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セルフリノベで店づくり。週末起業から5年で軌道に<アントレ本誌:2019年春号より転載>

セルフリノベで店づくり。週末起業から5年で軌道に<アントレ本誌:2019年春号より転載>

起業したくても、「大きなお金を準備できない」「借金するのは怖い」と考え、ためらう人は少なくない。

しかし、さまざまな制度や手法を活用すれば、少額投資でスタートすることは十分に可能だ。

格安起業から事業を軌道に乗せた5人の先輩たちの事例で、その方法論や考え方を学ぼう。

アンティーク雑貨店:初期投資66万円/
遠藤和海さん

家賃と同額の店舗物件を借り、住み込みでセルフリノベ

新卒で入った会社がブラックな環境だったので、「自分の好きなものに囲まれた空間で仕事がしたい」という思いに向かって、できることから始めようと決意しました。

会社勤めと並行しての週末起業なら収入も確保できるし、アパートを引き払って同額家賃の店舗物件に住み込めば、借金のリスクもないと考えました。半年後、風呂なしの事務所物件を見つけて引っ越し、ホームセンターで買った廃材を使って、平日の帰宅後と土日にリノベ作業をコツコツ続けました。DIY経験はなく、見よう見まねでイメージを形にしたから、独自の不思議な空間ができたと思います(笑)。

セルフリノベで店づくり。週末起業から5年で軌道に<アントレ本誌:2019年春号より転載>

最寄り駅から徒歩15分の古い事務所物件を借りた。物件取得費は33万円。大家の許可を得て、1人でセルフリノベした。1枚10円の廃材をホームセンターで購入し、内装費用は約3万円。外装のペンキ塗りなども自分で行い、レジや設備、仕入れにお金を使った。

開業時、5人の作家さんの作品と雑貨を置きましたが、毎月の売り上げは家賃未満。地道に作家さんに声をかけて商品を増やし、SNSや口コミで少しずつ広まりました。店を通じて妻と出会い、手伝ってくれたことで営業日も増やせた。

開業5年目、やっと年間数十万円の利益が出ましたが、この時、店の2階の部屋が空いたんです。借り増しは1つの賭けでしたが、1階とは違うイメージにセルフリノベし、分室としてオープンした結果、お客さんが2階でも買い物してくれるようになり、興味を持つ作家さんが増え、商品も増えた。以降、妻とこどもの3人で食べていける収入となりました。

その後、部屋が空くたびに借り増しして店舗を拡張。スタッフも2人雇用し、年に1度は海外に買い付けに出かけたり、地域のつながりでお散歩マップの制作も手がけています。

起業したおかげで視野が広がったし、自分のやりたい経営ができ、好きなものを仕入れられる上、休みたい時は休める。何より、自分のつくった世界を多くの人に楽しんでもらえることに喜びを感じます。いつかこの物件を買い上げ、まるごと自分の店にしたい! その夢を実現するために、僕は今も委託で広告制作の仕事を続け、資金をためています。

PROFILE

遠藤和海さん(37 歳)

DESIGN 海福雑貨/神奈川県相模原市
広告代理店に3カ月勤務後、カフェバーでのバイトや医薬 品卸しの営業を経験。2007年、週末起業で店舗開業。08年、退職し、広告代理店でアルバイト。11年より、週5日営業に。12年、建物2階に分室をオープン。16年、1階店舗拡張。現在、委託契約で広告制作の仕事も手がける。

取材・文/上野真理子
撮影/刑部友康、掛川マサヤ、竹井俊晴
アントレ2019.春号
「セルフリノベ、クラウドファンディング、間借り… イマドキ格安起業術」より

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