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生鮮食品流通に革命をもたらす 飲食店向けECサービス:VOL.212 

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松田雅也さん(37歳)

八面六臂(株)/東京都中央区
京都大学卒業後、銀行などを経て2007年にエナジーエージェント(現・八面六臂)を創業。電力代理販売事業に打って出るも振るわず、休眠。総合物流ホールディングスの通信事業の立ち上げに参画した後、11年4月、飲食店向け生鮮食品のECサービスをスタートさせた。

VOL.212
生鮮食品流通に革命をもたらす飲食店向けECサービス

資金があっても苦労する。
身体で学んだ「お金の使い方」

最初に手がけたのは電力販売のビジネス。お客さまの電力コストを下げるビジネスですが、机上の空論でした。100のコストが95になるだけではニーズがない。その頃は1万円稼ぐことすらとんでもなく難しいということが分かってなかったですね。生鮮食品のECを始めてからも失敗はたくさんあります。でも失敗してない奴は弱い。会社のフェーズごとに起こるトラブルは大体決まっていますが、失敗経験を積んで学んでいれば、少なくとも致命傷は避けられる。人のアドバイスを聞いただけで失敗を避けていると、絶対強くならないです。

 最たるものは資金の問題です。アホみたいなお金の使い方をしました。5億円近くの資金調達をして新宿に立派なオフィスを構えたのが数年前。年収1000万円以上の人材を何人も採用して広報や秘書も置いた。スマホ1つでスケジュール管理できる時代に、なんで秘書を。経営者の仕事って要は、お預かりしたお金を適切に投下して増やし、分配するだけです。その期限と利率を調整しないといけないのに、どこにいくら使うと何年で返ってくるのか、分かっていなかった。

 結局投資家は離れていき、社員もやめていきました。それでも会社を続けられたのはお客さまが増え続けていたから。会社はお客さまに対してサービスを提供していくための乗り物。ニーズがあるなら絶望しないでいられます。それからは会社を身の丈に圧縮し、オフィスはこうして物流倉庫の一角を活用する形に。改めて思うのは、僕らの事業は成長に時間がかかるということです。銀座の有名なお寿司屋さんと取引したくても「ほしいものがない」といわれたらおしまいです。僕たちは商品力とマーケティングで少しずつ伸びていく。それに見合ったお金の使い方がある。いいことを学びました。
 

構成・文/東 雄介
撮影/刑部友康、片桐圭、阪巻正志、宮田昌彦
アントレ2018.夏号 「やっちまった」も財産だ 起業家7人の ザ・失敗より

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