自分の自動車を持たなくても車に乗る手段が増えつつある昨今、自動車関連事業は成長しているといえます。そんな自動車関連事業には、どのような種類の事業が含まれるのでしょうか。フランチャイズに加盟して自動車関連事業を開業するべき3つの理由とあわせて紹介していきます。
※2023年10月時点の情報です。最新情報は各サービスのホームページでご確認ください。
フランチャイズで開業できる自動車関連事業の市場性
一般的に自動車は自分で買って所有するものです。しかし、最近ではレンタカー、カーシェアリング、カーリースなどさまざまな自動車に関するサービスが提供されており、自分で車を持っていなくても車に乗れるようになりました。自動車は「所有して乗るもの」ではなく「乗りたいときに借りて乗るもの」へと、そのあり方を変えつつあります。
このような時代背景に伴い、自動車関連事業は成長を遂げつつあり、開業はビジネスチャンスともいえます。
日本フランチャイズチェーン協会(21年度)によると、自動車・自転車関係小売業の売上高は7471億4600万円・自動車整備業の売上高は182億9300万円といずれも前年比102~104%を推移しており、堅調なことがあらわれています。
参考:フランチャイズチェーン統計調査|一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会21年度データ
※データの参照元はPDFファイルのため、ダウンロードに大量の通信費がかかる可能性があります。
下記記事ではフランチャイズの仕組みを解説しています。参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
フランチャイズで開業できる自動車関連事業とは
では、フランチャイズで開業できる自動車関連の事業にはどのようなものがあるのでしょうか。自動車関連事業といってもさまざまなので、自分に合った事業を見つけてみましょう。
※2023年10月時点の情報です。最新情報は各サービスのホームページでご確認ください。
新車・中古車販売
フランチャイズで開業できる1つ目の自動車関連事業は、新車・中古車の販売です。フランチャイズに加盟して開業すれば本部が提携しているブランド力を使って事業の運営ができたり、特別な仕入れルートを活用したりできます。自動車業界未経験者でも仕入れルートや販売ルートが確保できるのは大きなメリットといえるでしょう。
フランチャイズで開業できる新車・中古車販売
カーベル
- 2分で新車見積り書の作成ができる
- 販売メニューが豊富で売れやすい
- 新車を格安で仕入れられる
- 勉強会や研修が充実している
- 販促ツールが充実している
カーセブン
- 本部のブランディングサポートが充実している
- 人材育成・システム両面で手厚いサポートが受けられる
- ダイレクト販売だから利益率が高い
- 中古車流通業界基準のリーディングカンパニー
レンタカー・カーシェア
フランチャイズで開業できる2つ目の自動車関連事業は、レンタカー・カーシェアです。レンタカーやカーシェアでは仕入れた車を貸し出し、その使用料から利益を得るビジネスモデルです。「必要なときに借りて乗る」という概念が浸透しつつある昨今、レンタカーやカーシェアにはビジネスチャンスがあるといえます。
さらにフランチャイズに加盟して開業することで、大きな集客力が期待できます。車の仕入れが必要になるものの、一度仕入れてしまえば貸し出した分利益になるため、回転率が良ければ大きな収益も夢ではないでしょう。
フランチャイズで開業できるレンタカー・カーシェア
JBレンタカー
- 「1週間」や「1ヵ月」という中長期レンタカーショップ
- 稼働率が85%~90%超
- 集客を100%本部に任せられる
- 店舗不要0円
- 看板や設備品不要0円
- システムやWeb広告用ページ制作費不要0円
ニコニコレンタカー
- お客様から自動予約が入る
- 初期費用はほぼ車の仕入れ費のみ
- 車両調達サポートあり
カーリース
フランチャイズで開業できる3つ目の自動車関連事業は、カーリースです。カーリースとは、契約期間を設けて新車や中古車などの車両を月額料金で貸し出すサービスです。
カーリースでは、新車の申込みに合わせて車を発注します。そのため、在庫を抱えるリスクがないのが特徴です。また、中古車を扱う事業の場合も申込み後の発注となるため、在庫を持つ必要がなく、全国の中古車を扱えるカーリースもあるほどなのです。
フランチャイズで開業できるカーリース
エコカーマーケット
- 24時間レンタカー受付可能
- 自動車販売業との併業が可能
アース・カー
- 車両の写真が掲載されていて利用しやすい
- 予約システムがあるから24時間無人・非接触で受付できる
- 最先端の車載機&スマホアプリを導入している
自動車修理
フランチャイズで開業できる4つ目の自動車関連事業は、自動車修理です。自動車修理とはその名の通り車の修理を請け負うほか、クリーニングも行うビジネスです。他の自動車事業と比較して低資金で事業が始められるため、初期投資を抑えて開業したい方におすすめの事業です。フランチャイズ本部によっては、車に限らず家具や住宅など、幅広く修理やクリーニングの仕事を請け負うこともあります。さまざまな分野で技術の幅を広げられるので、その分大きな収益が期待できます。
自動車修理について詳しく知りたい方はこちらのサイトも参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/41300/
フランチャイズで開業できる自動車修理
トータルリペア
- 車だけでなく住宅、家具も取り扱っている
- 高い技術力が身につく
- 1日の労働時間や休日を自分で決められる
- 融資サポートや講習が受けられる
カーコンビニ俱楽部
- 96%という高認知率(※2005年2月、外部広告代理店調べ)
- 多くの媒体で大規模なマーケティング広告を展開し、公式サイトには毎月20万件以上のアクセス
フランチャイズで自動車関連事業を開業するメリット
自動車関連事業の経験の有無を問わず、事業を始めようと思っているのであれば、フランチャイズに加盟するのがおすすめです。フランチャイズに加盟して自動車関連事業を開業するメリットとして以下の3つがあげられます。
それぞれ解説していきます。
ブランドネームから顧客の信用を得やすい
フランチャイズに加盟して自動車関連事業を開業する最大のメリットは、ブランド力がある点です。自動車関連事業は大きな金額を取り扱うことも多く、お客様からの信頼を得ることが重要です。このとき、初めて聞く企業となじみある企業であれば、なじみがある方が安心感があり、リピーターの獲得や継続的な収益確保にもつながるでしょう。
また、ブランド力が強いほど、どのような商品を扱っているのか、どのようなサービスがあるのかを看板を見ただけでイメージしやすくなります。ブランド力の強い看板を掲げていれば、自動車を探しているお客様が看板を見てすぐに自動車を取り扱っていることがわかり、取りこぼしのない集客が可能になるでしょう。
集客施策・研修などの経営サポートが得られる
フランチャイズに加盟するメリットには経営のサポートが得られる点があげられます。
自動車関連事業で働いた経験がない方が開業して実績を積むためには、莫大な時間と労力がかかります。しかし、フランチャイズに加盟していれば、経営の知識、販売のノウハウ、運営に必要なシステムの構築など、フランチャイズ本部が多角的にサポートしてくれます。必要なものが最初から揃っているので、個人で独立してイチから始めるよりも成功しやすいといえるでしょう。
また、フランチャイズ本部の中には勉強会や研修を定期的に開いているところもあるため、効率良く必要な知識を吸収できます。経営のアドバイスをもらい、集客用のキャンペーンの打ち出しなど施策を実施する際には時期や内容について一番効果的な方法を助言してもらうようにしましょう。
フランチャイズ本部が所有する商談・顧客管理ソフトが利用できる
フランチャイズに加盟していると、共通して導入している顧客情報を一括管理するシステムを活用できます。自動車関連事業において、顧客管理が重要になるものの、顧客管理システムを個人で導入するにはコストがかかりすぎてしまいハードルが高いケースは少なくありません。また、どのようなシステムが最適なのか判断するのも難しいでしょう。
それに対し、フランチャイズに加盟していれば、フランチャイズ本部で導入しているものを自分の店舗でも活用できます。そのため、顧客管理がスムーズに行えるほか、他店舗の顧客情報についての参照や共有ができるようになり、自分の店舗では獲得しきれなかった顧客を補填し合える運用もできるようになるでしょう。
まずはフランチャイズの仕組みを知りたい方は、下記記事を参考にしてください。
https://entrenet.jp/magazine/25755/
自動車関連事業でフランチャイズ開業するデメリットと注意点
自動車関連事業をフランチャイズで開業するデメリットとしては以下の3つがあげられます。
加盟金やロイヤリティなどの支払いがある
フランチャイズに加盟することで、経営の知識や技術など多くの恩恵を受けられる一方、加盟金やロイヤリティなどの支払いが発生します。加盟金はフランチャイズに加盟するときに払う一時金なので、継続的に支払うお金ではありません。一方、ロイヤリティは毎月本部に払うランニングコストとなるので、経営状況にかかわらず支払いを求められる場合があります。(※ブランド利用料などフランチャイズ本部によっては違った名目になっている場合もあります)
顧客が定着して収入が安定するまでは、ロイヤリティの支払予算を作ることに苦労することも考えられるでしょう。加盟を検討している期間に、フランチャイズ本部が用意しているサポート体制について確認することと、ほかの加盟店オーナーからの話などから「自分が求めているサポートを実施してもらえるのか」を聞いて検討し、加盟金・ロイヤリティを支払う対価以上のものが得られるかどうか考えることが大切です。
自由な営業ができない
フランチャイズに加盟すると、フランチャイズ本部が決めたやり方で営業を行わなければいけません。決められた営業日に必ずお店を開けなくてはならず、生活サイクルを仕事に合わせる必要があります。
また、全国どこの加盟店に行っても、同じサービスや接客を提供することを求められるため、マニュアルの順守という制約が自由度が少ないと感じてしまう場合があります。
ブランドイメージが変化したときのリスク
フランチャイズのメリットにブランド力がありますが、ひとたびブランドにマイナスのイメージがつくと、加盟店がリスクを負う可能性があります。
このようにブランドイメージに影響されることはなかなか避けられませんが、品質の高いサービス・接遇などによって自店舗と顧客の信頼関係をフランチャイズ本部のブランド力に頼らず構築していくことで、固定客の確保に努めましょう。
フランチャイズで自動車関連業を開業した実例を紹介
これまでにフランチャイズで自動車関連事業を開業した方の実例を3つ紹介していきます。
実例1:年収240万円の会社員から年商1億円超の経営者へと大躍進した辻本吉輝さん
会社員をしつつ、車の買取ビジネスで独立を考えていた辻元さん。店舗や広い車を置くスペースが必要で、考えていたビジネスモデルではないと思っていたところハッピーカーズと出合いました。大きな店舗や敷地が必要なく、スマホが1台あれば始められるビジネスモデルは、まさに辻本さんが求めていたものでした。買い取った車を高く販売するのに重要なのが、どのタイミングで売るか。辻本さんはこの2年の相場を見ながら、高く売るコツを掴めてきたようです。
実例2:自動車買取ビジネスからオークションの世界に転身した生出佳之さん
生出さんは車の買取会社に勤めたのちに、自分で買取や解体をする会社を起業しました。しかし買取とは違う考え方で車を売りたいと考えていたところでオークションというものを知り、楽天カーと出合いました。
オークション形式の楽天カーであればお客様が納得出来た価格で購入してもらえるので、お客様に喜んでもらえる仕事にやりがいを感じているようです。
実例3:自身の経験を活かし、ネット活用で自由な時間を手に入れた小貝竜也さん
もともと査定経験が10年あった小貝さん。査定経験の活かせる楽天カーは今後成長見込みのある期待できるビジネスだと思い加盟を決意しました。
オークションが成約すれば大きな利益になるので、自由な時間を手に入れつつ収入を得られるようになりました。
まとめ
「乗りたいときに借りて乗る」と、あり方を変えつつある自動車。自動車の乗り方が変わってきているのに伴い、自動車関連事業は増え成長してきています。そのため、自動車関連事業は今開業するチャンスともいえます。
しかし、未経験で開業するとなると、販売・仕入れルートの確保が難しくハードルが高いでしょう。そこでフランチャイズに加盟することで課題がクリアになるほか、ブランド力が活用できるなど、さまざまなメリットが得られます。ぜひフランチャイズ加盟を検討してみてはいかがでしょうか。
<文/ちはる>