【この記事でわかること】
- パンケーキ店の市場規模、動向
- パンケーキ店のフランチャイズの特徴
- パンケーキ店でフランチャイズ開業する際の注意点
- 実際の成功事例
「パンケーキはお店で食べるもの!」と思う方もいるかもしれませんが、近年のテイクアウト需要からパンケーキをテイクアウトできる店も増えています。そんなパンケーキのテイクアウト販売はフランチャイズに加盟して開業するのがおすすめです。
本記事では、フランチャイズに加盟するメリットや成功しやすい人の特徴をまとめてお伝えしていきます。
また、事前にフランチャイズの仕組みを理解しておくことも非常に大切です。下記の記事ではフランチャイズの仕組みや成功事例が詳しく解説していますので、合わせてチェックしておきましょう。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
※2024年3月時点の情報です。最新情報については各企業のホームページで確認してください。
パンケーキ店の市場規模・動向
新型コロナウイルスの流行で一時は不況だったパンケーキ店を含む飲食業界ですが、コロナ禍を経て市場は安定を取り戻しつつあります。
また、2021年の法改正によって喫茶店の営業許可が廃止され、喫茶店も飲食店と同様の営業許可申請が必要となりました。そのため、多くの喫茶店が軽食だけでなく本格的なフードメニューを提供するようになってきました。
SNS映えと再現性の高さで一世を風靡したパンケーキ店
パンケーキのアレンジ方法はさまざまですが、生クリームをたっぷり盛ったり、フルーツを添えてSNS映えを狙ったりしたことで人気に火がつき、店舗数は大幅に増えました。自宅でも再現しやすく身近なスイーツであるものの、お店のなんとも言えないふわふわプルプルのパンケーキは、主に若い女性からの人気が高く、これからも安定した人気が続くといえるでしょう。
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズで開業するために必要な準備
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズで開業するための手順と必要な資格について見ていきましょう。
【開業手順】
- 気になるフランチャイズ本部をピックアップし、資料の問い合わせや説明会に参加する。
- フランチャイズ本部を決めたら契約内容の詳細について確認し、開業するエリアを決定する。
- 必要となる初期経費を納入して契約を締結する。
- 本部と相談して出店エリアに物件を取得する。
- 取得した物件にブランドイメージに合わせた内装・外装の工事を行う。
- 開業前に実施してくれる研修に参加する。
- 1〜6の工程がすべて済んだら、いよいよ開業。
【必要な資格】
- 食品衛生責任者
- 飲食店営業許可
フランチャイズとはいえ、食品を取り扱う以上、上記のような資格や許認可の取得が必要になります。
開業資金・ランニングコスト
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズに加盟して開業するには、以下のような費用がかかります。
【初期費用内訳】
- 加盟金
- 保証金
- 研修費
- 初期店舗取得費
- 店舗外装・内装費
- 設備や道具調達費
【ランニングコスト】
- ロイヤリティ
- 集客費
- 店舗の家賃
- 水道光熱費
- 人件費
- 食品などの仕入れ費用
- 備品代
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズで開業するメリット
フランチャイズに加盟してテイクアウトのパンケーキ店を開業すると、どのようなメリットを得られるのでしょうか。自力でオープンするときと比べて以下のようなメリットがあります。
これら3つのメリットはテイクアウトのパンケーキ店に限らず、フランチャイズに加盟するとどのような業界でも受けられるメリットです。では、テイクアウトのパンケーキ店だからこそ得られるメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。3つのメリットをお伝えします。
オープンまでの時間を短縮できる
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズに加盟して開業する1つ目のメリットはオープンまでの時間を短縮できる点です。
先述した通り、テイクアウトでも食品を扱う飲食店であるため、許認可の取得が必要です。しかし、経営が未経験であることはもちろん、飲食業での経験がないと店を出すのにどのような許認可を取得しなくてはいけないのか、どのように申請を行うのかわからないものです。フランチャイズに加盟すれば、どのような許認可をどのように取得するのかを本部が手取り足取り教えてくれます。そのため、開業までの手続きをスムーズに進められるようリードしてもらえます。
季節限定商品などの商品開発を行ってくれる
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズに加盟して開業する2つ目のメリットは「季節限定商品などの商品開発を行ってくれる」点です。
テイクアウトできる飲食店は多く、いくら知名度やブランド力があるとはいえ他のパンケーキ店に勝ることはもちろん、そのほかの多くの競合店を差し置いてお客様に選んでもらう必要があります。
特にスイーツ系の競合は多く、近年は「美味しい」のはもちろん、いかに「写真映え」できるかどうかも選ばれるための1つのポイントとなります。「美味しい」や「映える」の観点は難しく、自力で一からメニューを開発するハードルはあまりにも高いといえるでしょう。フランチャイズに加盟すればこれら2つの観点に着目したメニュー開発を請け負ってもらえます。そのため、メニュー開発に時間やコストをかけずに集客力のある季節限定商品などの取り扱いができるのです。
効率的なオペレーションが確立されている
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズに加盟して開業する3つ目のメリットは効率的なオペレーションが確立されている点です。
テイクアウト店は、イートインの飲食店と比較して店内が狭い分、スタッフの人数が限られているケースが多いです。もちろん、スタッフの人数はオーナーが決めて良いことです。しかし、人件費を抑えるためにはなるべくスタッフは少なくしたほうが良いですよね。フランチャイズ本部では限られたスタッフでも十分にオペレーションを回せるような体制が確立されています。そのため、飲食業や経営が未経験でオペレーションの立て方や回し方に自信がなくても、フランチャイズに加盟すれば本部がサポートしてくれます。未経験でもスムーズに店舗運営ができるのは大きなメリットといえるでしょう。
テイクアウトのパンケーキ店をフランチャイズで開業するデメリット
フランチャイズに加盟してテイクアウトのパンケーキ店を開業するのには、先述の通りさまざまなメリットがあります。しかし、デメリットがあることも理解しておかなくてはいけません。フランチャイズに加盟してテイクアウトのパンケーキ店を開業するのには以下のようなデメリットがあります。
特に原料の価格高騰は自力でどうにかできる問題ではありません。そのため、飲食業界の市場を見る力はもちろん、原価を見定める力も必要になります。
テイクアウトのパンケーキ店のフランチャイズ経営で成功する人の特徴
業種に関わらずフランチャイズ経営で成功する人には、以下のような共通した特徴があります。
フランチャイズは、本部に蓄積された成功するためのノウハウを提供してもらうことで運営をしていくビジネスモデルです。確立された失敗が少ないビジネスを行うためには本部の指示に従う必要があり、「ルールに従うのが苦手」「自分の自由に経営したい」という方は、そもそもフランチャイズに向いていないかもしれません。
ここからは、テイクアウトのパンケーキ店ならではの視点で成功する人の特徴を見ていきましょう。
顧客目線で店舗運営ができる人
テイクアウトのパンケーキ店のフランチャイズ経営に成功するためには、顧客目線で店舗経営ができる必要があります。パンケーキ店は20代から30代の女性からの人気が根強く、自身と属性が異なるオーナーもいるかもしれません。そのため、「お客さんはどう思うか」を常に気にかけて顧客視点に立って店舗を運営していく必要があります。
また、集客の手段としてSNS活用は必須のため、SNSなどの活用に柔軟に対応できる人、流行に敏感な人が向いているといえるでしょう。
フランチャイズで開業できるテイクアウトのパンケーキ店
フランチャイズに加盟してテイクアウトのパンケーキ店を開業したい!と思った方のために、2つのフランチャイズ本部をご紹介します。
素材にこだわりぬいた“SNS映え”するパンケーキ:A社
A社は「こだわりぬいた、ふわふわのパンケーキ」でグルメアワード受賞している話題のパンケーキ専門店のフランチャイズです。
「生地」「メレンゲ」「生クリーム」それぞれにこだわりぬいた、他では真似できないパンケーキを提供します。
人気の理由はなんといってもSNS映えするインパクト!そのビジュアルから女性客からの人気が高く、行列ができることもしばしば。
テイクアウト限定のメニューもあるため、ついついテイクアウトもイートインもどちらも欲しくなるメニュー作りがされています。
話題の“台湾風”でバズるパンケーキ:B社
B社は今話題の「台湾パンケーキ」を提供するパンケーキ専門のフランチャイズです。
近年韓国風の人気が高いですが台湾風も負けておらず、「台湾パンケーキ」という引きの強いキャッチフレーズで、集客力が高いのが特徴です。
パンケーキ専門店として店舗数が全国1位なので、「見かけたことがある」「聞いたことがある」という方も多く、たくさんの方に認知されているブランド力もB社の強みの1つといえるでしょう。
ただし、1エリア1店舗という制限を設けていることもあり、応募の倍率が高くなかなか加盟できないなんてエリアもあるかもしれません。
まとめ
パンケーキはボリューム的におやつにも食事にもなりうるため、お昼時から夕方までターゲットや時間帯をあまり絞らずとも運営することができます。
SNS映えするビジュアルから人気が高く、行列ができるお店も多々あります。フランチャイズに加盟することでオープンまでスピーディーに進められるほか、集客しやすいメリットもあります。
テイクアウトで何か開業してみたい方は、フランチャイズのパンケーキ店をぜひ検討してみてください。
<文/ちはる>