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移動販売フランチャイズのメリット・デメリットや、失敗しないためのコツ

移動販売フランチャイズのメリット・デメリットや、失敗しないためのコツ

独立・起業したい人が気軽に始められるビジネスの1つに移動販売があります。

移動販売とは、移動しながら、つまり場所を変えながら物品やサービスを売ることです。

売るものは多岐にわたります。例えば、野菜、果物、アイスクリーム、食事、ペットのトリミング、日常雑貨、書籍など、普段お店で売っているもので運べるもの、出張サービスが可能なものであれば、移動販売という形態でも売ることができます。

今の日本では、移動販売といえばまず思い浮かぶのは、いわゆるキッチンカーでの飲食の販売でしょう。

また、飲食の移動販売がフランチャイズという形式で普及しており、大きな業種になりつつあります。

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そもそもフランチャイズとは?仕組みを解説
フランチャイズとは、個人や法人がフランチャイズ本部企業と契約を結び、店舗などを経営するビジネスシステムのことをいいます。フランチャイズ・チェーンの頭文字をとって”FC”と表現されることもあります。

自力で独立するのとは違い、フランチャイズ本部が持つ“商標”“チェーン名称”“商品の知名度”“経営のノウハウ”などを活用するのが特徴です。本部の教育や指導を受けて短期間で事業をスタートさせ、スムーズに軌道に乗せていくことを目指します。

フランチャイズビジネスの仕組みや加盟するメリット・デメリットについてきちんと知りたいという方は、こちらの記事も読んでみてください。

「【完全図解】フランチャイズ(FC)の仕組みー4大メリデメと失敗しない加盟先の選び方」

移動販売のフランチャイズとは

常設店舗のある料理店やレストラン、小売店やコンビニエンスストアなどに、フランチャイズ・チェーンがあるのと同様に、移動販売という形式で行うビジネスにもフランチャイズ・システムがあります。

移動販売フランチャイズは、キッチンカーのイメージが強いかもしれませんが、移動スーパー、本屋、美容室など、さまざまな種類があります。

フランチャイズ本部となる企業・経営者が自ら移動販売で成功し、その成功ノウハウをパッケージ化してほかのビジネス・オーナーに提供しているものもあれば、キッチンカー業者が蓄積したノウハウでフランチャイズ・システムを作っている例もあります。

移動販売フランチャイズのメリット・デメリット

移動販売フランチャイズのメリットとしては、事業の始めやすさ、確証された商品メニューがある、料理加工法の指導を受けられること、集客・出店地域の選択などフランチャイズ本部から営業支援が受けられることが挙げられます。

デメリットとしては、フランチャイズ本部ごとの独自ルールがあることやフランチャイズ本部のもよりますが、加盟金やロイヤリティのような追加コストがあることも挙げられます。

移動販売フランチャイズで失敗する主なポイント6選

移動販売のフランチャイズ本部に加盟して起業するにあたり、何か失敗してしまいがちなポイントはあるのでしょうか。これから移動販売のフランチャイズを始めようとしている方にとって、主な失敗要因を知っておくことは重要なことです。移動販売フランチャイズに失敗してしまいがちな要因は、主に以下の6つです。

1. キッチンカーに耐久性がない
2. 出店場所が確保できていない
3. 客単価が低い
4. 食材の仕入れ値が高い
5. フランチャイズ本部へのロイヤリティが高い
6. イベント出店が多い

それぞれ、なぜ失敗要因となるのかを、詳しく解説していきます。

1. キッチンカーに耐久性がない

移動販売のフランチャイズに失敗してしまう1つ目のポイントは、「キッチンカーに耐久性がない」点です。

初期投資を安くしようと、安いキッチンカーを購入する人もいるでしょう。このときキッチンカーへの投資を渋ってしまうと、後に故障や廃車に繫がってしまうような車を選んでしまうケースがあります。そのため、多少、値が張ってしまったとしても、キッチンカーを購入する際には「本当に長く使える車なのか」といった視点で購入を決めることが重要です。初期投資は安いに越したことはありませんが、営業ができない状態になってしまっては元も子もありません。

また、キッチンカー購入後には、保健所の営業許可が下りる仕様にする必要があります。そのため、営業許可が下りなければ改造が必要になり、初期費用がさらにかさむ場合も出てきてしまうのです。

さらに、複数の地域で営業する際には、全ての地域での営業許可が下りる仕様となるようにキッチンカーの改造が必要になるケースもあります。購入時の仕様では営業できない場合もあるため、事前に確認が必要です。フランチャイズ本部によっては、営業許可が下りる仕様のキッチンカーを貸し出している場合もあるので、フランチャイズ本部選びの際に注意しておくと良いでしょう。

2. 出店場所が確保できていない

移動販売のフランチャイズに失敗してしまう2つ目のポイントは、「出店場所が確保できていない」点です。

出店場所が見つからなければ、せっかくキッチンカーを購入できても出店できません。オフィス街などの人気の場所はすでに出店場所が埋まっていて、なかなか空きがないのが現状です。自分が取り扱いたいメニューがあるという理由だけでフランチャイズ本部を選んでしまうと、販売したいエリアの出店場所が確保できなかったり、販売できるエリア自体に制限があったりするということになってしまいかねません。

また、出店料として売り上げから10〜15%の支払いが必要になるケースが多く、運営側も実績のある店舗を選ぶ傾向にあります。人気の場所はライバルが多く、先を越されてしまったり、実績で落とされてしまったりなど出店場所を見つけることが最初にして最大の課題となるでしょう。出店場所にこだわりがある場合は、契約前にフランチャイズ本部にしっかり確認しておくと安心です。

3. 客単価が低い

移動販売のフランチャイズに失敗してしまう3つ目のポイントは、「客単価が低い」点です。

フランチャイズに限らずですが、キッチンカーの商品は、サクッと早く安く食べられるものが求められる傾向にあり、客単価が1,000円以下のものがほとんどです。客単価が低いほど、多く販売しなければ利益は思うように上げられません。

特にランチタイムのように一定の時間内で販売をする場合にはタイムリミットがあり、時間内に集客が追いつかなければ赤字になってしまうこともあるので注意しましょう。フランチャイズ本部が持つノウハウを活用して、商品の提供スピードを短縮したり、会計方法も現金、電子マネー対応かなども加盟前の判断材料にしておくと安心です。

4. 食材の仕入れ値が高い

移動販売のフランチャイズに失敗してしまう4つ目のポイントは、「食材の仕入れ値が高い」点です。

赤字に繋がってしまう原因は販売価格だけでなく、仕入れ値にもあります。食材を安価に仕入れられなければ、赤字になってしまうこともあるでしょう。食材にこだわりすぎてしまいブランド食材や希少価値の高いものを使ってしまうと、採算が合わなくなってしまうリスクがあります。

飲食業として食材にはこだわりたいものですが、原価率が高くなってしまうと収益が少なくなってしまうため、バランスを考えてこだわることをしなくてはいけません。食材の仕入れに独自のルートがあったり、提携農家から安く仕入れられたり、フランチャイズ本部によってさまざまなサポートがあるので、しっかり確認しておくようにしましょう。

5. フランチャイズ本部へのロイヤリティが高い

移動販売のフランチャイズに失敗してしまう5つ目のポイントは、「フランチャイズ本部へのロイヤリティが高い」点です。

加盟するフランチャイズ本部に対して「ロイヤリティ」と呼ばれる手数料を支払わなければなりません。ロイヤリティは、ビジネスを始めるためのノウハウを教えてくれたり、出店場所を教えてもらえたり、困った時に相談に乗ってくれるなど、運営時の手厚いサポートを受ける対価です。

ロイヤリティとして支払う額やサポート内容についてはフランチャイズ本部によって異なるため、自分が必要とするサポートはあるか、その対価として妥当なロイヤリティか、事前に確認しておくことをおすすめします。

6. イベント出店が多い

移動販売のフランチャイズに失敗してしまう6つ目のポイントは、「イベント出店が多い」点です。

移動販売は平日の出店先を見つけられない限り、収入をコンスタントに得るのは難しいといえます。そのため、イベント出店を中心に事業を行っていると、イベントは週末行われることが多く、収入が安定せず、経営を続けるのが難しくなってしまうリスクがあります。加盟前に、自分自身がどういった働き方をしたいのかをきちんと見極めてからフランチャイズ本部を選ぶようにすると良いでしょう。

移動販売のフランチャイズを始める際に気をつけるべきポイント5選

移動販売のフランチャイズを始めるにあたって、いくつか気をつけるべきポイントがあります。移動販売のフランチャイズとして継続的な経営をしていくために重要なポイントなので、ぜひチェックしてみてください。

1. 営業許可の取得が必要
2. 道路交通法の遵守が必要
3. キッチンカー営業場所プラットフォームの利用を検討する
4. 原価率を把握する
5. イベント営業をメイン事業にすることを避ける

それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。

1. 営業許可の取得が必要

移動販売で食品を提供している場合、もっとも注意をしないといけないことは衛生管理です。

そのため、所轄保健所より営業許可を取得しなければいけません。営業許可を取得するためには、営業を行う車両が保健所の検査を受けます。

保健所の検査に無事、合格し、営業許可を取得するためには、車両を完全に営業開始できる状態に準備された形にしておかなければいけません。

そのためには、車両を事前に改造し、登録を行っておく必要があります。

車両の改造や登録に時間とお金がかかるため、開業初心者にとってはかなりハードルの高いプロセスでもありますが、フランチャイズに加盟する場合は、フランチャイズ本部のサポートがありますので、安心して進めることができます。

加盟店のサポートで同じプロセスを何回も行っているフランチャイズ本部のフォローがあるため、移動販売を初めて行う人にとっては心強いでしょう。

2. 道路交通法の遵守が必要

移動販売のフランチャイズでほかにも気をつけないといけない重要な事項は、道路交通法の遵守です。

道路交通法はその名称通り、道路と交通の安全を保つための法律です。

道路上の販売行為もこの法律によって規制されており、第77条1項第3号では次のように規定されています。

「次の各号のいずれかに該当する者は、それぞれ当該各号に掲げる行為について当該行為に係る場所を管轄する警察署長(以下この節において「所轄警察署長」という。)の許可(当該行為に係る場所が同一の公安委員会の管理に属する二以上の警察署長の管轄にわたるときは、そのいずれかの所轄警察署長の許可。以下この節において同じ。)を受けなければならない。」

「三 場所を移動しないで、道路に露店、屋台店その他これらに類する店を出そうとする者」

移動販売を行う事業者は、露店とは異なりますので、直接この「場所を移動しないで」という規制の対象にはなりません。

しかし、販売行為をすぐ移動できない状態で行っている場合や設備の一部を外に固定して販売しているといった場合には、道路交通法の対象となり、警察署からの許可を得なければいけない可能性があります。

このような法律遵守、いわゆるコンプライアンスに関するようなことも、フランチャイズ本部に相談することができるので、個人で開業するよりも安全にサービスを提供できるでしょう。

「道路交通法」(e-Gov法令検索)

3. キッチンカー営業場所プラットフォームの利用を検討する

最近ではビルの空きスペースなどにキッチンカーの営業場所のプラットフォームが増えています。出店場所探しに困っているのであれば、キッチンカー営業場所プラットフォームの利用を検討してみてはいかがでしょうか。ただし、フランチャイズ本部によっては自社で営業場所を確保・紹介してくれる場合もあるため、まずはフランチャイズ本部に相談してみることをおすすめします。

4. 原価率を把握する

売れる移動販売を目指すためには、お客さんが購入しやすい価格設定で販売をする必要があります。原価と販売価格のバランスを重要視して、食材にこだわるのであれば販売価格を上げ、販売価格を低くする場合は食材を安価に仕入れるルートを確保するなど、「原価率」を考えた「販売価格」の設定が重要です。

原価率は事業を行ううえで重要な考え方であるにもかかわらず、あまり理解できていない方も少なくありません。長期的に移動販売で経営をしていくことを視野に入れているのであれば、原価を抑えて利益を生み出せる「原価率の高さ」を重視しながら仕入れルートを確保するなどの工夫する必要があります。この点、フランチャイズの場合、フランチャイズ本部が加盟店の分を一括して大量に安価で仕入れるルートを持っていることも多いので、フランチャイズ加盟を検討する際には、仕入れなどについても確認すると良いでしょう。

5. イベント営業をメイン事業にすることを避ける

イベントへの出店は週末がメインになります。大きな音楽フェスなどに出店した場合、1日で大きな売り上げが期待できます。しかし、移動販売で成功するためには、限られた日にちで大金を稼ぐよりも、安定してコンスタントに収入を得られた方が継続的に経営を続けられるでしょう。

そのため、稼げるとはいえ週末イベントなどの出店をメインにはせず、平日の出店を本業にすることをおすすめします。平日のオフィス街や大学のランチタイムであればリピーターも確保しやすく、継続的な経営をするための土台作りができるでしょう。

まとめ

より少ない資金で手軽に起業したい場合、移動販売は有利な選択肢の1つです。

ただし、移動販売にもノウハウが必要であり、自分でゼロから全てをやるのは限界があります。

衛生面、法律面で気をつけるべき重要なこともあります。それらをスムーズに行うためにも、移動販売のフランチャイズに加盟するということは検討の価値があるでしょう。フランチャイズを検討する場合、サポート内容など詳細を確かめてフランチャイズ本部を選ぶと良いでしょう。

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PROFILE

ちはる

大手IT商社でプロダクトプロモーション担当を経て、 WEBコンテンツ制作会社に転職し、ライターとして所属。その後、独立し、現在はビジネス・不動産関連の記事を主に執筆。

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