結婚・出産・育児と、男性以上にライフステージの変化が多い女性にとって、第二の人生は自己実現をするのにぴったりな時期です。女性が充実した第二の人生を送るためには、どのようなことを意識して、どのような時間を過ごすのが良いのでしょうか。第二の人生をより良いものにするためのポイントと合わせてご紹介します。
50代を迎えた女性が考えるべき2つのこと
今まで“家族のため”と自分のやりたいことや楽しみを二の次、三の次にしてきた女性は多いのではないでしょうか。そんな女性にとって、子育てが落ち着き、自分の時間が増え始める50代ぐらいからは、今後の人生について色々と考える時期です。“人生100年時代”」といわれるようになった昨今、50代はちょうど人生の半分の節目であり、ターニングポイントともいえます。そんな50代を迎えたら、女性はどんなことを考えていくべきなのでしょうか。
50代を迎えた女性が考えるべきことは2つあります。“第二の人生について”と“老後の過ごし方について”の2点です。それぞれどのようなことを具体的に考えるべきなのか、解説します。
1.第二の人生について考えよう
女性が50代を迎えたら考えたい1つ目のことは、“第二の人生について”です。
50代に突入すると、第二の人生が始まり、これまでの日々とは違ってくる方も多いのではないでしょうか。なぜなら、主婦の方なら子育てが一段落して自分の時間が増えてくる頃であったり、仕事をしている方なら定年後の生活について考え始める時期であったりするからです。
女性の中には、50歳という年齢に対して“シニア世代の仲間入りをするのか”とネガティブに捉えてしまう方もいるでしょう。しかし50代以降の女性の中には、定年後も会社に残って働き続けたり、スキルを活かしてボランティアをしたり、活発に行動し続ける方も多いです。これは自由な時間が増えてきたからこそ、自分らしい生き方ができているといえます。
2.老後について考えよう
女性が50代を迎えたら考えたい2つ目のことは、“老後の過ごし方について”です。
50代に突入し具体的に第二の人生をイメージできるようになったら、老後の準備を開始するのに良いタイミングです。
親の介護などをしている方も増えてきて、当事者にしか分かり得ない話を見聞きするようになります。先輩たちの話を聞いて、「楽しくない60代・70代になってしまうのか」と不安に感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、現実的な問題が見えてくるからこそ、早期に対処することで、なるべく快適な老後を迎えられるものです。
自分の置かれた状況と、老後どのように生きたいのかについて改めて考えて整理をしながら、理想の第二の人生に向けた準備を始めましょう。
女性が自分のための第二の人生を送るための4つのポイント
第二の人生は、自分のために過ごしたい!そのように考える女性は少なくないでしょう。女性が自分のための第二の人生を送るためには、押さえておきたいポイントが4つあります。
1.家庭
2.仕事
3.健康
4.趣味や楽しみ
以上の4つのポイントが、女性が自分のための第二の人生を送るために押さえておきたいポイントです。それぞれ詳しくご紹介していきます。
1.家庭
女性が自分らしい第二の人生を送るために押さえておきたい1つ目のポイントは、“家庭”についてです。
第二の人生を楽しく過ごすためには、改めて家族との関わり方について考えましょう。第二の人生を迎えたあたりからは“親の介護”や“子どもの自立”など家族の転換期にもなります。そのため、この時期は家族との関係を見直す絶好の機会であるといえます。
第二の人生を迎えるくらいの時期になると、両親も高齢になっています。親孝行のためにも電話をしてみたり、顔を見せに行ったりする機会を増やしてみてはいかがでしょうか。大切な人と過ごす時間を作ることは、後悔のない人生を送る上でとても大切です。
また、家庭では家事分担について改めて話し合いをしてみることをおすすめします。“家事は女の仕事”“キッチンは女の城”と感じている女性の場合、家事を分担することに抵抗を感じるかもしれません。しかし家事を分担できれば、より自分の時間を作れる上に家族の自立も促せます。
夫やパートナーと第二の人生について話し合いをすることでお互いの気持ちを理解することができます。自分がどうなりたいか、家族の気持ちを汲みながらも家族との関係を見直して、それぞれにとっての理想のあり方を探してみましょう。
2.仕事
女性が自分らしい第二の人生を送るために押さえておきたい2つ目のポイントは、“仕事”についてです。
仕事を続けて社会とのつながりを持ち続けるのも、第二の人生の送り方の1つです。「自分には何もできない」「得意なことなんてない」と自分に自信を持てない方は、パートやアルバイトでも良いので勇気を持って一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。収入の額に関係なく、自分で稼いだという事実が自信につながります。
正社員として働き続けている方で、職場に対して違和感を覚えている場合は、自分らしさを優先して転職やフリーランスを検討してみるのもおすすめです。より長期的に働ける環境を見つけられる可能性もあります。
ライフワークバランスを考慮し、具体的にどんな方にはどのような働き方があるのか、2つの働き方についてご紹介します。
家庭と仕事を両立したいならパートやフリーランス
「仕事はしたい、でも家事と両立させたい!」そんな方におすすめなのが週に数日や短時間で働けるパートやアルバイトです。
時間に余裕のあるワークライフバランスになるため、家事と仕事を両立しやすくなります。パートやアルバイトは求人数が多く、専門的な技能や経験を求められないことが多いです。そのため、早く希望にあった再就職を見つけられるでしょう。
その一方で、正社員に比べて賃金が少ないデメリットもあります。職種などによるものの、最低賃金に近い時給であったり、労働時間が短かかったりする場合は特に賃金はあまり期待できません。
「時間や場所の制限がなく、ある程度の賃金を得たい!」という方におすすめなのがフリーランスという働き方です。スキルに自信がないという方でも挑戦できるビジネスも増えてきているのでチャレンジしやすいでしょう。自信がない人は、副業から開始すると安心です。趣味を生かしてライターとして活躍したり、今まで撮りためた写真を販売したり、身近なことから開始して自信をつけていきましょう。家庭と仕事を両立できる分量を見極めながら副業として続け、いずれ独立することを視野にすれば挑戦しやすいかもしれません。
しっかりフルタイムで働きたいなら正社員や派遣社員
「子育ても一段落し、老後のお金のことが気になる!」そんな方におすすめなのは、正社員や派遣社員としてフルタイムで働く雇用形態です。パートナーと協力してしっかり働いて稼ぎたい方には特におすすめの働き方です。ただ、厚生労働省の「雇用動向調査結果」によると、50代の転職成功は他の年代と比較するとあまり高くはないのが実態です。
そのため仕事は、これまでの経験や資格などをもとに即戦力として活躍ができる最適なところを選びましょう。スケジュールや家事分担などについては家族間で事前に話し合いができていることが望ましいです。
しばらく働くことから離れていて、いきなり正社員として働くことに抵抗を感じたり、精神的にも時間的にも難しそうだと感じたりする方は、派遣社員から働き始めてみても良いかもしれません。
フルタイムで働く環境にできるだけ慣れてから正社員を目指す道もあります。人材派遣会社に希望職種に近い仕事を紹介してもらうように依頼することをおすすめします。
正社員や派遣社員などのフルタイムで仕事をするのには、“賃金が高い”“仕事で充実した生活を送れる”というメリットがあります。ただし、それまで働いていなかった場合は、仕事と家事のバランスや生活リズムが変わることでの疲労や経験業務の少なさやブランクなどによるストレスも出てくる可能性もあるので、十分に考慮した上で検討しましょう。
3.健康
“健康”は、女性が自分らしい第二の人生を過ごすために押さえておくべき3つ目のポイントです。
第二の人生を豊かなものにするためには、何をするにせよ健康に過ごせる身体づくりが重要です。第二の人生を迎える時期になった女性の多くは日々の生活の中で、疲れやすくなったり、身体の重さが気になったりし始める方が多いです。“身体の不調”が悩みランキング上位にランクインすることが多く、健康について悩む50代女性は少なくありません。
特に、多くの女性は45歳から55歳で閉経を迎えます。このタイミングで更年期障害に悩まされる女性は少なくありません。女性ホルモンの分泌が急激に減少し、ホルモンバランスが崩れることで起こる更年期障害は、心身にさまざまな不調をきたします。
健康に過ごせる身体づくりを定期的な運動と健康的な食事をすることで目指しましょう。
4.趣味や楽しみ
女性が自分らしい第二の人生を過ごすために女性が押さえておきたい4つ目のポイントは、“趣味や楽しみ”についてです。
第二の人生からは自分の時間をたくさん作って、趣味や楽しみを満喫しましょう。趣味や楽しみを早い段階から作っておけば、歳を重ねてから“やりたいことが見つからない”と困ることはありません。
自身の好きなことに没頭する時間を1日1時間、もしくは週に1日は作ってみてください。趣味や楽しみを通じてできる新たな出会いも期待できます。やりたいことが特に見つからない方は、“挑戦してみたいことリスト”を作ってみるのもおすすめです。
第二の人生を充実させるために女性が取り入れるべき3つの習慣
第二の人生を充実させるためには、いくつか習慣化しておくと良いことがあります。
1.運動習慣を身につける
2.家族以外の人と交流を持つ
3.何事も“今更”と諦めない気持ちを持つ
の3つです。これらが、なぜ第二の人生を充実させるのに重要なのか、解説します。
1.運動習慣を身につける
充実した第二の人生を過ごすためにも、週に3日程度の運動習慣を身につけましょう。定期的な運動を取り入れることで、身体はもちろん、心も健康に保てます。
スポーツジムに通わないまでも、動画投稿サイトのエクササイズ動画を参考に挑戦してみるなど、心理的ハードルを下げると続けやすいでしょう。運動をする習慣が今までなかった方は、まずは1日5000歩を目標に歩くなどの挑戦から始めてみるのも良いでしょう。
2.家族以外の人と交流をする
家族以外の人とも交流することは、第二の人生を豊かにさせるためにも重要です。家族や会社だけなど、一部のコミュニティで過ごしていると、どうしても生活に張り合いがなくなってしまったり、考え方が偏ったりしてしまいます。
新しい人とのつながりを持つことで、自分の居場所を家庭以外にも作れます。また、社会とのつながりを持つことで今までの自分にはなかった考え方や視点に気付けたり、刺激を受けられたりするはずです。
3.“今更”と諦めずに挑戦する
何事も“今更”と諦めてしまわない気持ちも大切です。
年齢にとらわれずに、心ときめくものを見つけたなら挑戦しましょう。“年齢を重ねているし、今更難しい”とせっかく“やってみたい”と興味を持ったものを諦めるのはもったいないです。
何事においても“遅すぎる”ことはありません。まずはチャレンジしてみましょう。
女性が第二の人生をより良いものにするためのポイント
第二の人生で何か新しいことに挑戦したい、でも自分には活かせるものがないと感じている女性は少なくないでしょう。しかし、これまでの人生経験から、第二の人生をより良いものにするために活用できるものはさまざまです。第二の人生を迎えた女性の3つの強みを紹介します。
コミュニケーション能力
家族内コミュニケーションや近隣住民との交流、子どもを介した人付き合いなど、第二の人生を迎える年齢層の女性は、今までの人生で子どもから高齢の方まで幅広い世代との交流をしてきています。このコミュニケーション能力は、もちろん仕事にも活かせるスキルの1つです。
営業職や販売業、接客業に就くのであれば、どのようなお客さまに対しても円滑なコミュニケーションが求められます。内勤職や事務職であっても、円滑に業務を進めるためには、誤解がないようコミュニケーションをとることが必要です。どのような仕事や職場であっても、コミュニケーションは不可欠です。そのため、コミュニケーション能力の高い人材は再就職の市場でも高い評価を受けるでしょう。
豊富な人生経験
年齢を重ねている分だけ、第二の人生を迎える女性は、いくつものライフステージ・冠婚葬祭を経験してきています。わざわざ説明しなくてもTPOをわきまえたり、落ち着いて気の利く対応ができたりなど、細やかな仕事ができることは大きな強みになります。
ほかにも、お客さまの相談を聞いたり、解決方法を提示したりなど経験をもとに話せるため説得力も増します。これまで経験したことはすべて仕事につなげられるのです。
時間に融通が利く
第二の人生を迎える女性の多くは子育てが一段落しているなどの理由から、時間に融通が利き、幅広い働き方ができる強みがあります。
特に女性は、出産や育児などで自分が思う通りに仕事をしづらい時期があります。また、子育て真っ最中だと子どもの病気や行事で仕事を休まなくてはいけないこともあるでしょう。しかし、それらを経験したり、すぐ横で見てきたりした女性なら、そういう方の気持ちも理解して必要な配慮ができるでしょう。
女性は自分のための“第二の人生”を過ごしましょう
ライフステージの変化に伴い、自分のことを後回しにして生きてきた女性は少なくないでしょう。しかし、第二の人生では自分のために時間を使うことを優先してみてください。今まで働きに出た経験が少ない女性でも、豊富な人生経験は強みとなるものです。これまでの人生で経験してきたことはすべてこれからの人生を過ごすための強みになります。自分には何ができるか考えながら今後の人生と向き合っていきましょう。
また、定年退職を気にせず長く働きたいという方は、フランチャイズビジネスで独立・開業するのもおすすめです。経営経験がなくても、未経験の行かい・業種でもフランチャイズ本部が経営ノウハウを提供してくれるので、自分に合うフランチャイズビジネスを探してみるのも良いかもしれません。一人で自宅で始められるものなどもあるので是非検討してみてください。
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<文/ちはる>