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「20年前に戻れるなら、どうする? 」新橋にいた先輩たちに、今日までの20年を聞いてみた

「20年前に戻れるなら、どうする? 」新橋にいた先輩たちに、今日までの20年を聞いてみた

20年。生まれたての赤ん坊は成人になり、成人になったばかりの若者は働き盛りの中年になる、長いようであっという間な時間です。

そして今から20年前。世間では、『もののけ姫』が上映され野球界ではヤクルトが4度目の優勝を成し遂げた1997年に、独立・開業を支援する雑誌「アントレ」は創刊されました。

そこで今回はアントレ20周年企画として、新橋を歩く人生の先輩たち20人にインタビューを実施。これまでの20年のアレコレを振り返っていただきました。

※アンケート対象 40~60代の男女 20人

質問事項

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まず、1つめの質問では、20年前にやり残したことを挙げてもらいます。40歳の方であれば、まだまだ夢をもって瞳が輝いていた20歳。きっとやり残したことはたくさんあるでしょう。

2つめの質問は、1つめの質問とは全く正反対。20年間ずっと抱えている後悔や懺悔したい(謝りたい)ことはないかお伺いします。大人になって、なかなか言葉にできない過去の過ちを暴露していただきます。

最後の質問は、これからの将来ことについて伺います。何歳になっても「これからやりたいこと」はあるはず。年齢によってある程度の傾向はあるかもしれませんが、人生の先輩にとっての「これからやりたいこと」はなかなか聞けないので必見です。

これらの質問の答えをおおまかに分類したうえでグラフ化し、この20年をどう考える人が多いのかを分別。さらに、印象深い答えをピックアップしてまとめました。この20年間を待ちゆく人の視点から振り返ってみると、どんな20年が浮かび上がってくるでしょうか。

「もっといい大学に入りたい」「もっと英語を勉強したい」 ”勉強”へのコンプレックスが目立つ結果に

質問1.20年前にもどれたら何をしますか?

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最も多かった答えが”勉強”でした。勉強といっても内容はさまざまで、もっと良い大学に入りたかったという人や、今の職場でもっと活かせるように専門分野を極めたかったという人が目立ちました。

社会にでると学歴を気にすることはあまりない、という話を聞くことが多いですが、案外気にしている方が多くいらっしゃるご様子。

しかし、過去に戻って「勉強をする」という答えが多かったのはやはり、この世代の人たちが勤勉で真面目だからではないでしょうか?

勉強に次いで多かった回答「同じ」とは、「現在とまったく同じことをする」という回答のこと。「日常から飛び出したい!」という回答が多いのではないかという予想に反して、現在と全く同じことをするという人が多いという結果に。自分の人生に納得している人が多いのはすばらしいことですね。

そして、まさかのモテたかったという回答が起業を上回る票数になりました。男性にとって青春時代の「モテ」とはそれほどまでに重要なことのようです。

印象的な回答

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50代男性(建築系)
「20年若かったら、外国に行って仕事しているかもなぁ。今でもよくアメリカに行ってるし、向こうにも友達がいるし。未来が分かってたらいろいろ挑戦してみたい。」
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30代男性(IT系)
「違う部活に入りたかったな。サッカー部とかバスケ部に入りたかったですね。やっぱり部活によってモテるモテないはあると思うんですよ。かっこいいって言われる部活に入りたかった(笑)。」

”勉強”にコンプレックスはありつつも、意外にも後悔の少ない人生を送っている

質問2.20年間で後悔したことや懺悔したいことはありますか?

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最も多かった回答は「後悔していることや懺悔したいことはない」で7票を集めました。些細な失敗はたくさんあるものの、後悔や懺悔するほど大きな失敗ではないという人が多かったようです。

仕事にはいつでも失敗があるものですが、人生がひっくり返ってしまうほど大きな失敗はなかなか起こらないようです。

「ない」という回答に次いで多かったのが「自分の失敗」です。具体的には「飲みすぎた」や「遊びすぎた」などの後悔というよりは反省に近い軽いものがメインでした。

なお、本当に懺悔したいという重い回答もごく少数ありましたが、こちらは残念ですがヘビー過ぎて公開できそうもありません。自分だけの問題ではすまない、対人関係における懺悔と回答した人は、少々重い回答が多くありました。

印象的な回答

50mens_Fotor
40代男性(広告関係)
「私は山が趣味なのですが、山登り初心者の友人と山に登ったときにケガをさせてしまいました。命に別状はなかったとはいえ、あの時のことは本当に懺悔したいですね。」
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30代男性
「まだ若いときに酔っ払って、顔に大きなケガをしてしまったことは後悔しています。で
も、お酒は飲み続けます(笑)。ケガしないように気をつけます!」

先輩世代の将来の夢は、やっぱり「安定した老後」

質問3.これからの夢や目標はありますか?

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多かった回答が老後や安定について。40代以上の方はどのような老後を過ごすかを気にされている人が多かったですが、老後を心配している人と楽しみにしている人は半々で分かれました。

「金持ちになりたい」とまだまだ野心を燃やす陽気なイギリス出身の男性や、「親孝行をしたい」と親思いの優しい女性など、人によって様々な回答が印象的でした。さらに印象的な回答はこちらです。

印象的な回答

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40代女性(事務職)
「私、モテモテのおばあちゃんになりたいんです。今は仕事や家庭があってなかなか時間が取れないけど、老後は楽しく、自分の好きなことを目一杯やりたいなと。そんな風に自分の好きなことをしている人っていくつになってもキラキラしていると思うんです。だから私はモテモテになります!(笑)」
50mens_Fotor
60代男性
「2020年の東京オリンピックを最後に、おそらく僕たちの世代は本格的に前線から引くことになると思う。だからもう僕にできることは、いい後輩をたくさん育てていくこと。これからの日本を託していく準備をしているよ。」

日々を大切に、これからの20年を幸せに過ごそう

バブル崩壊頃で日本全体が不況に陥っていた1997年からの20年について、新橋の先輩たちにお話を伺いました。

先輩たちは「この20年間大変だった」と笑いながら言っていましたが、どの人も不思議としゃんと胸を張っているように感じました。おそらくいろんな局面に遭遇しても、持ち前の勤勉さと真面目さでひとつ一つ問題を乗り越えてきたのでしょう。

流れる時間は止まることなく、これからも流れ続けます。あと20年、2037年を迎えた時に「良い20年だった」と自信を持って言えるよう、毎日を大切に過ごしていきたいですね。

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