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本業も副業も「誰かのためになる仕事」。家族で支え合って仕事をする、あるフランチャイズ(FC)オーナーの話

本業も副業も「誰かのためになる仕事」。家族で支え合って仕事をする、あるフランチャイズ(FC)オーナーの話

警備業の会社員として働く傍ら、襖や網戸、障子の張り替えを専門とするFC「金沢屋」のオーナーとして副業をする大塚裕樹さん。

本業にも副業にも共通するのは、「誰かのためになる仕事」ということ。特に副業のFCでは、圧倒的に仕事のやりがいを感じるといいます。

今回はそんな大塚さんに、本業と副業についての考え方を聞いてきました。

開業の決め手は、金沢屋社長のアツい想いとビジネス感覚の鋭い奥さまのお墨付き!

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―大塚さんは副業としてこの「金沢屋」のFCオーナーを務めていらっしゃいますが、本業は何をされているのでしょうか?

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大塚裕樹さん(以下、大塚)
普段は警備業で会社員をしています。本業は、24時間勤務→24時間休みという特殊な勤務時間なのですが、休みを使ってこちらの副業をしています。

―なぜ副業として金沢屋のオーナーを選んだのでしょうか?

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大塚
副業をしたいなあと考えていた時に、リクルート主催のFCフェアに足を運びました。そこで金沢屋さんに出会ったのが最初ですね。

―FCフェアではたくさんのフランチャイズを展開している企業さんがいらっしゃいますが、どうして金沢屋だったのでしょうか?

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大塚
最初から「金沢屋で仕事がしたい!」と思ってFCフェアに行ったわけではなかったのですが、私が金沢屋のブースへ足を運んだ時に、金沢屋の社長が直々にいらしてたんです。

そこで社長とお話していると、とても魅力的な人柄だったんです。なんというか、自分のやっている事業に対して、自信と信念を持っていて。

特に「困っている人(顧客)がたくさんいる。ビジネスを通してその人たちに価値を提供したい」というアツい想いにとても感銘を受けたんですね。「ああ、この人は本気でそう思ってるんだな」と。

―それで加盟したんですね。

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大塚
はい。それから横須賀店のオーナーのところで業務を見学させてもらったのですが「これはイケるな」と思いました。

昔、便利屋とか掃除屋といった業種のアルバイトをしていたので、まったくのゼロからのスタートではありませんでしたし、何より妻に相談してOKが出たので。

―奥さまのジャッジが大きかったのですね(笑)。

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大塚
そうですね(笑)。というのも、私は妻の意見をとても信用しているんです。

私は熱しやすいところがあるので、スイッチが入ってしまうとどうしても客観的な視点になりにくいところがあるのですが、妻はいつも冷静にアドバイスをしてくれます。

よくこの仕事をしていると「和室が減っているから、障子や襖の張り替えって需要あるの?」という声を聞きます。

妻はそういった周りの声や私からの話、FC本部の話の本質を見抜いて話をするんですよ。

今回の場合、和室の数は減っていても少子高齢化の社会の中で、障子や襖の張り替えの需要そのものが減っているわけではない、だから問題ないんじゃないか?というのが妻の意見でした。

妻の実家も商売をやっているので、ビジネスの嗅覚が優れているのかもしれません。なので何か始めようかなと思った時や困ったことがあると、必ず妻に相談するようにしていますね。

会社員ではなかなか経験できない「責任とやりがい」。それが個人で働くことの楽しさ

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―そんなビジネス感覚の鋭い奥さまのお墨付きを得て開業に至ったわけですが、ほかにも金沢屋のオーナーを副業として選んだ理由はありますか?

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大塚
これは本業でも同じことがいえるのですが、私は「誰かのためになる仕事」がしたいんです。人から「ありがとう」と感謝されることって、やっぱりとても嬉しいんですよ。

―本業も副業も「誰かのためになる仕事」をしていらっしゃいますが、何か違いは感じますか?

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大塚
やはり本業は会社員なので基本的には「組織」単位なんですよね。反対にFCは基本的に「個人」単位です。なので責任の大きさもやりがいもまったく異なります。

組織だと、良くも悪くも責任は組織に帰属します。

逆にいえば、どれだけ個人の能力が秀でていても、劣っていてもどうしても「組織の中の1人」という扱いになるので「自分が誰かのために仕事をしている」という感覚が薄くなるんですね。

ただしFCオーナーは個人です。業績が良いのも悪いのも全て自分の責任ですし、何よりお客さまからの「ありがとう」の度合いがまったく異なります。

―たしかにFCオーナーは会社員と違って、責任もやりがいも全て自分のものになりますよね。

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大塚
だからこそのおもしろさがあるんです。FCの本部はサポートしてくれますが、そのマニュアル通りに仕事をしているだけではうまくいきません。

その場所に応じた客層や地域柄や風土もあるでしょう。そうした多角的な面を考慮しつつ発想力や想像力、顧客とのコミュニケーションをうまく取っていく必要があります。

そうした課題を乗り越えた時に初めて、組織ではなかなか味わえない達成感ややりがいを感じることができるんです。

副業をするうえで1番必要なことは「自分をよく知ること」。

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―本業もありながら副業もこなすのは、とても大変だと思います。両立をさせるために何か心がけているポイントはありますか?

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大塚
うちの場合は、家族の役割を分業制にしているところですね。

たとえば私は本業と副業の仕事に専念して、家事や子育ては基本的に妻にお願いしています。もちろん休みの時は家事や子育てを私が手伝うこともありますし、妻に金沢屋の電話対応をお願いすることもあります。

要するに、家族が一丸となってやりたい仕事をやっている、という感じです。私には私の、妻には妻のいいところや得意なところがあるので。

―自分の得意なところを知って、活かすというのはとても重要なことなんですね。

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大塚
それは副業をするうえで必要なことだと思います。たとえば金沢屋のオーナーの場合、ものづくりしかできない職人になってはいけません。

顧客の要望をきちんと理解する傾聴力だったり、時には売るための営業力だったり、ものづくりに限らずさまざまなスキルや能力が必要になってきます。

ちなみにその点では妻はあまり得意ではありません(笑)。

ですが、電話対応は上手ですしビジネスの本質を見通す力があります。金沢屋のオーナーには向かないかもしれませんが、ほかの仕事でなら大成する可能性を十分に秘めていると思います。

自分が何が得意なのか。そしてビジネスを通して何がしたいのかを明確にすることは、副業をするうえで絶対に必要なことだと思っています。

そうした意味で「自分をよく知る」ということは非常に大切ですね。

―今後挑戦したいことや、やりたいことはありますか。

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大塚
昔からずっと空手をやっているんで、子どもたちに空手の指導をやりたいなと思っています。

本業と副業でだいぶ時間が取られてしまっているので、なかなかやりたくてもできないのが本音なんですが(笑)。

それでもやっぱり、自分に正直に生きていきたい。だからは時間はかかっても、自分のやりたいことは必ず実現していきたいですね。

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