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優秀なリーダーは「2つの顔」を使い分ける? 部下から信頼される方法を心理学者が解説

2019年7月26日

優秀なリーダーは「2つの顔」を使い分ける? 部下から信頼される方法を心理学者が解説

部下との付き合い方。

経営者はもちろん、多くの中間管理職の方が頭を抱えているのがマネジメントです。頭ごなしに指示を出しても部下はついてきません。

今回、心理学者の内藤誼人先生に伺ったのは「部下から信頼を勝ち取るリーダーシップ」。

内藤先生はリーダーシップには2種類存在し、時と状況に合わせて使い分けるべきだと言います。一体どういうことでしょうか?

2種類のリーダーシップを、時と状況に合わせて使い分ける

今回のテーマは部下との付き合い方。

「人を動かす」「部下の管理」というと「リーダーシップ」というテーマで語られます。

さてこのリーダーシップ。心理学の世界では、2種類のパターンがあると言われています。

1つ目は人に指示を出し、相手を動かすタイプ。

例えば取引先などから仕事の依頼を受けた時に管理職であるマネジャーが部下へ、仕事を細かく指示するケースです。一般にリーダーシップと聞いて皆さんが想起するのは、こちらではないでしょうか。

しかしリーダーシップには、もう1つのタイプが存在します。それは仕事を細かく指示するのではなく、相手に任せるというもの。

仕事の大枠だけを伝えて、あとは相手の自主性に任せて見守る。先程の「リーダーシップ」と比べると、近年はこちらのリーダーシップを求められることが増えてきました。

このように全く異なる2つのリーダーシップですが、心理学的にはどちらが優れていてどちらが劣っている、ということはありません。

ポイントはこのリーダーシップの使い分けにあるのです。

「面白い仕事」をさせる時は見守り、「退屈な仕事」をさせる時は指示を出す

ここでリーダーシップにまつわる興味深い実験をご紹介しましょう。

フロリダ大学のマービン・ショー先生は、実験参加者の学生に5人1組のグループを2つ作らせました。

そしてあるグループには成功する人はどのようなパーソナリティを持っているか、というテーマを5人で話し合うという「面白い仕事」を、そして別のグループにはある単語の意味を考えて5人で話し合ってカテゴリー分けをする「退屈な仕事」をやらせました。

なお、各グループにはサクラが1人ずつおり、そのサクラがリーダーとなりました。

リーダーはある時はチームのメンバーに指示を出し、またある時はチームのメンバーの話し合いに任せて自分では特に指示を出さない、といった行動を取ったのです。

それぞれの話し合いが終了した後、話し合いの際に出てきた「アイデアの数」や行われた「作業の量」を調べた結果、「面白い仕事」をしていたグループには指示を出さない方が良いということが分かりました。

逆に、「退屈な仕事」をしていたグループには指示を出した方が良いということが分かったのです。

仕事のやりがいは人それぞれ。だからこそ部下との対話を心がける

リーダーシップのスタイルを切り替えていく上で、何をもって「面白い仕事」とし、何をもって「退屈な仕事」と定義するのでしょうか。

一般的に、何か新しいものを生み出すクリエイティビティの求められる仕事を「面白い仕事」、単純なルーティン作業が「退屈な仕事」と言われていますが、人によってその感じ方はそれぞれです。

そこで必要となるのは、部下との対話です。

部下と仕事の話をした時に、嬉々として話している場合は前述にならい、あまり指示を出さずに静かに見守る方向に徹した方が良いでしょう。

逆に話してみて仕事についての不平不満が出てきたり、客観的に見て著しくパフォーマンスが落ちていたり欠勤が続くような場合は、あなたから1つずつ細かく指示を出してあげた方が良いかもしれません。

全員が全員「面白い仕事」に就くのは難しいかもしれませんが、たとえ「退屈な仕事」で部下のパフォーマンスが下がっていたとしても、あなたの接し方1つで変えることができる。

リーダーシップと対話を上手に使って、円滑なビジネスライフを送りましょう。

プロフィール:内藤誼人(ないとう よしひと)
心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
大学院在学中より専門の心理学を活かした執筆活動を開始し、卒業後に有限会社アンギルドを設立。
ビジネス心理学を実践的に応用するアドバイスには定評がある。
新刊に「心理学者しか知らない すごい!営業」(廣済堂)
「最高に幸せになる「口ぐせ」」(秀和システム)など。
講演会・セミナーの依頼は、株式会社ブレーンまで。

株式会社ブレーン(講演・セミナー情報問い合わせ先)
http://www.kkbrain.co.jp/

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独立開業して事業が順調に拡大していくにつれて、関わるメンバーが増えていきます。ただ多種多様な人材が集まると、メンバーそれぞれに生産性の違いが見られるようになります。

そのため、チームの生産性を最大限に発揮するための「チームマネジメント」が欠かせません。

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業務効率化を実現する「チームマネジメント」

チームマネジメントとは、チームメンバーが持つ知識や能力を最大限に発揮させるためのマネジメント手法で、チームを率いるリーダーにとって重要な職務の一つです。

企業は、業務効率化を行いながら今まで以上に売上を拡大することで、事業を成長させようとします。しかし、以前のような「良いものを大量に作れば売れる」という時代はすでに終わり、カスタマーのニーズが多様化する中、新しいサービスの開発やイノベーションの創出が求められています。

一方、企業は人口高齢化による生産年齢人口の減少により働き手となる人材の確保が難しくなってきています。また昨今では長時間労働の規制も厳しくなっているため、今までよりも少人数かつ短期間で、今までよりも同様かそれ以上の成果を挙げることも求められています。

このように新たな価値の創出だけでなく、業務の効率化やスピード化も求められる中、「チームマネジメント」が有効であると注目を集めています。

特に大切なのは「目標設定」と「場の雰囲気づくり」

チームマネジメントの目的である「チーム生産性を最大限の向上」を実現するために、ネット上をはじめ世の中にはいろいろな手法が紹介されていますが、今回はその中でも特に大切な「適切な目標設定」と、「建設的な雰囲気をつくる」の2点についてご紹介します。

適切な目標を設定する

チームが一丸となって達成を目指すためには、まず適切な目標を設定する必要があります。目標が実現不可能なものであったり曖昧であったりすると、チームの存在意義が失われかねません。

設定する目標は、簡単に達成できてしまうレベルだとメンバーが頑張らなくなりますし、逆に高すぎるとメンバーが最初からあきらめてしまい、目標が形骸化してしまいます。個々のメンバーに「頑張ったら達成できる」くらいのレベルを見極めて、具体的な数値等で明確に目標を設定するようにします。

チームには多種多様の考えを持ったメンバーが在籍しています。そのため、リーダーは個々のメンバーの多様性を重視しつつ、メンバーひとり一人としっかりと情報共有を行い、メンバーが「その目標を達成したいと思えるか」「目標達成のイメージが描けるか」といったことを確認しながら設定していきます。

またゴールに向けて予定通りに進行しているかどうかを随時チェックすることも重要です。

建設的な雰囲気をつくる

メンバーを統率し、一つの目標に向かってチーム力を発揮するためには、チームの雰囲気作りが欠かせません。

時にはチーム内に批判や衝突が起きることもあると思います。それを皆で受け入れ、建設的な議論になるよう、メンバー間の信頼関係を構築することが重要です。

個々のメンバーの多様性を認め、ひとり一人が必ず発言できる機会を与え、コミュニケーションを活性化させます。誰もが自分の考えを発言し、意見を言い合える「場の空気」をつくりましょう。

成功するチームは、メンバーが批判や争いを恐れず、互いの脆弱性を認め「全員がチームに対する責任と権利」を持っています。その状態が実現できれば、メンバーがそれぞれのリーダーシップを発揮して、互いの弱みをカバーし、強みを活かすことを自然に求めるようになるでしょう。メンバーがモチベーションを維持し、目的と自主性を持って仕事に向かうからこそ生産性は高まるのです。

チームマネジメントに求められる4能力

チームマネジメントを行うリーダーに求められる能力は、大きく以下の①~④になります。

① 目標設定能力

リーダーに求められる能力の一つが、目標設定能力です。チームマネジメントにおける目標設定は、チームメンバー全員が納得できるものでなければなりません。ひとりでも目標に納得できないメンバーがいた場合、その時点で目標達成が困難なものとなります。

そのため、リーダーは設定した目標について、その目的や理由、理念も含めてメンバーに共有し、メンバーの目標に対する納得感を醸成することが求められます。

また達成難易度をギリギリ達成できるレベルに設定することで、チームメンバーのモチベーションや士気を高めます。

さらに中間目標を設定することで、チームやメンバーの進捗管理をしやすくなり、達成確率も高まります。

② コーチング能力

コーチング能力とは、メンバーの強みや長所というポジティブな面を見つけ出し、部下の成長を促し、達成感を与える能力です。

チームで目標を達成するには、各メンバーが自己の能力を最大限に向上させ、発揮することでチームに貢献してもらうことが重要です。そのため、チームリーダーにはメンバーの長所や強みを見つけ出し、それを活かすためのコーチングが求められるのです。

③ コミュニケーション能力

チームリーダーは、チームの目標や業務の目的を設定する段階で、メンバー全員が納得できる説明を行なわなければいけません。また、チームとして目標を達成するために、メンバーに的確な指示やアドバイスを伝える必要があります。

そのためには、リーダーにはメンバー間のコミュニケーションを密に行い距離感を近づけていくコミュニケーション能力が必要です。

コミュニケーション能力を発揮できると、メンバーに言われなくても察知できるほどにメンバーのことをよく知っておくことや、自分の判断が間違っていないと自信をもって言える「信頼関係の構築」も可能になります。

④ 業務遂行能力(スケジュール管理・課題解決能力)

チーム目標を達成するためには、適切にスケジュールを管理し、チームメンバーが予定通り業務遂行できるように補佐し、メンバーそれぞれに的確な指示やアドバイスを行なう必要があります。

チームが直面する課題や問題の中には、チームメンバーはもちろん、リーダーひとりだけでは解決できないものもあります。そのため、チームマネジメントで求められる課題解決能力は、チームメンバーを巻き込んで、適切に解決を促すファシリテーター(組織において、中立的な立場からチーム活動を支援する役割を持つ人材)能力に似たものとなります。

個々の能力をうまく引き出し、生産性向上を実現しよう

今後さらなる事業成長やイノベーション創出が求められる中、チームマネジメントはますますその必要性を増していきます。

しかし、チームマネジメントは合理的にメンバーや業務を管理していくだけでは生産性を向上させることは難しく、ひとり一人と納得した目標設定を行い、彼らの強みや長所を伸ばし、メンバーが一丸となって取り組むような雰囲気を醸成して目標達成していくことが求められます。リーダーはチームマネジメントに必要な能力や習得方法を適切に理解して最適なチームマネジメントを行うことで、チームの生産性向上を実現していきましょう。

PROFILE

HIDE

元大手広告会社で人事部長を経験。新卒・中途の採用から人事制度設計、労務管理まで人事業務全般を手がける。現在はその前職での経験を活かし、各種就職・転職セミナーの企画運営から企業の採用広報の企画設計等、幅広く活動中。

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