CATEGORYカテゴリー

副業で得られる所得の種類|雑所得と事業所得の違いについて解説

副業

本記事では、副業で得られる所得の種類(雑所得・事業所得)について詳しく解説します。

確定申告の基準についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

関連記事:【複業】月10万を目指すならこれ!稼げる副業13選&成功する7つのコツ

雑所得と事業所得の違い

<雑所得>

  • 単発的に行って得られた収入で、継続性はない
  • 決算書の作成、提出などがないため、手間がかからない
  • 赤字が出ても他の所得の黒字と相殺できない

<事業所得>

  • 事業と言える内容・規模で行っている仕事の収入で、継続的に利益が出る見込みがある
  • 65万円または10万円の青色申告特別控除が受けられる
  • 純損失の繰越しと繰戻しができる
  • 給与所得など、他の所得との損益通算(※)ができる
  • 日々の帳簿付けや決算書の作成、提出などの手間がかかる

※損益通算とは
各種所得金額の計算上生じた損失のうち一定のもの(不動産所得、事業所得、譲渡所得、山林所得)についてのみ、一定の順序にしたがって、総所得金額、退職所得金額又は山林所得金額等を計算する際に他の各種所得の金額から控除することです。

参照:No.2250 損益通算|国税庁HP

つまり、副業で赤字が出た場合、給与所得から損失を引くことができます。

雑所得と事業所得ですが、実は「○円以上の所得なら事業所得」といった明確な基準が決められていません。金額の多寡や継続性など総合的に判断するようになっています。もし迷った場合は、専門家や税務署に相談してみると良いでしょう。

副業からの所得が20万円を超えたら確定申告が必要

冒頭でも触れましたが、法律では給与を1か所から受けている給与所得者は、副業などで得られる所得金額が年20万円を超えた場合、確定申告をする必要があります。

※経費を引いた後の金額が20万円を超えるか超えないかで判断します。

その場合はまず「個人事業の開廃業届出書」(開業届)を出すようにしましょう。これは税務署に個人事業を開業したことを申告するための書類です。
確定申告には白色申告と青色申告の2種類あります。

<白色申告>
単式簿記を使って帳簿を作成し、所得を申告する方法です。
※税務署への届け出は不要
<青色申告>
複式簿記の方式で帳簿へ記録し、所得を申告する方法です。最高65万円又は10万円を控除するという青色申告特別控除があります。
※税務署へ「青色申告承認申請書」の提出が必要

白色申告と青色申告を比較すると、手間はかかりますが青色申告の方がメリットが大きいと言えます。しかし、青色申告承認申請書は、開業した年は開業日から2か月以内・すでに開業している場合は青色申告をする年の3月15日までに提出する必要があるので注意しましょう。
副業を始める前には、今回ご紹介したような基礎知識をあらかじめ身に着けておくことをおすすめします。特に、「副業が軌道に乗ったらそれを本業とし、独立開業したい」と考えている方はいざそのような状況になったときに役立ちますよ。

人気記事ピックアップ
少子高齢化は独立の追い風だ! 「ライフネット生命保険」創業者、出口治明さんが語るこれからの日本と起業
文化も芸術も、決して不要不急なんかじゃない。バリアフリー音声ガイド・和田浩章の挑戦
趣味のイベント企画が発展し、独立へ<アントレ本誌:2019年春号より転載>
必要なのは見切り発車? それとも入念な準備? 開業2年目のまるみベーグル店主に聞いた
自然と誰かに話せた時が、その人にとってスタートの瞬間だ【チアリーダー・Sayaka】
クラウドワークス吉田社長 【『働くを通して人々に笑顔を』に至るまでの道のり】
まだ世になかったプロeスポーツ実況者という職業を、アール/野田龍太郎はこうして作った
好きなことを副業に!大手IT企業のサラリーマンが、休日カメラマンをする理由
不動産問題で悩んだ時、最初に相談できる場所・JKASは、代表の“挫折”から生まれた
エグゼイドの1番のファンは、僕。好きこそ物の上手なれが生む好循環【高橋悠也・前編】
今の自分に合わせてお店のスタイルを変える。みみのさんが喫茶店をシェアキッチンに変えた理由
ハンドメイド起業コンサル・山口実加が、作ることと同じくらい売ることへ情熱を燃やす理由
薬剤師からモデル、そして俳優へ。岩永徹也が「自分を成長させること」を仕事にする理由
不用な衣類を回収し、産業育成、市場創造に結びつける 社会起業家からのメッセージ
記録挑戦も幸せ、こどもの笑顔を見るのも幸せ:VOL.243
「悲しみ」や「苦しみ」を支えるプロフェッショナル育成に挑む 社会起業家からのメッセージ
天災で100年続く畑が崩壊し、離農。絶望的な状況を立て直した、お金を生み出すための“3本の柱”
世界と日本、学生と企業、田舎と移住者をつなぐ。山口拓也の「架け橋」づくり
地域ぐるみで子供たちに届ける 「安全で豊かな放課後」。社会起業家からのメッセージ
「大手証券会社の内定を辞退。新卒1年目で、子会社社長へ」CAREER1期生 林俊介(東京大学 理学部 4年)
タイトルとURLをコピーしました