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フランチャイズのパソコン教室で失敗する理由ー競合との差別化ポイントを解説

フランチャイズのパソコン教室で失敗する理由ー競合との差別化ポイントを解説

【この記事でわかること】
・パソコン教室は成熟市場
・フランチャイズ加盟でパソコン教室経営に失敗しないコツ

独立開業に失敗するフランチャイズのパソコン教室には特徴があります。

本部のサポートを活かし、狙った層の潜在ニーズをあぶり出して、プラスワンの付加価値を提供する地域一番のパソコン教室を目指しましょう。

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パソコン教室の市場規模と現状

フランチャイズのパソコン教室で失敗する理由ー競合との差別化ポイントを解説

総務省:「令和4年版 情報通信白書 第2部 情報通信分野の現状と課題」

パソコン普及率は、個人所有では特にスマホやタブレットなどに置き換わりながら右肩下がりです。そのため、パソコン教室市場は成熟期を過ぎ、時代の変化への対応を迫られている段階にあります。

一方で、スマホやタブレットは高齢者へも深く浸透しており、高齢者を対象とする携帯端末の使い方教室は日本全国で活況です。しかし、社会全体に対するパソコンの重要度は依然として変わりはなく、むしろパソコンの新たな用途や価値に合わせた教室は、一層求められる傾向にあるのです。

パソコン教室運営で失敗する理由

フランチャイズのパソコン教室で失敗する理由ー競合との差別化ポイントを解説

パソコン教室運営の失敗の理由としては、生徒の集客が一定数に達しない間に資金が枯渇することが挙げられます。そして、この資金難の主な原因としては、下記の2つが考えられます。

・そもそも生徒が集まらない
・生徒が継続して通ってくれない

それぞれについて解説します。

そもそも生徒が集まらない

生徒の集客に失敗するパソコン教室では、打ち出している集客施策が合っていない場合があります。例えば、下記のようなチャネル(広告に使う媒体)や広告方針の選択ミスです。

・広告が訴求したい層の目に触れていない
・広告を掲載する頻度や規模が足りていない
・チラシの内容や配布場所がターゲットに合っていない

また効果的な広告とは、ニーズが顕在化している層だけでなく、潜在的に悩んでいる方への下記のようなニーズの掘り起こしが必要です。例えば、以下のように潜在的な悩みや課題、解決策をターゲット別に考えてみるのはどうでしょうか。

・高齢者:最新機器を若年層のように使いこなせない→これからの情報収集に不可欠なツールへの順応を遡及
・専業主婦:ブランクによる就職難が心配→就職採用や雇用条件面で有利なスキル習得の必要性を遡及
・サラリーマン:副業・起業などキャリアアップや収入増に興味あり→オンライン副業や小規模起業への事前準備を遡及

生徒が継続して通ってくれない

いったん集客に成功したとしても、今いる生徒には継続して教室に通ってもらいながら、新たな生徒を補充し続けなければなりません。生徒数が減っていく教室には、下記のような特徴があります。

・カリキュラム起因:カリキュラムの内容が生徒のニーズに合っていない
Word/Excelといったオフィスツールの使用方法だけの教室は求められなくなりました。生徒によって学びたい内容やツールはさまざまで、教える内容によっては「継続する価値なし」と判断されて離脱されてしまいます。

・講師の実力不足起因:教え方や知識が古いままアップデートしていない
紙のテキストを講師が読み上げるスタイルは古くて非効率です。また、実践的でアウトプット中心の教え方でなければ、スキルや知識の向上を生徒が実感しづらく退屈に感じます。ソフトやアプリがバージョンアップするように、講師自身の知識や教え方が新しくて興味をそそるものでないと、簡単に切り捨てられるようになりました。

このように、生徒が教室に価値を見いだせなければどんどん辞めていってしまいます。つまり、今では一般的な動画教材を利用した履修法や、トレンドにフォーカスしたカリキュラム内容にすることは、パソコン教室が生き残るための最低条件になっているのです。

フランチャイズ加盟でパソコン教室経営に失敗しないコツ

フランチャイズのパソコン教室で失敗する理由ー競合との差別化ポイントを解説

フランチャイズに加盟すれば、自力で独立するよりも成功する確率が高く、経営が軌道に乗るのも早くなる場合があります。しかし、フランチャイズ本部に任せきりで勝手に上手くいくわけではありません。

加盟金やロイヤリティを支払う以上は、本部のサポートは最大限活用し「自分は経営者として何ができるか」を常に考える姿勢が必要なのです。

次の章からは「フランチャイズでパソコン教室を開業する際に、失敗しないためのコツ」を紹介します。主に、以下の6点です。

・集客努力
・自身もアップデートする
・パソコンのみにこだわらない
・競合との差別化を図る
・生徒との信頼関係構築に努める
・開業場所や時間を工夫する

集客努力をおこなう

フランチャイズに加盟すれば、集客活動の大半は本部が担います。つまり、本部が築いてきたブランド力で集客するため、加盟店は本業のパソコン教室に集中できるのです。

しかし、加盟店側がまったく集客活動をしなくても良いというわけではありません。

加盟店側でも、ターゲット層が行動する場所にチラシを設置したり、SNSで情報発信したりして「できるだけスマホ経由で人目に触れたりするような努力」が必要です。

というのも、最近はお店やサービスを探すのにYahoo!やGoogleの検索だけではなく、スマホを使ってYouTubeやInstagramから情報を探す方が増えているからです。

自身もアップデートする

ITプラットフォームやツールの進化は以前にも増してめまぐるしく、主力商品やトレンドが数ヵ月で入れ替わることは珍しくありません。同じツールでも、ひな型や使用法が頻繁に変化するので、教える側の講師は特にこまめな情報収集が不可欠です。

また、講師がMOS(Microsoft Office Specialist)や情報技術者などのIT資格を保有することは、自分の知識になるだけではなく対外的な信頼度や説得力が増します。また、これからトレンドが来そうな分野・ソフト・アプリに精通しておけば、先行者利益はもちろんのこと生徒の情報源という立場が築けるため、講師業にとっては好ましい状況です。

ですから、海外が主流で情報が得づらいChatGPTなどのAIツールの活用方法などについても、苦手意識を捨てて進んで習得すると良いでしょう。

パソコンのみにこだわらない

パソコンのみを指導する教室では、全世代に浸透するスマホやタブレットが生み出すニーズを広くカバーできません。

まずパソコンは情報デバイスのほんの一部であるという前提に立つ必要があります。そして、下記のようなそれ以外のデバイスやソフトについてのクラス開催の検討が必要でしょう。

・動画編集:PremierePro、FinalCutPro、DaVinciResolveなど
・画像加工:イラストレーター、フォトショップ、Canva、Procreate、Conceptなど
・インターネット配信:Podcast、ゲーム配信、ブログ、ライバーなど配信サービスに関して
・プロンプト開発:システム、アプリ、3Dモデルのプログラミング、AIソフトなど

特に、年賀状作成、ネット通販・中古品の個人間売買・ネットバンキングのはじめ方や使い方などは、中高年層には新鮮な内容になるため意外な盲点といえそうです。

競合との差別化を図る

競合他社とサービスで差別化を図る努力は必要ですが、焦って間違った差別化をしてしまうことがあります。

例えば、低価格で勝負すること自体は悪くありませんが、サービスの質やブランド価値を高めるよりも先に安直な値下げに走ってしまうのはよくありません。まずは「このパソコン教室は授業料以上の価値を提供している」という期待感を生む方法を考えましょう。

また、ターゲットによって競合はパソコン教室だけとは限りません。小・中学生なら学習塾を含む他の習い事、高齢者なら携帯電話会社が行うスマホ教室や高齢者向けフィットネスジムなどです。

競合を出し抜くために差別化できることがないか検討してみましょう。

なお、パソコン経験や知識が人並み以上にあり、その経験を活かしてパソコン教室の開業を検討する場合には、フランチャイズ加盟のメリット・デメリットや市場規模、今後のパソコン教室のあり方についてまとめた以下の記事も併せてご覧ください。

参考:「パソコン教室のフランチャイズに加盟するメリットや主要チェーンを紹介

初期投資をなるべく抑える

開業するエリアは、駅前や商業施設内など人が集まりやすくて交通アクセスが良い立地を選びたいものです。しかし、そうなれば初期費用としてテナントの契約金や仲介手数料、改装費などの大きな費用がかかります。

このとき、フランチャイズが持つ仲介ルートを通してテナントを紹介してもらう、もしくは自宅で開業すれば初期費用の削減につながります。まずはスモールスタートで開業することを考えましょう。

そしてその出費は、単に理想を叶えるだけでなく、将来的な見返りが期待できる投資なのか考えましょう。支出は一つひとつ慎重に精査することが大切です。

生徒との信頼関係構築に努める

生徒が「教室の質が高い」と評価し今後も継続するかどうかは、講師の指導法が上手でコストパフォーマンスに優れているかによります。ただし、心地よい環境かどうかはスタッフの接遇や積み上げてきたブランド力にも大きく左右されます。

そのため、顧客の性格や性質、年齢や性別などに合わせた信頼関係の構築方法を見極めて実践しましょう。

開業場所や時間を工夫する

習い事の教室を駅前に出せば集客や評価が高く維持される時代は終わり、出張授業やオンラインクラスなどの需要が高まっています。

もしも、遠くの教室に通えない高齢者を対象とするなら、地域のコミュニティーセンターや公民館などへの出張、もしくは、家電量販店や複合商業施設の一角で定期開催するとよいでしょう。

また、顧客が主婦層なら幼児を保育園に預けている時間帯など、参加する方にとって安心できる場所や時間帯に開催できるのか、事前にフランチャイズ本部とご相談ください。

成熟産業となったパソコン教室市場において、求められるものは何か

フランチャイズ本部は、現状のスマホ社会をよく理解して有効なパソコン教室のあり方を模索しています。そして、成功率が高いマニュアルや研修、集客や収支改善のコンサルティングなどを提供してくれます。

しかし、本部に頼り切った他力本願の精神では決して上手くいきません。加盟店であっても雇われ経営者ではなく、全責任を背負った経営者という自覚が何よりも大切なのです。

つまり「生徒がメリットを感じる付加価値とは何か」「求められる知識やサービスは何か」を柔軟に変化しながら時代に追随していくことが、成熟市場を勝ち抜く秘訣といえそうです。

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PROFILE

柴田敏雄

不動産業界12年、金融業界2年、携帯電話業界5年を経てWEBライターとして独立。業界や職種など幅広い経験をもとに多方面へ寄稿している。

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