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コンビニや飲食店などのフランチャイズとロイヤリティの仕組みについて

2018年3月14日

知識や経験が足りなくても、ロイヤリティを支払うことで本部の仕入れ先や流通経路などのサポートを受けられるのがフランチャイズ加盟店の特徴です。

ロイヤリティなど本部と加盟店はどのような仕組みになっているのでしょうか。

コンビニや飲食店を例として考えてみましょう。

フランチャイズの仕組みとは

フランチャイズとは、フランチャイズ本部(フランチャイザー)とフランチャイズ加盟者(フランチャイジー)が一定の条件で契約を結び、フランチャイズ加盟者が店舗を開店できる仕組みです。

似たようなものにチェーン店がありますが、チェーン店をどこに開店させるかは企業戦略であり、チェーン店は企業に勤める社員に任される形式がほとんどです。

これに対してフランチャイズは、開業したいという加盟者の意思に基づき、フランチャイズ本部が開業のノウハウを加盟者に提供します。

これがフランチャイズの仕組みであるため、昨日まで会社員であっても、今日から経営者になることが可能なのです。

フランチャイズに加盟すると、フランチャイズ本部から店の看板や商品、経営ノウハウなどが提供されます。

個人で開業する場合と比較して、お店の名前が知られているので、開業時から顧客から信用を得ることができます。

フランチャイズ本部は、本部で開発した商品や経営ノウハウをフランチャイズ加盟店に提供する対価として、加盟金やロイヤリティなどを受け取ります。

つまり、フランチャイズに加盟することで、本部との契約に基づき加盟金やロイヤリティなどを支払うことになるのです。

フランチャイズのロイヤリティの仕組みとは

フランチャイズ加盟店は、フランチャイズ本部に対して、加盟金とロイヤリティを支払います。

企業により異なりますが、加盟金の内訳は加盟料や開業サポート費、保証料や研修費などとなっており、加盟時にはこれらの費用を一括して本部に支払うことになります。

その一方でロイヤリティは、月毎や期毎など定期的にかつ継続的にフランチャイズ本部に納めます。

加盟金とロイヤリティの内訳や金額は、フランチャイズ本部により異なります。

加盟前には、フランチャイズ本部が実施する加盟説明会等に参加して説明を聞き、配布資料を読むことで、本部に納める金額や納入時期がおおよそわかります。

なお、定期的に支払うロイヤリティの計算方法は、以下の3つの方法のいずれかであることが多いようです。

① 毎月の売上高や売り上げ総利益などを基に一定の割合をかけたもの

② 毎月固定額として定められているもの

③ ①と②の組み合わせ

フランチャイズ本部によっては、ロイヤリティではなく、チャージ、フィーなどと呼ばれることもあります。

コンビニのフランチャイズの仕組みとは

コンビニ経営は独立開業を目指す方の選択肢のひとつです。

フランチャイズへの加盟前に、コンビニが行う業務は知っておきましょう。

食品や弁当、日用品や書籍などの販売を主に、宅配便やコピーの取り扱い、税金収納やチケット販売、ATMなど、今や何でも対応するのがコンビニです。

フランチャイズ加盟店になると、本部が扱う新商品を店舗に置け、新しいサービスができれば取り組めるなど、多彩な品揃えができます。

加盟店が支払うロイヤリティは本部で新商品を企画開発するためにも活用されているのです。

コンビニのロイヤリティは、売り上げ総利益の一定の割合をフランチャイズ本部に納める仕組みとなっていることも多いため、この例でロイヤリティ料を考えてみましょう。

(例)

ある月の売上が1,200万円、ある月の売上原価が900万円のフランチャイズ加盟店が、フランチャイズ本部に売り上げ総利益の30%をロイヤリティとして毎月支払うという契約の場合、この月の本部に支払うロイヤリティ額を試算します。

売り上げ総利益=売り上げ-売上原価=1,200-900=300万円(売り上げ総利益)

ロイヤリティ額=売り上げ総利益×30%=300×0.3=90万円

この月は300万円-90万円=210万円が、フランチャイズ加盟店に残りますが、残った額から、アルバイトやパートなどの人件費や、店舗の水道光熱費などの各種の経費を引いていきます。

これらの経費が120万円と仮定すると、最終的なフランチャイズ加盟店の収益は90万円となります。

売り上げ総利益を伸ばせば、毎月の収益が増えていきます。

飲食店のフランチャイズの仕組みとは

いつかは飲食店を経営したいと希望をお持ちの方もいます。

では、飲食店を開業するときには、どのようなノウハウが必要となるのでしょうか。

お店の調理器具や什器などの設備、メニューの構築や調理技術の向上、食材の安定的な調達ルートの開拓、販売促進や広告宣伝など、いろいろと考えられます。

顧客は飲食店に食の安心と安全を求めます。

そして、フランチャイズ加盟店には、地域性を出しつつもほかの店舗と同様の味や料金、サービスを求めます。

顧客の期待に応えるため飲食店のフランチャイズでは、メニューのレシピが提供されます。

また、セントラルキッチンと呼ばれる大きな食品工場を持っているフランチャイズ本部であれば、食材もまとめて仕入れることが可能となります。

フランチャイズ加盟店も加盟料とロイヤリティを本部に支払います。

飲食店は店舗の場所や広さ、客席数が売り上げに影響することもありますので、店舗の面積と売上の組み合わせでロイヤリティが決まることもあります。

この例でロイヤリティ料を考えてみましょう。

(例)

ある月の売上が1,200万円で、売上原価が900万円、店舗面積が100㎡の飲食店のフランチャイズ加盟店と仮定します。

フランチャイズ本部との契約で、面積10㎡に対して5万円、売り上げの5%をロイヤリティとして毎月支払う場合、この月のロイヤリティ額を試算してみます。

①面積に対するロイヤリティ額=100㎡/10㎡×5万円=50万円

②売り上げに対するロイヤリティ額=1,200万円×5%=60万円

ロイヤリティ額=50万円+60万円=110万円

この月は、売り上げ1,200万円-売上原価900万円-ロイヤリティ額110万円=190万円が、フランチャイズ加盟店に残ります。

コンビニ経営と同様に行うと、残った額から人件費や各種経費が算出できます。

また、これらの経費が120万円と仮定すると、最終的なフランチャイズ加盟店の収益は70万円となります。

まとめ

コンビニや飲食店などをフランチャイズで開業する場合には、加盟金を準備し、ロイヤリティ料を支払うことになります。

コンビニと飲食店を例にとり、ロイヤリティ額を試算しましたが、ロイヤリティの掛け率が少なくても、契約内容により本部への支払額が多くなることもありますので、ロイヤリティなどのフランチャイズの仕組みを知っておくことも必要となります。

PROFILE

ファイナンシャルプランナー 杉浦 詔子

「働く人たちの夢をかたちにする」会社員とそのご家族等へのキャリアプラン(生活)とライフプラン(家計)の相談と講義、執筆を行っている。また、女性のキャリアと家族や恋愛等コミュニケーションに関する相談、FP等資格取得支援にも力を入れている。

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先代の後を継ぐ。

実家が自営業の方は、いずれ継ぐか否かの大きな決断をすることになるでしょう。

一方で実家の家業ではなく、自分が本当にやりたいと思っている仕事に就きたい場合は、その板挟みになることも。

今回は、大阪は港区弁天町「寿司茶屋すし活」で、2代目を務める川口元気さんのインタビュー後編です。

前編では、寿司屋の2代目として働く傍ら、高校で英語教員としての顔を持つ川口さんの、教育への思いを伺いました。

後編では、そもそもなぜ寿司職人の道1本ではなく、教員とのパラレルキャリアを選んだのか、そして自らが「家業を継ぐ」ことについてお聞きします。

偉大な先代である父の後を継ぐ、2代目の覚悟と役割とは、一体何でしょうか?

<プロフィール>
川口元気(かわぐち・げんき)38歳

寿司茶屋すし活 2代目/高校英語教員

実家は国内外問わず人気を博す「寿司茶屋すし活(以下、すし活)」。

初代である父と共に、「すし活」の人気を支えている。

大学卒業後から家業を継ぎながらも、ツアーコンダクターや家庭教師派遣業務にも携わり、常にパラレルキャリアを実践する。

現在は寿司職人と同時に、大阪の私立高校で英語教員としても働いている。(現在は育児休暇中)

世界1周旅行やツアーコンダクターの経験から得た幅広い知見で、独自の英語教育を展開する。

※以前アントレnet Magazineでは「寿司茶屋すし活」の大将で、世界的に有名な寿司職人である、川口正弘さんにお話を伺いました。

「寿司茶屋すし活」大将、川口正弘さんの記事はコチラから!
世界一なんて、他人が決めた物差しでしかない。世界一の寿司職人が目指す、更なる“高み”

自分の「やりたい」を尊重する。寿司職人が、パラレルキャリアを選び続ける理由

ー前編では、まず元気さんの寿司職人と教員の二足のわらじについて伺いました。そもそもなぜ、寿司職人と教員のパラレルキャリアを歩もうと考えたのでしょうか?

元気さん
自分の興味の幅が広いからですかね(笑)。

幼い頃から父の背中を見ていて、寿司には興味はありましたし、一方で前編でお話したように、外国語にも興味がありました。

だから寿司職人だけでなく、自分が好きな外国語の勉強を生かせる英語教員や、バーの経営者、ツアーコンダクター、塾の講師など、その時に自分が興味を持った仕事に就きました。

せっかくやりたいことがあるのに、1つの仕事だけに囚われて、他のやりたいこと(仕事)を諦めてしまうのはもったいないなと思ったんです。

ー複数の仕事をこなそうとすると、時間の制約や業務量など、大変なことが多いと思います。元気さんはどのようにして複数の仕事をこなしているのでしょうか?

元気さん
今は育児休暇中なので少し異なりますが、僕の場合はシンプルに、仕事を曜日で分けていました。

月火水は英語教員、木金土は寿司屋で働く、といった具合に。

ちなみに二足のわらじ生活そのものは、今に始まったことではありません。

大学卒業後から、バーの経営をやっていた時もツアーコンダクターをやっていた時も、曜日で分けて複数の仕事をしてきました。

ー常にご自身がやりたいことを実践し続けるために、様々な工夫をされているのですね。

元気さん
そうですね。

僕は自分の仕事を、

①やらなければならないこと
②やりたいこと
③できること

の3種類に分けています。

僕の場合は、①が家業である寿司屋、②は教員(その都度変わる)、③がツアーコンダクター、寿司屋といったところでしょうか。

ポイントは、②の「やりたいこと」を大切にするということです。

<元気さんが教室長を務める、知窓学舎大阪サテライト教室>

ーそれはどういうことでしょうか?

元気さん
③の「できること」というのは、すなわちその仕事で、しっかりお金を稼ぐことができる、という意味です。

生計を立てられる仕事の種類が増えれば、どれかの仕事を急にできなくなってしまったり、あるいは仕事がなくなってしまっても、致命的なダメージを受ける可能性は低くなります。

他の仕事である程度収入のカバーができますからね。

先程もお話した通りポイントは、②の「やりたいこと」を尊重すること。

なぜなら②の「やりたいこと」をやった結果、いずれ③の「できること」、すなわちお金を稼ぐ仕事へ変わっていくからです。

「好きこそものの上手なれ」ということわざにあるように、自分が「やりたい」と思っていることになら熱心に打ち込むことができますし、好きではない仕事をするより、上達が早くなります。

自分が「できること」(お金を稼げる仕事)を増やすためにも、自分にとってやりたいことを常に尊重するのは大切なことだと思っています。

先代と自分を比べる必要はない。「資本主義より“幸せ主義”」を支える、2代目の役割

ー①の「やらなければならないこと」についてですが、やはり寿司屋は「家業だからやらなければならない」ということでしょうか?

元気さん
一応便宜上、①を家業である寿司屋の仕事について書きましたが、正直「やらなければならない」というほど、肩肘を張っているわけではないですけどね(笑)。

あくまで自分のやりたいことの1つでもあるので、そういった意味では②と③にも当てはまるんですが、やはり寿司屋に関しては、自分の生い立ちや境遇も関係してくるものですから。

ーこどもの頃から寿司屋を継ぐことを考えていたのですか?

元気さん
そうですね。こどもの頃は「自分もいずれ寿司職人になるのかなあ」くらいに、漠然としていましたけど(笑)。

一方で「絶対に店を継がなければいけない」という意識はなかったです。先代である父からも、継ぐことを強制されたわけではありませんし。

ーしかし、大学を卒業してすぐ寿司職人の道を進むことになるんですよね。

元気さん
はい。ターニングポイントになったのは、自分が外国に行った時でした。

就職を考える時期になって、いよいよ寿司職人になることが現実味を帯びてきた時、急に逃げ出したくなったことがあるんです。

ーやはり、先代の背中の大きさでしょうか?

元気さん
そうですね(笑)。

「寿司職人になること」が現実味を帯び始めた途端、寿司に関して世界一と言われる程、圧倒的なスキルを持つ父の後を継ぐことに、かなりのプレッシャーを感じるようになったんです。

「2代目になって味が落ちた」と言われるのは、やっぱり怖いなあと。

そこで一度家を出て、外国へ逃亡してみました(笑)。

逆説的ですが、実はそこで寿司職人になる決心が固まったんです。

ーなぜでしょう?

元気さん
外国に行くと、日本の文化についてめちゃめちゃ聞かれるんですよ。ましてや日本が好きな方と会話する時はなおさらです。

周知の通り、日本の「寿司」という食文化は外国でも圧倒的な人気を誇ります。それこそ「すし活」にも、日本だけでなく海外からも多くのお客さまがいらっしゃいますし、海外メディアからの取材も多く受けてきました。

外国の人は僕の実家が寿司屋だと知ると、目をキラキラさせていろんなことを聞いてきてくれました。

そこで思ったんです。

そんな世界が注目する寿司文化というステージで仕事ができるなんて、冷静に考えたらなかなか経験できることじゃないですし、寿司を通して日本の文化をもっと世界へ発信していきたいなと。

ー日本を離れてみて改めて、自分のルーツを知ったんですね。

元気さん
はい。

こうして寿司屋で働くことを決めたのですが、ただ漠然と寿司屋で仕事をするのではなく、もっと僕にしかできない役割を考えながら仕事をしようと思ったんです。

ー元気さんにしかできない役割とは、具体的にはどのようなことですか?

元気さん
例えば、食材の仕入れやその仕込みといった下準備、父と一緒にお客さまの接客、海外からのお客さまへの対応、お金周りを始めとする、店に関するその他の業務などですね。

もちろん僕自身も寿司を握ることはありますが、やはり「父の握る寿司のレベル」には及びません。

しかし父が握るその寿司は、僕が仕入れたもので、父が握れるように仕込んだものなんです。

父のような寿司が握れずとも、その父を支えることはできます。

父が店作りで大切にしている「資本主義より“幸せ主義”」という理想を叶えるには、きちんと現実をしっかりと見た上でサポートする人間が必要ですから。

※資本主義より“幸せ主義”とは、利益重視ではなく、少数のお客さまの満足度を最大限に高める経営スタイルのこと。
https://entrenet.jp/magazine/10895/

ー寿司屋にとって「寿司を握る」という役割と同じかそれ以上に、寿司を「握る前」と「握った後」は大切ですからね。

元気さん
そうなんです。

無理に先代と自分を比べる必要なんてないんですよ。僕は僕のやり方で「すし活」を盛り上げていければいい。

「すし活」に来てくださるお客さまは、そのお客さまにとって特別な日に来てくださることが多いです。

そんな特別な時間を、最高のおもてなしでお出迎えしたい。僕も父も、そこにかける想いは同じです。

見ている方向が同じなら、後は役割分担をするだけ。父は父の、僕は僕の得意なことをやっていければと思います。

「自分の代で、家業を畳む覚悟があるか?」― “家業を継ぐ者”としての責任

ー現在は先代と共にお店を営まれていますが、いずれは先代も引退される日が訪れると思います。その時、元気さんは「すし活」をどうしていこうとお考えですか?

元気さん
具体的には考えていませんが、その時の自分の中の「最善のやり方」でお店を継ごうと思っています。

例えばスポーツのチームでも、同じですよね。ある選手が引退したら、その時に在籍している選手で最善の布陣を組んで試合に臨む。

うちの店にも限らず、どんな会社でもそうですが、先代と同じことをやる必要はないんですよ。

経営者なら、その「最善」考えていくことが大切だと思います。

ーでは最後に、家業を継ぐかどうか迷っている人へアドバイスをいただけますか?

元気さん
人によって様々な事情があるとは思いますが、僕はやっぱり、自分がその家業を楽しめないのなら、無理に継ぐ必要はないと思います。

家業を継ぐことは、正直そんな簡単なことではないからです。

ー家業を続けるにはそれ相応の覚悟が必要、ということでしょうか?

元気さん
そうですね。

どんな家業にも歴史があるわけですが、僕は自分の店を、自分で終わらせてもいいくらいの気持ちで日々働いています。

自分が楽しいと思えない、つまり本気になれない仕事をダラダラと続けるくらいなら、いっそ店を畳んでしまった方がいい。

それはここまで家業として続けてきてくれた、先代たちへの敬意だと思いますし、仕事をする上での最低限の礼儀だと思っています。

逆に、自分が継がせる立場になった時、こどもが僕と同じかそれ以上にこの仕事を楽しめないなら、無理に継がせようとは思っていません。

そうなった時に自らの手で店を畳む覚悟を持っているからこそ、毎日の仕事に悔いが残らないように楽しんで続けていきたいですね。

2018年9月21日

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塙 茂さん(76歳)

NPO法人グラウンドワーク笠間/茨城県笠間市
1942年生まれ。高校卒業後、日立工機(株)に就職。
57歳で早期退職するも、地元IT企業へ再就職。管理部長、役員、子会社の社長を歴任する。
やがて地域貢献活動に目覚め、12年にグラウンドワーク笠間を設立。
コミュニティーカフェや農業の6次産業化、社会貢献活動などに尽力する。 (さらに…)

2018年9月20日

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