 WEBコンテンツ制作会社に転職し、ライターとして所属。その後、独立し、現在はビジネス・不動産関連の記事を主に執筆。

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