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不労所得の基礎知識|作り方や注意点について解説

副業

副業が一般的になった今、あわせて耳にするようになったのが「不労所得」です。

副業で稼ぐのもいいですが、身体的な負担を考えると、いつかは働かずに収入を得たいと考える方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、不労所得の作り方から、不労所得を得るためにやるべきことまでを徹底的に解説します。 今のうちに不労所得を作っておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事:https://entrenet.jp/magazine/45334/

  1. 不労所得とは?基礎知識と今の日本で注目される理由
    1. 不労所得の定義
    2. 不労所得のメリット・デメリット|労働所得との違い
    3. 日本人の金融資産構成と不労所得の必要性
  2. 初心者から始める不労所得の作り方
    1. 【前提】不労所得は3つのタイプに分けられる
      1. 資産運用型
      2. ビジネスオーナー型
      3. クリエイティブ型
    2. 不動産投資(家賃収入)
    3. 株式投資(配当金・株主優待)
    4. FX
    5. 外貨預金(金利収入・為替差益)
    6. 自動販売機やコインロッカーの設置
    7. 駐輪場や駐車場貸し出し
    8. アフィリエイトブログ・YouTubeチャンネルの開設
    9. 写真や動画などのデータの販売
    10. シェアリングビジネス
    11. 書籍・電子書籍の出版による印税
  3. 不労所得を得るために「やるべきこと」5選
    1. 目標金額と達成期間を設定する
    2. 自分に合った不労所得の種類を見つける
    3. 初期費用と運用資金を準備する
    4. 金融リテラシーを高めて、知識を習得する
    5. 新NISAなど、税制優遇制度を活用する
  4. 不労所得を得るうえで「やるべきでないこと」3選
    1. 高額な情報商材やセミナーに手を出さない
    2. 「簡単」「高収入」を謳う投資詐欺に注意する
    3. 「必ず儲かる」という甘い言葉に惑わされない
  5. 不労所得を得るときに注意すべきこと
    1. 会社が副業を禁止していないか確認する
    2. すぐに不労所得を得られるわけではない
    3. 税金がかかる
    4. 元本割れのリスクがあるものもある
  6. 不労所得で月5万円・10万円を得るためのシミュレーション
    1. ケース1:月5万円の不労所得を得るには
    2. ケース2:月10万円の不労所得を得るには
  7. 【FAQ】不労所得に関するよくある質問
    1. Q1. 不労所得だけで生活することは可能ですか?
    2. Q2. 失敗して借金を負うリスクはありますか?
    3. Q3. 専門知識がなくても始められますか?
  8. 『フランチャイズ×副業』という選択肢も検討してみては?

不労所得とは?基礎知識と今の日本で注目される理由

近年、働き方の多様化や将来への不安から「不労所得」への関心が高まっています。しかし、その意味を正しく理解している人はまだ少ないかもしれません。 本項目では、不労所得の基本的な定義から、なぜ今注目されているのかまで解説します。

不労所得の定義

不労所得とは、自身の労働の対価としてではなく、保有する資産や構築した仕組みから継続的に得られる収入のことです。

代表例としては「不動産の家賃収入」「株式の配当金」「ブログの広告収入」「書籍の印税」などが挙げられます。 一度仕組みを構築すれば、日々の労働時間に左右されずに収入を得られる点が最大の特徴です。

不労所得のメリット・デメリット|労働所得との違い

比較項目労働所得(給与所得など)不労所得(家賃・配当など)
収入の安定性比較的安定初期は不安定
時間の自由度低い高い
収入の上限ありなし
必要な労働力常に必要初期に集中
即効性・即時性高い低い
リスクの大きさ低い比較的高め

不労所得のメリットは、時間や場所の制約から解放され、収入の上限が自身の労働時間に縛られない点です。一方で、収入を得るまでに時間がかかることや、市況の変動によるリスクが伴う点がデメリットです。

日本人の金融資産構成と不労所得の必要性

日本銀行の調査によると、日本人の金融資産の半分以上は現預金が占めています。しかし、低金利とインフレが続く現代において、預金だけでは資産価値が実質的に目減りするリスクがあります。

少子高齢化による公的年金制度への不安も高まっている背景などからも、給与所得だけに頼るのではなく、自ら資産を築き、第二第三の収入源を確保する必要性がかつてなく高まっているのです。

参考:令和6年度 年次経済財政報告(経済財政政策担当大臣報告)

初心者から始める不労所得の作り方

不労所得には様々な種類があります。ここでは、初心者でも始めやすい10の作り方を紹介します。 それぞれ特徴やリスクが異なるため、自身の資金状況やスキル、興味に合った方法を見つけましょう。 

 

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【前提】不労所得は3つのタイプに分けられる

前提として、不労所得はその性質から大きく3つのタイプに分類できます。自分の得意なことや使える資産に合わせて、どのタイプを目指すか考えましょう。

資産運用型

お金に働いてもらうタイプです。株式投資や不動産投資などが該当します。ある程度の元手資金が必要になりますが、一度軌道に乗れば手間は比較的少なくなります。

ビジネスオーナー型

収益を生む「事業」や「仕組み」を作るタイプです。フランチャイズ経営や駐車場経営、自動販売機の設置などが含まれます。事業計画や市場調査が成功の鍵を握ります。

クリエイティブ型

自身のスキルや知識、経験をコンテンツ化して収入を得るタイプです。ブログやYouTube、書籍の印税などがこれにあたります。初期投資は少ないですが、成果が出るまで継続する力が必要です。

これらを知ったうえで、10種類の不労所得を確認していきましょう。

不動産投資(家賃収入)

不動産投資は、不動産を購入して貸し出すことで家賃収入を得る方法です。金融機関からの融資を活用すれば、少ない自己資金で大きな資産を動かせるレバレッジ効果が魅力です。

ただし「空室」「家賃滞納」「建物の老朽化」といったリスクも伴うため、専門的な知識が求められます。

株式投資(配当金・株主優待)

株式投資は、企業の株式を保有し、配当金(インカムゲイン)や株主優待を受け取る方法です。株価の値上がりによる売却益(キャピタルゲイン)も狙えますが、安定した不労所得を目指すなら、業績が安定している高配当株への長期投資が基本戦略となります。

FX

FXは「外国為替証拠金取引」の略で、各国の通貨を売買し利益を得る方法です。不労所得としては、2国間の金利差から得られる「スワップポイント」を日々受け取る手法があります。

レバレッジにより少額から大きな利益を狙える一方、急な為替変動で損失を被るリスクもあるので注意が必要です。

外貨預金(金利収入・為替差益)

外貨預金は、日本円を外国の通貨に換えて預金し、日本の普通預金より高い金利を得る方法です。金利収入に加え、円安になれば為替差益も期待できます。

一方で、円高に変動すると為替差損が生じ、元本割れするリスクがあります。

自動販売機やコインロッカーの設置

自宅や所有地の空きスペースに自動販売機コインロッカーを設置し、その売上の一部を手数料として得る方法です。土地さえあれば初期投資を抑えて始められ、管理の手間も比較的少ないのが特徴ですが、立地によって収益が大きく左右されるという問題もあるので注意が必要です。

駐輪場や駐車場貸し出し

自宅の駐車場や空いている土地を、時間貸しや月極で貸し出す方法です。建物が不要なため、不動産投資に比べて初期費用を大幅に抑えられます。

アプリなどを活用すれば、1台単位で手軽に始められる手軽さも魅力です。

アフィリエイトブログ・YouTubeチャンネルの開設

自身のブログYouTubeチャンネルで商品やサービスを紹介し、広告収入を得る方法です。初期費用がほとんどかからず、好きなことや得意なことを収益化できるのが魅力です。

ただし、収益が発生するまでには時間がかかるため、継続的なコンテンツ作成が不可欠となります。

写真や動画などのデータの販売

自身で撮影した写真や動画をストックフォトサイトなどで販売し、ダウンロードされるごとに報酬を得る方法です。趣味で撮りためた作品を収益化できる可能性があります。

一度アップロードすれば、自身が寝ている間も収入を生む資産になり得ます。

シェアリングビジネス

自らが所有するモノやスペース、スキルなどを他者に貸し出すことで収入を得るビジネスモデルです。

カーシェアや民泊、ブランドバッグのレンタルなどが代表例で、「遊休資産」を収益化できるのが大きなメリットです。

書籍・電子書籍の出版による印税

自身の知識や経験をまとめて書籍を出版し、売上に応じて印税収入を得る方法です。近年は電子書籍の個人出版も容易になり、誰でも挑戦しやすくなりました。

一度出版すれば、長期間にわたって収入を生む資産となる可能性がありますが、自身で書籍を宣伝するなどの行動は必要となります。

不労所得を得るために「やるべきこと」5選

不労所得を得るためには、やみくもに行動するのではなく、明確な目標設定や正しい準備が必要です。ここでは、着実に不労所得を構築するために重要なポイントを紹介します。

目標金額と達成期間を設定する

不労所得を実現するためには、具体的な目標金額と、それを達成するための期間を明確に設定しましょう。

たとえば「毎月10万円を5年以内に実現する」と決めることで、具体的な投資戦略や資産形成のペースが見えてきます。

自分に合った不労所得の種類を見つける

不労所得には様々な種類があり、それぞれリスクの大きさが異なります。

「自身の年齢」「資産状況」「性格」などを考慮し、どれだけのリスクなら受け入れられるかを把握した上で、最適な方法を選びましょう。

初期費用と運用資金を準備する

不労所得を得るためには、初期費用運用資金の準備が欠かせません。特に不動産投資や配当株投資ではまとまった資金が必要になるため、まずは貯蓄や副業で元手となる資金を確保しておきましょう。

金融リテラシーを高めて、知識を習得する

不労所得は「何もしなくても儲かる方法」ではありません

「不動産」「株式」「税金」など、選んだ分野の専門知識を信頼できる情報源から学び続ける姿勢が不可欠です。

決して「楽ができる」という考えで手を出さないようにしましょう。

新NISAなど、税制優遇制度を活用する

投資で得た利益には通常約20%の税金がかかりますが、NISA(少額投資非課税制度)などを活用すれば、その利益が非課税になります。

使える制度を最大限に活用することが、資産形成を加速させるでしょう。

不労所得を得るうえで「やるべきでないこと」3選

不労所得を目指す過程には、資産を失いかねない落とし穴も存在します。

ここでは、絶対に避けるべき3つの行動を解説します。

高額な情報商材やセミナーに手を出さない

不労所得に関する基礎知識は、信頼できる書籍や公的機関の発信する情報で十分に学べます。

内容が不透明な高額商材やセミナーは、費用対効果が見合わないケースがほとんどなので、安易に手を出さないようにしましょう。

「簡単」「高収入」を謳う投資詐欺に注意する

投資の世界に「絶対」「100%儲かる」はありません。「元本保証」を謳って高利回りを約束する話は、出資法違反の可能性が高い詐欺です。

うまい話には必ず裏があると疑いましょう。

「必ず儲かる」という甘い言葉に惑わされない

SNS上には、無責任な買い煽りや詐欺的な情報が溢れています。

他人の成功事例を鵜呑みにせず、必ず一次情報や信頼できるデータに基づいて、自分自身で冷静に投資判断を下しましょう。

不労所得を得るときに注意すべきこと

ここでは、不労所得の構築を始める前に知っておくべき注意点を解説します。

これらを理解することで、不要なトラブルを避けらるようになります。

会社が副業を禁止していないか確認する

会社員の場合、就業規則の副業に関する規定を必ず確認しましょう。

不動産投資や株式投資は「資産運用」と見なされることが多いですが、事業規模によっては副業と判断される可能性もあるので注意が必要です。

すぐに不労所得を得られるわけではない

不労所得には、労働所得のような即金性がありません。資産を購入したり収益を生む仕組みを構築するには、相応の時間と労力がかかります。

長期的な視点でコツコツと取り組む覚悟が必要です。

税金がかかる

不労所得で得た利益は課税対象です。給与所得以外に年間20万円を超える所得がある場合は、原則として確定申告をおこない、納税する義務があります。

所得の種類によって税金の計算方法も異なるので注意しましょう。

元本割れのリスクがあるものもある

投資を伴う不労所得の場合、市場の変動などによって投じた資金(元本)が目減りする「元本割れ」のリスクは常に存在します。

リスクのない投資はないと理解し、失っても生活に支障が出ない範囲でおこなうのが鉄則です。

不労所得で月5万円・10万円を得るためのシミュレーション

ここでは、目標金額を得るための現実的な手法をシミュレーションして紹介します。

ケース1:月5万円の不労所得を得るには

月5万円(年間60万円)の不労所得は、現実的な目標です。

  • 株式投資の場合:配当利回り3%の銘柄であれば、2,000万円の投資元本が必要です(2,000万円 × 3% = 60万円)。NISAを活用すれば非課税で受け取れます。
  • アフィリエイトブログの場合:単価5,000円の広告で、月に10件の成約を目指します。市場調査と質の高い記事の継続的な投稿が求められます。
  • 駐車場経営の場合:月極2.5万円で貸せる駐車場を2台分運営します。初期費用として土地の舗装費用などがかかります。

ケース2:月10万円の不労所得を得るには

月10万円(年間120万円)になると、生活にも余裕が生まれます。

  • 不動産投資(家賃収入)の場合:表面利回り5%の物件であれば、2,400万円の物件価格が目安です(2,400万円 × 5% = 120万円)。融資を活用することが一般的ですが、ローン返済や管理費、税金などを差し引いた手残りを計算する必要があります。
  • 株式投資(配当金)の場合:配当利回り3%の銘柄であれば、4,000万円の投資元本が必要です。複数の高配当銘柄に分散投資することで、リスクを抑えられます。

【FAQ】不労所得に関するよくある質問

最後に、不労所得を目指す方から多く寄せられる質問にお答えします。

Q1. 不労所得だけで生活することは可能ですか?

A1. 可能ですが、そのためには十分な資産が必要です。

一般的に年間支出の25倍の資産を築き、年利4%で運用できれば、資産を減らさずに生活できると言われています。

簡単な道のりではありませんが、計画的に資産形成を進めれば不可能な目標ではありません。

Q2. 失敗して借金を負うリスクはありますか?

A2. 選択する方法によっては可能性があります。

特に、レバレッジを効かせたFX取引や、ローンを組んで始める不動産投資などは、失敗すると投資額以上の損失を被り借金が残るリスクがあります。

一方で、ブログ運営や株式投資であれば、損失は投じた資金や時間の範囲内に限定されます。

Q3. 専門知識がなくても始められますか?

A3. 始められますが、学習は必須です。

どんな不労所得であっても、成功するためにはその分野の知識を学び続ける姿勢が必要です。「楽して稼げる」という考えは捨てましょう。

『フランチャイズ×副業』という選択肢も検討してみては?

今回は主に不労所得の作り方を紹介しましたが、本業とは別の収入を得ることを考えているのであれば『フランチャイズ×副業』という選択も有効な手段です。

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<文/ameri>

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