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公益法人の立場から地域密着のビジネスを発信。その経験と知識で選んだのが塾経営の世界(河村直人・前編)

公益法人の立場から地域密着のビジネスを発信。その経験と知識で選んだのが塾経営の世界(河村直人・前編)

少子化に伴い世帯あたりの学びにかける費用は増大傾向に。また、語学、プログラミング、潜在能力の育成など、「学び」は、まるで未来を歩むこどもたちの多様性を示しているかのように多岐に広がっています。数ある学びの領域の中で“個別指導Axis深井校”を開校させたのが今回ご登場いただく河村直人さんです。もともとは商工会議所にお勤めだった河村さんが、なぜ塾経営にチャレンジしたのか? その理由ときっかけについて詳しくお話を伺いました。

<プロフィール>
河村直人(かわむら なおと)さん

1972年生まれ。47歳。大阪府堺市出身。大学を卒業後、地元の銀行に入行。その後、地元の商工会議所に活躍の場を移す。商工会議所では、地元企業の支援にまつわる業務に従事する。およそ15年の経験を経て、2015年2月に個別指導塾の“個別指導Axis深井校”を開校させる。

●モットー
こどもと接するのが大好きだという河村さん。生徒とかわすのはあいさつや事務的なことでだけでなく、学校の出来事など多岐にわたるそうです。学校や家では言えないことも塾でなら気軽に話せる。そんなアットホームな雰囲気づくりにこだわっているとのこと。

地元企業のサポート役として活躍
さまざまなビジネスの立ち上げにも尽力

―まずは河村さんのキャリアをお聞かせください。

河村さん
生まれも育ちも大阪、堺市です。銀行に7年勤めた後、地元の商工会議所で働いていました。商工会議所では経営指導員という肩書きで、地元の企業さんや事業者さんに対して経営的な観点でのアドバイスやフォローを行ってきました。

―具体的にどのようなフォローをされていたのですか?

河村さん
例えば融資をはじめとするお金に関する相談、あるいは集客などのお店の経営に直結する部分などですね。商売の相談所的な感じといえばいいでしょうか。また、その一方で、商工会議所のネットワークを活用した取り組みも積極的に行っていたんですよ。

―地域に密着した活動のようなことでしょうか?

河村さん
そうですね。代表的なものを上げると、各種スクールの実施でした。地元の英会話スクールさんやパソコン教室さんにご協力いただき、カルチャースクールを一般市民の方向けに開催していました。これは商工会議所そのものの利益確保という目的で実施していました。小さな規模から、わりと大きなものまで多数を手掛けていました。

―ユニークな取り組みですね。商工会議所ではそういった活動はポピュラーなものなのですか?

河村さん
いえ、私の所属していた所が特別だったかも(笑)。ご相談に来られる方をフォローする際、財政ではまかなえきれない部分を補填する目的でもありますね。地域の事業者さんをサポートするには、やはり財源が必要。足りなければ自分たちでなんとかしないといけない! みたいなことは民間企業と変わらないものですよ。地元のWEB関連企業と協力してポータルサイトを立ち上げ、そこでセミナーの宣伝などもしていました。しかしながら、私自身は英語もパソコンもWEBもスキルはありません。あくまで道先案内人的な立場で、地元の方々の力をお借りしていった感じです。

独立は夢と現実が表裏一体
その両面で納得のいくスタートを切る

―ある意味、ビジネスの立ち上げに複数参加されてきたことになりますが、それが今回の独立のきっかけだったとか?

河村さん
もともと独立志向は若い頃からあったので、直接のきっかけとは言いきれませんが、商工会議所での経験が独立を考える時の何らかのプラスになったことは間違いありません。独立する方の傾向として、「時流にあわせて勢いよく独立するタイプ」と「綿密な準備を経て独立するタイプ」の2通りがあれば、私は間違いなく後者。今回の独立も、知識面・資金面、そしてタイミングの全てが整ったことで踏み出せました。

―満を持してという感じですか?

河村さん
フランチャイズでの独立については、商工会議所時代から接点はありました。独立セミナーのようなものを開催する時に、さまざまな業界のフランチャイズの会社さんと会話することも多分にあったからです。そこで出会った方から、各業界の裏側や実情などを教えてもらったことは、結果的に私が独立する際の比較検討の材料となりましたね。

多様なビジネスの仕組みを知った経験が
独立の選択肢を明確にしてくれた

―さまざまな業界を知ったからこそ学習塾、教育産業を選んだということになりますか?

河村さん
漠然とサービス業は検討していました。その中で広く見ていった感じです。小売りは在庫や倉庫を抱えることになり先が読みづらい、飲食はオペレーションの部分で労力が大きいのではないか? いろいろな条件を検討した結果、教育産業に落ち着きました。

―教育産業の何がよかったのでしょうか?

河村さん
まず、時代の流れにあっていることです。少子高齢化でこどもが減るという事実はあるものの、私はそれをチャンスとみています。なぜなら、世帯あたりの教育にかけるお金や時間はますます増加する方向へと向かっていくからです。その際に個別指導塾の形態は、大勢を一度に教える大量消費型の塾とは一線を画し、アピールしやすいと思ったのです。

―個別指導塾にターゲットをしぼったのですね。何社くらい検討しましたか?

河村さん
ざっと見積もって15社くらいでした。かなり研究しましたね。いずれの会社も独自性があり、迷いました。最終的な判断基準としたのは、事業としてのバランスのようなものです。例えば、A社は生徒を集める力はすごいが、押し込み型の授業で通うこどもたちの満足度は得られないのではないか? B社の場合は、開校自体は低コストだけれど、後のフォローアップが手薄。C社は利益追求型で、経営者になった場合、いろいろなプレッシャーがのしかかってくるのでは? という比較検討ですね。

―なるほど、それでは個別指導Axisのどこが魅力だったのでしょうか?

河村さん
ひとことで言うとバランスです。利益を追いすぎない、あくまでサービスの本質は「こどもたちの学力を向上させる」で、それをゆるぎない経営理念として持っていて、私自身もそれに共感できたかからでした。そもそも教育関連企業が母体ですから、ノウハウや実績の部分では、後続の企業とは少なからず差があることは明白。自分のこれからの人生をともに歩むパートナーとしては、とても信頼できました。

◆後編へ続く◆
まったくの未経験から塾経営者へとなった河村さん。開校当初の苦労を乗り越え、現在は多くの生徒を抱えるまでに。開校から5年目を迎えて改めて実感する塾経営の醍醐味とは?

※6月6日(木)公開予定! お楽しみに!

現在、株式会社ワオ・コーポレーション/「個別指導Axis」では、
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https://entrenet.jp/dplan/0000557/

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