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ゴルフ仲間とNPOを設立。茨城県笠間市の未来に貢献する:VOL.209

ゴルフ仲間とNPOを設立。茨城県笠間市の未来に貢献する:VOL.209
PROFILE

塙 茂さん(76歳)

NPO法人グラウンドワーク笠間/茨城県笠間市
1942年生まれ。高校卒業後、日立工機(株)に就職。
57歳で早期退職するも、地元IT企業へ再就職。管理部長、役員、子会社の社長を歴任する。
やがて地域貢献活動に目覚め、12年にグラウンドワーク笠間を設立。
コミュニティーカフェや農業の6次産業化、社会貢献活動などに尽力する。

VOL.209
ゴルフ仲間とNPOを設立。茨城県笠間市の未来に貢献する

第二の人生、自分より
人のために汗をかきたいね

このカフェは、僕と同じ気持ちのシニアが集まって働ける場所としてオープンしました。力を入れているのはマロンポークという食材。笠間は日本一の栗の産地。その栗を食べさせた豚は肉が柔らかく、甘くなる。茨城県って魅力度ランキングでビリなんです。「ビリのほうが目立っていい」という意見もありますが、それじゃ全然お話にならないというのが僕らの考え。いい街なんですよ、笠間。

僕は高度成長期の仕事人間です。自分のため家族のため、人より早く偉くなりたいと思っていました。その反動で、早期退職すると毎日が日曜日。妻と2人、旅行にゴルフにと遊び回りました。再就職して結局66歳まで働きましたが、その後はまたゴルフ、ゴルフ。仕事ばかりのガムシャラな人生を送った人間というのは、どこか心に余裕がないんです。でもこれだけ遊ぶと、次にやることが見えてくる。

僕にはそれがボランティアでした。人生の最後は生まれ育った笠間のため、人の幸せのために汗をかきたかった。だって今僕たちが年金をもらえるのも、皆さんに支えられているからこそ。謙虚な気持ち、高齢者の品格を持たなくちゃと。本当は、現役時代から1%でも、人のために汗をかく時間をつくるべきなんだと思います。僕も、あと10年早く気づいていればと思うけど、遊び足りなかったね(笑)。
 

構成・文/東 雄介
撮影/刑部友康、阪巻正志
アントレ2018.春号 「平均年齢81歳、『働く』を楽しむ 稼ぐ! 老後天国」より

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