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自宅を改装して、接客も育児も両立できるように。  ママさんヘアデザイナーが選んだ「独立」という道

2016年12月28日

自宅を改装して、接客も育児も両立できるように。  ママさんヘアデザイナーが選んだ「独立」という道

プロフィール
古城幸恵(こじょう・さちえ)
1976年生まれ。短大卒業後、事務員として就職したが、一念発起して憧れだった美容の世界に飛び込む。サロンで働くと同時に専門学校で学び、資格を取得。その後、仕事と育児の両立を考え、開業を決意。2011年11月、自宅を一部改装し、「SHIRO」をオープン。

結婚後、子育てをしながら大手の美容サロンで働いていた古城さん。「限られた時間の中で家庭と仕事を両立させるにはどうすればよいのか」という問題に直面し、導き出した解答は独立・開業。家の一部を改装してサロンを開き、自分のライフスタイルに合った形で、充実した毎日を送る“ママさんオーナー”にお話を聞いてきました。

サロンにいる間、日常を忘れて全てをリセット。
真っ白な気持ちになってもらえるように

――外側からパッと見たところ、お洒落なレストランかカフェにも見える素敵なサロンです。「SHIRO」というネーミングの由来は何ですか?

古城:訪れたお客さまに、日常のストレスをリセットして、真っ白な気持ちになっていただきたくて。完成する前から「白(SHIRO)」と名づけようと決めていました。

2

――サロンの雰囲気もインテリアも、とってもリラックスできる雰囲気ですね。

古城:お客さまとは常に1対1で、ここで過ごす時間は貸し切りになりますので、居心地が大切。木目調の落ち着ける素材や、店名のように明るいホワイトを使うことにはこだわりました。

――完全予約制なんですよね。

古城:はい。今はアシスタントを付けず、1人でやっているということもありますが、カウンセリングから仕上げまで、お客さまにしっかりと向き合うためにそうしています。1日限定何人とは決めていませんが、メニューによって、その方のお時間をきちんと確保したいと思っています。

友達の髪を遊び半分で切ってみたとき、
「美容師になりたい」という思いが再燃

――短大を卒業してからは、普通に会社員をされていたんですね。

古城:最初は事務員として会社に勤務していました。でも、美容師になってみたいという気持ちは高校ぐらいの頃からあったんですよ。やっぱり美容師をめざしてみようと思ったきっかけは、友人の髪を切ってあげたことです。

――それはまたずいぶん大胆な…(笑)。

古城:その子に頼まれたんですよ。図画工作用のハサミを使って(笑)。それがとても可愛くできたので、こういう方向が自分にはやっぱり合うのではないかと、あらためて思いました。学生の頃から感覚を形にする美術系の科目が得意だったんです。

――そこから、何か具体的な行動は起こしたんですか?

古城:職場の先輩に相談してみたところ、「友人が美容室を経営している」ということを知り、紹介してくださって。やりたいという思いが伝わったのか、経験のない私をアシスタントとして雇ってもらえることになったんです。

子育てをしながらも、仕事を楽しくやりたい…。
模索した結論は、自宅の近くでの起業だった

――それまでは会社員だったんですよね。美容師の資格はいつ取られたんですか?

古城:美容室でアシスタントとして働きながら専門学校に通わせていただきました。同級生はほとんどが10代でしたが、気後れするよりも皆より年齢が上という焦りもあり、「負けずに頑張って、誰よりも早くデビューするぞ!」という思いが強かったです。そのかいあって、無事、資格を取ることができました。

――その後は、大手サロンに移られたんですね?

古城:自分の力を試してみたくなったんです。そのころは、本当に仕事が楽しくて、楽しくて。ただ、すでに結婚していたのですが、移籍後の出産を機に仕事と育児の両立のバランスが難しくなってきました。お祝いごとの着付けなどは朝早いことが多いのですが、そういった早朝や夜間の仕事に携わることも困難で。職場の皆さんは理解してくださっていたのですが、私自身、仕事が楽しいと思えることがバロメーターということもあり、仕事も大事、家庭も大事、でも時間には制限がある。そんなもどかしさを感じることも増えてきてしまいました。

――それで独立することを決断されたと。

古城:そのサロンには10数年間お世話になり、美容師として成長させていただきましたが、今後、家庭も仕事も大事にするための最良の方法と考えて、独立を決断しました。元々、将来は自分のサロンを持つ目標もありましたし。

――自身のサロンを持つことも簡単ではなかったと思います。育児も接客も無理なくできるという理由で、ご自宅をリフォームされたんですか?

古城:最初は近所のテナントを借りて独立するつもりだったんですよ。家は休む場所だと考えていたので。初期費用ももちろんそうですが、テナントを借りるとなると自分の稼働率をさらにあげる必要があります。その頃はこどもたちもまだ小さいですし、その選択は今ではないと思いました。
あまりお金をかけすぎるとそれが負担になって仕事が楽しくなくなることもありますし、ストレスを抱えずに仕事ができることを重要視して。幸い、夫の理解も得られましたので、自己資金の中で家の一部を改装することにしました。

3

自分のタイプとしては、経営者というより「職人」。
将来は同じようなプロと共に腕を振るう夢も

――やってみて経営はどうですか? オーナーとヘアデザイナーを1人でこなさないといけないですよね?

古城:たいへんなこともありますが、おかげさまで予想していたよりは順調に推移しています。早朝の着付けの仕事など、時間に融通をきかせて受け入れることが出来るようになったので、サロン勤務していた頃より出来る仕事は増えたと思います。ここまで育ててくださったオーナーさん、お客さま、家族の後押しがあってこそですね。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

――お客さんには、常連さん以外にも口コミも多いそうですね。

古城:そうですね。近隣の方のほか、前にお世話になったサロンで知り合った方も中にはいらっしゃいます。まだアシスタントの頃に、私のカットモデルとして来店された方も、それ以来ずっと続けて来ていただいたり。新規のお客さまもほとんどが常連さんの口コミのおかげです。

――今後の目標をお聞かせください。

古城:私自身、経営者というよりも、どちらかといえば職人に近いと思っています。だから、アシスタントさんを雇ってお店を拡げる方向ではなく、プロとして色々な技能を持った方と組んで一緒にやっていくことも、考えています。私がまだ持っていない美容系の資格・・・たとえばネイリストの方と組んで、1つのサロンでトータルなサービスを提供できるようにするとか。まだ具体的にそう決めているわけではないんですけどね(笑)。生涯できる仕事なので、この先続けていく中で、そんな事が近い将来できればいいなと思っています。

取材・文/神門駿兵 撮影/田部雅生 構成/細井香里

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独立開業して事業が順調に拡大していくにつれて、関わるメンバーが増えていきます。ただ多種多様な人材が集まると、メンバーそれぞれに生産性の違いが見られるようになります。

そのため、チームの生産性を最大限に発揮するための「チームマネジメント」が欠かせません。

チームリーダーが理解しておきたい、チームマネジメントの手法と求められる能力について、以下ご紹介していきましょう。

業務効率化を実現する「チームマネジメント」

チームマネジメントとは、チームメンバーが持つ知識や能力を最大限に発揮させるためのマネジメント手法で、チームを率いるリーダーにとって重要な職務の一つです。

企業は、業務効率化を行いながら今まで以上に売上を拡大することで、事業を成長させようとします。しかし、以前のような「良いものを大量に作れば売れる」という時代はすでに終わり、カスタマーのニーズが多様化する中、新しいサービスの開発やイノベーションの創出が求められています。

一方、企業は人口高齢化による生産年齢人口の減少により働き手となる人材の確保が難しくなってきています。また昨今では長時間労働の規制も厳しくなっているため、今までよりも少人数かつ短期間で、今までよりも同様かそれ以上の成果を挙げることも求められています。

このように新たな価値の創出だけでなく、業務の効率化やスピード化も求められる中、「チームマネジメント」が有効であると注目を集めています。

特に大切なのは「目標設定」と「場の雰囲気づくり」

チームマネジメントの目的である「チーム生産性を最大限の向上」を実現するために、ネット上をはじめ世の中にはいろいろな手法が紹介されていますが、今回はその中でも特に大切な「適切な目標設定」と、「建設的な雰囲気をつくる」の2点についてご紹介します。

適切な目標を設定する

チームが一丸となって達成を目指すためには、まず適切な目標を設定する必要があります。目標が実現不可能なものであったり曖昧であったりすると、チームの存在意義が失われかねません。

設定する目標は、簡単に達成できてしまうレベルだとメンバーが頑張らなくなりますし、逆に高すぎるとメンバーが最初からあきらめてしまい、目標が形骸化してしまいます。個々のメンバーに「頑張ったら達成できる」くらいのレベルを見極めて、具体的な数値等で明確に目標を設定するようにします。

チームには多種多様の考えを持ったメンバーが在籍しています。そのため、リーダーは個々のメンバーの多様性を重視しつつ、メンバーひとり一人としっかりと情報共有を行い、メンバーが「その目標を達成したいと思えるか」「目標達成のイメージが描けるか」といったことを確認しながら設定していきます。

またゴールに向けて予定通りに進行しているかどうかを随時チェックすることも重要です。

建設的な雰囲気をつくる

メンバーを統率し、一つの目標に向かってチーム力を発揮するためには、チームの雰囲気作りが欠かせません。

時にはチーム内に批判や衝突が起きることもあると思います。それを皆で受け入れ、建設的な議論になるよう、メンバー間の信頼関係を構築することが重要です。

個々のメンバーの多様性を認め、ひとり一人が必ず発言できる機会を与え、コミュニケーションを活性化させます。誰もが自分の考えを発言し、意見を言い合える「場の空気」をつくりましょう。

成功するチームは、メンバーが批判や争いを恐れず、互いの脆弱性を認め「全員がチームに対する責任と権利」を持っています。その状態が実現できれば、メンバーがそれぞれのリーダーシップを発揮して、互いの弱みをカバーし、強みを活かすことを自然に求めるようになるでしょう。メンバーがモチベーションを維持し、目的と自主性を持って仕事に向かうからこそ生産性は高まるのです。

チームマネジメントに求められる4能力

チームマネジメントを行うリーダーに求められる能力は、大きく以下の①~④になります。

① 目標設定能力

リーダーに求められる能力の一つが、目標設定能力です。チームマネジメントにおける目標設定は、チームメンバー全員が納得できるものでなければなりません。ひとりでも目標に納得できないメンバーがいた場合、その時点で目標達成が困難なものとなります。

そのため、リーダーは設定した目標について、その目的や理由、理念も含めてメンバーに共有し、メンバーの目標に対する納得感を醸成することが求められます。

また達成難易度をギリギリ達成できるレベルに設定することで、チームメンバーのモチベーションや士気を高めます。

さらに中間目標を設定することで、チームやメンバーの進捗管理をしやすくなり、達成確率も高まります。

② コーチング能力

コーチング能力とは、メンバーの強みや長所というポジティブな面を見つけ出し、部下の成長を促し、達成感を与える能力です。

チームで目標を達成するには、各メンバーが自己の能力を最大限に向上させ、発揮することでチームに貢献してもらうことが重要です。そのため、チームリーダーにはメンバーの長所や強みを見つけ出し、それを活かすためのコーチングが求められるのです。

③ コミュニケーション能力

チームリーダーは、チームの目標や業務の目的を設定する段階で、メンバー全員が納得できる説明を行なわなければいけません。また、チームとして目標を達成するために、メンバーに的確な指示やアドバイスを伝える必要があります。

そのためには、リーダーにはメンバー間のコミュニケーションを密に行い距離感を近づけていくコミュニケーション能力が必要です。

コミュニケーション能力を発揮できると、メンバーに言われなくても察知できるほどにメンバーのことをよく知っておくことや、自分の判断が間違っていないと自信をもって言える「信頼関係の構築」も可能になります。

④ 業務遂行能力(スケジュール管理・課題解決能力)

チーム目標を達成するためには、適切にスケジュールを管理し、チームメンバーが予定通り業務遂行できるように補佐し、メンバーそれぞれに的確な指示やアドバイスを行なう必要があります。

チームが直面する課題や問題の中には、チームメンバーはもちろん、リーダーひとりだけでは解決できないものもあります。そのため、チームマネジメントで求められる課題解決能力は、チームメンバーを巻き込んで、適切に解決を促すファシリテーター(組織において、中立的な立場からチーム活動を支援する役割を持つ人材)能力に似たものとなります。

個々の能力をうまく引き出し、生産性向上を実現しよう

今後さらなる事業成長やイノベーション創出が求められる中、チームマネジメントはますますその必要性を増していきます。

しかし、チームマネジメントは合理的にメンバーや業務を管理していくだけでは生産性を向上させることは難しく、ひとり一人と納得した目標設定を行い、彼らの強みや長所を伸ばし、メンバーが一丸となって取り組むような雰囲気を醸成して目標達成していくことが求められます。リーダーはチームマネジメントに必要な能力や習得方法を適切に理解して最適なチームマネジメントを行うことで、チームの生産性向上を実現していきましょう。

PROFILE

HIDE

元大手広告会社で人事部長を経験。新卒・中途の採用から人事制度設計、労務管理まで人事業務全般を手がける。現在はその前職での経験を活かし、各種就職・転職セミナーの企画運営から企業の採用広報の企画設計等、幅広く活動中。

2020年2月18日

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