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11年前から営業していた店の潜在顧客を常連客に変えた<アントレ本誌:2019年春号より転載>

11年前から営業していた店の潜在顧客を常連客に変えた<アントレ本誌:2019年春号より転載>

独立を目指す人なら誰しも、初年度から売り上げを伸ばしたいと考えるものだ。

そのカギを握るのは、ズバリ「集客」である。

スタートダッシュに成功して年収500万円を達成した4人の実例を通じ、顧客の集め方を学ぼう。

独立初年度の収入 年収500万円弱を確保/
湯原弘康さん

脚本家のキャリアを捨て、会社員として働いていた湯原さん。

しかし、会社勤めより自由に働く方が向くと感じ、独立への道を模索していた。

独立した生き方に魅力を感じ、店主を目指した

そんな時、客として訪れた「やきとり大吉」で低資金の独立が可能というポスターを見て、これしかないと感じたという。

「学生時代、大学近くのやきとり大吉によく通っていました。料理も店主の人柄も素晴らしかったですね。十数年ぶりに大吉を訪れて当時のことを思い出し、私には大吉で独立する道が向いているのではないかと直感して、すぐに資料請求をしたのです」

湯原さんは、前オーナーが引退して休業状態だった店を継承。

当初は来客数が伸びなかったが、店には11年間の歴史があって多くの元・常連客がいた。彼らを再びリピーターにしたことで、初年度から十分な売り上げを得たのだ。

「長く営業している店には、歴史に応じたお客さまがいらっしゃいます。それを引き継げたのは、大きな幸運でしたね」

一人一人の好みなどをこまめに記録

11年前から営業していた店の潜在顧客を常連客に変えたー1年目から年収500万円超え いきなり黒字の集客UP計画ー<アントレ本誌:2019年春号より転載>

湯原さんは人を楽しませるのが得意。ただ、そこには努力の裏付けがある。

「お客さまとの会話などを記録し次に生かしています。おいしい食事だけでなく、楽しい思い出を提供するのが常連さまづくりのカギです」。

来店客を笑顔で迎えるため健康に留意

11年前から営業していた店の潜在顧客を常連客に変えたー1年目から年収500万円超え いきなり黒字の集客UP計画ー<アントレ本誌:2019年春号より転載>

9時半頃から仕込みを始め、一時帰宅して昼寝するのが湯原さんのルーティン。

「睡眠を十分取ってからお客さまを迎えることを心がけています。自分自身が元気でなければ、お客さまを笑顔にすることなど無理ですから」。

PROFILE

湯原弘康さん(40歳)/やきとり大吉 東所沢店店主

30代なかばまでは脚本家として活動。瀬戸内国際こども映画祭2011エンジェルロード脚本賞を受賞した映画『瀬戸内海賊物語』などを手がける。2015年やきとり大吉に加入し、3カ月間の研修を受けてから独立した。
取材・文/白谷輝英
撮影/平山 諭 イラスト/タラジロウ
アントレ2019.春号
「1年目から年収500万円超え いきなり黒字の集客UP計画」より

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