CATEGORYカテゴリー

【徹底解説】マツエクサロンのフランチャイズ開業|失敗を防ぐための5つのポイント

フランチャイズ業種別

女性を中心に一定の需要が見込まれるマツエクは、近年成長中のサービスの1つです。そんなマツエクサロンはフランチャイズでも展開されており「自分で施術はできないけど新規で参入したい!」という方から人気を集めています。フランチャイズでマツエクサロンを開業する際、失敗しないためにはどのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか。失敗の原因や、失敗しやすい人の特徴と合わせてご紹介していきます。

そもそもフランチャイズとは?仕組みを解説

フランチャイズとは、個人や法人がフランチャイズ本部企業と契約を結び、店舗などを経営するビジネスシステムのことをいいます。フランチャイズ・チェーンの頭文字をとって”FC”と表現されることもあります。

自力で独立するのとは違い、フランチャイズ本部が持つ商標・チェーン名称・商品の知名度・経営のノウハウなどを活用するのが特徴です。本部の教育や指導を受けて短期間で事業をスタートさせ、スムーズに軌道に乗せていくことを目指します。

フランチャイズビジネスの市場規模やメリット・デメリットなど、基本的なことから知りたい方は、まずこちらの記事を読んでみてください。

https://entrenet.jp/magazine/25755/

マツエクサロンの市場動向

そもそもマツエクはまつ毛エクステンションの略で、まつ毛に人工毛を付けボリュームを出す施術を行うことです。

ホットペッパービューティーアカデミーの調査【美容センサス2018年上期】≪アイビューティーサロン編≫によると、マツエクサロンの利用層は20代や30代が中心で、女性の7%程度が利用しているとされています。マツエクのほかにもまつげパーマなど、マツエクサロンの利用は身だしなみの一環とされつつあり、「利用している」「利用してみたい」という女性は増えつつあります。

また、マツエクサロンで施術を受けていれば「毎朝の準備が時短になる」「すっぴんでも自信が持てる」などのメリットを感じる女性が多いようです。このようなメリットを受けて、女性を中心にマツエクサロンを利用する方は今後も右肩上がりなのではないかと推測されます。そのため、市場としてもまだ伸び代があるといえるでしょう。

さらに、マツエクサロンの利用価格は増加傾向にあり、1回あたりの施術料金は5,000円前後とされています。一度施術を受けてから次の施術までのスパンはおよそ1ヵ月弱ほどで、定期的にリピーターを獲得できる観点からもマツエクサロンは安定して収益を上げやすい市場であるといえます。

参考:ホットペッパービューティーアカデミー|【美容センサス2018年上期】≪アイビューティーサロン編≫

高利益率なのに失敗?マツエクサロンを開業して失敗する原因

リピーターが獲得しやすく利益率の高いマツエクサロンですが、せっかく開業しても失敗してしまうのにはどのような原因があるのでしょうか。失敗から成功の秘訣を見つけるために失敗事例を見てみましょう。主に以下の3つの原因が考えられます。

集客できない

マツエクサロンの開業に失敗してしまう1つ目の原因は「集客ができない」点にあります。

せっかくマツエクサロンを開業しても、集客ができなければお客様の来店がないということになります。お客様に足を運んでもらわないことには売り上げが立てられず、サロンの賃貸やスタッフの給料の支払いができません。開業してまもなくはオープン割引キャンペーンを実施したり、新店ということで興味を持ってもらえたりして来店数も稼げるでしょう。しかし、このお客様の波をその後につなげられなければ、コンスタントに売り上げを立てることは厳しくなってしまうでしょう。

お客様に再来店してもらうためには、お店の雰囲気はもちろん、施術者の技術スキル、接客スキル、お客様の満足度など、さまざまな項目でお客様の期待に応えなくてはいけません。施術者とお客様との間の信頼関係はマツエクサロンにとってとても重要です。そのため、ほかのマツエクサロンにすでに通っているお客様に来店してもらうハードルは高いといえます。そこで、まずが「お試し」で価格を下げてキャンペーンを打ち出し、どんな方にでもとにかく来店してもらうことが得策です。そのうえで、リピーターを獲得できるような接客や継続利用特典などを検討していくと良いでしょう。

人員不足

マツエクサロンの開業に失敗してしまう2つ目の原因は「人員が不足している」点にあります。

マツエクの施術をするアイリストになるためには、国家資格でもある美容師免許が必要になります。美容師免許を自分自身が所持している、かつマツエクのスキルがあるのであれば良いですが、免許がなくオーナーとしてマツエクサロンを開業したいのであれば、スタッフとして2名は雇用しておいた方が良いでしょう。

ただし、美容師免許を持っていてもマツエクの技術がなければすぐに現場には出れません。お客様に付けるようになるまでに2ヵ月から半年ほどはかかるといわれているので、スキルのある人材の確保が必要になります。

フランチャイズ本部の中には「美容師資格」を持っているスタッフの採用をサポートしてくれるところもあります。フランチャイズに加盟して開業する場合は「有資格者の採用」についてどのくらいサポートしてもらえるのか、契約前に確認しましょう。

資金不足

マツエクサロンの開業に失敗してしまう3つ目の原因は「資金が不足している」点にあります。

どれだけ集客が上手くできていて、マツエクの施術や接客も申し分なくても、経営が上手くいっていなければサロンの運営は難しいです。それに大きく関わってくるのが資金運用です。どれだけお客様の来店が多くても、資金が不足してしまえば店舗の運営は失敗してしまいます。また、リピーターを多く獲得している施術スタッフが競合に引き抜かれないような対策にも資金は重要です。施術の料金設定、スタッフへの給与、お店の設備投資など、マツエクサロンの運営にはさまざまな資金がかかります。これらの全体像をしっかりと把握してお金の流れを理解できていなければ、利益が立っているにもかかわらず資金繰りが上手くいかなくなってしまうリスクがあります。

フランチャイズビジネスの市場規模やメリット・デメリットなど、基本的なことから知りたい方は、まずこちらの記事を読んでみてください。

https://entrenet.jp/magazine/25755/

マツエクサロン経営で失敗してしまう人の特徴

マツエクサロンの経営に失敗してしまう人には共通した特徴があります。「自分が当てはまってしまう!」という方は改善できるように努めてみてください。「当てはまらない」と思う方も、経営には常にアップデートが必要になるため、気を引き締められるよう見返しておきましょう。

マツエクサロンの経営に失敗してしまいがちな人の特徴を3つお伝えしていきます。

コミュニケーション能力が低い

マツエクサロンを開業する場合、自身はオーナー経営者として経営に専念して施術は雇用したアイリストに任せるケースと、自分自身オーナー兼アイリストとして施術を行うケースの2通りに分けられます。

前者のケースでコミュニケーション能力が低いと、スタッフのマネジメントがうまくできなかったりして、スタッフが確保できず経営が傾いてしまうリスクがあります。後者のケースでコミュニケーション能力が低いと、お客様の要望やニーズを汲み取りきれず、リピーター獲得が難しく売り上げが上がらなくなってしまう難しさがあります。

ほかの店との差別化をうまく行えない

出店エリアにマツエクサロンが少ないと、差別化せずともお客様が獲得できるかもしれません。しかし、同じ地域に複数のマツエクサロンがあると、お客様を競合のサロンと奪い合うことになります。このとき「ほかのサロンではなくてこのサロンが良い」と選んでもらうためには、ほかの店との差別化を上手くする必要があります。差別化ができていれば、ファンや固定客が自然と付くようになるでしょう。

差別化はサービス、技術、接客などさまざまな観点から行えます。金額の面でも差別化はできるものの、価格を下げてしまうと利益も上がりづらくなってしまいます。そのため、金額面での差別化はあまりおすすめできません。

経営が苦手

お客様に来店してもらいたいのであれば、技術の高いアイリストの確保は避けられません。しかしサロンを自身で経営する以上は、技術はもちろん経営能力も必要になります。技術が高ければお客様が集まると思われがちですが、経営とはそれに見合った料金を設定できているかという観点も重要になります。長期的にサロンの経営をしたいのであれば、スタッフが快く働けるよう適切な給料を支払えているかなど待遇面にも気を配る必要があるでしょう。

未経験者も参入可!フランチャイズのマツエクサロンとは

フランチャイズのマツエクサロンとは、フランチャイズ本部に加盟した個人が「マツエクサロンを運営するためのマニュアル、ノウハウ、ブランド力、商品などを利用する権利」を与えられ、その対価としてロイヤリティを支払うビジネスモデルです。

マツエクサロンは個人でも開業できるので、フランチャイズに加盟しての開業はあくまで独立するための1つの手段ということになるでしょう。ただしフランチャイズに加盟すると、自分で独立したときとは違い、すでに本部で確立されたビジネスのノウハウをパッケージ化されたものを受け継ぐことができます。そのため「マツエクサロンという業界でのビジネス経験や施術経験が全くない方」や「自分自身はアイリストになるために必須な美容師資格を持っていない方」、「ネイルやエステなどマツエク以外の業種と掛け合わせたビジネスがしたい方」であってもチャンスが掴みやすい仕組みになっているのです。

フランチャイズのマツエクサロンの経営で失敗しない!成功のためのカギとは

フランチャイズでマツエクサロンを開業して失敗しないためには?成功のためのポイントまとめ

せっかくフランチャイズに加盟するのであれば、本部が持つマニュアル、ノウハウ、ブランド力を最大限活用できるよう、加盟する側としても開業前と開業後にどんな工夫ができるか解説していきます。

開業前の準備:(アイリスト兼任の場合)スキルを磨く

フランチャイズの場合、料金設定や取り扱っている商材は本部によって決まっています。その中でも競合との差別化を図るためには、施術者自身のスキル(技術・接客両面において)を磨くのが効果的でしょう。

開業前の準備:十分な資金調達

マツエクサロンを開業するためには、フランチャイズであろうがなかろうが、開業資金がかかります。それ以外にも当面の運転資金や生活資金をきちんと用意して挑みましょう。

マツエクサロンの開業資金は400〜600万円ほどが目安とされています。満額用意出来るのが望ましいですが、フランチャイズ本部にリースプランがあるか、銀行や日本政策金融公庫からの融資は受けられるかなども確認してみましょう。

開業前の準備:入念な立地/競合調査

マツエクサロンをオープンするのに好立地とされるエリアは、すなわち競合が多いことを理解しておきましょう。競合との差別化ができるよう、事前にしっかりと競合調査をしておきましょう。

開業前の準備:スタッフ採用

スタッフの採用が必要であれば、開業前に完了させておきましょう。自力での採用が難しい場合、スタッフ採用を手伝ってくれるフランチャイズ本部もあります。自分が加盟した本部にそのようなサポートがないか、不安な方は確認してみましょう。

開業後の運営:SNSを活用した集客

最近では、SNSに施術写真を公開して集客する方法もあります。ただし、フランチャイズの契約内容によってはSNSへの投稿に制限がある場合もあるので、よく確認したうえで集客してみてください。

開業後の運営:競合との差別化

競合との差別化はマツエクサロンに限らず、事業を成功させるためにマストで押さえておきたいポイントです。マツエクサロンであれば予約の取りやすさやアイメイク全体のスタイリングなど、リピートしてもらうための工夫をしましょう。

開業後の運営:施術以外の収入源確保

マツエクサロンでは施術はもちもん、ケア用品や化粧品などを販売しているケースがあります。このようなアフターケアにも気を使えると、お客様のためにもなりつつ収入源にもなるので確保できていると好ましいです。

開業後の運営:保険に入っておく

何か施術中のトラブルに巻き込まれてしまった場合、損害賠償を支払わなくてはいけないケースもあるかもしれません。そんなときのために、美容サロン向けの賠償責任保険の加入を検討しておきましょう。

開業後の運営:オンライン予約システムの導入

フランチャイズ本部で用意があるケースが多いかもしれませんが、ないようであればオンライン予約システムの導入を検討してみても良いでしょう。無料ではないので、複数比較し自分の店に合ったものを検討してみてください。

まとめ

マツエクサロンは今後も伸び代のある業界です。そのため、開業したいと思うのであれば今がチャンスともいえるでしょう。フランチャイズに加盟して開業する際には、本部任せでなく自分でもどのようなことができるのか工夫しながら運営していくのが失敗しないポイントです。

こちらの記事では、マツエクのフランチャイズ開業について、メリットや成功させるポイントを解説しています。

https://entrenet.jp/magazine/41750/

フランチャイズの独立開業情報一覧|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】
フランチャイズに関する独立、開業、企業、フランチャイズ募集(FC)情報。アントレは株式会社アントレが運営する独立、開業、起業、フランチャイズの情報サイトです。

<文/ちはる>

会員数37万人突破!
無料会員登録で6つの特典

働き方30秒診断
✓動画コンテンツ見放題
✓融資制度の紹介サービス
役立つ起業ガイドブックプレゼント
相談員による1対1相談会
支援ツールを特別価格で提供

独立・起業を考えていなくても、働き方診断をしてみたいでも登録OK

\LINEアカウントでもOK/
メールアドレスで無料登録
PROFILE
アントレスタイルマガジン編集部

「アントレ」は、独立・開業を目指す個人向けに、成功者インタビューやノウハウ記事などを発信するWebメディアです。1997年 独立・開業情報誌「アントレ」創刊以降、独立・開業を夢見る人々に必要な情報を提供し続けています。

アントレスタイルマガジン編集部をフォローする
フランチャイズ業種別
タイトルとURLをコピーしました