「収入やスキルを増やしたい」と考えて副業を探し始めたものの、種類が多すぎてどの業種を選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、多忙な会社員でも取り組みやすい副業を20種類、厳選して紹介します。
「在宅でできるか」「スキルは必要か」などの視点も交えながら、仕事内容、収入目安、メリット・デメリットまで解説するので、ぜひ副業選びの参考にしてみてください。
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会社員の副業の選び方

ひとくちに副業といっても、その種類は様々です。
自分に合わない副業を選んでしまうと、本業との両立が難しくなったり、思うように稼げなくなる可能性があります。
後悔しない副業選びのために、まずは以下の4つの観点から自分に合った働き方や目的を明確にしましょう。
働き方別に見る副業の種類と選び方
副業は、働き方によって大きく3つのタイプに分けられます。自分のスキルレベルや、副業に使える時間に合わせて最適なものを選びましょう。
スキル提供型(フリーランス系)
ライターやデザイナーなど、専門スキルを活かして働くスタイルです。高単価を狙え、将来の独立にもつながりますが、スキルの習得が必要です。
時間提供型(単純作業系)
データ入力やアンケート回答など、特別なスキルがなくても始められる仕事です。隙間時間を有効に活用できますが、単価は低めです。
資金提供型(投資系)
株式投資や不動産投資など、資金を元手に収益を得る方法です。大きなリターンも期待できますが、元本割れのリスクを伴います。
ビヨンド副業
近年では首都圏に住みながら地方の仕事をオンラインで請負う「ビヨンド副業」という働き方も注目されています。
詳しくは以下の動画をご覧ください。
収益タイプ別に見る副業の種類
副業で得られる収入の形は、大きく分けて3種類あります。どのタイプを目指すかで、選ぶべき副業も変わってきます。
フロー型(労働集約型)
働いた時間や量に応じて収入が得られるタイプです。アルバイトやライターなどが該当し、即金性が高いという特徴があります。
まずはフロー型の副業で元手を作り、ストック型や投資型に挑戦していくのが王道です。
ストック型
ブログやYouTubeなど、作成したコンテンツが継続的に収益を生み出すタイプです。
収入が安定するまで時間はかかりますが、労働時間を超える収益が期待できる資産になります。
投資型(不労所得)
株式の配当金や不動産の家賃収入など、資産そのものが収益を生むタイプです。
労働は最小限ですが、元手となる資金とリスク管理が必要です。
将来のキャリアにつながる副業の選び方
副業を選ぶ際は、「なぜ副業をするのか」という目的を明確にすることが大切です。あなたの目標によって、最適な副業は異なります。
将来の独立・キャリアアップを目指すなら
独立やキャリアアップを目指すなら、ライターやプログラマーといった「スキル提供型」や、ブログなどの「ストック型」がおすすめです。本業にも活かせる専門性が身につき、収入の柱を育てられます。
まずは収入を増やしたい・気軽に始めたいなら
気軽に副業を始めたいなら、アンケート回答や単発アルバイトなどの即金性の高い副業が向いています。本業に負担をかけず、隙間時間で着実に収入を得られます。
自分に合った副業を見つけるための3ステップ
ここでは、自分に合った副業を見つけるための3ステップを紹介します。
Step1. 自分のスキル・経験・興味を棚卸しする
まずは紙やスマートフォンに、自分の「できること」「好きなこと」を自由に書き出してみましょう。
「こんなこと仕事にならない」と思っている意外な経験が、価値あるスキルになることもあります。
Step2. 副業に使える時間と目標金額を設定する
次に、副業のために「どのくらいの時間を確保できるか」を具体的に考えます。「平日の夜2時間」「土曜の午前中だけ」など、無理のない範囲で計画しましょう。
併せて「月々あといくら欲しいか」という目標金額も設定します。これにより、「月1万円ならアンケートサイト」「月5万円稼ぎたいならライターに挑戦」など、選ぶべき副業が明確になります。
Step3. 気になる副業をいくつかリストアップし、小さく試してみる
気になる副業をいくつかピックアップしたら、スモールステップで簡単に試してみましょう。
最初から完璧を目指す必要はありません。「クラウドソーシングサイトに登録だけしてみる」「アンケートサイトを1週間だけ使ってみる」など、まずはお試しのつもりで行動してみることが大切です。
会社員におすすめの副業一覧

ここからは、会社員におすすめの副業20種類を、以下の4つのタイプに分けて具体的に紹介します。あなたの目的やスキルに合ったカテゴリからご覧ください。
会社員におすすめのフリーランス副業6選
スキルを活かして高単価を目指せるのがフリーランス系副業の魅力です。
将来の独立やキャリアアップを考えている方におすすめします。
Webライター
ライティングは、文章力とインターネット環境さえあればすぐに始められる手軽なフリーランス副業です。
記事執筆を通じて幅広い知識を得られるため、自分自身のスキルアップにもつながります。ライター業はブログ記事やSEOコンテンツ、企業向けのマニュアル作成など、需要が幅広い点も魅力です。
ただし、最初のうちは単価が低い案件から始めることが多く、安定して稼げるようになるまでには時間がかかります。また、ライバルが多いため、差別化するスキルや専門知識を磨くことが重要です。
プログラマー
IT業界の成長に伴い、プログラミングスキルを活かした副業は需要が増え続けています。
特にWeb開発やアプリ開発の分野は、スキルがあれば独立や転職もしやすいのが魅力です。
一方で、プログラミング未経験者にとっては学習コストが高く、始めるまでに時間がかかることがあります。高性能なPCが必要になることもあるため、ある程度の初期投資を覚悟しましょう。
Webデザイナー
Webデザイナーの副業は、趣味や特技を活かしやすい仕事です。
フリーランス案件の中でも単価が比較的高い傾向にあり、スキル次第で収入アップを目指せる点が魅力です。
一方で、デザインソフトやツールを購入する初期費用がかかることや、優れたデザインテンプレートの普及により競争が激しくなっていることが課題です。
動画編集者
YouTubeやTikTokなど、動画プラットフォームの台頭により、動画編集スキルを活かした副業の需要は急増しています。
映像編集ソフトの基本操作を覚えることで、比較的早い段階から案件に挑戦できる点が魅力です。
ただし、編集スキルを身につけるまでに時間がかかる場合があり、最初のうちは収益化までのハードルが高いことがあります。
クリエイティブな作業が好きな人や、将来動画クリエイターとして活躍したい会社員に向いています。
文字起こし
音声データを文章に変換する文字起こしは、特別なスキルや機材がほとんど不要で始められる副業です。コツコツとした作業が得意な方に向いており、隙間時間を活用して取り組めるのが大きな利点です。
タイピングが得意で集中力を要する作業が好きな会社員におすすめです。
特別なスキルがなくてもできる副業について、下記記事で詳しく紹介しています。

代行サービス
代行サービスは、家事代行やスキルシェアなど、自分の得意分野を活かして気軽に始められる副業の一つです。
特に家事代行は、フランチャイズ形式で始められるものが多く、未経験者でも比較的取り組みやすいのが特徴です。
スキルシェアサービスを利用すれば、趣味や特技をそのまま仕事に変えることができるため、「好きなことを副業にしたい」と考えている方にはぴったりです。
会社員におすすめの、ストック収益系の副業6選
一度作成したコンテンツが収益を生み続ける「資産」になるのがストック収益系の特徴です。長期的な視点でコツコツ取り組める方に向いています。
ブログ
ブログは、文章力や専門知識を活かして収益を得る方法で、ストック収益系副業の代表格です。広告収入やアフィリエイトを通じて、記事を公開するだけで継続的な収益を生み出せる可能性があります。
収益化するまでには時間がかかることが多いですが、特定分野の知識を持ち、文章を書くのが好きな人には最適な副業と言えるでしょう。
電子書籍の発行
電子書籍は、自分の知識や経験を形にして収益化する方法として注目されています。ブログやYouTubeなど、他のプラットフォームと連携させることで収益の相乗効果も期待できます。
ただし書籍の売上を伸ばすには、自身の専門分野や経験を活かした内容が求められます。
すでにライティング経験がある方や、特定の知識を深めている方におすすめです。
note
noteは、ブログよりも手軽に始められるコンテンツ販売プラットフォームです。
執筆や編集の専門知識がなくても、誰でもすぐに記事やコンテンツを公開し、有料化することができます。投げ銭やサポート機能もあるため、小さな成果から収益化を目指せる点が魅力です。
ブログに比べてデザインやカスタマイズ性が低いので、SNSでの集客力が重要となります。
文章を書くのが好きな方や、手軽に始められる副業を探している方に適しています。
動画クリエイター
動画投稿は、自分の趣味や特技を活かして収益化できる魅力的な副業です。
YouTubeやTikTokなど、人気プラットフォームでの活動を通じて広告収入や企業案件を得られる可能性があります。
一方で、収益化には時間がかかる、動画編集や撮影スキルの向上に時間がかかるなどのデメリットもあります。
クリエイティブな作業が好きな方や、将来的に独立を目指している方におすすめです。
ライブ配信
ライブ配信は、リアルタイムで視聴者と交流しながら収益を得られる副業です。
動画クリエイターと異なり編集の手間が少ないため、スピーディに取り組める点がメリットです。
ただし、視聴者を増やすためにはSNSでの集客や、継続的なライブ配信が必要です。また、視聴者との距離が近い分、公私の境目が曖昧になりやすい点もデメリットとして挙げられます。
話すことが得意な人には適しているでしょう。
オンラインサロン運営
オンラインサロンは、特定のテーマに興味を持つ人々を集め、コミュニティを運営する形で収益を得る副業です。
月額制の会員料金を収益源とするため、軌道に乗れば安定した収入を期待できます。
ただし、無名の状態から始めるのは難しい場合があるので注意が必要です。
特定分野での知名度が高い方や、スキルをシェアすることに興味がある方におすすめです。
会社員におすすめの、始めやすい副業4選
「まずは気軽に副業を体験してみたい」「スキルはないけどすぐにお金が欲しい」という方には、始めやすさを重視した副業がおすすめです。
データ入力・事務作業
データ入力や事務作業は、基本的なPCスキルがあれば始められるため、初心者にもおすすめの副業です。短時間で完結する仕事が多く、スキマ時間に取り組みやすいのが特徴です。
ただし、単価が低い案件が多いので、大きく稼ぐことは難しいことを把握しておきましょう。
ECサイト
趣味や特技を活かして商品を販売できるECサイト運営は、クリエイティブな活動が好きな人に最適な副業です。
自分で作ったアクセサリーやアート作品を販売したり、仕入れた商品をオンラインで販売することで収入を得られる楽しみがあります。
在庫管理や発送作業が必要になるため、初期段階では手間がかかることがありますが、自身で作ったものを販売したい方にはおすすめできます。
アンケート回答
アンケート回答は、スキル不要で手軽に始められる副業の代表例です。
通勤時間や休憩時間などの隙間時間に取り組めるため、忙しい会社員でも気軽に挑戦できます。
報酬は少額ですが、手軽に始められる副業を探している方には向いているでしょう。
ポイ活
ポイ活は、買い物やサービス利用のついでにポイントを貯めて現金や商品券に交換する副業スタイルです。
高額案件をうまく活用すれば、まとまった収益を得ることも可能です。
一方で、高額案件を一通り実行してしまうと次の案件で収益を得るのが難しくなるため、あくまで一時的に稼げるものだと考えておきましょう。
会社員におすすめの、投資系の副業4選
資金を元手により大きな収益を目指すのが投資系の副業です。
将来の資産形成や不労所得に興味がある方は検討してみましょう。ただし、元本割れのリスクは必ず理解しておく必要があります。
株式投資
株式投資は、長期的な資産形成や配当による安定収入を得られる副業です。
企業の成長とともに資産が増加する可能性があるため、特に将来のために資産を増やしたい方に向いています。デイトレードや長期保有など、自分のライフスタイルに合った投資スタイルを選べるのも魅力です。
ただし、市場の動向によっては損失を被ることもあるため、経済や業界の情報を継続的に収集する姿勢が求められます。
FX
FXは、為替の変動を利用して利益を狙う副業です。レバレッジを活用することで少額から取引を始められるため、投資初心者にも人気があります。
ただし、レバレッジを高く設定すると損失も大きくなる可能性があるため、注意が必要です。
ニュースチェックが習慣化している方や、短期間で収益を狙いたい方に適した副業です。
投資信託
投資信託は少額から始められ、リスクが比較的低い投資方法として知られています。
プロのファンドマネージャーが資金を運用するため、投資の知識が少ない方でも安心して取り組める点が魅力です。
他の投資と比べてリターンが低い場合もあり、短期で大きな利益を期待するのには向きませんが、老後資産を形成したい方にはぴったりでしょう。
不動産投資
不動産投資は、賃貸物件の運用などを通じて安定した収入を得られる副業です。
家賃収入は安定しやすいので、長期的に資産を増やす手段としても魅力的です。物件の売却や資産価値の向上によるキャピタルゲインも期待できます。
しかし、不動産投資にはまとまった初期資金が必要であり、家賃滞納や災害など、予測不能なリスクも考慮しなければならないため、注意が必要です。
下記記事では、会社員におすすめの月2万円稼げる副業18選を紹介しています。
正社員の副業成功事例も解説しているので、参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25168/
副業についてのよくある質問
最後に、副業に関するよくある質問に答えていきます。
Q1. 副業は会社にバレますか?バレない方法はありますか?
A1. バレる可能性が最も高いのは、住民税の金額がきっかけとなるケースです。
副業で所得が増えると住民税も増えるため、給与から天引きする経理担当者に気づかれることがあります。
対策として、確定申告の際に住民税の納付方法を「普通徴収」に切り替えることで、会社への通知を防ぎやすくなります。
ただし、自治体によっては対応が異なるため、お住まいの市区町村にご確認ください。
Q2. 副業で年間20万円以上稼いだら、何をすればいいですか?
A2. 年間の副業所得(収入から経費を引いた金額)が20万円を超えた場合、確定申告が必要です。
毎年原則として翌年の2月16日〜3月15日までに、税務署へ申告と納税をおこないます。日頃から経費の領収書などを保管しておき、会計ソフトなどを活用するとスムーズです。
Q3. 副業禁止の会社で副業をしたらどうなりますか?
A3. 就業規則違反となり、減給や出勤停止、最悪の場合は懲戒解雇といった重い処分を受けるリスクがあります。
副業を始める前には、必ず自社の就業規則を確認することが絶対条件です。
Q4. スキルなし・未経験でも本当に稼げますか?
A4. 稼げますが、最初から高収入を目指すのは現実的ではありません。
まずは本記事で紹介した「始めやすい副業」の中から、月5,000円〜1万円を目指してみましょう。そこで得た資金や経験を元に、少しずつスキルが必要なライターや動画編集などに挑戦していくのが、未経験から成功するための着実なステップです。
会社員の副業は、目標や使える時間に合ったものを選ぼう

本記事では、会社員におすすめの副業23種類を、働き方や目的別に解説しました。
大切なのは「なぜ副業をするのか」という目標を明確にすることです。スキルアップして将来独立したいのか、まずは月3万円の収入を増やしたいのかで、選ぶべき道は大きく変わります。
目標を明確にしたら、「フリーランス系」「ストック収益系」「始めやすい副業」「投資系」の中から、あなたの目標と使える時間・お金に最も合ったものを試しに始めてみましょう。
<文/赤塚元基>

































