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ミドルシニア(中高年)でもセカンドキャリアは築ける?考えておくべきことや準備しておくべきことまとめ

ミドルシニア(中高年)でもセカンドキャリアは築ける?考えておくべきことや準備しておくべきことまとめ

“人生100年時代”といわれている昨今、中高年であるミドルシニアもまだまだ現役で活躍できる時代となりつつあります。“自分はもう新しいことに挑戦するのは難しい”と思ってしまうミドルシニアの方もいるかもしれません。しかし、まだまだ新しいことに挑戦しセカンドキャリアは築けます。ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際に事前に考えておきたいことや、準備しておきたいことをまとめてお伝えしていきます。

セカンドキャリアとは

“セカンドキャリア”とは英語の“second”と“career”を組み合わせた“第二の人生における職業”を意味する和製英語です。もともとは、プロスポーツ選手が引退後にキャリアチェンジしたり、育児・子育て終了後に仕事へ復帰したり、定年退職後に従事する職業などを指して使用されてきました。

しかし、終身雇用制度が事実上、崩壊し“人生100年時代”といわれつつある昨今、セカンドキャリアは“将来を見据えたキャリアチェンジ”や“キャリアアップ”といったような意味合いが強くなってきました。他にも、“中高年層がこれまでの経験やスキルを活かして新たなキャリアを切り拓くこと”も意味しているケースがあります。今までは結婚や定年などの人生の節目をゴールとしてきましたが、最近ではそのような節目こそ“セカンドキャリア”を、より豊かな人生とするための手段として、前向きに捉えられる風潮が徐々に広がり始めています。

さらに少子化の影響による労働力人口の減少が問題視されている今、ミドルシニア世代でも年齢に関わらず能力や経験を活かして働ける雇用対策、労働力の再配置や事業再構築に注目が集まっています。

ミドルシニアでもセカンドキャリアは築けるのか

セカンドキャリアを築くために必要なキャリアチェンジですが、キャリアチェンジを図るための代表的な方法は“転職”です。しかし、転職市場は年齢制限が撤廃されたとはいえ、年齢を重ねれば重ねただけ求められるスキルも高くなる分、年を重ねるほど狭くなってしまうのも事実です。

40代・50代のミドルシニアは、そもそもセカンドキャリアを築くためのキャリアチェンジができるのでしょうか。その可能性について探っていきましょう。

転職の求人数は年を重ねるほど減少傾向にある

基本的に、40代・50代などのミドルシニアは“即戦力”としての活躍が期待されています。そのため、未経験の職種へキャリアチェンジすることは、かなりハードルが高く、求人数も少ない傾向にあります。

前職での経験を活かしたキャリアチェンジの場合でも、即戦力としての採用となるため雇用する側も、ある程度の給与を用意しなければいけないため、求人を躊躇してしまうケースも少なくないのです。

キャリアチェンジできる可能性はある

年齢が上がるとともに、キャリアチェンジをしセカンドキャリアに挑戦するのが難しくなるのは事実です。しかし、全く可能性がないのかというと、そういうわけではありません。

もし未経験の業界・職種に40代・50代から転職を希望するのであれば、未経験でも有効求人数が多い業種へのキャリアチェンジを狙うことで成功する可能性を高められます。また、業種としては未経験であっても、同職種や何かしら関連性のある仕事を選ぶことでキャリアチェンジしやすくなるでしょう。

ミドルシニアにおけるセカンドキャリアの目的とは

ミドルシニアがセカンドキャリアを構築する目的について見てみましょう。どのようなセカンドキャリアをなぜ築きたいのかによって、どの業界へのキャリアチェンジを目指すべきなのか異なってきます。

まずは一般的に40代、50代ではどのような目的を持ってセカンドキャリアを構築しようとしているのかを理解していきましょう。

40代の目的は将来を見通してのスキルアップ

40代は将来を見通してのスキルアップを目的とし、セカンドキャリアを築くのが一般的です。ミドルシニアの中でも、40代になると、ファーストキャリアで積んできた知識やスキルを、さらに高め続けるという方はそう多くありません。一定のキャリアを築いたことで、これ以上のスキルアップが難しいと感じ始める方も多いでしょう。

セカンドキャリアを構築していくことで、ファーストキャリアで得た知見をさらに広げて新たなスキルを獲得し、自身のキャリアをより長期的に積んでいけるよう、スキルアップを目指すとよいでしょう。

50代の目的は定年後・子育て終了後の新しい働き方

50代では、子育て後や定年後に新しい働き方を模索することをセカンドキャリアの主な目的とするのが一般的です。“家族のため”“長年勤めた会社のため”と、今までは責任を感じながら仕事に励んできた方も少なくはないでしょう。しかしミドルシニア以降は、そのような責任感から自分を解放し、今まで興味はあるけどできなかったことや諦めてきたたことなどを自分のために始められるのです。

人生における大きな節目である子育て終了や定年退職は、何か新しく始めたいことがある際に一歩踏み出す勇気をくれることでしょう。ターニングポイントである50代以降に何か新しい挑戦をすることは、人生100年時代といわれている昨今、遅すぎることはありません。

ミドルシニアがセカンドキャリアを目指す際に考えるべき3つのこと

40代・50代などミドルシニアのセカンドキャリアへの挑戦は、難しさもあります。しかし、戦い方次第ではチャンスもあるのです。

ミドルシニアが本格的にセカンドキャリアを目指す前に、考えておくべきことにはどのようなものがあるのでしょうか。事前に考えておきたい3つのことをご紹介します。

1.退職後の生活資金は確保できているか

ミドルシニア世代の多くは、所帯を持っているケースが多いです。家や車のローン、教育費などさまざまな場面でお金が必要になるミドルシニアにとって、収入面は考えておきたいポイントの1つです。

もし、定年退職後のセカンドキャリアを目指した転職や起業がうまくいかなかった場合、収入がゼロになってしまう可能性もあります。そうなってしまったときのことを考えて、一定期間収入がなくても生活できるだけの資金を確保しておく必要があります。

2.セカンドキャリアを目指す理由が明確になっているか

セカンドキャリアを目指す理由が曖昧だと、仮に転職や起業に成功したとしても自身の抱えている悩みや不安を解決できなかったり、また同じ悩みに直面してしまったりする恐れがあります。転職活動をするにあたり、“チャレンジしてみたい仕事がある”“体力的に今の業界・仕事が辛いので今の仕事は続けられない”など明確な理由があれば、転職をしてもまた同じことに悩まされる心配もありません。

セカンドキャリアを目指す理由を明確化することで、転職せずとも現職で問題解決ができる場合もあります。まずは上司や会社に掛け合ってみることで、新しい仕事やポストに挑戦でき、やりがいを見つけられて転職する必要がなくなるかもしれません。また、起業する場合は家族の説得なども必要になるので、動機が不明確では家族の反対にあってしまいます。

3.現職を辞めて後悔はないか

今の仕事を辞めたら、これまで築いてきたキャリアが戻ってくることはありません。またミドルシニアの転職の場合、これまでよりも収入が下がってしまうケースも多いです。起業する場合も必ず稼げるということもありません。このようなデメリットが少しでも引っかかるのであれば、セカンドキャリアへの挑戦は一度思いとどまった方がよいのかもしれません。

職場の人たちとの関係構築もイチからになるので、明確な理由がないままセカンドキャリアを目指すのはリスクが大きすぎるため、おすすめできません。

ミドルシニアがセカンドキャリアを築くための2つのポイント

ミドルシニアがセカンドキャリアを築くためには、どのようなポイントに注意して新しいキャリアを見つけるべきなのでしょうか。ミドルシニアがセカンドキャリアを築くための2つのポイントを紹介します。

年齢や経験を問わずに働ける業界を選択する

ミドルシニアがセカンドキャリアを築くために押さえたい1つ目のポイントは、“年齢や経験問わず働ける業界を選択する”ことです。

業界によっては経験・年齢不問で求人を出している企業もあります。特に警備業界、運送業界、介護業界などはその傾向が強い業界です。ミドルシニアが活躍している業界や人手不足の業界に絞り転職活動をすることで、セカンドキャリアを成功させられる可能性は高まります。

起業する場合でも、フランチャイズビジネスのように、企業のブランド力・商品やサービス力を活かした起業であれば、フランチャイズ本部にノウハウ共有や運営サポートをしてもらえるため、未経験でも行えるケースは多数あります。

ポータブルスキルをアピールする

ミドルシニアがセカンドキャリアを築くために押さえたい2つ目のポイントは、“ポータブルスキル”をアピールする”ことです。

ポータブルスキルとは、課題分析力・マネジメント能力・企画力・プレゼンテーション力・語学力など、業種や職種が変わっても通用する“持ち出し可能”なスキルのことです。実はこうしたポータブルスキルに長けている人の方が、専門的なスキルがある人よりも採用されやすいのです。その理由は、専門的なスキルはある程度のところで頭打ちになってしまうのに対して、ポータブルスキルは汎用性が高いからです。

未経験の業種や職種においても、ミドルシニアは社会人として培ってきた経験やスキルを活かした働きが求められます。専門的なスキルが高くても、コミュニケーションスキルが低く人の話を聞くのが苦手な人の場合、その人よりも傾聴力がある人の方うが社内でも社外でも評価は高くなります。

ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際に必要な5つの事前準備

ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際、事前に準備しておきたいことが5つあります。

1.環境変化を認識する
2.自立する意識を持つ
3.自己分析をする
4.志を持つ
5.キャリアの設計図をつくる

それぞれどのようなことなのか、詳しく解説していきます。

1.環境変化を認識する

ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際、事前に準備しておきたいことの1つ目は“環境の変化を認識する”ということです。

“人生100年時代”となり、定年退職の60歳でリタイアすることはほとんどの会社員にとって厳しくなっています。定年退職を65歳まで延長する動きも一部の会社では出てきています。しかしこのような場面では給料が減給されるなど待遇が著しく悪くなるのは避けられません。この状況を打破するためには、“転職”や“独立”などのセカンドキャリアに挑戦する方も増えています。

ほとんどの人がミドルシニアからセカンドキャリアを目指して活躍し続けないと成り立たない社会に移行している昨今、自分のキャリアについても考えなくてはいけないことをきちんと理解しておきましょう。

2.キャリアは自分で設計するという意識を持つ

ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際、事前に準備しておきたいことの2つ目は“キャリアは自分で設計するという意識を持つ”ことです。

以前の社会のように、一生、会社が面倒見てくれる時代は終わりつつあります。そもそも、人生とは自分で築いていくものです。これからの充実したセカンドキャリアを設計できるのは、自身のファーストキャリアの経験を誰よりも理解している自分以外ありません。“セカンドキャリアでは自分のために働く、だから自分でキャリアを設計する”という意識を持ちましょう。

3.自己分析をする

ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際、事前に準備しておきたいことの3つ目は“自己分析をする”ことです。

セカンドキャリアを設計するためには、“自分に何ができるか”“何をしたいのか”を明確にする必要があります。セカンドキャリアを築くためには、“自分を知る”ための自己分析が必要不可欠です。あまり触れたくない過去や、自分の弱みなどと向き合う必要もあるため、自分自身について冷静に振り返るのは誰しも難しさを覚えるもの。1人で自己分析をするのが難しそうであれば、キャリア研修のような第三者のサポートもあります。うまく活用して自信について理解を深めましょう。

4.志を持つ

ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際、事前に準備しておきたいことの4つ目は“志を持つ”ことです。

現在の仕事に“やりがいを感じない”と、もやもやとした不満を抱える人は多いです。しかし、“やりがいとは何か”を尋ねられて、明確に答えられる人はあまりいないのではないでしょうか。やりがいとは、“満足度が高い”と言い換えられます。自分が仕事で満足感を持てるのはどのようなときなのか、一度振り返ってみるとよいでしょう。

充実したセカンドキャリアを設計するためには、やりがいや世の中の役に立とうとする“志を持つ”ことが重要な鍵となってきます。

5.キャリアの設計図をつくる

ミドルシニアがセカンドキャリアを築く際、事前に準備しておきたい5つ目のポイントは“キャリアの設計図をつくる”ことです。

セカンドキャリアにおけるゴールイメージがないままキャリアチェンジを進めてしまっても、目指すべきものがわかりません。そこで、“何歳まで”“どんな業界で”“誰のために”“何のために働くのか”を具体的なステップとともに洗い出してみましょう。もちろん、途中で修正をしても構いません。まずは現段階での自分のキャリアイメージを言語化することから始めてみてください。

人生100年時代! ミドルシニアはまだ若い!

“人生100年時代”といわれるようになり、ミドルシニアでもセカンドキャリアを目指す時代になってきました。“自分にはもう遅い”と挑戦したいことになかなか踏み出せなかった40代・50代の人でも、まだまだ現役で活躍するのに遅くはありません。自分のこれからの人生をより豊かなものにするためにも、セカンドキャリアを1つの手段として前向きに検討してみてください。

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PROFILE

ちはる

大手IT商社でプロダクトプロモーション担当を経て、 WEBコンテンツ制作会社に転職し、ライターとして所属。その後、独立し、現在はビジネス・不動産関連の記事を主に執筆。

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