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フランチャイズは儲かる?失敗しないためのポイントを解説!

フランチャイズは儲かる?失敗しないためのポイントを解説!

独立・開業のハードルが低いといわれるフランチャイズですが、ビジネスである以上、失敗のリスクについても考えるべきです。今回は、フランチャイズで儲かるためのポイントを解説し、業種やフランチャイズ本部の選び方もお伝えします。

フランチャイズについてはこちら!
この記事を読む前に、フランチャイズについてよく分からない、もっと知りたいという方はこちらの記事も読んでみてください。

フランチャイズ(FC)とは?意味や仕組みを分かりやすく初心者向けに解説
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フランチャイズオーナーはどのくらい儲かっているのか?

せっかく事業を始めるわけですから、儲けたいと考えている人がほとんどでしょう。

では、フランチャイズのオーナーはどれほど稼げるものなのでしょうか。また、どれほどの時間働くのが一般的なのでしょうか。

フランチャイズオーナーの年収

フランチャイズといっても、業種によって変わってきますが、ここではフランチャイズと聞いてイメージする人も多いであろうコンビニエンスストアの経営者の年収をご紹介します。

日本フランチャイズ協会の「コンビニエンスストア統計調査月報」(2022年9月)によると、一店舗あたり月935万円ほどを売り上げています。仕入れやロイヤリティなど必要経費を差し引いてコンビニエンスストアのフランチャイズオーナーの手取りは売り上げの10%ほどといわれているため、単純計算で月収93.5万円、年間1122万円弱ほどの年収が期待できます。ただし、ロイヤリティはフランチャイズによってそれぞれなので、自分の収入がどれほどになるのかは事前に確認するようにしましょう。

コンビニエンスストア統計調査月報(2022年9月)

フランチャイズオーナーの労働時間

フランチャイズオーナーの労働時間は自分の努力次第なところが大きいです。特にコンビニエンスストアのような24時間営業などでは、従業員が確保できるまでは自分が現場に立たなくてはいけないため、長時間労働となる可能性もあります。

年商を上げられたり、十分に従業員を雇えたりできれば、自分の労働時間も徐々に減らしていけるでしょう。

フランチャイズで儲かる仕組みを理解しよう

フランチャイズビジネスを始めるにあたって、まず知っておくべきことは「フランチャイズは、なぜ儲かる可能性が高いのか」というフランチャイズビジネスの仕組みです。

フランチャイズビジネスに関わる組織は2つあります。事業本部である「フランチャイザー」と、加盟店である「フランチャイジー」です。フランチャイズビジネスをするためには、フランチャイジー(加盟店)として、ビジネスに参入する必要があります。

フランチャイザー(事業本部)とフランチャイジー(加盟店)はそれぞれどのような役割を果たし、フランチャイジー(加盟店)はどのような点に気を付ければ儲かるのか、解説していきま

フランチャイザー(事業本部)の3つの役割

フランチャイザー(事業本部)はフランチャイズの事業本部を意味し、加盟店であるフランチャイジーから加盟金やロイヤリティなどを受け取る代わりに、例えば次のようなものを提供します。

1.商標やブランドの利用権
2.商品、サービスの販売権
3.ノウハウの共有や研修などのサポート

お店の看板やブランド、商品やサービスなどを提供し、収益を上げているフランチャイジー(加盟店)を多く作っていくと、フランチャイジー(加盟店)からロイヤリティがフランチャイザー(事業本部)に入ります。また、フランチャイジー(加盟店)が増えると、ブランドや商品・サービスの認知度も高まります。こうしてフランチャイジー(加盟店)が増えることがフランチャイザー(事業本部)の利益に直結していきます。

フランチャイジー(加盟店)が支払う2つの対価

加盟店であるフランチャイジー(加盟店)は、事業本部であるフランチャイザー(事業本部)がブランド力やノウハウを提供してくれる代わりに、例えば次のような対価を支払います。

1.契約時に支払う費用(加盟金など)
2.加盟後に支払う費用(ロイヤリティなど)

加盟金とは、フランチャイズ加盟の契約時に支払うお金のことです。ロイヤリティとは、売上歩合方式や粗利分配方式、定額方式など、算出方法が決まっているもので、基本的には毎月発生する「継続的な支払い」です。事業本部によっては加盟金がない場合もあります。

加盟金以外に保証金や研修費といった費用の負担が発生することもあります。 

【売上歩合方式】
フランチャイジー(加盟店)の月の売上額を基準として、ロイヤリティを決める方式です。

【粗利分配方式】
フランチャイジー(加盟店)の月の粗利を基準としてロイヤリティを決める方式です。コンビニエンスストアで取り入れられていることが多いです。

【定額方式】
売り上げや粗利に関係なく一定の額(ロイヤリティ)を支払い続ける方式です。定額方式でロイヤリティが低い場合は、売上歩合方式と比べ、売り上げが上れば上がるほど儲かる幅も大きくなります。

フランチャイズで儲けるためには「向き不向き」の見極めが重要

フランチャイズは儲かる?失敗しないためのポイントを解説!

では、どのようにしたら、フランチャイジー(加盟店)は儲かるのでしょうか。

単純に「ロイヤリティが低いフランチャイザー(事業本部)を選べばいい」わけではありません。なぜなら、ロイヤリティが定額方式かつその設定額が低い場合、サポート内容が充実していないという可能性もあるからです。

経営経験がなくノウハウにも乏しい場合、事業本部からのサポートなしに売り上げを伸ばすことは難しく、儲かる可能性は低くなります。

例えロイヤリティが高くても、万全のサポート体制で経営を進めることができれば、儲かる可能性は高いです。フランチャイザー(事業本部)が集客や経営者としてのスキルアップを手伝ってくれることで、効率的に店舗の売り上げを伸ばせるようになるからです。

フランチャイジー(加盟店)が儲かるためには、自らのスキルや経験を理解し、自分に合った業種やフランチャイザー(事業本部)を選ぶことが重要になります。

フランチャイズに向いている人、儲かる人とは

人間には、向き不向きがあります。もちろん、フランチャイズに向いているタイプだからといって必ずしも成功するとは限りません。しかし、どんなマインドで事業を始めるべきなのかを知っておくことで、心構えができます。

そこで、ここからはフランチャイズに向いている人や儲かる人の特徴について解説していきます。

責任感がある人

フランチャイズビジネスに向いている人、儲かる人の1つ目の特徴は、「責任感がある人」です。

「フランチャイズビジネスを始める」ことは、経営者になることです。自分が事業を成功させることはもちろん、従業員を食べさせていく覚悟も持たなくてはいけません。少しトラブルが起きたから、経営がうまくいかないからといって投げ出してしまったり、投げやりになってしまったりするような無責任な人は経営者には向きません。

自ら店舗を経営する「責任感」を持ち、利益追求に切磋琢磨できる人であれば、その思いに従業員も付いてきてくれて、より良い店舗へと成長させていけるでしょう。

諦めない人

フランチャイズビジネスに向いている人、儲かる人の2つ目の特徴は、「諦めない人」です。

フランチャイザー(事業本部)が直接サポートしてくれるケースや、ブランド力を利用して自治体などから資金を調達できるケースがあるとはいえ、事業を始めればそれなりの苦難に遭遇することになるでしょう。想定外の事態が起きた際に、すぐにめげてしまう人はフランチャイズビジネスに向いているとはいえません。

どんな状況においても諦めないで工夫をしながら果敢に挑戦ができる人であれば、その努力はいつか実を結ぶでしょう。

情報収集ができる人

「情報収集ができる人」もフランチャイズビジネスに向いている人、儲かる人の特徴といえます。

ビジネスを成功させるうえで、情報収集は必要不可欠です。他店舗はどうなっているのか、業界の動向、消費者の意向など店舗経営を円滑に進めていくためには把握するべきことがたくさんあります。このような情報収集を積極的に行える人であれば、随時トレンドをキャッチアップしながら時代に合った形で経営していけるでしょう。

物事をデータで考えられる人

フランチャイズビジネスに向いている人、儲かる人の4つ目の特徴は、「物事をデータで考えられる人」です。

そもそも、フランチャイズに加盟しようと考えたとき、どのように加盟先を決めようとしていますか?ただ「◯◯がしたい」「儲かると聞いたから」などと漠然とした理由で決めてしまうと、それは本当に儲かるか分からない状況で闇雲に始めてしまっていることと変わりありません。

開業後の運営はもちろん、加盟先選びにおいても、事実・データ・数字に基づいて考えられなくてはうまくいかない可能性が高いです。事前のリサーチはもちろん、その数値をきちんと分析し今後の展開に活かせるよう、よく考えて加盟先選びをするようにしましょう。向いている、儲かるかどうかの別れ道はすでにこの時点で決まるのです。

本部を上手に使える人

フランチャイズビジネスに向いている人、儲かる人の5つ目の特徴は、「本部を上手に使える人」です。

フランチャイズビジネスをするうえで、資金・経験不足、事務作業ができないなど自分の弱みというものは何かしら必ず出てくるものです。そんな弱みを補うためにフランチャイズ本部を上手く活用できるかどうかで、儲かるか否かが決まってくるでしょう。

開業後に本部のサポートを活用するのはもちろん、事前にリサーチをして自分が上手く活用できそうな相性の良い本部を見つけられるかどうかという点も、成功の鍵となります。

フランチャイズに向いてない人、儲からない人とは

フランチャイズビジネスに向いている人や儲かる人の特徴をお伝えしてきました。もちろん、特徴に当てはまらない人は成功しないというわけではありません。

しかし、その特徴に当てはまらないというのであれば、事業を始める前に自分を一度、見つめ直さなくてはいけないかもしれません。事業を成功させるためにも、フランチャイズに向いていない人や儲からない人の特徴についても知っていきましょう。

受け身な人

加盟金やロイヤリティを支払ったからといって、フランチャイズ本部が何でもサポートしてくれるというわけではありません。フランチャイズ本部と加盟店は、あくまでも「対等なビジネスパートナー」です。

フランチャイズ本部のサポートばかりを当てにするのではなく、自らすべき仕事・学ぶべきことを見つけ、主体的に動くようにしましょう。

準備ができない人

「フランチャイズビジネスであれば簡単に儲かるだろう」と、安易な考えですぐに飛びつく人も危険です。

どんなビジネスでも、大切なのは準備です。加盟先についてだけでなく、業種・エリアなどの情報を徹底的に集めて分析しなければ、成功する確率は低いでしょう。ビジネスの世界で生き残るためには、「儲かる可能性」を高めるための準備が必要なのです。

他責思考の人

何かあったときに、人のせいにしてしまう「他責思考」の人は、そもそも経営者には向いていません。経営をするうえで必要なのが、「何かあったときの責任はすべて自分が負うものだ」という覚悟です。

何かミスやトラブルが起きたとき、経営が不安定になってしまったとき、その責任はフランチャイズ本部ではなくすべて経営者である自分の責任です。従業員を抱えているのであれば、なおさら人のせいにせずに自分ごととして事実に目を向けていきましょう。

物事を感覚だけで考えてしまう人

もちろん、今までの「経験」に裏付けられた「直感」で判断できる人であれば、データよりも経験や実績を信じるのも良いでしょう。しかし、フランチャイズでの開業が初心者であるにも関わらず感覚だけで考えて安易に判断を下してしまうのは危険です。 

本部任せにしてしまう人

「フランチャイズは本部がサポートしてくれるから」と、本部に頼りきりになってしまうと、フランチャイズビジネスで儲けるのは厳しいでしょう。また、何かあったときに本部のせいにしてしまうのも、経営者としての自覚に欠けています。

フランチャイズは企業と同じです。自分の力や責任で事業を回していかなくてはいけないことを覚悟したうえで始めるようにしましょう。

フランチャイズで儲かる業界、儲からない業界を見極めよう

「どの業界に参入するか」は、フランチャイズビジネスを展開していくうえで重要です。時代によって、儲かる業界、儲からない業界は変化していきます。

次からは、「2022年現在、フランチャイズ参入で儲かりやすい業界」を紹介します。自らの経験と照らし合わせ、どの業界に参入するか絞り込んでいきましょう。

コンビニエンスストア

コンビニエンスストアは、フランチャイズビジネスの代表格です。コンビニエンスストアは、多くの人にフランチャイズとして認知されているので「フランチャイズといえばコンビニエンスストア」というイメージを持つ人も、多いでしょう。

コンビニエンスストアにはしっかりとした経営マニュアルがあります。マニュアルがある反面、制約が厳しいと感じることもあるかもしれませんが、きちんとしたマニュアルに沿うことで経営を軌道に乗せやすいともいえます。

また、立地選びに成功すれば、儲かる可能性は高いといわれています。

アントレ『フランチャイズ×コンビニの独立開業情報一覧』

飲食店

飲食店もフランチャイズビジネスの代表格といわれています。ブランド力の高いフランチャイザー(事業本部)も多く、特に集客面では参入しやすい業界といえるでしょう。

「メガフランチャイジー」と呼ばれる、加盟店舗数 30 店舗以上または20億円以上の売り上げを記録しているフランチャイジー(加盟店)もあります。

アントレ『フランチャイズ×飲食店・デリバリー・テイクアウトの独立開業情報一覧』

「メガフランチャイジーに関する調査・研究」一般社団法人中小企業診断協会
(P.1より)

ハウスクリーニング

2022年現在、ハウスクリーニングは、時代に沿った「儲かる業界」といえます。共働き世帯や高齢者の増加に伴い、時間や体力を節約するためだったり、必要に駆られたりして、利用者が増え続けているからです。

人間が生活する以上、ごみや汚れはどうしても発生します。その点を考えると、社会インフラに近い存在ともいえるでしょう。「なくならないビジネス」といえるかもしれません。

ハウスクリーニング業界での就労経験がある人やお掃除が好き・得意な人は、特に参入したい業界です。

アントレ『フランチャイズ×ハウスクリーニング・家事代行の独立開業情報一覧』

コインランドリー

コインランドリーの経営は「副業として始められる」フランチャイズビジネスです。高額な機械を用意する必要があるため、どうしても初期投資は高くなりますが、人件費がかからない分、ランニングコストは低く抑えられます。

事業の始めやすさから競合参入や価格変動が起こりやすいといわれていますが、お客様は先払いで利用料金を支払うため、代金未回収となる可能性が低いのも魅力の1つといえます。

大きく儲けるためには工夫が必要ですが、「堅実に売り上げる」業種といえます。

副業についてもっとよく知りたい方は、こちらの記事で解説しているので見てみてください。

副業についてはこちら!
副業についてもっとよく知りたい方は、こちらの記事で解説しているので見てみてください。

会社員におすすめの月2万円稼げる副業18選  忙しい会社員でも副業できる実例を紹介
https://entrenet.jp/magazine/25168/

学習塾

副業からでも始めやすい学習塾のフランチャイズ。学習塾といっても、自分が講師になるわけではありません。もちろん講師業をすることも可能ですが、経営者になるので、勉強が得意でなくても、教育分野に興味があったり、人材育成などマネージメントに興味があれば問題ありません。

また、一言で学習塾といってもいくつかの種類があります。

・個別学習塾:講師一人当たり3人以下の生徒を指導するスタイル
・集団学習塾:講師一人当たり4人以上の生徒を指導するスタイル
・自立型個別学習塾:塾の用意した学習素材で自己学習をし、気になった部分だけ講師に相談するスタイル

どの種類の学習塾とフランチャイズ契約をするのかでも今後のスタイルは大きく異なります。自分に向いているものを見つけて契約を結ぶようにしましょう。

アントレ『塾スクール×個別指導塾・学習塾の独立開業情報一覧』

買取サービス

近年、中古やリユースが注目されており、買取サービスの需要は高くなってきています。買取サービスで求められるのは価値のある商品を見極める力です。巧妙な偽物を見破ったり、なるべく安く買いり、高く売却をしなくては収益には繋がりません。

目の前の商品を数値化して評価できる真実の眼を持ち、事業展開をしていくことが求められるサービスです。フランチャイズ本部によっては、研修があったり、商品の査定は本部が引き受けてくれたりします。

アントレ『買取販売の独立開業情報一覧』

フランチャイズで儲かるか否かは、情報収集で決まる

どのようなビジネスにおいても、情報収集は重要です。もちろんフランチャイズビジネスでも、徹底した情報収集を行うことが、儲かる可能性を高めます。

フランチャイザー(事業本部)に関する次のような情報は、必ず押さえておきましょう。

・経営状況
・出店予定のエリア
・サポート体制
・ロイヤリティの額

いくら自分の店舗が成功していても、フランチャイザー(事業本部)自体が経営破綻したら、フランチャイジー(加盟店)も閉店するしかありません。フランチャイザー(事業本部)の経営状況を事前に調べ、健全な経営が続けられているかどうか確認しましょう。

出店を予定しているエリアに「サービスに対してのニーズ」があるかどうか調査することも大切です。サービス自体にニーズがなければ、儲かる確率は低いでしょう。

さらに、フランチャイザー(事業本部)によっては、フランチャイジー(加盟店)同士が競合してしまわないように、エリアによる出店制限を行っていることもあるため「そもそも出店希望のエリアで開業できるのかどうか」を調べておく必要もあります。

そして、「ロイヤリティとサポート体制のバランス」も重要です。自らのスキルや経験に見合ったサポート体制か、サポート体制はロイヤリティに見合うものなのかなども、必要な情報です。ロイヤリティが高すぎたり、サポートが不十分だったりしないか、しっかり調べておきましょう。

フランチャイズで儲かるために、自己分析と情報収集をしよう

本記事では、どのようにしたらフランチャイズビジネスで儲かるのかを解説してきました。

独立・開業のなかでも、参入障壁が低く、利益を出しやすいのがフランチャイズビジネスです。しかし、ビジネスである以上、徹底した準備は不可欠です。

アントレでは、フランチャイズや代理店を募集している企業を掲載しています。自分のスキルや経験を踏まえ「そもそも、フランチャイズビジネスに参入すべきなのか」「どの業界に参入するべきか」など、情報収集と比較検討に活用してください。

アントレ『フランチャイズで独立・開業する』

PROFILE

ちはる

大手IT商社でプロダクトプロモーション担当を経て、 WEBコンテンツ制作会社に転職し、ライターとして所属。その後、独立し、現在はビジネス・不動産関連の記事を主に執筆。

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