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テイクアウトカフェはフランチャイズで開業できる?開業のメリットや成功のためのポイントまとめ

フランチャイズ業種別

【この記事でわかること】

  • テイクアウトカフェの市場規模、動向
  • テイクアウトカフェのフランチャイズの特徴
  • テイクアウトカフェでフランチャイズ開業する際のポイント

飲食店の経営では、競合が強かったり、店を構えるのにハードルが高かったりと難しさを感じることは珍しいことではありません。そんななかでも飲食店の経営をしてみたい方におすすめなのがテイクアウトのできるカフェです。また、フランチャイズ展開しているテイクアウトのカフェであれば、そのハードルはさらに下がります。本記事では、テイクアウトカフェをフランチャイズに加盟して経営するメリットや成功のためのポイントをお伝えしていきます。

※2024年3月時点の情報です。最新は各企業のホームページで確認してください。

テイクアウトカフェとは?

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェの開業に踏み切る前に、そもそもテイクアウトカフェがどのようなお店なのかを理解しておきましょう。

テイクアウトカフェとは店内にイートインスペースを持たず、コーヒーや軽食などの商品の販売を「持ち帰り専門」で行う事業のことです。

一般的なカフェのようにイートインスペースを設ける必要がない分、広さの確保が必要ありません。そのため、「自分の店を持ちたい!」と夢を持つ方にとって、一般的なカフェよりも少ない資金で開業できるテイクアウトカフェは始めやすいというメリットがあるといえます。

もちろん、テイクアウトカフェであっても一般的なカフェのような店構えをしたり、キッチンカーのような移動販売車で販売をするケースもあります。

テイクアウトカフェの市場・動向

2022年の外食業態テイクアウト市場は、新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年と比較して約13%増の1兆9267億円です。朝・昼・間食の時間帯の市場は20%も伸びており、今後もさらなる市場の拡大が見込まれています。

出典元:NPD Japan, エヌピーディー・ジャパン調べ

テイクアウトカフェはフランチャイズで開業できる?

テイクアウトカフェはフランチャイズで開業できる?開業のメリットや成功のためのポイントまとめ

テイクアウトカフェでも、他の飲食店同様にフランチャイズに加盟して開業することが可能です。

テイクアウトはイートインのお店と比較して店舗が大きくなく話題になりにくいため、実際にテイクアウトしてくれたお客様の口コミや「見たことある」と思ってもらえる看板で目を引くことが重要です。

自力で開業した場合、口コミで広がっていくのに時間がかかってしまい、そう簡単に集客できないのはイメージできるでしょう。

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業した場合、「口コミですでに広まっているあのお店の新店舗」として認識してもらえます。そのため、自力で開業したときと比較して集客しやすい特徴があります。

では、フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業するためには、どのような手順を踏まなくてはいけないのでしょうか。必要な費用面とともにお伝えします。

参照:<外食・中食 調査レポート> 2022年3月-2023年2月計 | サカーナ・ジャパン Circana Japan NPD

開業の手順・必要な資格

フランチャイズでテイクアウトカフェを開業するためには、以下のような手順で手続きを進めましょう。

  1. 自力で開業するかフランチャイズに加盟するかを決める
  2. 気になるフランチャイズの資料を請求し、説明会や面談などに参加して対面で疑問点を洗い出す
  3. サポート内容や加盟金以外にも契約期間、禁止事項、競合避止義務の有無、エリア独占権など確認し、疑問点や改善要望がクリアになったら契約する
  4. 本部と協議を重ね、開業したい場所を立地や客層を調査しつつテナントを決定する
  5. ブランドイメージに合うデザインや効率的な動線になっているかなど、詳細に確認しながら外装・内装・デザインを決定し施工を開始する
  6. 本部によっては購入サポートやリースプランがあるので確認しつつ、設備を搬入する
  7. スタッフの募集と雇用を行う(スタッフ募集や派遣を行ってくれる本部もある)
  8. 施術や接客などの開業前研修に参加する
  9. 完成した店舗で、実際に開業した際の流れをシミュレーションしてみる
  10. 自治体に開業届を提出し、開業

フランチャイズに加盟しているからといって、開業後は何もしないのは良くありません。どうしたら経営を軌道に乗せられるか、店舗としてより成長できるか工夫を重ねましょう。

また、テイクアウトカフェとはいえ、飲食店であることに変わりなく「飲食店営業許可」が必要になるため、開業までに取得しておきましょう。

開業資金・ランニングコスト

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業するとき、以下のような費用が必要になります。

【初期費用内訳】

  • 加盟金
  • 保証金
  • 研修費
  • 初期店舗取得費
  • 店舗外装・内装工事費
  • 設備や道具調達費

【ランニングコスト】

  • ロイヤリティ
  • 人件費
  • 家賃
  • 水道光熱費
  • お皿やカップなどの備品代
  • コーヒー豆・茶葉・食品などの仕入れ代

テイクアウトカフェの開業には以下のような設備の導入費も含まれます。

  • 製氷機   :5~15万円ほど
  • 冷蔵庫   :5~10万円ほど
  • 冷凍庫   :3~8万円ほど
  • 流し・シンク:2~5万円ほど
  • 給湯器   :5~10万円ほど
  • 厨房設備  :10~20万円ほど

テイクアウトカフェをフランチャイズ開業するメリット

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業するのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

5つのメリットについて、解説していきます。

比較的低資金で開業できる

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業する1つ目のメリットは、比較的低資金で開業できる点です。

テイクアウトカフェでは、一般的なカフェのようにイートインスペースを確保する必要がありません。スペースもスタッフも少なく開業できるため、物件取得のためにかかる初期費用、月々の家賃、人件費といったランニングコストが抑えられます。そのため、ほかの飲食業と比較すると低資金で開業できるという特徴があります。

また、フランチャイズ本部によっては物件を紹介してくれたり、設備をリースしてくれたりなどのサポートが整っているケースもあります。

さらに移動販売車(キッチンカー)の場合は、商圏調査でカフェニーズの高いエリアを調査してくれる本部もあります。どのようなサポートが受けられるのか事前に確認しておきましょう。

店舗の規模・スタッフの数にしばられず、客足を伸ばしやすい

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業する2つ目のメリットは、店舗の規模・スタッフの数にしばられず、客足を伸ばせる点です。

テイクアウトカフェは席数に制限がなく、忙しいお昼時などの時間帯でも満席やスタッフ不足による機会損失がありません。そのため、忙しい時間でも少ない人数で回せるよう、事前に準備をするなどの対策を取っておけばより多くのお客さんに購買してもらえ収益を上げられるでしょう。

フランチャイズであれば他の加盟店での実績や取り組みについて聞いたり、本部に相談して対策をとることができます。

経営サポートを受けられる

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業する3つ目のメリットは、経営サポートを受けられる点です。

テイクアウトカフェを開業するためには、許認可申請やスタッフを雇用する場合はスタッフ採用など、対応が必要な手続きがいくつもあります。

フランチャイズに加盟すれば、テイクアウトカフェの開業から運営まで本部からノウハウを得られたり、研修を受けられたりします。飲食業が初めての方でも、安心して開業のスタートを切れるでしょう。

本部のブランド力の恩恵を受けられる

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業する4つ目のメリットは、本部のブランド力の恩恵を受けられる点です。

フランチャイズに加盟すると先輩店舗が築いてきた知名度やブランド力を使って経営ができます。そのため、フランチャイズならではのネームバリューで安定した集客が期待でき、開業してすぐでも「客足がない」といった事態を避けられるでしょう。

またテイクアウトカフェでは、お客さんがブランドのロゴが入ったコップやバッグを持ち歩いてくれます。そうすることで、出店を知らない人の目にも止まる可能性があり、お客さんの手によってブランドの名前を世に広めてもらえるのです。

スケールメリットを得られる

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェを開業する5つ目のメリットは、スケールメリットを得られる点です。

フランチャイズに加盟すると本部が手掛ける集客施策の恩恵を受けたり、独自の仕入れルートで安定した供給になったり、商品開発を行ってくれたりといったスケールメリットを得られることがあります。

特に期間限定のカフェメニューなどは、それ目当てで来店する人も増えるくらい売り上げに大きく影響します。

テイクアウトカフェをフランチャイズ開業するデメリット

テイクアウトカフェに限らずフランチャイズで事業を開業するのには、以下のようなデメリットがあります。

  1. 経営の自由度が低い
  2. ロイヤリティや加盟金などのコストがかかる
  3. 良くも悪くもブランドイメージに経営が影響される
  4. 競合避止義務があり、契約満了後のキャリアプランに支障が出る可能性がある

テイクアウトカフェならではのデメリットとしては客単価が低く、備品代が高いという点があげられます。

テイクアウトカフェの性質上、持ち帰り用のコップや袋などの備品代が多くかかってしまいます。ただし、フランチャイズであれば比較的安く仕入れられる上、前述の通りブランド認知に一役買っているという側面もあります。

フランチャイズのテイクアウトカフェで成功するためのポイント

テイクアウトカフェはフランチャイズで開業できる?開業のメリットや成功のためのポイントまとめ

フランチャイズに加盟してテイクアウトカフェの経営に成功するためには、普通の飲食店とは別の角度からのアプローチが必要になる場面が多いでしょう。テイクアウトカフェをフランチャイズ契約して始める際には、主に以下の2つのポイントに注力してみましょう。

  • テイクアウトの特性を理解した工夫を施す
  • 店内やメニューなどはSNS映えできるように工夫する

フランチャイズでは本部の方針に従わなくてはならず、商品の開発においての自由度は低いです。ただ、最近ではSNS集客に関しては比較的自由度が高い傾向にあるようです。

今や誰しもが持っているスマートフォンへの露出は人目に触れる機会と比例します。センスや経験に基づくSNS集客を実施し、自店舗のファンの獲得に努めてみましょう。

まとめ

テイクアウトカフェはスペースもスタッフの数もスモールスタートが可能です。そのため比較的負担が少なく始められ、「いつか自分のお店を開きたい」と飲食業に憧れや夢を抱いている人が始めやすい業種といえるでしょう。

フランチャイズに加盟するとさらにサポートも受けられるため、飲食業やオーナー業が初めての方でも安心してお店を始められます。

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<文/ちはる>

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