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開業資金 いくらかかった?ー飲食店・民泊ー<アントレ本誌:2019年冬号より転載>

開業資金 いくらかかった?ー飲食店・民泊ー<アントレ本誌:2019年冬号より転載>

「街やネットで見かけるあの商売、始めるのに何にいくらかかるんだろう?」そう思ったことはないだろうか?

そこで、15種類の商売をしているそれぞれの先輩に、ズバリ!開業費用の明細を聞いた。

節約点や工夫点、意外だったこともチェック。大いに参考にしてほしい。

居抜き物件を探し当て什器備品を激安で入手

開業資金 いくらかかった?ー飲食店・民泊ー<アントレ本誌:2019年冬号より転載>

店の視認性を高め、印象を左右するロゴマークの看板は信頼できる知人のデザイナーに依頼

飲食店:刀根幸二さん(56歳)
鎌倉餃子UMINECO/神奈川県鎌倉市

 開業費用明細

 店舗保証金300万円
 前納家賃24万8400円
 礼金46万円
 仲介手数料24万8000円
 居抜き設備買取140万円
(グリル、冷蔵庫、製氷機、家具、照明など)
 居抜き設備買取
 仲介手数料
14万円
 餃子焼き機31万9030円
 浄水器2万2180円
 炊飯器2万1980円
 電子レンジ1万4800円
 餃子バット1万6218円
 ワインセラー2万8879円
 内装工事51万3440円
 店内オーディオ1万6140円
 レジシステム1万8334円
 鍵2215円
 温水洗浄便座5万3070円
 消火器3400円
 設備取付工事12万円
 その他消耗品1万1020円
 ロゴ/メニュー
 /名刺デザイン
9万1800円
 事業活動総合保険
 (初年)
1万5620円
 食品衛生責任者受講など1万4852円
 求人広告2904円
 ネット工事3173円
 町内会費(初年)1万1112円
  
 合計743万4507円

観光名所として名高い鎌倉「小町通り」から脇道を入ったところに餃子カフェをオープンした刀根幸二さん。

立地は自宅から近い、「小町通り」沿道の半額程度で取得できる現在の場所を見つけて即決。かつ居抜き物件で、一からそろえるより激安で済ませる。

こだわったのは、店のマークや看板。知人のデザイナーに“友達価格”で頼み、施工だけ業者に依頼してコストパフォーマンスを高めた。

自宅リフォーム費用を民泊業で回収へ

ベッドは中古品で節約したものの、「お客さまにゆっくり快適に眠ってもらいたい」と羽毛布団を新たに用意

民泊:末光正忠さん(73歳)/東京都西東京市

 開業費用明細

 リフォーム・内装
 (3部屋+シャワー室)
216万円
 ベッド(3台)1万2000円
 羽毛布団(5組)20万円
 エアコン(3台)13万円
 冷蔵庫15万4000円
 ポット5800円
 小テーブル(3台)2500円
 自転車(3台)2万円
 PC18万円
 iPad、スマートフォン
 (分割)
2万8000円
  
 合計289万2300円

家族が独立後の築35年の5LDKの自宅をリフォームし、下宿業を始めた末光正忠さん。「専用シャワー室を設けるなどの費用を回収しようと事業化を考えた」と動機を語る。

その後、民泊がブームになると「Airbnb」に登録し本格的にスタート。客が快適に眠れるよう布団には費用をかける一方、ベッドなど見えない部分や無料サービスで貸し出す自転車や冷蔵庫は、中古品で節約した。

取材・文/髙橋光二
撮影/田部雅生、刑部友康、笹木淳、阪巻正志、橋本哲

アントレ2019.冬号
「飲食、IT、士業、民泊・・・15の商売別 開業資金いくらかかった?」より

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