「職場に居場所がない」と感じながら仕事を続けるのは、苦痛ですよね。
居場所がなくなる原因は、決して自身の性格や特性のせいだけとは言えません。環境が合っていないという外部要因も十分に考えられます。
本記事では、職場に居場所がないと悩んでいる方のために、前向きな対処法(転職・独立)を紹介します。
「居場所はないけど、転職や独立する勇気はない……」という方にこそ読んで欲しいので、ぜひ一度最後まで目を通してみてください。
「会社に居場所がない…」と感じる瞬間

「会社に居場所がない…」と感じているのは、自分だけではありません。意外なほど多くの人が、居場所がないことに苦しんでいます。どんな瞬間にそう感じるのか、見ていきましょう。
仕事を任せてもらえない
自分だけ仕事を任せてもらえないときほど、「会社に居場所がない…」と感じる瞬間もないでしょう。
会社は仕事をする場所です。そんな会社で、仕事を任せてもらえなければ、自分は毎日何をしに行っているのかわからなくなってしまいます。
オフィスでも飲み会でも話が合わない
オフィスでも飲み会でも話が合わないのも、「会社に居場所がない…」という思いを強めます。
たしかに会社は仕事をする場所です。しかし、会社が組織である以上、人間関係は避けられません。話が合わない状態が続いたり、無理に周りに合わせ続けたりすると、自分の存在そのものが否定されているような気までしてきます。
頑張っても評価されない
「自分なりに精一杯やっているのに、なぜか認められない…」
誰しも一度くらいはそんなふうに思ったことがあるでしょう。
会社で働く以上、評価は避けられません。しかし、評価基準が自分の強みと噛み合っていなかったり、成果が正当に見てもらえなかったりすると、「自分はここで必要とされていないのだろうか」という気持ちが芽生えてきます。頑張るほどに空回りしているような感覚は、少しずつ自信を削っていくものです。
「どうして自分だけ…」会社に居場所がない人の特徴

会社に居場所がない人には、共通した特徴があります。
次は、どんな人が居場所のなさを感じやすいのか、見てみましょう。
コミュニケーションスタイルが合わない人
会話の内容や話すテンポ、冗談の通じ方……なんとなく周囲と波長が合わないと感じる人は、居場所のなさを感じやすいでしょう。
特定の誰かと仲が悪いわけでも、職場でトラブルを起こしたわけでもない。ただなんとなく「自分だけ浮いている」という感覚が拭えない。そういう居心地の悪さは、気づかないうちに深く根を張っていくものです。
仕事のやり方・価値観が合わない人
自分なりのやり方や仕事への考え方を持っているのに、それが周囲に理解されない人も、居場所のなさを感じやすいです。
「なぜこのやり方でやらないといけないのか」「この仕事に何の意味があるのか」そんな疑問を抱えながら働き続けるのは、じわじわと消耗していきます。
仕事への向き合い方や優先順位が周囲とズレていると、どんなに成果を出しても「この人は違う」と距離を置かれてしまうことがあります。それが続くと、頑張れば頑張るほど孤立していくような感覚に陥ることもあるでしょう。
会社の文化・風土が合わない人
仕事の内容や人間関係には特に問題がなくても、会社全体の雰囲気や慣習にどうしても馴染めないという人もいます。
飲み会への参加が暗黙の了解だったり、古い慣習が残っていたり。そういった文化に違和感を覚えながら毎日を過ごしていると、「ここは自分の場所じゃない」という感覚が積み重なっていきます。
会社の方針や価値観が自分の信念と合わないと感じると、仕事そのものへのモチベーションも失われていきます。会社は、人生の中でもっとも長い時間を過ごす場所のひとつです。だからこそ、文化や風土との相性は思った以上に大きな影響を与えるものです。
今の会社に居場所がない人の対処法

「常に居場所がない」のではなく「今の会社にたまたま居場所がない」のなら、対処法はいくつかあります。
次は、居場所をつくるために何ができるのか、可能性を探っていきましょう。
仕事は割り切って、別の場所に居場所をつくる
仕事は仕事と割り切り、趣味やコミュニティなど会社の外に自分の居場所をつくる。それだけで、毎日の気持ちはずいぶん楽になります。
職場での人間関係がうまくいかなくても、別の場所に自分を認めてくれる人や夢中になれることがあれば、会社にいる時間の重さがふっと軽くなることがあります。
仕事以外に「自分の場所」がある人は、意外なほど強いものです。無理に会社の中に居場所をつくろうとしなくていいのです。
会社に部署異動や転勤を相談してみる
会社に部署異動や転勤を相談してみるという手もあります。
会社は同じでも、一緒に働くメンバーや業務内容が変わるだけで働きやすくなることはめずらしくありません。
給与や待遇はそのままに、環境だけを変えられる可能性があるのもこの選択肢の強みです。
転職は簡単に踏み切れるものではありません。だからこそ、まずは同じ会社の中に別の居場所を探してみてください。上司や人事に、率直に現状を伝えてみましょう。
転職する
それでも今の会社では難しいと感じるなら、転職という選択肢があります。
とはいえ、「嫌なら転職すればいい」と口にするのは簡単ですが、ひょっとしたら今の会社を辞めることは、嫌なことから逃げているだけと感じる人もいるのではないでしょうか。
しかしながら「今の環境が嫌だから辞める」は、立派な生存戦略です。合わないと感じる環境にいる時は、脳のエネルギーの大半が「耐えること」に使われています。そこから逃げて環境が普通(ゼロ)になるだけで、本来持っていた能力が100%発揮されることがあります。
逃げることは、決して悪いことではありません。新たな居場所を探しに、転職という一歩を踏み出してみましょう。
独立する
転職を重ねても居場所が見つからないなら、「会社」という枠組みの外、すなわち独立に目を向けてみてください。
総務省の「労働力調査(2022年)」によると、日本の就労人口の約9割が雇用者(サラリーマン・アルバイト)です。日本では「雇われる」働き方が”当たり前”になっています。しかし、いつの時代も、その枠組みが合わない人は一定数います。
独立すると、働く人・仕事内容・場所・時間、多くのことを自分で決められるようになります。
合わない人間関係に消耗し続ける必要がなくなり、やりたいことや得意なことで勝負できる仕事を選べるようになります。「なぜこのやり方をしなければいけないのか」という理不尽さとも、無縁になれます。 思うように評価されず、どこに行っても居場所を感じられなかった人が、独立して初めて自分らしく働けるようになった——そういった例は少なくありません。あなたにもその可能性はあります。
ただし、誰にでも簡単にできることではありません。独立してから安定した収入を得られるようになるまでには、時間がかかります。それなりの覚悟と努力も必要です。その苦労を乗り越えて、自分の力で立てるようになったとき、会社員としては得ることができなかった「あなたらしい生き方」が手に入るはずです。
自分に合った生き方を見つければ、居場所はできる

どんな人にも、自分に合った居場所はあります。居場所を見つけられていないのは、居心地の良い場所が、たまたま見つかりづらい場所にあるだけです。
「自分の居場所なんてあるわけない」と決めつけるのは、いったんやめて、自分はどんな人間なのか、心の声に耳を傾けてみてください。
自分に合った生き方さえ見つかれば、居場所はできます。転職で見つかるかもしれないし、独立で見つかるかもしれない。まずは副業から始める「プチ独立」という方法もあります。会社員という選択肢を手放さずに、独立という生き方を試せる方法です。
独立・開業を考え始めたら、ぜひアントレを覗いてみてください。フランチャイズや代理店など、さまざまな業種・地域のビジネスを探すことができます。
どんな仕事でも、どんな場所でも構いません。自分が楽に息ができる場所を、見つけてほしいと思います。
<文/赤塚元基>












