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サロンの開業。“固定費以上の価値”とは何か、フリーランス美容師・佐藤拓人さんに聞いた

フリーランス

近年、シェアサロンや間借りなどを活用し、実店舗を持たずに活動するフリーランスの美容師が増えています。

今回お話を伺った、美容師の佐藤拓人さんもその1人。

「個人の力量によるものの、ある程度集客がきちんとできていれば会社員時代よりも大きな収益を上げられる」。それがフリーランスの利点の1つだと、佐藤さんは語ります。

しかしそれは、実店舗を持たずに事業を行うという前提の話。自分で店舗を構えるとなると、固定費を始めさまざまなコストがかかります。

この春からサロンをオープンする佐藤さん。佐藤さんはなぜ実店舗を持とうと決断したのか、その理由を伺いました。

<プロフィール>
佐藤拓人さん
美容師美容系専門学校を卒業した後、代官山にあるサロンに就職。転職を経て、6年半の会社員生活の後、フリーランスの美容師として独立する。
2022年3月から学芸大学に新たにサロン「groovy(グルービー)」を開業する。

佐藤さんがフリーランス美容師として独立するまで

――現在に至るまでの経緯を伺いたいのですが、美容師として独立するとなると、サロンに勤めて経験を積んで独立する、という形が一般的なのでしょうか?

佐藤さん
そうですね。僕の場合は、2つのサロンに合計6年半ほど勤務してから独立しました。1社目の代官山のサロンには4年半勤務していたのですが、最初はアシスタントとして先輩美容師のサポートや、練習をして……という、いわゆる下積みからキャリアが始まって。

転機が訪れたのは、転職して2社目の原宿のサロンに勤めてからですね。

――転機ですか?

佐藤さん
ある程度仕事の経験を積んできて、次第に自分の目指したい方向性が見えてきたんです。担当するお客さんの数も増えていきましたし、より自分の魅力や強みを発信するために、SNSの運用にも力を入れるようになっていって。

​​

佐藤さん
そしていつしか「サロンの名前や知名度ではなく、自分の名前と力で仕事をしてみたい」と考えるようになり、独立を決意したんです。

――改めて「フリーランスの美容師」とは、どのようなお仕事をされるのでしょう?

佐藤さん
フリーランスですから、会社員として特定のサロンに在籍して美容師業を行うのではなく、個人事業主として美容師業を行っています。仕事の内容としては髪のカットやパーマ、カラーなど、ヘアスタイル全般のセットを行っていますが「どこでその美容師業を行うのか」については、人によってさまざまですね。

自分で店舗を構える人もいれば、サロンを間借りしたり、シェアサロンを使う人もいます。テレビや雑誌の仕事であれば現場に出向く場合もあります。

――SNSなどを駆使して、自分の力でお客さんを獲得していける人にとっては、サロンの使用料を支払ったとしても、実入りは増えそうですね。

佐藤さん
そうですね。ただお客さまに足を運んでいただけるかどうかで、収入が如実に変わっていくので「会社員時代より稼げるか」という点については、その人次第なところはありますけど。

僕はというと、独立してから3年間、サロンを間借りして仕事をさせていただきました。

そしてこの春、学芸大学に新たなサロン「groovy(グルービー)」をオープンすることにしたんです。

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固定費以上の価値がある。サロンを開業する2つの理由

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