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フランチャイズのカフェで独立開業!失敗しない資金計画や成功のポイントを解説

フランチャイズのカフェで独立開業!失敗しない資金計画や成功のポイントを解説

カフェを独立開業して成功させたいなら、フランチャイズへの加盟は大きなメリットがあるでしょう。それは、スタッフとして飲食業を経験した方でも起業準備や店舗運営は難しいため、短期間で失敗なくカフェを開業するにはプロのサポートが欠かせないからです。ただし、フランチャイズ加盟にはデメリットもあることを十分理解したうえで、自分のビジネスとマッチするのか慎重に検討しましょう。

※記載されている内容は2023年6月時点の情報です。最新の情報については必ず公式サイト等で確認してください。

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カフェのフランチャイズを開業するには

カフェを独立開業する方法として「自力で開業する」「フランチャイズに加盟する」という2つのパターンがあります。飲食業での就労経験があれば、店舗運営についての知見も持ち合わせているかもしれませんが、未経験からカフェを独立開業するなら、フランチャイズに加盟してサポートを受けるほうが失敗を少なく抑えることができ、効率的でしょう。

ただし、カフェのフランチャイズ事業を展開する企業はいくつもあり、それぞれ独自のルールで運営しているため、異なる部分がたくさんあります。ほとんどの場合、初回に加盟金など初期費用を支払って店舗作り・什器や材料の仕入れ・研修・従業員募集・新規オープンの広告などのサポートを受けます。そして、開業後もさまざまな店舗運営のサポートを受ける対価として、加盟店から本部へ売り上げに応じたロイヤリティを毎月支払わなければなりません。

なお、飲食店の開業には下記の2つの資格が必要であるため、期日までに確実に取得して許認可を受けましょう。

食品衛生責任者
食品を取り扱う施設につき1名以上を置いて、施設ごとに営業許可を取らなければなりません。

資格は、都道府県の食品衛生協会で6時間(食品衛生学:2時間30分/公衆衛生学:30分/食品衛生法:3時間)の養成講習会を受講し、自治体に申請すれば取得できます。

防火管理者資格
火を使う飲食店で、店舗または建物全体の収容人数が30人以上の場合などに専任義務があります。

消防署が実施する講習会を受講すれば取得でき、その後に「防火管理者選任届」を消防署へ提出します。

それ以外にも保健所へ「飲食店営業許可(食品衛生許可)」の申請や「水質検査成績書」の提出などが必要になりますが、フランチャイズに加盟すれば、手続きなどに関してサポートがあるため安心です。

東京都の例

カフェのフランチャイズ開業のメリット

フランチャイズに加盟してカフェを開業すれば、これら3つのメリットが得られます。

メリット1. 未経験でも開業できる

カフェなど飲食業での就労経験がない方は、コーヒーの淹れ方やサンドイッチの作り方、必要な座席数やスタッフの人数など想像するのも難しいでしょう。無駄のない原価率で効率の良い人員配置や感じのよい内装などを、一つひとつ調べながら決定するのは大変です。

しかし、たくさんの開業を成功させてきたフランチャイズ本部のサポートがあれば、マニュアルや研修で知識や技術を習得し、適切な仕入れや開業準備ができます。

また、売り上げの集計や受発注が簡単にできるPOSレジシステムで、毎日の経理処理結果をフランチャイズ本部と共有します。これにより、運営状況の改善サポートを受けられるため、加盟店は不安なく日々の営業に専念することができるのです。

メリット2. 開業までの期間が短縮できる

フランチャイズでカフェを開業するまでには下記のような準備や手続きが必要です。

  • 事業計画の作成
  • 銀行などからの資金調達
  • 店舗探しと契約
  • 内装と外装の決定
  • 営業許可の申請手続き
  • 什器・材料・調理器具・家具の購入
  • メニューの考案
  • スタッフの募集と採用
  • 新規開店の広告
  • フランチャイズ本部のサポートがあれば、代行や同行によって加盟店の手間や時間の負担は最小限にできます。

    単独で開業準備をする場合には約1年といわれるものが、フランチャイズの開業パッケージに任せると約3ヵ月と、大幅な短縮が期待できるのです。

    メリット3. 開業直後から集客が見込める

    フランチャイズのカフェで独立開業!失敗しない資金計画や成功のポイントを解説

    「すでに広く認知されたカフェチェーンの開業なら、提供されるメニューのクオリティは安定している」と判断されるため、安心して利用してもらえます。

    また集客効果においても、個人がチラシやSNSで発信するよりも、多額の予算を集客に費やせるフランチャイズ本部の方が、効果的な集客施策を打ってくれるので、波及効果が圧倒的に高いです。そのため、開業と同時に多くの来店が見込め、その後もフランチャイズ本部のマーケティング広告によって安定した集客が続くでしょう。

    カフェのフランチャイズ開業のデメリット

    フランチャイズでカフェを開業することにはデメリットもあります。先に挙げたメリットと表裏一体になっているものもあるので、自分の状況にあてはめながら、どちらを取るべきか考えましょう。

    デメリット1. 店舗運営に関する自由度が低い

    フランチャイズに加盟すれば、全店が同じサービスと同じ価格で運営をしなければなりません。そのため、、カフェで提供できる商品やサービスにおいて独自のアイデアやメニューを店舗運営に反映するのは難しく、勝手な割引キャンペーンも原則禁止としているフランチャイズ本部が多いです。

    フランチャイズ本部のなかには、厳格にルール化したフランチャイズもあれば、店舗の内外装やメニューや価格など加盟店の意向を反映できるフランチャイズもあります。自分がどの程度のサポートや自由度を必要としているのかを知るためにも、複数のフランチャイズ本部に話を聞いてからどのフランチャイズに加盟するか決めるとよいでしょう。

    デメリット2. 他店舗の悪影響を受けやすい

    フランチャイズでは、全加盟店が同じ屋号と同じデザインの店構えであるため、経営者が違っていてもグループ会社のような錯覚を覚えます。そのため、他店舗でスタッフや顧客のイタズラ動画拡散や異物混入などの不祥事があると、無関係の店舗でも集客に影響しかねません。

    ただし、最近では悪影響が他店舗へ飛び火しないように、問題行動をした本人へ厳しく責任を追及するフランチャイズ本部が増えています。悪いことが起きた場合にはまずフランチャイズ本部へ相談するべきでしょう。

    デメリット3. ロイヤリティなど月々の支払いがある

    フランチャイズでは、店舗運営サポートの対価として加盟店は本部へ毎月ロイヤリティなどの料金を支払います。そのため、フランチャイズに加盟しない場合に比べて手取りの利益が少なくなります。ロイヤリティの支払方法には、毎月定額制になっているものと、「売上高に対して〇%」と歩合制になっているものとあります。収益が少ない月でも支払わなければならず、大きな負担になることもあります。

    売り上げが悪い時や自由に経営したいと思った時など「ロイヤリティが負担」と感じることもあるでしょう。ただし、ロイヤリティは、フランチャイズ本部から得られるサポートやブランド力の対価です。ロイヤリティを支払うことで安定した仕入れができたり、集客広告を代行してもらっているという側面もあります。サポート内容との費用対効果を鑑み、自分にとって必要かどうかはきちんと見極めるようにしましょう。

    カフェのフランチャイズの開業資金

    カフェの運営に必要な開業資金と運転資金の概算を解説します。

    カフェの開業に必要な初期費用

    フランチャイズのカフェを開業する際に必要な初期費用の種類や金額は、加盟するフランチャイズによって、またプランによっても大きく異なります。

    某大手フランチャイズに加盟してカフェを開業するのに必要な費用は下表のとおりです。

    ※2023年6月時点の情報です。最新情報は各サービスのホームページでご確認ください。

    コメダ珈琲

  • 加盟料:300万円(2店舗目以降:150万円)
  • 加盟保証金:300万円(連帯保証人2名以上)
           600万円(連帯保証人1名)
           600万円(連帯保証人なし)
  • 研修費用:50万円
  • 店舗施工指導料:350万円(独立店)
             200万円(ビルイン)
  • その他費用:建築工事費、内装工事費、設計料、賃貸料(POSシステム・専用看板)、食器備品等
  • 研修期間:約3か月間(研修センター8日間、店舗研修訳60日間、マネジメント研修約2日間)
  • 株式会社コメダの独立開業情報|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】

    珈琲館

  • 加盟料:150万円(2店舗目:100万円、3店舗目以降:50万円)
  • 加盟保証金:150万円(2店舗目以降も同額)
  • 内装設計監理料 100万円 +(@3.5万円×店舗面積坪数)※上限200万円
  • ロイヤリティ:売上髙(税抜)の2%
  • ネツトワーク料:月額3.6万円※2023年2月現在
  • 研修期間:3か月間
  • C-United株式会社/珈琲館の独立開業情報|独立・開業・フランチャイズ募集の【アントレ】

    開業後に必要な運転資金

    開業後の運転資金は、家賃・水道光熱費・人件費・仕入れ代・ロイヤリティなどが必ずかかります。事業計画の段階でこの予算を見誤ると開業後に苦しむことになりますので、少々厳し目でシミュレーションをしておくとよいでしょう。

    また、生活費はカフェの利益がない状態でも6ヵ月程度は生活できるようにしたいものです。もし1年程度の蓄えがあれば、1年間は焦らずじっくり腰を据えて経営に打ち込めるでしょう。

    カフェのフランチャイズで成功するために抑えたい4つのポイント

    フランチャイズのカフェで独立開業!失敗しない資金計画や成功のポイントを解説

    4つの成功のポイントを押さえてカフェを成功させ、同時に経営者としても成長しましょう。

    ポイント1. フランチャイズ本部選び

    加盟店はフランチャイズ本部からノウハウをもらい、集客を任せ、軌道修正の指示やアドバイスを経営に反映します。そのため、ネームバリューと同じくらいに日々のサポートの充実度が重要になります。マニュアルや管理システムの使いやすさ、担当者からの連絡・来店頻度、全店から集まった重要な情報共有の有無など、説明会だけでなくほかの加盟店へも尋ねながら調べるとよいでしょう。

    フランチャイズ本部はカフェが続く限り、ともに事業を運営する仲間であり、迷ったり不調になったりするときには心強い存在になります。それなのに心が通わない本部では困ったときに本音で相談できません。フランチャイズはどこも同じだと思わずに、自分が納得するまで調べることをおすすめします。

    ポイント2. 開業資金は余裕をもって準備

    開業資金は、多くを融資でまかなうことになります。なぜなら、予期せぬ出費が発生することがあるため、ある程度の自己資金を手元に残していないのは危険だからです。

    なお、自治体には独自の起業融資制度がある場合があり、それとは別に起業の助成金や補助金もあります。自己資金と金融機関の融資に加えて、自治体にも相談しておきましょう。

    コロナ禍には急に人の移動がなくなり、多くの飲食店が苦しみました。珍しい事象ではありますが、自分では予想できない外的要因によって事業計画通り経営が進められなくなったときのためにも開業資金の一部を予備費として手元に残しておけば、開業後に予期せぬ変化があっても経営の安定化に役立つでしょう。

    ポイント3. スタッフの教育

    スタッフの教育に失敗すればカフェの運営も失敗します。店舗の状況に合わせて自分の役目を理解して動けることも大切ですが、お客様がリラックスできるような愛想良く優しい態度もスタッフには望まれます。

    先輩スタッフが育っていれば、後輩は自ずと先輩を真似て育ちます。それぞれに重要な役割があり、みんなで協力して運営しているということを、まずはオーナーが見本として見せましょう。そうすれば、良い循環が生まれ店全体の良い雰囲気がお客様にも伝わるはずです。

    また、いずれ「店舗運営はスタッフだけに任せて、自分は経営に専念したい」と思っているのであれば、スタッフ同士を取りまとめるマネジメントスキルを持ったスタッフを育てる必要があります。

    ポイント4. 経営をフランチャイズ本部任せにしない

    フランチャイズなら常にフランチャイズ本部からのサポートがありますが、現場の空気を感じてサービスを行うのは現場のオーナーやスタッフです。調理の技術や接客や店内装飾の質が高いのか、客観的に判断して自分たちで改善する習慣が必要です。

    すべての店舗で状況が異なるため、フランチャイズ本部の一般的なアドバイスを鵜呑みにしていると自分の店では効果が出ない場合があります。強いカフェになって生き残るためには、何でも本部任せにせず経営者の自覚を持って、まずは現場の状況から答えを見つけるとよいでしょう。

    まとめ

    フランチャイズのカフェで独立開業!失敗しない資金計画や成功のポイントを解説

    カフェでの就労経験や経営経験がないままスタッフを雇ってカフェを開業する場合には、フランチャイズに加盟することで開業準備から通常営業まで多くのメリットが享受できます。しかし、同時にデメリットや注意点があるため、自分が望む事業に対して判断が正しいのか知るためにも、複数のフランチャイズ本部とじっくり相談する必要があります。

    開業準備や手続きは、綿密な資金計画、フランチャイズ本部選び、スタッフ教育などの重要課題に注意しながら、フランチャイズ本部のサポートを仰いで準備するとよいでしょう。

    カフェの独立開業を成功させるために自分自身で積極的に学びたい方は、フランチャイズ情報が検索できるこちらのページをあわせてご覧ください。

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    PROFILE

    柴田敏雄

    不動産業界12年、金融業界2年、携帯電話業界5年を経てWEBライターとして独立。業界や職種など幅広い経験をもとに多方面へ寄稿している。

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