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飲食業のフランチャイズオーナーの年収とは?経営基盤の強化から多店舗展開へ

飲食業のフランチャイズオーナーの年収とは?経営基盤の強化から多店舗展開へ

世の中にたくさんあるフランチャイズの飲食店。いつかは飲食業で独立したいと考える方ならフランチャイズに加盟して独立開業する選択肢をご検討ください。本記事では、さまざまな飲食ジャンルのフランチャイズに加盟した経営者の平均的な年収や、収入を安定させ客単価や売り上げをアップさせるポイントを解説しています。先輩方の体験談からフランチャイズを決めた理由やフランチャイズ本部のサポート、収支報告を参考にしてみてください。※掲載している情報はすべて2023年7月時点のものです。最新情報は必ず各サービス公式ページでご確認ください。

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そもそも飲食のフランチャイズオーナーとは?

飲食のフランチャイズオーナーとは、フランチャイズ本部と加盟店契約を結んで飲食店を営む経営者のことです。経営主体が個人事業者なら確定申告により所得税や住民税、法人なら確定申告により法人税・法人事業税・法人住民税を確定させて納税します。

飲食業は、キッチンカーやテイクアウトなどといった小規模の店であれば、1人もしくはパートナー同士や親子というスタッフ構成で運営できます。一方で、来店型の飲食業の場合には厨房やホールに複数名のスタッフを配置しなくては店が回りません。そのため、従業員を雇って給料形態や福利厚生を整え、シフトを組んで充分な接客体制にしなければならないのです。

フランチャイズオーナーの仕事内容は、調理や接客といった現場業務のマネジメント、従業員の育成管理、会計や経営など、選手兼コーチ兼監督のように全ての業務をこなします。はじめのうちはオーナーも店舗運営スタッフの1人としてお店に立ち、その合間をぬってスタッフの管理育成や経営、営業の業務をこなすなど、タイトなスケジュールで働くことになるでしょう。

1日の稼働時間が10時間を超えて休日が数日しかない月があるかもしれません。しかしスタッフだけでお店が回るようになれば、オーナーにも時間の余裕ができ、経営・営業の業務に専念できます。そのため、効率的な運営で収益を上げることと同じくらい、現場業務の管理が任せられるマネジメント層の育成や、自分で店の状況を読んで行動できるようになる教育体制の構築も重要な業務だといえるのです。

フランチャイズオーナーになるのは事業を興すということであり、ある程度の開業資金と金融機関から融資が受けられるだけの個人信用が必要です。また、フランチャイズ本部からの店舗運営マニュアルすべてがその現場にフィットするわけではありません。常に試行と改善を繰り返す行動力や、固定観念にとらわれない創意工夫の気持ちが大切です。

飲食のフランチャイズオーナーの平均年収はいくら?

飲食のフランチャイズオーナーの平均年収は500万〜1,000万円といわれることもありますが、飲食店の業態や提供する料理、店舗数や対象顧客層などによってさまざまです。

ただし、オーナーの取り分は売り上げから経費を引いた粗利益の大小によって変わります。そのため、どのジャンルの飲食業であっても、売り上げを最大化させつつ経費を抑えた堅実な経営体質が求められるのです。

一方で、できる限り自分が現場に立って人件費を抑えた経営にしたいのか、余暇や体への負担を考えてゆとりある経営にしたいのかによっても年収は変わってくるでしょう。

年商別の平均年収

飲食店の年商に対する平均年収は下表のようになります。

年商(売上高)平均年収(万円)
2,000410〜450
3,000480〜520
4,000540〜580
5,000600〜650
7,000460〜700
10,000800〜850
20,0001,200〜1,300


※年収とは税金や社会保険料などを差し引く前の金額とする。

ただし、同じ年商でも店舗の家賃を払って従業員を複数人雇うより、キッチンカーで夫婦2人だけで働くほうが家賃・人件費といった経費が抑えられるため、利益率が上がり年収が高くなります。あくまで一例としてご参照ください。

業種別の平均年収

業種別の平均年収については下表のようになります。

業種平均年収(万円)
居酒屋・バー200〜2,500
カフェ・喫茶・レストラン200〜1,000
ラーメン屋800〜1,000
カレー500〜600
ファーストフード・
ハンバーガー
400〜600
弁当屋400〜500
スイーツ
(パン屋・ケーキ屋など)
300〜600
から揚げ500〜700
キッチンカー(移動販売)400〜500
テイクアウト・デリバリー200〜300


※年収とは税金や社会保険料などを差し引く前の金額とする

ただし、同じ年商でも立地や店の規模、商品の価格や客単価などによって利益率や年収には幅があります。また、飲食業は提供する料理や提供方法によって原価率が大きく変わるため、あくまで一例としてご参照ください。

飲食のフランチャイズオーナーが安定した収入を得るために必要なことは?

飲食業のフランチャイズオーナーの年収とは?経営基盤の強化から多店舗展開へ

飲食のフランチャイズオーナーが安定した収入を得るための5つのポイントをご紹介します。

1.【開業前準備】立地にこだわる

料理やシェフが有名で強力な集客力があるような場合を除けば、飲食店を選ぶポイントの1つに「近くにあったから」という理由があります。そのため、店舗型の飲食店にとって立地の善し悪しは事業が成功するかどうかを大きく左右する重要な要素です。

具体的には、常に人通りが多い場所として駅の周辺や大通りに面した場所、すでに集客力がある場所として商業複合施設内や飲食店が密集した場所、またはオフィス街や学生街やイベント会場の周辺などが候補に挙がるでしょう。

さらに集客を安定させるためには、対象となる顧客層や競合店をリサーチして、料理の内容や価格帯や店舗内の雰囲気などのコンセプトを決めるとよいでしょう。加盟を検討しているフランチャイズ本部に希望のエリアでの出店予定があるかどうかもしっかり確認しましょう。

2.【開業後】自分がいなくても店が回るシステムをつくる

経営が安定してくれば、オーナーがいなくても店が回るようにしてオーナーは2店舗目の展開や業務改善の検証などに仕事内容をシフトするべきでしょう。そのためにまずは、店舗を俯瞰してオペレーションの指示を出すポジションや、スタッフをまとめるリーダーなどの中心人物づくりを想定した人材育成が必要です。フランチャイズ本部に人材育成のサポートがある場合は、積極的に活用すると良いでしょう。

オーナーは、頑なに意見を曲げず口うるさくならないように、スタッフの自主性を尊重しながらサポートする立場で寄り添い、一緒に学び伸びていくという姿勢でスタッフと向き合うとよいでしょう。

3.経営の勉強を欠かさない

飲食業は、味と価格だけを追求すればよい時代ではなくなりました。例えば、店の雰囲気や盛り付けの見映え、SNSを介した国内や海外での反響、健康志向などの影響を受けて、流行がコロコロと変わります。また、都市部では特に来店型だけでなくデリバリーサービス業者を介した販売方法も定着しました。

そのため、顧客の購買意欲を刺激する世の中のトレンドを加味して月替わりや限定メニューを作り、顧客を飽きさせずに定期的に長くリピートしてもらう意識が大切だといえます。ただし、自分の情報収集能力やスピードには限界があるため、フランチャイズ本部の担当者や他の加盟店オーナーに相談したり、もしくは有償の講習会に参加するなど、自分から積極的に情報を取りに行く姿勢が欠かせません。

4.投資をしっかり行う

調理器具や店舗内の什器類をはじめ、店舗の内外装やライフライン設備などはすべて消耗品です。ひとたび故障や不調があれば料理の提供ができなく恐れもあるため、定期的なメンテナンスや懸念箇所の交換および機器の刷新が必要です。ときには急に高額の出費が必要となる場合もありますが、これらは経費削減の対象とはせず、将来の安心感を得るための投資だと心得ましょう。

また、お金をかけて採用し育成した「優れた人材」が待遇を理由に去らないように、給与や福利厚生の向上と職場の環境作りにも配慮するとよいでしょう。成功しているフランチャイズ加盟店に事例を共有してもらいながら、必要なことへの投資は惜しまないようにしましょう。

5.売り上げアップのアイデアを考案

店舗単体の売り上げは、高額な人気メニューを作ったり、回転率を上げたりすることで客単価を上げられます。

高額の人気メニューが定番化すれば大量仕入れによって原価が下がり、看板人気メニューになれば集客力にまで影響します。味はもちろんですが、仕込みの段階でほとんど調理が終わっていて、好き嫌いが分かれない食材と味付けで、大勢で取り分けられるものが良さそうです。

また、スタッフが効率的に動ける客席や什器の配置にして回転率を上げ、抱き合わせ商品や追加ドリンクの声かけをすれば、さらに客単価を上げられます。フランチャイズ本部の規約等も確認しながら、SV(スーパーバイザー)に相談しながらアイデアを形にできるように努力しましょう。

飲食のフランチャイズオーナーがさらに年収を上げるためのポイント

まずは1店舗を経営し、一通り経験し終えてから規模の拡大や多店舗化に移行すれば、今までの経験をもとに、盤石な経営体制を敷くことができるでしょう。店の規模が大きくなれば、自ずと年収は上がっていきます。

1.集客強化

今、10代〜30代の世代が飲食店を探す際に利用するのは「グルメランキングサイト」ではなく、Instagram(現在地から店を探せる地図検索機能)などのSNSを使うケースが圧倒的に多いようです。そのため、広告掲載の費用をかけなくても、飲食店側から顧客に向けて直接自己紹介ができるようになりました。常に最新の集客方法を学び続けたり、競合より目立つ手法を検討したりしなければならないことを意識しましょう。

ただし、Webサイトへの掲載効果がなくなったわけではなく、中高年では「グルメランキングサイト」の使用率が依然として高いため、対象者に応じて広告媒体を分けるのが良さそうです。

2.規模拡大・多店舗展開

店舗単体でのオペレーション・メニュー・広告の改善と人材育成が進めば、次は規模拡大のための移転や多店舗展開によって売り上げを伸ばす時期です。やはり立地にはこだわって、慎重なリサーチやシミュレーションを経て出店場所を決めましょう。

多店舗化に伴いオーナーは同時に複数店舗を見られなくなるため、信頼して任せられる責任者を店舗数と同じだけ育成しておかなければなりません。人材育成は出店直前にはじめるのではなく、早い段階から多店舗化を見据えて仕組み作りに取りかかっておきましょう。フランチャイズ本部には多店舗化に成功した加盟店オーナーの事例やノウハウが集約されているので、成功ポイントを真似ると良いです。

アントレから開業した先輩の話

飲食業のフランチャイズオーナーの年収とは?経営基盤の強化から多店舗展開へ

フランチャイズに加盟して飲食業で独立開業した先輩方の状況をご紹介します。

ちょっと前まで派遣社員だった私は、いま月商270万円の経営者です!

【 淡路島バーガー 甲斐敷島店 】小俣明由さん(33歳)

【前職】
工場に勤務する派遣スタッフ。昔からの夢であった自分の店を持つために複数の飲食フランチャイズを検討。経営して一番楽しそうに思えた淡路島バーガーを選択し、2021年4月に地元で開業する。

【フランチャイズを選んだ理由】
個人開業ではなく、フランチャイズを選んだのは、すでにノウハウやブランドが確立されているのでリスクが少ないと判断したから。

【本部への感謝】
本部のアドバイスを受けながら、生活道路に面した10坪の物件を選びました。どこに出店すればどのくらいの集客が見込めるか、的確なアドバイスをいただけるので心強かったですね。

【契約時の費用】
総額650万円(加盟金・研修費、内外装工事費、厨房機器、備品・消耗品)

【収支報告】
オープンしてから3ヵ月、初月は270万円を記録しその後も好調です。平均単価は1000円程、当初の売上予想を超えています。

株式会社なゆた/淡路島バーガーのオーナーレポート|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】

小さな店舗でスタッフの数も少ないのに売上は大きい。加盟決断は速攻でした。

【 鶏笑 倉敷中庄店オーナー 】大橋 隆さん(54歳)

【前職】
教育関連企業の会社に長く勤めた後、飲食での独立を果たすべく居酒屋に転職。スタッフとして3年経験を積み、独立に向けて活動開始。2019年5月に開業。今年度中の2店舗目開業を目指し順調に経営を展開中。

【フランチャイズを選んだ理由】
昔から自分で飲食店をやりたいという夢を持っていて、フランチャイズは当初から考えていた。
最終的に廃棄リスクの少なさ、調理技術を必要としないオペレーションの簡単さ、そして性別や世代を選ばない食べ物という点が決め手になり、現フランチャイズに加盟。

【仕事の魅力・やりがい】
店の周辺は比較的若い方が多いので、学生の来店が多いと見込んでいたら、
意外とお年寄りも多く来店されることに驚きましたね。
からあげに年齢は関係ないんですよ。
夕飯のお惣菜に買って帰る主婦(夫)や、オフィスで食べる会社員もたくさん来店されます。

今の目標は売上をさらに上げていくことです。
鶏笑のブランド力という集客力はありますが、それに頼った経営ではいけない。
オリジナルのチラシをつくったり、セールのイベントを開催したり、様々な打ち手を考えながらより良い店にしていきます。
その先は2号店のオープン。
もともと居酒屋をやりたかったので、次は鶏笑が新しくはじめた居酒屋業態の店舗にすると思います。

【契約時の費用】
130万円(税抜)
※内訳/加盟金100万円、研修費30万円(すべて税抜)
※上記以外に物件取得費、店舗内外装費、設備費などは別途。

【収支報告】
月商は250~300万円をコンスタントに売り上げています。

株式会社NISのオーナーレポート|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】

厨房設備のプロも驚いた究極の飲食業!緊急事態時も商業施設+宅配で5年連続で安定収益!

【ジェラフル綾瀬店、ジェラフル西小山フードデリバリー専門店】福田茂徳さん(54歳)

【本業と副業】
私は本業で飲食店の厨房設備の設計販売を30余年ほど手がけ、ジェラフルにも創業時よりクレープ焼器や冷蔵庫などを納入しています。そんな私が熱望して副業でフランチャイズに加盟しました。

【フランチャイズを選んだ理由】
さまざまな飲食店向け厨房設備の設計・販売・設置を手がける私も、これほど初期投資を抑えて利益率が高い事業は見たことありません。低リスクで儲かる飲食ビジネスだと確信しました。

【本部への感謝】
試しにアルバイトを体験させてもらえることになり、これが最大の転機に!クレープの実演販売でお客様の「美味しい!」を聞いて開眼、副業からはじめてみたいと決心できました。

【契約時費用】
加盟金110万円(宅配専門220万円)研修費22万円(全て税込)
※他、店舗に応じて設備/備品等に変動あり、私は1店舗目500万円以内で抑えられました。

【収支報告】
郊外エリア型だから緊急事態時でも堅調、デリバリーが売り上げの4割を占め、収益の柱になりました。
開業5年で、綾瀬と都内を合わせると月商300万円を継続中です!

株式会社ジェラフルのオーナーレポート|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】

まとめ

飲食フランチャイズでの独立開業は、開業に必要なノウハウや実務を効率よく習得して、ブランド力・集客力・安定した仕入れルートを活用できるメリットがあります。

一方で、競争相手が多く立地や流行廃りなどに影響を受けやすいため、経営者の年収は選ぶ商材や店舗規模などによりさまざまです。

成功するためには、本部に頼りきりではなく経営者としての責任感をもって仕事と向き合い、日々の努力と改善で利益を最大化にすることに尽きるでしょう。

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PROFILE

柴田敏雄

不動産業界12年、金融業界2年、携帯電話業界5年を経てWEBライターとして独立。業界や職種など幅広い経験をもとに多方面へ寄稿している。

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