せっかくフリーランスになっても、案件を獲得できなければ仕事になりません。フリーランスは、仕事を獲得するためのスキルが必要なものの、資格がないとなれない職業ではありません。誰でもなれるフリーランスで、初心者が案件を獲得するために必要なこととはどのようなことなのでしょうか。実際にフリーランスが案件を獲得する方法と合わせて解説します。
スキルがなくてもフリーランスとして案件は取れる?
フリーランスになりたいと考えている方の中には、現時点でスキルが全くない方も少なくないでしょう。スキルがない状態からフリーランスを目指すなら、以下の手順を踏む必要があります。
1.フリーランスになるまでの期間を決める
2.フリーランスとしてどのように働くかを決める
3.フリーランスとして活動するために必要なスキルを習得する
4.始めは副業案件を受注する
5.収入が安定してきたらフリーランスとして独立する
どのようなフリーランスになりたいのか方向性を決定したら、それを実現するために必要なスキルを習得していきましょう。ある程度スキルが身についたら副業として取り組める案件を受注し、実績を積んでいきましょう。副業案件を受けつつ、収入が安定してきてフリーランスとして独立できる自信がついた後にフリーランスに転身するのがおすすめです。
案件を取るためにフリーランスに必要なこととは
初心者のフリーランスに限らず、今後フリーランスとして活動していくうえで案件を獲得するためにはどのようなマインドでいることが必要なのでしょうか。フリーランスが案件を獲得するために必要なことを4つお伝えします。
1.自主的に行動する
フリーランスが案件を獲得するために必要な1つ目のことは、自主的に行動することです。
フリーランスは組織や会社に所属していません。そのためどのような事態になろうとも自己責任となり、誰も助けてはくれません。フリーランスとして仕事に取り組むためには、自主的に行動し、いかなる状況にも自力で対処する覚悟が必要です。
また、フリーランスとして案件を獲得するうえでも、スキルや経験をアピールして自ら行動しなくてはいけません。会社員と違いフリーランスは毎月、一定の収入を得られるわけではありません。そのため、収入についてシビアに考えなければなりません。将来を見据えて活動をするためにも、スキルアップを目指す姿勢を常に保てることが重要です。
2.人との繋がりを大切にする
フリーランスが案件を取るために必要な2つ目のことは、人との繋がりを大切にすることです。
フリーランスとして活躍するためには、スキルや実績ももちろん重要です。しかし、初心者のフリーランスは人から案件を紹介してもらうことが確実に案件を獲得できる方法といえます。案件を獲得するための人脈は、それほど強力な繋がりでなくても構いません。人脈は積極的に作っておきましょう。
3.長期的な視点を持つ
フリーランスが案件を取るために必要な3つ目のことは、長期的な視点を持つことです。
フリーランスになってすぐに良い結果を出せるわけではありません。そのため、すぐに結果を出そうとしてしまうと挫折の可能性が高まります。実績がないうちは案件を獲得することが難しいです。長期的な目標を立てて、とにかく継続的に挑戦していきましょう。
そして、継続的に挑戦するためにも、なかなか案件を獲得できない時期に使える資金を事前に貯めておくことをおすすめします。とにかく始めるだけではなく、継続するために計画をしっかり立てておきましょう。
4.使えるリソースはすべて使う
フリーランスが案件を取るために必要な4つ目のことは、使えるリソースはすべて使うことです。
案件を獲得するためにフリーランスが使用できるリソースは多岐にわたります。人脈はもちろん、案件を紹介してくれるサービスやエージェントの利用も検討しましょう。使えるリソースにはどのようなものがあるか洗い出し、使えるものはすべて活用するつもりでいましょう。
フリーランス初心者でも案件を獲得しやすい職種とは
初心者のフリーランスでも案件を獲得しやすい職種はあるのでしょうか。フリーランスとして特に目指したいジャンルはないけれど、とにかくフリーランスになりたい!と思っている方は以下のような職種でフリーランスを目指してみてはいかがでしょうか。
・ライター
・プログラマー
・デザイナー
・営業代行
・事務代行
それぞれの職種について、解説していきます。
ライター
ライターとは、クライアントから依頼されたテーマに沿って記事を書く仕事です。クライアントが提供する商品やサービスの魅力・指示された出来事をわかりやすく説明して読者に伝えます。
案件によっては、語学力やテーマに関する専門知識が求められることもあります。このような案件に応募する際には、自分のスキルや実績をしっかりアピールすることが重要になります。専門性の高い案件ほど単価も高い傾向があるので、何か特化した得意分野がある方に特におすすめです。
プログラマー
プログラマーとは、プログラミング言語を使用してソフトウェアやシステムを構築する仕事です。プログラミング言語の種類はたくさんあり、どの言語をスキルがあるかによっても対応できる案件は異なります。Webサイトの構築や社内システムの構築など、プログラマーが対応する業務はさまざまです。
また、案件ごとにクライアントからプログラミング言語による開発経験が求められます。自身のポートフォリオをまとめておくことをおすすめします。
デザイナー
デザイナーとはポスターや雑誌、Webサイト、商品など多岐にわたる媒体のデザインを考える仕事です。デザイナーと一言で言ってもグラフィックデザイナー、Webデザイナー、プロダクトデザイナーなど職種はさらに細かく分かれています。
フリーランスのデザイナーとして活躍するためには、クライアントの希望を考慮したうえで魅力的なデザインを提案するスキルが要されます。単に美しいデザインを考えるのはもちろん、ユーザーに与える効果やコストなども合わせて考慮できるようにしましょう。
営業代行
クライアントの営業活動を代わりに行うのが、営業代行の仕事です。営業代行の仕事は、基本的な報酬が決まっている、もしくは成果に応じて報酬が上乗せされます。営業代行として活躍するためには、営業スキルが必要です。そのため、販売する商品やサービス・業界の知識とコミュニケーション能力が必要となりますが、営業職の会社員をしていた場合、そのときの経験も活かしやすいといえます。
事務代行
クライアントの書類作成やスケジュール管理、電話対応など、さまざまな事務作業を代行するのが事務代行の仕事です。事務代行は基本的なビジネススキルがあれば対応できます。そのため、特別なスキルや経験がない方でも挑戦しやすいでしょう。
フリーランスが案件を獲得する3つの方法
フリーランスが案件を獲得するための方法は大きく3つあります。
フリーランスエージェントを利用する
クラウドソーシングを利用する
知人からの紹介で案件を受ける
それぞれ解説します。
フリーランスエージェントを利用する
副業向けやフリーランス向けの案件を紹介しているエージェントを利用すると、豊富な案件の中から自分に合った案件を選択できます。スキルや今後の働き方についてエージェントと相談しながら案件を紹介してもらえるため、フリーランスとしての活動についてもアドバイスをしてもらえるでしょう。
クラウドソーシングサイトを利用する
初心者がフリーランスで仕事を獲得するためには、クラウドソーシングサイトの利用も検討してみてはいかがでしょうか。クラウドソーシングサイトではさまざまな職種向けの案件が募集されています。初心者向けの案件も豊富なのがポイントです。
知人からの紹介で案件を受ける
フリーランスは知人からの紹介で仕事を獲得しているパターンも多いです。人脈を積極的に広げていけば、案件を獲得したいタイミングで案件の紹介・情報共有をしてもらえる可能性があります。フリーランスとして活躍し続けたいのであれば、仕事に関わる知人を増やして定期的に情報交換しておくことをおすすめします。
フリーランスが案件を取るのにおすすめのサービス5選
フリーランスが案件を取るためには、どのようなサービスの活用がおすすめなのでしょうか。代表的なサービスを5つご紹介していきます。(本記事の掲載内容は2023年10月時点のものとなります)
1.ITプロパートナーズ
フリーランスが案件を取るのにおすすめの1つ目のサービスは、「ITプロパートナーズ」です。
ITプロパートナーズは、IT系のフリーランス向けのエージェントです。仲介会社を挟んでいないため、高単価な案件の紹介が受けられます。登録をすると専属エージェントから希望条件に合う案件を紹介してもらえます。また、業務開始後も専属エージェントから、定期的にフォロー、サポートを受けられます。週2から働ける案件を多く扱っているため、自分の希望に合った働き方を実現できるでしょう。
スクリーン リーダーのサポートを有効にする
スクリーン リーダーのサポートを有効にするには、Ctrl+Alt+Z を押します。キーボード ショートカットの詳細については、Ctrl+スラッシュ を押します。
2.Midworks
フリーランスが案件を取るのにおすすめの2つ目のサービスは、「Midworks」です。
Midworksとは、エンジニアやデザイナーを対象としたフリーランスエージェントです。案件参画中・参画後も、案件が途切れるタイミングで、専任のコンサルタントからの連絡が入り、案件継続のサポートをしてもらえます。審査に通過するなど一定の条件をクリアすると、案件が途切れた場合、報酬を60%保障してくれます。
3.Workship
フリーランスが案件を取るのにおすすめの3つ目のサービスは、「Workship」です。
Workshipは、エージェントサービスとプラットフォームサービスの両方の機能があり、自分で案件を探して応募することも可能です。また、案件成約時にお祝い金1万円がもらえたり、申請をすると報酬を前払いしてもらえたりするサービスもあります。
4.シューマツワーカー
フリーランスが案件を取るのにおすすめの4つ目のサービスは、「シューマツワーカー」です。
シューマツワーカーとは、スキマ時間を活用して副業に取り組みたい方向けのエージェントです。登録後、スキルや案件の希望など、自分に合った案件のオファーが届くもしくは公開案件に自ら申し込みをします。不安なことや疑問点があれば、副業の案件を獲得した後もコンシェルジュに相談ができます。フリーランスとして初めての副業案件を獲得したい方でも安心して取り組めるでしょう。
5.クラウドワークス
フリーランスが案件を取るのにおすすめの5つ目のサービスは、「クラウドワークス」です。
クラウドワークスとは、さまざまな案件が掲載されているクラウドソーシングサイトです。利用方法はとてもシンプルで、自分が請け負いたい職種や仕事内容のジャンルを選択して応募できます。同じくクラウドソーシングサービスの「ランサーズ」と合わせて活用すると、より幅広い案件を見つけられる可能性が高いです。
フリーランスが案件を獲得する際の注意点
フリーランスが案件を獲得する際には、いくつかの注意点があります。「なかなか案件が獲得できない」「案件は獲得しているはずなのに収入が上がらない」そんな悩みを持っている方は、ぜひ注意したいポイントを確認してみてください。
仕事は待っていてもこない
フリーランスとしての活動は、すべてが自己責任となります。待っているだけで誰かが仕事を紹介してくれるわけではなく、案件を獲得するためには自ら行動する必要があります。積極的に人脈や案件を紹介してくれるサービスを利用し、案件獲得のチャンスを増やすことが重要です。
案件の継続が命
安定的にフリーランスとして活動するためには、継続的に案件を受注するのがポイントです。何度も繰り返して依頼してもらえるように、常に最高のパフォーマンスを発揮できるようスキルを磨きましょう。
案件の継続的な受注を目指すためには、最初から高い報酬を期待しないことも重要です。最初は小さな仕事でもいいので、まずは案件の獲得を目指しましょう。成果が出せれば、必然的に報酬も高くなっていくでしょう。
フリーランスエージェントやサービスは複数登録する
フリーランス向けに案件を紹介しているエージェントやサービスはさまざまです。それぞれのエージェントやサービスで紹介されている案件は異なるため、複数サービスに登録しておきましょう。複数のサービスに登録することで、受注できる可能性のある案件の取りこぼしを減らせます。
小さい案件から、まずはコツコツ始めてみよう
フリーランスには誰でもなれますが、案件を獲得するためには「あなたに依頼したい」と思ってもらうためのアピールが必要です。フリーランスになっていきなり安定して案件が取れるようになることはまずないと思っておきましょう。始めは小さい案件から実績と信頼を築き、「あなたに依頼したい」と思ってもらうことで単価アップを目指しながら、継続的な案件受注を目指しましょう。<文/ちはる>