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フランチャイズのフェイシャルエステを開業するには?メリットや成功例を紹介

フランチャイズのフェイシャルエステを開業するには?メリットや成功例を紹介

美容業界の中でも成熟したエステ業界。なかでもフェイシャルエステは顧客が定期的に通うビジネスモデルでもあるため、中長期的に売り上げや利益を見込めます。フェイシャルエステを扱うフランチャイズ本部もさまざまで、業界未経験や副業であっても独立に成功するフランチャイズオーナーも存在しています。この記事ではフェイシャルエステをフランチャイズ展開する際に、知っておきたい市場規模や注意点、メリットや成功例について紹介します。※2023年10月時点の情報です。最新情報は各社HPをご確認ください

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目次

日本におけるフェイシャルエステの市場規模と動向

美容業界全般の中でも、高い利益率が見込めるのが美顔エステを中心としたフェイシャルエステの市場です。10年単位では女性の社会進出によりエステティック市場は拡大を続けています。近年は成熟市場となり、痩身や脱毛を含めるとエステティック市場の規模は3,000億円を超えます。価値観の多様性が進む社会においても、「いつまでも若々しく、心も体も健康で美しくありたい」という顧客ニーズに応えたサービスを各サロンが展開しています。

フェイシャルのみを行うエステサロンだけではなく、近年では男性向けのメンズエステや、脱毛やヘッドスパ・アロマリンパなどと掛け合わせたり、ファスティング(断食)などの食生活アドバイスも行ったりするなど、トータルビューティーを提唱するサロンも増えてきています。

フェイシャルエステの種類

フェイシャルエステで提供するサービスは、基本的に肌の余計な角質や汚れを除去するクレンジングから始まり、エステティシャンの手技によるフェイシャルマッサージ、美顔器による施術、成分を浸透させるトリートメントパックなどが行われます。

それぞれのフェイシャルエステでは顧客の肌トラブルに合わせて、さまざまな施術方法をユニークな「売り」として提供し、エステサロンの特色になっています。角質除去のピーリング、毛穴ケア、シミやくすみに特化した美白、保湿、小顔リンパケア、天然ハーブを利用したもの、幹細胞などのアンチエイジング、痩身用のキャビテーションやEMSなどがあります。

エステサロンで気持ちよく非日常を体験してもらうため、サロンの雰囲気やテーマでも差別化のポイントとなり、リゾート気分が味わえるハワイアン風やバリ風、トレンドを意識した韓国風サロンなどが存在しています。

フェイシャルエステのオーナーの業務内容

フランチャイズのフェイシャルエステを開業するには?メリットや成功例を紹介

フェイシャルエステのオーナーとなる場合、必ずしもエステティシャンとしての資格や技術が必要なわけではありません。

オーナーの役割としては、サロンの運営管理がメインとなり、売り上げと経費の管理、集客、スタッフの採用や教育などを行います。オーナー業に専念する場合は、接客に時間をかけないのでよりオーナー業に専念しやすく、収益や店舗数の拡大に注力しやすいでしょう。代わりに顧客と接するスタッフ教育に力を入れ、コミュニケーションを図り、「お客様の声がきちんとオーナーまで届く」環境を作りましょう。

小規模なサロンであれば、自分自身も施術を行うオーナーもいます。接客により顧客ニーズを吸い上げてクイックに反映できるため、サロン運営について改善しやすくなるというメリットもあるでしょう。オーナー業に費やす時間が少なくなってしまうので、顧客管理システムや会計ツールなどを上手く活用して、経営に専念する時間を捻出するようにしましょう。

フランチャイズでフェイシャルエステを開業した場合の収支シミュレーション

フェイシャルエステサロンを開業する方法は、「個人で開業する」だけではありません。フランチャイズに加盟して、スムーズに開業することができます。まずは気になる収支のシミュレーションとして、期待される年収や開業時にかかる資金について確認しておきましょう。

年収

フランチャイズでフェイシャルエステサロンを開業した場合、気になるのはオーナーの年収ですよね。オーナーは経営者である以上、雇用契約によって給料がもらえるようになっているわけではありません。「売り上げから経費を引いた利益をどれだけ残せるか」によって、オーナーの年収は変わります。具体的な金額はサロンオーナーによっても異なりますが、300万円から規模によっては1,000万円を超えるケースもあるでしょう。

フェイシャルエステの売り上げは「ベッド数×回転率」ー「経費」となります。1人で開業した場合、施術用のベッド数は1つであることがほとんどで、1日でオーナーが対応できる顧客の数と売り上げには制限があります。しかし、その分スタッフの人件費や採用・教育コストなどは抑えられます。

一方、ベッド数が多く顧客の回転率が高ければ大きな売り上げが見込めますが、それだけ広いスペースを必要とするため家賃や人件費などの経費もかかります。施術で使用する化粧品や機械、施術内容とベッド数、スタッフ数、出店するエリアや広さなどによって経費は前後するため、どれくらいの規模でサロンを運営するかはオーナーの年収を大きく左右するでしょう。

開業資金

フェイシャルエステサロンを開業する際に、どのエリアにどれくらいの規模の物件を取得するかによって大きく金額が異なります。すでに所有している自宅などを利用したり、マンションの1室を賃貸するだけならば費用は抑えられるでしょう。しかし人気の都心部で駅が近く、1階で人通りからもよく見えるような広い物件だと家賃は高くなります。毎月の家賃だけでなく、家賃に応じて敷金や仲介手数料などの初期費用、内装費用なども比例して高額になるでしょう。

フランチャイズの場合、加盟時に加盟金や保証金、研修費や機材費を本部に支払う必要があります。費用は発生しますが、フランチャイズ本部の持つノウハウやマニュアルを活用してスムーズに開業できるメリットがあります。金額や内訳は会社によって異なりますが、下記はそれぞれのフランチャイズ本部の一例です。

各フランチャイズの開業時に支払う費用

株式会社フィオーレ/GRACE FIORE110万~220万円
PLATINUM AROMA(プラチナムアロマ)/株式会社NIコンサルティング132万円~
私のOasis/株式会社おあしす281万5000円~

※すべて税込み
※別途、物件取得費・内外装費・什器費などがかかります。

加盟金が高額であるものの売り上げに応じたロイヤリティが低く抑えられていたり、その逆で加盟金を抑えて営業開始後のロイヤリティの比率を高くしたものまで、規模や経営スタイルによって選択できるフランチャイズもあります。

ランニングコスト

開業後のランニングコストについても確認しておきましょう。フェイシャルエステサロン経営で最も重要となる経費は人件費であると考えられます。しかし人件費をむやみに削るとなるとオーナーの負担も大きくなり、受け入れられたはずの顧客を逃して売り上げに大きく影響してしまいます。

人件費以外には家賃や設備維持費、消耗品となる化粧品や機材のレンタル費用、水道光熱費、ユニフォーム費用、ガウンやタオルなどリネン類のクリーニング費用、広告宣伝費、予約Webサイト運営費用、保険料など経費は多岐にわたります。開業時に融資を受けている場合はその返済と、オーナー自身の生活資金についても試算しておきましょう。

【参考】個人経営と比較してみよう

フランチャイズ経営と個人経営を比較すると、それぞれのメリットとデメリットがあります。個人経営に比較したフランチャイズのメリットは、サロン経営や人材教育において本部の持つノウハウやマニュアルを活かして、開業まで確実にスムーズに進められることです。またブランド力やネームバリューを活かして開業時から集客を見込めるため、黒字化まで比較的早いでしょう。

逆にデメリットとしては、加盟金やロイヤリティを本部に支払う必要があるほか、施術メニューの自由度が低くなることなどがあげられます。

フェイシャルエステサロンでの業務経験があるなど施術や集客に自信があり、「まずは小規模で進めたい」人は個人経営を試してみる方法もあります。一方、経験の有無に関わらず着実にビジネスとして成長させていきたい方はフランチャイズ開業のメリットが高いでしょう。

フランチャイズでフェイシャルエステを開業するメリット【開業前】

フランチャイズのフェイシャルエステを開業するには?メリットや成功例を紹介

フランチャイズでフェイシャルエステを開業するメリットについて、「開業前」のメリットを整理してみます。

  • 未経験や無資格でもエステサロン経営を始められる
  • 自力独立よりも資金調達がしやすい傾向にある
  • 自力独立より開業コストが抑えられるケースも
  • 立地調査・アドバイスを受けられる
  • スタッフの手配をサポートしてくれる
  • 実際のサポート内容は加盟する本部によって異なるため、契約前に必ずサポート体制について納得できるまで確認するようにしましょう。

    エステティシャンとして無資格でも開業可能である一方、競合店との差別化や顧客からの信用性のために認定エステティシャンなどの民間認定資格も視野に入れると良いでしょう。フランチャイズ本部によっては事業計画書作成や融資審査に関するサポートがあったり、開業したいエリアの立地調査などを行ってくれる本部もあります。

    また化粧品や施術で利用する機材や設備も、仕入れルートによって自力開業よりも安く導入出来ることで開業費用も抑えられるでしょう。

    フランチャイズでフェイシャルエステを開業するメリット【開業後】

    次に、「開業後」のメリットを整理してみます。

  • 運営についてのノウハウが得られる
  • 既存のブランドイメージを活用でき、顧客からの認知・信頼を獲得できる
  • 商材を安く仕入れられたり、季節やトレンドに対応したメニュー開発を行ったりしてくれる
  • 集客施策を打ってくれる
  • エステや美容業界全般の情報に触れる機会が増える
  • 開業後もノウハウを活用できるほか、フランチャイズ本部が持つ世間に認知されたブランドイメージを引き継げるので、顧客にとって安心感があり、新規顧客の獲得に向けて大きな足掛かりとなることが大きなメリットです。

    例えば、Webサイトでサロン名を検索した際に検索結果の上位に表示されやすくする対策やSNS施策など、個人店では出来ない金額の予算をかけてマーケティングを行い、集客してくれるのもフランチャイズの強みです。また、フランチャイズという同業者とのコミュニティに入るので、業界の中の流れを汲み、自己流では成しえないダイナミックな経営経験が詰めるでしょう。

    フランチャイズでフェイシャルエステを開業するデメリット

    フランチャイズで開業するメリットがある一方、デメリットについても確認しておきましょう。

  • 提供できるメニューやサービスに制限がある
  • フランチャイズ本部指定のマシンや商材を購入しなければならないケースも
  • 加盟金やロイヤリティなど、自力開業では発生しない費用負担がある
  • フランチャイズ本部や他の加盟店でネガティブな事象が起きた際、自店もブランドイメージの影響を受ける
  • 契約期間中は自由に解約ができない、または解約したい場合に条件が課される場合がある
  • 同じブランド同士で共食いが起こる場合もある
  • 「フランチャイズ加盟=同一ブランドでの起業」となるため、経営上の自由度が低くなることは事実です。自分が取り扱いたい商材・サービスではないものを扱わなければならないケースがあったり、逆に契約外の内容をやりたい場合はフランチャイズ本部に許諾を得る必要があります。

    また、フランチャイズ加盟による経営サポートが見込まれるものの、ロイヤリティなどの負担により黒字化まで時間がかかってしまうこともあります。フランチャイズ本部や他の店舗で不祥事が起こりイメージが悪くなると、連鎖的に自店舗でも売り上げが下がる懸念も考えられます。

    さらに、一度契約した以上「加盟店をやめて自力でやってみたい」と思っても、一定期間内は競業避止義務違反となったり解約金がかかったりすることがあります。フランチャイズ本部との契約でエリア独占権がないと、同じブランドで競合しあうことにもなるため、契約書の内容を細かく確認しておくようにしましょう。

    【参考】フランチャイズのフェイシャルエステで契約前に確認するポイント

    フランチャイズのフェイシャルエステを開業するには?メリットや成功例を紹介

    参考として、フランチャイズのフェイシャルエステで契約前に確認するポイントについても押さえておきましょう。

  • ロイヤリティなど支払いについて:歩合制か定額制か、黒字化まで支払いを待ってもらえるか
  • 商圏やエリア独占権について:同じフランチャイズの他店舗が参入する可能性があるか
  • サポート内容:研修制度/スタッフ募集・派遣/集客施策など
  • 契約年数や解約条件:競業避止義務などの有無も
  • 他店舗の実績:同じフランチャイズの先輩オーナーから聞く方法も
  • 確認方法としては、フランチャイズ本部に確認するだけでなく、他の加盟店オーナーからも話を聞くという方法もおすすめです。

    フランチャイズでフェイシャルエステの経営を成功するための秘訣とは

    フランチャイズでフェイシャルエステの経営を成功するためには、どのような秘訣があるのでしょうか。

    他店舗に負けない「スキル」を得よ

    フランチャイズは同一ブランドであるため、他店舗との差別化が難しいのが現状です。そこで武器になるのは「スタッフのスキル」となります。フランチャイズ本部の研修制度をよくチェックし、スタッフのスキルアップやモチベーションアップになる研修があれば、積極的に取り入れましょう。

    経営主体は加盟店にあり

    フランチャイズ本部と加盟店は契約上、上下関係ではなく対等なビジネスパートナーです。フランチャイズ本部のサポートを上手く利用しつつも、加盟店オーナー自身の力でサロンを発展させるという姿勢で臨むようにしましょう。フランチャイズ本部任せにせず、業界の動向の把握や資金計画など、責任を持って冷静に行うようにしましょう。

    対人ビジネスは「コミュニケーション」がカギ

    エステサロンは対人ビジネスであり、スタッフと顧客、オーナーとスタッフというようにコミュニケーションが成功のカギとなります。顧客折衝で、相手のニーズに合った対応ができているのかよく注意します。

    エステサロンでは「施術スキルがあって、来客の多い土日祝に出勤してくれる人材」は大変重要となります。採用した人材が留まってくれるよう工夫しましょう。具体的には、フランチャイズ本部の研修制度をフル活用したり、賃金やシフト管理の適正化などがあげられます。フランチャイズ本部との連携を強化し、スタッフ確保に向けたサポート体制をフル活用するようにしましょう。

    ここに気を付けよう!フランチャイズのフェイシャルエステ経営で起こりがちな失敗と注意点

    次に、フランチャイズのフェイシャルエステ経営で起こりがちな失敗と注意点についても紹介します。フランチャイズ本部は、加盟店の経営をサポートしてくれるものの、最終責任を負ってくれるわけではありません。事業が赤字になってしまった際にはオーナー自身が工面しなければなくなってしまいます。

    価格競争+リピート率が上げられなくて、客単価が上がらない

    「顧客がどれだけお金をつかってくれるか」という客単価を上げるためには、顧客満足度を上げる必要があります。価格競争に負けたり、リピート率や客単価が上がらずに中長期的に見て売り上げを伸ばしていけないことは失敗例としてよくあります。フランチャイズ本部と相談し、次回の来店を促したり、施術内容をアップグレードさせるなど「契約の範囲内で何ができるのか」工夫していくと良いでしょう。

    宣伝文句が法に触れてしまう

    エステサロンの施術内容は、医療行為とは異なるため過度な宣伝文句で集客すると法に触れる可能性もあります。注意すべき法律は薬機法(旧薬事法)・景表法・医師法・あはき法(あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律)などです。近年よく見られる際どい表現のSNS広告でバズらせようとするのはリスクです。フランチャイズ本部の担当者や士業に確認するようにしましょう。

    顧客とのトラブルが発生する

    エステサロンは顧客の身体に直接触れることもあり、健康に関わるトラブルも考えられます。それ以外にも具体的には下記のようなトラブルが考えられます。

  • 骨や筋にアプローチする施術による捻挫や骨折などのトラブル
  • 機械での施術による火傷などのトラブル
  • 盗難などサロン内のトラブル
  • 化粧品や健康食品など店販商品によるトラブル
  • 水漏れや火災などサロン設備のトラブル
  • フランチャイズ本部とも確認し、施術前に注意事項の確認や同意書へのサインなど、サロン経営上で避けられるリスクの回避は事前に行います。

    また、保険に入っておくことで防げるトラブルもあります。

  • 施設所有(管理)者賠償責任保険
  • 生産物賠償責任保険(PL補償)
  • 受託者賠償責任保険
  • 借家人賠償責任・修理費用特約
  • 事業活動総合保険・休業損害補償条項
  • これらもフランチャイズ本部や弁護士に確認し、加入するべきプランを検討してみましょう。

    フランチャイズのフェイシャルエステ経営は、こんな人が成功するー成功者の実例を紹介ー

    フランチャイズのフェイシャルエステを開業するには?メリットや成功例を紹介

    ここからは実際にフランチャイズのフェイシャルエステに加盟したオーナーの方の事例を3件ご紹介します。ただし、紹介するフランチャイズオーナーの加盟当時と条件が異なる場合もありますので、詳細は各フランチャイズ本部に確認するようにしてください(※2023年10月時点の掲載情報です)。

    副業として開業し、わずか4ヵ月目で黒字化した木村さん

    20代の現職会社員でもある木村さんは、Oasis 船橋店を経営する加盟店オーナーです。業界未経験であっても、スタッフ2名体制からスタートし、開業4ヵ月目には利益40万円が残せるほどとなり2店舗目を視野に入れています。機械が中心の施術となるため施術クオリティを安定でき、手離れできる副業でもあるため本業にも専念できています。

    弁当屋は儲かる?フランチャイズで弁当屋を開業する際の6つのポイント

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